2008年12月02日(火) Biographies & Memoirsの第1位は
『Boy: Tales of Childhood』!
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【くちコミ情報】
買いです。
「キス・キス」や「チョコレート工場の秘密」で知られる ロアルド・ダールの自伝二部作の第一作です。本作は、短編の名手として知られた著者らしい短いエピソードの連作で構成されており、全編どこか人を食ったような明るさにあふれています。それはおそらく、人生に対する作者のポジティヴな姿勢に通底しているのでしょう。また、この作品を覆う価値観や伝統という言葉がぴったりな、良い意味での「古臭さ」は、7、80年代の日本で人格形成された自分のような者にとって、どこか憧れを感じずにはいられない、鷹揚さを備えているように思われます。たびたび拾い読みして何度も読んでいるはずなのに、何度読んでも思わずくすっとさせられるのは、そういった作者ならではの上質なユーモアゆえでしょう。
幸せな少年時代
ロアルド・ダールの子供時代の自伝的小説なので、若干のフィクションも入っていると考えていいだらう。しかし、仮に割り引いて考えても、いい子供時代をすごしたもんだと羨ましい気持ちになる。ロアルド・ダールといえば、最近その子供向けの作品が映画化されたりして、結構評判になってはいるが、やはり、違いの分かる大人向けの作品、エッセイ等のほうが断然いい。この「少年」は、そのような大人が読んで、自分達の少年時代を回顧する風でありたい。
*コメディーのように思わず笑える自伝です*
作者自身の子供時代の自伝なのですが、 そこはロールドダールさんで、、、、 どこまでが本当か?と思うような思わず吹き出してしまいそうな、 おもしろい話しがいっぱいです! たとえば学校の寄宿舎時代に先輩のために便器を温める係だった!とか! 本当なの?と思うようなお話の数々に、思わず吹き出してしまいました! 朗読のカセットも出ていて、それを聴きながら読むと英語も楽でした! 大人にもお勧めの洋書です!
児童文学者ダールの少年時代の思い出
児童文学で有名なロアルド・ダールの少年時代の思い出ー両親、友人、家族、悪戯、先生、お仕置き、学校生活ーが生き生きと綴られている。1916年から1936年当時のイギリスの風俗は興味深いが、麻酔なしの医療手術・幼い子供にさえ半端でない体罰・パブリック・スクールでのすさまじい下級生いじめ等のエピソードは我々の想像をはるかに越えている。ダールに限らずイギリス人の作品に共通する特徴ー屈折・風刺・ブラックユーモア等ーはこの学校生活に原因があるのかもしれない。英語は判り易いほうだと思う。
ダール大好き
この本がきっかけで、今中3の息子は、小学校時代にダールの児童書を、ほとんど読んでしまいました。 大人にも子供にも魅力的な、ダール作品の原点。 色とりどりのお菓子の話は、ハリーポッターを思い出させます。
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原題は『Going Solo』。戦闘機での「単独飛行」というだけじゃなくて、ロアルド・ダール自身の個人主義的な生き方も表している、好いタイトルだ。 本書は、著者自身による自伝『少年』のつづき。シェル・カンパニーに無事就職して、アフリカ勤務になってからの思い出と、第2次大戦でイギリス空軍として、枢軸国と戦った出来事を中心に、2部構成で展開していく。 前半の「アフリカ赴任」編は、著者みずから精選したエピソードというだけあって、おもしろおかしく、時にスリリングな話の連続だ。船の上では、早朝にデッキの上を、全裸で散歩する夫婦。フケの悩みを盛んに周囲に漏らしていた男のとんでもない秘密。赴任地では、毒ヘビやライオンの襲撃に四六時中油断がならない。 後半は一転して戦火の中。空軍に入隊してからは、ギリシャ戦線、パレスチナ・シリアへと出撃、ドイツ軍機と何十回となく空中戦をやってのける。その傍らで、パイロット仲間たちは次々死んでいく。そんな過酷な状況を、40年の歳月を隔てて、まるで水彩画のように淡々と、ダールは描く。 驚くのは、自分を取り巻く状況を「狂っている」と認識しつつも、自ら選択して、そこに赴いていることである。そして、その大状況に飲み込まれずに正気であろうとする姿勢である。そんな彼のスタイルに触れたとき、読み手はふと、本書の原題が脳裏をよぎるに違いない。勁(つよ)い人なのだ。 解説は、ダールと同様、児童文学と飛行機に精通しているアニメーション作家・宮崎駿。これもうれしい。永井淳訳。(文月 達)
【くちコミ情報】
買いです。
シェル・カンパニーへの就職によってアフリカに赴く前半は、同僚やかの地の人たちとの交流が「少年」と地続きなのですが、空軍兵士として徴兵されたギリシャで作者が目にしたものに思いを巡らすと書かれていることいないことに関わらず慄然とさせられます。たとえば、「船のタンクが裂けたところから海面にオイルが流れだして、海は火の湖と化した。六人ほどの乗組員が手摺りを越えて海に跳びこむのが見え、生きながら火に焼かれる彼らの絶叫が聞こえた。」(P212)といった記述。すぐあとには、「わたしはひと目見てミスター・カーターに好感を持った。彼はドイツ軍がやってきてもここに残る予定らしかった。地下に潜って活動を続けるのだろう。やがてドイツ軍につかまって拷問を受け、頭を撃ち抜かれるのだろう。」(P220)といった記述も見られます。普通このような体験をした人は、サリンジャーみたいになるのではないでしょうか。しかし、この作者は、その特質とされるユーモアを損なわれることなく、我々に多くの作品を残してくれています。それは、宮崎駿さんも解説で書いているように幼い頃からイギリス社会でマイノリティとして過ごすことを余儀なくされたその環境から不可避的に身についたもののように思えます。そこに思い到ったとき、面白いばかりで読み終わった「少年」の、書かれていなかった箇所について考えてしまうのは、ひとり僕だけでしょうか。
こんな人生
姉妹編の「少年」ともども、私が何度も読み返す永遠の愛読書である。このような人生もあるのだということを痛切に感じさせられる、素晴らしい人生物語。「チョコレート工場」のような子供向けの童話を書く一方で、練られた文章の大人向けのエッセイとかミステリーに腕の冴えを見せる。本書は、そのようなダールが心底自分の個人的な体験を綴った自伝である。 「少年」では、このような子供時代を過ごすことのできたダールを羨ましいと誰もが思ったことだろうが、本書では飛行機乗りという日常人からすれば普通ではない、ましてや当時は戦時中のこと、平時では考えられない経験をしそのことを本書でさらりと書いている。 サン・テグジュペリの生き様と重なって見えるのは多分私だけではないだろう。
古き良き日のイギリスが伝わってくる面白い本
ロアルド・ダールの作品が好きなので、自伝的な本であるこの本を手に取りました。 ダールのほかの作品のような、あっといわせるようなどんでん返しはないのですが、当時のイギリスがどんなだったのか伝わってくる面白い本です。 たとえば、ダールはシェルの社員としてアフリカに赴任しますが、独身のダールの身の回りの世話はアフリカ人の執事が全部行います。その代わりにその執事の家族を養ってやるのが当時の慣例だという記述が出てきます。また、日常生活では、当時貴重品であったはずの車をもっていることがわかるし、趣味の写真ではドイツ製の上等なカメラを使っていることもわかります。戦争に志願すると、シェルはダールに給料は戦争に行った後も保証する約束を申し出ています。生活の随所に余裕がにじみ出ていて、いかにも古き良き日のイギリスです。 ダール個人については、ノルウェーの血を引くとは行っても、イギリス人らしさが随所に出ているのも面白いです。ダールは生死をかける戦争にあっても、撃墜したドイツ人がパラシュートで脱出するのを見るとほっとするなど、人間性を失いません。戦争に参加はするけれど、人を殺すこと自体については常に嫌悪感を感じているのです。それでいて、信頼していた同僚たちが死んでいくことに心を痛めながらも、感傷的にはなりません。こういう自分の感情を律してポーカーフェイスでいるあたりは、爆撃されてもポーカーフェイスでいる女王をうむ国の人らしいと思いました。 ダール自身に興味がある人、当時のイギリスの状況に興味のある人にはとても面白く読めると思います。一方、ダールに興味のない人には意外につまらない本かもしれません。
*ダール氏の自伝!*
「チョコレート工場の秘密」のようなマジックな展開こそありませんが、 ダール氏の真実の人生も、アフリカに行ったり戦闘機を操縦したりさまざまな出来事が起こり、 まさに波瀾万丈です! こういうことがあったから後に奇抜なストーリーの数々を書くことができたのでは?と、 みょうに納得してしまいました! 朗読カセットとあわせて読みました!
あぁ...やっぱりこの人あったかい...
最後の一行を読み終わった時自分でもビックリだっのですが突然涙が流れました。熱狂的に彼の本を読んでいるわけではないのですが、読み終わるといつも体の中に暖かい灯がともったような不思議な感じになり、慌てて彼の本を買ってしまう私です。
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【くちコミ情報】
何もない少女がのし上がる話(そして落ちる話)
アンはあまり高い地位を持たない貴族の家に生まれ、姉のメアリーと違い美しくないと両親にまでいわれる少女でした。アンがフランスの宮廷で礼儀作法などを身につけてイギリスに帰国すると、メアリーはヘンリー八世の愛人になっていました。 アンはメアリーへのライバル心もあり、だんだんとヘンリー八世に近づき、そして、愛人ではなく王妃になりたいと望むようになります。 しかし、この本の最初のシーンからわかる通り、後に王妃になったアンはヘンリーによってロンドン塔に送られ、首をはねられるという末路が待っているのです。 途中経過は面白いのですが、なにせ最後がそれなので、あまり救いのある話ではありません。唯一の救いといえば、やはりエリザベス一世の母親であるということでしょうか。 時系列としては、これと重なるようにして同じ著者の"Ma y, loody Ma y"、その十数年後が、"Bewa e ,P incess Eliza eth"、この本の十数年前が、"Patience.P incess Cathe ine"となります。
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カバーの紹介から
Ma y Tudo is a eautiful young p incess in a g and palace filled with se vants....Then,suddenly,she is anished y he fathe ,King Hen y VIII,to live in a cold,lonely place without money,new clothes,o even he mothe . ...And now,d essed in ags,she is summoned ack to the palace to e a se ving maid to he new a y stepsiste . Ma y Tudo ,daughte of Hen y VIII,is a se vant in he own home. Believe it o not,it's all t ue. この本の続きが、同じ著者のBewa e, P incess Eliza ethです。 メアリ・テューダーが妹エリザベスの召使いにされたというのは、史実のようです。日本語では伝記はありませんが、ヘンリー八世と六人の王妃についての本では、大抵メアリの若い頃について書いてあります。 ヘンリー八世の妹で、やはりメアリ・デューダーという王女がいますし、スコットランド女王メアリは従姉妹で、間違えやすいです。この本の主人公のメアリを指す場合、一番わかりやすい言い方は、多分、ブラッディ・メアリです。
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翻訳者の選定を誤ったか?
翻訳の文章が日本語として練れていない。今どき翻訳初心者でももう少し読みやすい文章を書くのではないか。 述べられている内容が興味深いだけに、とても残念。 訳者を変えて改訳すればもっと良くなるはず。
ピアニスト必読の書
ピアノのことを知らないピアニストがこの世には如何に多いか、またとんでもない要求を出す巨匠を、如何にうまくなだめるかが読んでいて実によく分かる。巨匠でないピアニストが自らを省みるにも為になる本である。調律師の仕事はどちらかというと影の存在であるが、これを読むとピアニスト同様、もっと表に出てきて、良い音楽をコラボレートするべきだと強く思う。 調律師の世界を描いた本は少ないので5つ星をあげたいところだが、キリスト教信仰にややページ数を割きすぎているので4つ星としておきます。
調律師の書か、宣教師の書か
タイトルから分かる通りピアノ調律師の目から見た超一流ピアニストの素顔を知ることができる一冊。 癇癪持ちのホロヴィッツ、反対に人当たりのいいルービンシュタインらが登場しますが、圧巻は増補版で新たに加えられたグレン・グールドです。 p 著者の言葉を借りれば「最も変わった人から、更にかけ離れて変わった人」だそうで、その変人ぶりがよ~く伝わってきます。 ピアノについてほとんど知識がない私でも非常に面白く読めました。 p ただ、著者は熱心なクリスチャンで、キリスト教に関する記述がいたるところに出てくるので、ちょっとどっちつかずの本になってしまった印象は残りました。
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