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[ 山形 浩生 ]

         


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   山形 浩生 の売れ筋最新ランキング   [2010年07月29日]
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山形 浩生  
¥ 798(税込)
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ジャンル内ランキング:70051位  
カスタマーレビュー数:2

くちコミ情報
「山形道場」の文庫化
彼の新刊だと思って買ったら、『山形道場』の文庫化だった。ただ、中身は 大分記事が加えられているみたいで、損した感じはない。 『山形道場』も読んだけど、今改めて、当時(90年代後半)の彼の書いたものを読み返すと、鋭い指摘をしているなぁって思う。予言者とは呼ぶつもりはないけど、なかなかいいんじゃないかしら。 古い文章だけでなく、最近の新しい文章もまとめてくれないかしら。
歯に衣着せぬ、マシンガンエッセイ集。リテラシーをもって読めば面白い。
大手シンクタンク社員で執筆・翻訳活動も行っている山形浩生氏の著書。2000年前後に様々な雑誌やサイトに掲載されたエッセイ(雑文と表現されている)を収載した物。口語による文体で、話題ごとに2〜10ページ程度で持論を述べている。320ページ程度の分量で、所々にややわかりづらい部分もあるが、数時間で読破可能な内容で、広い読者が対象。 東大卒で多くの書を読んでいる著者が、次から次へと頭に浮かんだ表現をことをそのまま文章にしたようなエッセイで、頭の回転が速い人のマシンガントークを聞くような印象を受ける。述べている内容は、数年前に記載されたものであるが、時代を先取りする内容であったため、当時はあまり受け入れられていない反面、今読むと意外と予測が当たっているものもあって面白い。検索エンジンについてや電力供給の裏側、個人情報についてなどジャンルを問わず述べられているが、IT関係の情報が多い。コミュニティーの存在意義など、著者の主張はもっともな部分が多い。しかし、思いつきをそのまま記述された文体が、時に喧嘩腰に見えたり、日本語として意味が不明であったりする部分が目につくので、この点では本著者は非常に損をしていると思う。また、冗談なのか本気なのかが判別しづらく、的を射ていない部分の評価が困難である。敢えてこの文体で記述している点を同氏が開き直って述べていて、確かに一気に読めるという点では読者のハードルは下げられているかもしれないが、逆にせっかくのいい意見を受け容れがたくさせる表現でもあるように感じる。同氏の翻訳本でも表現の稚拙さが多く指摘されている。 個人的には同氏の意見の多くには賛成である。もう少し文章を工夫すれば、もっと面白く、いい書になると思う。星4つの評価。


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¥ 1,680(税込)
在庫あり。
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カスタマーレビュー数:4

くちコミ情報
世界を日本に紹介してくれる貴重な訳者による解説本
読んでいても何か違和感の残ることの多い海外物を訳するためには、単なる英語使いではダメだめで、経済、思想、社会問題、ITなどのバックグランドを理解したうえで、自分の意見は押し殺し、わかりやすく伝えることが必要ということが、この本を読んで理解できました。 そしてこの本では、押し殺した筆者の考えが爆発しているように思えた。時には毒舌も吐きながら、昔に戻ろうという安易な考えを戒めて、進歩を受け入れ、それにどう対処するかを、現実的に、前向きに、英知を絞っていこうという考えが筆者のベースにあるように思われます。 秀逸だと思った「アニマルスピリッツ」の訳者あとがきが、実はこの本の著者の山形さんのものであったことも知りました。 世界を日本に紹介してくれる貴重な訳者であり、執筆者であると思います。
山形さん、良い意味で変態だ〜 (^o^)/
今回この本を読むまで気がつかなかったが、私が最近読んで「これは歌舞いた本だ。すげぇっ」と思った本の多くは、山形さんが翻訳していたらしい。よくまぁ、こんだけトンがった本ばかり翻訳するよなぁ、と言うのが目次を見た段階での感想。翻訳者が誰かなど、普段は気に止めていないので気がつかなかった。 で、中を見ていくと、当然過去に一度読んだ事のある訳者解説が掲載されているわけだが…こうして並べてみていくと、 「うわっ。山形さん、これだけの内容に賛意と反論と別例とを並べて、別の方向から切り込んで見せるとは。この人は変態だっっ」 と改めて感じ入った。 各本で翻訳された内容に触発されての内容なので、「歌舞き具合」のオリジナリティ自体は原著者の方が上回っている。しかしどんな歌舞いた本であっても内容を受け止めて、自分の考えを乗せて「うりゃ」とひねって解説を書いてみせる…これは普通じゃ出来ない。 この本を読んだら、是非元の本も読んで欲しい。で、その巻末に書いてある訳者解説を再び読んで欲しい。3回楽しめる事請け合いだ。
これを読んで元の本を読んだ気になりそう
著者が翻訳した本で書いた解説をまとめたもの。なんて、安直な、とも思うが、著者が書いた解説は、実は本文よりも分かりやすかったり、面白かったりするので、これはこれで、ありかなと思う。 特に、著者の本をよく読んでいる人にとっては、彼の文体を存分に味わうことができるので、満足のいく内容になっていると思う。 また、取り上げられている本も興味深いものが多く、14冊が取り上げられているが、内容としては 1 人間関係のバージョンアップ 2 データが読めなきゃ構造は見えない 3 新世紀のアーキテクチャ という大目次のもとに、三つのカテゴリに分けられる。 1はダニエル・デネットの『自由は進化する』をはじめとして、人間の自由とは、意識とはといったことをテーマとした本の解説。 2は、ビョルン・ロンボルグの『環境危機をあおってはいけない』をはじめとした統計情報の読み方に関して。 3はローレンス・レッシグの『CODE』、『コモンズ』、『F ee Cultu e』、とエリック・レイモンドの『伽藍とバザール』を取り上げている。 全ての本を読んだわけではないが、刺激的な本ばかりだ。 この本を読んですべて元の本を読んだ気になってしまうのがいけないところか。解説だけでなく原典も当たってみよう。特にデータ解析の本は面白そうだ。
「訳者のあとがき」だけを集めた珍しい本。
「訳者のあとがき」だけを集めた珍しい本。 山形さんが売れっ子翻訳家なのは、 訳文が素晴らしいのは言うまでもないが、 翻訳されている本が面白いのと解説が深いからだと思う。 紹介されている著書を全て持っている場合は、 あらためて買う必要ないと思う。 時間がない人が、内容をざっと知るために使う。 もしくは山形さんの翻訳書を読んで気にいった人なら、 書評集という位置づけで実際の著書を買う前の手引きに良いかもしれない。 山形さんの訳者解説は、単に原作者のことを褒めたたえるのではなく、 客観的に見て「それは違うだろ。」という点も指摘しているのが 他の翻訳者との違いだと思う。 訳者あとがきを読むことによってさらに深く読めることは間違いない。 原作者ではなく翻訳者で本が買われるの理由がわかる一冊。


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¥ 770(税込)
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カスタマーレビュー数:48

くちコミ情報
「経験の数字化 → "絶対計算"で戦略」について様々な事例が分かる
経験を上手く数字化し、ひたすら計算すれば、うまい戦略を立てられる− そんな話が本書に詰まっています。 過去の経験から上手く学ぶソフトウェアができれば人の直感以上のことが出来るという事例の数々に驚かされますね。(そう言えば、「ボナンザVS勝負脳―最強将棋ソフトは人間を超えるか」で、ボナンザの作者は将棋初級者だったという話がありましたね) 最近「コムスタット」という犯罪情報分析システムの活用で痴漢を逮捕したというニュース(2010 7 8)がありましたが、これも実は本書で解説されている"絶対計算"の効用に他なりません。このように我々の周りには既にいろんな"絶対計算"があるわけです。(Amaz○nのレビュアー・ランキングも"絶対計算"ですね。新ランキング・システムの御蔭で、"自作自演票"・"アンチ票"もカウントされなくなったわけです) しかしながら「実は"絶対計算"も"絶対"ではないんじゃないか?」とも思ったりもします。"絶対計算"のルールを決めるのも、実は人の"センス"に依存します。また、過去事例にない"未来"をうまく勘定できないことは自明です。(人は"期待感"(o "不安感")から直感的に判断を変えることが出来ます。→ ジョージ・ソロス氏の"再帰性"&"可謬性"を想起しました) "絶対計算"が進んだ現在〜未来においても、"経験"と"直感"を相補的に活用するのが本道だと思われます。
なんでも、なんとか、とりあえず「数字」に翻訳してみる話
 専門知識や経験に基づく判断は、専門家の秘術です。この秘術を数学の光で可視化する、という努力が各方面でなされています。この本は、そういった取り組みをいろいろと紹介する読み物的な本です。たとえば、ワインの味を評価する方程式、才能のある野球選手を発掘するための評価式・・・などです。こういったものは「その道x年のベテランの勘」で決まる世界ですが、それを回帰分析やニューラルネットワークにより数式化し、しかも専門家よりもいい成績を出しているものもあります。このような数式は、当然ながら専門家からの激しい抵抗を受けます。しかし、抵抗はともかく、そういう時代が始まっています。  全体的に間延び感はあるのですが、考えさせられる本です。
絶対計算という表現が馴染まない
経験則に従わない、統計的な(しかも回帰分析や無作為抽出データの分析を含めた)計算に従うことで、確実な判断を行えるという主張が本書の趣旨であり、それが全てである。 その結論を証明するかの如く、多くの事例を紹介して経験に基づいた(先入観のある)判断ではなく、統計的な事実を考慮した客観的な判断がベストであると論じている。 総論としてはそうだろうと、そこそこ納得はできる。 うまく活用すれば、有力な意思決定法となるだろう。 しかし、「絶対計算」という表現がどうしても馴染まない。 これに当てはまりそうなのは原著のタイトルにある「Supe C unche s」だと思われるが、少なくとも「絶対」などという訳には当てはまらない。 内容に計算手法に対しての絶対的な自信の現れなのか。 だが、明らかに「過信」だろう。 リーマンショック前に書かれた本であることも、そういった印象を強く受ける理由であろう。
統計処理の現実的な意義を多数の事例で説得力をもって述べた本(精度は低め)
「絶対計算」などという寒い訳語が使われていますが,要するに回帰分析とか最小二乗法とかデータマイニングとかのことです.これらの,数学を使う学部で習うであろう手法が,  ・情報通信技術やインフラの進歩によって意思決定における非常に強力なツールになっている.  ・もっともっと活用の余地があるが,活用への課題(主に専門家のうち無能な人の抵抗)も多い.  ・意図的にしろ過失にしろ悪用もされうる. ということを,偏りはありますが,多数の事例を使って説明しています.この手の話を知らない人にとっては凄く新鮮で刺激的な内容でしょう. 総合すると読み物としてはなかなか良いと思います.ですが,看過できない杜撰な部分も少なからずあるので,以下に指摘しておきます.多分,著者は数学や技術には明るくないのでしょう.  ・「回帰分析に有利な性能評価指標を採用したからでしょ」という当然の反論をほぼ黙殺している.  ・二次か三次の多項式を指数関数と呼んでいる.  ・いたるところで「ave age」と「expectation」が混同されており,それに基づき株価の話までしている.  ・いたるところで「with p o a ility 1」が抜けている.  ・人工神経回路網あたりの説明(著者によると最先端)が,30年程前の流行の受売りっぽい.  ・無駄に冗長な記述がけっこう多い(分量を半分にすれば本書の質は上がる).
その数学が戦略を決める
自分の経験+数字で判断しようとしても、結局自分の経験による判断に重きがおかれてしまうので その判断基準をを自ら数字化できれば最高なのか?


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くちコミ情報
そこにいてもつまんねぇだろ、お前もこっち側にこいよと挑発する本
本書は批評家(?)の山形浩生のエッセイ集の文庫版。 ウェブ上での天上天下唯我独尊キャラそのままに、各所方面に対する意見 やアイデアを書き飛ばしている。HP上の文章の再録も多いが、本人曰わく 書き下ろしも三分の一ほど含まれている。 この人ほどその仕事が分野にとらわれない人もあまりいない。情報論やネッ ト論はともかく、ドンヨリした日本経済をぱっと活性化させるための“あの施策” やら、民主主義の根幹を揺さぶるような“あのアイデア”まで、この人にとって 分野や領域や専門性とは、言ってる側が恥ずかしくなるほど無意味に帰すも のなのかも知れない。 もちろんそんな快刀乱麻の活躍を彼に許すのは、膨大な知識量と“教養”とい う裏打ちがあってこそ。反面、初読者の中にはこの「不遜な文体」を読み進め ていくうちに、本を地面に叩きつけたい衝動に駆られる人もいるかもしれない (というかほどんどそっちかも)。だがそういう人は思いとどまって、もう一度こ の本を注視してみよう。 山形氏を形作っているものを注意深くたぐっていくと、おそらく最後に残るのは、 知への純粋なる好奇心だ。「おもしれぇ」と感じる喜び。本書に収められた書評 を読めばわかるのは、同じ映画でも、同じマンガでも、前提知識の過多は対象 をつまらなくはさせない。むしろその「おもしろさ」をより豊かなものにするのだ。 それをこの著者は、パフォーマティブに発散している。それに行間から聞こえて くる。お前ももっとすんごい世界に来いよって(え、聞こえない?そういうあなた はもう一度プロローグを丹念に読み直してみよう)。 ただ惜しむらくは、「あとがき」に「真っ赤なウソやデタラメ、誇張や歪曲も含まれ ている」とあること。いや別にそんなの分かっているという話で、こんな文言を入 れてしまったのは、後からバカやアホにたかられるのをめんどくさがったからか? こういったところで、山形氏が奇才になりきれない秀才なんじゃないかと、評者は 思うのだ。
高校の図書館の本棚にさりげなく置いてあって欲しい本
10年前に私は就職して、下宿先でこの本をドキドキしながら読んだの を覚えています。まえがきに、この本の中身は少なくとも10年は 持つということが書かれていて、エラい強気な予測だーと 思いつつ読みふけりました。でも本当に予測はあたっていました。 昨年末、リターンズが街の本屋さんに並んでいて電車で読みながら、 やっぱりこの本を読み返したくなりました。読み返してみたら、 やっぱりすごかった。この本には減量した直後のボクサーのような 切れ味があるのです。私はリターンズよりこの本がずっと好きです。 高校の図書館に、できれば推薦図書とかじゃなくて、奥にひっそり、 でも目立つように置いておいて欲しい本です。
パブリックな知への信頼
今回も本書の帯に書かれてしまっているが、よく違和感を感じるのが、山形氏を形容する「態度がでかい」という言葉。 実は、彼がとりあげるテーマやそのアプローチ、文体は、彼のパブリックな知への信頼に裏付けられた、かぎりない誠実さとやさしさによるものだということが、もっと理解されるべきだと感じる。 本書でいう「教養」がどのような意味を持つかついて論じた冒頭部分や、彼の姿勢の具体的な実践としての「杉田玄白プロジェクト」の紹介からは、そうした彼の真髄を大変わかりやすい形で触れることができる。
非常に惜しい教養啓蒙への試みの欠落
政治・経済・情報・文化・セックス・マンガなど幅広い分野で発揮される氏の毒と饒舌をブレンドさせた文章と博識さに脱帽。 しかし、読後感は咀嚼不足で何かが物足りない。 いや、物足りないどころかお腹が空いて仕方がない。満たされない空腹感をどうしてくれよう。 なぜ、私は空腹感に苛まれているのか以下、説明しよう。 書き下ろし部分のプロローグでは、文化基盤や知的インフラを広めるはずの教養を説明し、まとめて組みあげて、皆に仕込むと意気込んでいた。つまり、啓蒙の表明である。さらに、そのための方法論が具体的だった。 「既存の結論があって、そこに話をこじつけていくことばかりみんな考えている」という透徹な認識をもとに、アレねアレねと皆がしったかぶってしまうことを筆者は批判する。たとえば、こんな風に。 「楽隊がグズみてぇな演奏しやがったときに「ブラボー」とかいって拍手してアンコールまで要求するタコは山ほどいる。」 痛い指摘である。たとえば、我々はせいぜい統一理論という言葉は知っていても、それが何かをきちんと説明できていない。 つまり、しったかぶりなのだ。 著者は、全員とは言わないまでも見込みのありそうな人だけ、うんちく談義ではなく価値基準としての教養を啓蒙するための方法を論じ、思考やアイデアの固まりを比喩化させたものとしてのミームのようにこうした啓蒙がどんどん複製して世に伝播していくことを画す。 超野心的ではないかと思ったのだ。だから、私もそれに乗じて、がつがつ教養というメシを食べてやろうと。いつも霞を食べていても仕方がないし。 しかし、本文では情報処理が意志決定迅速化・効率化に寄与していないという指摘や選挙権売買の提案など、独創的で奥深い論考で彩られているにも関わらず、それぞれのテーマをつなぐもの、つまり、著者がプロローグで意気軒昂に叫んでいた教養をつなぐ試みが実践されていない。既存の論考の収録の寄せ集め。なるほど、その一つ一つは卓越した論であるが、だったら、プロローグの宣言どおり、啓蒙活動を具体化させてみたらどうなのよというのが私の感想。 啓蒙とは明示的に教えられるものではないかもしれない。しかし、著者は明示的に啓蒙のための方法と実践をプロローグに書いているわけだから、これらを紡ぐ作業をすべきだった。 文庫版あとがきで、著者は文章の価値が落ちていないと言う。なるほど、個々の文章の価値は落ちていないとは思うが、教養を啓蒙すると宣言した以上は、自らの幅広い知見を統合化する手段を実践し、私のようなバカにも説明して欲しかった。 よって、知性の世界の広さは認識できたが、教養が統合化されていない私はいまでも空腹のままなのである。
自分のバカさ加減に慌てました
自分の無教養ぶりがよくわかる本でした。 でも、なぜか山形さんの書いている内容はよくわかりました。 そして面白くて仕方なく、通勤途中に一気読みしました。 バカがバカといわれているのにムカつかない。 バカなのになぜか著者についていける。 その二点でこの本は類を持たないでしょう。 ちなみに、山形さんは、読者向けにバカランクまで教えてくれます。 ターゲットはまあそこそこの学校は出たけれどバカなままの人たちで、 要は今の日本にうじゃうじゃいる私のようなバカのことでした。 素敵な本です。ほんとに。


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ハリー・G・フランクファート 山形 浩生 (翻訳)  
¥ 1,365(税込)
在庫あり。
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カスタマーレビュー数:8

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ウンコな表紙の図像学
黒、黄土、白の三色による構成は、かの有名な絵描き、ブリューゲルの作品(1)から引用された、いかれたキャラクターとの兼ね合いによって実現している。だが、なぜこのキャラなのか。ヤツは、口で巧みにスプーンを操り、おそらくはそれを漏斗さながらに活用してスープを飲むであろう。しかしヤツが、液体以外の食事をするのか定かではない。ヤツは、ウンコと関係あるのであろうか。その穴が、口でもあり、尻でもあるように見えること。この疑問は、ヤツの身体によって宙づりにされ続ける謎である。 それにもまして、その絵の周辺には、もっとも斬新なウンコ議論がひしめき合っている。 タイトルが一番大きい、なるほどである。次に大きいもの、山形浩生。なるほど。その次は、ハリー・G・フランクファート。ふむ、その次は、訳/解説。あたかも、フランクファートが訳者のようであるが、無論、訳者は山形大先生である。普通、著者と訳者は対等に扱われる。あるいは海外では、訳者が陰の人物となることが多い。ここに見られる反転は、ブリューゲルのキャラクターが反転されているという事実からも、ある意図を感じさせる。それは明白な主張であり、図像化された以上、無意識とは言い切れないのだ。 本文では、ウンコ議論の核心が、微妙な神妙さをもって語られる。 (以下、多少のネタばれがあるのでご注意ください。) ー聞き手が知ってはならぬのは、その人物の意図が真実をつたえることでもなければそれを隠す事でもない、ということである。(p45) この本は、表紙を含め、からだ全体でウンコ議論を体現している。 それは、ほかならぬ山形浩生大先生の手腕によって、自然とウンコ化したといえよう。 面白いうえに無駄な知識欲を満たしてくれる、素敵な本。ごちそうさま。 (1)B uegel, 'Dulle G iet'(Mad Meg)
題名にごまかされるな
原題は、On Bullshit。山形浩生が訳している。  世にはびこるくそったれな議論について、哲学者が評論している。というより、大半は山形の訳者解説で占められているが。  これはアメリカ社会をネタに書かれているものだが、むしろ現代の日本の状況の方が当てはまるのではないか。特に政治家の発言など、議論のかけらもない。でも国民は支持しているのだから大半の人にとってはウンコではないのだろう。
結局ウンコな議論ってすごく意味があるのでは?
ウンコな議論が嘘よりましとかそうじゃないとか、一応まな板にはのっかっているのですが、私はやっぱすごく意味があるのではないかと思っています。 解説では、おそらくわざとウンコな議論満載の解説を長く載せてあり、読み終わって虚しくなりました。なぜならやっぱりウンコな議論の中をウンコな議論でもってやりきっていくしかない感じがしたからです。 ウンコな議論の効用をまともに書く方が今後、すぐに出てくれればいいのですが、おそらく出ないでしょう。残念です。
笑えるんだけど…、本当に面白いのはこの先。
 小さな薄い本で文字も大きいのですぐ読める。ウンコな議論風に書かれた、ウンコな議論批判の書。30年前に書かれたこの論文を今読んでも面白いのは、様々な場面で繰り広げられている空虚なPolitically Co ectな議論(例えば、「美しい国」云々)に対する批判になっているからではないだろうか。  思ったとおり笑える本だったのだが、あともう一歩という印象。本書が扱っているのは「ウンコな議論の本質は何か」であって、「何故人はウンコな議論をするのか」ではない。だからここがスタート地点なのだと思う。本当に面白いのはここから先。  訳者による(本文と同じくらいの長さの)解説も面白い(むしろ解説の方が面白い…)。このタイトルと訳者の名前を見てニヤリとできる方向け。訳者のおふざけモードが全開なので、真面目な人は怒っちゃうかもしれない。
本文よりも訳者解説
おそらく元は今で言うところのブログに書き込む感覚で書いたのだと思う。「嘘をつくこと」と、「議論の揚げ足取り」あるいは「屁理屈」と一緒にするなということを言いたかったのか。 実際のところは、訳者がストレスをためまくって、たまたま同じ主張をする人に出会って、彼を隠れ蓑にし、訳者解説をしたかったのだろう。訳者解説が半分以上を占める本なんて普通じゃ考えられないからね。読むべきところは、本文よりも訳者解説!



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これを読むと、ディベートも強くなる
この本は、原著のタイトル T ade-Offs にもあるように、 トレードオフについて論じた本である。 そして、この本の内容は、次の一文によくあらわされている。 「もしある問題の一方の側についているなら、それはまちがった側だ」(p.8) つまり、すべてのことがらには、トレードオフがあり、 費用/便益、両方を考える必要がある(けれど、それは非常に難しい) という話である。 たとえば、「人命はなによりも尊い」という言い回しも、 そりゃあそうだろう、と思ってしまいがちだけど、 だとしたら、世界中から「車」をなくすべきである、となる。 たとえば、「車に乗るときにシートベルトを着用する」というのは、 人間の安全にとって、明らかに便益が大きいことだと思われているが、 シートベルトをしていることで、運転手が油断をして、運転が 荒くなり、もしかしたら、逆に、事故が起こりやすくなる可能性もある。 (もし、シートベルトをせずに運転をすることになったら、 まちがいなく、普段よりも、慎重な運転になるだろう) ディベートなどの際にも役に立つという点で、たんなる経済学の解説本 ではなく、ビジネス書としても、非常に役に立つ本だと思う。
読みやすいが、誤訳が残念
学部の演習で原書を使って教えていたが、訳本が出たのでこちらに切り替えた。 内容は非常に面白く、原著の文章も良い。 医療経済学と法と経済学のイントロダクションとしてお勧めである。 しかし、翻訳に問題がある。 例えば、モラルハザードはモラルの悪化とは違うものを指すことは 学部レベルのゲーム理論の授業で教わる常識である。 Health Economicsを医療経済学でなく保健経済学と訳すのは、 間違いとは言えないまでも現在では一般的ではない。 日本語として読みやすい訳になっているのは評価でき、 出版社としてはあえて経済学の門外漢を訳者に選んだのだろうが、 もう少し経済学を理解している人に訳してほしかった。 「訳者あとがき」で「主観的価値と市場価値は独立しているけれど、 多分無関係ではない」とあるのを読んでのけぞってしまった。 経済学入門でwillingness to payと需要曲線の関係について習ったのを忘れてしまったのだろうか。
地に足の着いたトレードオフ入門書
 費用と便益の関係、もっと砕いて書くと「得する人がいれば、もう一方で損を する人がいる。さてそこでどう選択する?どっちを選ぶ」という意思決定の 方法=トレードオフの考え方を身近な例、しかし、社会通念上例えとして用いる には、取扱注意(読み手の感性を試される、ということ)な事柄にて説明した 一冊です。例を挙げると・・・ ・リコール費用と損害賠償費用−フォードの場合 ・喫煙と禁煙 ・臓器移植を個人の意思に任せるのか強制拠出にするのか ・お前の物は俺の物(ジャイアニズムだ(笑))−著作権の場合  道徳やモラル・・・と言った、一見すると経済学(理論)とは無縁な事柄にも それが応用出来るということ(極論すれば、世の中にある大多数の事象は、損得 関係が成立するので経済学の出番はそれだけ多いのです)を示した一冊です。 ソフトカバーで約200p。一トピック当たり20p前後。隙間時間でも十分読めます。 附:邦題は恐らく「ヤバい経済学」の柳の下を狙ったものなのでしょう。   ま、原題をそのまま訳すよりは、中身を伝えているとは思いますが、ちょっと   狙い過ぎの感も受けました。
直球勝負のタイトルで十分勝てる内容・・・
あえてクセ球の邦題をつけなくても「資源の最大利用」「利益衡量の基準」「外部ネットワーク性」など極めてまっとうな内容である。たぶん学術的、教科書的なタイトルをつけると売れ行きに不安があるので山形・訳(これは相変わらず絶妙でとてもわかりやすかった)でひねった書名にしてしまったのであろう。内容、翻訳は平均を超えた球速を持っているのに変化球勝負で打たれたしまった時の捕手とベンチ、つまり編集者や出版社側のリードミスといった感じがそこはかとなく漂う・・・。
トレードオフの眼鏡で社会を見ると
 何かこういう文章読んだことある、同じ著者かな?と思って奥付を見たら、著者は別人だったけど訳者が同じだった。文体はやはり原作よりも訳者の影響を色濃く受けるのだと実感した次第。  人命は地球より重い、とか、喫煙は周囲の人を害するから絶対悪だ、とか、社会通念上は信じられている事柄も、費用と便益の視点から見直せばまた違う論理を構築することができるということを説明している。政策立案をする上でのトレードオフを十分考慮する必要性を訴えているのだが、各事例について、どちらの便益が大きいか、とか、どういう政策で対応すべきか、という部分にはあえて全く触れていない。  そういうわけで、トレードオフという概念を十分に理解していると思う人は、あえて読む必要はないだろう。読んでも特に新しい知識は得られないだろうし。でも、この著者の好ましいのは、経済学者にしては謙虚で、タバコの煙の臭いが嫌いだから禁煙反対!という個人的嗜好による判断や、人の命をものみたいに扱うな!という感情的反応による判断を、完全には否定しないということを表明していることだろう。



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山形さん勘弁してください
不細工に訳して読むに耐えない、原文もくだけてるにしてもやりすぎ。“…なのね”とか普段使わないわね。訳で星ひとつね。
黙読するな。朗読しろ。
この本、内容はすばらしいのですが、普通の本読みには辛い。文体が口語調でしかもかなりくだけている…というかほとんど粉砕されているから。原著も確かにくだけた表現が多いが、「さいころステーキ」を「離乳食」にまで砕かなくても… なので、普段、本を読みなれていない人とか、本を黙って読めない人、ほかの人に朗読して聞かせたい人などには、実はこの本はピッタリです。漢字の難易度を無視するなら…中学生ぐらいが丁度いい。 内容は「1994年当時の最新ケイジアン経済学入門」みたいな感じです。ただし、直接経済学を教える、というよりは 「今あなたが目にしている経済状況っていうのは、こういう風に解釈できるんだ。 ニュースではこういうことに目くじら立てているけど、そこは実は関係ないんだよ。」 という感じで、現実とのマッピングがどうなっているのか、経済学ってちゃんと役に立つんだよ、という実例のような本になっています。 ちょっと怖いのは、2011年以降のベビーブーマーが引退するタイミングが近づいている点。実はこの本、2010年以降何が起こるかまじでわかんね、と言っているので…その直前に大不況に陥って大丈夫かいな…あるいは逆にこのタイミングで大不況ってもしかしてラッキー?? ねぇ??? どっち???? と、Pa t 2 が欲しくなります。実は最近出たクルーグマンの本に、この 2011年問題を今回の不況と絡めた話って一本もないんですよねぇ…。
文体? 細けえことはいいんだよ。問題は中身だ
 門外漢のための絶好の経済入門書。文体がイヤって文句のある人は、原書を英語で読めばいいんです。  経済学の本って、まったく経済学をかじってない人に本当に薦めにくい。用語が、読めない、難しい、わかんない、英語なんて読めない、、、(岩田規久男さんのでも難しいんだそうです)  そういう人に薦めるなら、この本。中身は間違っちゃいないんだから。  そもそも日本で問題なのは、有識者という皆さんと、マスコミの皆さんとがマクロ経済オンチなために、マスコミの電波を浴びてる一般の人々までマクロ経済オンチなこと。その日本の経済ジャーナリズムの程度の低さを打破するためには、高橋洋一さんの新書の試みや、この本のような試みは、経済学通の人が思っている以上に重要だと思う。上位/下位概念もこの本で見通しが立つわけだし。
この文体、教授っておネエキャラだったワケ?信じられなぁ〜い!
 他のレビューと同様、和訳の文体に問題アリだと思います。平坦で専門家以外にも分かる表現で、という心がけはありがたいのですが、日本語の「大和言葉」と英語のそれにあたるアングロ・サクソン語系の表現にはズレがあるため、英語ではスッキリ言えることが日本語では四字熟語みたいな表現が一番わかりやすかったりすることも翻訳上はあるわけで、もうちょっと現実的なアプローチでもよかったように思います。いや、百歩ゆずっても、訳は訳として、日本語的な語順になってません!  クルーグマン教授が90年代(=10年前以上)に書かれたものをまとめてあるものですので、日本の「失われた10年間」真っ最中に教授が日本をどう見ていたのかがわかる歴史的な価値はあると思うのですが、教授独特の文体に、この翻訳文体がのっかってしまっている状態で、教授の真の視点を見定めるのは、かなり困難であり、大学のレポートにとりあえず必要な方はともかく、他の方は原書(英語)で読まれることをお勧めします。他の経済学者ではなく、あえてクルーグマンで、という方は。
経済の見方に一定の土地勘は与えてくれる。惜しむらくは、翻訳の癖・・・
経済に造詣があまりないので、見識のあるコメントは難しいですが・・・ 本書の対象は、経済について 「中身のあるものが欲しくても、経済の博士号を獲る気はない知的な読者」らしい。 経済のトピック(為替、国際競争力、生産性などなど)は相互に絡み合っていて、 しばしば理解が場当たり的になる。 本書では、ただ結局、経済の善し悪しを考えるために、何が些末な事で、 何が注目すべき軸となるポイントかを示す。  #その軸とは、「生産性」「所得分配」「失業」の三つだと。   本書の「経済のよしあし根っこんとこ」参照。 あまり経済に土地勘がなかったので、何が上位の概念で、下位か、 理解するポイントを頭の中で構造化するには、役立った。かな? この意味では入門。 さて、それにしても、 とにかく翻訳があまりにも軽妙に流れていて非常に鼻につくのが本書・・・。 教授自身、立場の違う論者に対する苛立はあるだろうけども、 この翻訳では、「意見が対立する相手は、おちょくってバカにして憚らない学者」に思えてしまう。 そういう学者さんなのでしょうか?


おすすめ度

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カスタマーレビュー数:8

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   コンピュータネットワークによる情報通信で使うための、暗号技術を網羅して解説した本である。読者対象に、技術者に加えて一般のネットワーク利用者まで含め、理解しやすいように配慮している。技術だけでなく、背景や歴史、関連話題も書き込んであり、まさに暗号技術の百科事典と言える。

   本書は原著『Applied Cryptography』第2版の翻訳である。まず暗号の技法の基礎を、鍵の長さや管理等について述べている。続いて、暗号アルゴリズムを体系的に分類して、それぞれの内容を、数学的裏付けとアルゴリズム自体について説明している。ここでは、公開鍵暗号、DES、RSA、DSAといった暗号の基本的な話題を、種々の変種や改良を含めて詳しく解説している。一方向ハッシュ関数、楕円曲線暗号、有限オートマトンを使った公開鍵暗号などにも触れている。

   暗号技術に関連する話題として、通信プロトコルや疑似ランダムシーケンスに関する詳細な記述もある。中でも、ディジタル署名の技術は重要である。また電子投票や電子通貨などの話題も登場する。巻末の1600件余の論文リストが充実しており、その中には日本の著者たちが学会誌等に日本語で発表した論文も多数含まれている。付録として、DES、LOKI91、IDEA、GOST、Blowfish、3-Way、RC5、A5、SEALの9通りのC言語ソースコードを、約50頁にわたって掲載している。プログラムの注釈は和訳してあり、使いやすい。

   ひとつだけ問題点をあげるなら、原著の出版が1996年であり、暗号技術の最近の進展を補う必要があることである。監訳者が述べているように、AESなどいくつかの新しい方式が現れているが、実用上で本書の内容を大幅に揺るがすには至っていない。

   全体で800頁を越える本書は、14人による分担翻訳であるが、監訳者による統一がとれていて読みやすい。適宜訳注を補ってあり、上記のAESについてもそこで触れている(p.304)。本書は、数ある暗号技術の本の中でも、特におすすめの1冊である。(有澤 誠)


くちコミ情報
体系的に勉強しておくとよい技術
暗号は、コンピュータ社会では避けて通ることができない技術です。 ただし、多くの人が知ってしまうと、逆に危険も増えるかもしれないという変わった技術です。そのため、読むことを勧める人は限定するとよいかというと、逆に限定した人が危険かもしれないので、どうしたらいいか分かりませんでした。 そういう状態に対して、よい考えを示してくれるのが本書かもしれません。
政府があなたのファイルを読むのを防いでくれる暗号
日本語版は2003年6月6日リリース。暗号技術においてこれ以上に集大成された本はないと言い切れるほどの作品である。全831ページ。 シュナイアーの名著は3冊あるが、 『暗号と秘密のウソ』・・・日本語版2001年10月2日→執筆1997年 『暗号技術大全』・・・日本語版2003年6月6日→執筆1999年 『セキュリティはなぜやぶられたのか』・・・日本語版2007年2月19日→執筆2003年 ということになるだろう。暗号やセキュリティの世界は日々進化している。だからいつ本を読んでも既に古いことになってしまう。文字にしているうちに古くなる。法律が追いつけないのも無理はないのかもしれない。本書の唯一の避けて通れない欠点、それは本になった時点でどんどん賞味期限が切れてしまうということだろう。 特にこの本は、数学とプログラム・コードの塊のような内容であるがために、人に対するセキュリティを説いた他の二冊以上に技術的浸食が激しい。それが残念だが、暗号技術がどのように創られ、そして破られ、進化してきたかを知る上でこれ以上の本は無いだろう。セキュリティを知るためには必携だ。
便利な辞書代りになるが新規対応が心配
私は仕事の関係で暗号関係の本をかなり持っているが、参考にするには質量共に本書が一番である。暗号とは何か、鍵の概念などの基礎から出発し、秘密鍵暗号・公開鍵暗号、ハッシュ関数、認証などが良質なサンプル・コードを交え丹念に説明されている。学問的と言うより、実用に向けて書かれている点が評価できる。 ただ、余りにも分厚いので、学生の方が輪講にでも使う以外は、順番にではなく、各自が必要な部分に当たると言う辞書的な使い方になるであろう。本書も当然、バージョン・アップを重ねるであろうが、既に普及しているAESやこれから普及しそうな量子暗号、ゼロ知識証明などの新規分野に対する解説は不充分なので、今後の対応を(訳者に?)期待したい。
暗号を極めるならばこの本
暗号の本といったらこれです。 本の厚さに比例して、その内容も細かいところまで説明されてます。 多少やや何回なところもありますが、妥協をゆるさぬその説明は曖昧なところもなく暗号を深く勉強するには本書以外にはありません。 p ただ原書の出版が1996年とやや古く、AESなどの最新の暗号アルゴリズムについては注釈で触れる程度のみとなっています。 しかし、暗号の基礎から応用まで学ぶのであればこの本をおいてないでしょう。 通して読むもよし、辞書引きで知りたいところを見るもよし。 仕事で使用するならば迷わず購入して間違いありません。
訳がいいとはいえない。
大学の教材として使っているが、訳は十分とは言いがたい。 Sec et & Liesの訳(かなりひどい。一読してわかる)よりはずっと マシだが、技術的な知識が十分でなく、どう控えめに見ても原著で 読むほうが圧倒的に読みやすい。 B uce Schneie 氏の原著は非常に読みやすく、推薦したい本であるが、 タイトルが「暗号技術大全」というのは少々問題だと思われる。 例えば、この本には、楕円曲線暗号の記述がない。大全と名乗るなら、 この程度のことは書いておくべき。これも訳がまずいということ。
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