2010年03月20日(土) Family & Childhoodの第1位は
『The Glass Castle: A Memoir』!
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Jeannette Walls
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カスタマーレビュー数:8
【Amazon.com】
Jeannette Walls's father always called her Mountain Goat and there's perhaps no more apt nickname for a girl who navigated a sheer and towering cliff of childhood both daily and stoically. In The Glass Castle, Walls chronicles her upbringing at the hands of eccentric, nomadic parents--Rose Mary, her frustrated-artist mother, and Rex, her brilliant, alcoholic father. To call the elder Walls's childrearing style laissez faire would be putting it mildly. As Rose Mary and Rex, motivated by whims and paranoia, uprooted their kids time and again, the youngsters (Walls, her brother and two sisters) were left largely to their own devices. But while Rex and Rose Mary firmly believed children learned best from their own mistakes, they themselves never seemed to do so, repeating the same disastrous patterns that eventually landed them on the streets. Walls describes in fascinating detail what it was to be a child in this family, from the embarrassing (wearing shoes held together with safety pins; using markers to color her skin in an effort to camouflage holes in her pants) to the horrific (being told, after a creepy uncle pleasured himself in close proximity, that sexual assault is a crime of perception; and being pimped by her father at a bar). Though Walls has well earned the right to complain, at no point does she play the victim. In fact, Walls' removed, nonjudgmental stance is initially startling, since many of the circumstances she describes could be categorized as abusive (and unquestioningly neglectful). But on the contrary, Walls respects her parents' knack for making hardships feel like adventures, and her love for them--despite their overwhelming self-absorption--resonates from cover to cover. --Brangien Davis --This text refers to the Hardcover edition.
【くちコミ情報】
今年2009年に読んだ中ではこの本は私のベスト1です。
米国アマゾンではこの本に1300人以上のレビュアーが書評を書き、そのうち1000人以上が5つ星をつけています。読者からそれほど熱い評価を得ている書とはどんなものなのか、興味津々で読み始めました。 結果、これはとてつもなく面白い本でした。今年2009年に私が読んだ100冊以上の和洋書の中で最高の一冊となりました。 著者はMSNBCのコラムニスト。ウォーターゲイト事件当時13歳ということですから、私とほぼ同年代です。本書は彼女の幼少期からニューヨークへ旅立つまでの家族の物語なのですが、彼女の両親というのが相当型破りな人物です。 父はアルコール依存症ぎみ、母は画家で金銭感覚がゼロ。定職につくことなく、幼い4人の子供とともに北米大陸を移動する浮草の日々を送っています。医療費を踏み倒したり、出勤拒否に陥ったり、子どもの貯金をせしめて酒手(さかて)にしてしまったかと思うと、最後はホームレスにまでなってしまう両親。 こう記すと、本書バックカバーでこの家族に付されたdysfunctionalという形容詞がふさわしいように思われますが、読み進めていくとこの言葉のイメージから想像されるささくれだった家族像は不思議と感じられないのです。 両親は世間一般でいうところの自律を欠いた人たちですが、人生の真理を突く箴言を子どもたちに示すことも一度ならずあり、彼らなりの愛情を子どもたちに注いでいます。 子どもたちはこの両親から人生の大きな何かを確かに受け取っていて、貧乏のどん底にありながらも両親を彼らなりに深く愛している様子が綴られています。 この親子の関係が、自分の身に起こっていたらとても忍従できそうもない類いのものであるはずなのに、ほほえましく、なんとも粋に感じてしまうのです。 限られた字数では言い尽くせない、本書の不思議な魅力をぜひ多くの読者に味わってもらいたいと感じています。
親とは何か、家族とはどういうものか、じっくりと考えることが出来た
離れて住んでいる娘の誕生日に、子供のときの思い出も含めたお祝いの言葉をe-メールで送った時に、「ちょっと面白い本があるよ、私はお父さんとお母さんの子供でよかった、」と冗談交じりに言って紹介してくれたのがこの本である。即ち、これはそういうことを髣髴とさせるような物語なのである。 ここに書かれているような、自分の欲求や生き方を優先して子供の教育や養育を構わない親は、無責任でだらしのない無教養な人、と一般的に思われがちであり、それ故にそういう親を持つ子供の悲惨さにやりきれない思いをし、けなげな生き方に感動する、という筋書きに普通はなるのだろうが、この話はちょっと違う、ちょっとどころか大変に変わった話である。 母親はいいところの生まれで教養もあり絵の素養もある。一方、父親は貧しい家庭に育ち、環境も悲惨なものであったが、自力でそういう環境から抜け出して海軍で教育を受けて才能を開花し、一流の腕前を持つ技術者になった。 そういう両親だからなのだろう、子供達との会話は粋である。子供に対する愛情が、腹を空かせないように日々の糧のために稼ぎ、見苦しくないように服装を整え、或いは快適な住まいを与える、ということだけではないと言うのであれば、この親は子供を慈しみ愛することができるので普通の親である、とは言える。更に言えば、病院の支払いを踏み倒して逃げたり、子供の貯金を勝手に使ったりと、世の中の善き親がしないようなことを平気でやるが、そういう親であっても、或いはそういう親だからこそ、と言えばよいのか、子供たちは両親の中に良いところを見つけて、家族としていたわりあっている。 子供の育ち方は環境によって変わる、とはよく言われる言葉ではあるが、このずぼらな母親とアルコール中毒の父親の元で、よく子供たちは立派に育ったものだと、その言葉の意味をもう一度考え直さなければいけないな、と思ったりしたものである。
the glass castle
空港の売店で最初のページを立ち読みした時から 作品の世界に引き込まれた。 飛行機に乗るとすぐに読みはじめ、ホノルルから東京そして千歳空港へと 夢中で読んでしまった。 魅力的で非現実的で反社会的な親達の言動 4人の子供達は、貧困、空腹の中で同世代から排除されながら成長する。 極貧の生活の中に 宝物のようなエピソードが輝く。 父親からプレゼントとして夜空の星をもらったこと。 移動の途中で砂漠での野宿したこと。 それにしてもこんなに無責任な親はいないよねーとあきれながらも 両親の知的でウィットにとんだ言葉 自分をそのままで肯定する考え方 に読みながら泣き笑い。 読み終わったあと 胸にジーンと残る 久々に読んだ素晴らしい本。 これは読まなくちゃ!
幸せって。。。
子供にとって幸せってなんだろう。。子供に残せるものってなんだろう。。アル中の父、妻に暴力を振るうことも。そして育児を放棄した母親。外こら見るとこれ程ひどい家庭はないように思える。しかしそのアル中の父親が尊いものに見えるのはなぜだろう。食べ物さえまともに子供に与えない母が偉くみえるのはなぜだろう。お金じゃないものを確かに子供たちに伝えられたから、子供達はそれぞれの道をしっかり歩めたのではないか。考えさせられる本である。
2007年、最高の一冊!
2007年に読んだ本で一番良かったです。 明瞭な英語で丁寧にかつ詳細に描かれた著者の思い出にどんどん引き込まれていきます。 それぞれの登場人物(著者の家族)の描写も慎重で正確。ヒッピー的な両親の元で、子供たちが助け合いながら生きていく姿に思わず涙がこぼれそうになりました。 映画化されてもおかしくないくらい!著者一家が織り成すストーリーに目が離せません。
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オーガスティン・バロウズの『Running with Scissors』は、悲惨であるにもかかわらず非常におもしろい自叙伝だ。冒頭に、著者について多くのことを物語る一節がある。幼いオーガスティンは父親とゴミ捨て場に行き、ガラスの天板に傷のついたコーヒーテーブルを見つけて家に持ち帰りたいと思う。「病院の待合室のように雑誌を扇状に置けば、傷を隠せると思った」と、彼は書く。「そして3時間もかけてウインデックスで磨けばきれいになるはずだ、と」 たしかにバロウズが綴る子供地代には、無数の傷がある。父親はアルコール中毒、母親は情緒不安定で、オーガスティンを自分がかかっているセラピストの養子にしてしまう。オーガスティンはセラピストの風変わりな拡大家族の一員として思春期を過ごし、処方薬をむさぼり食い、古い電気ショックの機械をいじくり、裏の小屋に住む小児性愛者と性愛行為にふける。しかし、多くの人ならゴミ捨て場に投げ捨ててしまうような人生に、バロウズは精力的に装飾をほどこし、丹念に磨きをかけた。ちょうど幼いころ、古いテーブルに磨きをかけようとしていたように。 自分を捨て、心の平衡を失っていく母親を彼は決して見捨てない。そしてみずからの運命を嘆くかわりに、それを魅力的なものにしていく。「美の帝国」を計画し、伴奏なしで『ユー・ライトアップ・マイライフ』を地元の精神病院で歌う。 著者の冷静な視点のおかげで、この作品は自叙伝にふさわしいバランスのとれたものになっている。感情的であってもそれにおぼれることなく、観察は鋭いが客観的すぎることはなく、滑稽だが無理に笑わせようとはしていない。最終的には読後感のいい作品だ。過酷な幼年時代を乗り越えていくバロウズの姿には、その精神力によって生き抜いていくだろうと感じさせるものがある。そして、例のコービーテーブルも、いつかは見事に再生されるだろうと思えるのだ。(John Moe, Amazon.com)
【くちコミ情報】
なんとなく
c azyな作者の幼年〜思春期、個性的過ぎる登場人物。完全な iog aphyなのですが、なんとなくJohn I vingのThe wo ld acco ding to Ga pを彷彿とさせる作品。もっと強烈ですが。非常にシンプルな英語で読み易いです。
Incredible story
I had difficulties putting this ook down simply ecause I was too good to e set aside. It is a unique and quite as iza e sto y. Neve theless, I conside this ook to e memo a le, highly distu ing, touching, fascinating and quite ve y funny. I ecommend it to those with st ong stomachs. Howeve , fo mild, st ong o weak stomachs who love good eads, I ecommend THE USURPER AND OTHER STORIES. p othe good eads a e The Union Moujik, Disciples of Fo tune, A F actu ed Life
フィンチ・ファミリーはとにかくすごい
もともと不仲だった両親が離婚して、精神的に不安定な母親により、その精神科医の 一家に預けらることになった少年時代の回想録。 この本の読みどころは、とにかく出てくる人が全員常軌を逸して破綻しているところだ。 売れない詩人で、次々と女の愛人を作る母親。イェール出のエリートのはずなのに、 p 患者を自宅に住まわせたり、マスターベーションのための部屋を診療室に持っていたりと 奇行を繰り返すドクター・フィンチ。 父親がこれだから、フィンチ家はほかのメンバーもとにかくすごい。元患者にして、ドクターの養子の ブックマンは自分の半分以下の年齢のオーガスティンに手を出し、性の奴隷として日々奉仕する。 p フィンチ家の娘なのに、人はすべからく最良の環境を選ぶ権利があると!する父親のおしえにより、 これまた元患者の、金持ちの養父を選んだナタリー。この人もかなりすごくて、休みの日に遠出するのに、バイト先のマクドナルドの制服のまま出かけちゃったりする。 p 自らの境遇に対する乾いた描写と、そこにときどき混じってくるゲイならではの繊細さ、 p おセンチさが独特のスタイルを形作っていて、それがこの著者の魅力になっている。
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読むのを終えて
一言でいうならば、衝撃的でした。 あっと驚いたまま、心があまりの衝撃度に耐えられなくて萎縮したまま一気に読み終えたという感じでした。 p いじめというものは、人間が集まれば必ず生まれる集団的な心理作用なのでしょうか。どうしても避けられない作用なのでしょうか。 p いじめる側もいじめられる側も、この本をもとに熟考も迎えるときにきていると思います。 p 最後に、作者の心理描写はそれは見事だと思いました。いじめを受けているときのまさに生の感情だったのか、いじめの過去を振り返ってからのものだったのか、どちらにしても読み手の心に直に伝わってきます。
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ベトナム解放闘争の「輝かしい」歴史については、ベトナム戦争の報道や出版物で、一応知っているつもりだった。逆に、共産党政権の弾圧についても「ボートピープル」問題から、いくらかの知識は得ている。しかし、本書を読んで、そんな知識がいかに薄っぺらだったか、思い知らされた。7歳11か月で「サイゴン陥落」の地獄を見た「あいのこ」が、以来10年間に受けた理不尽な虐待と凄惨な暴力は「弾圧」などという生易しいものではなかったのである。 著者のキエン・グエンは、アメリカ人エンジニアと美しいベトナム人通訳の間に生まれた「あいのこ」である。 父は間もなく帰国したが、母はすぐアメリカ兵を新しい恋人に持ち、弟が生まれる。母は2人のアメリカ人が残していった金を元手に銀行の共同経営者となり、美しい海浜の町ニャチャンに大邸宅を構えた。物語はこの邸で催されたキエン5歳の豪華なバースデーパーティーから始まる。「あれは子ども時代のもっとも幸福な、最初の記憶」だったが、1975年5月のサイゴン陥落を境にすべてが反転した。母は全財産と邸宅を没収され、老いた両親と2人の子どもを抱えて路頭に迷う。そんな一家の前にグエン邸の元庭師が立ちはだかる。彼はいまや町の新指導者で、グエン邸の新しい主人だった。革命とはそういうものかもしれないが、それにしても一家を襲う苦難は残酷すぎる。 14歳になったキエンは、母が工面した金で、母の友人のミセス・ザーンと海路から国外脱出をはかるが、ザーンは溺死し、彼は収容所にほうり込まれる。その収容所の残忍さもさることながら、「地獄の沙汰もカネ次第」がまかり通り、母の女の魅力が息子の出所に役立つ「共産主義体制の正義」に暗澹(あんたん)とさせられる。 こんな悲惨な話なのに、キエンの文章(訳がいい)は決して政治的ではない。「あいのこ」の「私」と党幹部の美しい娘の恋、南ベトナム軍人だった祖父の古武士的振舞い、かれんな召使ロアンの悲しい運命を淡々と描いて、トルストイばりのロマンに仕立て上げている。暴虐に切り刻まれながら、神経を痛めることなく、現実を見つめ続けた少年の意志力が、なにより驚きである。(伊藤延司)
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【くちコミ情報】
古き良きアメリカ
1951年生まれのベビーブーマーたる著者が、自分の子供時代(主に1950年代)のアメリカの様子を、自分が育ったアイオワ州デモインでの生活を中心にして綴っている。その頃は、現代と違ってあらゆる面で単純で、ある意味脳天気な時代だったことが分かる。著者はその時代を懐かしむと同時に、その時代のアメリカの無神経さが生み出した様々な矛盾を指摘することも忘れない。 色々なことが大げさに書いてあり、たとえば歳を取っている人は「少なくとも300歳以上」とか、ベビーブームで子供が多かったために、フットボールの遊びは数百人で同時にやっていた、などというさりげないナンセンスで笑わせるのだが(著者自身がThunde olt kid であったという話もその一つ)、読後感としては、失われたよき時代に対する郷愁を僕自身も覚えた。その意味では、著者の処女作、The Lost Continent に近い部分がある。
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若い人たちに読んで欲しい、観てほしい物語
NASAの元エンジニアのHome H. Hickam, J . 本人の1957年から1960年の高校生の時代を中心に書いた自伝が"Rocket Boys"、そしてその映画化が"Octo e Sky"(邦題:遠い空の向こうに)です。映画的な省略はありますが、映画は本の内容に沿ったものになっていると思います。 ロケットという夢の実現させるための若者の挑戦の物語であり、父と子の理解の物語(映画はこの部分に重点が置かれている)と思います。 挑戦すべきターゲットを見つけ難い現在の世の中ですが、若い人たちに読んで欲しい、観てほしい物語です。
映画「遠い空の向こうに」の原作
1960年代のアメリカの炭坑町で、ロケット作りに情熱を燃やす少年の成長物語。 p 宇宙や科学ものが好きな人はまちがいなく気に入るでしょう。 が、もっと幅広い人におすすめできます。「スタンドバイミー」のような男の子の友情のかっこよさもあり、1960年代のいわゆる「古き良き時代」のアメリカのかっこよさが満載です。 p 英語の難易度は「ハリーポッター」よりやや上くらいかと思います。 p なお、映画もとてもいいのですが、時間の制約で本よりどうしても内容が薄くなるので、本を読んでから映画をみると少しがっかりするかもしれません。よって、映画→本の順で見ることをおすすめします。
いつまでも大切にしたい本
米ソ宇宙競争の黎明期、自分たちの手でロケットを造り、大空高く飛ばしたいと夢見た少年たちの物語。 p 父と子、母と子、教師と生徒、地域に暮らす大人と子どもたち。人と人との様々な関わりについて、心暖まるエピソードが物語を紡いでいきます。時に話がうますぎると感じる場面もありますが、若者が夢を見ることと周囲の大人が若者と一緒に夢を育むことの大切さを教えてくれる好著です。 p 英語は一部の工業系、数学系の用語を除けば基本的に平易で、あまりストレスなく読み進むことができます。多くの人々に原書で感動を味わってもらいたいと思います。
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『レナードの朝』や『火星の人類学者』など、優れた医学エッセイで知られる脳神経科医オリヴァー・サックスが化学に心酔した少年時代を振り返ったエッセイ集である。19世紀半ばにロシアからイギリスに移住したユダヤ人の孫として生まれた著者は、献身的な医者を両親に持ち、化学、物理、生物学に通じる叔父や叔母のいる理系一家で育った。なかでも、とりわけ興味をそそられたのが金属だった。周囲の薫陶を受けつつ、やがて少年は華麗な変化を巻き起こす物質たちの虜(とりこ)になってゆく。 とにかく面白い――本書を読み終えた感想はこのひと言だった。本書のテーマは無機化学だ。無機化学というといかにも無味乾燥な響きがして、実際、味気のない啓蒙書が多いものだが、著者が描き出す世界はこの上なく豊かに彩られていた。電球のフィラメントを作る会社経営者であるタングステンおじさんをはじめ、具体的で博物学的な知識を教えてくれる面々はまるで生きた博物館だ。水銀に浮くタングステンの比重に驚嘆したり、猛毒の塩酸と苛性ソーダを混ぜた溶液を飲んでみたり、サウス・ケンジントンの科学博物館に飾られた周期表の前で何時間も夢見心地で過ごすなど、みずみずしい感性の少年が実験に挑み、物質の魅力にとりつかれてゆくさまは、まさに化学をめぐる冒険であり、読む者は引き込まれずにいられない。 何よりも、化学を既知のものとして教科書的に説明するのではなく、“センス・オブ・ワンダー”をもって自然の神秘とその謎解きをつづっているのが本書の魅力の源泉である。加えて、元素の発見から周期表、放射線、量子化学まで、時代背景とともに化学の発展を紹介する手法はわかりやすいし、随所に織り込まれたユニークで優秀なサックス家の人々や偉大な科学者たちのエピソードは読者を飽きさせない。とかく敬遠されがちなサイエンスの、しかも無機化学というテーマをこれほど面白く描き、その本質をしっかり伝える著者の力には完璧に脱帽だ。(齋藤聡海)
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化学本では希少価値のあるトピックス集
オリバーサックスの幼年期時代の生活史。 ひまわりの種の配列からフィボナッチ数列を教えてくれるおばさんに 化学全般を教えてくれるおじさんのお話。 様々なエピソード、トピックスを思い出す順に綴った日記形式の 化学雑学帳。 私としては印象深かったのはマグネシウムリボンのお話。 水の中でもこれは燃焼する。そうか!シドニー五輪の水中の聖火は これだったんだな。 化学のトピックスって今までそう面白い話、興味を示す話を聞いた事が なかったためこの本は大変価値のあるものです。 今でも本棚の手前の方に置いて、たまに再読しています。
学問の本質
uncle Tungsten light fo the masses chemical ec eations stinks and angs housecalls home life cold fi e penet ating ays 等が目次としてあがっている。 叔父の化学者との日常の交流をとおして、サックスの生活の一部としてあった化学を描いている。様々な実験の様子や、生活の中での位置づけ、意味、などなど。彼にとって化学は、今の日本の教育のような、単なる知識の集積ではなく、生活の一部として位置づけられている。そうそうたる学者がその血縁にあったという幸運な家柄も大いに手伝ったことであろうが、やはり、学問とは生活の一部としての位置づけを失ってはならないと思う。 生活の中で不思議に思ったり、びっくりしたりすることが知的欲求となり、そこから一歩を踏み出してこそ、ものは学べるのであり、それがそのまま普段の生活の一場面として描かれている。 サックスの本はどれもそうだが、英語の語調が非常に楽しく、わかりやすく、本人も言っているとおり、心に浮かぶままを楽しい気持ちで描いた、ということがそのまま伝わってくる本である。 読んでいて楽しい。
非常に化学マニアックな内容
化学が好きな私は、非常に内容の濃いこの本を大変興味深く読むことができました。しかし、化学的な教養の缶詰といえばよいのでしょうか。少なくとも、高校化学がかなり熟知できていないと、楽しく読むことはできないどころか、苦痛かもしれません。筆者の少年時代の話が中心ですが、物語というより、化学的教養を高める作品といったところではないでしょうか。星3つとしたのは万人向けではないため。化学が得意な人には間違いなく星5つの作品です。
体験する化学のおもしろさ
驚いた。いつもは専門の脳神経科医としての臨床体験から、システムとしての人間の不思議さ、深遠さを語ってくれる著者が、この本で語っているのは物質化学だ。それがまた化学の歴史をたどるように、ひとつひとつを自分で体験しながら理解していっているのだから、すごい。しかも十代前半で、である。周期律表のそれぞれの元素について、ここまで馴染んでいる人は、物理、化学の専門家でもそういないのではないだろうか。おかげで著者の少年時代を追体験しながら、読者も物質の成り立ちや化学の歴史を身近な感覚で学べてしまう。科学を日常生活に即して学ぶことの意義や、著者の人間を見る眼の表れなどについては、全部訳者があとがきで書いてくれている。とにかく読んでみれば、科学のおもしろさを味わえること、請合いである。
タコの話が胸を打つ。
化学の面白さを実感させてくれる、いい本。もう一度、元素表とか化学反応とか、化学の基礎を勉強してみようと思った。でも一番印象に残ったのは、ホテルの部屋の浴室でタコを飼っていたのに、メイドに殺されてしまった話。筆者はそのタコを後に解剖したというが、メスを入れるときの気持ちはどんなものだったのか。
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Richard B. Pelzer
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DAVE PELZERさんの本の後に読みました。
DAVE PELZARさんの本を読んだ後に続いて読みました。DAVEさんの弟としてのRICHARDさんの視点からはこういうふうに当時は映っていたのだと思いながら一気に読みました。ですが、DAVEさんの本を読んだ後のせいか、弟である彼のほうが(虐待にしても母親との生活にしても)まだましだったのではないかと思ってしまいます。
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