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   クラシックス の売れ筋最新ランキング   [2010年03月20日]
2010年03月20日(土) クラシックスの第1位は 『課外授業 デジタル・リマスター版 [DVD]』!
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在庫あり。
ジャンル内ランキング:7841位  
カスタマーレビュー数:4

くちコミ情報
空間と線
エマニュエル・ベアールのヘアヌードが話題となった作品だが、なかなか中身が濃い。 絵とは上手い下手では無い。空間における人物の線の力強さである。その空間を作る為に、モデルにぎびしいポーズを要求する。モデルもただポーズを取るだけではない。苦しいポーズを続け、最後には画家との確執が生まれる。その確執こそが、芸術で言う精神性である。 画家とモデルの戦いが大きければ大きい程、画家のイメージが膨れ上がり絵と言う空間に写し出される。これは、映画における監督と女優の戦いに似ているかもしれない。 4時間の中に、画家の執念が積み込まれた傑作である。
絵が下手なので
正直なところ、おもしろい映画とは思いませんでした。映画館で見たから最後まで見ましたが、自宅でDVDで見たとしたら途中でギブアップしたかも。 ジャック・リヴェットは長い映画が多いですね。長回しのカットも多いですが。 画家役のミシェル・ピッコリが描く絵がものすごく下手くそなのが笑えました。巨匠という役なら、絵だけでもだれかプロに描いてもらえばよかったのに。 リヴェットにはもっといい映画があります。これはおすすめできません。
退屈な4時間!
 とある田舎の画家が完成することができなかった作品に「美しき諍い女」がある。若いカップルが彼のアトリエを訪れ、彼女が作品のモデルになることになり、画家は絵を完成させることができた。エマニュエル・ベアール主演。  カメラワークは基本的に長まわし。画家がデッサンするところなどは、カットなしで延々とそのデッサンの様子を見せられる。画家の筆さばきやデッサンに、その画家特有の雰囲気や気持ち、その場の空気の張りつめ具合なども見てとれなくはないのだが、その退屈さと言ったら、ひどいもの。会話なしで延々とデッサン。映画自体の長さも、なんと4時間!DVD2枚組み!一度見れば、もう二度と見なくてもいいと思うのだが、実は見るのはこれが2回目。。。デッサンしているところを削減して、4時間を2時間ぐらいにしても同じような印象を受ける映画を作ることができたのではないだろうか、と短絡的に考えてしまった。20点。
ジャック・リヴェット監督による最高級の見事な芸術映画
☆ヘア論争に勃発したり猥褻な作品だとか色々な話題を呼んだ注目の一篇。さかのぼる事19世紀に大活躍した小説家バルザックの有名な『知られざる傑作』を題材に映画化した約4時間に及ぶ秀作。軽く内容を説明致しますと、画壇の重鎮、ミシェル・ピコリが南フランスで妻のジェーン・バーキンと滞在する事になり、若い画家ダヴィッド・バースタインの恋人エマニュエル・ベアールをモデルに絵の制作に取り掛かる。という物語を写実的描写と日常風なムードで展開され、その間に繰り広げられる人間模様や環境風景を緩やかな構成で地道に描いている。そして、一番の見所はなんと言っても、ミシェル・ピコリがエマニュエル・ベアールにあらゆるポーズを指示しては多彩なデッサンをじっくりと描いていく粘りの描写と集中的過程=(経過)であろう。落ち着いた静かな雰囲気もこの作品を最高のものにしている。然り気無い場面にも洗練された手作りの良さが滲み出ている。モデル役を大熱演したエマニュエル・ベアールの官能的魅力も忘れ難い。ミシェル・ピコリの熟練な画家ぶりも風格充分。シンプルで簡素な音楽もよろしい。予想外の賛否両論な結末はご愛嬌=(苦笑)。4時間近い大長編を辛抱強く丹念に作り上げたフランス映画界の大御所ジャック・リヴェット監督の根気ある見事な演出には大いに感服させられた。芸術の複雑な部分と意味合い、深さを時を越えて教えてくれた貴重な映画です☆。


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通常1~3週間以内に発送
ジャンル内ランキング:4045位  
カスタマーレビュー数:6

くちコミ情報
貴重な映像
これは見る人によって評価が分かれると思います。 が、当時としては最高に良い出来だったと思います。 悪夢のような気持ち悪いキャラクター達も味わいがあるといえます。 じっくり見るのもいいのですが、たんにお店などで流しながら、お酒を楽しんだりするのも良いかも。
長い間眠っていた作品…
ルイス・キャロル原作の『不思議の国のアリス』の映画化は1903年のセシル・ヘプワース&パーシー・ストウ版をかわきりに本年(2010)公開予定のティム・バートン監督、ジヨニー・デイップ出演による映画まで数多作られてきました。 しかしこの作品…1915年にW,W,ヤングによって監督されたアリスは我が国では今まで殆んど知られていませんでした。 なんと言ってもあのWikipediaにも(2009末現在)未だ載って無いくらいですから。 何故か…? と言うとフィルムそのモノが発見されたのがつい最近だったためだそうで、アリスのビジュアルに大きな影響を与えたジョン・テニエルの挿画を初めてスクリーンに再現したこの作品が自宅で鑑賞できるのは本当に幸運なコトと言えるでしょう…。 ちょっとグロテスクで何処かのんびりしたアリスの世界は…ディズニーやヤン・シュヴァンクマイエルのアニメに馴染んだ今の映画ファンには新鮮に写ると思います。
アリスマニア向け
なんとも(見た目が)不気味なキャラクターはインパクトがある。 アリスが好きでコレクターの方は楽しめるかと。 ただ、アリスの映像でこれが一番良いかというとそれは否定したい。 やはり時代的に表現しきれなかった部分が多すぎる。 しかし当時の技法でいろいろ工夫はされているので 現代の無駄にCGバリバリな下品な映画にも見習っていただきたい。 不思議の国のアリスが見たいなーという軽い気持ちで見るのにはお薦めできない。 まあそんなひとがこれを選ぶとは思えないが。
素晴しい映像と音楽!
こんなに凄いアリスは観た事がありません。 まるで夢を見ているかのようでした。 発売したメーカーさんに感謝。 音楽も素晴しい、優雅でファンタジックなオーケストラが雰囲気によくマッチしていました。 とにかく一度観て下さい! 損はないはずです。
暗い…。
全編に流れている単調な曲がサイレント映像と全く合って無く観ている内に眠くなる…。


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在庫あり。
ジャンル内ランキング:14427位  
カスタマーレビュー数:6

くちコミ情報
紛う事なき傑作の一本
いかにも70年代だからこそつくる事の出来たニューシネマの代表作でしょう。初めてLD版(TVサイズ)で観てから全然印象が変わらねぇ!
なぜ?敢えてDVDで出すのか?
イージー★ライダーとともにロードムービー、アメリカンニューシネマの傑作がこの内容で発売されると、迷わずワンクリックで購入してしまうのです。ブルーレイで出たらもっと良かった・・・初めて、この映画を観たのは高校生の時でした。(当時三番館と言われていた名画座格安映画館)コワルスキーの生き様、とラストの衝撃的な映像と淡々と流れるエンドロールと音楽。頭を思い切り殴られたようがインパクトと胸が締め付けられる感触。今でも忘れられない強烈な映画です。60年後半から70年中盤まで亜流も含めて多数この手の映画が作られましたが別格ですね!タランティーノ監督も影響を受けてオマージュ的映画を作るくらいですからね。今回初めてUK版を拝見させて貰いましたがシャーロット・ランプリングが出演していたんですね?あまり重要な件ではなかったから当時カットされたのでしょうか?他のレビューにもありましたが、ダーティメリークレイジーラリーと悪魔の追跡をこのようなコレクターボックスで是非出してください。お願いです。また、改めてアメリカンニューシネマを順々に観たくなりました。もう家族も居るおっさんが反体制も無いですがね・・・・
サヨナラ remember me
初めて見たのは中学生の時、一発で引き込まれたが、未だ感動が薄れないどころか 益々すごみを増している。シャーロットランプリングが出ているバージョンがあるとは 知らなかった。話しの流れからすると、この映画はひょっとするとサイレントフルートの 脚本にも影響を与えたのか?
吹き替え版収録
以前は日本語吹き替えが無かったからスーパーソウルの声を当時のイカした吹き替えで聞けるのが何より嬉しい!疾走する真っ白いダッヂチャレンジャーがひたすらカッコ良い! 朝鮮戦争ベトナム戦争の失敗による厭世観。若者たちは抗議の意味を込めて自らの消失点に向けてひた走るしかない。映画を作る事が極めて政治的な意味を持っていたアメリカンニューシネマという一瞬の煌めき。そのなかでも突出した傑作の一本です。映画が紛れもない映画そのものだった時代。どれほど撮影技術が向上しようと再現不可能です。これを観れば今の日本映画、分けてもフジテレビの映画が如何に最低かが分かると思います。
カーチェイス映画の先駆的傑作!直球ど真ん中ロードムービー
☆車を題材した作品は、数え切れない程、製作されているが例えば、派手なカー・チェイスを盛り込んだアクション映画や【ロード・ムービー】と呼ばれているものもある。本編は1969年の【アメリカン・ニューシネマ】の代表作『イージー・ライダー』に次ぐ傑作であり、反骨精神と自由を求めて我が道を突っ走る痛快なスピリット(魂)が込められている。バリー・ニューマン演じる多彩な経歴を持った天才的凄腕ドライバー、コワルスキーが気に入った車を選びそれに乗り、デンヴァーからサンフランシスコ間を超スピードでぶっ飛ばす仕事を快諾。彼の心意気に共感した盲目のディスク・ジョッキー(DJ)、クリーンボン・リトルの受信機を通して通信を行ない、コワルスキーの運転を妨げる警察、その他などの情報を実況放送で彼に伝え手助けをしてやる。だが、その先々には様々な困難と障害が立ち塞がる。という物語は非常にストレート(直球)で展開もテンポ良く進み、雄大な砂漠を猛烈に大爆走する描写も含めた、行動経過を丁寧に描き、何とも言えない爽快な気分を体感させてくれる。リチャード・C・サラフィアン監督の演出も快調で、コワルスキーが完全燃焼する怒涛のクライマックスも気合いが入っており痛烈な爆発的魅力が充満している。反骨=反抗精神の若者を自由奔放で走り続ける『車』で表現した発想力も唸る。紛れもなく【アメリカン・ニューシネマ】の意思と理想像を見せ場たっぷりの大迫力で描いた大喜びの大傑作であります!☆。


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ジャンル内ランキング:18542位  
カスタマーレビュー数:1

くちコミ情報
クララとロベルトの半生
私はここの過去の作品レビューを参考して今回の新盤を購入。 結果的に非常に良い買い物をしました。 クララの父親との親子愛 (かな?上手く言い表せませんが。) そして、成長してのロベルトとの愛、その間の音楽の挿入の仕方も絶妙にマッチしています。 また、主演のナスターシァ・キンスキーも成長したクララの葛藤をきちんと演じています。 (ただ美しいだけではありません。それは演奏シーンを見るとわかります。) これを見ると、他のクララ・シューマンの作品に興味が湧いてくる感じです。 ともあれ、画質もリマスター表記はないですが、なかなか良好ですし、価格も内容を見るとお手頃な価格帯だと思います。 興味がある方、購入はお早めに。(過去のレビュー記事もご参考に。)


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通常1~3週間以内に発送
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カスタマーレビュー数:8

くちコミ情報
真の傑作
一般的な知名度は高くないが、映画史の中でも突出した傑作。 ファンタジックな愛のストーリーに重厚なドラマ、巧みな演出、いつまでも心に残るシーン。 どれをとっても今なお色あせることがない。 何より、無声映画ながら情感豊かであり、結末は涙なくして見れないだろう。
発売してくれたことに感謝を…
先ずはこの作品をこの価格で発売してくれた人と会社(WHD)に感謝であります。 凡百のDVDメーカーなら…世界名作なんたらとか、サイレント名作かんたらとかの冠を乗っけて5千円とか…もしかすると一万円はぼったくるに違いありません。 普段は巨大鼠がど〜したとかゾンビがこ〜したとかの楽しい(?)映画を出してる会社なんでそっち(どっちだ?)の方面のマニアには違和感があるやも知れませんが流石にラング…見所満載であります。 サイレントの名作に興味がある人…フリッツ・ラングのファン…落語の死神が好きな人…WHDさんが出しているそっち系(だからどっちだよ?)の作品が好きな人…このソフトは迷わず買いですよ。
幻想的で美しい映像と20世紀初頭のアジア感
谷にある村に高い塀の居場所を築いた死神。この死神に婚約者を連れて行かれた女性が彼を捜し求めて死神と対峙するというストーリー。前半の死神の築いた塀の前に訪れる死者の群れや、ローソクの間で死神と向き合う主人公の女性シーンは幻想的で美しい。「メトロポリス」でアバンギャルドな映像を打ち出したフリッツ・ラング監督がこの作品では幻想的な映像に誘ってくれる。 死神と主人公の女性の思いに絡めて展開する愛と死という永遠のテーマを表す3つの冒険(オムニバス的な作風)は古典的な悲劇(ある種シェークスピア的なあるいはギリシャ神話的な)ではあるものの、そこに現れる人々の前向きな生き様は主人公の婚約者に対する思いを完全に表現する。 そして、死神の与えた最後の試練は永遠のテーマであり、どの映画作家も追及するテーマでもあるが、これだけ直接的に観る者に突き付ける作品はない。 この作品のもう一つの面白さは、サイレント時代の貴重な作品であるだけではなく、20世紀初頭のヨーロッパのアジアに対する見方が実感できるところ。3つの冒険はアラブ、イタリア、中国で展開されるが、特に中国の描き方(中国人をドイツ人が演じているところも面白いが)は中東とアジアの混在する世界になっているところは当時のヨーロッパから見た不可思議な東の世界がはっきり現れていて面白い。フリッツ・ラングもサイレント時代の作品としては「メトロポリス」とならぶ衝撃的な作品であることは間違いない。 ところで、このDVDで観る限り映し出される映像が正方形であるところが不思議だ。フィルム映像を観たことがないのでわからないが、何故この形なのだろうか?
哲学的な筋書きと浪漫派の画面
Tod (死神)は、中世ヨーロッパにおいては、実生活と密着した考えだった。戦争や病気で死は常に身近にあり、一般市民にとっては抑圧以外の何ものでもないカトリックも重しとなっていた。この映画が作られた当時(90年近く前)では、そのような背景が未だ残っていたことだろう。このように、ゴシックの「死生観」に立った哲学的な筋書きがすばらしい。他方、映像は「メトロポリス」のフリッツ・ランゲが完成させたドイツ浪漫派で、プンクトリッヒな画面構成と相合わさって、完璧なものとなっている。時代背景には奥行きがあり、ベネチア、バクダッド、中国へと広がりを見せる。今日でも色あせない名画だ。
独逸浪漫派の伝統でしょうか!
 『グリム童話』にあり、我が国の落語「死神」(これはシルクロード・中国さらには韓国を経由して届いた説話)にもある設定を根幹として、異国への「憧憬」をラングが心ゆくまで楽しみながら創作しています。ただし、「俊徳丸とハインリツヒ」(いわゆる比較演劇あるいは文学・文化論における「血の伝承」)を肯定するわけではありません。むしろ、その逆説になる映画だと存じます。  『聖書』の一節が「キーワード」となることも、ノヴァーリス著『基督教社会あるいは欧羅巴』の言辞を彷彿とさせます。E・T・A・ホフマンの著作の叙情的怪異譚もだぶってきます。映像も、現代のSFXと比べても見劣りがしません。いうなれば、古いがゆえに新鮮な感覚。また、最初に登場する役者たちも扮装を変えつつ、登場するという演出も巧妙です。  「メトロポリス」も確かにすごい作品ですが、私は、こちらのほうが、さらに素晴らしいと感じました。それが、この値段、手に入れてじっくり観なければ「損」だと存じます。



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くちコミ情報
だだひたすら映像を追っていたい美しいカルトB級フィルム
オーソン・ウェルズ監督の『黒い罠』と並んで本国アメリカでもヨーロッパでも高い再評価を受けている奇妙なフィルムが『狩人の夜』です。イギリスの名優チャールズ・ロートンが生涯唯一度だけメガホンをとった作品としても知られています。そしてこれは非常にユニークな雰囲気作りに成功している好例でもあり、同時にこれだけの独自性を持ちながらそれに見合うほどのありあまるインパクトとまとまりをいま一つ持ち得なかった点でもユニークな作品です。 怪優ロートンが演出した作品らしく、独特の不思議で捻じ曲がった雰囲気を持つフィルム。ホラー、フィルムノワール、、コメディ、児童劇が複雑にブレンドされています。そこはなるほど、『ハリウェル・フィルム・ガイド』の「いままでにはない雰囲気作りに成功した作品」という批評通りの独自さがあります。“ロバート・ミッチャム扮する自己中心的な悪徳牧師の魔の手が、お宝を隠し通す子供たちに迫る!”こうしたプロットライン上の一つ一つのシーンも実験精神あふれる映像で極めて記憶に残る奇妙で面白みのあるもの。光が差し込む暗い部屋で月明かりに照らされながら凶行に及ぶ牧師、水の中を水草とゆらゆら揺れる死体の髪の毛、子供たちの小船による決死の逃避行、どれも悪夢のように幻想的で刺激的です。このあたり、悪徳牧師が夜な夜な「頼れ、頼れ」と反復する不気味な歌声と併せて妙に心に残ります。 しかしながら、こうしたシーンの数々のつなぎとめ方と進め方がいささか性急過ぎて粗雑な感じがしてしまうところが難点。もっとじっくりと展開させたほうがインパクトが出てくると思われるシーンがあるのにもかかわらず、それらがしばしばカットバックで邪魔され興ざめしてしまうところが多し。前半部分、悪徳牧師に狙われた家族のエピソードでは、お菓子屋の老夫婦の会話がところどころ乱暴に挿入されていたりして、一つ一つのシーンがじっくり描けていないような印象を受けます。もっと悪徳牧師がじんわりと家族を侵食していく恐怖感が描写されていたらフィルム全体にさらなる奥行きが付け加わったのではと思うのですが、そのあたりの演出がいささか淡白すぎて薄味になってしまっているのです。そんな編集力と演出の弱みが、前半と後半の雰囲気の著しい違いに表れてしまっているのも事実。前半はサスペンス、後半は児童劇と整合性のとれないアンバランスさが作品のインパクトを少し弱めてしまっていて残念だと思います。この点は本編の熱烈な信望者であるフランスの映画監督フランソワ・トリュフォーも「映画的文体の不統一」という言葉を用いてコメントしています。もっとも、それがこの映画の“新しさ、奇抜さ”であるといえばそれもまた正なり。しかし、さらに多くの場面の演出のタイミングがぎくしゃくして俳優の熱演が邪魔されているようなところも見受けられます。特に、後半でミッチャムの悪徳牧師がギッシュの家を訪れ、あろうことか彼女の目の前で目当ての子供たちを強引に捕らえようとして追い出されるシーンなどいささか素っ頓狂でタイミングをはずしているように見え、そのせいで迫力不足になってしまいインパクトに欠けてしまっています。 普段はリラックスした雰囲気をかもしだすロバート・ミッチャムも、かなり力の入った不気味な演技を見せます。まるで悪人であることを楽しんでいるかのようです。思えばこの人、『恐怖の岬』で見せた邪悪なキャラクターを演じると本当にうまい。ただ、この悪徳牧師が偽の涙を見せるシーンなどは少し演技が陳腐になってしまっていて、やはり演技の上の演技となるといささか技巧的には力量不足だったようです。くわえて、編集のせいなのか悪徳牧師の怖いキャラクターがいささか弱まってしまったのも残念。出演者のなかで一番の功労者といえば、やはり後半の立役者である孤児たちの老いた里親を演じたリリアン・ギッシュでしょう。小さな体から発せられる大物のオーラが子供たちを邪神から守ってくれるかのようです。彼女が出てくるだけで作品にしまりと格調が出てくるのが不思議。彼女に対しても悪徳牧師は邪悪で凶暴な力をもっと発揮してもらいたかったのですが・・・。 決して興行収入を狙ったわけではないB級フィルムだからこそできた果敢なチャレンジ。チャールズ・ロートンの彼らしいひねくれた映画作りが多くのファンを魅了したフィルムであることは間違いありません。そして事実、忘れることのできない奇妙なインパクトを持つ作品であることも疑いありません。しかし、個人的には全体としてもっとよく成り得たのではないかという気持ちが残ります。そんなわけで、その賛否も悪徳牧師の指に刻印された「LOVE」か「HATE」に別れることもまた事実であろうと思われます。(最も今は圧倒的にLOVEの意見が多いようですが)しかし以上の理由から、『狩人の夜』を大胆に失敗してしまった勇気ある実験作と言い表すこともたまには許されるのではないでしょうか。
うーむ、残念。
この映画は、以前、NHKBS-2で見て感動し、非常に期待して予約しましたが、UMOZONさんもおっしゃっているように、スタンダード・サイズでないためか、はっきりいって画質が悪いです。ピントが合ってないような感じがしますが、他に買われた方はどうでしょう。NHKの放映を録画したビデオを所持していますが、米版を使用したのでしょうが、スタンダード・サイズで、あきらかに本DVDに比べ画質がいいです。せっかくの安価なDVD発売でしたが、見る気になれません。発売担当者の方は、画質の比較調査を行っていないのでしょうか?紀伊国屋版も同じということですし、カルトな名画でもありますので、20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパンには、スタンダード・サイズでの再発を一考されたいと思います。
必見ですが、スタンダードサイズ版ではない
作品自体は言うまでもなく傑作です。未見の方や、ビデオでしか見たことがないなんて人は買って絶対に損はないと思います。しかしこれは紀伊国屋から出ていた盤と同じく上下トリミングしてあるワイドスクリーン版ですので、その点はとても残念です(アメリカでMGMが出しているのは1:1.33のスタンダードサイズで、こちらが本来の形)。廃盤になって久しい紀伊国屋書店版を持っている方は改めて買う必要はないかもしれませんね。
"恐怖"と"メルヘン"が融合するアバンギャルドなスリラーの傑作。
「情婦」の弁護人役でミステリー映画ファンにはお馴染みの名優チャールズ・ロートンの唯一の監督作。強烈な白と黒のコントラストから浮き上がる薄気味悪くてナイトメアな恐怖、それでいて牧歌的でメルヘンチックなムードが融合する奇妙な世界。一度観たら忘れられない異様なイメージを放つカルト作(事実、今でも幾つかのシーンをはっきり思い出す事が出来る)。ひとくちで言うと、アバンギャルドなスリラー映画で、ダニー・ピアリーの名著「カルト・ムービー・クラシックス」でも、「博士の異常な愛情」や「ブルー・ベルベット」らと肩を並べて、しっかり紹介されている。 物語の出だしは、ざっとこんな感じだ。アメリカのオハイオの片田舎町に住む母とふたりの子供たちの元に、ある日伝道師が訪ねてくる。片側の指に"LOVE"、もう片側の指に"HATE"の刺青をした不気味なこの男は、家族と町に溶け込み、女性と結婚するが、男の目的は、ある事情で知りえた大金を奪う事、しかも、男は女性そのものを蔑視するサイコ・キラーだった、、、。 ロバート・ミッチャムが大層怖い。この人はタフガイ・スターで有名だが、今作と「恐怖の岬」、そして「さらば愛しき女よ」とノワール・サスペンス映画で傑作が多い。そして、往年の名女優リリアン・ギッシュの意外な役回りと見事な名演。子供たちの恐怖の演技を含め、映像技巧のみならず、これは俳優たちを観る映画。廉価化を機にじっくり楽しみたい。 なお、これだけの傑作を撮りながら、生涯この1本しか作品を残さなかったロートン、それは何故か?早過ぎたその実験性が不評だった事もあるが、ミッチャムによると、次作準備前に亡くなってしまったから、だそうである。
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