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スーザン L.シャーク
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【くちコミ情報】
緊張感ある詳細なレポート
政治、社会、経済など多面的に現代中国を見渡しており、カバーする領域の広さから、一人の人物が書いた事に驚かずにはいられません。また、経済関連のデータや報道記事をまとめるといった表面的な内容ではなく、中国人(市民や有力政治家)の直接の発言が随所に記載されており、政府と市民の考えや心理状況まで理解しようと努めてきた著者の姿勢が表れた生々しい内容です。最終章では中国とアメリカの政府に対して平和的かつ建設的な提言を発しており、戦争や内乱を避けて欲しいと願う気持ちが伝わってきます。しかし、その中の中国側に求める方針転換は忍耐と寛容とリスクを要求するものであり、提言の実現性は低く、将来、中国国内もしくは世界に多大な被害が発生することは避けられないと暗に示しているようにも感じました。緊張感ある優れたレポートです。
傲慢な中国と日本政府の弱さ
靖国・尖閣・食品テロなど日本政府として毅然とした対応ができないのをはがゆく思っておりました。しかしそれはもしかして日本の激しい抗議→ネット上で中国人が火病をおこす。→中国政府のコントロール不能→中国国内混乱→大量難民が沖縄九州上陸?・・・この悪夢の連鎖反応を恐れているのかと思います。
なるほど、なるほど、とうなずきます
・中国共産党指導部が生き残りをかけてエッジの上を歩く今を克明に描いた本。 ・著者は元米国務副次官補 (U.S. Deputy Assistant Sec eta y of State、同書訳では国務次官補)。 ・クリントン政権の外交官で対中政策を担当。現カリフォルニア大教授で中国研究者。 ワシントン・ポスト紙やウォールストリート・ジャーナル紙などでは、お馴染みの中国アナライザー、という。 ・日本に住んでいても、中国に関する情報は、報道や、駐在員からの報告などで誰しも何らかの形で毎日のように見聞きするものですが、自分なりに知識・情報をいちから再構成するとなると、厄介です。こうしたばらばらな知識を自動的に頭の中で整理整頓してくれる本です。翻訳もこなれた日本語で、私は自分(古河しゅんたろう)のブログで紹介したことがあります。 ・著者のシャーク氏が何度も引き合いに出すのが、インターネットの書き込みが、毒々しいナショナリズムに火に油を注ぐという現状。思っていた以上の迫力、おぞましさ。実は、反米と反政府なのに、反日にすり替えられる背景を丹念に追い掛けています。 ・毒々しいナショナリズムは、弾みで反体制運動に衣替えする可能性がいつも付きまとう。胡錦濤主席は「古めかしい毛沢東流の思想統制へと統治の核心を逆行させてしまった」のだそうです。
これは本当に驚き
スーザン・シャークはクリントン政権下の対中専門家だったので、 中国一色かと思ったら大間違いでした。この人はまず間違いなく日本で 中国通を自称する政治家よりもはるかに中国を知ってると思います。 特に日本に関するところでは、靖国問題をはじめ、日中関係の根本的な 問題を深く理解しています。中国がいかにマスコミ、教育をコントロールし、 江沢民がいかに反日感情を煽ったか、またどうして中国の指導者はそういうことを したか、またせざるを得なかったか、完全に見抜いてますし、それを詳述しています。 これは絶対に読む事をお勧めします。そこらの対中専門書よりもはるかに有益です。 「中国外務省と共産党幹部は歴史問題で日本を追求するのは終わりにし、 中国人の日本へ対する世論を変えたがっている。しかしもう遅すぎる。 我々は10年前に、共産党が情報をコントロールできていた時に世論を変えておくべきだった。 しかし、今はもう遅い。我々はもうコントロールすることができない。」と スーザン・シャークが紹介してる人民解放軍の大佐の言葉が物凄く印象的でした。 絶対におすすめです。
読んでいて頭痛のする必読書
その急速な経済成長(と国家としての増長ぶり)は注目に値する、ということで中国に関する書籍は数多く出版されていますが、この本では徒に不安を煽るようなことなく、アメリカの中国専門家の立場から冷静に中国内部の問題点を分析しています。もっともその冷静な分析をもってしても、日本人の我々には頭のいたい内容なのですが... なぜ彼らがそうあり続けるか。この理解を深めることなく、隣国の住民として彼らと付き合っていくこと難しい、というのがこの本を読んでの率直な感想です。理解さえあれば解決するほど簡単なものではありませんが、互いに相手への不信感ばかりが増大している現状では、中国と諸外国との関係は悪化の一途をたどるばかりでしょうし。 読むことに楽しさ以外の何かを感じつつも、これほど読ませる本というのもなかなかにないものです。隣の国がいまどのような状況におかれているのか、ぜひともこの本で学んでほしいと思います。
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【くちコミ情報】
さまざまな状況下で迎える「死」11編
フィクションながら「極限状態」におかれた人間の、死へ向かうさまを、さまざまな状況下の11編で語る。低体温症、脱水、高山病、などなど。科学的・医学的視点がなかなかしっかりしているので、読み応えがある。特に「潜水病」「墜落死」が秀逸か。「壊血病」は史実史的な側面からも興味深い。
最初は不信感を持ったが…
冒頭で『日本民族は死ぬ準備をゆっくりとし、死ぬ前に辞世の句を読む慣わしがある』というような文章を読んで、少々不信感をもってしまったが(勿論このことは100%嘘ではないのだが)、本編は訳書独特の中途半端なカタさがありつつも楽しんで読むことができた。 ほとんどが危険な場所へ赴いた際の事故から死に直面する話なので、一般人には少々現実離れしたところもあるが、時に人間のはかなさ、しぶとさを語ってくれる。 尚、本書はほとんどがフィクションである。
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【くちコミ情報】
真実は小説よりも〜
ドイツの史上最大の通貨偽造“ベルンハルト作戦”の詳細な全容を描いたノンフィクション。絶滅収容所、奴隷収容所と言ったナチの暗部無しに語れない話なのだが、英独を中心とした多国間の駆け引きは非常に人間臭く、時にはユーモラスな趣さえ感じられる。 戦争と言う極限状態の中、人間のエゴと本性がむき出されたためだろう。
全体像がつかめればいう事なし!
ナチスの偽札作戦である「ベルンハルト」作戦について詳述した本。筆者の入念な取材をもとにした臨場感あふれる記述にどんどん引き込まれる。また、翻訳物にありがちな外国人の人名の不慣れからくる誰が誰だか分からなくなる混乱も、最初に人名が登場するとき重点的に記述されており、ほとんどない。 ただ、作戦がイギリス経済に与えた影響、実際偽札の何割ぐらいが使われたかなどの、全体像がつかめない点が☆1つ減で4つ。
『大脱走』とか『007』が好きな、戦争映画、スパイ映画好きの人にオススメ
アカデミー外国語映画賞にノミネートされた映画『ヒトラーの贋札』を観て、ベルンハルト作戦のことをもっと知りたくなり、この『ヒトラー・マネー』を読みました。 強制収容所での贋札づくりに焦点を絞っていて、それが映画として面白かったが、贋ポンド、偽ドルが実際、どんな風に使われていたのか、偽札の行方とか、いろんな謎が気になってしまい、本当のところはどうなの?と、この本を読まずにはいられなくなりました……。 手嶋龍一著『ウルトラダラー』の北朝鮮のように、国家が本気で紙幣偽造するなんてことが、本当にあったなんて、驚きです。犯罪も国家ぐるみだとすごいことになるのだなあ、と。 考えてみれば、普段使っているお金って、実態がないわけで、電子マネーなんて偽札みたいなもの。偽札でも流通すればそれは本物なわけです。経済なんて信用だけで成り立っているのだなあと、つくづく思います。マネーゲームなどというけど、お金って所詮はヴァーチャルなものなのだと、思いました。 イングランド銀行は面子にかけて、偽5ポンド紙幣の存在を、認めなかったから、『ベルンハルト作戦』のことを僕らは知らずにいた。戦後何十年もたってやっと公開されてきた機密情報をもとにこの本は書かれたらしい。 SSの内部事情、第2次世界大戦の時の諜報活動とか、戦後のモサドのこととか、知らなかったことがいっぱいで、すごく勉強になったし、刺激の強い本でした。
おもしろいが食いたらない
親衛隊将校クリューガーには苦悩も葛藤もない。あるのは狡猾な計算だけだ。結果的にユダヤ人の命を救ったといっても、用が済めば殺すつもりでいたし、ユダヤ人が救われたのはクリューガーのおかげではない。「シンドラーのリスト」とは真逆の話だ。 ナチ親衛隊の暗躍ぶりがよくわかるが、命と引き替えに親衛隊に協力させられたユダヤ人の苦悩が伝わってこないのが難点。 それにしても英国銀行は情けない。この事実が長らく明らかにされなかったのは、銀行のメンツを守るためだったのか。
ドイツ情報部の数少ない成功した作戦
第二次世界大戦の情報戦ではドイツ軍はエニグマが完全解読されていた為ことごとく失敗しているがその中で成功したのが在オランダ対情報課ヘルマン・ギスク中佐の「北極」作戦(1942年〜43年秋まで53名の情報員、570個コンテナと150個の小包を確保)とこの本のベルンハルト作戦(偽5ポンド紙幣偽造)ぐらいでは無いだろうか? ユダヤ人の紙幣偽造犯罪者や印刷工など技術者を集め専門家でも見分けが付かない偽造紙幣の製造から結末そしてその後までが書かれているが、なかでも面白いのは犯罪を国家組織で行なう行為がいつしかベルンハルトとユダヤ人技術者の間に「完璧な偽札」を作り上げる喜びと連帯感が生じている点だと思います。 専門家でも完全に脱帽し5ポンド紙幣の発行停止させたこの作戦については過去に筑摩書房の「世界ノンフィクション全集」に在っただけで今回この作戦が別の作者で読めたのはうれしいく瞬く間に読み終えたしまいました。
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時系列でまとまっているがタイトルが悪い
タイトルが軽いというか、陰謀論的であるのが惜しいが、新興ファンドが政治へのアクセスという新境地を糧に成長していく様子は非常に示唆に富んでいる。ファンド関係者にとっても「アクセスは神」という意味で一読する意味はある。また軍事の民営化に関心のある向きにも赤裸々な材料となり得よう。ただし、著者はコアなインサイダーからは話は聞けていないと思われる。
国際政治と戦争ビジネスの結びつきを明らかにした本
各国の首相や主要閣僚だけでなく、元大統領のブッシュを営業マンやセールスマンとして使い、国際政治と戦争ビジネスを結びつける会社が、元CIA副長官で元国防長官を経験した、フランク・カールッチをトップにいただくカーライル・グループだ。この会社は表面的には新興の投資・買収ファンドだが、そこで給料をもらっている顔ぶれを見ると、世界各地で紛争や戦争を仕掛けて、投資先の軍産複合体のビジネスが発展することで儲けるだけでなく、次には軍需会社を支配下に置き、さらに発展するという戦争のマッチポンプが本業だとわかる。そこにはパパブッシュ元大統領を始め、ジェームス・ベーカー元国務長官と元財務長官、ジョン・メージス英国元首相、アーサー・レビット元証券取引委員長などが幹部として顔を並べている。投資家の中にはジョージ・ソロスやビンラデン一家もいるだけでなく、サウジ政府も加わっているというのだから、戦争という他人の不幸によって、より豊かになることを狙う連中のサロンであり、資金運営の場だと考えられる。また、元国防長官のフランク・カールリッチが名誉会長で、会長のカールリッチはプリンストン大学時代に、現国防長官のラムズフェルトと同じ部屋に住み、レスリングを一緒にやった仲間だったのだ。このように戦争を仕掛けて儲ける連中により、番頭役をしているのが米国の大統領で、現にモンキー・ブッシュもかつてここで拾われ、カーライルから給料をもらっていたというのだから魑魅魍魎である。そういった世界政治の内幕を知り、日本の軍国主義路線の背後にいるのが、こうした投資ファンドだと分かるれば、世界の動きについて理解が深まるのは確実だ。ぜひ読まれい。
成功物語、または他山の石
本重量約305グラム。第1刷発行2004年。ブッシュ親子、現アメリカ合衆国政権とつながりの深い「カーライル・グループ」を追った政治内幕もの。カーライル・グループの発足から、産軍複合体を形成、政治家官僚を取り込み投資グループとして成長していく様子が描かれている。p86「国防省の支出は一時間あたり二千八百万ドルにも達していた」という表現からいかに軍事が金になるかがわかる。ブッシュ大統領選挙時の票の数え直しの実態、アメリカとサウジアラビアとの関係、南北朝鮮へのアメリカの介入度合い、などおもしろい話が転がっている。日本は外務省、公共工事と税金のばらまき先が目減りしている中、自衛隊の海外派兵という税金の浪費先が新たに加わった。アメリカをまねたいという思惑があるのかな。納税者なら他山の石として、成り上がりたいビジネスマンには成功物語、ビジネス書としてお勧め。
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これがプロの情報解析かと感心する。
9・11をめぐる一連の動きを、中東・ロシア・EUのパワーバランスや思惑を交えながら解説してくれている。ホンマかいな?というような驚く話が書いてあるわけではなく、新聞にもあった情報も多いのだが、そのパ ズルをいかに組み合わせるかが著者の腕の見せ所である。さすが「影のCIA」 である。 惜しむらくは、本書が2004年米国で出版されており、翻訳書がなされたのは2005年12月であり、1年以上はタイムラグがあることである。 原書を読む能力なんか無いしなぁ・・・・
穏当に事件の全体像を提示
トンデモ本ではありません。9・11がなぜイラク戦争になるのか、 バラバラな事件を筆者の主観で釘刺して一本にまとめた本です。 中東情勢奇奇怪怪で訳が分からない人にお勧めです。 右翼でも左翼でもなく、「華氏911」的なバッシングもなく、 リーク情報にも頼らず、穏当に事件の全体像を提示しています。 一気に読めて分かりやすい本です。
リアリストによる秀作
「ザ・カミング・ウォー・ウィズ・ジャパン」(来るべき日本との 戦争)という本も書いた著者であるが、その予測の結果よりもプロ セスに注目すべきであると思う。地政学とウォーゲームの視点から 潜在している要素を抽出し、さらに現状に当てはめて思考する。 そこから見えてくるものは、「カリフ帝国復活」を最終目標するア ルカイーダとアメリカとの間に展開中の「第四次世界大戦」である。 この種の議論は「米国の利益のみを重視した思考」とか「イスラムと 先進国の対立を決定づけてしまう」というお門違いの批判を受けや すい。著者は自分の立場を明らかにしている。むしろポピュラーな 平和主義を取って着けたかんむりにするような論者の方を警戒した 方がいいだろう。リアリストの面目躍如たる一書である。
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しばしば語られる中国の象徴的な社会問題を「草の根」取材
本書で扱っているテーマは、最近の中国社会問題関連本では、必ずといっていいほど語られる問題だ。これまでに読んだものは、中国内外のメディアの引用や、ソースが分からないものが多く、驚きを読者に与えこそすれ、半ば「これ全部本当かな」と、誇張を疑わずにいられない。そんななか本書は、著者が危険を冒しながら完遂した地道な取材の過程をメインに書かれており、臨場感抜群である。中国に関わる人には是非読んでもらいたい。中国共産党とその末端の官僚たちが自らの利権のために、いかに国民の人権を踏みにじっているか、説得力をもってよく伝わる。ところどころに現れる小説風の気取ったくだりが、肝心の臨場感をそぐことがあるが、それを差し引いても名著だと思う。
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序文から事実誤認があるなんて論外
事実誤認のオンパレード。おまけに完全にピントがずれている。日本語版 序文を読んだ時点で、「iPodに2.5インチハードディスク搭載」とあり、 「えっ」と思ったけれど(正しくは1.8インチ)、翻訳者のチョンボかも知 れないと思い読み進めてみた。 でも、どうやら原著者の問題らしい。著者はこの業界のことはまるで分 かっていないし、この業界をテーマにして何が言いたいのかも不明。特に、 各章末の「第○章の教訓」は噴飯もの。読むだけ時間の無駄。 著者の主張に賛同できるかどうかは別にして、むしろ「スティーブ・ ジョブズの流儀 」の方が取材がしっかりしているだけはるかに読み応えが ある。
アップルについて最近興味を持った人には良い入門
原題はThe Apple Wayであり、特にジョブスの経営術がどうのこうのという本ではないと思った。アップルについて、最近興味を持った人には、歴史や主要人物の様子が簡潔に描かれていて良い入門だと思う。ただし皮肉などを理解できないかもしれない。古くからのアップルファンにとっては、特に目新しい内容があるとは思えなかった。でも、「ああ、そうだったなぁ」とか「そうそう」とうなずきながら昔を思い出せました。各章の終わりに「教訓」が箇条書きで記されているが、この部分は経営者へのアドバイスと言ったところからな。そして、第11章のタイトルが「けっきょくリーダーが会社を決める」と最終章、12章の「プランは、きちんと立てるべし」で終わっています。
読みにくかったです
非常に刺激的なタイトルですが、本丸に行くまでが遠すぎるのが難点です。 また、各章のタイトルが抽象的でどんな中身なのか分かりにくく、 必要なところだけ読みたい人には不親切だと思いました。 アップルやジョブズのファンなら楽しめるのかもしれませんが、 ビジネスのヒントを得ようという人には、個人的にはお勧めできません。
広報戦略のプロによるアップル社批評
一言で言うと、広報戦略のプロによるアップル社批評。 各章ごとにまとめが書かれているのは好感が持てるが、、、。 特にコンピューター、ITのプロでない為、内容としては全体的に踏み込みが甘い。 広報コンサル兼一経営者として、客観的にアップル社を批評しているに留まっている。 スティーブジョブズ氏と直接のやりとりも特になく、ネットに蔓延している情報以上の リソースはないように思える。
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拝金主義の愚かさwをこれでもかと説く!(`へ')
アメリカは日本以上に拝金主義であり、日本もその後を追っているのが現状です。 著者は35歳で人生を転落し、拝金主義に陥る人々を「病気」としてとらえ、 それを4つの類型に分類して「マネー中毒」と定義しています。 著者自身のカウンセリング経験と実体験から様々な解決方法が具体的に例示されており、 心理学書としても大変興味深く、面白い内容です。 確かに今の日本はカネがすべて、どうせ世の中金だといった風潮が蔓延している中、 この本は誰にもあてはまるマネー中毒のもたらす不幸をユーモアも交え説いてくれます。 お金は大事ですが、決して人を幸福にはしない!この本は自信たっぷりな迫力で迫ってきます! それでもやっぱり、お金は欲しいという読後感でした!(`へ')ムンッ
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物足りない
著者は次の要件が満たされた場合、豊かさが発展するとある。 1)私有財産制 2)科学的合理主義 3)資本 4)通信・輸送手段 の4要素である。 たしかに本著を読むと、この4要素は必要条件に思われるが、豊かさの発生には十分条件ではないだろう。 これに関しては著書には強引な論理展開も見られる。たとえば、1500年ごろに上記4要素が満たされ、工業化が進んだとあるが、残念ながら余剰食糧生産に関する記述、それをベースとして支えるエネルギー革命(木材→石炭→石油)については一切触れられていない。 また、狩猟民と農耕民の記述においても、年代を無理やり混同して論理構成しながら、別の頁ではほとんどが農耕へ従事していたとの記述があったり、論理構成が心もとない。 本著書はあくまで、著者の本業である投資家の立場から、経済、軍事、政治面から見た、豊かさ発生の分析著著、として捉えるべきである。 我々はそのうえで、エネルギー面、食料面でなんら問題なない現代においてなぜ豊かさに差が発生するのか?という面から捉えたほうが読みやすい。 真の豊かさの誕生を知るには、ジャレドダイアモンド氏の著書や、石油に関するエネルギー史なども合わせて読む必要がある。
ダシを取ったあとのカツブシ
原書をツンドクしてたが、日本語で読めるならと、この翻訳書を古本屋で買った。早速序章から読み始めた、が何かおかしい感じ、たとえばダシを使わないで作ったみそ汁みたいな感じ、がしたので、原書と比べてみた。なんと、省略と誤訳だらけで、しかも18世紀を19世紀と間違えたりしている。素人の私でもわかる誤訳が多数! なやみますね〜。 この訳のように、文章としてはこなれた日本語になってるが、誤訳が多い方を選ぶか、原文に忠実で誤訳はないがガチガチの日本語になってない訳文のほうを選ぶか。私は、原書を選びました。
ある意味最も優れた人類史(世界史)の教科書
「優れた社会運営とは何か」については多くの場合イデオロギー論争になるが、本書は「豊かな社会運営に必要とされる4条件」を経済史他に立脚し客観的に示している。(ある意味最も優れた世界史の記述でもある) 「1)私有財産制(=法治国家かつ適切な税制)、2)科学的合理的な思考、3)効率的な資本市場、4)充実した通信と流通網」の全てが揃えば豊かな社会が建設され、一つでも欠ければ一時的に豊かさを享受できてもその成長率は極めて低く継続しないと言う。 この指摘の一部を、「より多くの市民が意欲的に社会建設に参加でき、結果として個々人がその豊かさを手にすることが出来る社会が豊かな社会」と受け止めるのは適切だろうか?4条件の大部分は「自由・市場主義経済」が合致するが、結果として大きな経済格差が生じワーキングプアが生じるような社会運営を「豊かな社会」と筆者は定義していないように受け止められる。 今日の日本は、政治的には平等だが経済的には固定的な階級社会に向かっているとの見方もある。イデオロギーではなく、社会経済運営の客観的科学的な指標として本書の指摘が活かされるべきだと思う。
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