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【くちコミ情報】
超資本主義?民主主義への激励
次期大統領O ama氏のTEABメンバーにもなった元労働省長官Ro e t Reich氏による資本主義経済の洞察(超資本主義の歩み)と民主主義への叱咤激励とでも言う内容です。1970年代から技術、社会制度の発展を契機に資本主義の下において企業は顧客と株主を満足させることに大いに成功している。一方、市民としての関心事、経済的保障、社会的公平、共同体、環境問題などは悪化の一途を辿っている。然しながら著者は企業に「良き企業市民」になることを期待しない。企業は顧客満足を通して株主利益を追求するための器であり、経営者はそれを全うすべき。経営者がその立場を利用し顧客・株主利益を犠牲にしてまで政治や市民活動を行えば背任行為ですらある。社会問題の悪化は現在のルールに則った企業活動の必然的な結果であり、民主主義のプロセスを通してルールの再検討の必要性を訴える。企業がロービー活動や献金を通して政治に介入している事態を憂う下りや、企業の(法)人格を否定し法人所得税の撤廃を訴えるあたりなどは日本人にはあまりピンとこないかもしれない。が、顧客と株主に大きな利益をもたらした資本主義市場経済と、市民としての利益が共存するための仕組みを考える良い切っ掛けになるのではと思います。
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【くちコミ情報】
この人だけしか作れない、この人のための庭
もう買ってから10年以上たつけど、未だにページを開く本です。 当時あまりみかけなかった表紙の色遣いが、強烈で、思わず買いましたが、 他の写真も、すごく個性的。 良くも悪くも「ガーデニング」の概念が崩される本だと思います。 最初は(ちょっと病的とも言える美意識の)デレク・ジャーマンが、 (健やかな趣味の代表とも言える)ガーデニングを? とびっくりだったのですが、 観てみれば、まさに彼だけにしか出来ない世界が広がってました。 海岸沿いの、荒涼とした土地が、彼の庭。 錆びた庭道具や砂利に囲まれながら、 一見無秩序とも思えるような配置で、強烈な色を放つ花や草。 単なる、いわゆる「ガーデニング」を超えた、 鮮やかな生と死との対比がそこにはありました。 これ以後、 色遣い、庭の作り方等、この写真集の影響を感じさせるものを 結構みかけます。 実際、これを観て何も訴えかけられるものがない、 と言う人はそういないと思う。 それくらい強烈な存在感なのです。 そう言う意味では、 「きれいな庭だなあ」という癒しの写真集、 あるいは単なるガーデニング本を超えた、 一つのアート作品なのだと思います。
Derek Jarman the Gardener
書店で何気なく手にとってみたときから気になっていた書物、というか写真集?それから何週間かの後、その中にあった庭の風景が無性に見たくなり、結果、購入と相成った。 まず、「デレク・ジャーマン」と「庭」という2つがイメージで結びつかなかった。このイギリス人の映画監督がガーデニングに興味を持っていたとは、という意外性。ここに収められている一葉一葉の写真がすべて味わい深い。丹念に自分の庭を造り、手入れしている様子がうかがえる。ジャーマンがAIDSで亡くなったことを思い起こすと、なぜか余計にいろんなイメージが喚起される。 庭の周辺の風景もよい。遠いイギリスの地に思いを馳せてしまう。もっとも印象的な一枚は、庭の中にある小屋の側面に木片で象ったアルファベットを釘で打ち付けてある写真だ。そのアルファベット群は、何かの(ジャーマン自身の?)詩を詠ったものである。その発想の卓絶さに心奪われる。 洋書でしかもハードカバーなので決して安くはないが、時折ページをめくってみたくなる不思議な魅力を持っている。思わず、自分もこんな庭が欲しいと庭いじりなどしたことがないのに思ってしまった。
ロックガーデンと原発
~~デレク・ジャーマンのフィルムを見る前にこの本を読んだのですが、静的なこの本に比べると、フィルムの「Ga den」では、植物を荒々しく掘り返すシーンがあったりしてちょっとショック(笑)でしたが、対比が面白かったです。 p 日本語版も良いですが、デレクの独特の喋り方が感じられる(気がする?)原語版がオススメ。ちょっと詩的なイギリス英語とスタイ~~リッシュな写真の組み合わせは外せないかな、と。ガーデナーにも、映画ファンにもおすすめ出来る一冊。~~
derek jarman’s garden
いわゆるガラクタと言われそうなモノたちと自然素材をうまく取り入れたガーデン。 写真もきれい。自分の好きなモノを庭に飾り、ガーデニングというよりはアートな感じを強く受けた。 新しいガーデニング感覚をひらめかせたい方には見る価値アリ。もちろん、de ek ja manを感じたい人にもおすすめ。
シックでナチュラルな庭を
この本は買う価値大です。 いわゆる「ガーデニング」というようなものではなく、 デレクジャーマンの個人的なセンスで作られてる庭を紹介しています。手元において、いつも眺めている毎日です。(私は英語は勉強不足なので、写真を見るだけです) ありきたりのガーデニングではなく、自分らしいものを p 造りたい方には、特におすすめの一冊だと、私は思います。
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【くちコミ情報】
クリスマスカードにも使えそう
カリグラフィーの本とあわせて買いました。 線の濃さや影のつけ方が程よく、細部が分かるようになっています。 日本ではあまり見かけないような暖炉用掃除具掛けなんてレアな物も載っています。看板は店名を書く部分が白くあいているので画像処理して使えそう。 パソコン苦手な私は窓枠を2〜3個A4用紙にコピーしてオリジナル便箋作ろうと思います。 どれも素敵なデザインで、特にドアはおとぎ話にでも出てきそう。器用な方なら色をつけてクリスマスカードにいかが?小さなモチーフから大きなものまで幅広く使えそうです。
美しい曲線
西洋の装飾窓や装飾的な門、ランプ、階段の手すり、庭に置かれるガーラントなどさまざまなものが載っています。 91ページ(開いてすぐの扉絵のページも含めると92ページ)たっぷりとデザインが載っています。文章による説明は一切ありませんが、どのデザインも大きく細かく載っているのでとってもわかりやすいです。 唐草模様など曲線的なデザインが好きな人や、アイアンの家具が好きな人は見ていてとても楽しいと思います。 とても美しいデザインばかりなので、アクセサリーのデザインにも役に立つかもしれません。
デザインって楽しい
ヨーロッパの門、店の看板(上に付く板状のもの)、ランプスタンド。自分で加工できる人は参考になる一冊。中は表紙と同じ内容です。一部、ジュエリーのデザインにそのまま使えるものもあります。ミニチュアで作ってみたくなる感じの不思議な本です。デザイン画というより、設計図のようなカチッときれいに書かれています。
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【Book Description】
弁護士アッティクス・フィンチが本物の物真似鳥を弁護するというハーパー・リーの古典的作品であり、ピューリッツァー賞受賞作品である。ある黒人男性が白人女性をレイプしたという罪で起訴される。アッティクスの2人の子ども、スカウとトジェムの目を通して、ハーパー・リーは、豊かなユーモアと正直さとをもって、1930年代のディープ・サウスの大人たちの人種と階級意識に対する不条理な姿勢を浮き彫りにする。
【くちコミ情報】
素晴らしい小説とはこういう小説を言う
ピューリッツァー賞に輝いた作品である。アラバマ州の田舎街での出来事が子供の視点で淡々と書かれているが、子供っぽい作品ではなく、人種差別という深刻なテーマを扱った作品でもある。文章は平素で、奇をてらったところはみじんもなく、それでいて説得力のある情感溢れる小説であり、素晴らしい小説とはこういう小説なのかと改めて実感させてくれる。後に同名のタイトルで映画化され、グレゴリー・ペックがアカデミー賞を獲っているので比べてみるのも面白いかもしれない。 「風と共に去りぬ」のマーガレット・ミッチェル女史もそうであったが、この作品がハーパー・リーの唯一の長編小説であるというのも興味深い。駄作を連作、乱作する作家が多い中、一作でも不滅の作品を書く小説家もいるのである。
何をおいても読むべし
静かで、深い余韻の残る物語です。 本当の勇気とは、相手を負かすことではなく、自分が正しいと思ったことにはきちんと顔を上げていることだ、という父。 父を敬愛する二人の子供は、それを頭で分かってはいるのだけれど、現実と理想との間で葛藤し、時々周囲とトラブルを起こしてしまいます。 彼らの様子がなんとも切ないです。 第二部で、法廷で黒人の弁護をつとめる父の言葉は感動的です。 そして最後に起こる事件。 ラスト近く、主人公Scoutは自分と兄を救ってくれたBooの家のポーチに立ちます。彼女がBooの視点で通りを眺めるシーンでは思わず涙がでてしまいました。 正直、辞書なしですらすら、という英文ではありません。それでも、何を言ってるのか見当もつかない、ということもなく、英語中級レベルでも十分読みこなせます。 南部なまりは、慣れてくるとかえって心地よいです。
wonderful
What a wonde ful sto y and what a ef eshing change to ead a sto y w itten with such vi tue, honesty, and integ ity! Whe e a e the Atticus Finches' in today's wo ld? Simply Wonde ful! May I also ecommend eading Tino Geo giou's topselle --The Fates--if you missed it!
親子関係とは
本書はアメリカ社会にいまも巣くう人種差別の問題などを主題に扱うものであるが、一番感動したのは、あるべき大人の姿を教えてくれたことにある。特に現在の様に親子関係が希薄またはおかしくなっている時代には、大人の観点からも子供の観点からもいろいろな事を考えさせてくれるストリー。 出版当時には当時の問題意識を十分に反映し書かれたものと思うが、現在の時代にも通用する問題意識がそのプロットの中に流れており、現在でも教科書的に読まれている理由がわかる気がする。特に大人に。
心温まる名作
1961年の小説部門のPulitze 賞受賞作です。1630年代のアメリカ南部の田舎町で、10才の兄と6才の私(妹)が成長していく様が生き生きと描かれています。 当時の白人中心社会の中で、学校へも行けない白人がいたり、黒人へのあからさまな差別、良心的な弁護士としての父の生き方など、事件も起こりながら、日常生活を描きながら、物語が淡々と進行します。 グレシャムのA Painted Houseと同じような印象を受けました。 英文は、最近の流行作家と比べると、少し読みにくいように思いました。 作者のHa pe Leeという人がどんな人か知りませんが、ほとんどこの一冊しか残していないことは驚きです。
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パーソナルファイナンス専門の作家で大学講師でもあるロバート・キヨサキが、全く違うタイプである2人の人物の影響を受けて構築した、ユニークな経済論を展開している。1人は高学歴なのに収入が不安定な彼自身の父親、そしてもう1人は親友の父親で、13才のとき学校を中退した億万長者である。彼の「貧乏人のパパ」は一生のあいだ金銭問題に悩まされ、ついには家庭生活崩壊の憂き目をみる(立派な人物ではあるが、週払いの小切手では家計が潤うことは1度もなかった)。一方、「お金持ちのパパ」はそれとは全く対照的な人生を謳歌することとなる(「金のために働く下層・中産階級」が「自分のために使う金には困らないお金持ち」になったのだ)。この教訓を肝に銘じていた筆者は、47才で仕事をリタイアすることができた。コンサルタント兼公認会計士のシャロン L. レクターとの共著である本書では、彼とお金との関わりあいを支えてきた哲学が披露されている。 筆者の言い分が延々と続くのにはうんざりさせられるが、それでもなお、学校教育では絶対教えてくれない「経済面でのリテラシー」の必要性を主張する本書は説得力がある。変わりばえのしない仕事を極めることよりも、収入を元手に資産を賢く殖やすことの方が、最終的には必ず人生に富をもたらすという主義に基づき、仕事に見切りをつけるための資産を得るにはどうしたらよいかを教えてくれる。
【くちコミ情報】
内容は素晴らしい
ただ、素人が真に受けて何の勉強もなくサラリーマンをやめて起業して大失敗していますので、注意が必要です。今の仕事にやる気がもてない人が続出したので、バブルの時ならオールOKの本でしょう。
人生変わりました。
この本は8年前に読みました。とても感動したのは、金持ちの父さんは私の父にとても似た点が多かったこと。このやり方ならできると思いましたが、すでに私は結婚し子供もおり、そのときは専業主婦で、夫の協力もなければ無理と思い、夫にも薦めたのですが、2年かかりました、引退後の生活の話をしたとき、とても年金だけで私たちはやっていけないことがわかり、いまからはじめようとまずはロバートの本を全部読みました。夫もかわってくれて、2人で小さいながらにもビジネスを立ち上げ、賃貸もはじめ、投資も始めました。まだまだ学ぶことが山ほどありますがそのつど学んでいます。将来の希望も見えてきました。そんなチャンスをつっくってくれた本です。できないという心の葛藤もあります。しかしいまは心を決めて実行実践をするとき思いもよらないことが与えられます。お勧めの本です。
読んで損はない。
真面目に働くだけじゃ金持ちになれないんだなぁ……、と考えさせられました。 この本を読んで、じゃあ、自分がこれからどうしようかと考えると、 どうして良いのかよくわからないんですが。
お勧め本
現在社会で経済的自由になるためにすべきことが知れます。 著者の身近にいた2人の「金持ちな父さん」と「貧乏な父さん」が各場面で用いられており、お金持ちになれる人とそうでない人の行動や価値観・考え方の特徴を掴むことが出来ました。 この本を読んでなければ、自分がラットレース(お金のために働いている状態)にのったことを知らないまま人生を送るところでした。少しでも経済的自由を求めている人、是非一度は読んでみてください。これから何をすべきか考える良いきっかけになると思います。
金持ちの心構えを学ぶにはいい
一言で言うと、「心構えの部分は参考になる。実践部分は稚拙。」 不動産や株式投資をここに書いてある通り真似するのはよしましょう。 時代が違います。大きくレバレッジ掛けて不動産投資してた人は今は総じて悲惨な目にあってます。 本書にも「自分で考える事が大切」と書いてありますから、単純に受け入れるだけでは駄目。 心構えの部分は、こういう発想が初めての人には新鮮だと思う。 ただここまでコケにされて、お父さん泣いてますよ・・・(笑)
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私も主人公と同じようにパキスタンで学校を作っていたが、、、、
これは、一人のアメリカ人が、パキスタンとアフガニスタンで学校を作る、という実話を本にしたものである。彼は今も学校を作り続けている。 ページをめくって驚いたのは、主人公・モーテンソン氏がパキスタンで学校を作ることを決心した時期と、私が同国の首都・イスラマバードに赴任した時期が同じ頃であったということである。更に、私は同氏が学校建設の場としていた北西辺境州に、当時在職していた建設会社が日本政府無償援助による小学校30校の建設と、女子教員養成校の建設を請け負ったので、その管理と維持に何度も出張していた。 同じ事業であっても、私の場合は企業の一員としての活動であり、営利を目的としたものであった。そこがモーテンソン氏と私の手段の違うところではあるが、そうではあっても、時には営利と人道支援との間に挟まって葛藤するときがあり、いつかは純粋な支援活動に従事したい、と思うことがあった。 その思いを見事に表現してくれているのがこのモーテンソン氏の活動である。ほとんど一人で学校建設の計画をし、決定をし、資金を集める、という非効率的で苦労の多い仕事ではあるが、反面、上からの縛りもなく営利を考えずに自分の信じる通りに事業を進めることが出来る。 パキスタン人を愛し、彼らの文化を尊重し、彼らと同じ生活をして同じ目線で物事を見る、という姿勢なくしては一人でこれだけの事業は成し得なかっただろうと思い、主人公に与えられた能力に敬意を表し、そして私たちのような企業人には真似のできないことであると改めて思った。そういうことが簡潔な文章で小気味よく書かれている。 ここで思い起こすのは、ペシャワールで活躍する、日本人医師・中村哲さんのことである。このような方々はまことに稀な存在ではあるが、そういう人達がおられるということを我々は認識し、理解し、かげながら応援しなければならないと思う。 そういうことをも想いださせてくれる本であった。
日本でも翻訳本を!
この本、、というか正確にはG eg Mo tensonのことをアメリカやアメリカの戦争を指示してきた日本を含めた「参戦国」の人間に読んで欲しい。すばらしいアメリカ人と正しいアメリカ、がちゃんとここにいる。政治、経済、文化、宗教、性別、などの人間の概念にあるすべての枠組の及ばない「正義」を実践してきた一人のアメリカ人と彼をサポートする最も保守的なイスラム社会の中の「正義」。その「正義」が融合して何倍もの力を発揮する様は感動的である。G eg Mo tenson's achievement makes Al Go e's Novel Peace P ize a joke.
勇気の飾り気の無い美しさ
9・11のテロ以降、世界中ではイスラムという言葉に少なからず抵抗感、嫌悪感をもってきた。しかし、その漠然と存在している思いはこの本を読むと一瞬にして崩れ、驚くと思う。このイラク戦争の原因はなにか?と問われると、イスラムの野蛮さなどが挙げられるかもしれない。しかし、本当の原因は教育が腐敗していたり、全く行われていないことにある。「無知」が問題なのだ。そして、この現状に気づいた登山家の著者が自ら学校を作っていく。地図にも載っていないようなところで一人のアメリカ人が自らの使命を課し、ひたむきに歩んでいく姿は行間から溢れてくる。大人になって「勇気」という言葉を口にすると、どこか気恥ずかしいものだが、その純粋な美しさに触れることが出来ると思う。
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再び「必要は発明の母」となって経済社会は発展するか?
サブプライム危機に短期的には救済で対応し国民心理の冷え込みが経済全体に及ぼす甚大なインパクトを回避し, 長期的にはデリバティブ等の金融技術の不動産市場への適用によるリスクの小口化・分散化を図り、持家関連の各種保険制度の整備拡充といった社会インフラとしての金融制度を充実発展させて、その効果を国民全体が享受できるようにすること(financial democ acy)であると説く。 1929年の世界恐慌後に発明(創設)された住宅ローン関連の種々の制度、預金保険機構、証取委員会の設置といった(現在では当たり前と思われているような)社会インフラの整備は、当時の状況からは非常に大胆な発想だったが、現下の危機に臨むに際しても同様に「必要は発明の母」としての想像力豊かで大胆な発想が求められており、著者の提言は長期的施策の中身の一部を構成する。関心させられるのは、金融技術の進歩に対する、この確固たる揺ぎ無い信念である。 一方で、私は金融の門外漢で見識も持ち合わせていないが、長期的施策の前提となるべき部分では、(本書151ページで引用されている論文からも) デリバティブが資産市場のボラティリティを縮小させるということは必ずしも実証研究では(否定的結論は出ていないものの)総じて肯定的には証明されている訳ではない様であるし(但し流動性面では効果はあるらしい)、不動産関連市場でのデリバティブの推進が不動産バブルの発生を回避することに繋がるのかどうかは、デリバティブが更に進んだ株式市場でも依然バブルは発生していることを考えると効果の程については良くわからない。また、そもそもデリバティブを通じて不動産関連のリスクを小口化し広く分散化させることが経済にとって良いことであると言えるレベルまで、現実のリスクマネジメントの方法論や手法は発展していないのではないか?という漠然とした懸念は依然残る。
転んでもただではおきません
いや真面目なんだな...社会の進歩に対する信頼には驚くくらいです。本書には今回の危機を引き起こした様々な責任者に対してのfinge pointingはありません。むしろ短期的な対策としては、 ail outを提言しています。銀行に対してだけでなく、su p imeの借り入れ人に対してもそうです。理由はこれほどの問題が起きてしまった場合には、 ail outをせずに、ma ket disciplineを貫徹した場合には社会の構成員の社会に対する最低限の信頼を傷つけてしまい、社会組織(social fa ic)の崩壊につながってしまうからです。このような発言は、日本の不良債権の危機の際にはどこからも聞くことがなかったと記憶しています。そしてもっとすごいのは、今回の危機をきっかけとして、金融の e- egulationではなく、financial democ acyなるものを提言している点です。著者は社会の金融化を否定しません。むしろ金融テクノロジーの進展がもたらす効用を基本的には是認しています。そしてどのようにしてこのような進歩の便益がより広い社会の成員に享受させるかが後半の主眼となります。デリヴァティヴ商品をどのようにしてリテールの顧客に売りつけるのではなく、そのリスクヘッジ機能(不動産価格のindexの取引所への上場等)をどのようにして幅広い参加者に享受させるか、そしてその仕組みを作り出すかが、著者の目的です。たしかに最先端と原始的な欲望の発露が共存している社会にはこの議論は当てはまるのかもしれません。でもベンチマークへの相対的な優位を求めざるを得ない競争が本質である現代の金融が変わるとは思われません。
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