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   科学 の売れ筋最新ランキング   [2010年03月14日]
2010年03月14日(日) 科学の第1位は 『ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)』!
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ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
リチャード P. ファインマン Richard P. Feynman (原著) 大貫 昌子 (翻訳)  
¥ 1,155(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:693位  
カスタマーレビュー数:54

Amazon.co.jp
   R.P.ファインマンは1965年にJ.S.シュウィンガー、朝永振一郎とともにノーベル物理学賞を授賞した天才的な物理学者である。こう書くと「理数系が苦手」な人は逃げ出したくなるかもしれないが、そんな人にこそ本書を手にとっていただきたい。

   本書は20世紀を代表する天才物理学者の自伝ではない。R.P.ファインマンという人生を楽しむ天才から我々への贈りものである。
 「ファインマンと聞いたとたんに思い出してもらいたいのは、ノーベル賞をもらったことでもなければ、理論物理学者であったことでもなく、ボンゴドラムでもマンハッタン計画でもない。僕が好奇心でいっぱいの人間であったということ、それだけだ」といつも言っていた(下巻訳者あとがきより)。

 「なぜだろう?」といつも好奇心いっぱいの子どものように世界を見て、いったん好奇心をひかれたらそれに夢中になり納得のいくまで追求する。彼は一切の虚飾と権威を嫌い、相手がそれをかさに着ているとみるや容赦しなかった。それは、そのような態度が、楽しいはずの真実の探求を邪魔する厄介なものだったからである。

   上巻では、彼の少年時代、物理学者としての修行時代、また駆け出しの物理学者として携わったマンハッタン計画から終戦を迎えるころまでのエピソードが収録されている。どの時代においても彼はその状況を最大限楽しみ、そして、決して流儀を変えなかった。
   自分が理系か文系かなんて関係ない。もし少しでも本書に「好奇心」を持ったなら、ぜひ一読をおすすめする。(別役 匝)


くちコミ情報
前向きリチャード・ファインマン
 このノーベル賞物理学者は、私が高校の頃英語の教科書に出てきました。それでたまに思い出す存在になっていました。  この人は第二次大戦で米軍にわりと積極的に協力して、マンハッタン計画にも参画しています。そのことについてはべつにそれほどはやましさを感じていないようです。  そのことは日本人としては違和感を感じもするけれど、とにかく本人は前向きで好奇心旺盛です。いたずらをしたがる人物だったようです。MITでドアを外して隠したり、イタリア語の物真似をしたり、催眠術にすすんでかかろうとしたり、アリの行列をわざと作ったり。  なかでも金庫破りの章は驚きでした。  地位や外見にこだわる人ではなかったようです。  バーで酔っぱらいにからまれる辺りでも、喧嘩をすることなんて滅多になくても、殴られた後大学でわざと不良っぽくふるまってみたり。  一番心に残ったのは、スランプの時に抜擢話が持ち上がってこのように思ったというところ。  「自分は自分以外の何者でもない。他の連中が僕をすばらしいと考えて金をくれようとしたって、それは向こうの不運というものだ。」
愉快!痛快!
物理学者としてのファインマンさんの凄さは私ごときにはさっぱり検討もつきません。 でも、ファインマンさんが人としていかに魅力的で、人生をいかにして喜びで満たしてきたかはよーくわかりました。 (上巻)ではファインマンさんがまだ小学生だった頃の話や大学へ入ったばかりの頃の話も出てきます。 ラジオをいじって楽しんだり、なじみのレストランでチップを使ったいたずらをしたり、大学の寮では寮生の部屋のドアを隠したり。 (下巻)では大人になってからのエピソードばかりですが、ファインマンさんの凄さは加速度的に増しているように感じました。 ファインマンさんは物理学者として早くから一流の道を歩んでいたようですが、 ストリップバーに通ったり、そこが訴えられたときは証言者として立ったり(有名大学の教授なのに!)、 絵にはまったり、ポルトガル語を勉強したり、打楽器にはまったり、蟻を観察したり、 とあまり関連性がない事にもどんどん首を突っ込み、様々な事を積極的に楽しんでいるようでした。 そして持ち前の探究心、追求心でもって関わった物事に着いては大真面目に取り組んじゃいます。 徹底して取り組むから、きちんと上達する。ほんと、お見事です。 物理学者としてだけでも多くの人が歯が立たないくらい超一流であるにも関わらず、 それを鼻にかける事なくあくまで一魅力的人間であり続けるファインマンさんはとっても素敵です。 上下巻共に、短めから長めまで、色んな愉快なエピソードがちりばめられています。 面白くてクスクス笑ったり、頭の良さに感心したり、ともかく気分よく読み進められます。 素直にスクスク、自らの強みや好きな事を大切に育て上げて来た人なんだなぁと思います。 身近にこんな人がいてくれたらさぞかし楽しいだろうなぁと思います。
物理のことなどほとんど書いていない!
リチャード・ファインマンは知らなかったのですが、とても楽しかったです。 本書の中で印象に残ったのは、ファインマンさんでさえも 物理に対してモチベーションが下がった時期があったんだなぁと いうところです。 しかしそれはファインマンさん。 「物理で遊んでいたのが本来の自分」と初心に戻り、 再びモチベーションを上げていきます。 空中に舞った皿を見て、その法則を見つけ出し、人から 「そんなこと、意味あるの?」と言われても、楽しいから いーじゃん、みたいな感じのスタイル。 (その皿が、後のノーベル物理学賞に繋がったと聞きます) 下巻はまだ読んでおりませんが、下巻もぜひ読みたいと思います。
ファインマンさん最高!
「考えるだけでラジオを直す少年」という章を読んだとき、やっぱり天才は 違うよな、凡人とは違うんだな、って思い始めて、才能に恵まれた人の書い ていることだと思い始めたら、だんだん読むのが嫌になってきました。 でも、読み続けていると徐々にファインマンさんの魅力に引きずり込まれて、 結局全部読むことになってしまいました。 下巻は上巻よりもさらにくだけた内容になっています。絵画や音楽など、物 理とは関係の無い世界でも人に認めてもらえるまでになるのはすごいなと素 直に思いました。物事の本質を捉え、何でも試してやってみる、最近現地現 物などという言葉を聴きますが、それを何十年も前に実践していたファイン マンさんに脱帽です。
いたずら大好きの大人
量子物理学で、ジョークが大好き、いたずら大好きのファインマンの本です。この本を読んでいると、ファインマンのファンになってしまいそうです。本日は、この本から一流の科学者に関するエピソードを紹介します。 ロスアラモスで原爆の開発に参加しているとき、コンプトン、トルマン、オッペンハイマーという有名な科学者と一緒に若いファインマンも会議に参加したときのエピソード。 この会議のメンバーは、皆それぞれ新しい事実を考えにいれて実にさまざまな意見を発表していながら、一方ではちゃんと他の連中の言ったことも覚えているのだ。しかも最後には一人一人の意見をもう一度繰り返して聞かなくても、それをちゃんとまとめて誰の意見が一番良い、と決めることができるのである。これを目のあたりに見て僕は舌を巻いた。本当に偉い人とは、こういう連中のことを言うのに違いない。 一流の科学者は、自分の意見を言いつつも、もっとも適した答えを誰が言っているのかを考えているというところに感心します。


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くちコミ情報
救われました
多くの患者さんと向き合ってきた医師の妻を看取るまでの記録です。 一番身近な大切な人を失う時に向き合わなければいけない現実が、一人の医師の目を通して綴られています。私自身が医療関係者であることや最近母を癌で亡くしたこともあり、本に書かれていることのひとつひとつが本当に身にしみました。母を亡くした私が感じている色々な感情や困難が、決して私だけのことではないということがわかり、それだけでも救われました。 大切な人を亡くして苦しんでいる人に、ぜひ読んでほしいと思います。
人生の皮肉と再生
この本は3つの柱で構成される。 ひとつは、ご夫妻の夫婦愛にまつわるほのぼのとした、が、確固たる愛のストーリー。 もうひとつは、妻ががんと戦い、夫が必死にささえ、そして見送るそのプロセス。 みっつめは、妻を亡くした夫のどん底の悲嘆と再生する姿である。 そして、この書き手である夫は、日本一のがん専門医、国立がんセンターの総長を勤めた医師なのだった。 それゆえに、誰もががんを避けられないのだという現実、自宅で看取ることの難しさをひしひしと感じる。 同時に、必死に悲しみの淵から立ち上がる筆者の姿に力づけられ、グリーフワークが必要なのではないかという呼びかけにも強く賛同できる。 そんな本だ。 ドキュメンタリーでありラブストーリーでもある。
グリーフケアの手引書ではなく
国立がんセンター名誉総長・垣添忠生先生といえば現在日本でがん医療にかかわっている医師では知らぬ者がいないキーパーソンであるし、今上天皇の前立腺がんに関する主治医の一人として、あるいは2007年春の退官までNHKはじめマスコミでも積極的に発言されて一般市民でも知る人が多いと思う。その現代がん医療の中心にいる医師が夫人のがん闘病に文字通り悪戦苦闘する体験記である(その意味でも、後世、21世紀初めの日本のがん医療あるいは在宅ケアの実態を示す貴重な資料となるであろう)。 垣添先生が勤務していた病院に夫人が入院中、年末年始だけは自宅で、と長期外泊を計画する。お子さん・ご家族がいない夫妻なので垣添先生が点滴や在宅酸素療法や排せつの介助を一手に引き受け(この準備のくだりも実態を知る医療者にはご苦労がしのばれます)ご自宅へ。ところが、ご自宅で病状がどんどん進んで大晦日に自宅で永眠される。その後の氏の茫然自失(3か月に及んだようだ)とそれから、こうした著作に取り組めるように「回復」するまでの経験と告白も貴重である。ただ、それを特に取り上げて本書の帯広告のように「がん専門医が実践したリーフケアの道のり」と宣伝するのは適切ではないと思う。 なぜならば、本書の白眉はご夫妻のなれそめから発病して闘病中、そして臨終後に垣添氏が感じたご夫婦の交流にこそあると思うからである(終盤の蝶や小鳥、ウサギのエピソードは涙なしでは読めなかった)。本書はグリーフケアの教科書ではなく、氏の夫人への熱い思いを込めた鎮魂の書である。 がんと取り組む患者、ご家族、親しい方を喪ったご遺族ばかりでなく、がん医療を考える医療者、一般の方にも広くお勧めしたい。最近、垣添先生の職を引き継ぐ、国立がん研究センター(2010年4月から改組・名称変更)の理事長が選出されたが、氏と同様の真摯で有能、情熱の士であることを期待する。


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くちコミ情報
使い道の広い解決方法
例題は数学の問題が多く、少し難しいところもありますが、 数学に限らずに使える、考え方、教え方の本です。 特に最初のほうの学生に対する先生の質問の仕方などは 結構具体的で、会社でも応用できると思います。
世界的名著!
まさに世界的名著です! 洋書どくとくの書籍ですが、年代を超えて読み伝えられるものであると確信します。 ビジネスマン、学生に向いている書籍であり、 数字を見ただけで吐き気がするという方以外は 必読です。
実際に手に取ってから
実際に、書店で現物を手に取り、パラパラとめくってみてから、購入を考えるべきです。 本書は、全体の装丁も、使われている字体(フォント)さえも、非常に古臭く、それだけで、生理的に受け付けない、という人もいると思うからです。最初は、私もそうでした。同じ内容を伝えるにしても、現代に新たに出版するとしたら、このような構成にはならなかったのではないか、とも思います。50 年前の雰囲気を強く残す本です。 ただ、逆に、それが、歴史的名著にじかに触れている、という感覚も与えてくれます。古文書を紐解く、とまではいきませんが、図書館などで古典の初版本を読むことに喜びを感じるような人には、この装丁の古さが、本書を読む喜びを倍加させてくれるでしょう。
汎用性の高い問題解決法
問題を解く方法論に関しては40ページ程度で、残り200ページ程度が発見額の小事典という構成。 この構成を見れば分かるように、この本で説明されている問題解決の方法論は実にシンプルな物である。 しかし、それは数学に限らず問題解決に当たって有効なアプローチであろう。 数学以外の問題に適用する場合にもそれぞれの問題に合う言葉に置き換えて考えれば見逃していたヒントを見つけられるかもしれない。高校生程度の知識があれば十分読めるだろうから、例えば、大学生なら卒論のテーマを決める前に一読しておくと参考になるだろう。 最後に1つ難点をあげると少々訳が硬いところがあるのが気になる。
「ひらめき」の種明かし
 数学が苦手な人間は、例えば「チャート式」の問題解答を読んでも、「なんでこういう式変形や手順を思いつくんだろう?」と腑に落ちないことがしばしばあるものです。しかし、この本を読んで「発想の手口」の代表例(数学の得意な人ならほとんど常識レベルのことでしょうが)を学んでから参考書の解答例を読むと、解答執筆者の思考過程が見透かせるようになります。高校生が読んでおくべき本の一つでしょう。


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くちコミ情報
人間ドラマに心惹かれる・・・
はっきり言って、リーマン予想もポアンカレ予想も、 いったい何を予想しているのかさっぱりわからない。 しかし、それを追い求めた人間たちのドラマには とても心惹かれる。殆どの読者がそんな心持ちで、 本書のページをめくるのではないだろうか。 その期待には十分に応えてくれる一冊である。 何人ものレビュアーも指摘されているが、 本書の愁眉はやはりソビエト時代のエリート教育の実態を 事細かに記述できている点である。 この偉業は同じ境遇にあった筆者にしか 成し得ない偉業である。 数学の知識と理系的センスが無ければ ここまでこなれていないであろう訳文も◎。
天才数学者の世界を垣間見ることのできる良書
数学者本人に会えなくても、傍証からひとりの天才をしっかりと浮かび上がらせてくれる。ポアンカレ予想がなんたるかを知っている必要はまったくない。またNHKのように誤解させる表現もない。著者が似た境遇を経験しているだけあって、時代と環境がわかりやすい。翻訳も良い。
天才とは
難攻不落の数学問題に関するノンフィクションというジャンルでは、フェルマーの最終定理と並ぶ良書である。双方ともに訳者も同じであるが、ともに訳者の力量がノンフィクションとしての質を高めていると感じられる。 題材とされているポアンカレ予想は、フェルマーの最終定理とは異なり、問題自体を理解するのにさえ相当程度の数学知識を要する。しなしながら、本書は、ポアンカレ予想やペレルマンの証明に関する解説には深入りしない。にもかかわらず、数学ノンフィクションとして引き付けるものがあるのは、一般的にあまり知られていないソビエトの数学界の事情が詳述されていること、ペレルマンの軌跡を追うことで「天才とは何か」を考えさせられることにある。 著者はペレルマンと同時代にソビエトで数学のエリート教育を受けたらしいから、ソビエトの数学事情を克明に描写するのはお手のものだろう。 加えて、「天才とは何か」については考えさせられるものがある。何もフィールズ賞や100万ドルの賞金を拒否したことに気高さを感じるだけではない。ペレルマンが数学に「自分の空想世界の中で、抽象的な対象とともに生きる自由」を見出していたことに驚きを覚えたからである。 ポアンカレ予想を自分の周りの次元で考えるべきではないとは思うが、初等教育からペレルマンのレベルに至るまでにおいて、数学を嫌いになったり、数学からドロップアウトしていくのは、数学に具体性を感じられなくなることが原因だとばかり思っていたが、天才は違うのだ。「抽象的な対象とともに生きる自由」に喜びを感じるなんて所詮は凡人にはできない業だ。目から鱗が落ちた気がした。
秀作
原著者は、本書の主人公ペレルマンと同じく、旧ソ連下で数学のエリート教育を受けた女性科学ジャーナリストである。ペレルマンとポアンカレ予想を主題にしたジャーナリストの著作としては、『100年の難問はなぜ解けたのか』(NHK出版)、『ポアンカレ予想』(早川書房)などの力作があるが、本書もこの2著に勝とも劣らぬ秀作である。原著タイトルの“Pe fect Rigo ”は、数学においても私生活においても、妥協と不誠実を許さぬ天才ペレルマンの人となりを表現した言葉であろう。いずれにせよ、数学を志す若者はもとより、老若男女を問わずすべての読書人に推奨したい名著である。青木薫氏のしなやかで生き生きとした訳文にも5星を贈呈したい。
ペレルマンを描ききった意欲作
この本は非常に面白い本です。 クレイ研究所の設定した7つの懸賞問題のひとつである「ポアンカレ予想」を証明したペレルマンが、どのようにポアンカレ予想を証明し、フィールズ賞、そして100万ドルもの懸賞金をも何故辞退したのか?を丹念に描いています。 ペレルマン当人は、今では誰との接触も断ち、本人への取材ができない状態にも関わらず、旧ソビエトで育った少年時代からアメリカでの研究生活で関わった数多くの人たち(数学者や教師)たちに取材を重ね、一度も会ったことがないペレルマンを描ききっています。 そのことにより、ペレルマンに対する想像が掻き立てられ、よりいっそう面白い物語になっているように思います。 これはソビエトを母国とし、アメリカで育ち、自身も数学少女であった筆者だからこそできたことでしょう。 恵まれていない教育状況であった旧ソビエトで、その荒廃に立ち向かう大人たちに守られ、純粋培養されたペレルマンが、世間一般の規律以上に厳しい規律を自分の価値基準としたからこそ、世紀の難問「ポアンカレ予想」を証明できたことであろうことが理解されます。 題名である『完全なる』証明とは、その証明自体が完璧であったことだけでなく、ペレルマンの精神そして人生までも含めて難問を解くために完備されたものだったからこそ成し得た「証明」であったということを示していたのだなぁと感じました。 純粋な対象への興味だけで数学の難問に立ち向かった、今となっては特異な存在であるペレルマンの精神は、我々が忘れてしまったものを思い出させてくれもします。 青木薫さんの非常に上手な翻訳により、ポアンカレ予想そのものを描くより、それを解いたペレルマンという人物に焦点をあてたこの本は、文句なしに面白い出来になっています。 手放しでお薦めできる一冊です!


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   本書の上巻では若く初々しかったファインマンの姿に触れることができるが、下巻では、成長したファインマンが1人の「物理学者として」物理のみならず社会や芸術とかかわってゆくさまに触れることができる。

   どんなに権威者になっても(彼はそう呼ばれるのを何よりも嫌ったが)、彼は決して物理学者としての誠実さを変えることはなかった。サバティカルでブラジルの国立研究所に滞在した彼は「教科書を丸暗記するだけ」の物理の大学教育に業を煮やし、ブラジルの「お偉方」の大学教授たちの前で「この国では科学教育が行われていない」と言い放った。またあるときは、学校教科書の選定委員としてすべての教科書に目を通し、教科書の内容が科学的誠実さを欠いているのを真剣に怒り、他の委員たちと闘った。

   彼の信条でもある「好奇心」は年齢を重ねてもとどまる所を知らず、カジノではプロの博打うちに弟子入りしたり、ボンゴドラムでバレエの国際コンクールの伴奏をしたり、また、幻覚に強い興味を持った彼は、旺盛な好奇心からアイソレーションタンク(J.C.リリーが発明した感覚遮断装置)にまで入ってしまう。彼は他人のことなど気にとめず、素直な心で物事を見つめ、興味をひかれたらそれに夢中になる。彼は何より人生を楽しみ、人生を愛していた。

   そんな彼の書いた本書に触れていると、いろんなことを話したくってうずうずしている彼が、目を輝かせて楽しそうに自分に向かって話しかけてくれているような気分になる。そんな気分にさせるのは、大貫昌子による素晴らしい訳のおかげでもあろう。訳者はファインマンと親交があり、彼に相談しながら翻訳作業を行っているため、原文の持ち味が十分に表れている。(別役 匝)


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前向きリチャード・ファインマン
 このノーベル賞物理学者は、私が高校の頃英語の教科書に出てきました。それでたまに思い出す存在になっていました。  この人は第二次大戦で米軍にわりと積極的に協力して、マンハッタン計画にも参画しています。そのことについてはべつにそれほどはやましさを感じていないようです。  そのことは日本人としては違和感を感じもするけれど、とにかく本人は前向きで好奇心旺盛です。いたずらをしたがる人物だったようです。MITでドアを外して隠したり、イタリア語の物真似をしたり、催眠術にすすんでかかろうとしたり、アリの行列をわざと作ったり。  なかでも金庫破りの章は驚きでした。  地位や外見にこだわる人ではなかったようです。  バーで酔っぱらいにからまれる辺りでも、喧嘩をすることなんて滅多になくても、殴られた後大学でわざと不良っぽくふるまってみたり。  一番心に残ったのは、スランプの時に抜擢話が持ち上がってこのように思ったというところ。  「自分は自分以外の何者でもない。他の連中が僕をすばらしいと考えて金をくれようとしたって、それは向こうの不運というものだ。」
愉快!痛快!
物理学者としてのファインマンさんの凄さは私ごときにはさっぱり検討もつきません。 でも、ファインマンさんが人としていかに魅力的で、人生をいかにして喜びで満たしてきたかはよーくわかりました。 (上巻)ではファインマンさんがまだ小学生だった頃の話や大学へ入ったばかりの頃の話も出てきます。 ラジオをいじって楽しんだり、なじみのレストランでチップを使ったいたずらをしたり、大学の寮では寮生の部屋のドアを隠したり。 (下巻)では大人になってからのエピソードばかりですが、ファインマンさんの凄さは加速度的に増しているように感じました。 ファインマンさんは物理学者として早くから一流の道を歩んでいたようですが、 ストリップバーに通ったり、そこが訴えられたときは証言者として立ったり(有名大学の教授なのに!)、 絵にはまったり、ポルトガル語を勉強したり、打楽器にはまったり、蟻を観察したり、 とあまり関連性がない事にもどんどん首を突っ込み、様々な事を積極的に楽しんでいるようでした。 そして持ち前の探究心、追求心でもって関わった物事に着いては大真面目に取り組んじゃいます。 徹底して取り組むから、きちんと上達する。ほんと、お見事です。 物理学者としてだけでも多くの人が歯が立たないくらい超一流であるにも関わらず、 それを鼻にかける事なくあくまで一魅力的人間であり続けるファインマンさんはとっても素敵です。 上下巻共に、短めから長めまで、色んな愉快なエピソードがちりばめられています。 面白くてクスクス笑ったり、頭の良さに感心したり、ともかく気分よく読み進められます。 素直にスクスク、自らの強みや好きな事を大切に育て上げて来た人なんだなぁと思います。 身近にこんな人がいてくれたらさぞかし楽しいだろうなぁと思います。
物理のことなどほとんど書いていない!
リチャード・ファインマンは知らなかったのですが、とても楽しかったです。 本書の中で印象に残ったのは、ファインマンさんでさえも 物理に対してモチベーションが下がった時期があったんだなぁと いうところです。 しかしそれはファインマンさん。 「物理で遊んでいたのが本来の自分」と初心に戻り、 再びモチベーションを上げていきます。 空中に舞った皿を見て、その法則を見つけ出し、人から 「そんなこと、意味あるの?」と言われても、楽しいから いーじゃん、みたいな感じのスタイル。 (その皿が、後のノーベル物理学賞に繋がったと聞きます) 下巻はまだ読んでおりませんが、下巻もぜひ読みたいと思います。
ファインマンさん最高!
「考えるだけでラジオを直す少年」という章を読んだとき、やっぱり天才は 違うよな、凡人とは違うんだな、って思い始めて、才能に恵まれた人の書い ていることだと思い始めたら、だんだん読むのが嫌になってきました。 でも、読み続けていると徐々にファインマンさんの魅力に引きずり込まれて、 結局全部読むことになってしまいました。 下巻は上巻よりもさらにくだけた内容になっています。絵画や音楽など、物 理とは関係の無い世界でも人に認めてもらえるまでになるのはすごいなと素 直に思いました。物事の本質を捉え、何でも試してやってみる、最近現地現 物などという言葉を聴きますが、それを何十年も前に実践していたファイン マンさんに脱帽です。
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くちコミ情報
脳の神経細胞を育みたいすべての人へ
脳卒中から回復した脳神経学者の闘病記録で、大きく3部に分かれる。 1 脳卒中の日     左半球に出血がおこって、麻痺し、順序だった思考ができなくなる中で、自分に何が起こったかを把握し、     電話で助けを呼ぶまでの2時間とその後の1日が克明に書かれている。     ひどい頭痛のなかで、正常な認識能力が薄れていくことを意識ながら、それでも幸福な恍惚状態に宙吊りになっていた。 2 回復の過程     回復を軌道に乗せるために、何が大事かについて説明している。       回復できると信じること。       回復にはエネルギーが必要。貴重なエネルギーの浪費を防いで正しく使い、充分な睡眠をとる。       課題を小さなステップにわけ、少しずつの進歩を実感しつつ、それに感謝する。       マイナス思考を意識的に避け、プラス思考に徹する。 3 脳卒中から得られたこと     左脳が麻痺することで体験した「宇宙との一体感」を、左脳が回復した後も保つにはどうしたらよいか。  脳細胞は存在するだけでエネルギーを喰うものだから、新しい回路を作ろうとしたら、どれだけエネルギーを必要とするかは想像できる。エネルギーを節約したい本能(楽をしたい)に逆らい、遅々として現れてこない成果に絶望しないで、目標に向かって、たゆまず努力を続けるばかりか、貴重なエネルギーのすべてを神経細胞の成長に充てるために、細胞の成長を妨げそうな思考回路や感情を意識的にシャットアウトする技を身につけていく。つまり、自分で自分をカウンセリングする技まで磨いているわけだ。言われてみれば、当たり前のことばかりだけれど、それができないからこそ、多くの人は奇跡を起こせないのだろう。楽になんとかすることばかりを考え、うまくいかなかった時は、他人や社会のせいにして不満だらけ。その前に努力すれば成長できるという希望すら持てない人のほうが多いような気がする。  著者が強調する右脳マインドについては、いまひとつ腑に落ちなかった。著者は長い修行の果てに、宇宙との一体感を獲得する修行僧の脳の状態を、脳卒中によって、一瞬にして体験してしまったわけだか、その強烈な体験を左脳がつむぐ言葉によって、未経験者に伝えるのは多少無理があるようだ。  著者は「私はバカじゃないの、傷ついているだけ」と何度も文中で強調しているけれど、バカと傷ついているの違いはなんだろう。多くの知的障害者は出産時の事故などによって、脳を傷つけてしまっている。彼らだって傷ついているのだ。    
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・前半の、脳卒中を発症したときの体験(電話で助けを求めたいが言葉が出ない等)が  非常にリアルに描かれている箇所が圧巻だと思った。いくつか当事者による書物を  読んだが、このような書かれ方をした本は他にはなく、突然発症し混乱に陥るという  のはこういう体験なのだと思った。 ・翻訳がイマイチだと思う。  上記の前半の体験の部分も、後半の右脳活性法の部分にしても、おそらく原作の記述が  とても感覚的な文章で翻訳に苦労する記述なのだろうと推測するが・・無理をして翻訳  者の意訳的な文章に置き換えなくてもよいと思うが・・ ・本当は、8年間の長期にわたるリハビリでどのような独自の取り組みを行ったのか、そして  それが少しずつどんな変化を生じることに繋がったのか、という内容を期待して読む人  がいるのでは?と思うが、そのことについてはそれほど書かれていないのが残念。 ・言い方は悪いが、後半の、「脳卒中になってひらめいたこと」の辺りは、変に後遺症者の  多幸的な、病識の薄い、脳卒中って怖くないし、いろいろひらめいちゃったから良い経験  だった、というような書かれ方が気になり、病気っぽいと思ってしまったのですが・・
寝たきりだけど意識のある親類を想う
この本に出会えて、読んで、本当に嬉しかった。 13年前に脳内出血を起こし倒れ、それから意識はあるものの会話はできず動くこともできない親戚と暮らしながら、 どんなことを考えているのかなぁと幼いころは日々思っていた。 倒れた当初はひっきりなしに涙を流していた彼女は、今では私が久しぶりに帰省すると顔をほころばせて喜ぶ。 私のどうでもいい日常の話に、ちょっとでも応えようとしてくれる。 著者と彼女には、実はそう共通点はない。出血場所も、出血レベルも異なる。 それでも見ている世界や感じる空気が著者のようであれば、あったのであれば。 少しだけでも知ることができて嬉しい。 そして彼女が今は笑っていることが、本当に嬉しい。 幸せな平凡な毎日で突然、親類が倒れたときには誰だってパニックになるが、 しばらくしてからなら、この本を読んで希望を見出せる人が多いといいと思う。
幸せになるプレゼント
本書は脳血管の先天性の奇形により,37歳という若さで,脳出血で倒れた脳科学者が綴る脳卒中で苦しんでいる人やその家族に送るプレゼントである. 著者は精神疾患をもつ兄のため,医学の道を志し,統合失調症の研究を始めるようになる.その後,全米精神疾患同盟(NAMI)の理事に,最年少で就任し,精神病の研究推進のために,脳献体を促す活動に邁進する. そういう彼女に訪れた突然の不幸.しかし,彼女はその現実をしっかりと受け止め,同じ病気で苦しむ人やその家族,更には将来そのような病気になる可能性のある人々すべてに向けて,自分自身が被験者となり,様々な実験を行うこととなる. 本書の中で,病気から回復するために重要な秘訣は,回復する間,自分で自分の邪魔をしないように意識的に心掛けることであるという.闘病中,回復したいという前向きの自分ともう駄目だという後ろ向きの自分の凄まじい戦いがあったのに違いない.本書で「未来の自分のためなら,今の自分を棄てる覚悟がある」というアルベルト・アインシュタインの言葉が紹介されているが,凄まじい体験をした著者は,その言葉の本当の意味が分かっているのであろう.


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¥ 1,000(税込)
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カスタマーレビュー数:7

くちコミ情報
「ササッと」わかってもらっては困る!と叫びたい
ご家族や職場の方が「アスペルガー症候群」と診断を受けたのをきっかけに 参考図書を探した、という方が、最初に手にとる本がこれであって欲しくない、と、 一当事者として切に願っています。 「病気」だという表現は「本人の気の持ちようの問題ではない」という意味とは 拝察しますが、「病気」という表現は、「投薬やリハビリなどで根本的な解決を図れる」 という誤解を招く危険が非常に高いと思います。 五感や思考の感覚の相違は、定型発達者(発達障害ではない人)と同じにはなりません。 当事者は、二次障害(こちらは「病気」)を治療しつつ、定型発達者がどんな感覚の元で 生きているのかを学び、それに自分が合わせる術を学んでいくのです。 例えるならば、足を失って身体障害者となった方に、二度と足がはえてくることはないけれど、 義足や車椅子などを使って、二本の足で歩ける人々とできるだけ同じように生きられるように 訓練していくように。 (オキシトシンというホルモンについて「治療の鍵」として多くのページを割いていますが、 まだ仮説なのですから、ページ数を控えてコラム程度にすべきではないでしょうか。 少なくともここに一人、出産と2年余りにわたる完全母乳育児で少なからぬオキシトシンが 分泌されたであろうにも関わらず、産後にアスペルガー症候群の診断を受けた女が、実在します) また、タイトルに反して、周囲の方の当事者に対する「接し方」は、ほとんど 助言がないと思います。むしろ、当事者への生活改善案は、少なくないですが。 「接し方」が少ないのに加えて、当事者が何をどんな風に困っているのかが、 ほとんど伝わらないかと思います。いくつかの項目は挙げてはありますが、 具体例はほとんどなく、当事者が「具体的にはどんな時に」「どれほど苦しんでいるか」は、 少なくとも私にとっては、この本の記述で、私が実際体験してきた苦しみを 読者に理解していただけるとは、とても思えません。 発達障害者に対して「精神障害者保健福祉手帳」の取得を何の疑問も呈せずに 勧めているのも、納得がいきません。 発達障害と精神障害は、発症の由来も具体的な症状も、全く別個のものです。 日常生活や就労にあたっての苦労も、一部重なる面があることは事実ですが、 根本的な差異は小さくないと思います。 発達障害そのものへの手帳制度が現状では整備されていないことを指摘した上で、 暫定的に精神での手帳取得を勧める、というのが、本筋ではないでしょうか。 何より−書籍のシリーズ名のようですから、やむを得ないとは思いますが− 「ササッとわかる」というタイトルそのものが、当事者からすれば怒りを覚えます。 私事ですが、診断を受けたときには、平均寿命の約半分の人生が過ぎ去っていました。 30年以上の時間を、(当時の自分にとっては)理由のわからない罵倒の中で生きてきて、 今、それまで自分が信じていた価値観を全て疑ってかかりながら新しい価値観を学んでいる その苦しみを「ササッと」わかられては、たまったものではありません。 巻末には、「発達障害者の相談センター」として、無料で相談できる各都道府県の 「発達障害者支援センター」や、多数の民間団体には一切言及せずに、著者が顧問を務める 有料の相談施設だけを掲載していますし…。 失礼ながら、脳科学やデイケアといった、著者の専門分野での実績を披露する本であって、 当事者の心に寄り添う本ではない、と、読後に感じました。 『大人のアスペルガー症候群 (こころライブラリー イラスト版)』 (梅永 雄二 (監修), 佐々木 正美 (監修) 講談社) よりもこの本のほうがいい、とされるレビュアーさんもいらっしゃいますが、 私は、この本よりも『大人のアスペルガー症候群 (こころライブラリー イラスト版)』を推薦します。 具体例が多く、手帳の不備にも言及があり、より当事者の立場を慮ってくれているように感じます。 また、『大人の発達障害―アスペルガー症候群、AD HD、自閉症が楽になる本』 (備瀬 哲弘 マキノ出版)は、さまざまな具体例を挙げて、当事者の問題のみならず 家族や職場の上司・同僚の困惑も数多く例示してあり、双方にとって勉強になりますし、 「『理解してあげる』のではなく『理解し合う』ことで社会全体がより良くなることを目指す」 という臨床医ならではの温かい視点が、読んでいてとても嬉しいものでした。
日本で一番権威のある精神科医が、発達障害にお墨付きを与えた本の1つ。
少し極端な語弊の生じるようなタイトルにしましたが、基本的なラインでは間違いないです(笑)。なにせ、東大医学部卒の東大医学部の教授ですから、権威だけ見ても非の打ち所はありません。正直に言えば、東大医学部とか権威なんて全く問題外なのですが、世の中、やっぱり「方便」として権威は必要でもあるのです。只でさえ、アスペルガーも含めて、発達障害は全く認知されていません。アスペルガーと統合失調症とを識別できる児童精神科医も指で数える程しか居ないのです。発達障害の「は」の字も頭にない精神科医は、日本の全精神科医の99%だと言い切っても妥当性は最低限確保できる話なのです。特に、成人の大人のアスペルガーならびに発達障害全般は、この世界に完全に存在しないのと同じ状態になっています。そういう意味でも、本書は大変に人道的にも、また、当の大人のアスペルガーの方々にも光を与える希望の書なのです。たとえ、あと10年、20年かかっても、希望の光が僅かでもある限り、人は基本的に生きていけると確信しています。最後に、私を実際に救った四国の先生の本のリンクを貼っておきます。アマゾンで買えます。こちらは、精神医学会とは距離を置いて、独自の視点で、現代の発達障害を含めた日本精神医学界の闇を間接的に暴かれた本です。加藤先生の本と合せて買えば、最強です! 精神科セカンドオピニオン―正しい診断と処方を求めて
パンフレット
 タイトルに「ササッとわかる、、」とあるようにアスペルガ−症候群について簡潔にわかりやすくまとめられています。図を多用し文字も大きく読みやすいのは良いのですが、発達障害の一種であるアスペルガ−の全体的な位置付け・区別といったところがイマイチわかり辛かったように思います。    書籍というよりも、どちらかといえば周知を目的にしたパンフレット的な意味合いで手にとられるのが宜しいのではないでしょうか。
二次障害を発症した当事者にしか会ったことがないのでしょう
 現実の問題として、自分の特徴にあった療育を受けられないまま成長し、二次障害を起こしてしまうと、当事者には大変な苦難がまちうけています。けれども、何となく周囲が当事者に合わせてくれる(ナチュラルサポート)で、二次障害をひどくせずに成長した人たちもいます。このような恵まれた当事者は、外来という現場では観察できないからでしょうでしょう、この本には存在が無視されています。 アスペルガー症候群が発達障害の一つだということは、適切な発達の支援があれば二次障害をすことはないのです。  著者が支援の重要性を度々述べているにもかかわらず、本文中には「『病気』としてとらえ適切に対応していくのが医療の正しいありかた」と述べているのは、二次障害と、アスペルガー症候群を混同しているとしか思えません。「病気」としてとらえても、著者も本文中に述べているように、治す方法はない脳のタイプにのです。むしろ「病気」と診断され、不適切な対応が重なったが故に、重篤な二次障害をになった例がたくさんあります。  当事者の母として、このような意見が流布することを危惧しています。
類書の少ない「成人アスペルガー」のわかりやすい解説書
同じ講談社で大人のアスペルガーというタイトルの本(梅永雄二著・こころライブラリーイラスト版)が出ていますが、そっちよりもこの加藤進昌氏のほうが実践的で、より当事者の困っている気持ちに寄り添ってくれていると感じました。 発達障害の臨床をちゃんとやっている精神科医は少なく、いままでの本は臨床家(場合によっては評論家?)が「知ったかぶり」の知識だけで書いたような本ばかりでした。 また、実際に発達障害の研究をやっている医学者が書いた一般書も、史上初だと思います。 似たような本がたくさんがある中で、ここまで「ケアできる」と言い切っている本はないでしょう。 「発達障害とはなにか?」(エピジェネティクス、オキシトシンなど最新研究の話題は興味深かった)だけでなく、「どうやって治すか?」にちゃんと言及できている本として、異色の出来だと思います。 これは多くの当事者が読むべきだと思います。


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もうひとつの「世界でもっとも美しい10の科学実験」
数学と論理をめぐる不思議な冒険
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¥ 2,100(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:5961位  
カスタマーレビュー数:14

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実験手順の説明があると良かったのに
実験を説明する図版が少ないため、言葉での「美しさ」ばかりになっているのが残念。実験の手順や器具の功名さを知りたい人にとっては物足りない。 歯切れの良い各章の間に挿入される科学史家としての著者の解説は冗長で、読みづらい。図版を多くして改訂してくれるとうれしいのだが。
確かに美しい科学実験と現代でも思う
 理系であれば、芸術ではない人工物や構造物あるいは論理や数式にも美しさを感じる場合があることは十分に共感できる。この本は、科学実験で「世界でもっとも美しいもの」を10セレクションしている。  具体的には、「エラトステネスによる地球の外周の長さの測定」「ガリレオのピサの斜塔の球を落とす実験」「ガリレオのアルファ実験(落下の等加速度の発見)」「ニュートンの決定実験(プリズムによる太陽光分解)」「キャベンディッシュの地球の重さを量る実験」「ヤングの光の干渉実験(二重スリット実験:光は波)」「フーコーの振り子(地球の自転を知る)」「ミリカンの油滴実験(電子を見る)」「ラザフォードによる原子核の発見」「一個の電子の量子干渉(電子は波でもある)」の10である。  確かに美しいと現代でも思う。
内容は概ね面白いが、余計な蘊蓄が目障り
 世界でもっとも美しい10の科学実験という原題だが、実際は物理実験のみを扱っている。従って、化学及び生物系の実験を期待して読むと、今ひとつ満足感に乏しい。しかし、実験者の生い立ちや背景、実験の説明について概ねとても楽しめた。理系指向の小中学生にも勧められる科学入門書の一つと言っていいだろう。  いくつか問題点を挙げて、今後の類書に反映されることを望む。 1.実験の詳細及び図が今ひとつ  もっと鮮明な図やカラー写真があった方が分かりやすいのに…と思うことがしばしばあった。特にキャベンディッシュの実験の説明は雑で、何回か本文を読み返さないとよく理解できなかった。図の説明というのは、基本的に本文を読まなくても簡潔に完結していることが必要だ。著者は科学史の専門家らしいが、物理の素養はないのか? 2.「美しい」実験か否かという蘊蓄が目障り  本書に挙げられた実験はいずれも科学史上重要で、かつ極めて簡潔に説明でき、素人(私は研究歴はあるが物理学者ではない)でも理解できる程度のものを集めている。それだけで必要かつ十分な科学書と言えるのだが、著者は何をトチ狂ったのか延々と「美しさ」について御託を並べている。これがあまりに修辞的で理解不能。科学的内容は、少なくとも高等教育(大学教育のことだ)を受けた者にとってはある程度世界的に共有可能だが、美的感覚は民族によって異なり、場合によっては共有不可能だ。例えば太平洋の島々では過度に肥満な女性が美しいとされている。この感覚は、高度肥満者の溢れる北米諸国では受け入れ可能でも、少なくとも日本人には受け入れることは難しい。従って、これらの美しさに関する無味乾燥な論説については、日本版ではあっさり省略してしまった方が良かったのではないか?訳者もあとがきで告白しているように、相当苦労の後が見受けられるが、やはり訳者自身も理解できなかったところが結構あったのではないかと感じられる。従って、読者(少なくとも評者)には分からなかった。  ついでに言うとこれらの御託は「Inte lude(日本語で間奏曲か?)」という題名の記事になっているが、いったいどれだけの日本人がInte ludeの意味を知っているのか?少なくとも大学受験レベルの必須単語ではないし、頻出上位1万語にも含まれていないと断言できる。読者の99%がわからんだろう外国語を、少なくとも記事の題名にするべきではない。編集者の言語感覚を疑う。
科学的な仕事は芸術的な仕事でもある
世界中の科学者たちに「あなたがもっとも美しいと感じる実験」についてアンケートをとり、そのうちのトップ10の実験について、歴史順に紹介する内容になっている。古いものではエラトステネスの地球の外周の測定からはじまり、光子の量子干渉実験まで、どこかで必ず聞いたことのある実験系がずらりと並んでいる。取り上げられている実験は、物理学のものが多いが、どれもトップ10を占めるに値する「美しい」実験ばかり。 本書の面白いところは、コラム的にまとめられた項目「Inte lude」の節。「なぜ科学は美しいのか」「科学は美を破壊するか」「科学の芸術性」など、一見相容れないように思える客観性を扱う「科学」と主観的な「美の感覚」が決して深い溝で隔てられているものではなく、根底には自然の真理に触れようとする探究心、真理を明らかにするために提案される実験の巧妙さなどに対する共通した体験がある、と説く。本書を読んで、実験に明け暮れる研究者が「美しい!」と叫んでしまう心理を少しでも多くの人に味わってもらいたい。
無機質な世界に咲く、美しい実験
科学という無機質に思われがちな分野に持ち込んだ「美しい」の表現。 その表現方法が間違いではないことを本書では伝えています。 一般的に有名である実験を主に記載している為、高校からは物理を専攻していない 人達にも比較的、その世界に入りやすい内容だと考えます。 現在では小学生でも認識している「地球が24時間で1回自転している事象」 フーコーは一本の長い紐と錘を使用し、誰の目にもわかる形でそれを証明しました。 単純だけど、反証出来ない、わかり易い証明。 美しいという表現がピッタリではないでしょうか。 この他にもヤングによる光の干渉実験やガリレオによる斜塔での実験 (実際には斜塔で行われた記録は残っていないといった事も記載しております) 過去に一度は聞いたことがある実験が記載されております。 出来れば、小学生や中学生の夏休み等に読んでもらい、同じような実験をして 当時の科学者が如何にして仮説を実証してきたかを身をもって体感してくれれば、 数学や科学離れに一役買うのでは(?)なんて思っています。 ちなみに、日本各地のフーコー振り子実験情報がここに記載されています。 是非ご参考に http: www.sci-museum.kita.osaka.jp ‾yoshiya foucault list2.html


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¥ 1,365(税込)
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涙が止まりませんでした。
「誕生死」と言う言葉を初めて知りました。 なんと言ってよいかわからない重さのある言葉です。 私は1人目を流産しました。こんなに悲しいことがあるのかと心底思いました。 そして2人目は「常位胎盤早期剥離」危うく死産するところでしたが、助かりました。 「常位胎盤早期剥離」をきっかけにネットで色々と調べていくうちに、子どもをお腹の中で亡くす人のなんと多いことかと知りました。 流産を経験した時に、「妊娠したら赤ちゃんはみんな普通に生まれてくるもの」と思っていた自分の考えが違うことに気づきましたが、お腹で無事に育っていても何が起こるかわからないのが「妊娠・出産」なんだと改めて思いました。 自分のかわいい赤ちゃんは、必ず元気に生きて産まれてくるわけではありません。 ですが、その子がお腹に宿った意味は必ずあるのです。 そのことを教えてくれる1冊でした。 命の重さを感じることのできる本だと思います。
忌み嫌ってはいけない
この『誕生死』では、流産や死産、新生児死で 赤ちゃんをなくされたご家族が、 それぞれの赤ちゃんへの思いを実名で語っています。 帯の副題には、 「がまんしなくていいの。思いっきり泣きなさい」  11家族が実名で語る小さな小さな命の物語。 とあります。 私は『誕生死』を読み終えて、 今までかなり遠いところにあると思っていた「死」は、 実はかなり身近に存在するということを知りました。 そして、今生きているということは、 その亡くなった方々の上に成り立っているのだという 以前からの漠然とした思いが この本を読んでまた新たに実感することが出来ました。 ダウン症の息子も、生後まもなく危なかった時期がありました。 この本を読んで、私が思っていた以上に「死」は 息子にとって実は限りなく近かったのだということを知り、 今生きている息子に感謝すると共に、 命の大切さをあらためて感じます。 このような「赤ちゃんの死」についての色々な側面を 私自身、もっと知る必要があると感じます。そして、 この問題についての誤った理解が、いかに人を傷つけるか についても、とても深く考えさせられました。 この問題については、単に忌み嫌うのではなく、 本質をしっかりと見つめて考えていくことが大事だと思います。 それが私たちにとっての充実した育児につながるもの であることを私は信じて疑いません。
医療関係者にも読んでほしい!
看護学生です。 産科実習中、死産ケースにめぐり合い、色々考えてみたくて本書を手にとってみました。 生きて生まれて来ることができなかった赤ちゃん。 その赤ちゃんの顔を見るか見ないかもお母さんの自由。 抱いてあげても抱かなくても、それもまたお母さんの自由なのだと知りました。 辛くて辛くて、忘れたいと思う人も居れば、忘れてしまうことが悲しいというお母さんもいる。 現実を受け止められなくてもなんとか前に進もうとするお母さんも居れば、ずっと立ち止まったままのお母さんもいる。 気丈に妻を支えるお父さんも居れば、自分もショックで嘆き悲しむお父さんも居る。 赤ちゃんがなくなってしまったことに対する反応は、それぞれ違っているけど、それでいいんだと思いました。 医療従事者は、亡くなった赤ちゃんに対するお母さんや家族の受け止めがどうであっても、そのお母さんや家族の気持ちを尊重して、保護してあげる関わりが重要なのだと知りました。 これを読めば、誕生死を経験したお母さんやその家族が、医療者になにを期待しているのか、それが分かると思います。 誕生死を経験したお母さん、ご家族以外にも、現場で働く医療者にも読んでほしい本です。 死をもって命の大切さを知ることができるという面では、子どもや学生さん世代にもぜひ読んでほしいです。 健康な赤ちゃんを産んでないから、お母さんになれなかった、ではないことが分かりました。 子どもを生んだときから母親になるのではなく、女性は、その体に命を宿した時から、もうお母さんになっているのだと改めて実感させられました。 いろんな母子の形、家族の形があります。色んな愛の形のありかたに、感動しました。
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私も勇気づけられました
 一昨年、私自身も妊娠32週で死産を経験しました。しばらくの間は何もする気になれず、偶然ネットでこの本を見つけ購入しました。主人の両親と同居していた為に、それまでは泣くのもこらえ必死で元気に振舞っていました。この本を読んでから肩の力が抜け、前向きに次の妊娠を考えることが出来ました。私だけではなく、他にも同じような経験をされた方もいるのだから、と勇気づけられ素直に泣きたい時は泣く事も教えられた本でした。  同じように我が子を亡くされ悲しんでいる方、前に進めず悩んでいる方には是非読んで頂きたい一冊です。


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誤診だらけの精神医療
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私自身、家族が精神科に高校時代から通院しています。 医師の言うとおり薬を飲んでも、良くなるどころか、症状は年々、悪化していくばかり。 家族中がどん底のようでしたが、この本により、原因がわかりました。 もちろん、すぐに良くなる処方箋は、ありませんが、少しずつ、回復へ進んでいます。 精神科の患者家族の必読の書だと考えます。
精神疾患の診断を受けた方やご家族は、まずこれを読んで下さい。
欝や統合失調症など精神疾患と診断されたら、病気については、病院でもらえるリーフレットやネットの情報で充分です。 病状が改善されない、或いは悪化していると感じる、又は今の治療に不安がある方は、最初にこの本を読んで下さい。 90パーセント以上が「誤診」? 今の精神医療がどういった状況か、見方が変わります。 この本自体がセカンドオピニオンの役割を担ってくれます。
薬の危険性
私はこの作者の病院に通っています。 他の市内の病院で、誤処方の抗精神薬を出され、その副作用で苦しみました。 障害や症状のない人に、抗精神薬を飲ませると、それだけで、オカシクなるという事実を知ってください。 薬を軽々しく飲まないで、飲ませないで。 精神科の先生だから、お医者様だから、心療内科だから、大丈夫、なんてことはないのです。 1つの病院で、あなたの病名は××ですよ、と言われても、鵜呑みにしては危ないのです。 この本は、精神科医である作者は、孤立無援になった、と言いながらも、現在の精神医療に対し、真正面からぶつかっています。 お医者様は神様ではない。間違いも犯す。特に精神医療では、患者を人間と見てくれてないのでは、という悲しさもあります。 うつ病・精神疾患の人は、一度は眼を通しておいてもらいたいです。 薬を飲むのは、その後にしてください。
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