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ジョージ・ソロス
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¥ 1,680(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:1057位
カスタマーレビュー数:28
【くちコミ情報】
3つの視点で興味深く読めた:今回の金融危機の特徴、理性の限界、複雑系(創発)
私の興味はもっぱら自然科学ですが、本書は次の3つの視点で興味深く読めました。 1)今回の金融危機は単なる"住宅バブル崩壊"にあらず、「米国投資銀行」破綻寸前:旺盛な米国人消費により生じた経常収支の赤字は、(財政赤字を補う為に発行された)国公債により補填され、結果的に他国から資本が還流し、これで儲けてきた(「米国投資銀行」モデル)。こちらが「超バブル」状態で最早維持できないだろう。サブプライム問題の影響は軽微と思われていた「日本輸出株式会社」は「米国投資銀行」崩壊危機(米国消費減退)の影響を受け、失速の憂き目に遭った。(「金融大崩壊」(水野和夫)も参照しました) 2)"理性の限界"のkey wo ds「再帰性( eflexivity)」「可謬性(falli ility)」:「再帰性」はシステム思考の自然な拡張でしょう。可謬性とは「いかなる知識も誤まっている可能性があること」ですが、この議論は「理性の限界―不可能性・不確定性・不完全性」の内容を想起させます。ソロス氏の主張は「Science is a self-co ecting p ocess」(Ca l Sagan)とも通じます。第7章では著者本人が「再帰性」「可謬性」を実演。 3)バブル成長 崩壊の仕組み(正のfeed ack)の議論は【複雑系】の"創発"の観点から自然に映ります。自然科学の方法論は社会科学では使えないとソロス氏は強調しますが、自然科学の対象でも数式化できてないモノが依然多くあり、「複雑系」はその代表例です。バブルの成長→崩壊のモデルは「歴史の方程式」でも語られていた「自己組織化臨界」とも通じる処あり。 人間の理性には限界があり、逆にそこに可能性が潜んでいるのだ、と楽観的に構えたい処です。「危機=危険+機会」と捉える心の余裕がないと、危険しか見えなくなってしまいがちですから…
さすがソロス
「再帰性」 この本のテーマである。一度で全部を理解するのは難しい。 ただそれだけに重みがあるのではないだろうか。 金融だけでなく哲学も含み、市場の根底にある金融工学理論を 真っ向から否定するこの理論。 考えさせられるところは多いと思います。 その他、バブルの解説、投資日記、政策への提言は非常に参考になった。 特に政策に関しては、グローバルの一線で活躍しているだけあって、 指摘が的確である。自分の資産を守るためのポジショントークの気もするが、 コントロール外とも思われる政策に果敢に提言するあたりがやはり大物。 投資論だけでなく、色々なことが学べると思います。
簡略的に
金融商品に投資するにあたって、すごく考えさせられると共に 自ら考えて投資しなければいけない、という至極あたりまえではあるが トレンドに流されている、多数についていこうとしてしまう事を気づかされてくれる 良書に感じます。
ソロスの再帰性とは?
ソロスの再帰性理論に関して、この本の大半の内容を占めているが、第2、第3章辺りは翻訳の問題もあるのか、はっきり言って読みにくく、難解な部分も多かった。但し、ごく当たり前の世の中(ソロスにとっては投資だろうが)は不透明で、不確実であることは間違いないし、ソロスのいう再帰性理論も、認知機能と操作機能によって不確実にある意味当然の結果であろうし、改めて考えてみても、全く当然の結論である。文章は難しくなっていることにより、より複雑になりとっつきにくい内容となってしまっていることは、とても残念である。世の中、自分ひとりで物事をすべて結論できるわけではなく、当然大勢の人間の思考、行動、環境の変化などが重なり合って物事は進むのであり、今更何をと思いつつも、納得させられる辺りがソロスのすごいところなのであろう。市場は自由な競争が前提であろうが、市場の監視役となる規制が当然必要となり、それが適正な市場を維持できる要素となることが大事である。そのセフティネットが全く機能できなかったゆえに、あり地獄のような破綻が今後ともに連鎖して起こってしまう。資本注入、公的資金の導入だけでは解決できない次世代の新たな経済システムを近い将来組成しなければならないようになってしまうのではなかろうか?アメリカを震源地とした今回の経済騒動は、今までの景気循環的なバブル崩壊とは違う、米国の根底を揺るがすようなそんな事件に発展するそんな感じがする。本書の執筆事態が、本年の前半のものであり、9月のリーマンショック以降、米三大自動車メーカーの経営危機、そして世界的な不況は ソロスがある意味楽観し期待していた中国、インドの実態経済をもすでに波及してきている。 ここまで来てしまった世界的な不況に関して、現在のソロスの意見を是非とも聴いてみたい。
★相場に対する歴史認識に気付かせてくれる一冊
相場は『再帰性』によりあらゆる予想は不確定になり、『可謬性』により投資家の認識と判断は不確実になる。その結果、相場での事象は通常の確率・統計的かつ反復的な事象か、稀に発生する歴史的かつ不可逆的な事象に至る。 この本は金融機関や財政当局の考え方や多くの金融商品が前者の根拠である従来の均衡理論に基づいており、後者のような歴史的事態には無力であることを繰り返し主張している。 その意味では、レビュータイトルに記したように、自然科学的な発想では捉えられない相場本来の持つ歴史的な側面を改めて認識させてくれる貴重な一冊である。 それから、超バブルの発生原因として、(1)過度な市場原理主義による信用膨張、(2)ボーダーレス、グローバル化による害悪の散逸、(3)規制撤廃とリスク誤認の金融技術の無制限な発展、が挙げられている。もし、今後この巨大バブルがはじけたならば、その揺り返しとして、(1)信用の急激な収縮、(2)経済のローカライズ化、地域化、(3)規制強化と管理された金融技術、が現れるのであろうか?ソロスの言うように今回は均衡点が予想できないバブルであるならば、新たな経済的国際的な秩序・制度や倫理を創造しようとする人類の意志と創造性が試される試練の時代が、もうすぐ間近に来ていると覚悟しなければならないだろう。
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【くちコミ情報】
伝説的投資家ジョージ・ソロスの慈善家、政治家としての側面を知ることができる一冊です。
彼は、50歳の頃すでに投資家として成功し、これからどうしていこうか、悩んだそうです。 師と仰ぐカール・ポッパーの教えを思い出し、『開かれた社会』とは何かを考え、 慈善家としての新たな道を歩んでいます。 彼は、国家よりも多額の寄付をしている場合もあるほど、私財を慈善活動に費やしています。 投資、金融の話の中では、垣間見えなかった彼の生い立ち、思想などをもとに、 彼がどういう思いで活動をしているかを少し知ることができるでしょう。
ソロスについての入門書、ただし投資については?
本書の副題は、投資と慈善の哲学となっている。しかし、投資についての記述はほとんど無かったように思える。 ソロスの人となりを理解するには、軽い本書はいいかも知れない。
ジョージ・ソロス慈善の哲学 投資抜きの話ってこと
まず、クォンタムファンドの投機家ジョージ・ソロスはほとんど触れていません それ以降の慈善の道を選んだソロスの話で進みます。 だから投資や投機を期待して読んでしまうと失望してしまいますが ソロスの慈善の道を選んだ理由あたりも生い立ちから見れば当然の帰結だろうし ソロスの本当の姿を知るにはこれが正しいとも思えます。 慈善や寄付の考え方で非常に興味深く思えたのが「かつては日本の企業も寄付に熱心だったがバブル崩壊と共に低迷してしまった」と言う問いに対してソロスはキッパリと否定し 「わたしは、企業が行う慈善活動には賛同しません。寄付は、経営者が個人資産のなかからするべき」と返答し ビル・ゲイツ等の経済界の慈善活動の参加などについても評価する一方で 「しかし同時に、現在のアメリカでは悪い状況も見られます。 ・・・格差が広がっている・・・貧富の差が大きくなり、それが拡大している社会は、何かが間違っている ・・・世界中の不幸な人びとの世話を、一部の金持ちの慈善家だけに任せておくわけにはいきません。」 この辺りは目から鱗です。ユダヤ人であるソロスの哲学が見えます。 寄付とは個人が行う気持ちだろうし収入の大小に関わらず自分に出来る範囲で寄付を行ってみると言うことですかね? 改めて言われてみれば当たり前過ぎる話です。 ただ格差についてソロスもそこで「平均的収入の人びとは恩恵を受けていません」とあるように 世界中にいる平均的な人びとは寄付をする余裕がないのが現代社会の現実である それはつまりは困っている人びとがいてもそこに手を差し伸べる人びとに「ゆとり」がないってことだと思う。
ソロス哲学入門
世界有数の投資家であるソロス氏がどのような気持ちで慈善活動に力を入れているのかを知る上での良い入門書です。薄い本なのでサクッと読めます。 彼の師、カールポッパーによる「科学的手法における反証可能性」「批判的合理主義」「開かれた社会」を信奉し、「人間の安全保障」をテーマに掲げる彼の哲学には共感できます。なにしろ実践している事が素晴らしい。 本書でも触れているポンド危機、アジア通貨危機の際にはソロス氏が暗躍し多大な利益を得たと批判もされますが、彼がやらなくても他の誰かが同じ事をやったまででしょう。むしろ公共心のある彼でまだ良かったのかもしれませんね。 市場原理主義についての彼の哲学も知りたかったのですがあまり触れられておらず他書にあたる必要がありそうです。 日本では極端な資産家は生まれにくいので個人で彼のような活動は難しいですが、それでも彼ぐらいのスケールの世界観を持っている人材が少ないように思われるのは残念ですね。
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【くちコミ情報】
読みやすい
ある程度の経済知識がないとちょっと難しいかもしれません。 しかし、相場に対する考え方もなかなか参考になりました。 伝記だから、どうのような生き方をしてきたか、価値観など、 ジョージ・ソロス氏の人柄が理解できておもしろかったです。
面白いです!
有名なソロス氏の伝記マンガです。面白くて一気に読んでしまいました。1992年のポンド危機からはや13年、そんなに時間がたったことが信じられないくらいです。伝記物としてもコンパクトなわりによくまとまっていてとても面白いです。
good!
ジョージ・ソロスというと、「金持ち」というイメージや色々な国の通貨をいじめた印象しかなかったが、こんマンガはとても面白かった。 彼がハンガリー生まれなのも初めて知ったし、どうして米国に来て、どうして相場関連の仕事に就いたのかも初めて知った。 そのあとの相場に対する、姿勢、方針、苦労も書いてありとても参考になった。 余談だが、2番目の奥さんがとても若く、孫のよう年齢の人と結婚したのもはじめてしりました。
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投資家=哲学者としてのソロスとは?
本書を投資のための実用書として読む、というよりも、 人文科学の学術書として読んでみるとどうだろうか? 前半の対談で垣間見られるソロス自身の哲学的視点は、 後半の自選書籍抜粋で、一段と分かりやすく展開されている(はず)。 いわゆる英米現代思想を受け継いだ哲学的構成には、 若干疑問符がつくくだりもないわけではない。 例えば、「開かれた社会」を軸に思考するスタイルは、 まさに、ホワイトヘッドやポパーの路線ではあるものの、 前者に至っては、核兵器独占を説いていたんだし、 その最先端はアメリカの対外姿勢に顕著といえるだろう。 近年話題に上がることも多くなった「再帰性」という概念については、 イギリスの社会学者アンソニー・ギデンス氏他の著書との類似性を示す。 民主主義を「開かれた社会」として捉えたとき、 批判的な視点が常に現行システムを破壊的な危機に陥れる危険性があるため、 こうしたシステムの絶えざる実験―検証を可能とする概念、 それこそが「再帰性」ということになるだろう。 まさにハーバーマス「対話」やデリダ「脱構築」の民主主義に対する考え方にも、 一段と近づく思想であることは言えなくもない。 投資家であるソロスの言葉に従えば、 金融市場のそもそも不安定性と それを管理する大役を担う金融当局の不完全性があるため、 安定性を供給する責務が後者にはあり、 再帰性概念がまさに試されているのである。
饒舌なソロス
一頃ほど話題にはならない彼だが、クォンタム・ファンドを率いる(今でも?)ジョージ・ソロスは、次のように語っている。 p 「私もほとんどの場合はトレンドに追随する。ただし(…)いつ「転換点」がやってくるかは、いつも警戒している。一般に信じられているのは「市場は常に正しい」という考え方だ。だが、私の立場はそれとは正反対だ。私は「市場は常に誤る」という前提で行動する(…)私はトレンドが消滅する密かな兆候を見逃さないように警戒している。その兆候が見られると、(…)言い換えれば、トレンドが過熱しすぎていると思うと、トレンドに逆行する道を探りはじめるんだ。たいていの場合、トレンドに逆らう動きをすると痛手を被る。それが儲けにつながるのは、市場が転換点に達した場合だけなんだ」(p.21-22.) p グローバル化が「すべてを市場へ」というトレンドの深化だと考える者にとっては意外かもしれない。だが、多分ソロスにいわせれば、そうした者こそ仕掛けられる側という役割を演じることになるのだろう。ソロスは、トレンドの危機=転換点を可能な限り活用する。我々は、こうした場へと今後一層さらされていき、かつて経験したことのない危機を経験することになるのだろうか。
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ジョージ・ソロス
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【くちコミ情報】
サブプライム関連の予想がずばり的中
2006年度に出した本であるが、2007年にサブプライム崩壊することをずばり予言している。もっとも彼ぐらい全体を見通せる人間であると、それは、予言というほどのことではなくて、至極当然なレベルの予告であったのだろう。文章は必ずしも面白くはない。序盤だけ読んでいると、自分の考えに凝り固まった加齢臭がするが、全体を通すと重要な部分も多いので彼の本を読んだことのない人は一度は読んでみる価値があるはずだ。
オープンソサエティ
世界で最も著名な投資家(トレーダー)の1人、ジョージ・ソロスが今年出した本です。ゼロから1兆円を超える資産を築いた人間が何を考えているのかに興味を持ち、読んでみました。 本書は2部構成ですが、1部はソロスの哲学に関する内容(哲学的ではなく、学問です・・)で、哲学に疎い私には難解な内容でした。この本を読んで知ったのですが、もともとソロスは哲学を学んでいたそうです。 ソロスの哲学はポッパーの提唱した「オープン・ソサエティ」が土台になっています。オープンソサエティとは、誤謬性(ごびゅうせい:人間は不完全であり必ず過ちを犯すという意味らしい)を前提として、その過ちを適宜修正することにより発展する社会のことを指し、ソロスはそのような社会が民主主義の基本であるべきだと考えているようです。 本書の後半では、ブッシュ政権への痛烈な批判、アメリカ国民への警鐘、今後の世界情勢のリスクやオープンソサエティの推進について、ソロス自身の考えが述べられています。現在のグローバリズムは「協力」ではなく「競争」が進んでおり、市場原理主義に傾きすぎているという意見が、「世界を不幸にしたグローバリズムの正体」の著者で元世銀副総裁ジョセフ・E・スティグリッツの意見と一致しているように思われました。 ゼロから巨万の富を築いた男の世界観を覗いて見たい方は読んでみてはいかがでしょうか?
オープンソサエティはすべてを解決しない
ソロスのような投資家はオープンソサエティが望ましいのだろうが、それはよそ者の論理だ。おれも仲間に入れろ、隠し事はするな、では、言葉にできない伝統や文化を破壊しつくしてしまうのではないだろうか。その土地に暮らす人や政治家よりもオープンなルールで行動する外国に暮らす投資家のほうが力を持つとその国に還元されるべき利益がすべて投資家に吸い上げられてしまうのではないだろうか。ソロスのように良心を持つ投資家であればいいが、もし悪魔のような投資家が現れたら、世界はどうなるのだろうか、などなど批判的に読めばいくつも疑問が生じて全面的にソロスのいうことには賛成できない。
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10年後の今読んでも有益な著作―ソロスによる示唆に富む市場原理主義批判!
原著は緊急出版の形で1998年に刊行されたが、それはちょうどアジアで勃発した通貨危機とその余波ともいうべきロシアでのメルトダウン(金融麻痺)の発生期に対応していた。ソロス氏の本書(2部構成)の刊行は実にタイムリーなものであった。10年後の2008年の現在においても、本書が有する価値は些かも減じていないというのが率直な読後感である。国際金融に関するやや難しい用語も登場するが、市場原理主義とそれを理論的に支える新古典派の経済理論批判をはじめ、グローバル資本主義の特質とそれが孕む深刻な問題性を、自らの実体験(投機・慈善活動)を踏まえて骨太・克明に描き出しており、興味が尽きない作品であった。コンパクトに整理された「まえがき」と「序論」も明快で、全体の読了後にふたたび眺めると理解もより深まるに違いない。 本書で扱われている内容は多岐に及んでいるが、ソロス氏が最も主張したい点を指摘すれば、それは金融市場が本来的に不安定な存在であること(その根源的要因としての貨幣と信用、金融イノベーション)、そして「市場の力はたとえ純粋に経済、金融の分野に限ってみても、ひとたび完全な権限を与えられると混乱を引き起こし、最後にはグローバル資本主義システムの崩壊に道を開きかねない」(32頁)ということになろう。われわれは市場の自動調整作用に全幅の信頼を寄せる市場原理主義を否定するとともに、「均衡」概念に基づく主流派経済理論への批判的認識を共有する必要があると彼は説く。本書では、「相互作用性」、「誤謬性」そして「オープン・ソサエティ」という3つの鍵概念が設定されているが、それらは誤った支配的な思考様式から脱却するための道標であり、ソロス自身の社会哲学を反映した思想的概念でもある。市場的価値と社会的価値・本質的価値の区分の重要性や「理性の時代」から「誤謬性の時代」への移行の必要性、そして「われわれの時代の最重要課題は、普遍的に適用される、グローバル社会の行動規範を確立することだ」(322頁)という指摘など、示唆に富む内容が数多く盛り込まれている。 なおソロス自身による、「私が金融の魔術師としての評価を受けていなければ、はたして読者はこの本を読んでくれただろうか」(303頁)という自問自答は面白い発想だが、私自身は何の「偏見」を持つことなく本書と向き合うことができた。投機・実務家、慈善家であると同時に、かのK・ポパーの著作に親しみそこから大きな影響を受けたソロスは、思想家・哲学者としての資質も十分に備えた多面的な人物である。10年後の今だからこそ本書をあらためて読み直す価値が高まっているとはいえないだろうか。多くの方に是非とも読んで頂きたい有益な現代的好著である。
また読み返したいです
聞きなれない単語が多くて分かりづらかったです。表面的な部分しか私自身が追えてなかったのが非常に残念ですが、一概に個人的な私利私欲で動いてるわけではないというのだけは分かりました。 ソロス氏がやりたい事と、国際情勢のギャップが何とも。今後どの程度まで個人と他人の境界が縮まるのか分かりませんが、幼稚な考えではありますが世界中の人が機会平等の社会であって欲しいです。
不安定であることの認識を
投機家として有名なジョージソロスの著書である。 p 著者は、この世に完璧なものはないという。しかし、そのことはあまり認識されておらず、そのことがグローバル資本システムを脅かす可能性があると言っている。不安定であることを認め、だからこそ改善する余地が十分にあり、そのことが人類を進歩させてきたと著者は言う。 p 経済的にはグローバル化は実現しているが、それに見合うグローバルな政治を行うシステムがないことも問題と言っている。 p この本は、賛成する・しないに関わらず、著者の鋭い考え方に触れることができ、読んだ人の世界観も広がるのではないかと思われる。
市場原理主義(Market Fundamentalism)に対する根源的な批判
現在この国の存在を脅かすグローバリゼーションという怪物。その申し子ソロスは、この世界資本主義の中で何故ここまで成功することができたのだろうか。それは彼が資本主義に対して斜に構えた視線を常に持ち合わせていた、つまり「金融市場は常に不安定である」ということを体で感じていたからだ。市場原理主義(Ma ket Fundamentalism)がはびこる現状、ソロスの鋭い批判を受け止めなければならない。
グローバリゼーションとは
この本の著者であるジョージ・ソロスは世界でも有名な投機家であるが、一番この本を読んで感じた事は、ジョージソロスは投機家であるが、第三者の目から見た非常に冷静でかつ悲観的な書き方をしていると思いました。確かに個人的で偏った意見だと思われる個所もいくつか見られましたが、かなり鋭い考察をしていると思いました。 p この本の内容で感じた事は、今起こっているグローバリゼーションは決して絶対的なものではないという事。アメリカンスタンダードといわれているこのグローバリゼーションも必ずどこかでつまずくということである。その最たるものがアジア通貨危機で、その反省を全世界規模で真剣に見直して行く必要があるように思う。これからの時代は個々の国の利益ばかりを追求する時代は終わ!り、人が本当に幸福に暮らしていけるためには何が必要なのか、何をしなければいけないのか、そういったことを一人一人が他人事とは思わず、真剣に考えて行く必要があるように思う。この本ではそう行った事を主に学ぶことができたと思う。
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絶版になっていたので図書館で読ませてもらいました。 統計をかき集めた学術的な投資書なら、掃いて捨てるほどありますが、この本は違います。 均衡状態を前提とした経済学への痛烈な批判に始まり、過去のポートフォリオを公開し、自説の実証へと展開されていきます。 残念だったのは、ソロスはレトリックに乏しく、読み辛い。また、経済の予備知識がなければ10ページほどでギブアップしてしまうでしょう。実際私も全てを読むことは出来ませんでした。また何年か経ったら読んでみたいと思います。
哲学
読む前まで人物像ですとか、大変偏見を多く抱いていたのですが、 再帰性理論ですとか、個人の偏見が変則スパイラルを起こして、 歴史が形成されているという理論に感銘を受けました。 錬金術を獲得したい方にも、それ以外の哲学探索を目的に した人にも読み応えのある作品です。
90年代最高に儲けた男
ジョージ・ソロス 90年以降その才気で国を相手にマネーゲームを仕掛け莫大な財を得る 長きに渡りヘッジファンドの帝王として君臨 92年にイギリスを相手にわずか1日で10億㌦以上儲ける という伝説を作り上げる 97年のアジア経済危機を引き起こした中心人物 p なにかの映画ではないかと思わせる人物設定と事件だが現実の話である p 本書はソロス氏の思想・哲学に触れているが理解しがたい人物である p そもそもイギリスをターゲットにしたのも経済理論云々より生い立ちや 経験からイギリスに対し強い思いがありそれが最大の要因だろう p 悪名高いソロス氏の思想・哲学を垣間見れる一冊
ソロスの哲学
有名なタイガーファンドのファンドマネージャーだったソロス氏の投資に関する哲学である。哲学とここに書いたが、彼の投資手法を明示しているわけではないので哲学としたが、彼の基本的な思考がわかると思う。 p たとえ分かったところで、我々のような個人株主にとっては、市場に左右されるが、彼は市場を動かす人なのでそのまま我々の投資の考え方にはつながらない点が惜しい。
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【くちコミ情報】
あやかりたいね、バフェットとソロス
「投資の達人は利益ではなく、利益に必然的に結びつく尺度に注目する。それが投資基準だ」。「成功する投資家は誰でも投資を行った時には既にどうなれば利益や損が出るか知っている。そして達人は常に投資対象のその後の展開を自分の基準に照らして監視しているので、いつ手仕舞うべきかを知っている」。 バフェットとソロスは、投資の世界に関心のある方なら誰でも知っているビッグネームである。しかし、2人のタイプや投資手法は大きく異なる。今まで、その2人を個別に取り上げた著作は既にたくさんあった。しかし本書はその2人をあえて比較対照しながら分析することから、巨万の富を稼ぎ出す超一流の投資家に共通する特性と法則を導き出そうとする野心的な目的を持った著作である。そして、それはある程度成功しているように思う。 その結果、著者は「投資をやれば簡単に金持ちになれる、特別な訓練も修行も必要ないという神話」は間違いであることを断言する。結局、修行が必要であり、バフェットとソロスはそれを潜り抜けてきた人物であり、ちゃんと身に着けるべき習慣や共通する姿勢があるのだということをポイントに分けてわれわれに示している。 難解な本ではないものの、たとえばイチローと松井秀を比べてそこから何かを学ぼうとするなら野球の基礎知識が必要になるように、本書を理解して役立てるには一定レベルの株式投資の基礎知識を持っていることは大切であると考える。実際に何度か投資で痛い目に遭ったことのある方であれば、自らの体験と重ね合わせながら本書から引き出せる教訓がひとつか二つはあるのではないかと思う。
よくあるタイプの初心者本
投資の本には二通りあります。2,000円以下で比較的リーズナブルな値段でやさしく書かれた初心者本と、それ以外の本です。この本は前者です。 そして、初心者本にも二通りあります。「投資は簡単ですよみんな凄い儲けてますよ。さあみなさんも投資をやりましょうよ!」と初心者を煽って相場に参加させるために書かれた本と、「投資は難しい・・・。投資をなめちゃいけない。セミナーや業者の言ってることは嘘ばっかりだ。でも、俺(著者)が全部教えてやるから安心しろよ」という本。この本は、後者です。 普通、巷に溢れている本は↑の例で行くと、前者と前者のタイプのものが多いんですが、ここ最近は前者と後者のタイプのものも増えてきています。もう、前者と前者のタイプの本では、ネットで情報が氾濫してる今となっては素人ちゃんらを釣れなくなってきてるんでしょうw 前者と後者のタイプの本では面白い特徴がいくつかあります。 ・結構名前の知れた偉大な投資家の逸話なんかが出てくる ・偉大な投資家にダメ出しをしている(あたかもその投資家より著者のほうがランクの上のような感じを出すことに成功w) ・システムを売ってる業者や証券関係の人やお金を取ってセミナーを開いてる人たちにダメ出しをしている(著者自身も金とってセミナー開いて、本を販売してるのにww) ・読者をその気にさせる論理展開(誰でもビッグになれそうな期待をもたせることに成功w) ・その気にさせて、投資の難しさを語る ・でも意外に、投資で儲けることは単純でシンプルな方法があればいいんだと語る ・やたらと精神論を語る ・不動産で利益を上げてる友人、スポーツクラブで知り合った友人、凄腕の弁護士なんかが出てくるw(本業は順調なんだけど投資で失敗している人の例として挙げられるている場合がおおいw) ・たまに結構いいことが書かれてるw ・具体的方法はほとんど書かれていないw ・どっか別の本で読んだ内容のコピーが多いw(結構有名な本からのコピー。歌で言えばサビのような部分がコピーされてるw) ・やたらとテニスやらサッカーやらバスケやら自動車の運転やら、日常的な事柄での例えが多いw この本は、なんたらローリングのゾー○とか魔術○シリーズ(おススメできない本ww)、日○のデイトレードからの抜粋が多いっすね。 投資についてあまりよく知らない人なら読んでもいいかもしれないけど、ある程度の知識がある人は読む必要はないと思う。なんたらローリングの高い本よりかはだいぶましな内容ではあるんですがw
スタンスの確認
投資・投機の2大人物をメインに置きながら実力派人物の発言をちりばめながら、「継続的」に利益を上げている人物の共通点について述べている本。 投資と投機、両行為を容認しているのが印象的です。元々人には長所短所があり、トレーダー向きの人物に長期投資を押し付けるのではなく、リスクをコントロールするアイディアを提案しているのが印象的です。(その逆もしかり) 定期的に読み返し、自分の投資スタンスがどの程度、明確なのか点検・補強を行ってゆきたいです。 ps 本書を読んで、私は投資という方法に関心が持てない。本業・副業・趣味を磨きたいと思ったらそうした方が幸せだと思います。無理に投資にこだわる必要がないと気付かされます。 その上で頭では投資の必要性を感じているのならば投資信託というのも一つの選択かと。信託を選ぶ上で有効な指針になると思います。(本書の考え方そのものに有効性を感じると思いますが・・・)
面白い
長い。だけど、めちゃめちゃ面白い上に読みやすい。 訳書は、一文が長くなる傾向があるんだけど、そういうのが少ない。 全ては、23の習慣に集約される。 金と時間を最も自分のものにするための考え方が書いてあると感じた。 本書とは、関係ないが、バフェットは2006年に3〜4兆円の寄付を行った。 最後には、人々の信頼をも自分のものにしてしまいました。
投資を甘く考えている人は読むべからず
他のレビュアーの方の評価が非常に高いことから、ついつい手を伸ばしてみたのが、この本です。結果ですが、その期待は全く裏切れませんでした。星5つでも足りないくらいの良書と言えます。 ただし、気を付けなければならない点が一つあります。投資の初心者がこの本を読んでも決してその価値が分からないだろうと思われることです。(逆に言えば、この本の価値の分かる人は、投資においてはそれなりのベテランであると思います。) 実際に著者は、バフェットもソロスも、何十年の経験を積んだ上で、達人レベルにまで到達したことを強調しています。その反面、「負け犬」の定義の一つとして、「修行を積む必要があるのだと分かっていない」ことを挙げています。 考えてもみてほしいのですが、スポーツでも何でも、練習を開始した日からプロとして活躍する人などいるはずもないわけです。どんな分野であれ、それなりの修行の期間を経て、しかも、他の人の何倍、何十倍もの密度の修行を経て、プロと呼ばれる域に達するわけです。 投資を甘く考えている人には、この本を読むメリットは全くありません。
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【くちコミ情報】
経済・投資に関する本ではない
タイトルから今日世界が一層グローバル化して行く中での ソロス氏の経済・投資に関する本かと思いましたが違いました。 内容は同氏が取り組む慈善活動に関してWTO、IMF、世界銀行 の現状と改善案についての本でしたが、上記の機関に関しては 義務教育で教わった程度の知識しかないので現状が同氏の言う通り なのか、その対策や解決策はどれだけ有効なのか分かりません。 ただやはり色々な問題があるにせよ先進諸国はより一層発展途上国 に対して、衣食住および教育などの援助をしていかなければならないと この本を読んで感じました。
スーパー実業家の改善提案
著者の哲学と実務経験から現在のグローバル資本主義の抱える課題を分析し、「オープンサソイエティー」を基本理念とした解決策の方向性を提言しています。 文書として書かれていることはなんとなく理解できるのですが、非金融業に従事する小生には本書で扱われているグローバル金融の知識が乏しいこと、背景にある三十年戦争・ウェストファリア条約などの西洋史の知識が全くないことから、著者の論点をつかみきれませんでした。 しかし金融をテーマとしながらも、Nation Stateの形成過程や今後の展望など歴史的・政治的な領域まで内容が広がっていることには興味を覚えました。一流といわれる人ほどこうした包括的な世界観、哲学を有しているのでしょうか。
SDRに関するソロスの提案は間違っている!
SDRを途上国にばら撒くという提案は、政府が赤字国債を日銀に買い取らせて日銀から受け取ったお金を地域にばら撒く政策と同じである。ソロスの提案はその国際版に過ぎない。途上国に援助を与えるというのならば、正々堂々と先進国の国民にそのための増税を提案して審議すべきものである。それを、政治家と役人が国民または世界の人々に増税だとは分らないようにSDRという通貨を増刷して援助するというのは世界の人々を騙すことになる。ソロスが自分の富を使って途上国に援助するというのならば話は分るが、自分の金を使わずに先進国の国民からの税金を使って援助する、しかも税金とは分らないようにSDRを使って援助するという提案は偽善そのものである!
改革者としてのソロス
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