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   事件・犯罪 の売れ筋最新ランキング   [2009年01月07日]
2009年01月07日(水) 事件・犯罪の第1位は 『なぜ君は絶望と闘えたのか』!
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生きてください
東原亜希さんのブログでこの本のことを知り読んでみました。あの若さで壮絶な人生を送ってきたうえ、この先もずっとそれを背負って行くのかと被害者の置かれた立場の辛さを考えさせられました。電車の中で読んでいても涙が出てしまいそうでした。自殺を考えていたことなど衝撃的でしたが、そこから救った周りの人たちの温かさに心打たれました。 これからの人生こういった人たちに支えられてがんばって生きていてほしい、と応援したくなる本です。
腹が立って・・・そして泣けた。
自分の愛する家族が突然に殺される。 そんな経験をした事がないので、本当の本村さんの気持ちはわかりませんが、 私も自分の家族を交通事故で亡くしているので、”突然”という部分では 理解できるように思います。 この裁判は多くの敵ばかりではなく、多くの味方もたくさんいました。 読み始めるとその内容が克明に描かれていて、まるでその場に自分が いるような気持で読み続けられます。 世の中には自分の満足のために、他人の命も幸せも奪い取って、それでも 平気にできる人種がいるんだと悲しくなりました。 この本は大人が読むんじゃなくて、高校生くらいの多感な人に読んで もらいたいと思います。 私も息子に読ませました。 どう感じたか… 少なくとも、くだらない説法より効果はあると思います。 本村さんの負けない努力によって、きっと奥さんや子供さんも感謝してると 思います。
少年法と死刑廃止運動の絶滅のために
理不尽極まる少年法と、その罪責に比して軽きに失する量刑で成り立ってきた日本の司法制度そのものを向こうに回して闘った本村洋氏を追い続けた貴重な記録。 理不尽に人を殺めた者はその生命をもって処断されることは当然。その当たり前のことが長らく守られなかった日本社会の繁栄は、本村氏のほか、それ以前にも存在した犯罪被害者の声なき声をときに無視し、ときに嘲笑することで成り立ってきたことに改めて思い至る。幸いにして、日本社会は社会の破壊者と呼ぶべき死刑廃止論者を駆逐できるあと一歩のところまでこぎつけた。キリスト教的価値観の跋扈する欧州による、国連を利用した死刑廃止圧力をはね退けるために、多くの人に本書が読まれ、その足跡を追って欲しいと願うものである。
考えさせられる内容
読み進めていくにしたがって、最初は被害者と同じ怒りや憎しみの感情なのが、次第にそれだけでない感情に移行していく、、、。 エピローグでの筆者と加害者との面会の場面での加害者の言葉がどういうことか考えさせられる。
もっとも考えさせられた書籍
 ものすごく重い本です。重いといっても重量ではなく内容に深みがあり、重圧感があるということです。  有名な事件に関する書籍ですので概要はみなさんご存じだと思います。本書ではドキュメンタリーというより小説風に進展していくため非常に感情移入しやすく考えさせられました。ルポなどにありがちな淡々とした展開ではなく会話が非常に多い構成であるためとても生き生きとした内容に仕上がっています。  本村さんの怒り、やるせなさ、無力感などが自分のこととして感じられる非常にすばらしい書籍であると感じました。法律に無関心な方も少年法について考えさせられるでしょうし、普段自分が不幸であると感じている方も現在の幸せを感じられるようになるかもしれません。人により感じ方はそれぞれだと思いますが読者に何らかのインパクトを与えることができる力のある書籍です。間違いなくお勧めの1冊です。


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心とからだ
パニック症候群という(心と頭脳のストレスに起因するらしい)病気に罹患して、心と身体のつながりについて考えていたときに、この本を読みました。 すごく痛かったです。でも、読んでよかったと思いました。 身体が受けたことは心も同じように傷み、心が辛いときは身体の痛みとなる。 性犯罪加害者は、心と身体がつながっていないのだと思います。 ある青少年向けのテレビ番組(初めての精通がテーマ)でこんな台詞がありました。 「自分の身体の主人公であることを忘れないでください」 性犯罪被害は、自分の身体の主導権を奪われるということ。そんなふうに思います。 性犯罪ということだけでなく、性(身体)と心についても、考えることのできた貴重な一冊でした。
虚しく、哀しい被害
「レイプされたことで同情されたくない、ただ知ってほしい」という著者の意思と、同じ女性という性に属すからこの本を手にした。 個人的には、男にレイプされた傷は男でないと癒せない哀しみを感じた。 レイプという過去がいつまでも傷となり、男性に対し夫となった人にでも対等でいられず抵抗感のある道具を使用するセックスを拒否出来ない著者。 レイプされた女性だけが社会生活に耐え、レイプをした男性が何も失わない。 虚しいほど男性社会の世の中で、レイプに遭遇しないだけが女性の防御でしかないのだろうか。そんな哀しみを抱いてしまう本だった。
傷ついた心が向かう場所。
男としてこのような本を読むことは、 少しばかり心理的な抵抗がありました。 ただの興味本位で読むだけではないのか、 そんな自問自答もしましたが、 性犯罪被害にあい、心に多大な傷を受けながらも、 それを克服しただけでなく、 こうして実名を出し、素顔までさらけ出し、 本を出版されるまでに至った、 著者、小林さんの心の軌跡を知りたくて、買って読みました。 結論から言えば、 読んで本当に良かったです。 傷ついた心が向かう場所は、 本当に人それぞれ、さまざまだと思います。 世の中を恨み、自暴自棄になり、 道を踏み外してしまう人も多いでしょう。 それも仕方のないことかもしれません。 でも、小林さんのように、心の傷を乗り越え、 そしてただ乗り越えただけでなく、 そこから突き抜けて、 ある種の使命感に駆られたかのように、 行動を起こす人もいる。 とても勇気をもらえたような気がします。 性的被害、犯罪被害に関わりある人だけでなく、 人生を前向きに生きたいと思っている人にも、 是非読んでみて欲しい本ですね。
哀しくも勇気ある告発です!!!!!!!
■ 【四駆に引きずり込まれる】 20代の著者が、通勤帰路途中で四駆車の運転手から 『道』を尋ねられ、気が付かない間に自転車のバッグ を別の男に車内に奪われ、取返そうとしたら車内に引 きずり込まれ、レイプされてしまった。レイプされて いる時の状況、直後の人間の心理状態、頼みとする警 察署の対応、その後の著者自身の生活再生への取組な どが、赤裸々に描かれているノンフィクションです。 ■ 【自身との葛藤】 自身の屈辱と、家族すら想像の及ばない世界に引きず り込み、被害者としても世間では、認知されない差別 的な立場に愕然とし、絶望感に打ちのめされる。しか し、著者は、立ち直る努力をして、その後、ボーイフ レンドも出来、結婚すら試みている。しかし、レイプ による心と体の傷は、癒えることなく結婚生活を続け ることを困難としていたことが語られています。 ■ 【戦争時のレイプ】 人間同士なのに男女の心理状態は、微妙に違っていま す。そこが又、互いに求めあう所以ともなっているの ですが。男性の小生でも、正直、レイプをする男の心 理は理解出来ません。しかし、昔と言わず近時の戦争 でも、レイプは、相手の国へ侵入し、日常茶飯事であ るし、従軍慰安婦ある軍隊ですら、男性群の性のはけ 口としてレイプは止められていません。本当に、悲し いかな、どうしようもない男性群がいるようです。 ■ 【想像力の欠ける、悲しい男性へ】 そのレイプが、相手の女性と周囲を巻き込み、如何に 辱め心の傷を与え、挙句は、時には自殺に追い詰める 惨劇であることは想像に難くはありません。黙して没 していく有名人もいる中で、無名の乙女が声を挙げ白 日の下に現したメッセージは、想像力に欠けた男性に 対するものです。本著書は、日本国のみならず、世界 の累々とした「声なき声」を現した意味で、女性を代 表しての悲しくも勇気ある『世界初』の告発です。
新味はない
 十年前に出た緑河実紗の『心を殺された私』にショックを受けた私からすると、この本は、さして新味はない。活字の組も大きく、ざっと見るだけで内容は分かる。この種の本を読んだことのない人には意義があるかもしれないが、私なら緑河の著書を勧める。  「同情を買いたくない」という著者の語を信じて、書籍としての評価を下した。


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証券市場の闇
同じような時代に業界にいた者からみて、面白い内容だった。 著者が当事者な文、下手なルポより事実関係も正確なのだろう。


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世間に左右されない個の実践が、真の愛、死刑と通底する戦争を廃止へ導く
「飢えた人、裸の人、家のない人、体の不自由な人、病気の人、必要とされることのない全ての人、愛されていない人、誰からもケアされない人のために働く」「あなたが愛していることはあなたにとって都合の良いことなのではないか」これらマザーテレサの言葉に心が張り詰め、震撼した著者は、2008年4月5日の講演草稿を大幅に修正・補充した本書の前書きを「愛と痛覚をなくした時間、それが私達の日常である」と総括しました 本書を読了し、私は難しくとも、著者が言う世間という愛のない鵺のような存在に惑わされることなく、自分の個を保ち、肉親を越えて他者の痛みを感じ良心の下に生きたい、凡人ながら少しでもそうありたいと思います 実時間にその時代を読み解ける稀有な芥川賞作家であり、気付きを与えてくれる貴重な日本人として、重い病気を抱える著者が健康になることを願って止みません。以下、印象に残る著者の言葉 「痛みを共有することができないという絶望的な孤独を抱えて私達の生はある。ならば、その孤独にうちのめされながらも、なお他の痛みを共有しようとする不可能性にこそ私は愛の射程を見出す」 「一日2ドル以下の生活を強いられる貧困層は世界人口の40% 日本では10年連続で自殺者が3万人を超え、旧ソ連圏を除いて世界最悪の数」 「都合のいいことには泣き、負いきれないことには涙も流さずにむしろ目を背けていく。それが私達の日常です」 「世間とはほぼ純粋な日本語であり、殆ど日本にしかない概念なのです。あくまで顔色を伺うべきは世間なのです。SocietyやPu licは故人の尊厳を前提しますが、世間では個人が陥没する。テレビほど露骨にいかがわしい世間の様相をあらわにしているものはない」 「告解という制度が様々な抑圧の真理を生んだ一方、いわゆる西欧的な個人の自意識、あるいは死刑廃止を宣言したEUのように堂々と人間の良心を語るような自我をつくったことも事実だと思う」 「他国民にも死刑を拡大していくのが戦争。死刑と戦争は通底すると考えざるを得ない」


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素直に率直
結局、読了後も私にとっての死刑「廃止o 存置」の結論は出せないままでした。 でも今まで深く考えていなかった「死刑」という制度に心の中が揺さぶられた感じは確かです。それだけでも本書を読んだ価値はあると思いますし、本書を読んだだけでこの悩ましい問題の結論を読者に出されるのは著者にとっても不本意だと思います。 文章が素直に率直なんですよ。 「いのちのたべかた」(よりみちパンセ)を読んで以来、森達也さんの著作は すべて目を通しましたが、この方はホント現代に必要な人だと思う。
テラーの想像力
著者は極めてシンプルな形で考えをあらわします。 死刑になるかもしれない人が親族であったり冤罪であることを 常に想像力とともに考えること。 以下ある程度いまはなきインド仏教論理学の話になりますが、 殺された人の悲しみだけの想像力を発揮し、怒りや恨みは消えるものと 想像すること。殺された親族でもときに加害者を許すことはありますが 死刑にだけについてだけは許されないと想像すること。 「情に訴えればいい」(『世界はもっと豊か』P79)は著者が常日頃 訴えてきたことでもありますが、アメリカのカルト集団のように 自殺であっても集団虐殺ではないかと想像することも必要となります (『同上』p73) 殺した人が殺させられたと想像すること。 殺された人はもう想像できないわけではないと想像すること。 殺された人は殺した人が想像することによっていかされるということ。 死刑は殺人であり殺人は死刑ではないということ。 死刑にしたものは死刑になり殺人をしたものは殺人されないと想像すること。
著者自身の気持ちの揺らぎがそのまま出ている本
死刑制度存続か否かを論ずる本ではない。そもそも「死刑」という、人が人を殺すことについて 著者の森達也自身が、悩み考える。そのプロセスをドキュメンタリータッチで追う。 森達也は、死刑囚、弁護士、被害者遺族……といった関係者だけでなく、存続派にも廃止派にも会い、 それぞれの考え方をすくい上げる。 被害者家族と加害者家族では心境も異なる。それらの人たちに話を聞くことで、 著者自身も揺れ動く。それがともすれば、「焦点の定まらない」という評価も受ける。 しかし、死刑を云々することは、刑法論や制度論などの「理屈」「理論」を超えた、 もっと情緒的で感情的なものではないだろうか。 だからこそ、賛否双方の意見をすくい上げ、そこから感情的でもいいから「何か」を 見出そうとした著者の試みに私は共感を覚える。 もし私の家族が殺されたら、死刑を! と叫ぶだろう。 しかし私の家族が誰かを殺したら、申し訳ない、命だけは……と考えるかもしれない。 「死刑」とはそういうものではないだろうか。 死刑の是非を問いかけるという大上段に振りかぶったものは、著者にはないと思う。 「立ち止まって考えてみませんか。私も考えます……」 著者は全編を通してそう言い続けているように思える。
論理ではなく情緒、いや本能
存置派・廃止派・悩んでいる派との対話を経て、著者は論理的には死刑を存続させる理由はないと結論を下し、情緒に焦点を当てて作業を続ける。亀井静香や元死刑囚など興味深い取材対象だ。そして最終的には、死刑制度を存続させているのは自分たち自身であることを踏まえて、「僕は彼らを死なせたくない」「彼らの命を救いたい」との結論に至る。副題がそのまま結論である。 この考えに至った直接のきっかけは広島拘置所である死刑囚に面会したことだ。帰りの新幹線で著者は思う。「僕は彼を死なせたくない。なぜなら彼を知ったから。会ったから。会って話したから。」と言う。これは情緒ともちょっと違って、本能であると。 会った人を救いたいと思うのは理解できる。しかしここから死刑囚全員を死なせたくないと一般化する過程が非常に不透明であり、説得力に欠けた。少々残念。
BLUE HEARTS !
こんなにたくさんレビューが書かれているのがいいですね。 なんか考えて言いたくなる本なんですよ。 僕は森さんのBLUE HEARTSみたいなところが好きです。 「終わらない歌を歌おう くそったれの世界のため」 「どぶねずみみたいに美しくなりたい」 甘いとか、青いとかって言えばそうですが、「人に絶望したくない」という森さんの言葉はひとつの素晴らしい美意識だと僕は思います。


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漫画としての面白さはあるか
呉智英は「ゴー宣は漫画じゃない」と謂い、小林よしのりは「既存の漫画とは違う枠組みなんだ」と反論する。この争い自体は不毛では無い。つまり、呉は「漫画表現としての面白さが無い」と謂いたいのではないだろうか。 僕はなるべく、ゴー宣シリーズを「漫画表現として」読むように心がけてきた。ゴー宣には、漫画としての決定的なジレンマを抱えている。それは何か? それは、思想の論理としての正しさと、漫画表現としての面白さの鬩ぎ合いだ。論理としての整合性を求め過ぎると、漫画として面白くなくなってしまう。かと謂って、漫画表現の面白さを追求すれば、根拠の無い印象批判となってしまう。だからこそ初期のゴー宣は、ギャグで描くような作品が多かったのではないか。思想としての責任を取るか、娯楽としての責任を取るか、この作品を描く事は常にそれとの戦いである。 このバランスを取り続けるのは、もう不可能なのではないかと思う。初期のように、ギャグ漫画としての本分に帰るか、若しくは印象批判を続けるしかなくなってしまうのではないか。純粋に論理としての面白さを突き詰めるならば、文章に敵うものは無い。漫画表現論が盛り上がっている今、この均衡、このバランス、このジレンマにどう決着をつけるか、小林よしのりとその熱狂的愛読者は、岐路に立たされている。いや、数年前から立っているが、明晰に気付いている人がどれだけ居るか・・・。 逆に謂えば、その矛盾をかかえた作品構造自体が、あの飽きっぽい小林よしのりが連載を続ける原動力の一つになっているのかも知れない。例えばフィクションの少年漫画であったとしても、この思想と娯楽の鬩ぎ合いは多少なりとも存在する。あるでしょ?バトル漫画でいきなりとってつけたような説教をするパターンが。すると、小林よしのりが手法に自覚的な作家である以上、ゴー宣の連載は続く。それが彼の全てになる事自体が、作家としての全てに成り得るからである。 本作品の思想としての意味も頷けるものはあるが、まずこれは漫画であるという事だ。多少なりとも、漫画表現という視点からの意見が無いと、ずっとアンチとファンとの抗争は続くとしか思えない。
ちゃんと読む、ただそれだけのこと。
最近の人はまともに史料は愚か、文章を読むことが出来てないようですね。 批判の矛先となっている中島の本「パール判事」は特に、杜撰極まりないものである。 東京裁判の最大の争点は「共同謀議の有無」である。 おっぱっぴーみたくあしらわれている毛むくじゃらの左運動家と中島が「そんなの関係ねえ!」と叫んでいるところが、一番重要な箇所です。
学者は、信用ならない
「なぜパール?」 と思っている人も、もしかしたらいるかもしれません。 わたしも買ってから、しばらく本棚に置きっぱなしだったのですが、 読んで、本当によかったと思いました。 資料は、このように読み解くという手本を鮮やかに見せてくれます。 パールの真意は、日本人ならば、必ず正しく後世に伝えていかなければならない。 強く思いました。 それにしても腹立たしいのは、パールを歪曲しようとする多くの学者たちです。 わたしたち一般人は、難解なパル判決書を気軽に読むことができません。 学者が「こうだ」と言えば、そうなんだと思ってしまう。 意図的に大衆を騙そうとしているのならば、罪が深いです。 日本の学者たちが、いかに信用できないか(能力がないか?)よくわかります。
久々のゴー宣風味が炸裂
ゴー宣と言えば、知識人の空虚な意見をこき下ろす事と 珍妙な似顔絵。久しくおとなしかった要素が炸裂。 「バカデミズム」と名付けられた学者の強烈な似顔絵を 発言と合わせる手法は、やはり笑ってしまう。 そして相当な勉強を重ね、真実に忠実であろうとしている。 ここまで一人で戦い抜くその度胸に、まず感服する。 結局の所、ゴー宣は初期から「反知識人」だった。 詩のような無意味な主張を繰り広げ、何の意味があるのか。 そうした旧来の「知識人」は、最早力を持たない。 小林は今でも、自身は「知識人ではない」と 思っているのだろうし、信頼できる知識人に 出て欲しい、自分のような漫画家がやらずとも 良い状況を願っているのだろう。 それは小林ファンでない人も含め、多くの人が 潜在的に望む事だと思う。 無意味な上に、冷静を装った、 本質的を装いながら本質から遠く離れた 「プロパガンダ」は、もういらない。 「政治的プロパガンダ」を行っているのは、 やはり中島のような類の人間だろう。 彼らこそが、実は戦後日本の「体制派」なのだ。 最後に、パール判決書のこの箇所は、 小林のやって来た事の説明に良いのではないかと思う。 「もしその人が自己の意見について  輿論の支持をうるに成功したとすれば、  それに成功したのはかれの功績である。  この目的のために、なんらかの不正手段が  とられたというような主張は全然ない。(中略)  かりに同博士(大川周明)の意見はきわめて容易に  大衆に受けいれられるものだったとすれば、  それは、その他の要因が日本国民の生活に  働きかけていたために、  すでに博士の意見を受けいれる素地ができていたからに  ほかならなかった。」(共同研究パル判決書下 469-470)
たかがマンガ
小林よしのりを批判する人たちはよくマンガだろといっている。 そのたかがマンガが心に響く。 枝葉をとらえて批判する人がいるが、ミキがしっかりしているから批判をしている人たちの言葉(文章)を聞いていてその人たちのほうが馬鹿に見える。 たかがマンガ家がここまでやっているのに、日本の政治家、マスコミ、学者さん、がんばってよ。


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   1997年3月8日深夜、渋谷区円山町で、女性が何者かによって絞殺された。被害者渡辺泰子が、昼間は東電のエリートOL、夜は娼婦という2つの顔を持っていたことがわかると、マスコミは取材に奔走した。逮捕されたのは、ネパール人のゴビンダ・プラサド・マイナリ。娼婦としての彼女が、最後に性交渉した「客」であった。

   本書は、事件の発端から一審判決に至るまでの一部始終を追ったものである。その3年もの間、著者は、事件にかかわりのある土地に足繁く通い、さまざまな証言を集めた。事件現場となった円山町は言うにおよばず、ゴビンダの冤罪を晴らすべく、はるかネパールにまで取材に行った。立ちはだかる悪路難路を越えて、彼の家族友人から無罪の証言を得ようとする著者の姿には、執念を感じてしまう。

   ネパール行脚が終わると、裁判の模様が延々と書かれている。ゴビンダを犯人と決めつけている警察の捜査ひとつひとつに、著者はしつこく反論していく。このくだり、読み手は食傷気味になるかもしれない。だがその執念も、ともすればステロタイプにくくられがちな「エリート女性の心の闇」に一歩でも迫りたいという一念からきたのだろう。著者は、確信犯的に堕落していった渡辺泰子に対して、坂口安吾の『堕落論』まで引用して、「聖性」を認めている。その墜ちきった姿に感動している。この本は、彼女への畏敬と鎮魂のメッセージなのである。(文月 達)


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ノンフィクション界に於ける汚点になる駄作
猟奇殺人、多重人格など犯罪心理学的な事に興味があり、新潮45シリーズ等読みあさってきたが、これ程読みにくい、最初から最後まで入り込めず集中力さえ削がれるノンフィクションに出会ったのは初めてです。 とにかく、著者の主観の多さと、無理矢理小説らしくしたいのか、リアリティの無い表現がこれでもか、というほど散りばめられて、内容の割に頁数だけ増えた一冊です。 もしかすると、○○頁位で仕上げると決められて書いたのかと疑ってしまう程。
ジャーナリストの限界か
事件のアウトラインを知るにはまぁ、悪くはない。 私はこの事件が起こった頃、とても気になりつつも多忙で情報不足だったため、 後追いでこの本を読んで知った事実も多数あった。 もちろん他の方がおっしゃるとおり、思い込み(思い入れ?)が強すぎるように感じたり、 容疑者は冤罪ではないか?という方向に話が進んだりするしで、 結局被害者の行動の意味は解明されないので(佐野氏自身の考え(これも思い込みっぽい)はあるのだが、外していると思う) 不満はモヤモヤと残るが。 しかし、ジャーナリストに精神分析までは無理だとも思う。 (これは決してジャーナリストを貶めているわけではない。念の為) 私はジャーナリストには、事実を緻密に調べて、事実の積み重ねから見えるものを提示する以上は期待していない。 その点でこの本では、不必要に思い入れて踏み込んでしまったために失敗作になったような感がある。 ちなみに被害者の彼女の心理分析については、私の知る範囲(狭いよ・・・)では、 斎藤学氏の『家族の闇をさぐる』の10章以降がなかなか興味深かった。
こんな事件だとは知らなかった
興味深く読んだ。しかし、「OL」というと事務系アシスタントの女性を想起させるので、この場合には適切でないようにも思われる。 1997年3月、東京電力のキャリアウーマンの女性が渋谷円山町の古いアパートの一室で遺体となって発見された。本件は殺人事件として捜査され、被害者の渡邉泰子(当時39歳)の生活が明らかになるにつれて世間の関心を集めていった。渡邉は32歳頃から売春を始め、事件当時、東電での勤務終了後に円山町の街頭に立って客引きをしていた。また、勤務のない土日には五反田のコールガールクラブに勤務していた。自己に課した「ノルマ」は一日四人だったとみられ、ノルマをこなすために相当低額・劣悪な環境で「仕事」をすることもあった。例えば、事故直前の手帳には、「?外国人、0.2万円」という記載が見られる。知らない外国人と2千円で仕事をしたということである。また、駐車場や屋外で客の相手をしていたことも諸々の証言から明らかにされている。 容疑者とみなされていたネパール人には2000年に無罪判決が出た。ここまでが本書で追いかけられている。しかし、(本書の刊行後)控訴審では逆転有罪判決、上告は棄却。これは、読んだあと調べてみて衝撃的だった。ほんとかな。 筆者は、「この事件を知ったとき、身内から大量のアドレナリンが分泌されるのをはっきり感じ」、例えば前後して起こった事件 ――― 和歌山砒素カレー、酒鬼薔薇、新潟少女監禁、――― などの大事件とは違う、「『生理』のレベルまで突き刺さる」衝撃を受けたそうだ。ぼく自身、どちらかというとワイドショーを見るような好奇心をもってこれを読み始めたが、渡邉泰子の突飛な行動に驚嘆し、衝撃を覚えながら読み進めた。渡邉は、杉並の裕福な家に生まれ育ち、慶應高校から慶應大学に進み、当時としては数少ない女性総合職(東電には総合職 事務職の区別はないが、実質総合職採用であった)として東京電力に入社した。しかし、32歳以降の彼女の人生は売春にほとんどのエネルギーを注いでいたように見られるのである。 しかし、よくよく考えてみると、誰にでも何かしら趣味があり、退社時間から寝るまでその趣味に没入しているという人は少なくない。そのような趣味人は尊敬や羨望の念を持って眺められることもある。それは酒でも音楽でも食事でも読書でもありうる。最近ならブログでもよい。渡邉の場合は、それがたまたま売春だったのではないかとも思われる。好きでなきゃこんなに一所懸命街に立てないでしょう。これってあまり行儀のよい趣味とは思われないし、応援も共感もできない趣味ではあるが、少なくともセクハラ・アルハラ・パワハラが趣味みたいなおっさんたちよりは世の中に迷惑をかけていないということも言える。
ノンフィクションとしては悪い本・・・ですが・・・
面白いのは著者が取材中に出くわした警察検察の闇の部分です。 信じられないほど杜撰で怖い事実が記されています。 これが本当なら著者が冤罪事件だと思い込むのも無理はないw 見込み捜査の恐怖、最初から結果を導く為の捜査の手法がわかる。 この一点で☆2つ。 もっとも怪しい捜査を抜きにしても犯人が真犯人である可能性は 大いにあると追記しておきます。
読むとがっかり
この本をどんなジャンルに入れたらよいのか非常に困ってしまう。 一応ジャーナリストが書いたルポなのだろうけれど、非常に推測の部分が多く、何ともお粗末と感じる。 昼間はエリートOL、夜は立ちん坊をしていた売春婦と言うことで事件が起きた当初は非常に話題になったので手に取ってみたが、正直がっかりした。 被害者の生活のことを考えると、証言を頂くことは不可能に近く、また単なる好奇の目で見ていない事は評価するが、ルポではなく、この事件を題材として全く別の小説を書かれた方が良かったのではないかと思う。 正直、久々に「読んで損した」と思う本でした。


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「心からのごめんなさい」品川裕香は軽度知的障害「児」が少年院にあふれ(彼らの多くは、被虐待児であり、被虐待が背景となる脳の成長阻害という問題もさらに深い問題も含んでいるのだが)、彼らの更正とともに社会全体としての支援が必要だ、と問題提起した。  本書も、障害者の生活支援を全体の課題として挙げているが、やはり「者」の問題としても軽度知的障害が問題であることを指摘している。「児」、そして「者」。軽度知的障害の問題を社会として支援システムをどう構築するか、そのモデルを探求したい。
今後の著者の活躍に期待
読んでよかったです。 この国の受刑者の二割以上が障害者であるという事実は驚きです。その触法障害者のほとんどは被害者タイプの人々であり、刑務所に入る前までに外の世界でさんざんいじめられていたという記述には心が痛みます。 いろいろなケースを著者が独自に調査し、可能な限り当事者にインタビューして書いてある本なので、よくここまで個人の事情につっこんで調べ上げたなという印象が強い本です。
休み休み読みました
あまりに気持ちが重く、息苦しささえ感じたので、どんどん読みたいのだけど、出来るだけ休み休み読みました。 気持ちの整理をしながら、心の中で内容をしっかりかみ砕きながら。 まだ読んだばかりで、感想を書く準備が出来ていませんが、最近読んだものの中では特に衝撃を受けた一冊です。 何とかしなければ、 何とかしてあげてほしい、 何か手だてはないのか、 そんな思いが頭の中に渦巻いています。
読んだあとが大事
私は平凡な会社員だが、多少福祉分野に携わったことがあり、この本の中にあるような世間一般から隠されている実態の一部は事前に知っていた(障害者の売春婦、ヤクザなど)。 この本が衝撃を与えたことに異論はないが、このような探索型のノンフィクションは読んだあと「では、どうするか?自分にできることは何か?」を考えるのがとても重要だと思う。 よく周囲に目を凝らしてみると、ヤクザが障害者を喰い者にしているような構図が見つかるかもしれない。本の中の人は一般論としてかわいそうだが、周囲の障害者は何をするかわからないから怖い、というダブルスタンダードが問題を見えにくくしているのだと思う。 山本氏の功績は、刑務所に入って障害者受刑者の実態をリポートしたこともあるが(ケガの功名?)、それよりも、日本には日本人が直視しようとしない問題がいろいろとあって、それを明るみにしたことだろう。 文章表現でやや大げさだったり、違和感を感じるところも若干あるが、それを補って余りある意義ある本だと思う。
世間の人がこういう実態を把握していない
一体どれだけの人がこの驚愕の事実を知っているだろうか。 そのへんにいくらでもあるおもしろおかしい刑務所の本とは全く違う。 刑務所は私たちが生きている社会の縮図だ。彼らの中で「言うことを聞かないと刑務所に送られるぞ」「刑務所なんて嫌だ。俺はここにいたい」もちろん刑務所内の会話である。中にはどうやって刑事事件の取り調べや裁判を受けてきたのか首を傾げてしまうような人もいる。 またそれぞれの障害についても詳しく書かれ、刑務所が今抱える問題とともに、社会で他人事と割りきる私たちも関心を持たなければならない。 あらゆる方々に読んでいただきたい作品です。


おすすめ度

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くちコミ情報
備えあれば憂いなし
「サバイバルブック」の改訂版です。 『まさか』『ありえない』とか言う状況ばかりかもしれませんが、予備知識として知っているのといないのでは、雲泥の差になります。 私は海外に出かける時に、必ずこの本を持って行って読み直しています。
サバイバルの定義が変わった現代においては今一つ
私はかつて柘植久慶氏の(小説以外の)著作に衝撃を受け、 頭に叩き込もうと熟読したりサバイバル・グッズを収集したりしていた。 しかし阪神・淡路大震災によってサバイバルの定義が一変するのを 目の当たりにし、自分を深く恥じると同時に氏の主張に疑問を抱いた。 大災害の中にあって多くの人々が、助け合うことによって生き延びたのだ。 それ以降に起きた国内外の大災害においても同じだった。 それによって明らかになったことは、無人島や戦場ならいざ知らず 一般市民に必要なのは「手に手を取り合って皆で生き残るノウハウ」だ、ということ。 一方で氏が説くのは根本的に「自分(と家族)だけが生き残るノウハウ」であり (事実『あなただけが生き残る方法』というサバイバル本も書いている)、 この点の大きなずれに私は疑問を抱いたのだ。 極論すれば阪神・淡路や新潟クラスの大地震、あるいは インドネシア級の大津波の前では個人の備えなど吹き飛んでしまう。 また、犯罪への対抗手段は深く考えられていると思うが、 日本は正当防衛が成立しにくいと聞いている。それが正しければ この本の記述をそのまま実行するのは社会的に危険かもしれない。 生物兵器や核兵器に至っては、そもそも対抗手段自体がないのでは。 それを目的に作られる兵器なのだから。 「平和ボケ」という言葉を耳にするようになって久しいが、 この言葉を連発して喜んでいる人はさしずめ「戦争ボケ」とでも言えるだろうか。 それら全てを念頭に置いた上でなら、備えはあるに越したことはない。 その意味で星一つ追加。
重みのある文章に身が震える思いがした
ありとあらゆる天災、事故、疫病、テロなどを想定したサバイバルの書。 文章には平和ボケした我々とは全く違った重み、緊張感が伝わってきて 思わず、体が震えるような恐怖を感じます。 筆者の考え方は軍隊で鍛えられたものという印象が非常に強いです。 とにかく実践的。自分の身は自分で護る、そういうことを痛感しました。 文章が多少過激な部分もありますが、これくらいの認識がないと 犯罪の激増している今の日本では安心できないでしょう。 文庫サイズも持ち運びのために考えているあたり、さすがリスク管理が徹底しています。 是非、一読されることをお奨めします。
危機管理はもはや常識
フランス外人部隊やグリーンベレーに所属していた日本人は柘植氏の他には殆ど居ないだろう。 それらの部隊でのテクニックを一般人でも(何とか)使いこなせるようにマニュアル化したのがこの本だ。 突発的な危機に遭遇したり暴漢に襲撃されたとき、あなたならどう行動するか?まずはこの本で。 私は柘植 久慶氏の本を何冊か読んでいるが、どの本も非常にレベルが高い。
腹をくくったサバイバル術の指南書として
「サバイバル・バイブル」は全面改訂があるため過去の版も貴重な資料であると思う。新旧の版の中でも本書は「秀逸」である。 著者自身の経験から著しているため、類書は存在しえないといっていいくらいにハードであるが、語り口はさわやかでユーモア(ブラックユーモアか)もちりばめられてある。最後まで飽きさせないで読ませてくれる。繰り返し読める本でもある。 公的機関は大惨事から身近な惨事まで含めて「初動において」一般人を助けられない。結局は自己の力を頼みとするしかない。こうした超リアルな現実を考える手助けとなる。常備したい本と思う。