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[ 武村 政春 ]
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武村 政春
の売れ筋最新ランキング [2010年07月29日]
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ろくろ首の首はなぜ伸びるのか 遊ぶ生物学への招待 (新潮新書)
武村 政春
¥ 735(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:167633位
カスタマーレビュー数:17
【
くちコミ情報
】
ろくろ首
春休み中に暇すぎてたまたま読んだ一冊。取り上げてる題材が面白い。例えば「千と千尋の神隠しの登場人物"カオナシ"がなぜ飲み込んだ相手の声を出せるのか。」などの疑問を生物学的視点から考察して、しかもそれで筋が通るからすごい。生物に少しでも興味があるなら読んでみてほしい。
侮りがたし、学者の「暇つぶし」
おへそはなぜ一生消えないか―人体の謎を解く (新潮新書)で、同じ著者の書いた本書を思いだして手にとった。 タイトルにもあるろくろ首やカマイタチ、人魚といった妖怪がもし現実に存在するとしたなら、その骨格や生物学的な生理メカニズムはこうなっているにちがいない、というような、科学的知見を駆使した「遊び」である。10年ほど前に空想科学読本〈1〉 (空想科学文庫)が流行ったが、あれよりは遥かにアカデミックで議論が緻密だ。 アフターマン 人類滅亡後の地球を支配する動物世界やフューチャー・イズ・ワイルドなど、生物は進化するという前提に立てば、未来には想像を絶する生物が登場するかもしれない。しかもそれは今知られている生物の物理的生理的メカニズムの延長線上に、だ。 物理学者もワープする宇宙―5次元時空の謎を解くみたいに5次元がどうとか突拍子もないことを考えるが、生物学者の突拍子もない発想は未来の生物とか妖怪の解剖とか、そっちにいくのかもしれない。 学問の語源は暇つぶしだという。本書もまあ「暇つぶし」の類ではあるにせよ、学問の奥深さはそういうところにその源泉があるような気がした。
タイトルに惹かれて買ったが…
この種の企画のキモは、「嘘」を如何に本当らしく魅せるか、という点にあると思うのだが…非常に残念ながら、ある種史料的な「事実解説」部分とメインである「想像解説」部分があまりにもかけ離れていて、目を覆うばかりの「妄想」としか見えない。 何より致命的なのは、著者に照れがあったものか、本文の端々でそれを認めてしまっているところだ。堂々大真面目に書ききって頂かなければ、読者としては踊るに踊れない。 魅力的なタイトルだっただけに、残念。
知識があるほど面白い?
どこまで真面目なのかわからない、生物ジョークの本です。 妖怪などの架空の生物を真面目に考察! 専門用語が多くて、文系の私にはさっぱりな箇所も… もっと知識があれば、「それはこじつけでしょ〜」とか、「いや、こっちの方が有力」とか、もっと面白い読み方ができそうです。 というわけで、☆3つなのは本のせいではなく、私の知識不足のためです。
ドラキュラは○○○ムシ!?
ずっと読もうと思っていた一冊。 期待通りの一冊でした。 「ろくろ首の首はなぜ伸びるのか?」 「吸血鬼はなぜ日光を浴びると灰になるのか?」 「カオナシはどうやって声を出しているのか」etc こういった空想上の生物を、無理やり現代科学で解説するのが本書の要旨です。 こじつけも、ここまでくると芸術です。
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武村 政春
¥ 767(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:228546位
カスタマーレビュー数:1
【
くちコミ情報
】
通りすがりのバイオ研究者
筆者は妖怪好きのバイオ研究者で、妖怪の話を通して 生物の多様性や寿命、基本原理を述べたかった様だが、 話の内容がコマ切れであり、何を主張したいのか よく分からなかった。何となくだらだらと知識が 記述されている印象を受けた。 私は面白くなかったので厳しい評価にした。
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武村 政春
¥ 1,000(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:154091位
カスタマーレビュー数:2
【
くちコミ情報
】
RNAから見たDNA
教科書やWikipedia等では羅列的に書かれて丸暗記するしかないDNAに関する知識をRNAから進化したものと捉えて説明を試みている。RNAワールド仮説に従うものであり,最近の学会発表論文を踏まえている。このように純粋にアカデミックな本を新書という出版形態で出す意義は大きいはずだ。最近MITの生物教科書がブルーバックスで翻訳されて売れているようだが,あの手の教養主義的な本がペイするのは当然のことであり,むしろこのような本を敢えて上梓した編集者の見識こそ高く評価されるべきである。 個人的には,似たような本として,ウイルスから見たリケッチア(o 偏性細胞内寄生体)のような本を読んでみたい。
分子生物学を楽しむ一冊
本書の著者・武村政春氏は現在は東京理科大学の先生なのだが、専門は分子生物学の複製をテーマに研究を進めている。もともと氏の語り口は柔らかく、親しみやすいのが特徴である。そして、本書においても十分にその筆致が生きており、ややマンガチックなイラストと相俟って、生命のセントラルドグマの誕生という難しい内容を、とてもわかりやすい本にまとめている。 節を短くして見開きのうち片頁を文章、もう一方をイラストという構成で読者を飽きさせないよう工夫している。さらに、パスツールのスワン型フラスコの実験に始まり、アレニウスのパンスペルミア仮説、ミラーの原始地球再現実験、ダイソンのゴミ袋ワールド仮説など、生物学の重要な話題をほぼ網羅している。この一冊で分子生物学を十分楽しめるものとなっている。
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在庫あり。
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カスタマーレビュー数:3
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科学者にもっとUMAを語ってほしい。
UMA研究家と東京理科大学准教授による、対談形式のUMA本。この本のハイライトは、現役の科学者がUMAについて語るという点でしょう。それはそれで大変貴重なことです。 今でこそ、さくだいおうさんの人気サイト「謎の巨大生物UMA」のように、「科学的」見解に触れることも増えてきました。しかし、リスクを顧みず、こうした場で語られた武村氏に敬意を表したいと思います。そこらへんの葛藤については、あとがきで披歴されており、「学者によるUMAの科学的検証」の障害であると、改めて実感した次第です。 本書については、あまりに多種のUMAを取り上げたため、内容に中途半端感が拭えない点が残念でした。できれば、「ネッシー」・「イエティ」位に絞った方が、内容として充実したと思います。 また、武村氏の踏み込みがやや甘く、事前にある程度のUMA情報に目を通してきたのかどうかも疑問が残りました。ただし、一つの事象を検証するについて、多分野からの専門的なアプローチが必要であり、踏み込みの甘さについては科学的態度としてセーブしたとも感じられます。 一方で、怪人系(?)UMAの項で、天野氏が遺伝子操作説を紹介したところ、武村氏がバッサバッサと切って落としています。ご自身の専門分野ということもあり、なかなか痛快です。その他にも、「ネッシー」の項で、自らにしっかり言質を取りながら、大胆な仮説を語る部分も一部あったりします。 今回、「ナレッジエンタ読本」という取っ付き易いシリーズゆえ、一分野の科学者の見解に留まっています。「未確認生物学!」とタイトルで言い切るのでしたら、多分野の学者を集めバッサバッサと切り合い(検証しあい)、存在の可能性も含めて仮説を構築していく過程も見てみたいものです。 本書では、UMA情報として目新しい内容はないかもしれませんが、「学者ミーツUMA」という視点で読むと、いくらか違った感想が出てくるのではないかと感じます。
雪男はいると思う
雪男は本当にいるのかという話で盛り上がったときに いろいろ知りたくなって、購入しました。 今でも本気で探しにいってる人がいるのを知り、 プロジェクトXみたい……と思いました。 分子生物学者の人が、UMAがいるであろう可能性を残しておいてくれているのがいいと思いました。いないといって否定するのは簡単だと思うので。 未知の生物への愛があると思います。
この書籍のどこが「学問」なんでしょうか??
知人に勧められて購入しましたが、ハッキリいって、憤慨しています。書籍は生物学者と自称されている武村氏と、UMA研究をしていると、これまた自称されている、天野氏という方の対談形式でUMAを考察するというものです。しかし内容が余りにもチープ!ネッシーの項なんてのは酷く、「未知種の哺乳類説」や、「首長アザラシ説」なんて、これまでに多数語られてきた内容を、あたらしいデータのように語っております。そしてまた強烈なのは、武村氏いわく、「ネッシーは冬眠する生物だとすれば、餌もあまり食べなくて済みますしね」なんていう、珍説、珍理論を展開していることです。天野氏もそれにうなずくような形で書は進みます。皆さま少し考えてみてください。何故水棲哺乳類が水中奥深くで冬眠など出来ましょうか。「呼吸」が必要ですからね、いくら水棲とはいえ哺乳類ですから。陸上に上がってのネッシーの冬眠なんて、これもまたすぐに発見されているでしょうから、出来ない話です。少なくとも、「学者」と名のつく人物の語ることではありませんよ(苦笑)このほかにも、映像のブラー現象であることが判明しているスカイフィッシュについても、「霊と同じで見える人には見える」なんて、こちらもいい加減でチープな考察を展開しています。同じ学者の書いた書物でも、花里孝幸博士(陸水学学者)の書いた名著、「ネッシーに学ぶ生態系」とは、似ても似つかぬ軽薄書籍だといえます。購入検討される方、とくにUMA情報に詳しく、ある程度の新情報が欲しい方には不向きな書籍であるかと存じます。内容の低さにがっかりしました。
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生命のセントラルドグマ (ブルーバックス)
武村 政春
¥ 903(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:305108位
カスタマーレビュー数:6
【
くちコミ情報
】
知識欲を掻き立てる
「DNAからタンパク質ができるまでこんなにも精緻で複雑な機構だったなんて」 と驚かされます。知識欲が掻き立てられ、夢中で読み進んでいました。 生命の神秘を十分に味わうことができ、読んでいてさらに謎が深まるというのは この手の書物の醍醐味ではないでしょうか。 リボゾームでmRNAからたんぱく質ができるまで数10秒〜1分ほどかかる というのは初めて知りました。さらにmRNAに複数のリボゾームが数珠つなぎに なって効率よくたんぱく質を生産していることや、どの過程にも無数のたんぱく質が 様々な役割で関与していることなど、ミクロの世界での精密作業にわくわくさせられます。 文の構成がうまく平易な言葉使いをしているので読みやすいです。 しいて難点を言えば、たとえ話があまりうまくないことかな。 分かりやすく説明しようとして形だけ似たものをたとえ話にした結果、 逆にピンとがずれて、ただの道草になってしまっている。 その分だけマイナスです。
爽快!
難しい内容なのに、すいすい頭に入ってくる。 知らなかったこと、びっくりする新知識、まだわかっていない未知の大海原、 それらが心地よい知的興奮を伴って押し寄せてくる。 息をつく間もない爽快感で一気に読んでしまった。 前著「DNA複製の謎に迫る」でも感じたのだが、この著者、文章がすごくうまい! 難しいことを難しく感じさせない文章の妙。 たとえ話の巧さ。 研究の現場にいる者ならではのこぼれ話。 楽しくてしかたがないというのが伝わってくる。 だから読者も楽しくなる。 ・・・とはいえ、本当に難しい内容なので、 分子生物学の基礎知識はある程度あったほうがいいとは思う(少なくとも高校レベルは必須?)
第3者の視点から
ブルーバックスでは、 研究の最前線にいる人がライバルの話も含めて、 レビューをしている内容が多いが、 本書は第3者的な視点で描かれており、 教科書のような記載です。 最終章でRNAワールドのことが書かれていますが、 これはセントラルドグマを覆すというよりは 補完していく発見だと思いました。
細胞に宿る生命の神秘
「細胞内でDNAからタンパク質が作られる」ということがどういうことか、かなり詳細に、しかも、明快な文章で、わかりやすく、解説しており、とても面白い内容でした。 とはいえ、遺伝子、DNA,RNA,アミノ酸、TFUD、TFUA、TFUB TFUF、TFUE、TFUH、TAF2、TAF6、TAF5、TAF7、RNAポリメラーゼU、Rpb1〜Rpb12、エクソン、イントロン、U1、U2、U4、U5、U6、EVA,EVB、フィブロネクチン、バリアント、コドン、終止コドン、開始コドン、アンチコドン、核バスケット、ヌクレオポリン、トランスポゾン、エクソヌクレアーゼ、リボゾーム、小サブユニット、大サブユニット、リボザイム、たんぱく質、酵素、塩基、A,T,G,C 、ヌクレオクチド、ポリリポゾーム、ゴルジ体、細胞内小器官、核、細胞、 といった多彩な用語にまず圧倒されます。 ついで、これらの諸々の分子たちが共同して繰り広げる、きわめて、多様で、複雑で、精妙で、驚異的で、建設的で、独創的で、合理的で、経済的な、化学反応の物凄さに美しさや神秘を感じます。
生物学の基本が学べます。
DNA→RNA→たんぱく質の流れがわかりやすい例を挙げて説明されているため、大学一年時の基礎生物学を苦手にしている人にお勧めします。高校受験で生物未修了者は読んで損はないと思います。
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生まれ至上主義からの脱却
本書の内容は、安定性の高いDNAではなく、変化しやすいRNAを遺伝の本質として見てみよう、というもの。 その提言自体は、著者も言うように目新しいものではないが、著者はそれを通じて新たな生命観を訴えかけたかった、 つまり、DNAに象徴される生まれ至上主義に、一石を投じたかったのだろう。 その是非はともかくとしても、最近のRNA研究についてコンパクトにまとまっており、とても面白かった。 遺伝に興味のある方なら、一読の価値はあると思う。 ただし、分子生物学についてまったく触れたことがないと、本書の内容はかなり難しいだろう。 その場合、ブルーバックスの新分子生物学入門など、まず他の本で基礎を学んでから読んだほうがよい。
書き方に問題あり?
DNAを絶対視することに対して「もっといろいろ考えてみてもいいんじゃない」といった提言をした本。昨今の目覚しいRNA研究から得られた知見がわかりやすくまとめられているという点では、実によく書けていると思う。 残念だったのは、ボリュームのなさだろうか。本文中で語られている内容は別に真新しいものでもなかったし、考え方としても目がうろこが落ちる、といったレベルの斬新なものではない。しかも文章の書き口が、ある仮説が存在していたときにその仮説を検証するにはいったいどのような実験をしていけばいいのか、というアプローチ重点ではなく、結果だけをつらつらと並べただけであったため、本を読んでその結果「賢くなった」という気が全くしなかった(言葉を変えれば、読みながら読者に頭を使わせる書き口ではないということ)。そこは大いに残念である。 そうは言っても、近年目覚しく発展しているRNA研究をわかりやすくまとめ、「遺伝子」という言葉の再定義を薦めるという本書の主題は注目されるべきであるから、星一つ引いて4つとした。
通りすがりのバイオ研究者
現在にも遺伝子で全てがきまっている様な風潮があるがその考えに一石を投じている。 途中までは分子生物学の基礎、発展の歴史がわかり易い文章で書かれているが、 途中からRNAワールドの話に一気に展開してしまい、何をいいたいのが焦点が 絞りきれていない印象をうけた。
一足飛びのハードルが高い
DNA、RNAについての基礎知識、常識、通説をほとんどインプットせずに読むと、最後まで読み通しても、結局何がなんだか分からなかった。 DNAとは何か、RNAとは何か、それらの概念が活躍する世界とは大体どのようなものなのか、といった「全体像」を、最後までつかむことができなかった。 説明のしかたが、学者同士で会話している感じで、「新書」の想定読者層たる一般人にとっては難解。果たして著者の主張が妥当なのか、学術的に価値ある言説なのか、この本に立脚して話を進めていいのか、まるでそうでないのか、判断がつかない。もっと欄外注や補足資料などで「基礎知識」の「平易な」解説を充実させてほしかった。 最終章でいきなり哲学書の趣を呈したが、それまでの内容との脈絡が感じられず、滑稽で陳腐な印象を受けた。
分子生物学を否定する本ではない。
表題から、分子生物学に対して否定的な印象を受けますが、 中身はバリバリの分子生物学の本です。 内容は、RNAが生命現象の主役であって、 DNA はバックアップコピーに過ぎないという 仮説を最新の各種の研究結果から解説しています。 この本を読んで、RNAの不思議さと、この分野、 まだまだ判らないことだらけだということが よくわかりました。 著者の主張の正否は別にしても、最近の RNA の 研究成果が手際よくまとまっているので読む価値は 十分にあると思います。
DNAの複製と変容
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意外に力不足
オーム社の「マンガでわかる〜」シリーズの生物版。このシリーズには良書がおおいが、その分、本書には残念さを感じた。 入門書である点を考慮しても、他の「力学」や「統計」などと比較して内容の省略がかなり激しく、正直なところ、ページに対して内容が"足りてない"。本書の内容は一般の活字参考書ならば20-30pほどになるのではないか。 それと、これは個人の好みなので一概には言えないが、学術内容と漫画ストーリーとの乖離が大きいような気がする。他のシリーズでは、ストーリーのある漫画の中に上手く学術内容を取り込んでおり、それ故、自然に知識は頭に入っていく。一方、本書は、やらなければいけない説明に、いわゆる萌え絵とシチュエーションを取って付けたせただけで、そこには参考書における漫画表現の持つアドバンテージが生かされていないように思える。執筆者の力不足とまで言ったら、若干酷であろうか。いいシリーズだけに、今後に期待したい。
内容が新しい
当然だが、このシリーズ、ある程度自分の専門と近しいものだと得られる物がものすごく少ない。基本的に内容が簡単な部分のみを取り上げており、だいたい知っていることが書いてある。それでいて知りたいところはばっちり省略してある。とはいえ、それだけやさしい内容を説明しているので全くの門外漢が理解しながら読み進めるのも良いかも知れない。 本作で特筆すべきことは内容が新しいことだ。2007年の研究成果について触れている。最新情報に触れることができる。あと、それほど複雑な話が出てこないため、小学生でも背伸びすれば読めるだろう。 個人的には、こういった萌え絵でもって学問を広めようという試みは買える。
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胎盤は分子レベルでの進化の証拠
題名が面白そうだったので手に取った。著者は分子生物学の先生で、DNAやRNAなどミクロのレベルでの「生物」の専門家である。 本書のテーマは、著者の専門である分子生物学を駆使しつつも、わりと素朴で基本的な人体への疑問を考えることにある。たとえば、 ・男の乳首の役割は何だろう ・食べる口としゃべる口はなぜ同じなのか ・どうして人は老い、死ぬのか といった具合である。適度に冗談の混ざった軟調な文章で、このような気楽な話題に専門家の高度な知識を駆使して切り込んでいく。 「複製というのは(略)、一見複雑でとりとめのない集まりのように見える人体の成り立ちを統一的に解釈する(略)効率のよい考え方なのである。p12」 おへそも男の乳首も老いも「複製」をキーワードに考えれば、わりとシンプルに理解できるのではないか、というのが著者の本書における思考実験である。とくに興味深かったのは、哺乳類の胎盤がウイルスの外皮に由来するというくだり。 「私たち哺乳類の最重要な器官である胎盤はレトロウィルスによってもたらされたものだった p159」 分子生物学レベルで進化の原理は「複製」である。なかなか知的好奇心をくすぐられる一冊であった。
分子生物学に興味のある方は
分子生物学的な知識のある方でないと、ややわかりにくいというか興味はもちにくいかと思います。しかし、そうした知識がある方にはとても面白い本だと思います。福岡伸一先生や多田富雄先生などの本を読まれる方にあっているように思います。「おへそはなぜ一生消えないか」という疑問に答えるというよりは、自ら問題提起しておいて、それに対してお話を展開されている、という感じでしょうか。
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「複製」をテーマとしていると著者は述べていますが、「あとがき」に記されているように「関連のない話題を脈絡もなく、小出しにした」感じはまさにその通りです。が、目次を見れば分かるように、全6章からなる6つの(狭い範囲の)主題をについて、身近なテーマから少しずつ掘り下げていく展開の仕方は、面白く読ませてくれます。 例えば「胸腺の衰退」といった事実は知っていましたが、ここまで詳しくは知りませんでした。ちなみに30年前の免疫学の教科書では胸腺の役割の記載はなく、「鳥類にはファブリキウス嚢という組織がある」と書かれていましたが。 タイトルになったお臍の構造や成り立ちなんて初めて読みました。普通の教科書にはのらないテーマですね。 続編がでれば是非読みたいと思います。
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ろくろ首考―妖怪の生物学
武村 政春
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