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【くちコミ情報】
その人が出てくるだけで全てが了解され納得させられる映画
本作は、吉永小百合の、吉永小百合による、吉永小百合のための映画であるといっても過言でないように思われる。淡々と進み淡々と終わるかに見えるとき、彼女の口から発せられる悲痛の言葉に胸打たれない者はいないと信じたい。坂東三津五郎、壇れい、浅野忠信らの好演も、観る者をして深い内省を迫るもの。
自分が振り返るために
この映画は、日本が戦争という悪夢に突入していく最中、 思想犯という汚名を着せられた男の妻の話である。 ・・・・ この映画を見て思ったこと。 日本という国・日本人という人種は、ともすると集団主義となり その枠に収まることのできない人間を村八分にする。 そんな人種としての血を持っているのではないか。 そんな気がする。 今の時代。 学校の中の問題もそんな一端が見えているのではないか。 あなたの会社の中でも、全体主義の中に、 言い出すことのできない真実が 隠れてしまうことがきっとあると思う。 自分の中にもある、ふとした時にきっと出てくるそんな鬼を 見つめることのできる冷静な自分でありたい・・・・ そう思った。 最近「私は貝になりたい」という映画が話題に上がる。 戦争という、全体主義の波に翻弄された男の映画と、この「母べえ」は、 きっとそんなものに対する理不尽な思いを、 私たちの心にあってはならないこととして 振り返る場を与えてくれるものとして きっと人気があるのだろう。 わたしは・・・そう思いました。
涙なくしては観られない感動作
何もなくても、母の手があった。悲しくても、母の胸があった・・・。 前年にヨーロッパで第二次世界大戦が勃発した1940年。東京に暮らす野上佳代は、夫の滋、娘の初子、照美と、お互いを呼ぶ際に、例えば「父(とう)べえ」、「母(かあ)べえ」と「べえ」をつけて言いながら、貧しいながらも明るい家庭を築いていました。 しかし、夫の滋が思想犯として治安維持法違反のかどで検挙され、佳代は母娘3人の生活を強いられます。そこに夫の妹やかつての教え子が加わり、彼らの助けを得ながら、感動的な人間ドラマが展開されます。 山田洋次監督が、吉永小百合を主演に据え、激動の戦中昭和を描き、暗い世相のなか、ふたりの娘を明るく育てた母の姿は、涙なくしては見られない感動作でした。
感情を込めすぎでは・・・
山田洋次の映画は見る前から少し倦厭していたので 本作を見るときも一抹の不安があったのですが、やはりその予感は的中してしまいました。 あまりにも直接的な反戦平和主義の思念を入れ込みすぎていて、展開が極端にあざとくなり、日本映画特有の役者の八方美人的な演技も少し過剰でリアリティに欠けると感じました。(釣瓶はうまかったけど) 個人的には、もう少し映画に込める感情を冷ました後で撮って欲しかった。演出も思い入れが強すぎて役者がガチガチに固まっているように感じます。言ってることは真っ当なのだから、ここまで感情を込めなくても、もう少しストイックに醒めた視点で描いた方がうまくいったのではないのでしょうか。 吉永小百合の最後のセリフも、山田洋次の思想が入りすぎた結果、完全に人物が崩壊してしまった印象を感じてしまいました。
名作。一気に見れちゃう。
吉永小百合がいい、浅野忠信もいい、檀れいもいい、 二人の子役がとてもかわいい。 キャストが普通の日常をなんと自然に演じきってることか。 時代考証も細やかでリアル。 まさかここまでの名作とは思わなかったです。脱帽。 戦争が捻じ曲げた人間の幸せ、普遍的な母の愛が ズシンとボディに効いてきました。 山田洋次監督という人は凄いと今更ながらですね。 絶対親も子も観たほうがいいです。 ラストまであっという間でのめり込みました。
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【くちコミ情報】
坂東三津五郎 氏、初の小劇場。魅力はこの顔ぶれに尽きます。
坂東三津五郎 氏、初の小劇場。魅力はこの顔ぶれに尽きます。 なるほど、エチュード(即興劇)を経て作られた感じがします。 当時の公演パンフレットに、坂東三津五郎さんが、自分は他人からは「心が空っぽに見られているのか・・・」と最初落胆したそうです。 片桐はいり さんは「見かけによらず意外と普通だとよく言われる」役というのがかえって面白いです。 他の方もあて書きに近いことが良くわかります。 坂東三津五郎さんが小劇場のこういう芝居に挑戦するとは意外であり、挑戦するスタンスはさすがです。 こういうコラボレーションが目の前で観れるのも、演劇の醍醐味です。 近藤芳正さん主宰(知らなかった・・・)・劇団ダンダンブエノの次回公演は、 2008年6月青山円形劇場で、南野陽子さん他出演とのことで、今から楽しみです。
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【くちコミ情報】
感動の夫婦愛
物語は単純なので、役者の演技が見ものである。 木村拓也の盲目の武士役は、なかなか感動的なものがある。 HD DVDとしての画質はぎりぎり合格点というところか。 私としては、もう少しの解像度を期待していたが、全体的なフィルムの質感はでている。 松竹には、今後の作品について、マスターの作成には、いまひとつの努力を望みたい。 いずれにしても、松竹がHDの作品を出してくれるのは、ありがたい。
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涙なくしては観られない感動作
何もなくても、母の手があった。悲しくても、母の胸があった・・・。 前年にヨーロッパで第二次世界大戦が勃発した1940年。東京に暮らす野上佳代は、夫の滋、娘の初子、照美と、お互いを呼ぶ際に、例えば「父(とう)べえ」、「母(かあ)べえ」と「べえ」をつけて言いながら、貧しいながらも明るい家庭を築いていました。 しかし、夫の滋が思想犯として治安維持法違反のかどで検挙され、佳代は母娘3人の生活を強いられます。そこに夫の妹やかつての教え子が加わり、彼らの助けを得ながら、感動的な人間ドラマが展開されます。 山田洋次監督が、吉永小百合を主演に据え、激動の戦中昭和を描き、暗い世相のなか、ふたりの娘を明るく育てた母の姿は、涙なくしては見られない感動作でした。
とても良かったです
母べえの言葉に心をギュッとつかまれました。 愛する夫と一緒に暮らすことのできなかった 切ない彼女の人生がジワジワと心に染みました。 検閲で、黒く塗りつぶされた父べえの手紙に、 今、自由に発言できることの幸せを感じます。 自分の考えを貫くだけで「非国民」と社会から 排除されるなんて戦争はイヤだと改めて思いました。 もし私があの時代に生きていたら「贅沢は敵」と 盲目的に世間に合わせていたかもしれない。 何か変だと思っても、その方が生きやすいから・・。 そんな、自分の弱さも気付かされる映画だった。
じっくり作品制作過程も見られる決定版
映画本編に加え、撮影メイキング映像+野上照代さんのリアルストーリーと本作の関係をもったドキュメンタリーで構成された特典ディスク1、そしてNHK-BS2で放映された特番(山田監督と吉永さんへのインタビューとメイキングで構成)の特典ディスク2を追加した豪華版。本作をじっくり制作過程や製作サイドの思いも含めて鑑賞したいという方には最高のプレゼント。 本編については、原作に手を加えた部分が賛否あるだろう(例えば山ちゃんが母べえに恋愛感情を抱いてしまうところ、あるいは母べえ臨終の際のコメント、等々)が、山田監督ならでは、の真摯な視座で親子、家族の大切さをとらえるとともに、二重写しで戦争反対を訴えていく構想については、ファンならずとも共感できるはず。吉永さんはじめ、浅野さんや鶴瓶など出演者の抜群の演技も必見。 特典は、ディスク1には映画製作に興味ある人なら見て損はないメイキングが丹念に収録されている。志田未来さんなどの若い俳優、子役に対しても案外厳しい演技指導をつける山田監督の衰えぬ映画製作にかける熱意に脱帽。またモデルになった野上さん一家の様子も映画を鑑賞するにとても深みを増した。 特典ディスク2は、特典1がある分やや価値が減じたともいえるが、NHKらしい真面目な作りが高評価だ。特に、吉永さんと山田監督が揃って互いの製作姿勢にコメントを出す場面は非常に興味深かった。本作に限らない、2人のアーティストの魅力を追ったところがよいと思う。 もうすぐ終戦の日。我々日本人として、改めて戦争を見直す格好の作品だと思う。
70年ほど前の当たり前の日常と非日常
まず、この映画が2008年1月公開の作品だということを確認しておきたいです。 この作品は昭和15年…西暦1940年という、今となっては多くの人々にとって未知の過去の東京が舞台なので、2008年現在の東京の暮らしと比較するには、あまりにも特殊な世界だと思うんです。治安維持法で家族が特高に捕らわれてしまうというのも、やはり特殊なケースだと思いますし。 しかし、この映画全篇に描かれている、父べえや母べえたち家族、そしてその家族を取り囲む人々を包んでいる空気というのは、セピア色ではなく原色の光沢を放つリアルな空気に満ちています。ドキュメンタリー映画とも私小説とも違う、山田洋次監督の意図する空気感なのでしょう。これはホントによく描かれていると思いました。 女性目線の物語にしては、情感が薄いというか、あんまりドロドロしていないんだナァとも思ってしまいましたが、これも戦争前後の異常な時代の空気があってのことだと想像してみたり、隣組の集まりでの理不尽な儀式のような、なかなか物語にならないようなシーンを丹念に映像に封じ込めているところなど、母べえ達が生きた時代のリズムというか、ノリというか、そういったものを感じさせる映画に仕上がっていると思います。 戦争が絡む時代の物語ですが、極端に感情を揺さぶられる映画ではないですし、かといって主演の吉永小百合ファン向けだとか、名監督・山田洋次ファン向けの映画ということでもありません。この作品はコマ単位というか、パーツやディテールにを注目する映画ではなく、ベテランスタッフと気鋭のスタッフたちが、知恵を絞り全身全霊をこめて絶妙なせめぎ合いの中から生みだされた「70年ほど前の当たり前の日常と、日常的じゃない激しく動いた時代の映画」だと思いますネ。 通常版でも十分堪能できる佳作ですが、本作の特典DVDに収録されている「父べえのエピローグ」は、作品の奥行きを更に深めるものになっているので、見ておいて良いのではないかと思います。 私のように、本篇ラストでグッときてしまった人なら、尚更見ておきたいですネw
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