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   自伝・伝記 の売れ筋最新ランキング   [2010年03月20日]
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一勝九敗
柳井 正  
¥ 1,029(税込)
在庫あり。
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カスタマーレビュー数:57

Amazon.co.jp
   フリースの爆発的な人気によりその名を全国区に押し上げた「ユニクロ」。このブランドを展開する株式会社ファーストリテイリングの創業者である柳井正が、創業より現在までの歩みをつづった。

   マスコミに持ち上げられたり、ブームが去ったあとには一変して叩かれたりした同社に対し、紆余曲折が激しいイメージを持っている人も多いはずだ。確かに本書を読むと、同社には数々の失敗や停滞期があったことがうかがえる。しかし同社の特徴は、失敗を恐れない姿勢にある。失敗から学習し、すばやく方向転換をしていくその経営姿勢は、失敗をそのまま放置したあげく、倒産にいたる大企業とは根本的に異なっている。

   成功に関する考え方もユニークだ。「成功するということは、保守的になるということだ。商売というのは、現状があまりうまくいかないときに、『だったら、どうやればうまくいくのか』ということを徹底的に考えるということであり、成功したと思った時点でダメになるのだ」という言葉は、現在も海外進出や新規事業に果敢に取り組んでいる同社の本質をうまく言い表している。

   本書には、地方の証券取引所に上場、東証二部上場、そして東証一部上場と会社の状況が変わっていくにつれて、経営の視点を柔軟に変えていった過程も克明に描かれている。会社規模の変化に合わせて社員に求めるスキルや目標が異なっていくのは当然のように思われるが、案外、変化を苦手とする経営者も多いのではないだろうか。机上の経営論ではなく、経営者による生きた事例を参考にしたいビジネスマンや起業家に一読をすすめたい。理路整然とした言い切り型の簡潔な文章であるため、非常に読みやすくまとまっている。(朝倉真弓)


くちコミ情報
実践経営・マネジメント書として、とても満足
ピーター.F.ドラッカーをこよなく愛する柳井社長。その時その時の「戦略」をうかがい知る事ができ、とても興味深く読むことができました。経営者に限らず、マネジメント層の方にもお薦めです。
ほとんど成功しないと言いきれる思い
事業というのは、もともとほとんど成功しないものだと思っている この言葉には 驚いた! 普通の経営者は 成功するものとして取り組んでいる。 ただ、企業家十戒と経営者十戒がある あとがきのページはすごい学びになる そこだけでも この本の価格としては(コストパフォーマンス)相当な価値である!
機能という名の打ち出の小槌
柳井個人商店→ユニクロへの奇蹟と失敗談がわかる。 だが、本書を読めば誰でも柳井さんになれる、というワケではない。 _____________________________________________________________ 経営者も消費者も 機能に金を払う、というコトが再確認できる。 下記が記載されているので、忙しい人は、あとがきだけ読んでもOK * 起業家十戒 * 経営者十戒 * 経営理念の解説 _____________________________________________________________ 莫大な不安や心配を、隣り合わせにして暮らせる者だけが得られる特権、 それらを得るためには、以下を常々意識、行動することが重要だ。 「勝負するときには、実践あるのみ」 「失敗から育てる次の芽」 「安定したら終わり」
大切なのは「失敗の質」
昨今の不況で赤字続きな衣料品業界において 唯一黒字体制を維持している企業、ユニクロ。 特にほしい商品がなくてもついつい入ってしまい、 気がつけば買い物袋をぶら下げていることも、なユニクロ。 本書はそのユニクロ創業者柳井正さんの経営哲学や 戦略が惜しみなく綴られた1冊である。 この本の中で特に印象に残った言葉は、題名にもなっている 「ビジネスには失敗がつきもの。十回やって九回は失敗」 というところ。たいていの人は失敗したらそこでくじけるが、 柳井さんをはじめ成功者の多くは失敗からこそ学ぶことがある、 と語っており九回の失敗からの一勝こそが いまのユニクロを作り上げているのだというのがよくわかる。 文章も細かく区切られている上に、わかりづらい専門用語などは ほとんど使われていないので経営に興味のない人でも読みやすい。 様々な常識を変えたユニクロの更なる進化や向上と、 毎回素敵な広告展開にこれからも期待したい。
ユニクロの成長力を知る。
ユニクロの創業者・柳井正の「企業経営の試行錯誤の歴史」が、かなり正直に書かれているような気がする。 会社が大きくなるにしたがって、人材が変化していく。 p87「人材は経営者の手足ではない」の中で、社員研修の時、研修の専門家に、「それは違うでしょ」と反論する柳井正の姿勢にも関心を寄せた。 p131「マニュアル人間の限界」から、その本質を学ぶことができる。 ビジネスマンというよりも、商人の基本が、彼の失敗を通して、その感情と、反省と、思考と、実行を繰り返しながら、ユニクロが成長してきた過程が述べられている。 チラシから始まる広告の重要性を説き、フリースの大成功の商品開発、社員教育など、ビジネス書として、その基本精神が熱く語られた貴重な1冊である。


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月刊現代後継ノンフィクションメディア創刊

【 『g2』創刊記念特別ページ公開中 】

沢木耕太郎、柳美里、石井光太ほか、多彩な書き手が本格ノンフィクション作品を寄稿。雑誌・単行本・ネットの三位一体のノンフィクション媒体を目指す。

雑誌、単行本、ネットが三位一体となったノンフィクション新機軸メディアを目指した注目の雑誌 『g2 (ジーツー)』の創刊を記念した特別ページを今すぐチェック。

我々が知り得ることができなかった事実、メディアでは発表されなかった、事件・事象の真実の姿を読むことができるエキサイティングなノンフィクション雑誌。

特に注目したいのが、どの記事も読み物として優れている点だ。ノンフィクション記事にありがちな、事実だけを伝える無味乾燥なテキストとは大きく異なり、読者をぐいぐいと引き込む、読み応え十分の文章は、まさに「ノンフィクション新機軸」と言える。

【目次】
池田大作と私 / 矢野絢也(元公明党委員長)
政教一致は憲法違反。しかし著者は公明党、創価学会は池田氏による一神教だと断言する。

沖縄密約事件 / 諸永祐司(週刊朝日記者) 国家の秘密を暴いた記者は逮捕された。国家に翻弄された夫と妻の物語。

永井秀樹独白録 / 会津泰成(ライター)
ヴェルディ川崎に所属し、ポルシェを乗り回し、女優と付き合う日々、その後に待ち構えていた試練。

講談社ノンフィクション賞選考会
初めて公開される賞決定の舞台裏を特集。

ドキュメント「幼児虐待」 / 柳美里(作家)
著者自身も体験した幼児虐待。今はそれを実行する側に。著者の内にある「凍った闇」に迫る。

感染宣告 / 石井光太(ノンフィクション作家)
治療法の確立で死の病ではなくなったエイズ。HIV感染者の性生活を浮き彫りにした衝撃ルポルタージュ。

リッダ!奥平剛士の「愛と革命」 / 高山文彦(作家)
24人を無差別殺害した空港襲撃テロの実行犯のその後を追う。

神様と一緒に/耳を澄ます / 沢木耕太郎(作家)
英国に実在した殺人犯にインタビューを行ったノンフィクション。そこには、インタビューの極意があった。


くちコミ情報
興味がある分野の作品があれば面白い、私は【感染宣告】を読んだ
「月刊現代」の後継誌として創刊された「g2」に掲載されている石井光太氏の「感染宣告 日本人エイズ患者と性愛の連鎖」は、HIV感染を宣告された人が、「宣告後の人生をどう生きているか?」に焦点を当てたルポである。 HIV感染は、他の病とは異なる特長を持っていると思う。 1つは、性行為(セックス)により感染するものであり、また、感染者は、「他人に感染させてしまうかもしれない」というリスクを念頭に生活しなければならないこと。 そして、もう1つは、治療を継続すれば「すぐ死ぬ病」ではないにも関わらず、感染が死につながるイメージが強く残っていることだ。「汚れた血で死ぬ」と誤解される病だろう。 HIV感染を知った後、家族、配偶者、恋人などとの関係をどう築いていくことができるのか?。 石井氏は、感染を宣告された人や、その周囲にいる人々に、感染の経緯や感染が判明したときのこと、そして、その後の生活について尋ねている。 人と人が触れ合うこと、抱きしめあうこと、愛し合うこと。 これらは、人と人が関係をつくり、それを維持していくうえで重要な要素になる。HIV感染は、これらの行為を妨げる。だからこそ、感染は、それぞれの人生に重くのしかかる。 感染者の孤独は深い。 それは並大抵のことでは拭い去れず、一生抱えていくものかもしれない。 一方で、HIV感染者は、「誰かを愛する」「生きる」ということについて、他の人よりも 真剣に悩み、考えなければならない人々でもある。 感染を宣告された後の、感染者の人生の一端を示すことは、HIV感染に対する無知や、そこから生まれる偏見を解消する取り組みといえるだろう。
骨太な題材が多いが、興味を示す対象層が限定されている気がする。
相次ぐ総合雑誌廃刊の折、休刊した「月刊現代」から新たな形で甦った本誌。そのコンセプト、戦略、三位一体の媒体新機軸と、不況が続く出版界でちょっとした話題になっている雑誌だ。 編集者たちは、いずれも週刊誌や書籍での本業を抱えながら、活字(PAPER)媒体でのノンフィクションの未来を信じる。雑誌媒体で連載されるノンフィクションを読む層は決して少なくないと思える者からすると、どんな形であれ、まず興味を抱く“題材”に向き合う事の取っ掛かりとして、この雑誌の存在価値に期待するし、そのスタンスには好感を持てる。 その創刊号、早速読んでみたが、重量感あるテーマ、執筆者が並ぶ。そのラインナップが凄い。「黒い手帖」事件で、創価学会と係争中の矢野元公明党委員長が池田大作の人となりを語り、元ヴェルディ永井秀樹の、かってのスター選手としての華やかさから一転、挫折、苦悩を経ての現在の胸中が語られ、更に、山崎豊子の「運命の人」のモデルであり、昨今の外務省の核密約ともリンクしそうな、外務省機密漏洩事件の当事者西山太吉の妻の37年ぶりの告白、お馴染み柳美里による極私的児童虐待体験談(この表現は不穏当だろうが、相変わらず壮絶かつ痛切な内容)、そして、テルアビブ・ロッド空港乱射事件(又はリッダ闘争)を起こした日本赤軍コマンド3人、とりわけリーダー格であった奥平剛士のパレスチナの地に殉じた一生に、沢木耕太郎のノンフィクション・ライターとしてのインタビューの心積り等々。 骨太で硬派な読み物が多く、ヴォリューム感も十分。装丁、紙質も高級感があり、既存の読み捨てに近い月刊誌との違いを際立たせている。ただ、“今”との繋がりは感じるものの、被写体、事件自身は一昔前のモノが多く、興味を示す対象の年齢層が偏るような印象を受けるが。 ともあれ、ノンフィクションと言うジャンルが持つ底知れぬ面白さと感動、新しい書き手=才能との出逢いの、そして若い新しい世代の読者の掘り起こし(それが、強いてはこのジャンルの活性化につながる)の、その発信地となるべく頑張って欲しい。
池田大作氏のことなど
立ち読みしながら、矢野絢也さんによる『池田大作と私』の次の文章にひかれて購入をきめました。 ”ともすれば、これまで池田氏については、批判的か妄信的かという両極端な視点からしか書かれて来なかったように思う。正確な歴史の記述のためにも、一九五五年に初めて会って以来、約五○年にわたって私が見てきた池田氏の「生(なま)」の人物像を記そう。” 30年近く公明党の中枢にいたかたの真摯な言葉です。また、創価学会から執拗な嫌がらせを受けた著述のあとで、こうも語っています。 ”しかし、自分をこのような目に遭わせたのが間違いなく池田氏の意思、命令だと確信していても、彼を心底から恨む気になれない。恨みよりも「あの人らしいな」という気持ちが先に立ってしまうのが本当のところだ” つづきを読めば、池田大作氏の、清濁併せのむという言葉の範囲にすらおさまらない、実像が浮かび上がってきます。”巨人”という言葉をあてはめても、まだ足りない気がします。また、”恨む気にならない”という言葉からは矢野さんの決意、自分の愛してきた、池田氏と公明党と創価学会への真の決別宣言ととることもできるのではないでしょうか。 矢野さんの文章は淀みなく、簡にして要を得ています。たんたんとした語り口から、リアリティーが作られるのです。 ただ、洗脳が解けたとかマインドコントロールという言葉をご自身にあてはめて使われているのですが、宗教という枠にとらわれず、誰しもが自らのつくったフレームでしかものをみることができません。矢野さんの場合、洗脳というより、あまりに近すぎて見えないものや当たり前すぎて表現がむずかしいことなどが、あるように感じました。 いつか、神でも悪魔でもない人間、池田大作伝がでるとしたら、矢野さんへのインタビューは、必須となるでしょう。 最後にこのMOOKについてですが、月刊現代の後続誌として「もう一度ノンフィクション雑誌をつくろう」と発刊されたとのこと。その心意気や由。 やはり、見たことのないものを見てみたいというやじうま根性と、それの情報を合理性で処理したいという人間の意識があるかぎり、文字によるノンフィクションは続いていくと思います。 ちなみに、巻末の沢木耕太郎さんによる翻訳ノンフィクションも、上上です。 VOL.1とあります。長く続いて欲しい雑誌ができました。
「読んで楽しむ」ノンフィクション
最初の感想は、「読ませるなあ」でした。8つの記事が載ってるんだけど、どれも読みやすい。 ハードで、情報がてんこ盛りのガチガチなノンフィクションも、それはそれでいいんだけど、そういう本は、自分が本当に知りたいことだけを取り上げた本の場合のみ。G2みたいなオムニバスっぽい場合は、自分の興味と合致しないテーマだと、読むのがしんどい。でも、この本はテキストがいいんだよねー。ちょっと短編を読んでる感覚に近いです。柳美里の幼児虐待は、ネットのニュースでも見かけて「ひどい人だな」と思ってたけど、G2を読んでからはちょっと意見が変わりました。子どもを愛してるけど、暴力的になってしまう、という人の感情を知ることができて、一元的な見方で判断してはいけないな、と反省しました。ま、暴力は良くないけど。あと、矢野さんの創価学会の記事は、とても興味深いものでした。内部の人の意見を聞く機会はめったにないので、「へえ、そうなんだ」と感心しきり。短編小説を読むような感覚でノンフィクションを読める良い一冊だと思います。Vol2は12月に出ると書いてあるけど、季刊本なのかな?なんか半端な時に2号がでるんだなあ。2号も興味あるけど、不定期発売だから買うの忘れてしまいそう。。。次回は、海外のノンフィクションネタも盛り込んでくれないかな。


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まさに共済の聖書だ!
読んで素直に感動した! なんというか、共済の聖書です。信じる者は救われる!を地でいっている。まったく、中川氏のバイタリティには敬服の至りである。皆さんは是非、共済を変える男に附いて行って欲しい。小生には、その勇気も度胸もないのが無念でならない。痛惜の念に耐えない。
期待していただけに・・・
とあるきっかけで、中川社長の講演を聞きました。 その後、この本を購入したのですが、あまりにも物足りなさにがっかりしています。 もっと講演で話している「熱い考え」を取り込んで欲しかったです。 幼少時代からの中川社長が事細かに書いてあるのですが、 「この頃から博迪少年は・・・」のように半ば無理して現在の考え方に結び付けている感じが嫌いでした。 しかしながら「彼」を知るには、必読の一冊です。
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それほどでも。。
 中川氏の半生が描かれており、中川氏自身に対しては興味が湧く。    ただ、文章が稚拙で後半ははしょられて書いてあり、何となく 週刊誌で連載が打ち切られたかのような終わり方であった。 行間も広すぎ、1時間もあれば読み切れてしまう内容。
総理になって欲しい一人です!
これほどのスケールの人が実存していたとは! p 心の大きさが文中の至るところで見受けられます。 p イエローハットの創設者の鍵山秀三郎氏と同様、日本の政治を p お願いしたい一人です。感動しました!


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カスタマーレビュー数:9

くちコミ情報
起業や業績不振な事業者にはお勧めです。
大和ハウスの元社長の著書。 サラリーマンから功成り遂げた人のサクセスストーリーであり、一気に読めた。 本書に貫かれるのは、同社創業者である故石橋信夫氏との師弟愛である。 門外漢には可笑しいんじゃないですか?と言いたくなる程何度も出てくる。 赤字会社に出されて悪戦苦闘の末、復配にまでもっていく。 その手腕は大したものである。 大和ハウスに戻った著者は再び組織内の改革を実行し、創業期の社風に戻していく。 やがて業績もその通りに変わっていく。 勝てば官軍と言ってしまえばソレまでだが、実践者の言は重い。 起業や業績不振な事業者にはお勧めです。
組織に少しのゆるみは必要では
 自分は元大和ハウス工業の住宅営業の社員であり興味深く見させてもらいました。  本の内容はサラリーマン経営者である著者のサクセスストーリーでもあるのですが、通常サラリーマン経営者はこの手の精神論を中心においたサクセスストーリー本を出すことは滅多にないことから、より一層関心を持って読みました。その「自意識」が成功の元なのでしょうか。このイケイケな企業で叩き上げて成功しているわけなので一見する価値はあるかと思います。企業を立ち上げる際に組織論の一つとして一考してもよい内容かと思います。  但し、この会社の社風は著者がこの本で記載している内容のとおりといってもよく、参考にするとしても、この会社のやり方と、必ずしも仕事本位ではない普通の社員の幸福追求との両立は難しいことは念頭に置くべきでしょう。受注最優先の体質で、営業マンとして受注に追い回され、夜遅くまで勤務し、休日出勤もたびたび、仕事中心の生活を余儀なくされ、生活や家庭は二の次であったこと、また息苦しくギスギスした職場環境だったことが、この本を読んで記憶の底によみがえってきました。  今では自分は転職し、仕事も生活も充実した生活を過ごせています。著者の言っていることはまさに正論ばかりで実践すればすばらしいことですが、個人的には軽量鉄骨工法がそうであるように、組織にもある程度のゆるみ、たわみが必要と思っています。
経営の本質は情熱なのだ
 大和ハウス会長の樋口武雄氏の半生の自叙伝である。 冒頭から読み出してすぐに、著者の仕事にかける人並み ならないパワーに圧倒される。戦後に大和ハウスを一代 で興した石橋信夫オーナーから、大和ハウスのお荷物で あった累積赤字、売上げの2倍の有利子負債を抱えた関 連会社の建て直しを命じられる場面から始まる。そして 最初には知らされなかった連帯保証をめぐる騒動でさら なるピンチにさらされる、それをオーナーに訴えてもそ れはお前の仕事だと一蹴される、その後体をはって関連 会社の建て直しに成功する・・・。    大和ハウスに30代で入社した著者は、石橋オーナー から見込まれて、様々な困難なテストを受けさせられそ れをクリアしていったのである。ほんとうに血反吐を吐 きながら仕事にかけたという半生である。オーナーは早 くから著者に目をつけ、いつかこいつを社長にしようと 思っていたのであろう。著者はそのテストに合格し、本 社の社長として呼び戻され、さらに大和ハウスを発展さ せる。そしてバブルの付けの高額の特損処理を機に、社 長を降りて会長となる。このような超牽引型のリーダー によって今日の大和ハウスがあるのである。本文中に何 度かでてくるのであるが、会社の経営を熱湯経営(実力 主義、働くものに光を当てる経営というような意味で使 われている)にしたら、社風が変わり、業績もあがった というのである。このあたりはぜひ本書をよんでその迫 力に触れてほしい。  著者を育てた石橋オーナーは、さらに大物に描かれて いる。著者が人生の師と仰ぐ人であり、背中で著者に帝 王学を授けた人である。最後は病床から筆者にあれこれ と会社の経営方針に指図をしており、著者はこれに必死 で答えて行っている。超々大物の師にして超大物の著者 があるのである。二人が仕事にかける意気込みにはすさ まじいものがある。  個々人の人権が尊重され、多様な生き方が認められる 現在では、このようなモーレツな人たちはもう絶滅の危 機に瀕する希少動物(失礼)であるように思う。反面、 経営の本質はたぎるような情熱が根底にないと成り立た ないのだという思いも強くした。やわな私にはとてもマ ネできるような生き方ではないけれど、元気がもらえる 本である。願わくは著者が残した大和ハウス経営のDNAが どのように受け継がれていくのか、何年かたった後に続 編が読みたいものである。
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 大和ハウスの社長さんが、熱く、熱く仕事を語った本です。 社長さんの半生、どのように不振の支店や大赤字の会社を建て直したか、 社長さんの師匠にあたる方々から、経営者として、どのような薫陶を受けたか が中心に描かれています。 リーダシップ、部下の指導、企業改革、日々の仕事のやり方、など参考になること多々です。 また、高度な経営理論ではなく、日常の仕事からの改革が中心となっていて、 実践的である印象です。  熱く、熱く仕事に取り組む様子が、熱気となって伝わってきます。 読むと気合の入る本でした。  読みやすさも手伝って、一気に読みきれる本です。
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本書は元大和ハウス社長の樋口氏の経営論でもあり、自伝でもある。題名の「熱湯経営」は勿論「ぬるま湯経営」の反語である。社会保険庁、「白い恋人」、「赤福」とこうも「ぬるま湯」経営を立て続けに見せ付けられては、本書の内容の清廉さが際立つ。 物語は、著者がいきなり赤字関連会社の社長に左遷させられる所から始まる。普通はクサル所だが、氏は冷静に判断し、縁故採用者を切ったり、若手の有望株を抜擢する等勇断を振るう。赤字なのに採用人数を増やしたり、従来の商慣行を改め意志決定の加速化を図る。全て「ぬるま湯」体質を脱却するためである。7年で復配を果たした樋口氏は親会社から社長として呼び戻される。そこには大和ハウスのオーナー社長石橋氏と樋口氏の固い絆があったのだ。樋口氏は石橋氏を「父」と呼ぶ。それほどの薫陶を受けたのだ。石橋氏が樋口氏を関連会社の社長に左遷したのは、ファイナル・テストだったのだと言う。この辺は、浪花節めいていて、チョット腰が引ける。樋口氏は大和ハウスに戻ってからも、自ら筆頭に立ち、信賞必罰で赤字脱却に成功する。樋口氏のモットーは「うそはつくな、ごまかすな」だそうである。冒頭の組織、会社に聞かせたい。 正直、樋口氏のような方が直属の上司だったら、毎日緊張の連続で息が続かない気がするが、トップとして組織を預かるには相応しい方だと思った。「ぬるま湯」経営が横行する現在、一服の清涼剤となる本。


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どちらも「とんでもない」経営者です
相変わらずのカリスマっぷりを発揮しているスティーブ・ジョブズと、一線を退いたとはいえ、いまだ大きな存在感を持つビル・ゲイツ。 そんな二人の能力を比較しつつ説いていく一冊。 エピソード中心なので、一気に読めます。 私は同著者の他のジョブズ本を読んだことがあるので、 「あ、これどっかで読んだかも・・・」 というネタがちらほらあったのも事実。 ただ、本書はそこにゲイツのエピソードが絡んでくるので、また違った面白さがある。 共通点も多いが、意外と正反対な道を歩んできた二人の経営者。 その好対照っぷりが、非常に興味深い。 一つだけ共通でいえることは、 「どっちの下でも働きたくないなぁ」 ということか(笑)。 深みという点では物足りないかもしれませんが、類書を読んだことがない人には、二人の超個性的な経営者のことが一気にわかっておトクかと思います。 それにしても、二人が同い年で、起業したのもほぼ同時だとは知らなかった・・・。
寄せ集めで作った感じがNG
巻末に掲げてある参考書籍やインターネット上の情報などを集めて要約した感じの本。 ジョブズやゲイツに関する書籍を全く読んだことがない人ならば面白いかも知れないが、 全く目新しいエピソードや著者独自の意見が無いのでつまらなかった。 最近の新書は、粗製濫造的な傾向が大ですね。


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史上二位の莫大な資産を稼ぎその大部分を教育や福祉事業に著者の考え方を知りたくて読んでみました。 一番印象に残ったのが人好きで楽天家ということ。時代を先読みする先見力もさることながら自分と接する人たちを気持ち良くさせていたと感じた。自伝でありながら関わった人々を愛溢れる言葉で紹介しているのを読んで本当に人が好きなんだと思った。 このような性質が一番の成功の秘訣であって産業界を引退後、慈善家として活動するに至ったのだろう。
鉄鋼王は素朴な努力の人
史上第2位とされる富豪、アンドリューカーネギーの自伝。 移民した貧しい少年時代から、鉄道会社に就職し、やがて そこで使用される鉄に目をつけ起業、富豪となるや引退し 基金や寄贈で慈善家となるまでを描く。最後の5分の1ほど は有名人との交流等おまけ的な話である。自伝なので、 都合の悪い部分は書いていないが、努力と成功の物語は それでも価値がある。鉄の技術・化学面の記述もあり意外 な感じがした。鉄鋼業に携わってからの話をもっと詳しく 書いて欲しかった。小中学生に読ませたい本。
成功者が進むべき道筋
 アメリカの鉄鋼王カーネーギーの自伝。  壮大なアメリカンドリームはいつの日にも色あせない。  いかに大事業家になり、大慈善家となったのか  成功者が進むべき道筋を示している一冊。
成功者の考え方
莫大な富を得たカーネギー。まさにその人生を疑似体験できたような気分で読むことができた。 勤勉で常に報酬以上の働きをして、自分の強く信じるものを持っている。家族を愛し、会社、従業員を愛し、そして国を愛して、大事なものをたくさんの人に与え続けたからこそ得た富であろうと思う。 ものの考え方、受け止め方がやはり、なるべくしてなった成功者なんだろう。自分もこのものの考え方、受け止め方を習慣づければ本当に成功者になれるかもしれない。 「成功」という言葉に強く関心を持つ人は必ず読むべきである1冊だと思う。
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100年近く前(1914)に書かれた本だが、「今」の生活に直接つながる教訓に満ちている。 度々出てくるのが「幸運の女神には前髪しかない」という諺。成功に至る過程でのキーワードとなっている。 カーネギーは13歳で糸巻手として工場で働き始めたときから、目の前の仕事に全力を尽くす上に常にチャンスを窺う。上司やお客様が困っている時がチャンスで、ここぞと言うときに日頃から蓄えておいた力を発揮し、認められていく。 二十歳そこそこのとき、上司からよい未公開株の斡旋を受けたときは、家族を説得して家を担保にいれ、借金をして株を買う。金の工面に走ったのは母親だから、母親も立派。こうしてカーネギーは「金の卵を産むガチョウ」を手に入れることになる。 面白いのは、一般的に英語圏で言われる諺「全ての卵をひとつの籠に入れるな」を否定していること。「よい卵をみんな一つの籠に入れて、その籠から眼を離さない」のが正しいという。投資をマネーゲームとしてではなく「事業」と捉えていたカーネギーならではの言葉だろう。 家族に愛され、友に愛され、従業員に愛され、そして莫大な財産を寄付により社会に還元した生き方をもっと多くの成功者の手本にしてもらいたい。


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くちコミ情報
このタイトルは本当にグッときます!
このタイトルには本当にしびれた。 それだけで購入してしまうのもうなずける。 内容はというと、これもなかなか面白い。 この書籍のキャッチコピーである「幸せの種はすぐ目の前にある」 と思うかというと、かなり疑問が残るところでもある。 この書籍の登場人物たちはみんな一様に何かを求める芯をしっかり もっている…と書くと凡庸であるが、芯をしっかりつくりあげた 女性たちといったほうがいいのかもしれない。 さらに、つねに「前のめり」であること、心の中はアグレッシブで あることが大切なのかもしれない。 とにかく、やる気が出てくる書籍である。 ほかにも、今をときめくビジネスウーマンたちの考えていること、 歩んできた道を感じるだけでもとても楽しい読み物になっている。
今後の人生をいかに生きるべきかを考えさせられる。
これは、まず、書名がグッと来る。 もう、この書名だけで購入を即決してしまった。 この本の中では、各界で活躍する女性たちが紹介されている。 読んでみて、強く感じたのは、やはり、成功する人って、「分かってる」んだな、ということ。 そして、我が身を振り返りつつ、こんなことを思った。 長い人生、いろんなことがあるけれど、そして、時には遠回りをするように見えることもあるけれど、 どんなことであろうと、その全てを、新たな展開へのステップに変えていくことが可能なのだ。 そこがたぶん、人生というものの面白いところ。 一筋縄ではいかないからこそ、奥深く、味わい深く、また、取り組みがいがあるというもの。 最終的に何をつかみ取るかは、全て自分しだい。 ──女性たちの生きざまを通して、今後の人生をいかに生きるべきか改めて考えさせられる、示唆に富んだ一冊。
働く女性に是非読んでほしい
日経WOMANが企画しているWOMANOFTHEYEARに輝いた女性たちの軌跡、生き様、キャリアの築き方を通じて、すべての働く女性を元気づける本と言えましょうか。読めば大きな勇気と力を与えられるような気がします。ここに登場する女性たちはみな決して特別ではなく、才能や偶然さえも味方につけてしまえるほどの努力や忍耐をしながら、悲壮感漂うことなくハッピーに輝いている。 不器用でも地道に、人、そして社会のために役に立ちたいという動機の延長上に成功があるという点も大いに納得しうなずけるところです。 まさにそういうところがとても魅力的で、WOMANOFTHEYEARにふさわしいということでしょうか。私もそんな生き方に憧れ、共感する一人です。中にハッピーキャリアを築くための5つの法則というコラムがあるのですがそれもとても参考になります。みんながみんなWOMANOFTHEYEARにはなれないけれど、今の自分の働き方の中でいい意味で真似し、取り入れることは十分可能でしょうし、女性ならではの働き方のよいお手本にはなると思います。お奨めです。
駄目なときを乗り越えられるか?
巻頭の松永真里さんの経歴エッセイを読むと、ほんと人生って、どうなるかわからないという気がします。 チャンスをものにする、 波にのれるようにする。 駄目なときの乗り越え方。 胸に刻み込んでおく言葉がいくつかありまました。


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若い人、中学生、高校生に読んでもらいたい本。
著者の田中さんは2010年1月、アメリカのフォーブス誌で「アジアで最も若い、自力で大成した億万長者(Asia's youngest selfmade illionai e)」と紹介されました。そんな田中さんが一人でゼロからGREEを作り上げていく過程が熱く描かれています。私は2010年2月に本書を新品で購入したのですがなんと2005年11月3日の初版本でした。読むだけでやる気や希望を与えてくれる本書が若者の間でもっともっと読まれることを期待しています。とてもよい本です。田中さん、どうもありがとう!!
ネットベンチャーの激しさ
会社を起こした人の社長本、という認識で手に取りました。 ネットベンチャーの社長の本は読んだことが無く、ネットバブルといわれる程の市場の爆発的成長の影には、あらゆるスピードとそれを可能にする人間力。そして絶対的な意味での労働量があることに驚きました。 漫然と会社員として、その日その日をつぶしてきた自分はかなりのショックを受けました。 元々は特段とりえの無い普通の人、でもどのようなネットワークの中に身を置くか、どのような姿勢で取り組むか、新しい世界に飛び込む決断が出来るか。社長本によくある内容ではあるが、この本からのメッセージは凡庸な自分に刺激的なメッセージをくれたと思います。 「社長になってから」よりも「そこに行き着く過程」についての記述が大半で、迷い・悩みだらけのエッセイ的な部分が多く、楽しみながら刺激をもらえる著作だと思います。
この本の評価は読み手の姿勢によって大きく変わる。
「人生の可能性」というのを改めて気づかされたという点で、僕は大変素敵だなと思いました。実践的なテクニックや夢のようなサクセス・ストーリーが綴られているわけでもないので、既に「やるべきことをやってる人」には退屈な内容かもしれません。
アツい、そして、さわやか。
この人、たいした人物だなあって、すがすがしい気分になりました。 しかし、楽天はこういう人物を輩出できていてすごいですね。
非常に読みやすい。
1日あれば読める。 彼がなぜインターネット業界に足を踏み入れたか、なぜGREEを作ろうと思ったかが書かれている。 その源泉は彼の行動力。 とにかく、走りながら考える今時の経営者。 就職活動からGREEの立ち上げまでを描いているので、やる気を出したい人や就職活動中の方にもオススメです。


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素晴らしい内容です。
カンブリア宮殿を観て感動してこの本を読ませていただきましたが、素晴らしい内容です。そしてお店に食べに行きましたが、美味しくて安くて良かったです。何回も読みなおしたい本ですね。
中井校長先生と呼びたい!
経営者の中井社長であることはもちろんですが、学校の校長先生のような教育者としての顔が見られるような気がしました。 千房のお好み焼きの美味しさがよ〜く理解できる一冊です!
一日一日を・・
中井氏は関西人は誰でも知っている「お好み焼きの千房」の社長さんです。 今、世の中はプチバブルの様相を呈しており、若い人が目指せホリエモンの掛け声で 金儲けに突進しているようですが、 サービスの基本、やり通すことの価値、人を育てることの大切さと感動について、 この本を読んでおくことが必要かと思います。 トリッキーなことで巨万の富を成すことに必死になるよりも、 一日一日をきちんと生きること、お金をもらうことのありがたさ、 財布を開いてもらうことへの感謝を実感すること、 これらを人の百倍行えば巨万の富がついてくることの方が真実かと思います。
真心の大切さ教えていただきました
自分自身、飲食関係の店をはじめたいと安易に思っていましたが、この本を読み気持ちを新たにしました。多くの困難に立ち向かい、また逃げないで継続するという決意が自分自身にあるかどうか問われる気がしました。安易なお金もうけのためというのでは、続けていけないことを知りました。また商売、経営の原点は常に人間であることを教えていただきました。苦しいとき、迷ったとき読み返したい本です。
涙が思わずこぼれてきました。
信念を持ち続けることの大切さを教えていただいた本です。社長の起業から成長に関してが中心ですが、人生をどのように生きるべきか。何を大切にするべきか?人として大切な何かを教えてくれる本です。ビジネスパーソンに限らず教育関係者、学生、子育て中の親御さん・・・・・どなたでも構いません。読めば読むほど社長の思いが伝わってきそうなので、机の上で目に触れるところに絶えず置いておきたい本です。


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自分を実験台にして、ちょっと真似できないことした人たちの話です
 十八世紀後半〜二十世紀にかけて、人間である自分を実験台にして危険な実験を行い、後世の研究に寄与することになった10の自己実験を紹介していく一冊。  10の章の内容は、次のとおり(「訳者あとがき」より) 第1章 人間はどれくらい高温の空気に耐えられるのか。限界に挑んだジョージ・フォーダイスたちの物語 第2章 食べ物はどうやって消化されるのか。それを解明するため、涙ぐましい実験を続けたラザロ・スパランツァーニの物語 第3章 患者に痛みを感じさせずに抜歯や手術を行ないたい。麻酔法の発見に挑んだホレス・ウェルズとトマス・モートンの物語 第4章 ペルー特有の原因不明の熱病。その謎を少しでも解き明かそうと、自分の体に菌を感染させた若き医学生、ダニエル・カリオンの物語 第5章 黄熱病の感染の仕組みを解明すべく、自ら実験台になったジェシー・ラジアと、徹底した実験を通じて黄熱病対策の確立に貢献した黄熱病委員会の物語 第6章 ラジウムの研究を通じて放射線療法への道を開いたキュリー夫妻の物語 第7章 炭坑、海底、高山など、特殊な環境で働く人々が安全に呼吸できるようにしたい。そのために何十年も危険な空気を吸い続けたホールデーン親子の物語 第8章 自分の体で、世界で初めて心臓カテーテル法を成功させたヴェルナー・フォルスマンの物語 第9章 航空機事故などの非常時に、パイロットはどれくらいの減速の衝撃に耐えられるのか。スピードと減速Gの限界に挑戦したジョン・ポール・スタップの物語 第10章 隔離された環境下では、人間にどんな変化が生じるのか。それを調べるため、洞窟に長期間、ひとりでこもったステファニア・フォリーニの物語  読んでて、こう、まるで自分が被験者になったような錯覚にとらわれました。胃袋がでんぐりかえる気がしたり、異常に熱っぽくなった気がしたり、凄い風圧にさらされている気がしたり・・・。異様にスリリングで、断崖絶壁に立っているような、めまいにも似た感覚を味わいましたね。物語の主役たちに感情移入しすぎたせいかな。ちょっと気分が悪くなりましたけど(汗)  「訳者あとがき」で、<良い子はけっしてまねしないように>と書いてあったけれど、良い子じゃないけどまねなんかするもんか!って思った(キッパリ)
役に立つ人体実験
この世の中 「何でこんなことができるの?」 という類のものが多くある。 ちょっと考えただけでも、 ・なんで飛行機ってとぶんだ? ・なんで臓器なんてものを移植できるんだ?? 当然、元はできなかったものがある時点から実現している。 ライト兄弟は1903年12月17日、人類初の飛行機による有人動力飛行に成功。 臓器移植は1936年にヒト間ではじめて行われた。 いずれもそれらの実現に向け、多くの実験と失敗が繰り返されてきた。 この本は科学者たちが自分の体を使い、 命がけの実験をしてきたという記録である。 例えば「袋も骨も筒も飲み込んだ男」として、 イタリア人科学者 ラザロ・スパランツァーニが取り上げられている。 消化を研究すべく、布を飲み、木の筒を飲んだ。 自らの興味が強かっただろうが、人のためになろうという強い意志もあった。 ところ変わって、現代の政治家ってぇのはナンなんだ。 汚職、贈収賄、媚び諂い。 この本に出てくる科学者は、自らに痛みを強いて、他人を助けた。 方や今の政治家は、他人に痛みを強いて、自らを助く。 あぁ、なさけない。
自分を実験台にする科学者の崇高さとは・・
あまりにも衝撃的な表紙の絵を見ると、内容に不真面目さがあるのではないかと疑ってしまいますが、 サブタイトル「命がけの科学者列伝」とあるように、科学的視点から非常に重要である真実の 探求のために、科学者が結果として自分を実験の被検体として用いなければならなかった状況と その時代背景、世間からの要求、本人の欲求など様々な側面から事例検討されています。 古くは18世紀からの研究〜1980年代の話まで10例があります。驚くことに、この本に 挙げられている内容は、数ある科学者自身が実験台となった科学実験の中でも代表的なものだけであり、 その他にも数多くの検討がされていた(現代でもされている)ことがあとがきに述べられています。 動物で代用が効かず、他人へ被害を及ぼすことはできず、しかしながら自分の信念を曲げて 確認しないという選択を取らないで果敢にも自分の命を賭してまでも科学的な真実を探求した 科学者の崇高さに感動しました。 現代の数多くの科学的知見の中にも自分を実験台とした例(寄生虫を自分の体内に導入するなど)が、 奇異な例として挙げられていますが、科学者の目から見ると、真実探求のためには避けられなかった 選択であることも、すべてがそうであるとは言い切れませんが、本書を読むことにより 理解できる気がしました。
すごい科学者がこんなにいるのだ
評者は以前、ある薬科大学に所用で入ったことがある。マウスの塚があった。特に医学のためと称して、たくさんのマウスが実験のために命をおとしていることは、なんとなくわかっていた。ただ、薬や病気は最終的に人間が行わなければならず、誰かが必ず人体実験をやってきた。その列伝が書かれていた。本書60ページにある、ペルーいぼ病に自らかかってみて、死んでしまう人のことが非常に生々しく、印象的だった。病気にかかって弱っていく様が克明に記録されている。研究者は物事の発生から消滅までの一連の出来事をきちんと記録していく、というのが仕事なのかと再認識させられた。限界を見たい、というのがそもそものはじまりだ、ということにも気付いた。
我が人生にエッセンスを
この本は科学者が自らの命と引き換えに、さまざまな偉業を成し遂げた記録である。 もしかりに偉業にならなければ、ただの物好きで終わってしまったのかもしれない。 でも私がここから読み取ったものは、 誰にでも興味や、心奪われるものがあればこそ、人生は豊かになっていくのではないだろうかと勝手にここに載っている人達の発見する幸福感を一緒に味わったような気がした。 病気の人や、悩みがある人とか、普通なら「なぜ自分だけが」とか とかくダークな感情に流されやすいが、 この本を読むと自分にしか出来ない事があるのではないか、自分だからこそわかる事が あるのではないかと、ちょっと視点を変えるだけで 人生に豊かさを求められるのではないかと思える。 みんな日常的に「大好きなチョコを食べると幸せな気分」とか 「この枕だと安眠出来る」とか日々自分の体で実験しているのである。 本の方たちは素晴らしい方ばかりだが、 そんな感情も芽生えさせてくれた一冊となりました。
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