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野口 悠紀雄
¥ 1,575(税込)
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カスタマーレビュー数:3
【くちコミ情報】
危機の背景にある構造を捉えた良著
野口さんはこれまでも数多の経済書を執筆されていますが、その中でも本書は、これまでの書の総括も兼ねた幅広い内容となっています。主張のポイントは以下の通りです。 ○金融危機に伴う円高により日本の(虚構の)輸出立国モデルは崩壊。 ○米国の金融危機には、我が国も円キャリートレード等を通じた「資本供給」という形で加担。 ○我が国が危機を乗り越えるためには、円高下でも収益が得られるような経済構造の転換及び貿易収支依存から所得収支依存への転換等が重要。 これまでの書籍で語ってきたことを、今回の金融危機の発生と整合的に改めて語ることができているということは、著者の経済現象に関する分析や論理構成が正しいことを示しているといえると思います。 1500円を出す価値は十二分にあります。今回の金融危機の本質や日本経済の今後の在り方について考えを巡らせるためのたたき台として、一人でも多くの方に読んでいただきたいと思います。
以前からの主張を裏付ける一冊
著者は以前から、日本も金融部門を強化すべきだと言うことを述べていました。(モノづくり幻想が日本経済をダメにする―変わる世界、変わらない日本) 論点は多岐に渡りますが、主な主張は下記2点で、いずれも説得力のあるものとなっています。 ・2008年中盤からの経済危機によって、金融が未発達であるがゆえに日本の方がアメリカよりも深刻な危機にさらされていう主張。 ・混乱を起こした犯人はアメリカだが、日本や中国という協力者がいたからこそバブルが生まれたという主張。 (前著)と合わせて読むと、主張がよくわかると思います。
鮮やか??
「鮮やか??」って?をつけたのは、もう僕の知識ではこの分析が正しいのかどうか判断不可能の領域に入っております故。ただ、一刀両断にバサバサ切ってしまう鮮やかさには拍手を送りたいと思います。経済と言うのは時として過酷なことを強いると思うことがよくあります。果たして日本が製造業立国から脱皮し、世界から労働者を受け入れ、逆に日本人が海外に自由に働きに出て、米を自由化して農家を廃止し、・・・なんてことを日本の政治家が出来るのかな??と思います。どうしないと日本は生き残れないかという方向性はもう出ていると思うのですけど、多分、ようしないでしょう。日本は滅んでいく方を選ぶような気がしとります。
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野口 悠紀雄
¥ 1,470(税込)
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カスタマーレビュー数:20
【くちコミ情報】
Google革命で知の革命はどこまで進むか
正直言って、前半のGmail、GmailD iveの詳しい説明はいらないと思います。 はっきり言ってグダグダです。 あとGmailを過大評価しすぎなのではないでしょうか。 OEでも検索力は進化してますし、著者のような仕事上でなく、あくまでプライベートな使い方ならオンライン格納に拘らなくてもOEでも十分機能は満たされると思います。もちろん避難先、外出先での利用なら十分優位性は発揮されるでしょうが。 むしろ後半が秀逸であり、とても印象に残った。 検索力の向上で個人レベルから社会レベルまで革命が起こる可能性に言及し、デジタルオフィスとそれを操る人間の意識変革が、既存の知の体系を打ち壊すだろうと著者は推測しています。 例えるならデジタルオフィス(Gmail、PDF化)が材料だとすれば、それを操る技法(問題意識、仮説設定、モデル採用)が調理。そこで出来上がる料理が”知の産業革命”なのでしょう。 既存の知の体系(大企業など)の閉鎖性、そしてIT後発国である日本に対する警告の書でもある。
IT活用の基礎を体系的にまとめた良書
書いてあることは当たり前と感じることが多いかもしれない。 We メール活用とか検索の仕方とか、 もうすでにやっている人も多いと思う。 ただそれを一応理論立てて文章にして、 紹介したことは評価できる。 なるほど自分がやっていたことは、 こういうメリットもあるんだなとか、 再確認できるし。 「超整理法」の内容に比べるとインパクトはないが、 個人のデジタル環境活用術の指南書としては、 著者が実践してたどり着いた結果でもあるので、 説得力もあり、非常によい内容だと思う。 ただGメールじゃなくてもいいと思うが。
問題点を2つあげるとすれば・・・
一つ目は「超」整理法で提案された紙媒体の資料整理では恩恵を受ける人が多いと思うのですが、超「超」整理法ではITを使っているという前提が必要であるため、インパクトが弱くなってしまっている。 本書の目玉である「分類しないで、検索しろ」といのは、すでにGoogle社がいっていることと同じように聞こえてしまいました。 Gmailのそもそもの使い方の思想として「情報を整理しなくても、情報は検索してください」といってますから・・・。
頭の中の情報処理能力が勝負!便利なツールも使いこなせないと意味がない
情報がどんどんと流れていく中で、 数年前に出版されたビジネス書は読んでいて笑ってしまう。 「今当たり前に使っているツールって ドラえもんのポケットからでてきた道具みたいだ!」 改定前の本は今となっては陳腐だけれど、 実は今の時代でも充分に使えることが多く、 結局、頭の中の情報処理能力の基本を抑えておくと何事にも精通できる。 失礼だが、 野口氏の年齢でGメールを使いこなしているとは驚きだ。 頭のいい人は年をとっても感覚は老けないってことか?
人間は、「問題設定」「仮説の構築」「モデルの活用」に
15年前に読んだ「超整理法」を読んで以来、その方法によって紙を書類の整理をしてきた。本当に役立った。そして、この超「超」整理法も参考になった。 検索は、インターネットに任せて、人間は、「問題設定」「仮説の構築」「モデルの活用」に集中すべき、提案されている。確かに。著者の著書は、なんとなく頭にあることを具体的な言葉で分かり易く説明してくれる。 グーグルの活用法も載っています。
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| モノづくり幻想が日本経済をダメにする―変わる世界、変わらない日本
野口 悠紀雄
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カスタマーレビュー数:7
【くちコミ情報】
あまりに偏った意見
野口氏の著作は読みやすいことでは天下一品である。比喩は巧みだし、文章は流暢である。しかし読者としては、講談の歯ごたえのよさを求めているのではない。その理論の内容の高さを期待しているのである。その高さを証明するには、一つは論理の精緻さとバックデータの豊かさと適切さである。この点については、わずかの事例やトピックをH引用しているに過ぎない。もう一点はその論説が具体的な検証に耐えられるかということである。氏の言い分を要約すると、第二次産業はすでに命脈が尽きたので、次世代型の産業すなわち金融やITに向かえということであろう。さて、ここでサブプライム問題から派生して、金融危機が到来した。猫も杓子も金融ビジネスと叫んできたのに、この事態をどう説明するか。大いに傾聴したい。
ないものを見る力
この本が初めて読む野口氏の著書でしたが、大変興味深く読むことができました。 小泉政権、ライブドア事件、村上ファンド事件、いろいろな事件をわかりやすく、理論的に説いています。 著書の中で、野口氏は「ある」ものより「ない」ものに気づけということを書かれており、自分がマスコミの一面的な報道を鵜呑みにし、ないものに気づく能力を失っていることに気づかせてくれました。 ただ、P170の「3 人々が土地を買う理由は政府への不信」で、地価が上昇したのは不動産ファンドが活発に取引を行っていたからだと思いますが・・・
日本経済界へのカンフル剤となるか?
週刊ダイヤモンドの連載コラムを加筆しまとめたものが本書だ。 筆者の知り得る限りだが、著者ほど実直で過激な論客はいないとおもう。 筆者の思うところだが、著者が言うところの「モノづくり幻想」を抱いている製造業とは松下(パナソニック)を代表とする「水道哲学」を未だに信仰している企業、それら大手企業への警鐘ではないかとおもう。具体的な固有名詞を使うことで連載中止が懸念されるためにそれらを伏せているのだろう。 現実に製造業が陥っているコスト対策を雇用問題(労働者と社会保障含む行政など社会全体のインフラ)や政治問題(金融政策、税制、規制緩和)と深く結びつけて批判している。 中でも「現状維持が目的」と化したような官僚主義的な民間企業のイノベーションへの取り組みなど、思わず苦笑するしかない洞察力には屈服するしかない。 実名報道(批判)の旗手が佐高信なら匿名報道(批判)の旗手は野口悠紀雄ではなかろうか。
どこかで読んだような・・・
金融業でのイギリスとの比較、遅れたIT化、非英語圏の不利さ、利益にならないコモディティ生産、外資に対する拒否意識等々、既にどこかで読んだような内容が続く。たった2つの事例から効率的市場仮説を「証明」したとする内容には失笑。書名の「モノづくり幻想」とは結局なんなのかも伝わりにくい。 全体として「人」や「文化」に対する洞察が乏しく、従来からそこここで見られる主張を寄せ集めた雑談集のような印象。興味深い内容も含まれるが、書籍としてのまとまり、完成度が低い。
日本経済の構造改革は難しい。自分の構造改革を先にするしかない。
○読み始めたきっかけ 野口先生の著作は、「超」整理法から読んでおり、今回も早速購入しました。 本の内容の正確さと実践的な手法や経済学に準拠した今の経済状況についての 考察があり、信頼できる経済学者の一人です。 ○心に残る言葉 p.23 イギリスは製造業から金融業へシフトをして、長期的な経済成長を達成している。 p.48 日本の食料自給率は低いが、農業に適した土地ではない以上、他国から 購入した方がコストが抑えられる。また、世界調達をすることによって、豊作・ 凶作・病気などのリスクを逓減できる。調達国との交戦状態は今後考えられず、 またその調達国の農家もビジネスで穀物輸出をしており、日本に輸出できない となると、国家が買い入れをするしかない。そのような状態も想定できず、食 料については世界調達が望ましい(野口氏の以前からの主張)。 p.86 日本経済の現状は、部屋の温度が急に下がった(景気が悪くなった)ので、 持病が悪化した。手術(構造改革)しないと治らない。しかし、手術をすると宣 言したものの、痛み止めを与え続けてきた(国債発行・公共投資)。そのうち部 屋の温度が元に戻った(円安・中国特需)ので痛みが止まった。したがって、今 後も手術が行われることはないだろう。 →非常に分かりやすいたとえである。鉄鋼・商社・自動車などの産業は20世 紀の産業であり、21世紀のリーディング産業は金融やITであるというのが、野 口氏の主張。 ○どんな人に読んでもらいたいか。 経済学を学んでいる学生にお勧め。また、今の日本経済の現状と問題点を知る 上でお勧めです。
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野口悠紀雄
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【くちコミ情報】
飲み代に使ってしまっているダンナ
「経済学的なものの考え方」を身に付ける本として秀逸。 レビューでいろいろ批判されているが、経済学理論によれば「こうなりますよ」と言っているに過ぎず、読者はそれを真に受けて、「コールドハート」だとかいっても仕方ない。読者に考えさせるたえわざと極論を結論ぽく書いている気がした。 例えば、「国債の発行は、国内で消化されている限り、家計での夫婦間での貸し借りのようなものなので問題ない」と結論ぽく書いてあるが、よく読むと、「妻から借りた金をダンナが飲み代に浪費しない限りは」という下りがある。 そう、今問題は、道路特別財源のように、お金があるからと意味の無い無駄遣いがされる一方、全体として税収不足な点にある。 なお、「小さな企業のほうが効率的」と「資本金が大きくないと信用できない」は全く矛盾してない。「小さな企業」とは文脈から、大企業に対する中堅企業のことを指している。 「資本金が大きくないと・・・」については最低資本金制度廃止(いわゆる「一円起業制度」)の文脈でなので、せめて300万円、1000万円の資本金がなくて、どうやって会社運営をするのですか?という話だ。 こういう正論がまともに読解もされず、表面だけ読まれて切り捨てられるようだと日本の将来は暗い。
「経済学の思考ルールの解説書」を装った野口理論 鵜呑みは禁物
そもそも経済学は、複雑怪奇な現実世界の事象を「単純化して突き詰める」学問であるため、現実世界と経済学の世界との間には常にギャップが存在することを考慮しなければならない。そうした経済学の基本ルールを解説した書としては、これまでにも「経済学思考の技術」(飯田泰之著)などがあったが、本書は、かの『「超」整理法』でお馴染みの野口氏によるもの。一般人が経済学および経済学者・エコノミストに期待しがちな「経済学で金持ちになれるのか?」「経済学で未来を予測できるのか?」といった俗論に対して、理論的にノーを突きつける様は読んでいてためになる。 しかし、単なる「経済学思考の解説」で終わらないのが野口氏の真骨頂(?)。章が進むに連れて、自身の構造改革論を経済学的に立証する内容とへとだんだん変容して行く。例えば、比較優位(役割を分業化・専門化すれば効率が増すという理論)を用いて「食料は自給せず全て輸入で賄った方が効率的」「石油も中東で買った方が効率的」とする主張には、リスクマネジメント観が著しく欠如している。「ビジネスなんだから顧客へ売り惜しみはしまい」って、どんだけ性善説に立ってるんだか。この他にも、「企業規模は小さい方が機動的」と言ったそばから「資本金の小さい企業は信用できない」と続けるなど、支離滅裂な主張が散見される。その一方で、「『貯蓄から投資へ』はまず企業が実践しろ」「法人税減税は経済活性化には繋がらない」など秀逸な論があり、内容はまさに玉石混合。 本書の冒頭で「7人のエコノミストがいれば、8つの異なる答がある」「経済学者の答えは極めて正確だが、その答えはまったく役に立たない」というジョークが紹介されているが、他ならぬ著者自身がその罠に陥っている。まあ、そんな著者の道化ぶりを含めて「これが経済学というものか」と学ぶには格好の入門書と言えよう(汗)。
クールヘッド、アイスハート(?)
意外な視点を語りの芸で読ませることに長けた野口悠紀雄の文章は、巧妙だ。 案の定、野口の書くものにはファンも多く、手帖術から整理法、旅行術に定年後のノウハウ、英語習得法にカバン選びまでとにかくサラリーマン(ほとんど男だろう、この手のノウハウに膝を打つのは)の心理や機微を巧みに突いて来る。かくいう評者も『超整理日誌』のシリーズは愛読していた。 かくして本書。1940年体制と呼ばれる経済体制が今日まで生きながらへ、それが産業構造との齟齬を来たしているのが現在の危機の大元であるという所論のもと、経済イシューを捌いていく。しかし、本書には【読み方注意】を要する。 比較優位説に立つなら、食糧自給率は低ければ低いほど安全だ等々の野口節は、流石新古典派の理論家! 地産地消などは鼻にも引っ掛けない。我々サラリーピープル(これには女性も含まれるだろう)は、経済学の内実を知らな過ぎるのである。こういう物言いに感動してはいけない。少なくとも、近代経済学の分析自体が、大いなるバイアスの掛かったものであることを常に意識してかからないと、本書に洗脳された「経済脳」はクールかもしれないがウォームハートは微塵も養われないだろう。最早手遅れの感も強いが・・・。
7人のエコノミストがいれば、8つの異なる答がある
難しいお話しの経済を論じる学者は掃いて捨てるほどいるだろう。正しい予見を述べるエコノミストを少なからず存在しているはずだ。でも、正統な論理で現状認識と予見を披露し、かつ素人にも分かる言葉で語れる経済学者は少ない。 その上、われわれ現場のサラリーマンの知的欲求を満たして、知的予見という道具まで与えてくれる人といったら野口悠紀雄、伊藤元重、変わり種では大竹慎一をあげたい。 当たり前のことを当たり前のことと語っているのだが、この世はいかに当たり前でない事象で満ちあふれているのかが分かる本だ。 よく国債大量発行による財政赤字を家計の借金にたとえて大変だ大変だとするエコノミストが多い。この誤りを夫婦間での借金に喩えて正に論理として語っている。賢明なる諸兄は一読あれ。
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【くちコミ情報】
みずから蒔いた種とはいえ、日本経済の行く末は空恐ろしい。
金融危機をきっかけとして、円高が進んでいる。アメリカがゼロ金利を発表して、87円台にまで進行し、トヨタをはじめとする我が国の主要輸出産業を苦境に陥れている。 本書は「週刊ダイヤモンド」に2007年4月から2008年3月まで連載された「超整理日誌」の記事を、再編集したものであり、いろいろなテーマがちりばめられている。それらの中で秀逸なのは、表題の「円安バブル」論である。 著者の論理展開で、ユニークなのは、アメリカのサブプライムローン問題をきっかけとしてはじまった現在の金融危機は、もとをただせば日本の超低金利政策と、円安誘導政策によって、アメリカのヘッジファンドが安い円資金を大量に調達して運用することにより、拡大していったという点である。 これは、円キャリー取引の推計値とサブプライムローンの残高が1兆ドルとほぼ均衡していることからも裏付けられるという。 今の円高は、日米金利差の縮小と、金融危機により被った損失を穴埋めするために、借りていた円を大量に売ったことによる「円キャリーの巻き戻し」によるものである。 したがって、サブプライム危機を作り出したのは日本の超低金利政策であり、今の危機的な世界経済も、日本が原因と言うことになる。 先日の日銀金融政策決定会合において、日銀はさらに金利を引き下げ、ついに0.1%とした。これからさらに深刻化していくと予想される世界大不況(恐慌)の中での政策の手段は、ほとんどなくなってしまった。みずから蒔いた種とはいえ、日本経済の行く末は空恐ろしい。
円安バブルなんか吹っ飛んでいる
今となっては、円安バブルがどうのこうの、もうどうでもいい話だ。著者も、こんなタイトルにしてしまったことを後悔しているのではないか。現在のアメリカのバブル崩壊に比べたら、バブルに入らないだろうし、崩壊というほど劇的なものは何もなかった。これから円高になるかもしれないが、それはアメリカ経済の崩壊によるものだろう。経済で先を読むのは難しい。 それはともかく、著者の文章は知的刺激にあふれていて、真実であるかはともかく、読んでいていて楽しい。ただ、著者の以前の著作で読んだような内容のものが多い。また、円安バブルに触れているのは、著書の一部で、あとは、年金問題とか、ふるさと納税の問題点だとか、経済に関する、著者の意見があれこれ述べられている。
基本は週刊ダイヤモンド連載記事
まあ、相変わらずの野口節である。本書は、週刊ダイヤモンドの氏の連載が元になっているので、新味はない。 米国でこれほどの事態となったのに、相変わらずの基本米国礼賛論でやや辟易とする部分もある。
看板に偽りあり
ひとつひとつのトピックはおもしろく、示唆に富むが、「円安バブル」について述べている部分は、序文と、本文の1割程度であり、為替政策についての本格的な議論を読みたくて買うと、肩透かしを食う。 また、本書の主要部分は著者が自分のWe で公開していて、無料で読める。このことは高く評価されてよいし、頭の良い営業活動だと思う。 しかしながら、著書を金を出して買った人への「ご褒美」が、落語もどきの序文だけというのは寂しい。本ならではのオマケが欲しかった。
日本経済はもう手遅れだと思うが,しぶとく指摘していてすごい
著者は,日本経済のさまざまな問題点について独自の視点で解説している.概ねその主張は傾聴に値すると思われる.輸出型製造業の業績回復は「低金利・円安(間接的補助金)」に過ぎないと言う指摘は特に重いが,当たっているのでしょう.しかし,そうしなかったら何もなかったのかもしれないところが日本経済のつらいところ. 税制についてのけったいな議論を税理論に基づいて論理的に反論しているところは特に役に立った. しかしながら,著者の立場上やむをえないが,立場の論理に過ぎない主張もあると思われるので,読者は私の以下のコメントが妥当かどうか検討しながら読んで欲しい. (1)p.42-44で,サブプライムローン問題により批判された金融商品の意義を航空機技術が受容される過程を例にして正当化しているが,次のように考えてはどうだろう. 飛行機が墜落すると,乗客は死ぬし,パイロットも死ぬ. 投資信託が暴落すると,乗客は大損するが,パイロットは信託報酬を得る. この点が本質的問題を生んでいると思う. (2)航空工学の基礎は簡略すればニュートン力学に尽きるが,金融工学にはそれに対応するものが見当たらない.正規分布は,与えられた確率事象にアプリオリに適用できない.応用を目指す前に基礎理論を確立すべきではないのか? (3)最終節で比較優位原則の有効性を述べているが,その成立条件についての言及がないので困る.成立しない場合のリスクを皆恐れているのだと思う. 以上,エッセイをまとめた著作なので,細かい議論はできなかったのかもしれない.著者にはより紙面に余裕のある場合以上の言いがかりに事実と論理で反論していただけることを期待している. 最後になるが,国も金融の専門家(そもそもいるのか?)も頼りないので,個人は資産運用をしなけらばならないのです.また,金融工学を学習するより著者の税金に関する著作・著述のほうが資産運用にはるかに役立つことを指摘しておきます.
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野口 悠紀雄
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【くちコミ情報】
戦時から変わることのない経済体制。
よく、戦時・戦後の断絶が日本の問題の一つだと言われていますが、野口氏はそれとは正反対の主張をしています。それは、戦時と戦後はつながっていて、戦後の日本経済は戦時期に確立された経済制度の上に成立しており、日本経済のこれまでの発展と現在の行き詰まりの要因となっている、というものです。 断絶はむしろ、戦前と戦時の間にあるようでうす。戦前の日本は間接金融よりも直接金融方式の経済システムを採用していて、株主が企業に対し強い影響力を持っていたそうです。それが、戦時経済においてはイノベーションよりも規律が重んじられ、規律と親和性の高い間接金融の重要性が高まり、日本の経済は一気に間接金融に傾斜することになります。農地解放、財閥解体、癪借家法は、戦時経済の中で形成・準備されてきたものでした。その意味で、戦後日本の社会構造を作ったのは戦時体制であると野口氏は説きます。 本書によると、戦争直後、軍需省はまたたくまに商工省(現在の経産省)と名を変え占領後も残ることになりました。大蔵省もまたしかり。財閥も解体はされたものの、財閥系の企業は残り、支配的な立場を保ち続けてきました(戦後の日本の大企業といったらソニーとホンダくらいのものだそうです)。そして、銀行が支配的な地位を占めるという間接金融の仕組みも戦時そのままのものです。それ以外にもメディア、教育制度、土地制度、全てが戦時のものを引き継いでいるそうです。 野口氏は、占領経済改革が不徹底だった理由は、GHQ内の派閥対立と東西冷戦の激化(よって経済に打撃を与えずに日本を早急に対共産主義の防衛基地にする必要があった)のみならず、GHQの人々が日本について極めて浅薄な理解しか持ち合わせていなかった事にあると指摘しています(ドイツの場合は多くのユダヤ人が占領軍に情報を提供したのに対し、日本の場合、そのような人間も少なかった)。また、官僚もその「三大得意芸(最高権力者に対する面従腹背、都合の悪い情報は一切出さない情報操作、自分たちが必要であるとの最大限アピール)」をいかんなく発揮して占領軍の目を曇らせる事に成功したとも氏は指摘します。 戦後の日本経済は、高度成長を成し遂げます。その原動力となったのは、家計貯蓄をスムーズに財政投融資・企業投資につなげられる郵貯と間接金融の仕組み、租税特別措置、解体されることなく力を持ち続けた財閥系の企業の存在、企業と官庁の関係が維持されたことによる天下り先の確保と、それによる官僚機構の若さの維持などがが挙げられます。これらの多くは、日本の経済システムが戦前のものを引き継いでいるからこそのものでした。「世界で最も効率的な社会主義経済」として、中央集権的な日本経済は成長を進めます。 その後のオイルショックも、それからの立ち直りも、そして、バブルも、現在日本経済が行き詰まりに至っていることも、この戦時中の経済システムが現在にも引き継がれている事に由来していると先生は喝破します。現代の行き詰まりは、情報技術が発達した現代においては、地方分権的なシステム作りが最適なのに対し、日本の経済システムが中央集権的であるという事に一因があると本書では書かれています。 読みながら、感じた点を2点。 現地にもともとある指導機構をそっくりそのまま残し、占領政策のコストを低減するというのはアメリカの一貫した統治スタイルで(韓国もそうですし、最近で言えばイラクもそう)、もしGHQが日本について正確な知識を持っていたとしても、結果は同じだったのかもしれません。 それと、「日本の経済システムが戦前のものを戦後も引き継いでいる」、という命題が正であるのであれば、戦後の様々な経済の出来事や行き詰まりが戦前のシステムに由来している、というのは、当然と言えるのかもしれません。世の中の多くの出来事は、構造的な問題に由来するのですから。
戦後経済を読み解く一冊
日本の戦後経済は、戦時中につくられた経済体制の上に築かれたとの認識のもと、戦後の経済史をひもとく一冊。高度成長や石油ショックの対応において優れたパフォーマンスを示した、この体制が今や機能不全に陥っていると本書は指摘する。 「週刊新潮」に2006年8月から07年7月まで連載された「戦時体制いまだ終わらず」の記事をまとめたものであるから、エッセー風の読みものとなっている。したがって、この体制自体(著者は「1940年体制」と呼ぶ)についてまとまった記述がされているわけではない。しかし、著者の観点から時系列に歴史をひもとく本書を読む事は、現代日本低迷の本質を知る上での参考になることであろう。 「1940年体制」の詳細については、同著『1940年体制−さらば「戦時経済」』(東洋経済新報社)に記述されているので、こちらも併読するとより理解が深まるに違いない。
戦後日本経済史のパラダイム本
良く言われる戦前と戦後の連続性をバブル崩壊まで見据えて語っている。戦後の経済改革は全て戦中戦前に路線が敷かれていた。農地改革は戦争遂行のため自作農を後押しする必要があった。総力戦を戦うためには資本家が資本市場から資金を調達して利潤追求を第一義とするのではなく、経営者が銀行から資金を調達して国家社会への貢献を重視するように再編する必要があった。戦争のために国家社会主義的計画経済を打ちたて、その仕組みで傾斜生産方式、護送船団方式で高度成長を達成した戦後日本。システムを修正しなかったことが失われた10年につながるという筆者の見解は明快で首尾一貫している。高度成長期会社が正社員を増やしたのは退職給付引当金や社宅経費が法人税から控除される税制のおかげだというのも目からウロコ。「公的年金はねずみ講」との喝破も。実は戦時統制経済構造の上に平和主義、民主主義という思想がぴったり上手く乗っかっていた・・・今後書かれる日本経済史は本書の提示したロジックを踏まえて書かれなければならないだろう。 週刊新潮の連載をまとめた本だが日本の週刊誌の水準の高さ(幅の広さ?)にも驚かされる。
肩のこらない経済読み物
戦後日本は、占領軍により導入された経済民主化政策(農地改革、財閥解体、労働立法)、平和憲法の制定、公職追放などの改革で出直した新生日本(軍事国家から平和国家への大変身)が、その後の世界でも稀にみる高度成長を実現した――これが戦後日本の一般的な認識だろう。だが、著者はまったく異なる歴史観を提示する。それは、「戦後日本は戦時期(一九四〇年前後)に確立された経済制度の上に築かれた」とする考えである(著者は九五年にその洞見を『1940年体制』として出版)。ざっくり言えば、世界で最も効率的な社会主義経済を日本はつくった、と。 だが、石油ショックにも対応できた日本型社会主義経済が、バブルあたりから変調を来し、九〇年代以降のグローバル化とIT化に立ち遅れているのはなぜか、消費者優先や規制緩和が叫ばれながら一向に実現しないのはなぜか――。 本書は『週刊新潮』の連載をまとめたものだけに、社会事件ネタや著者の大蔵官僚時代のエピソードなどがちりばめられ、さくさく読みながらなるほどとうならせる、肩のこらない経済読み物となっている。
こりゃあ、驚いた!
元は、『週間新潮』に連載したものだそうです。いかに も野史らしく、松本清張や城山三郎の小説を参照するな どけれん味たっぷり。ふと、山路愛山『明治金権史』を 思い出しました。 太平洋戦争の戦時体制が戦後の復興を用意したとい う立場は、今どき珍しくはありません(最近の例では雨 宮昭一『占領と改革』 岩波新書 2008参照)。しかし、 農地改革は農地調整法が可能とした、あるいはシャー プ税制は1940年の税制改正を踏襲しただけと言い切 る本書の小気味良さは格別でした。ただし、「戦後の日 本(は)、まともな社会主義経済だった」とまで言われる と、さすがに眉に唾をつけてしまいましたがね。(因みに 雨宮前掲書は、これを「社会民主主義体制」と言ってい ます。) 何よりの読ませどころは、バブル時代に暗躍した巨悪 達が登場する第6章以下でしょう。バブル処理の納税者 の負担は、約49兆円という試算結果には、思わずため 息が出てしまいました。 通勤中、車内での読書によいと思います。
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| 「超」文章法 (中公新書)
野口 悠紀雄
¥ 819(税込)
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【Amazon.co.jp】
ベストセラー『「超」整理法』をはじめ、数々の著書で知られる野口悠紀雄が、読者を引き付け、自らのメッセージを印象的に伝えるための文章術をまとめた1冊。 ほかの著書と同様、今回も構成や内容がじつに詳細に吟味されており、文章において「八割の重要性をもつ」というメッセージの探し方・磨き方から、文章の「骨組み」の作り方、比喩や引用・具体例などの「筋肉増強」法、わかりにくさを排し、読み手の心理に配慮するための「化粧」の仕方までが、じつに上手にまとめられている。とくに、反対概念や対立概念を示すことによって元の概念の性格を明らかにする、といった工夫や、1文1意主義(著者は1パラグラフ1意主義を説く)、「ドラマチックに始め、印象深く終えよ」といった教訓などは、文章を書く際に常に意識しておきたいところだ。テクニック面においても、抽象的な概念を伝えるために名前をつける、さまざまな事象を人の身体や自動車などにたとえる、引用句辞典を使って巧みな引用をする、といった豊富な内容が盛り込まれている。 最終章で述べられている心構えや具体的な作業法については、著者の趣味が反映されていることもあり、読者によって是非が分かれるだろうが、全体としては文章作成のツボをうまく押さえており、参考になる。メッセージの新鮮さから論理構成、修辞、文章の推敲法まで、じつにさまざまな視点に配慮した1冊である。(土井英司)
【くちコミ情報】
どれも納得できる。
野口さんの超整理法という本を読んで、実践したことがある。 時間軸で書類を並べるというものだ。しかし、ぼくには合わなかった。 さて、超文章法である。これはぼくに合った! どれも納得でき、共感し、半分以上は実践していたことだった。 中には、ちょっと暴走気味というものもあったが、おもしろい。
メッセージの重要性
小手先の文章技法と言うよりは、「読者に伝えたいメッセージはなにか」「メッセージを見つけるには、考え抜くしかない」といった著者の強い主張が全面に出ています。「一パラグラフ・一意主義」などためになるTIPSも多いです。後半は野口先生の言葉使いの好き嫌いがはっきりしてきて鼻につく部分もあるのですが、なにかを書くにはたいへん参考になる本だと思います。
じれったい文章
氏が、ライティングについて、膨大な時間をかけて丁寧に研究されてきたことは良く分かった! しかし、その割には文章が読みづらい。表現が回りくどいのだ。枝葉の部分を執拗に書いているにも拘らず、本質的なことには結局触れない。それが、非常にじれったい。 表現がヤケに堅いのだが、良く考えてみれば、この本は「論説文」の手引き書なのであって、「商業ライティング」の本ではない。 積極的に知識を求め、自分から本を手に取る「論説文の読者」よりも、商業ライティングのターゲット層は、もっと手ごわい。3秒で読むのを辞めてしまう彼らを魅了する文章を書く術は、やはり、後者からしか学べないのだろうな〜と思い至り、納得した。 ただ、枝葉の部分は、それなりに面白い。
何を伝えたいか?そのメッセージの重要性
この本の内容の言葉をそのまま使わせて頂く。この本は第1章に著者が一番言いたい結論が綴られている「脱兎文」(脱兎本?)である。その結論は「メッセージの重要性」ということになる。読む人に「伝えたい」「教えたくてしょうがない」という内在する欲求こそがメッセージになり、文章の本質ということである。メッセージさえ明確になれば8割方の文章が出来上がり、あとは取りあえず書き始めろ。序論・本論・結論を意識して書き始めれば出来上がるという事である。残りの2割は肉付け、化粧で如何に読み手を引きつけ、読みやすい文章にするかという事になる。超整理法程の目から鱗という訳では無いが読んで損は無いと思います。
メッセージがすべて
文章が成功するかどうかは8割方メッセージに依存している。 学術論文では9割以上メッセージで決まるそうだ。 メッセージとは、どうしても読者に伝えたい内容で、メッセージと言えるかどうかは、「一言で言えるかどうか」による。「要するに何なの?」と聞かれて一言で言えなければメッセージとしては弱いということになる。 また、人に読んでもらうことを前提にすれば、それが書くに値するかどうかについては、「ためになる」か「面白い」のいずれかを満たさなければならない。 『「わからないほうが高級」と思っている人の文章に決して惑わされてはならない。訳のわからぬ文章は、高級ではない。ほとんどの場合、読むに値しない文章なのだ。』という著者の言葉が印象的だ。
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【くちコミ情報】
これほどのスケジュールコントロールを必要とする人は少ないと思うが
古くからの野口悠紀雄ファン(?)であり、超整理法などはずっと活用しているが、どうも超整理手帳の方は、氏が推奨するほどの活用はできていない。 そう思っていたところ、書店にこの本が山積されていた。しかも結構売れているようで、多くのサラリーマンがこうしたことに関心があるのだろうと、考えさせられた。 確かに、この本を読めば確かに超整理手帳のいい使い手になることはできよう。しかし、こと自分の経験論的に言えば、手帳法の前にまず「超整理法」を確立する方が、いいのでは?と思ってしまう。スケジュールについて、ここまで厳格に管理しないといけないという方は、そうは多くないのでは?と思うからだ。 悪くない書だと思うが、職業人であればまだ他にやるべきことがある。そのためには、一連の超整理法シリーズと新著の超「超」整理法を読むべきだろう。
超整理手帳の抵抗感が減った。
本書を読んで超整理手帳に対する先入観(横長に広がる部分への抵抗感)が少し減った。パソコンと組み合わせることもできると知ったので、ナルホドと思う部分もあり、試してみたいとも思った。 しかしながら今年は来年のマンダラ手帳を買ってしまったので、来年検討します。
結局管理方法の相性かな?
私は2008年8月までは超整理手帳をつけてきました。 しかしどこかに無理がありました。 今10月現在やっぱりほぼ日手帳100パーセントに戻っています。 けれどこの本は図が多いため構想がわかりやすいです。 先にこの本があれば挫折せずにすんだかな? とりあえずスケジュール本体はもう使う予定は ありませんがTOーDOリストとアイデアメモの2点は 継続使用します。
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【くちコミ情報】
悪くはないですが
本書は文系タイプの方に合うような気がします。が、スケジュールがびっしりで本心から手帳や時間のノウハウを求めているという方には物足りないのではないかと思いました。著者は時間に追われるサラリーマンではありませんのでジャパニーズビジネスマンが活用するノウハウとしては、ちょっと役不足ではないかと感じたのが正直なところです。 ただし、巻末の超整理手帳の紹介(販促?)はちょっと興味が湧きました。かなりオリジナリティがある手帳のようですので文具店で手にとってみたいと思いました。
内容は殆ど同じだが、1つ位はためになる。
10年前と内容は殆ど同様であることが目次から分かり、本書は約1時間で読破した 教えられた点は、デジカメの活用である。これは、参考になる。初めて読む人には参考になることも多いと思われるが、1冊の本で新規な部分が2割あれば、良書の部類である。
複雑な仕事のスケジューリングの具体的なノウハウ
野口氏のノウハウ本は例外なく実践的な内容を読者への配慮てんこ盛りで書かれておりもちろん本書も同様。ただし、本書は超整理法や超勉強法みたいな多くの人にとって役立つノウハウ本ではなく、自由裁量が許されていて具体的な仕事内容を一言では表現しにくい職種のハードワーカー限定のノウハウ本。ノウハウ以前の問題「上役がまともな意思決定をする能力を持っていない場合は?」という問いに対しては「その組織には見切りをつけるほうがよい」の一言のみ。 手帳法というタイトルであり手帳と関連が深い内容でもあるが、直接は「タイムマネージメントをどのように行うか?」に関する内容となっている。もっとも、氏が考案した超整理手帳がスケジューリングのためのものであり説明の中心に手帳があるため、手帳の能動的な使い方に関する本とも言えなくはない。「超整理法・時間編」とかぶっているところが多いので、アイデアのエッセンスだけを望むなら本書は読む必要なし。「超整理法・時間編」との差分は、より具体的なノウハウ、各々のノウハウの根拠、インターネットやパソコンやデジカメなどとの連携に関する記述です。
手帳活用術の要点と対策。毎年この時期に読み返せる実用的な本。
スケジュールを切り盛りしたい人に向きます。 その工学的?なバックグラウンドを知りたい方には、もっと向いています。 秋になると、毎年読みなおして、新たな発見ができます。 野口先生が、時間とスケジュールに、どのように向き合っているのかがわかります。 時間をのりこなすための、実用的な工夫がしっかり読み取れるので、なっとくがいきます。 他の超○○法の延長としても十分な内容、さらに文字も大きく読みやすい。 先生のサイトと、超整理手帳の実物を手にしながら読めば、もっと理解が進むでしょう。 周りでもけっこうこの手帳を使ってる方は多いです。 進化し続ける手帳法の、副読本。読みやすさ◎です。
宣伝ではある
はっきり言ってしまえば、「超」整理手帳の宣伝。出版社も、昨年から「超」整理手帳を発売している講談社ですからね。この点からは、星1つ減らさざるを得ない。 しかし、手帳の使い方、ITとの比較、ところどころのコラムなどは、「超」整理手帳を使わない人にも参考になると思うので、星4つとする。これを機に、「超」整理手帳導入を検討してもいいだろう(私もユーザー。もっとも、他の手帳を使ったことがないので、「超」整理手帳がいちばんいいかはよくわからない |