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[ 門田 隆将 ]
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門田 隆将
の売れ筋最新ランキング [2009年01月08日]
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日本の庭ことはじめ
なぜ君は絶望と闘えたのか
門田 隆将
¥ 1,365(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:653位
カスタマーレビュー数:17
【
くちコミ情報
】
生きてください
東原亜希さんのブログでこの本のことを知り読んでみました。あの若さで壮絶な人生を送ってきたうえ、この先もずっとそれを背負って行くのかと被害者の置かれた立場の辛さを考えさせられました。電車の中で読んでいても涙が出てしまいそうでした。自殺を考えていたことなど衝撃的でしたが、そこから救った周りの人たちの温かさに心打たれました。 これからの人生こういった人たちに支えられてがんばって生きていてほしい、と応援したくなる本です。
腹が立って・・・そして泣けた。
自分の愛する家族が突然に殺される。 そんな経験をした事がないので、本当の本村さんの気持ちはわかりませんが、 私も自分の家族を交通事故で亡くしているので、”突然”という部分では 理解できるように思います。 この裁判は多くの敵ばかりではなく、多くの味方もたくさんいました。 読み始めるとその内容が克明に描かれていて、まるでその場に自分が いるような気持で読み続けられます。 世の中には自分の満足のために、他人の命も幸せも奪い取って、それでも 平気にできる人種がいるんだと悲しくなりました。 この本は大人が読むんじゃなくて、高校生くらいの多感な人に読んで もらいたいと思います。 私も息子に読ませました。 どう感じたか… 少なくとも、くだらない説法より効果はあると思います。 本村さんの負けない努力によって、きっと奥さんや子供さんも感謝してると 思います。
少年法と死刑廃止運動の絶滅のために
理不尽極まる少年法と、その罪責に比して軽きに失する量刑で成り立ってきた日本の司法制度そのものを向こうに回して闘った本村洋氏を追い続けた貴重な記録。 理不尽に人を殺めた者はその生命をもって処断されることは当然。その当たり前のことが長らく守られなかった日本社会の繁栄は、本村氏のほか、それ以前にも存在した犯罪被害者の声なき声をときに無視し、ときに嘲笑することで成り立ってきたことに改めて思い至る。幸いにして、日本社会は社会の破壊者と呼ぶべき死刑廃止論者を駆逐できるあと一歩のところまでこぎつけた。キリスト教的価値観の跋扈する欧州による、国連を利用した死刑廃止圧力をはね退けるために、多くの人に本書が読まれ、その足跡を追って欲しいと願うものである。
考えさせられる内容
読み進めていくにしたがって、最初は被害者と同じ怒りや憎しみの感情なのが、次第にそれだけでない感情に移行していく、、、。 エピローグでの筆者と加害者との面会の場面での加害者の言葉がどういうことか考えさせられる。
もっとも考えさせられた書籍
ものすごく重い本です。重いといっても重量ではなく内容に深みがあり、重圧感があるということです。 有名な事件に関する書籍ですので概要はみなさんご存じだと思います。本書ではドキュメンタリーというより小説風に進展していくため非常に感情移入しやすく考えさせられました。ルポなどにありがちな淡々とした展開ではなく会話が非常に多い構成であるためとても生き生きとした内容に仕上がっています。 本村さんの怒り、やるせなさ、無力感などが自分のこととして感じられる非常にすばらしい書籍であると感じました。法律に無関心な方も少年法について考えさせられるでしょうし、普段自分が不幸であると感じている方も現在の幸せを感じられるようになるかもしれません。人により感じ方はそれぞれだと思いますが読者に何らかのインパクトを与えることができる力のある書籍です。間違いなくお勧めの1冊です。
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神宮の奇跡
門田 隆将
¥ 1,500(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:6726位
カスタマーレビュー数:2
【
くちコミ情報
】
真実に迫る本
一気に読了した。いつもながら門田氏のリズム感のある文章に、最後まで休むことを忘れてしまった。門田氏の特徴は、徹底した取材で、その対象となった人物がそれまで言われていた「風評」を覆すところにある。「甲子園への遺言」の“高さん”こと高畠導宏は、プロ野球界で“諜報野球の申し子”とも言われた人物だった。しかし、門田氏は高畠コーチがそれだけではない稀有なコーチであったことを見事に描き出し、それはNHKドラマの中で、弟子たちが直接登場して証言することによって正しさが証明された。今回もまた、PL学園を全国ナンバー1の強豪に押し上げた井元俊秀の知られざる半生を描き出し、その風評を見事にひっくり返した。しかし一部には、それを「一方的な賛美」としか捉えられない浅い読み方しかできない人もいる。根拠のない風評を真実だと思い込む風潮が蔓延する中で、常に「人間」を見届け、真実に迫ろうとする門田氏の姿勢に敬意を表したい。ジャンルこそ違うが、「なぜ君は絶望と闘えたのか」で見せた視点の鋭さは、この作品でも随所に感じられた。
日本人よ、自信を持とう。
本書『神宮の奇跡』は、学習院大学が東都大学野球1部リーグで優勝を果たした執念の顛末を渾身の取材で伝えている。試練あり、喝采ありのドラマは、優勝シーンの描写だけにとどまらない。 生死を賭け戦禍をくぐり抜けて帰還した投手・井元俊秀の半生を、キャプテン・田辺隆二の母への深い思慕を、皇太子(今生天皇)と野球とのかかわりと成婚の経緯を、監督・島津雅男が今日のPL学園の礎を築いた心の歴史を描き、美しい「日本人」の精神を人間くさく活写している。 正直に言えば、私は何かをあきらめ、今の日本に生きることを嘆いていた。しかし筆者は、日本人を心から愛し、日本に誇りをもち、『神宮の奇跡』に登場する人物たちと同じような人生を歩んだであろう、高度経済成長を支えた日本人に敬意をあらわすことで、混迷の中にある今の若き日本人に「自信を持て」と諭している。 筆者の日本人を見る目がはかりしれず優しいことに、胸が震える一冊である。
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あの花のように
甲子園への遺言―伝説の打撃コーチ高畠導宏の生涯
門田 隆将
¥ 1,785(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:1568位
カスタマーレビュー数:33
【
くちコミ情報
】
フルスイングの人生
NHK総合で「フルスイング」と改題しドラマ化もされた話題の1冊。本書「甲子園への遺言」は、伝説の打撃コーチ高畠導宏さんの生涯を綴ったもの。高畠さんの人生はまさに「フルスイング」という言葉がぴったりとくる。35年間プロ野球界で、選手、コーチとして過ごし、何と、59歳にして高校教師になる。そして甲子園を目指す。 プロ野球界では、落合、イチロー、小久保他現在監督、選手として大活躍し日本球界をひっぱっている面々を育ててきた。そして、どこのチームからも引っ張られる実力派。60を目の前にし、教員免許を通信で取り、教壇に立つ。本書では幼少期から晩年までが書かれるが、どの時代も全力勝負だ。 始めての授業で、黒板に「気力」と書き、生徒たちにこういったそうだ。「君たちはこれからの人生でいろいろな困難にぶつかるだろう。でもどんなことがあっても気力で乗り越えてくれ、いいか、人生には気力が大事なんだよ。」いつもフルスイングで生きてきた高畠さんのこの言葉は、生徒たちの心に刻まれたことでしょう。そして本書を通じて生い立ちを読んだ読者の心にも、温かいメッセージとして残ることでしょう。私も本書からとても大切なメッセージを頂いたように思う。
ここまで純粋な野球人はいない
高畠導宏は30年にわたり7球団を渡り歩き、卓越した野球理論と洞察力で延べ30人以上のタイトルフォルダを育成したまさに『伝説のコーチ』と呼ぶに相応しい人物である。その伝説のコーチが50歳を超えて一念発起、今度は甲子園を目指すが、志半ばで病魔におかされ他界する。 この本を読むまでは、プロの打撃コーチが教職免許まで取得して高校野球の指導者になろうとしていることに誠実さと律儀さを感じていた。 しかし、この本を読んで彼の『転職』の理由に驚いた。彼は野球のコーチとしてのテクニックを甲子園優勝という形で表現したかったわけではなく、野球のコーチをしているうちに自身に足りないものが心理学と気づき、それを学ぶために教職免許を取得して、実践するために高校教育の世界に身を投じたのである。つまり、根っからの野球人なのに探求を続けるフィールドが野球におさまらなかったのである。 プロの打撃コーチとして最も成功した人物であろうと思われるが、しかし、成功した職業をなげうって、『自分が求めるもの』を50歳を超えてなお求め続けることは困難だ。ほとんどの人は現実的な理由を見つけ、それを自分に言い聞かせて諦めているのではないか?それとも、彼のように一つの道を極めることで人間は純粋さを保つことができるのだろうか? ここまで自分に純粋だった野球人はいないのではないかと思うが、伝記としての出来はもう一歩。 まず、鶴岡、野村のくだり。高畠がプロの基本を学んだのは南海であるから、背景を説明しておく必要はあるだろう。しかし、シンキングベースボールや鶴岡、野村の確執は既にかなりの回数文章化され、本書自身も多くの文章を引用している程だ。少しくどく、脱線している感が否めない。書くなら、もう少し高畠の目線から書くべきだ。 次に配分。延べ30人も門下生がいるのだから、彼らへのインタビューをもう少し増やすべきではなかったか?学校時代のルポは本当にこれが限界か? 同じストーリーが繰り返されているところが散見されて読みにくいところも気になる。 好人物のノンフィクションだけに残念だ。
高校経営は単純である(;'Д`)ハアハア
(;'Д`)ハアハア スポーツの強豪校として『有名』になりたければ、野球部に力を入れさえすればいいというシンプルな理念には、納得させられた・・・。 確かにバレーやバスケのやうなマイナースポーツで『全国優勝』したところで、県大会優勝→甲子園出場のほうが注目度が高い・・・ 故に野球部だけに力を入れるのが上策である。 『文武両道』ほど 分かりやすい指標はなく、その武は野球部の功績のみで支えられる・・・ 簡単なものだ・・・。 中学時代に名を馳せたやつらをスカウトすれば、一気にドリームチームである!! ワンピースで、ロギア系の悪魔の実を食ったやつらを集めれば、それだけでドリームチーム になるという道理に似ている・・・。 新設大学はゴミ以下だが・・・新設高校は 有名大学合格率が高ければ、それだけで名門校となる・・・。 何故か? それは・・・有名大学合格率・・・たとえば東大合格者数というのは・・・ 東大という『権威』によって、高校の格が支えられるからである。 新設大学がいかに一流企業の就職率が高くならうとも、大学という場所は 大学そのものの 『権威』によって 価値が定まるので・・・新設大学が成功する事はありえない。 それは 武蔵・東大寺グループの大学経営の失敗を見れば明らかであらう!!! (大学経営は高校経営ほど簡単ではない) おいらが高校経営に乗り出すならば・・・東北という未開の地に・・・東大・京大コースなど に特化した受験校を建てる!!! 高校それ自体に価値がある(官僚になった場合・出身高校まで見られるので)名門高校には 勝てないが 山形東 や仙台ナンバースクール程度なら・・・・ おいらが高校経営に乗り出せば、勝つ自信があるっ!!!!
徹底的に、自分の好きな事を自分でやる。すばらしい!
自分の好きな事、野球に、全身全霊で取組んだ、人生。 人と人のかかわりにおいて、人の気持ちに、耳を傾け、 自分のこととして取組んだ、人生。 感動できます。 NHKのドラマは、高校での教師生活が舞台で、それも すごく良かったが、この本は野球人生がテーマ。少し 視点は違います。ご承知を。
生き方の指針を示す良書
著者、門田さんの文章は「そして」が多い等、読んでいてやや苦になる所があるが、このような実在の人物を取り上げ、本としてまとめた功績は大きいと思う。 教壇に立ってからの話は、本書中盤のプロ野球裏面史よりも興味深い。私が最も感銘を受けたのは、高畠さんが高校生に語った「伸びる人の共通点・一流になるための7つの条件」である。勝負の世界で長くよい仕事をされた方の言葉だけに説得力がある。これは「夢をかなえるために必要な力」と解釈することもできるだろう。 これほどに魅力的な人物像は、さらに多面的なアプローチで掘り下げてほしかった。本書で高畠さんという人物を知った人は、もっとその人となりについて知りたいと思うに違いない。 惜しい部分もあるが、一人でも多くの人に読んでもらいたい良書である。
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裁判官が日本を滅ぼす (新潮文庫)
門田 隆将
¥ 620(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:81213位
カスタマーレビュー数:19
【
くちコミ情報
】
裁判官も人の子でしかない。
もうかなり以前、負けるはずのない裁判で苦々しい思いを味わった経験があります。裁判官も公務員の職種のひとつ。神ではない、一人の人間。その判断もいくら膨大な情報量の学問を勉強しようがその人物の人間性が全て肯定されるものとは限らない。本書に記載されている事件内容を読むと本当に憤りを感じる。たとえ多大な量の勉強をした人間でも高学歴の人間でも必ずしも常識があるかどうかということとはなにも裁判官に限ったことではない。しかし、たとえ一人でも人の命が関わった事件に誤った判決、常識では考えられない判決は決して許されないのだ。最近では時効を廃止すべきとか報復権を認めよというような意見も聞かれるがこれも司法に対する不信感の表れの一面であろう。現状の裁判制度では被害者がいくら適切な判決が下されたとしてもそれでもなお真に癒されることはないのだ。被害者にとって時はそれを風化させることはない。
司法エリートの特殊な人間性
ある人に勧められて、この本を読んだ。その人は、この本が「司法のタブーを破った画期的なものだ」と言っていた。読んでみて、なるほど、と思った。この本は、裁判官のみならず司法試験に通ったエリートたち全てを俎上に上げていた。この本は、裁判官にも、弁護士にも、ある意味、検察官にも耳の痛い内容になっている。そして、筆者は、裁判官とは、日本人の美徳である「恥」さえ知らない人間たちであるとまで結論づけている。日本の司法エリートが持つ特殊な人間性を余すところなく描き、そして告発した本。司法の世界で、お互いを「先生」「先生」と呼び合っている人間たちには、この本の内容は許せないだろうな、と思った。だが、私たち一般国民は、この勇気ある書に拍手を送る。
裁判制度の根本的欠陥に光を当てた記念碑的名著
本書が書かれた時点での被害者と加害者と裁判官を巡る社会状況は、被害者に一切の権利が認められず、加害者に手厚い保護が物質的にも精神的にも注がれるという状況であった。とりわけ少年犯罪の時は、被害者の二次被害は相当深刻なものであった。しかし、本書が出るまでは、いくつかの被害者遺族本人の手記がある程度で、裁判の陰で被害者が蹂躙されているという視点は、ほとんどのメディアが持たなかった。 裁判官の問題に特化しているかのようなタイトルであるが、本書のもうひとつの狙いは、被害者救済の願いである。 本書を嚆矢とする裁判批判、裁判官批判の声によって、ここ数年で裁判所をとりまく状況は随分と様変わりした。今、本書を手にした人は、「ここまでいわんでも……」というような感想を持つかも知れないが、「ここまでいわなければならない」時代があったということを押さえておくべきである。 雑誌ジャーナリズムに対する司法側からの圧力は、増しこそすれ、まったくその勢いは衰えていないようである。警察発表を記者クラブで録音して、それを起こすという記事が読みたいなら、それでいいが、行政や政治家や財界に巣くう巨悪を叩くのは、記者クラブに出入りできないメディアに頑張ってもらうしかない。それを叩く司法はやはり注視していく必要があるのではないだろうか。(記者クラブに出入りできないメディアというのは、その情報発信組織に牙をむく可能性のあるメディアである。記者クラブに席のある新聞やテレビは、雑誌メディアが叩いてから、後で乗りかかってくるメディアである。)
個人的怨みでもあるかな?
なかなか刺激的な題名の本。読み進めるうち事件の内容に引き込まれ,こんなひどい裁判官がいたのかと驚く,最初のうちは。しかし,そのうちに,これでもか,これでもかという筆者の感情的で一方的な決めつけの繰り返しに疲れてくる。最後には完全に退いてしまいます。この人,裁判官に個人的な怨みでもあるのかな。要するに,知的エリートは庶民の感情など分からず,このような人たちが名誉毀損訴訟でマスコミを負かすことが多いのがけしからんという主張なのだけど,それって,あまりにステレオタイプで,陳腐だよ。桜井よしこさん(この本の解説者)の事件なんて,一審で勝ち,二審で負けて,最後に最高裁で勝ったんだけど,二審で負けたから,日本の裁判は腐っているという。一審や最高裁で勝ったことはどうなの?正義って,それぞれ人の立場や考え方でビミョーにちがうと思うんだけどな。
読むワイドショー
幸い、この本にたどり着く前に、最近のメディアに頻出する虚像を解く何冊かの本を読むことができていた。この本は免疫なしに近づくと、まずい本かもしれない。 事前に読んでいた本は、医師がそのモラルの低さから医療過誤を隠蔽しまくっているという虚像を解くもの、警察のレベル低下で治安が悪化しているという虚像を解くものなど諸々だが、いずれもメディアの勢いに阿らないプロもしくは反骨者の手になるもので、簡素な図式にすれば、プロとして及ばずながら頑張る人たちと、その足を引っ張る一部メディアに煽られた衆愚の対立と言える。 裁判官の中には特異な言動の人もいるだろうし、残念ながら被害者感情をフルに汲めない辛い判決もあるだろう。 しかしながら、大衆感情に沿わなかった数例の裁判をもとに、殊更事件の悲惨さで感情を誘導しつつ「裁判官はほとんどが市民感情を理解する機会もなく育ってきた欠落エリートで、日本はお先真っ暗」と主張して終わりのこのセンスは何とも。百歩譲って個人的に怒りが沸騰したとしても、文字にする以上は少し冷静に問題提起してくれないものか。 いや、ワイドショーである以上「やな感じ」を提供して床屋談義に火をつけるまでがプロの仕事なのかも知れないが。 今やクールな少数の指摘するところは、「裁判が、メディアの煽る大衆感情に押し込まれ、自律性を欠いていること」だと思うのだが、筆者によれば「裁判官は権力に阿り、メディアを黙殺し弾圧する」とのこと。これぞメディア関係者の特異なセンスではないかと一般人は思うのだが。 こういう火付けと、地道にこれを片付けて回る本当のプロフェッショナルのサイクルでこの世は回っているのかも知れない。そう思うに至った点で収穫だった。
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甲子園への遺言 伝説の打撃コーチ 高畠導宏の生涯 (講談社文庫)
門田 隆将
¥ 680(税込)
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ジャンル内ランキング:629位
カスタマーレビュー数:2
【
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】
素晴らしいコーチの生涯
一人の高校教師が癌でなくなった。彼は生徒に夢を持てと勧め、そのために頑張るように励ましていた。その彼の夢は、野球部を率いて全国制覇をすることであった。だが、教師になって2年しないと顧問になることはできなかった。それは彼がプロ野球出身者であったからある。 彼はプロ野球で、のべ30人以上の打撃タイトルフォルダーを育てた伝説的なコーチ高畠導宏であった。 彼の人生は将に波乱万丈である。高校時代は甲子園にはいけず、社会人野球では入った部がすぐに休部になり、大学野球に転進して名をあげ、社会人野球でも活躍して、南海にドラフトで入り、しかし一年目に練習中の怪我で肩を痛めて、力を出せず、野村監督によって代打の切り札として活躍したが、肩の悪化で選手を断念した。しかし野村に才能を見出されて28歳の若さで打撃コートとなる。高畠氏はピッチャーの癖を見破ることに関しては天才的と言われていた。類まれな動体視力と、異常なくらいの研究熱心さの賜物であった。彼はこう言っている。 「意識してクセを消したことがない投手なら、直球とカーブの2球も投げれば、球種は全部読める」 彼を戦略的コーチと呼んだ人もいる。ある意味で戦国時代の軍師のような存在だと言うのである。クセを見抜くというようなことは野村監督から学んだのだが、やがて野村監督が高畠コーチに教えてもらうようになる。 苦労して教員免許をとり、プロの打撃コーチを辞して教員になり、もうすぐ野球部を率いるという時に、病は彼の夢を砕いた。3年で全国制覇という不可能に見えることも、彼なら可能であったかもしれない。彼はその日のために着々と準備していたのである。しかし、彼の最後の夢は叶わなかったが、彼の人生から学ぶことは多い。 人を教える立場の者から見ると、相手に柔軟に合わせて教える手法は素晴らしい。オリックスからメジャーへ行った田口選手の場合は、バットを投げる練習をさせて打撃のコツを教えたそうである。 他のスポーツにも通用する言葉はたくさんある。例えば、「高めのボールには手を出すなと、監督やコーチがいいますよね。でも、これは最も言ってはいけない言葉なんです。こういう言い方をすると、意識が逆にその高めにいってしまうからです。」 また、相手を伸ばしたいという熱情は、教育実習の短い期間で生徒達の心を掴んだ。この熱情も、見習わないといけない。 夢半ばで亡くなったが、彼の情熱はドラマや本書を通じて多くの人の心を動かした。彼は最後にコーチとして、何十万という人々を教えたと言えるかもしれない。
心にも、温かいメッセージとして残ることでしょう
NHK総合で「フルスイング」と改題しドラマ化もされた話題の1冊。本書「甲子園への遺言」は、伝説の打撃コーチ高畠導宏さんの生涯を綴ったもの。高畠さんの人生はまさに「フルスイング」という言葉がぴったりとくる。35年間プロ野球界で、選手、コーチとして過ごし、何と、59歳にして高校教師になる。そして甲子園を目指す。 プロ野球界では、落合、イチロー、小久保他現在監督、選手として大活躍し日本球界をひっぱっている面々を育ててきた。そして、どこのチームからも引っ張られる実力派。60を目の前にし、教員免許を通信で取り、教壇に立つ。本書では幼少期から晩年までが書かれるが、どの時代も全力勝負だ。 始めての授業で、黒板に「気力」と書き、生徒たちにこういったそうだ。「君たちはこれからの人生でいろいろな困難にぶつかるだろう。でもどんなことがあっても気力で乗り越えてくれ、いいか、人生には気力が大事なんだよ。」いつもフルスイングで生きてきた高畠さんのこの言葉は、生徒たちの心に刻まれたことでしょう。そして本書を通じて生い立ちを読んだ読者の心にも、温かいメッセージとして残ることでしょう。私も本書からとても大切なメッセージを頂いたように思う。
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ハンカチ王子と老エース 奇跡を生んだ早実野球部100年物語
門田 隆将
¥ 1,680(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:177884位
カスタマーレビュー数:9
【
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】
真紅の大優勝旗を見て
私が斎藤君をはじめてこの目で見たのは、もう一昨年になる夏の選手権大会の西東京大会準決勝でした。十年以上欠かさず早実野球部を見てきましたが、その時のコールド負けは妙に印象に残っていました。球児としてはさしたる特徴のない風貌から、140km hを超える速球を投げ込む姿に、私は大きな期待感を抱いたことを覚えています。秋季東京都大会決勝、神宮大会の駒大苫小牧戦、春の選抜大会関西高校戦を見ていると、「もしかしたら、これは最初で最後の早実全国制覇を見れるのかも知れない」と思っていたことが、昨夏まさか現実になるとは。人によっては、高校野球なんて「たかが部活動」なのかもしれませんが、早実OBにとっては、高校野球における全国制覇は特別なのです。100年以上紡いだ歴史物語、是非ご一読ください。高校野球に興味のない方も、少し見方が変わるかもしれません。
身震いしたくなるような目に見えないチカラ
昨夏の早実の戦いぶりは西東京大会から見てたけど、準決勝の日大鶴が丘戦、決勝の日大三高戦がそれこそ奇跡的な勝ち方だったので、正直、甲子園に出られるだけでいっぱい、いっぱい、って気もしてた。“突如崩れる斎藤”ってのも相変わらずだったし。 ところが甲子園で一戦一戦、力を付けていったよね、ものすごくチームにまとまりが出てきて。特に大阪桐蔭戦の勝ち方でもしや、って期待が膨らんだ。あの中田との勝負っぷり!それが伝統なのか、先輩たちの無念の集積なのかわかんないけど、“もののけチック”なパワーが斎藤に、早実ナインに憑依しているのがハッキリと感じられた。それは思わず身震いしたくなるような目に見えないチカラ。俺は別段、早実ファンじゃないんだけど、昨夏の早実の戦いぶりには魅入られてしまったもの。野球の面白さって奴もあらためて感じさせてもらったし。あの駒大苫小牧との決勝、再試合はドラマとして出来過ぎだよね。もう、あれ見られただけでほんと幸せ!それにしても早実野球部って、100年の歴史の中で“老エース”こと島津雅男、王貞治、荒木大輔、そして斎藤佑樹の活躍がほぼ四半世紀ごと、ってのが面白いよね。やっぱ、そういうサイクルってあるんだなって。野球人気の陰り、みたいなことがここ数年言われてたところに、斎藤とか田中とか出てきて、そういうのってポッと突然変異的に出てくるものじゃなくて、連綿と続いてきた歴史とか伝統ってのが、ある種、たまたま、斎藤とか田中って逸材によって花開くってことなんだな、ってのがこの本読んでわかった気がする。 とりあえず、“王子”の大学進学っていうのは野球ファンにとっては嬉しい選択だった。だって、じり貧だった大学野球に注目が集まる訳だし、プロ野球にとっても四年後の斎藤、田中対決って楽しみが出来て、延命が図れた訳だし。 この本、便乗本じゃなくて、取材も構成もちゃんとしてて良かったっす!
まさに劇的。まるで予定調和。
うだるような暑さ、青い空、蝉の声。 どこにでもありそうな夏を、2人の高校球児がガラリと変えてしまった。 斎藤と田中の激戦は誰の眼にも「運命」を焼き付けたと思う。 けれど、同じ夏、同じ空の下で、こんな「運命」の物語があったなんて知らなかった。 本当の「運命」は私たちの知らないところで少しずつ始まっていたのかもしれない。 斎藤投手の一球一球に込められたもの。歴史、戦争、命・・・。 およそ、私たちが思い当たる「願い」と呼ばれるものは、あの夏、斎藤投手が握り締めていた。 そんなことを考えると、あの夏の自分は何か大切なものを見落としてしまったんじゃないかと思ってしまう。 まさに劇的。こんな予定調和みたいな物語が事実だなんて。 奇跡を信じられなくなった方、ここに奇跡があります。
鬼
「勝負の鬼」 そう著者は斉藤君を形容しています。 テレビや新聞、雑誌では到底知ることのできない 素顔の斉藤君を知れました。 こんな書き方してるのはこの本だけではないでしょうか。 早実野球部の甲子園との因縁、伝統校にしかない苦悩。 まるで一つの壮大なドラマですね。 プロローグで泣きそうになり、私の母校との死闘で鳥肌が立ち、 斉藤君と高屋敷君のキャッチボールで涙しました。 野球好きはもちろん、斉藤君のファンからコアな高校野球ファンまで 楽しめる1冊だと思います。
高校野球の奥深さ、人の絆の素晴らしさに感動しました!
類似の本が出ていたので、すべて読んでみました。この本だけが、甲子園の全国優勝という単なる「事実」を追うだけでなく、人と人との運命的な結びつきや、その時々の人の心の動きを丹念に描いてくれていました。野球、歴史、運命、不屈の闘志、巡り合わせ……この本が教えてくれるものは沢山あります。何度も涙がこぼれました。 斎藤君は、この壮烈な「運命や因縁」を知った上で、あの決勝のマウンドに上がっていたんですね。君の闘志は凄いです。そして、その歴史を支えてきた「老エース」を含めた早実の諸先輩方も凄いです。 高校野球が、ますます好きになってしまいました。野球をジャーナリズムの視点で捉えた作品として、読む人を引きずりこむ筆致と共に、心に残りました。
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日本の裁判を変えるには
司法に自浄能力があるのだろうか? 「疑わしきは罰せず」という趙カッコイイ理念のエスカレートに支配され大局を忘れている。 それは容疑者保護という一点だけの理念で判断し、殺された人およびその家族に対する一点の配慮もないし、犯罪防止という考えもないし(犯罪奨励という考えはあるようであるが)、「真実」「恥の文化」「正義」もない。 著者は、「日本の裁判を変えていくのは、可能だと思っている。」とあるが、「裁判官が日本を滅ぼす」まで、日本の裁判は変わらないのではないか。 日本の裁判を変えていくにはどうすればよいか、という記述がもう少し欲しかった。
お勧めできない。
著者は、この本で示している個々の事件において、自己のよってたつ一方当事者の主張が「真実」であるとしている。 そして、その「真実」を認定しない裁判官を世間知らず、事実認定の能力が欠缺していると罵っている。 しかし、自己の地位や状況等によって物の見え方は全く違ったものになる。当事者により、何が真実なのか変わっていくこともあるのではないか。 また、著者は裁判所に対して真実発見を過度に期待しすぎているように思える。 民事裁判においては、当事者間の紛争解決が第一義的な問題で、真実発見の要請はあるとしても、それほど期待されているわけでない。 刑事裁判においては、真実発見とともに人権保障も要請される。被告人の人権を制約しないよう裁判を進行することが必要で、真実発見の要請は後退せざろうえない。 著者は、裁判官が選民思想を有しエリート意識に凝り固まっていると批判している。 しかし、自己の拠って立つ立場が絶対的に正しいという著者の姿勢も尊大であると私は感じた。
非常識な裁判官が多いというのはわかるが・・・
題名のとおり、この本は、(非常識な)裁判官が日本を滅ぼす、ということを実例にもとづいてに書いた本だといえる。 詳しい事例はこの本を読んでもらうとして、現在のキャリアシステムでは、この本に出ているような非常識な裁判官が多数輩出されるのはやむをえないだろう。日本でもこのような問題意識を基に裁判員制度を導入したり、被害者の訴訟参加を広げる方向で改革しようとしている。私見ではそれに加えてこの本に書かれているように法曹一元の制度(検察官や弁護士から裁判官を任官する制度)も実現すべきだと考える。 ただ、国民感情から見て非常識でも、決して不当ではないこともある。たとえば、刑事と民事で結論が異なることがあるが、それは裁判官の自由な心証により判断される結果、やむを得ない面もある。このように、この本の内容が妥当かどうかは、法律の勉強をしないとわからないので、法律の本を買って勉強したらいかがだろうか(この本の内容を理解するには、とくに憲法、民事訴訟法、刑事訴訟法の知識が必須である)。
反人権派の裁判批判
この人物は小野悦男氏の裁判記録をまともに読みもしないで、当然の無罪判決を出した裁判官に「無罪病」という中傷を行っている。合理的な疑いがあれば無罪判決が当然であり、「無罪病」ではない。むしろ日本の刑事裁判では有罪率が高すぎ、冤罪が多く生み出されているのが実態である。 p このような反人権派の主張は、裁判をより反動的にしようとするものである。
こうした本はこれからも必要
普段かかわることのない裁判官の仕事ぶりを知ることができて、非常に興味深かった。このような本が現行の裁判制度の不備をあぶりだしていき、官僚的と言われる司法制度がより国民の感覚に近くなるような一助となれば大変ありがたい。ただ、少し刑事事件に偏りがあり、民事事件をとりあげたものが少ないのが気にかかった。一般人としては、日常の紛争について民事訴訟として裁判所にお世話になる機会のほうがより身近にあると思われ、続編がもし出るのであれば、もっと広範囲なトピックを扱ったものを望みたい。
おすすめ度
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カスタマーレビュー数:5
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くちコミ情報
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野球が持つさまざまな横顔を描いた作品
さまざまな角度から野球にスポットを当てた6つの短編集。サクセスストーリーあり、ミステリーあり、恋愛ありと、バラエティーに富んでいるので「野球は分からない」という人も楽しめる内容となっている。ただ、「投げる・打つ・走る・守る」といった手に汗握る臨場感を楽しみたいという方には物足りないかもしれない。 「ビリケン打撃投手」は、いままで才能に任せて努力を怠ってきた投手が、戦力外通告を受け打撃投手となってから努力することを覚え、一投手として認められるまでを描いたサクセスストーリー。 「ビンボール」は、交換殺人を企てる助っ人外国人がアリバイ工作のために乱闘を演出する。果たして交換殺人は成功するのか!? 「56号」は、優勝争いが混沌となってきた残り2試合で、シーズン本塁打記録を塗り替えようとする助っ人外国人に脅迫文が届けられる。敬遠か? それとも勝負か? 意外な結末が!? 「リリーズ・チョイス」は、メジャーで大活躍する日本人選手タイショウ。日本球界時代にタイショウを冷遇していきた富井。キャンプを取材する富井…待ち受けるタイショウ…どうなるのか!? 「ぐでんぐでん」は、女子アナをめぐって競い合うふたりの大学生ピッチャー。脱三振数の多かった方が彼女との交渉権を得る。ふたりの勝負は決着するが、恋の勝負の行方は!? 「さよならのチャンス」は、戦力外となった投手が故郷に舞い戻る。待っていたのは、母の他に、恩師からの手紙と、初恋の相手。そして、中学時代の淡い恋が蘇る。
スポーツとはいったい!?
この本に入っている話はすべて野球に関することで書かれています。自分は野球にとても興味を持っているので好きですが、興味のない人にとっては、どうでしょうか?文章には特に難しい表現などは見られず子供から大人まで幅広く楽しめる作品ではないでしょうか。 内容については、野球というスポーツを通すことによって、スポーツが、なんとさわやかで感動的なものか、なんと皮肉なものか、なんと切ないものなのか、ということを感じさせてくれる作品です。
野球小説?
純粋な野球小説と思って読み始めました。最初の「ビリケン打撃投手」は最高でした。野球大好きの自分にとってはこんな作品が読みたかった、というほどの感動でした。そんな思いで2作目以降を読んでいくと、「ん?」という感じです。作品としてはおもしろいのですが「これって野球小説?」とちょっとがっかりでした。もっと直球勝負の野球小説が読みたかったと思います。 ノンフィクションではおもしろい作品がたくさんありますがフィクションの野球小説って少ないと思いませんか? この作者ならきっと書けるのではないかという希望をこめて星3つにさせていただきました。 ただあきらかにあの某監督をベースとした「リリーズ・チョイス」を読んで実在の某監督への印象がちょっと変わった(いいほうに)のには、そんな見方があったかと関心させられました。小説としてはとってもおもしろいですよ。
フルカウントから三振!
6本の野球短編を収録した『フルスウィング』です。たまに全収録作について一つずつどんな性格か野球になぞらえて検証してみます。 p 『ビリケン打撃投手』スポーツの素晴らしさをストレートに描いた読後感の爽快な作品。ストライク。 『ビーンボール』なんやねんこれ文字通りビーンボールじゃこの作者とこの短編集は一筋縄ではいきませんぞ。ボール。 『56号』大リーグボール3号じゃないけど、打てない(打ってはいけない)魔球です。皮肉な変化球でボール。 『リリーズ・チョイス』ここまできわどいコースを攻めていいんですかっ?って内角をえぐる変化球でボール球。ちなみに主人公の名前は、近い将来プロで活躍しそうな高校野球界の某投手と偶然そっくりで、びっくりしました。 『ぐでんぐでん』ストレートな恋愛、、、と思ったら最後でオチてました。フォークボールでしたね。空振りでストライク、カウントここまで2ストライク3ボール。 『さよならのチャンス』この作者の描く恋愛は、割と単純なストレートものが多いような気が……スポーツ選手には小難しい理屈よりもそういう直球勝負の方がいいのでしょうが。途中でオチが見えちゃっていた真っ正直な渾身のど真ん中ストレート勝負。それでも物悲しくも美しい描写は心に響くストライクでした。 p 結局私はフルスウィングできぬまま見逃し三振でしたが、この三振から何かを心に期して、次の機会でフルスウィングをしろよ、とこの本は教えてくれるのでした。
期待をさらに上回る面白さ
大好きな「俺はどしゃぶり」の作家が出した新刊です。 野球をテーマにした短編6つからなる本ですが、その料理法は実に多彩。 ミステリーあり、恋愛あり、諷刺(になるのかな?)あり。 私が一番気に入ったのは最初の「ビリケン打撃投手」ですね。 p 流した汗の量だけではどうしようもない斯界の厳しさと、 青さの取れた主人公の、揺らめき続ける静かな情熱の行方。 しがないサラリーマンの私に、これはガツンときました。 オトナの青春小説だなあと思いました。 p これ以外にも、完璧な殺人計画の顛末を描いた「ビーンボール」や 球界のタブーに果敢に挑んだ(?)「56号」(オチにニヤニヤ)、 爽やかでそして哀しい恋愛小説「さよならのチャンス」 と、同じ作者とは思えない広角打法で野球好きの私の心をくすぐります。 また、野球に興味がない人にも何かを訴える力のある、 そんな優れた短編集ではないでしょうか。 p 最後に。この本を紹介した書評に腹が立ったので一言。 いつも読んでる「週刊ベースボール」に載っていた、石富仁さんという ライターの文章がひどすぎます。一見誉めているようなんですが、 本当にちゃんと読んだのかさえ怪しく思えるような内容です。 p こんな下品で低俗な書かれ方をされては著者が迷惑だし気の毒です。 あんな文が名の通った歴史ある野球誌に掲載される事自体大変不愉快です。 編集部の方々の猛省を望みます。
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若気の至り?
この事件は衝撃的でした。 本村さんの裁判への取り組みなどの姿勢には 好感を持っていて、応援したいと思っています。 でも、この本はちょっと…。 正直、私が同じことをされたらゾッとします。 イマドキノ若者言葉でいうと、イタイ内容だと思います。 数ページじっくり読み、あとはザックリと斜め読みしました。 これが生きた証、青春だったといわれれば、 まあ、そうでしょうねという感じです。 あまりにもそのまますぎて、 これをこのまま活字にして一般向けに出版してしまったのは、 どうかなあって思います。 どうしても、このような内容を一般向けに出版するのであれば、 内容的にはドラマチックな部分もあり、 愛情にあふれていて、ほほえましいところもありますから、 どなたか小説家の方などに、ノンフィクション小説として、 美しくまとめてもらえればよかったのになあと思いました。 よくテレビで実話ベースのドラマがありますが、 あのようなまとめ方がしてあれば、もっと書評もよかった気がします。
読むべきところは泣くところじゃない。醜い事実だ。
嫁の知人は実名だし。部外者が見たら吐きそうな文章だし。 文庫本化されたとは思えないクォリティの低さ。巻末の遺族王宣言がなんとも・・・ 大体二人の秘密の書簡を公開すること自体が間違っている。 最低限、双方の了解を生前に受けるべきだし、その時点であってはならない本だと思う。 同情を引くのもいいかげんにせい!といいたい。
天国への、と改題すべき。
事件が事件ですから評価が甘くなりそうですが正直な読後の感想を。 まず、倫理上よろしくない事(未成年飲酒の数々、偽造テレホンカード使用、道交法違反検挙での暴言等等)が内容にあります。 そして友人や親しい方への悪口や性生活に関する記述があり、非常に気分が悪くなりました。出版を見越して被害者の方は書いている訳ではないのだから秘密にすべきだと思います。 あとはやはり被害者の生前の関心というのがテレビや買い物など非常に興味の範囲や趣味というのがお世辞にもいいとは言えません。 ですので、非常に読んでいて苦痛というか被害者の遺族という立場の人間がどうしてこれらの内容をこのような形で世間に公表したのか? 疑問が残りました。 被害者の手記として手紙と日記の公表は差し控えるべきだったと思います。 天国からの・・と表題にありますが、この書物の大部分を占めるのが生前被害者が遺族である恋人(後の夫)にあてた手紙と日記の内容です。 天国に旅立つ前、生前の彼女の心の中です。 いくら夫という立場でも知りえない彼女の声というのがあったのではないのでしょうか? どういう過程があって出版に至ったのか? まさか天国にいる奥さんの同意がある訳ではないのですから表題もしかりですし、内容も亡くなられた二人の印象を良くするものではないと思います。 本当に友人知人たちの実名を出して悪口まで書いている彼女というのが良い人間だったとは思いません。もう少し思いやりがあってもいいのではないのか?と思う内容です。 天国から、というより今生きている被害者遺族が出版を選んだのですからタイトルはあまり好ましいものではありません。 せめて”天国への”であれば良かったのにと思います。 評価は難しいですが、私は私的な手紙の公表はこういう一方的な形で行われることに大変な違和感を感じましたので★2とさせて頂きます。
あなたは生きた!
18歳で二人が出会い、遠距離恋愛、妊娠、結婚、出産までの5年間の往復書簡です。 往復書簡といっても9割がた弥生さんから洋さんへのものですが。 内容はその日一日の出来事、芸能人ネタから三画関係の敵方の関係だった友達に対する 複雑な感情、友達の異性関係など、他愛もない20歳前後の女性の日常をそのまま切り取った ような雑多で生々しいものです。 そして何より洋さんへの愛情と二人の将来に対する希望と不安の言葉の数々。 読むまではもっと表層的な愛の言葉が並んだラブレター集を予想してたので この生々しさは以外でした。 読んでる最中は何故か武者小路実篤の「愛と死」が思い浮かびまし