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[ Richard P. Feynman ]

         


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   Richard P. Feynman の売れ筋最新ランキング   [2010年03月20日]
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¥ 1,155(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:508位  
カスタマーレビュー数:54

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   R.P.ファインマンは1965年にJ.S.シュウィンガー、朝永振一郎とともにノーベル物理学賞を授賞した天才的な物理学者である。こう書くと「理数系が苦手」な人は逃げ出したくなるかもしれないが、そんな人にこそ本書を手にとっていただきたい。

   本書は20世紀を代表する天才物理学者の自伝ではない。R.P.ファインマンという人生を楽しむ天才から我々への贈りものである。
 「ファインマンと聞いたとたんに思い出してもらいたいのは、ノーベル賞をもらったことでもなければ、理論物理学者であったことでもなく、ボンゴドラムでもマンハッタン計画でもない。僕が好奇心でいっぱいの人間であったということ、それだけだ」といつも言っていた(下巻訳者あとがきより)。

 「なぜだろう?」といつも好奇心いっぱいの子どものように世界を見て、いったん好奇心をひかれたらそれに夢中になり納得のいくまで追求する。彼は一切の虚飾と権威を嫌い、相手がそれをかさに着ているとみるや容赦しなかった。それは、そのような態度が、楽しいはずの真実の探求を邪魔する厄介なものだったからである。

   上巻では、彼の少年時代、物理学者としての修行時代、また駆け出しの物理学者として携わったマンハッタン計画から終戦を迎えるころまでのエピソードが収録されている。どの時代においても彼はその状況を最大限楽しみ、そして、決して流儀を変えなかった。
   自分が理系か文系かなんて関係ない。もし少しでも本書に「好奇心」を持ったなら、ぜひ一読をおすすめする。(別役 匝)


くちコミ情報
前向きリチャード・ファインマン
 このノーベル賞物理学者は、私が高校の頃英語の教科書に出てきました。それでたまに思い出す存在になっていました。  この人は第二次大戦で米軍にわりと積極的に協力して、マンハッタン計画にも参画しています。そのことについてはべつにそれほどはやましさを感じていないようです。  そのことは日本人としては違和感を感じもするけれど、とにかく本人は前向きで好奇心旺盛です。いたずらをしたがる人物だったようです。MITでドアを外して隠したり、イタリア語の物真似をしたり、催眠術にすすんでかかろうとしたり、アリの行列をわざと作ったり。  なかでも金庫破りの章は驚きでした。  地位や外見にこだわる人ではなかったようです。  バーで酔っぱらいにからまれる辺りでも、喧嘩をすることなんて滅多になくても、殴られた後大学でわざと不良っぽくふるまってみたり。  一番心に残ったのは、スランプの時に抜擢話が持ち上がってこのように思ったというところ。  「自分は自分以外の何者でもない。他の連中が僕をすばらしいと考えて金をくれようとしたって、それは向こうの不運というものだ。」
愉快!痛快!
物理学者としてのファインマンさんの凄さは私ごときにはさっぱり検討もつきません。 でも、ファインマンさんが人としていかに魅力的で、人生をいかにして喜びで満たしてきたかはよーくわかりました。 (上巻)ではファインマンさんがまだ小学生だった頃の話や大学へ入ったばかりの頃の話も出てきます。 ラジオをいじって楽しんだり、なじみのレストランでチップを使ったいたずらをしたり、大学の寮では寮生の部屋のドアを隠したり。 (下巻)では大人になってからのエピソードばかりですが、ファインマンさんの凄さは加速度的に増しているように感じました。 ファインマンさんは物理学者として早くから一流の道を歩んでいたようですが、 ストリップバーに通ったり、そこが訴えられたときは証言者として立ったり(有名大学の教授なのに!)、 絵にはまったり、ポルトガル語を勉強したり、打楽器にはまったり、蟻を観察したり、 とあまり関連性がない事にもどんどん首を突っ込み、様々な事を積極的に楽しんでいるようでした。 そして持ち前の探究心、追求心でもって関わった物事に着いては大真面目に取り組んじゃいます。 徹底して取り組むから、きちんと上達する。ほんと、お見事です。 物理学者としてだけでも多くの人が歯が立たないくらい超一流であるにも関わらず、 それを鼻にかける事なくあくまで一魅力的人間であり続けるファインマンさんはとっても素敵です。 上下巻共に、短めから長めまで、色んな愉快なエピソードがちりばめられています。 面白くてクスクス笑ったり、頭の良さに感心したり、ともかく気分よく読み進められます。 素直にスクスク、自らの強みや好きな事を大切に育て上げて来た人なんだなぁと思います。 身近にこんな人がいてくれたらさぞかし楽しいだろうなぁと思います。
物理のことなどほとんど書いていない!
リチャード・ファインマンは知らなかったのですが、とても楽しかったです。 本書の中で印象に残ったのは、ファインマンさんでさえも 物理に対してモチベーションが下がった時期があったんだなぁと いうところです。 しかしそれはファインマンさん。 「物理で遊んでいたのが本来の自分」と初心に戻り、 再びモチベーションを上げていきます。 空中に舞った皿を見て、その法則を見つけ出し、人から 「そんなこと、意味あるの?」と言われても、楽しいから いーじゃん、みたいな感じのスタイル。 (その皿が、後のノーベル物理学賞に繋がったと聞きます) 下巻はまだ読んでおりませんが、下巻もぜひ読みたいと思います。
ファインマンさん最高!
「考えるだけでラジオを直す少年」という章を読んだとき、やっぱり天才は 違うよな、凡人とは違うんだな、って思い始めて、才能に恵まれた人の書い ていることだと思い始めたら、だんだん読むのが嫌になってきました。 でも、読み続けていると徐々にファインマンさんの魅力に引きずり込まれて、 結局全部読むことになってしまいました。 下巻は上巻よりもさらにくだけた内容になっています。絵画や音楽など、物 理とは関係の無い世界でも人に認めてもらえるまでになるのはすごいなと素 直に思いました。物事の本質を捉え、何でも試してやってみる、最近現地現 物などという言葉を聴きますが、それを何十年も前に実践していたファイン マンさんに脱帽です。
いたずら大好きの大人
量子物理学で、ジョークが大好き、いたずら大好きのファインマンの本です。この本を読んでいると、ファインマンのファンになってしまいそうです。本日は、この本から一流の科学者に関するエピソードを紹介します。 ロスアラモスで原爆の開発に参加しているとき、コンプトン、トルマン、オッペンハイマーという有名な科学者と一緒に若いファインマンも会議に参加したときのエピソード。 この会議のメンバーは、皆それぞれ新しい事実を考えにいれて実にさまざまな意見を発表していながら、一方ではちゃんと他の連中の言ったことも覚えているのだ。しかも最後には一人一人の意見をもう一度繰り返して聞かなくても、それをちゃんとまとめて誰の意見が一番良い、と決めることができるのである。これを目のあたりに見て僕は舌を巻いた。本当に偉い人とは、こういう連中のことを言うのに違いない。 一流の科学者は、自分の意見を言いつつも、もっとも適した答えを誰が言っているのかを考えているというところに感心します。


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¥ 5,460(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:246219位  
カスタマーレビュー数:3

くちコミ情報
お手本となる参考書
 読む前は、経路積分とシュレディンガー方程式を軸に展開された量子力学が解説されているものと想像していました。実際には、本書の殆んどは経路積分に関するものであり(または、経路積分を軸に展開された量子力学)、それは経路積分によって量子力学の広範囲を説明できるためです。この経路積分の応用性の高さは意外であり驚きでした。以下に印象に残ったことを列挙します。 1.解説が非常に丁寧かつ親切なので、あまり計算を補わずに理解できる(注;解析力学の知識は必須)。 2.経路積分を学ぶことによって、量子力学の直感的理解が深まる。 3.公式を導出しては、その物理的意味を考察するという作業が頻繁に繰り返される。 4.量子電気力学の章はその他の章と比較して難解。 5.第4章では経路積分を変形してシュレディンガー方程式を導き、また、その逆も行われ大変興味深い。 お勧めの参考書です!
量子論が物理であることが分かる
古典解析力学のポアッソン括弧を交換子で置き換えて量子論を導く普通の量子化法だと、量子論の物理的な内容が掴めず、ただ計算方法を学ぶだけで終わってしまうことが多いのですが、ファインマンの経路積分による方法だと、量子論の物理がよく分かります。 量子論を一通り学んだけれど、どうもピンとこないと謂う人には格好の教材です。 近年、経路積分は、統計力学などで多用されていることもあり、教科書や解説書が多数書店に並ぶようになりましたが、物理的な直観を身につけるためには、経路積分の発見者(発明者?)ファインマンの本書を読むのがやはり最適だと思います。数学的に洗練され、最新の話題を扱う専門書を読む前に是非本書を読まれることをお勧めします。
古典論と量子論をつなぐ経路積分の誕生
経路積分とは、古典論と量子論をつなぐ、われわれ人類が知っている唯一の手段である。まず1章で直感的にわかりやすい物理哲学から導入し、徐々に数学を完全なものとして行き、その後で経路積分表示による量子力学を議論するといういかにもFeynmanらしいスタイルでかかれている。経路積分表示は場の量子論の理解においても、物理的にすっきりとした定式化をもたらすので、パイオニアであるFeynmanによるこの本が有益であるのは間違いないだろう。


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ジャンル内ランキング:137319位  
カスタマーレビュー数:2

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本書はファインマンが物理学をどう学ぶかを、問題を解きながら語りかけてくるのです!
ファインマン物理学をお持ちの皆さん、何巻でもいいですから、”ファインマン序“を開いて読んでもらいたい。「いろいろの問題をどうやって解くかということに関する講義はしなかったが、これは、演習の時間があるからである。1年目に、どうやって問題を解くかという講義を3回したけれども、それはこの本に入っていない。また慣性航法についても講義が1回あって、これは回転系の講義のあとにつづくものであるが、しかしこれは残念ながら省いた.」とある。この文章に注目したM.A. ゴットリーブとR.レイトン(” ファインマン物理学“の共著者レイトンの息子)が存在していた当時の録音テープから本にまとめ上げたものである。本著は、ファインマンのユーモアあふれる学生への講義を彷彿と感じさせるものである。この講義は物理学の苦手な学生が対象だが、カルテク(Califo nia Institute of Technology)の学生であるから、講義内容はレベル高い。3回の講義は物理学の基礎としてのベクトル解析等の要点の復習等から始まり、多くの例題を挙げ(力学からの)、それを様々な観点から解いていき、どのようにしたら物理学が分かるようになるのか、どうやって物理学の問題を解くかについて述べている。そのキーポイント、コツでいっぱいである。これは物理学科の学生さんには必読だと思いますが。ここには載せません、直接、本著でごらんなさい。4回目はジャイロスコープの原理と応用を実際に実験することにより詳しく述べ、回転運動の物理の具体的な技術から話題は天文学や量子力学の角運動量にまで及ぶ。また、付録としてサンズ(”ファインマン物理学“の共著者の一人)による(「ファインマン物理学はいかにして生まれたか」も若い学生さんには興味深いものと思います。この4回の講義からファインマンの物理教育への情熱を感じない人はいないでしょう。本著は学生のみならず教員にもお薦めの一冊でしょう。
未公開の授業
ファインマン物理学 (1)の序文で語られている、掲載されなかった幻の4講が掲載されています。 これで「ファインマン物理学」も完璧に!  1)どうやって問題を解くか  (3講)  2)回転系、ジャイロについて (1講) 巻末の問題が、3問目で解けずに困っています(苦笑) 久しぶりに本当の物理学に接した様な気がして、ファインマン物理学1〜5を注文しました。 学生時代に買ってたんですが、40近くなって讀み直す事になるとは!


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ジャンル内ランキング:266258位  
カスタマーレビュー数:2

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詳細は理解できなかったが、何かを感じました。
第一回ディラック記念講演でのR.ファインマンとS.ワインバーグの講演内容をまとめたものです。 ポ−ル・ディラックはいわずと知れた、量子論(光子と電子に関して)と一般相対論を結びつけた偉大な物理学者であり、その名を戴いた講演で話をした二人も後世に名を残すすばらしい実績をもった物理学者です。また、彼らが一般向けに書いた著書も非常に読みやすく面白い本ばかりです。 そんな二人の話が、文庫本サイズでこの厚さ(140Pちょい)に詰まっているなんて!などと思い速攻で購入してしまいました。 ところが読んでみると読み進めるのは非常に大変で、出てくる数式(特にファインマン氏の講演にはいっぱい出てきます)の意味なんてまったく理解できないような状態です。それもそのはずで、講演の対象は(ケンブリッジ大学の)学部生以上となっているので、ある程度の専門的な知識を前提に話が進められているのですから、私のような素人レベルの物理好きには荷が重いものでした。 最初のうちは数式を理解しながら読み進めよう!と思いながら読んでいたのですが、前述のとおり無理でしたので理解できなくてもどんどん詠み進めていくようにしました。不思議なものですが、細かい理論的な裏づけは理解できていないのですが両氏が言わんとするところはなんとなくわかってきます。 おそらく、数式を使おうが使うまいが、それ以前に論理やご本人たちの理解がしっかりしているからなのでしょうね。 講演自体も1986年のものですし、物理学の最前線の状況も色々と変化していると思いますので新しい発見はないと思いますが、世界的な物理学者の論の進め方、特にファインマン氏の独特の考え方・論理展開に触れることができるのは、非常に大きな価値だと思います。 そういう意味で面白い本だと思いました。
「第1回ディラック記念講演」(1986年)の講演記録、物理屋の姿勢が窺える
本書は1990年に発刊された単行本を文庫化したものですが、訳注や文庫版あとがきが良くできています。「文庫版あとがき」が理解出来るレベルの読者なら「物理を深く理解する姿勢」を両博士の講演から楽しめるでしょう。(ファインマン先生の講演ではファインマン図/光円錐が出てきますので、この意味が分からないとつらいかも?) ファインマン先生の講演では、(1)粒子が正エネルギーしか取らないとすると、粒子が光円錐の外へ因果律を破って伝播するのを避けられず、その粒子を別の座標から眺めると反粒子(=時間的に逆行する粒子)として認識されること、(2)ある事象の起きる全確率=1を良く見直すと、反粒子の存在と対発生のために生じる余分な図形がスピンを持たない粒子に対してボーズ統計が成り立つことを意味し、同じことをフェルミオンに対して考えると、粒子の入れ替えについて負符号が現れること(フェルミ統計)、(3)2回時間反転すること=360°回転は同じで、これがスピンと統計の間の関係やパウリの排他律を与えること、の3点を主に説明されています。モノポールに関する言及もあり、ディラックの業績を意識した内容です。 ワインバーグ先生の講演では、量子電気力学とその一般化(統一理論)に伴う困難(e.g.発散の問題)、量子重力も扱えそうな期待株としての超弦理論について一般的な解説がなされています。現在も超弦理論について同じ期待を寄せているかどうか、興味があるところですが。


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カスタマーレビュー数:3

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ありのままのファインマン
これはタイトル通りファインマンが書いた手紙を「集めた」ものである。従って全ての話に繋がりがあるわけではない。しかし彼の手紙はどれをとってもみなユーモアが溢れており充分に楽しむことができるし、厚みのある本だけに読みたい所から読むことができるところが良い。手紙は年代ごとにまとめられているので時代と共に変化していく彼の様子も窺うことができる。 数ある手紙の中で一番印象に残っているのは「何よりも興味の持てることを、できるだけ大胆不敵な、独自の方法で、精一杯勉強しなさい。」という一文。新しいことを始めるのに不安を感じていた時にこの言葉を読んで非常に励みになったし、今もなっている。 ファインマンというと岩波書店から出版されている「ご冗談でしょう、ファインマンさん(上・下)」や「困ります、ファインマンさん」等がある。それらに収められているのは逸話でいわば脚色されたファインマンであるが、これは手紙がほぼそのまま載せられているのでありのままのファインマンを知ることができる。だからと言って先に挙げた本がダメだというのではなくむしろそれらと一緒に読むことでより彼の人間性が見えてきてより楽しむことができると思う。
ファインマンのファンならうれしいかもしれない
ファインマンが出した手紙を集めたものですから、伝記ほどのまとまりがないのは当然ですが、それぞれの手紙を出したときのファインマンの心境や立場を示すものがあれば、もっと面白かったのではないかと思いました。それは、原書を編集したときに、うまく引き出せれば解決できたことですし、翻訳のときに、推測でもよいので、ファインマンのこれまでの著作との関連を訳注などで入れれば、できたことではなかったかと思います。貴重な資料ではありますが、読み物としては、平凡なものになったのが残念です。
本気なんだか、真面目なんだか、ええかっこしなのか?
とっても分厚いのですが、ファインマン好きなら必読書かな。とにかく、いろいろな手紙を含まれています。アイリーンの死後に彼女宛に書いた手紙は泣かせますね。それ以外は、個人的なものから、社会的なものまで、たくさん入っています。まったく、本気なんだか、真面目なんだか、からかっているのか、ええかっこしなのか、なんだか変な人って、感じですね。


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持っている人は買わなくてもいい
「ファインマンさん ベストエッセイ」と同じ内容です。 内容は他の方がいうとおり良いです。
チャレンジャー号事故 少数派調査報告が感銘深いです
 ファインマンさんの「ご冗談でしょう、ファインマンさん」は、抱腹絶倒の名著です(訳も素晴らしい)。本著の訳は、何か違和感を感じました。講演の口調の翻訳に、くだけすぎがあることが。米語ではべらんめー調なのかもしれませんが、皆がフランクな中でのフランクさは、日本語に移すときには、相対的に30代後半の堅苦しくない口調くらいが良いように思います。なので、1章の「ものごとをつきとめることの喜び」の中で、例えば、父親と避暑地の森で語らいながら散歩したときの話は、「ファインマンさんは超天才」の方がほのぼのと腑に落ちます。  本書で特に貴重なのは、6章の「スペースシャトル「チャレンジャー号」事故 少数派調査報告」です。公正な技術者は、スペースシャトルの大事故確率は100回のミッションで1回くらいと見積もっていた。NASAの幹部は100000回に1回と見積もっていた。ファインマンさんは理論物理学者で、ロケット工学者ではなかった。にもかかわらず、ここまで明快にスペースシャトルの安全性向上に資する調査報告をまとめられたことは凄いです。良心と不心得の出会うさま、Oリング実験等については「ファインマンさんは超天才」に詳しい。この調査報告のおかげで、星出さん他、多くの宇宙飛行士の安全性は高まったのではないでしょうか。威信とは虚偽によってではなく、積み上げられた検証によって築かれるものであることを示唆してくれていて感銘深いです。
自然科学者のアフォリズム
天才にはある種の無邪気さと頑固さ,融通のなさが同居し,凡人には天衣無縫に見えたり,狂人にみえたりすることもある.本書は『ファインマンさん ベストエッセイ』(岩波,2001年)を文庫化したもので,生前の講演集やインタビュー記事から厳選された科学評論や自伝のエッセンスをJeff ey Ro insが編集したものである.以下の10章のトピックで構成されているが,編集者の好みに応じて選ばれているため多少の重複した内容を含んでいる.個人的には1, 4, 6, 7, 8章が印象に残った.  1.ものごとをつきとめることの喜び(1981年,BBCインタビュー)  2.未来の計算機(1985年,仁科記念講演 東京)  3.現代社会での科学的文化の役割とそのありかた(1964年,ガリレオシンポジウム イタリア)  4.底のほうにはまだ十二分の余地がある(1959年,米物理学会 パサデナ)  5.科学の価値とは何か(1988年,『困ります,ファインマンさん』)  6.スペースシャトル「チャレンジャー号」事故少数派調査報告(1986年)  7.科学とは何か(1966年,米国科学教師教会講演会)  8.世界一,頭のいい男(1979年,オムニ誌)  9.リチャード・ファインマン,宇宙を築く(米国科学振興会インタビュー)  10.科学と宗教の関係(カリフォルニア工科大,「工学と科学」誌)  繰り返し強調されているのは,優れて普遍的にみえる科学研究の成果といえども常に真理に対しては近似的な結果に過ぎず,完全無欠の理論であっても幾ばくかの不確かさ,曖昧さを内蔵している.科学者は常に謙虚に自然現象を観察し,複眼的に真実を眺める視野の広さ,思索の深さが重要ということであろう.自説であっても,謙虚に懐疑の目を向けて新たな発展を模索する姿勢は崇高である.一生を通じて信念を曲げず,時流に流されない頑固さは天才のみに許された資質かもしれない.  ファインマンは,自然科学研究の方法論や言葉を弄して社会を繰ろうと目論む社会科学者や人文学者に対してある種の胡散臭さを感じていることの背景も理解できた.当然ながら哲学者や心理学者にも反論の余地はあろう.  いまやファインマンは,ナノテクノロジーの祖として改めてその先見性が注目されている.彼の工学的なセンスは,幼小児期からの父親からの薫陶によるものであり,テクノロジーの発展には物理や数学的なセンスが欠かせないことを痛感した.医学でも工学でも現場ですぐに役に立つことしか教育目標にできない,現状の余裕のない科学教育を鑑みると,嘗てのように大学初年からの2年間はみっちり数学や物理・化学を勉強させられた時代は幸福であったのかもしれぬと回想した.
科学的思考とは何か。
物事の捉え方が徹底していて、だけど突飛(に見えるよう)なアイディアの宝庫。 一個一個の意見がしっかりとした重みを持っていて、だからこそ面白い。 本人が聞けば否定するかも知れないが、ファインマン氏こそ、天才的な回転の速さに、天才的な好奇心が加わってできた天才と言えよう。 生前の彼の講演を聴いてみたかった。


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シリアス
シリーズ第3弾。 「ご冗談でしょう」に比べると、内容的にまじめなものが多い。 チャレンジャー号事故調査委員会での話が半分以上を占めている。 そのようなエピソードを通じて、著者の考え方、価値観が描写されている。 ここまで一貫性のある行動をとれるのはすごい。 学ぶべきことの多い一冊です。
こちらのファインマンさんも、楽しく読ませてもらった。立花氏の解説もぜひ読んでほしい。
このエッセイ集では、特にチャレンジャーの墜落原因調査の様子に多くのページが割かれている。 その部分は、ドキュメンタリーとしても読み応えがあり、ずんずん読みきってしまった。途中で飽きる部分もあまり無かった。 その他のエッセイも、明るくて楽しい気分になるものが多く、筆者の体験を追体験しながら、笑ったり考えさせられたりする。訳も、こなれていて、しかし丁寧でよい。 最終章、科学の価値とは何か?それと、立花隆氏の最後の解説がすばらしい。 それによると、冗談でしょうと、困りますの二冊だけが、ファインマンの著になるらしい。 似たようなタイトルのものは、あと3冊でている。 この解説を読んで、残りの三冊が後回しにできて、非常に助かった。
ファインマンの魅力全開
本書のハイライトは,何と言ってもスペースシャトル・チャレンジャー号の爆発事故調査委員会の部分であろう.委員の仕事を引き受けるかどうかで迷っていた時,最終的に引き受ける決断をする最大の要因は,妻グウェネスの勧めであった. 本書を通じて,ファインマンの科学者としての高潔な姿勢と周囲のしがらみに左右されない意志の固さを窺い知ることができる.委員会の仕事においても,真相を追究するためには,すべて自分で行動し,体験してみないと判断できないという正に科学者としての姿勢が現われている.そういうところが多くのファンを持つファインマンの魅力であろう.
わたしたちはどのようにして生きられるか
 愛するアーリーンの若い死と、僕ら健康者の生の違いを、「量的な違い」に還元してしまうところは、いかにも物理学者らしい。僕らの人生の状況は「偶然」にすぎない、と断言するファインマンは、ファインマンの物理学とオーヴァーラップする。そのファインマンも、アーリーンを看病しながら従事していたマンハッタン計画での被曝が原因と思われる癌で亡くなる。しかし、その間際、避けていた国家プロジェクトにふたたび参加して、スペースシャトル事故調査委員会の一員として、国家の悪に挑む。まさにカッコいい、感動的なリチャード・ファインマンの人生です。  この本は、ファインマンが、年若い友人に語ったエピソードを、編集したもので、とても読みやすくできています。(わたしはまったくの素人ですが)ファインマンの仕事と人生を思うとき、非常に感動的な本として記憶されるでしょう。  解説の立花隆さんは、ファインマンの著作の成り立ちを懇切に解き明かしてくださって、参考になりました。
自分で考え行動するることの大切さ
他の人の意見がどうであれ、自分が正しいと思ったことをする行動力。 これこそファインマンさんの真骨頂であり、スペースシャトルの事故調査の章を読んだあとは、本当にスカッと爽快な気分にさせてもらいました。 また、「何かの名前を知っていることと、何かの意味を本当に知ることは違う」「ひとがどう思おうとかまわない!」といった彼の考え方が作られた過程の話も非常に参考になります。自分で考え、行動することの大切さを教えられました。 是非皆さんも読んでみてください。きっと気に入ると思います。


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理系の人でも読み応えあり
数式を用いないでサイエンスを説明するといった類の本はしばしば内容の薄さにがっかりすることがあるけれど、この本は十分に読み応えがありました。本書の内容は大学院の3年生が習う内容だそうです。ファインマンのパスインテグラルの片鱗に触れられたように感じられましたし、相対論に興味のある自分としては、時間についての別の側面を感じることができました。


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巧みな説明
ほんのタイトル通りのテーマを解説しています。これ以上の説明は考えられないな。物理学に興味を持っている人は、興奮しながら読んじゃうと思います。身の回りの普通の自然の様子に興味を持っている人なら、自然を探求して行くことが楽しいことだと言うことを感じ取ってくれると思います。物理学を勉強している人や、自分の専門を一般の人に説明しなければならない人には、必読ですね。
部分反射は不思議なことだったのだ
この本は4日間にわたる一般向け講演の記録に基づいて書かれたものです。 1日目は「部分反射」の話からはじまります。 ガラスの表面に光が当たるとき、光の一部が表面を通過し一部が反射する現象です。 p かのニュートンは光の粒子説を唱えましたが、波動説が競合していました。 そしてマクスウェルの理論によって波動説が最終的に勝利したかに見えました。 ところが20世紀に入って量子論が誕生し、ある意味で粒子説が復活しました。 光は光子という「粒」の集まりだと言うのです。 すると部分反射について、既にニュートンが悩まされていた問題に再び悩まされることになります。 個々の「粒」は、ガラスの中に入ってゆくのかそれとも反射するのかを、どうやって「決心」するのか。。。 p 本書では「粒」をめぐる様々な現象が「演算を持つ矢印」によって魔法のように見事に説明されてゆきます。 複素数を知っているほうが分かりやすいとは思いますが、知らなくても十分理解できます。 知的冒険の旅へ、装備なしの手ぶらで出発できます。
少し高いけど,絶対お勧め!
ファインマンの本はどれも彼らしさが感じられる個性的な名著だと言われます.この本も間違いなくいい本で,彼の物理感が伝わってきます.ファインマン物理学Ⅱ(光・物質・波動)と併せて読むともっといいと思います.光に対する理解,電子(物質)と光の相互作用に対する彼の考え方が伝わってきます.次第に量子電磁力学に対する彼の物理へ引き込まれていくと思います.更には,量子電磁力学を雛型とした量子色力学へ入っていきます.この本とファインマン物理学Ⅱは径路積分の理解にも役立つと思います.


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リチャード・P. ファインマン Richard P. Feynman (原著) 大貫 昌子 (翻訳)  
¥ 1,050(税込)
在庫あり。
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カスタマーレビュー数:5

くちコミ情報
価値ある話。
好奇心溢れる物理学者による、3夜連続の講演の文字化。 内容としては、「間違えた考え方からは間違えた結論しか出ない」といったもの。 正しい理解の為にはどういった姿勢を取るべきなのかを、やや婉曲的に示している。 並ならぬ知識欲と、その結果としての知識とを背景にした、ナイスな講演。 語り口・内容、どちらも堅苦しくなく、読むのにも易い。
トレーダーとしてのレヴュー。
幾つか、書きたい事があるが、後々纏めるとして 現時点では、箇条書きで。 1.懐疑的態度 skepticism について。 D . Elde 『投資苑』シリーズに、「精神分析で必要なものは 健全なる懐疑的精神であり、トレーディングも同様」と あったが、林輝太郎氏の著書にも「ブードゥー・サイエンス」と 言う言葉と共に、リチャード・ファインマンの引用が 特に新しい本には多い。2人とも、裁量トレーダーだが、 システム・トレーダーが、「過度に」科学的になる余り、 「不確実性の排除」から「科学絶対主義的狂信」への 警告とも読める、ってこんな事書いちゃうと 文科系コンプレックスみたいだなあ。いや、やはり、 当時の旧ソヴィエトの状況との絡みで言うと、D . Elde  の 「マーケットの教祖」信仰への懐疑、と言う読み方に なるだろう。 例えば、「バフェットは買った株は絶対に売らない」と言う 「大衆神話」に対して「本当に?」と首を捻って見る 「捻くれ者」の態度の重要性。 ウォール・ストリート・ジャーナルが08年11月14日に 「バフェット14億ドルの損」を伝えているが 解約者多数の場合は評価損実現化の可能性も 高い。正確な数字は $1.393B バクシャ・ハサウェイのレポートより。 他に対象となるものは、「効率性市場理論」「WDギャン理論」 「フィナンシャル・アストロロジー」等。 石川R「潜在意識のナントカ」も、そうか? ヴァンは、結局「自分の頭で考えろ。私に同意しなくてもいい。」 2.1に対して、裁量トレーダーの非科学的態度の問題も あるのだが・・・。チャック・ルボーの『テクニカル秘録』について 私が、ああ言うレヴューを書いたのは、「不合理主義」の 「魔術的・呪術的思考」の解毒剤の役割として メカニカル・システム・トレーディングを考えていたから。 そして、現在も5年近くだが、「思考訓練の場」として システム・トレーディングを考えている。「儲からなくても いいのかよ?」に対しては「判るまで訓練を続ける」と 答える。「判る」と言うのは「これだけやっても 『判らない』と判る」まで続ける。その後、 「裁量へ帰還」する予定。これは「不確実性を・・自分なりにだが ・・理解する」にも通ずる。 3.不確実性と確率論について。 私は、トレーディングの為に「確率論」を 勉強しなおすにあたり、現象を扱う学問である 物理学的なアプローチを行った。 即ち、パスカルの「賭けの文脈」で日本では 小学校より教えられてきた数学的アプローチを 一旦、放棄した。・・有名な「私は神を信じた 方が『良い』のか」に対して「期待値計算」に より、解を導くと言う例の話・・ 『ファインマン物理学』の「確率」の章では、 コイントスによるランダム・ウォーク実験で 確率を説明しているが、此れは事象を「帰納する」と 言う文脈であり、「賭けの文脈」では無い。 日本人が誤解し易いのは、「確率論と統計学は別の 学問」ではなく、「確率論と統計学は『文脈』が 異なる」と言う点。理由は、日本の算数・数学教育の カリキュラム的な特性による。何故『ファインマン物理学』では 章タイトルに「統計学」でも「確率統計」でもなく 「確率」が使われているかを考えると良く判ると 思う。 ・・もっと、判り易い例だと、『ご冗談でしょう』他と 一緒にカツマヨさんの『フレームワーク』本が 買われているようだが、彼女が、何故 「統計学を学べば、競馬やギャンブルをやらなくなる」 等と言う「大ボケ」を咬ましているのか、について 考えて見ると、彼女の「天然キャラ」の問題だけでは 無い、のが判るだろう。慶応商学部Bの入試科目に 数学が無い事や内部進学である事は、此処では 特に、重要ではない。・・ 4.最後に「ブードゥ・サイエンス」との関連性で オリジナルの寓話を挙げておく。 ・・・・・・・・・ 「我々は唯の紙切れを売買している訳ではない。」 と言うのがファンダメンタル派の言い分として、極めて 良くありがちなものである。 話を普通株に限ってもいいしREITの様に不動産が 証券化されたものでもいい。また、話を判りやすく する為に、証券電子化以前の場合で、話を続ける。 紙切れの額面に50円と「書いてある」。 確かに「書いてある」がこれは紙幣ではない。 ・・勿論、国債も兌換でない紙幣も「紙切れ」 だが、ここでは外して考える。・・ さて、ヴァリューの人達の言い分で良くあるのが 「1万円入ってる財布を5000円で買う。」 と言うもの。 この財布メタファに従えば、「紙切れ」では なく、「封筒」で中に「幾らか」入っている、 と考えた方が判り易い。 額面50円の「封筒」に昔懐かしい板垣退助の 100円札が入っているとする。 しかし、問題は誰も「実物の100円札」を「封筒」を 開けて、見たことは無い。 当然である。この封筒は、「絶対に開かない仕組み」に なっているから。 唯、企業財務状況を「計算」して、 「100円入ってる事が適正」と言っているだけ。 もし、封筒を日の光に透かして中を見ようとすれば インサイダー情報を手に入れようとするのと 同じ。 かくして、この「絶対に開かない封筒」を、テキトーに値段を 付けて、売買している。そう言うゲームである。 但し、例外的に封筒の「中身」がわかる時がある。 中は空。 倒産した時である。 さて、「配当」についてだが、実に奇妙な事だが、 この「封筒」には、どこかに「穴」が開いてるらしく 年に一回だけ、その「目に見えない穴」から、 1円玉が1個乃至2個転がり出てくる。 額面が50円なので率としては、1円の 時は、2%であり、2円の時は、4%である。 この封筒を、「運良く」40円で買ったとする。 その年はまた、「運良く」2円が「穴」から、 転がり出てきたとする。 この時点での「配当率」は、運のいい事に5%である。 こんな事が5年ほど続いて、バイ・アンド・ホールドは 正解だ、「ついてるついてる」等と言っていたら、 6年目は何故か、1円しか「穴」から出てこなかった。 「配当率」にして2.5%である。 何故なのかと、何でも良くご存知の「世間様」って奴に、 聞いてみたら「減配」だそうだ。何だか良く判らんが そう言う現象を、そう「呼ぶ」そうだ。 「何故」と聞いて見たら「企業財務が良くなかった から」だそうだ。「そんなものなのか」と 思っていたら、7年目には1円も「穴」から出てこなかった。 「配当率」にして0%である。 「世間様」によると「無配」と言う「現象」だそうだ。 理由は「企業財務が悪化したから」だそうだ。 その後、待てど暮らせど「無配」のまんま。 買ってから10年経って「封筒」を売って しまおうかと思ったが・・・。 「20円なら買う。それ以上はビタ一文も出さん。」と いう奴ばっかし。 冗談じゃねえ。 こっちは、40円で買ったんだ。 「配当」で11円入ったんだから 40円−11円=29円 で29円で売れなかったら損じゃねえかっ! 20円で売っちまったら9円も損じゃねえかっ! ってんで、ずーっとホールド。 詰まり、塩漬け状態。株価低迷、無配が更に延々と続く。 買ってから19年が過ぎ20年目を迎えた時点で 29円で買っても良いと言う奴が現れて「ヤレヤレ売り」。 失われた13年のお話でしたー。 でも「寓話」だったら、此処で終わるんだが、 現実は、甘くない!! 11円の配当に対して20%が課税される。 詰まり、2円20銭の損!更に証券会社の手数料も 差っ引かれちまって2円30銭の損! 単位株1000株を買っていたので19年間かけて 結局、2300円損をしましたー と言う事になる野田秀樹ー。 購入額4万円に対して2300円の損は 率にして、−5.75%である。 19年間だから対期間では 大したこと無いかもー。1年間複利で計算すると もっと、大した事無いですねー。 ・・・・・・・ 本レヴューは後々纏め直す予定。 スケジュール的には未定。
科学的態度とは
ファインマンの一般向け講演集のひとつ.彼自身の科学に対する態度と,科学と社会,政治,宗教などとの関連について述べる. ファインマンの主張そのものは,特別なものではない.まず,彼が指摘する不確実さと非科学性とは区別しなければならないこと,不確実を認めるから疑う余地があること,その疑う心,懐疑心こそが科学的な思考プロセスに不可欠であることを指摘する.そして,懐疑するためには自由(政治的,経済的な)であることが重要であることを60年代のソ連の状況と比較して述べる.これは,科学,技術に携わるものであれば,当然身につけているはずべきのものである.(しかし,日本の高等教育でこのことが教えられているかは疑問だ) しかし,ファインマンが本当に主張したいことは講演の最終日「この非科学的時代」で思う存分述べられている.ここではこの時代における「非科学的」な態度について,具体例を挙げて指摘している.その中には,消費者の知性を馬鹿にしたマーケティングがあり,原理主義があり,占星術がある.そして,陰謀論ともつながる被害妄想についての指摘もある.このような状況に陥らないためには,議論すること,疑うこと,そしてその自由が必要であることを繰り返し主張している.これは疑似科学や陰謀論に悩まされる現代の日本の科学界と何も変わらないものであることに,僕は驚いたのである(逆に,40年経とうと人間の精神には進歩がないということか). 最後に,講演の中でファインマンが指摘した,非科学的であることとはどのようなものであるか,もっとも鋭く表現したものを紹介しよう. 「世界を学ぶことによって自らをたえず修正する必要を理解しようともせず,無知を維持するために盲目を維持する態度」 これを打ち破るためにも,健全な懐疑心は必要なのである,そして彼自身のキャリアが示しているように,懐疑心を育てるためには教育が重要なのであろう.
懐疑主義を名調子で語るファインマン氏の講演録
1965年ノーベル物理学賞を受賞し、数々の著作も人気のあるリチャード・P・ファインマン氏の講演録を書籍化した作品です。 この講演は、1963年にワシントン州立大学で三夜に渡って行われたもので、それぞれ「科学の不確かさ」「価値の不確かさ」「この非科学的時代」というタイトルがつけられています。 "名調子"と言ってよいカジュアルな語り口で持論を楽しく展開しています。 書名からすると科学批判のように思えますが、そうではなく、科学的な精神とは「すべてを不確かであると認める謙虚さ」と定義し、その考えの重要性をさまざまな視点から主張しているものです。 個々のエピソードは冷戦のまっただ中とあって旧ソ連の話や、マリナー2号!などという古いものが多いですが、その主張は現代でもそのまま通用するものとなっています。 特に当時はまだラジオと新聞がメインだったはずのメディアに対して、早くも「エセ科学」批判も展開しているのも興味深いところです。
名文と名訳
 気さくな人物でイタズラ好き、そしてボンゴがうまかったファイマンさんの本です。今回は岩波現代文庫として出版されました。「科学者の言うことが正しいとは限らない」という言葉は納得します。確かに化学は不確かな物をファインマンさんが茶目っ気たっぷりに語ってくれています。名文家で面白く、尚かつ為になるファインマンさんの本を読むことで科学とは何か。そして我々を科学の素晴らしさへと誘ってくれます。本当にこの本は面白くて良い本です。子供も読んで楽しめる本です。
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