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[ ルドルフ・クライン=ロッゲ ]

         


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   ルドルフ・クライン=ロッゲ の売れ筋最新ランキング   [2010年03月14日]
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カスタマーレビュー数:1

くちコミ情報
10年の時を越えて、ドクトル・マブゼ、恐怖の再来
この映画は、ラング監督の「M」に続く2作目のトーキーです。 独時代最後の作品となりました。 当時、独はナチ政権、この映画を独国内で上映禁止に、ラング監督はその後すぐに米国に亡命しました。 内容よりも「いわくつき」の作品として、この映画は有名です。 ヒトラーやナチの隠喩ともとれるような描写もあり、そういう文脈で理解されることが多いようです。 プリントについては極めて良好です。 30年代のモノクロ映像ですが、驚くほどクリアー。 オリジナルのネガが存在するようですが損傷が激しいため、程度の良いポジを集め、欠落部分を埋めてオリジナルに限りなく近い形にしたとのことです。 オリジナルが122分で、このプリントは121分です。 特典映像も非常に興味深かったです。 存在する独・仏・米の3バージョンを並べながら、詳細に違いを説明しています。 付録の冊子も大変充実しており、背景も含めて随分理解の助けになりました。 内容的には、残念ながら「ドクトル・マブゼ」には及ばないと思います。 刑事もののような娯楽的側面が強く感じられました。 前作のような邪悪で狂気あふれるテイストが全体的に減退している気がします。 それはマブゼが話の中心にいつつも、一貫して存在が曖昧だからではないでしょうか。 ですが、マブゼ再演のロッゲとバウム教授演じるベレギが出てくると雰囲気が一変します。 ふたりの演技が共鳴しあって、えもいわれぬ狂気が生まれているのです。 やっぱりすごいなって思います。 話も十分面白い作品ですし、ハッとしたところであの狂気が演出されているわけですから。 この作品、ラング監督の超A級作品に比べれば凄みが足りないことは否めません。 ラング監督を始めてみるなら他の超A級から、この作品を観るなら「ドクトル・マブゼ」を観てからにしたほうがいいと思います。 ラング・ファンはやっぱり必見だと思います。


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カスタマーレビュー数:8

くちコミ情報
真の傑作
一般的な知名度は高くないが、映画史の中でも突出した傑作。 ファンタジックな愛のストーリーに重厚なドラマ、巧みな演出、いつまでも心に残るシーン。 どれをとっても今なお色あせることがない。 何より、無声映画ながら情感豊かであり、結末は涙なくして見れないだろう。
発売してくれたことに感謝を…
先ずはこの作品をこの価格で発売してくれた人と会社(WHD)に感謝であります。 凡百のDVDメーカーなら…世界名作なんたらとか、サイレント名作かんたらとかの冠を乗っけて5千円とか…もしかすると一万円はぼったくるに違いありません。 普段は巨大鼠がど〜したとかゾンビがこ〜したとかの楽しい(?)映画を出してる会社なんでそっち(どっちだ?)の方面のマニアには違和感があるやも知れませんが流石にラング…見所満載であります。 サイレントの名作に興味がある人…フリッツ・ラングのファン…落語の死神が好きな人…WHDさんが出しているそっち系(だからどっちだよ?)の作品が好きな人…このソフトは迷わず買いですよ。
幻想的で美しい映像と20世紀初頭のアジア感
谷にある村に高い塀の居場所を築いた死神。この死神に婚約者を連れて行かれた女性が彼を捜し求めて死神と対峙するというストーリー。前半の死神の築いた塀の前に訪れる死者の群れや、ローソクの間で死神と向き合う主人公の女性シーンは幻想的で美しい。「メトロポリス」でアバンギャルドな映像を打ち出したフリッツ・ラング監督がこの作品では幻想的な映像に誘ってくれる。 死神と主人公の女性の思いに絡めて展開する愛と死という永遠のテーマを表す3つの冒険(オムニバス的な作風)は古典的な悲劇(ある種シェークスピア的なあるいはギリシャ神話的な)ではあるものの、そこに現れる人々の前向きな生き様は主人公の婚約者に対する思いを完全に表現する。 そして、死神の与えた最後の試練は永遠のテーマであり、どの映画作家も追及するテーマでもあるが、これだけ直接的に観る者に突き付ける作品はない。 この作品のもう一つの面白さは、サイレント時代の貴重な作品であるだけではなく、20世紀初頭のヨーロッパのアジアに対する見方が実感できるところ。3つの冒険はアラブ、イタリア、中国で展開されるが、特に中国の描き方(中国人をドイツ人が演じているところも面白いが)は中東とアジアの混在する世界になっているところは当時のヨーロッパから見た不可思議な東の世界がはっきり現れていて面白い。フリッツ・ラングもサイレント時代の作品としては「メトロポリス」とならぶ衝撃的な作品であることは間違いない。 ところで、このDVDで観る限り映し出される映像が正方形であるところが不思議だ。フィルム映像を観たことがないのでわからないが、何故この形なのだろうか?
哲学的な筋書きと浪漫派の画面
Tod (死神)は、中世ヨーロッパにおいては、実生活と密着した考えだった。戦争や病気で死は常に身近にあり、一般市民にとっては抑圧以外の何ものでもないカトリックも重しとなっていた。この映画が作られた当時(90年近く前)では、そのような背景が未だ残っていたことだろう。このように、ゴシックの「死生観」に立った哲学的な筋書きがすばらしい。他方、映像は「メトロポリス」のフリッツ・ランゲが完成させたドイツ浪漫派で、プンクトリッヒな画面構成と相合わさって、完璧なものとなっている。時代背景には奥行きがあり、ベネチア、バクダッド、中国へと広がりを見せる。今日でも色あせない名画だ。
独逸浪漫派の伝統でしょうか!
 『グリム童話』にあり、我が国の落語「死神」(これはシルクロード・中国さらには韓国を経由して届いた説話)にもある設定を根幹として、異国への「憧憬」をラングが心ゆくまで楽しみながら創作しています。ただし、「俊徳丸とハインリツヒ」(いわゆる比較演劇あるいは文学・文化論における「血の伝承」)を肯定するわけではありません。むしろ、その逆説になる映画だと存じます。  『聖書』の一節が「キーワード」となることも、ノヴァーリス著『基督教社会あるいは欧羅巴』の言辞を彷彿とさせます。E・T・A・ホフマンの著作の叙情的怪異譚もだぶってきます。映像も、現代のSFXと比べても見劣りがしません。いうなれば、古いがゆえに新鮮な感覚。また、最初に登場する役者たちも扮装を変えつつ、登場するという演出も巧妙です。  「メトロポリス」も確かにすごい作品ですが、私は、こちらのほうが、さらに素晴らしいと感じました。それが、この値段、手に入れてじっくり観なければ「損」だと存じます。
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