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エッセー・随筆
の売れ筋最新ランキング [2009年01月07日]
2009年01月07日(水)
エッセー・随筆
の第1位
は 『
この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ)
』!
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この世でいちばん大事な「カネ」の話 (よりみちパン!セ) (よりみちパン!セ)
西原理恵子
(イラスト)
¥ 1,365(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:5位
カスタマーレビュー数:15
【
くちコミ情報
】
たしかに西原最高傑作だ
他の方も述べておられますが、著者の最高傑作と言い切ってよいでしょう。 もちろん西原には多数の最高傑作があるのですが。 なぜ自分が「最高傑作」と思ったか、以下に列挙してみます。 ■まず彼女に「伝えたいこと」があって、それがきちんと伝わってくるから。当たり前かもしれませんが、なかなかないんですよ、これが両方そろってる本って。 ■表現がこのうえなくダイレクトでシンプルなのに、乱暴さや粗雑さをまったく感じない。これは名人の芸だ。 ■いろんな作品で展開された西原のいろんな世界が、1冊230ページに凝縮されている。単なる自叙伝ではありません。著者の言葉を勝手に借りれば、「生きざま」です。 ■本書を読むことで、自分と世界のつながりを再確認できる。再構築しようという気になる。 ■もちろん、単なる気晴らしにもなる。あー面白かった、とパタンと本を閉じて忘れたっていい。それでも何かが残る。 このおばはん(と言っても実は自分も同い年なのですが)の話をずっと聞いていたい。そう思いながら、ゆっくりゆっくり読みました。非常に充実した時間でした。本書を買って本当によかった。
確かに子供に読ませたい内容
本を買うと、その出版社の書籍を紹介した紙切れが入っている物ですが、それを見て初めて解りました。 「よりみちパン!セ」とは中学生〜大人を対象としたシリーズなのですね。それで総ルビだった訳です。 自分も不惑を目の前にし、子供を育てる身になってこの本で語られている事がよく解ります。貧困や暴力に 追い立てられる生活は思考能力を奪うのも本当です。自分自身がそうでしたから。今になれば「働きながら 勉強するって手もあるじゃないか」と解るのに、中学・高校生の頃の自分は「働くしか無い」と思い込んでいた物です。 将来の夢を見て、その為に何をしたらいいんだろうとか考える余裕があれば、堅実に生活して行く為の お金を稼ぐ為に自分はどう動くか考える事も出来ます。それには、まず金持ちじゃなくてもいいから 「平穏な暮らし」が何より必要です。 でも、スタート地点が平穏でなかった場合の突破口を見つける為に、西原理恵子がやって来た事は参考に なると思います。だから今、貧困や暴力にさいなまれる生活を送っている子供にこそ図書館で借りてでも 読んで欲しいし、自分の子供にも「大人になって食べて行けるだけの力を付ける為にはどうしたらいい?」 を考える切っ掛けとして読ませてあげたいです。 絵が下手でも、下手なりに仕事のフィールドはある。最下位でも最下位なりの戦い方がある。 だから、いい学校に行けなければいい会社に入れずいい生活が出来ない訳じゃない。 いい学校に行けなくても今の自分の力で始められる事、伸ばせる事はきっとある。変にプライドを持って 選り好みせず、トコトンぶつかって行け!自分の子供にもそう教えたい物です。 本文のラスト3ページではやっぱりウルッと来てしまいました。もちろん、鴨ちゃんの事なのですけどね。 何で見たのか忘れましたが、武田鉄矢の母親がこんな事を言っていたそうです。 「貧乏は病気だ。ただ1つの特効薬は学問だ。でも即効性は無い。」
好きなことでお金をかせいで好きなごはん毎日食べる
「カネ」を軸にしたサイバラの自叙伝ともいえる作品です。 ・ちょっと前までの地方でも人々の生活。 ・お金が生み出す数々のドラマ。 ・自分の人生を歩むキッカケ。 ・「カネ」がもたらす自由。 ・「カネ」がもたらす恐怖。 ・世界の「カネ」事情。 ・「カネ」を稼ぐということ。 誰もが貧乏だった昭和の頃から、誰もが豊かになった平成の時代を生きた大人にこそ読んでもらいたい1冊です。 「生きる!」ということを真剣に考えさせられました。 こんな時代だからこそ、自分の足元をしっかり確認するためにおススメです。
女性の視点で書かれています。
2時間で読み切れます。 私が一番印象に残っているのは、「やりまん」の話です。 自己評価の低い女の子は、「やりまん」になりやすいらしい。 少し男の子に優しくされると、「こんな私でも優しくしてくれるんだ。」と感じ、 その結果、簡単に体を許してしまう。 男の私にとって、「なるほどなー」っと考えさせられました。 まあ、考えてみれば確かにそういうことってあるなーと思いました。 それから、貧乏は病気であって、そうとうの覚悟がないかぎり子供にも連鎖していくという作者の論法にも納得させられました。 この本は、お金の話というより、作者の貧乏生活の実体験や感じたことなどがまとめられたエッセイだなと思いました。
子供に読ませたい
まだ子供はやっとひらがなを読み出した年齢なので、読むことはできないが 読書を楽しめるようになったらすぐにでも読ませたい。 他の方のレビューでもこの本を読んで泣かれた方がいるようですが、私も泣け ました。正月早々良い本を買った。 思春期に頭でっかちで意味も無く悩んでいた時、こんな本があったらもっと 頭も心もシンプルに強くなれたのではないかと思う。 漫画も好きだけど、この本には西原さんの人柄と品の良さがつまっています。 ますます好きになりました。
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旅する力―深夜特急ノート
沢木 耕太郎
¥ 1,680(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:171位
カスタマーレビュー数:9
【
くちコミ情報
】
深夜特急の完結
やっとこの本を読んで深夜特急の旅が完結したように思いました。深夜特急を夢中で呼んだ人なら楽しめる本だと思います。私も15、6年前に読み、旅の情熱を吹き込まれてからいろいろな街に行きました。ポルトガルのリスボンに行った時砲台の見える公園に立った時、沢木耕太郎もここに居たんだと思うと何か感慨深いものがありました。それは旅に出て本当に良かったと思う一瞬と沢木耕太郎への感謝の気持ちでした。
出会った時が最良の時
僕は、26歳という沢木耕太郎さんがいうところの最もバランスの良い時期に、日本から飛び出せなかった人間だ。飛び出すことを考えないタイプの人間ではないのだが、その当時の僕はようやく定職についたばかりであった。 だから、沢木耕太郎さんの本は読んではいたが、はっきりとしたひがみによる嫉妬心を抱いていた。「深夜特急」に刺激されて旅立った人達すべてが羨ましかったし、旅立てなかった自分に苛立ったりもしていた。 この本は、そういう気持ち先走り型の中途半端な旅人に、何というかある種のなぐさめを与えてくれる。 自分だけの旅を見つけられるかもしれない、あるいは、僕自身がたどってきたこれまでの道が、僕だけのかけがえのない旅だったのだのではないかと思える、そんな気にさせる本であった。 まだ、読んだことがなかった(羨ましくて手が出せなかった)「深夜特急」を読み始めた。
「経験が、感動や興奮を奪ってしま」う前に跳べ
名作『深夜特急』シリーズ誕生の前史や創作過程などの余滴部分を記したいわば本当の「最終便」作。云うまでもないが、本書の前にまずシリーズ全作を読むべき。(但し、個人的にはシリーズそのものに関る部分よりも、作家沢木耕太郎が誕生するまでの「彷徨する姿」を描いた部分が印象的であったことを告白しておく。) 「旅する力」それは広く云えば「偶然に対して柔らかく対応できる力」(272頁)という一言に収斂されよう。本書を読んで、私も大学5年生になる直前の春休みに、バックパッカ−としてクラコフ(アウシュビッツ収容所)やベルリン(統一前の東西両市)をはじめとする欧州各地を巡り、ただひたすらに歩きまくった2箇月程の安旅行のことを思い出した。嫌なこともあった筈だが、帰国後の「一皮剥けた」感じも含め、今では私の原体験の一つとして全てが美しい思い出となっている。「もちろん経験は大きな財産だが、未経験もとても重要な財産なのだ」(236頁)。 私が氏の名前を初めて知ったのは、かつて父の書斎で偶々手にした「展望」1976年4月号の「長距離ランナーの遺書」を一読したときであるが、それにしても氏の明晰なそれでいて思いの籠った文体にはいつ読んでも魅了される。おそらくはより深き成熟に向かって今後も飛翔を続けるであろう氏の益々の活躍を楽しみにしたい。
深夜特急を通した旅論
深夜特急本編の秘話や裏話公開!というほどの内容ではないので、 過剰な期待は禁物だが、 深夜特急に即した中での、沢木さん自身の旅とは何かが語られていて、 旅をしたことがある人、深夜特急を読んだことがある人なら、 うんうんうなづきながら読めると思います。 私にとってはやや一般的な旅論的話よりも、 デビュー直後の沢木さんのライター活動が、 非常に興味深かった。 深夜特急をもう一度読みたくなりました。
旅を通じた人生の本
私は妻と子供2人(小学生)で2006〜2007年に1年間 世界一周に行ってきました。中南米〜アフリカ〜中東〜アジア。 経営コンサル・講演家の仕事を中断して。 当時はそれまでのダメ人生が好転していた時でしたが、 沢木さんも最初のピークの時、あえて捨てて旅に出た。 だから、あえて捨てて行くのだと。 結果は・・帰国後はスグに仕事も復活し、むしろ倍増。 私の本もベストセラーになり、妻と子供が書いた世界一周の本も出ました。 スゴイのは、世界の途上国にある日本人安宿には、かならず「深夜特急」があり 私もあらためて全巻を読み直しました。最高でしたね。 素晴らしいです。大人の深夜特急。 これは偉大な人生本です。
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¥ 570(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:1763位
カスタマーレビュー数:5
【
くちコミ情報
】
あとがきから読んでみると、いいと思う。音楽への愛情を感じる本。
普段、音楽にはあまり興味がないのだが、村上春樹は大好きだ。この本も文庫になり手に取りやすくなった。 あとがきに筆者が書いているのだが、音楽と小説のふたつが本当に好きなんだなと、この本を読むと感じる。 音楽に対する、筆者の愛情があちらこちらから、にじみ出ている。 それなので、自分がまったく知らないアーチスト、聞いたことのない音楽に対するエッセイというか小論文でも、大変気持ちの良い読書ができる。 自分も好きなものには、これくらいの愛情をもって、長くつきあいたいものだと思う。 本文を読む前に、筆者のあとがきを読んでみてください。 自分は再読はしないと思いますが、音楽好きな人には楽しめると思うので。星は4つ。
スイングしている
村上春樹という小説家が書いた、音楽に関する著述である。エッセイというには、各編は長く、充実している。研究というには、個人的な記述である。 本書には、各編が30ページ程度からなる10編(ジャズ3、クラシック3、ポップス4)がおさめられている。ある編は作曲家に、別の編は演奏家に、あるいは曲そのものにフォーカスしているが、音楽(LP、CD、コンサート、ライブ)と伝記本や雑誌のインタビューを元に構成された、村上春樹個人の音楽体験を読者は追体験できる。 「、、、僕には-------小説家だからということもあるかもしれないけれど------音楽を媒介にして、その周辺にある人々の生き方や感情をより密接に知りたいという思いがあるし、こういう本を読んで音楽を聴くと、何かひとつ得をしたような愉しい気持ちになれるのだ。」とゼルキンとルービンシュタインの項にある。まさしく読者は、何かひとつ得をしたような愉しい気持ちになれる本。 最近の米文学の翻訳の仕事の影響だろうか、語彙も表現もさらに豊かになって、スイングしている。村上ワールドや小説に興味がない人でも、音楽好きには勧めたい1冊である。
卓越したシューベルト論とウィントン・マルサリス分析に唸る
オリジナルは2005年11月25日リリース。何となく不可思議な文法になってしまっているこのタイトルがまた面白い。ジャズ喫茶のオーナーだった氏も今や音楽の全カテゴリーを射程圏内に入れ、全方位的に自らの感性に正しく論じている。 そして『ポートレイト・イン・ジャズ』よりもっとずっと深い洞察にまで到達している。 考えてみればこういう風に広い範囲で音楽を論じて一冊にした本というのは、初めてではないだろうか。吉田秀和はジャズやロックを論じなかったし、清水俊彦や植草甚一はクラシックやポップスを話題にもしなかった。ピーター・バラカンはシューベルトのソナタを論じられないだろうし、宇野功芳はスガシカオを知らないだろう。村上春樹のように感性のおもむくままに自分の『正』とした音楽を分野にとらわれず、深く掘り下げた人は今までいなかったのだと思える。そこがまずスゴイ。 ジャズ・ロック・クラシック・ポップスと分野にとらわれず聴いてきたリスナーがこの本を読めば、その広く深い洞察に感心しきりだ。ぼくは特にシューベルトのソナタ論のすばらしさが、かつてこの分野の評論家が一人として表現できなかった深遠さに到達していると思う。また、ウィストン・マルサリスの音楽の取り組み方を分析し、単に古典をキレイに再現することが実は音楽の創造とはまったく逆の取り組みであり、マイルスの生き様との比較の中で、真に感動する音楽・おもしろい音楽とは何なのか、を語る部分に一番感心した。ぼくも晩年のチェット・ベイカーに心酔している一人だからかもしれない。 何しろ読み応え十分。文庫化されてどこにでも軽く持って歩けることが特に嬉しい一冊だ。
音楽を奏でるように小説を書く
著者が敬愛する音楽と音楽家についての、まとまった分量のエッセイ、と聞いただけで春樹ファン、音楽ファンなら迷わず買うべきでしょう。 著者は音楽と音楽家を論じつつ、常に同じ表現者である自分へのメッセージを書いているようです。 スタン・ゲッツの章では、ドラッグに滅びながらも天空を舞うような比類なきアドリブを見せた芸術家の悲しい性を。ブルース・スプリングスティーンの章では、労働者階級の代弁者が成功しても決して浮かれずに自分の状況をどこか違和感をもって見つめる、同じく著者が愛するレイモンド・カーヴァーと通じる知的誠実さを。ウィントン・マルサリスの章では、細部までコントロール使用とする優等生的なアプローチが、ジャズを本来のジャズから遠ざけてしまうことを。それぞれ小説家としての自分への応援であり戒めであり慰めでもあるのだと感じました。 いずれにせよ著者は同じ表現者として深い共感を持ち、愛情あふれる筆致で、音楽への偏愛を語っています。『ポートレイト・イン・ジャズ』とあわせて、見事な文章です。
待望の文庫化!
ここに書かれている文章は、4、5年くらい前に季刊誌 『ステレオサウンド』に連載されていたんですよね。 この雑誌、でかくてとても分厚くて、中身はオーディオ専門誌 なので、まあそういうマニアックなその名のとおりステレオの 話ばかりなんだけど、そんな中に、数ページ、 この村上春樹氏の文章が連載されていたんです。 当時、私は、本屋に行くたびに、その部分をコツコツと 立ち読みしていました。 なんせ2,000円以上する立派な季刊オーディオ専門誌なので、 数ページ分のそれのために買うことは、金銭的にも、 また置き場所的にも、とても厳しかったのです(苦笑)。 だから、これが3年くらい前だったかな?単行本化された時は、 おお!やった!!!と思い、すぐに買いました。 あえてジャンル分けすると、この文章は音楽エッセイというものに なるらしいのですが、エッセイとは言いつつも、 ものすごく濃い内容のことが、 びっちりと緻密に書かれていたので、 立ち読みは、相当辛かったのです。 一回の連載分読むのに、数回に分けて、本屋に行く度、 立ち読みしてましたから。 その密度の濃さから、 一回読んだだけではとても足りるものではなかったので、 読んだ後も後ろ髪引かれてましたし。 たとえば 自分の好きなブルース・スプリングスティーンの回の時や、 興味のあるシューベルトのピアノ・ソナタの回の時なんか、 よっぽど、もう買っちゃおうかなと、 その立派な雑誌を持ってレジまで行きかけたりしましたが、 なんとか、がまんしました。 だから、単行本になり、それらが一冊にまとまったので、 ゆっくり味わいながら読めることが、とてもうれしかったのです。 このたび文庫化されたので、さらにそのことがもっと容易になりますね。 喜ばしいことです。
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昭和のエートス
内田樹
¥ 1,680(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:822位
カスタマーレビュー数:3
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】
全日本人必読の、警世の書
エッセイだが中身が濃く、何度も読み返して考えることのできる本。 何よりも、いま世間を覆っている俗論に鋭く切り込んでいるところがいい。 特に、教育や大学の在り方がビジネス用語で語られる現状に、 強い危機感を表明している点を評価したい。 今、そういう人間は絶滅しかけているからである。 全てがビジネスマインドで語られるところに、 日本社会における最大の問題がある。 「教師は能力が高くなくてもいい」という主張などは、 「プレジデントFamily」に振り回されている親たちに、ぜひ読んでもらいたい。 今、こういうことを言える人間は貴重だ。 ところで、著者がこのような視点を保持していられるのは、 もちろん力量もあるが、一つには挫折を経験していること、 そして地方の女子大学という、権力から遠いところにいることも大きいのではないか。 お金と権力は人間を堕落させる。 世の中、うまく生きる人間や体制の御用学者が多すぎる。
「いたたまれなさ」の感覚
内田樹『昭和のエートス』バジリコ はじめに収録されている「私的昭和人論」が、とても面白かったです。「昭和人」とは、誰か? ひさびさに内田先生の深い論考に出会った気がします(生意気ですみません)。でも本当に。「昭和人」の持つ「いたたまれなさ」の感覚。この論考だけでも、みなさま、お時間のある方は読んでみてください。 「ペット・サウンズの思い出」には、ビーチ・ボーイズをめぐる内田先生の思い出が綴られているのですが、これがびっくり。まさに村上春樹の文章、いやはや、村上さん以上に「村上春樹」っぽい文章で、どちらも大好きなぼくは、なんだかひゃひゃっ、とした気分になります。ひゃひゃっ。 「隠居の愉しみ」には次のような件があります。「大学教師として私が全力で抑え込んでいたものの一つは生まれついての攻撃性である。私が他人を罵倒することをどれほど必死に自制してきたか、その苦しさを想像することは余人には困難であろう。退職後の私の書いた物を読んではじめて、世間の方々は私がどれほど悪逆非道な人間であるかを知ることになる。そのときの人々の驚きを想像するだけで私の心は今からほっこりと暖かいのである。」(234頁) ああ、内田先生、おそろしや。おそろしや。内田先生の攻撃性が全開な文章を想像して、ぼくは、背筋がひやっとすると同時に、なんでか、楽しみで楽しみで、にやけてしまいます。そしてぼくの心もまた、ほっこりと暖かくなります。生まれついての攻撃性。ぼくの内にもあるのかしらん?
昭和をええとする という駄洒落本ではないよ。
昭和人を 昭和20年8月15日という「断絶」があった人とし、戦後の生きざま、葛藤に言及し、謙抑的で、暖かく、緩やかな気分を回想する章から始まる。全編その視点で、さまざまな事象に切り込んでいくのだろうと期待していると、実はそうでもない。以前から内田先生が論じていることや2008年に起きた様々なこと−オリンピック、憲法、メディア、格差、読書、教育、女子大、哲学、老いることなど−に対して、先生独自の手さばきで、見解や論を展開する。おそらく初めはブログで紹介されたテクストもあり、その後、雑誌や評論などが初出である。本の帯には「極上のエッセイ集」とあるが、エッセイにはとどまっていない。同書のなかで、重複しているのではと思う部分もあるが、内田先生ファンならば、これまでの復習やそれらが改稿された題材などなど、楽しく学ばせていただける一冊である。もし先生の世界は初めての方は、「こんな日本でよかったね」(同じくバジリコ)から始めるのもいいかもしれません。
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こんな本探していました。
韓国は美容大国と言われるほど韓国人女性の美に対する意識が強いという事は、前々から知っていましたが、ガイドブックでの紹介では物足りなさを感じていました・・・。 IKKOさんが実際に韓国に行って食したものや、購入したコスメ等を沢山紹介しています。訪れたお店の地図もきちんと付いているので、そのままガイドブックとしても役立つ事間違いないと思います。しかもオールカラーページで見ているだけでも楽しくなります。 美容に興味のある方、韓国の美に興味のある方におすすめの一冊です。 私も韓国旅行を予定しているので、この本を持って行くつもりです。
是非、韓国のお供に*^^*
美容家のIKKOさんの本だけあって、コスメ情報はとっても為になります。 もちろん食の情報もたくさん^^ IKKOさんだから、綺麗になる食ばかり☆ この本を見て韓国に行けば、満足のいく買い物、食べ歩きが出来るのではないでしょうか^^* 何度も韓国に行ってる私も、とっても為になりました。 オススメの一冊です。
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ある夫婦の愛のカタチ
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ご冥福を、ただただ、お祈りいたします
「あっという間の別れ」 と、述壊しているように、城山氏は、ご令室との死別を、認められず、引きこもって、職業人としての再生を果たす事が出来なかったように思える。 したがって、本書では、死別の喪失感が、色濃く滲み出ており、心身ともに疲弊し、自己の死でもって答えたという著者の生き様が感動を呼ぶのかも知れない。 配偶者の死は、自分の半分が死んでしまったゆえに、当人の人間としての再生、新たな生まれ変わりが達成される機会でもある。その機会を達成できなかった著者に深い哀悼の念を禁じえない。この☆一つは、城山氏を当然に援助すべき人々が、果たすべき仕事を果たさなかった故の著書であるからである。 まず、ご令室の病状について、本人はもとより城山氏にすら、正確な告知を怠った医者には、理解に苦しむ。ご子息らに告知して、当人らに告知しなかったという事は、インフォームド・コンセントの時代に、医師の職業的怠慢では無いだろうか? 城山氏に告知がなされていれば、「あっという間の別れ」 ではなく、相応の準備が出来ていたのではないか。また、しかるべき治療を選択されていたのではないだろうか。 つぎに、理解に苦しむのは、新潮社の編集者の振る舞いである。 城山氏が、心身ともに疲弊して、まともな状態ではないと解っていた筈である。そうした状態にもかかわらず、療養を勧めずに、ご令室のことを書くように勧めるのは、一種の殺人行為ではないでしょうか。困窮しているものに、鞭打つ振る舞いである。この本の出版で、利益を求めていたとすれば、出版社とその編集者は、人の命よりも、利潤を選んだのだろう。 著者が、ご令室と死別しての悲嘆の7年間に、専門的なグリーフケアを、受ける機会が無かった事が、悔やまれます。 今は、彼岸にあって、お二人で過ごされていることが救いです。お二人のご冥福を、ただただ、お祈りいたします。 合掌
こんな夫婦でありたい
夫婦愛に感動致しました。偶然のいたずらのような出会いから、奥様が亡くなられるまで、城山三郎さんにとって奥様がいかに大切な存在であったのかが伝わってきました。しかしながらこの本で最も素晴らしかったのは娘さんが書かれた最終章です。奥様への想いを抑え気味にするようすすめたのはこの娘さんであったことや、奥様との最期の別れの様子、城山三郎さんの晩年についてなど、ご自身では書けなかったエピソードを娘さんの視点から補完されたことで、ご夫婦の愛の軌跡が立体的に描きあげられ、思わず涙してしまいました。私にも結婚して十数年になる妻がおりますが、城山三郎さんご夫婦のように添い遂げられる夫婦でありたい、と改めて思いました。
夫婦とは、この世で一番尊い存在かもしれない、と思いました。
妻を失う、ということの辛さ、と語るには余りにも大きな喪失感を城山三郎さんの文面から間接的に体験させていただくことが出来ました。きっと自分もそうなるに違いないだろうと思いました。男にとって、それほどまでに妻の存在は大きい。妻は一歩下がって夫を立てているようにみえるも、夫ほど妻に何もかも頼りきっている存在はちょっと他に探せないように思う。「そうか、君はもういないのか」取り残された夫は誰もがそうつぶやいて虚空を眺めることでしょう。城山さんの、率直な語り口が、妻と生きる人生の醍醐味を描いてらっしゃるように受け止められました。いつかやってくる日なのですね。その時、悔いの残るようなことだけはしておきたくない、と考えました。城山さんご夫婦が如何に愛情を持ってお互いが接していたかが良く伝わってまいります。せめて、夫婦でいられる間は、いつも愛を持って暮らしてゆこうと思いました。
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久しぶりに胸が熱くなった。 亡き妻との出会いから別れまでが、淡々と深い愛情で綴られる。 瞬く間にその優しさ・愛情に引き込まれ読みふけっていた。 巻末にある、次女が記した「父が遺してくれたもの」で、涙が溢れ出た。 著者の想いと、次女の想いが、見事にシンクロしたからだ。 読書後、個人的に、良い意味で妻・家族に優しくなっているように感じる。
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千松 信也
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カスタマーレビュー数:6
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くちコミ情報
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立派だなあ
感心しました。 食肉や自然との関係に対して、自分なりに正しいと思えること、こうあったほしいというしっかりとした理念をこの若さで確立している。 また、理念だけの人ならたくさんいるのでしょうが、実際にそれを自分の生き方とするために、たくさんのものを引き受けているんだなぁと。 その引き受けているものも並大抵ではない。殺生、それも殴打であったりの最も残酷とされる方法を敢えて選択することを引き受けている。大変なことですよ。 あっさりと殺し得た事は書いてありますが、必ずしもそんな状況ばかりではなかったのでは。動物の「生きたい、殺すな」という悲鳴を耳にしつつ、右に左に少しでも動くことのできる体の部分をくねらせて生命の維持を求めて逃げようとする動物の体に、何度も殴打したりもあったのではないでしょうか。意図的な動きを失って後も、痙攣しつつ、いろいろなところからにおいを伴った体液をもらし、最後に瞳から命の徴候が失われていくことも目にしたことでしょう。 理念の実現のためにこれだけの事に耐えるというのは本当に立派なことです。 また、これだけのことをした後で、食べるときに、「動物に感謝」することも忘れない。立派です。私なら、「感謝すれば、これだけのことしても許されることになるのかな、たとえば自分や自分の妻子が誰かに滅多打ちにされて殺害された後、感謝して食べてもらえるなら、まあいいか」と思えるのだろうかと、しり込みするところです。
いま一番読むべき系の本。
いい本。 ぜひ買って読んでほしい。 ただし、これは猟師さんの話しだと思ってほしくない。 (でも著者の千松信也さん自身がすんごく面白い人だ。そういうことも読めばわかるはず。) + 本書は猟師の話しというより、環境や生活や、つまり生きることの本質が書かれていると思った。 著者はそのことを自分の五感で知っている人だということ。 そしてその人が書いている本だということ。 国民の99.9%、いやもっとか?! もっと多くの日本人は肉がどういう風になっているかを知らない。 ましてや肉は命だからそれがどうなって肉になるか、その光景や感触はもっと知らない。 でもちゃんと肉を食べてる。 そしておいしい! ありがたい! それはスバラしいんだけど99.9%の側が(つまり我々が)得たのは、ナマナマしい光景や微妙な感触を味あわなくて済むということや食卓に完成したものが整然とならぶ便利さ。 失ったのは生きものたちへの感謝。 これからは様々な地球問題から、足るを知る暮らしにぜったいになっていく。 そして無駄をしないということ。 本書P144(写真あり)の鹿の皮でつくったカバンもそう。 作るって簡単に言うけど作るってことはタイヘンなことだ。 いろんなものを作ってくれてる人に感謝したくなる。 肉などの捕食ということだけではなく、自然からの恵みのいろんなことを知れる本。 カラー写真もある。 少ないけど章の最初に動物とか自然を主体にしてる伊藤存氏の装画もあってそれもいい感じ。 + この本を思い出したように何度も読みたい。 この本を読んだらすぐさまアイヌの本をたくさん読むといいと思う。 さらに読んで感じたことが深まると思う。
日が暮れても遊びをやめないということ
海の漁師の本はいくつか読んだことがあったが 山の猟師の話は初めてだったので大変興味深く読んだ。(敢えて言うなら 立花隆の「青春漂流」に出てきた鷹匠の話を読んだことがあるくらいだ) まず 猟師としての細部が面白い。僕自身 猪や鹿を食べることが好きなだけに 読んでいて お腹が減ってきた位である。捕るまでも大変そうだが 捕った後の作業は更に大変そうだ。これは素人ではとても勤まらないと改めて感じた。 次に そもそも柳田國男の本から その世界に入っていたという点に惹かれた。柳田は自分自身が 山中で神隠しになりかけた経験を持ち 山人研究に力を入れた時期がある。本書の著者も おそらくは同じような資質がどこかにあったのではないかと勝手に想像した。著者が猟師になる前に行ったというアジア放浪の話も 無理やりかこつけると 柳田が晩年に唱えた「海上の道」のベクトルの方向にある。もちろん矢印の向きは別だが。 最後に 現代の日本で猟師であることの意義について。この点においては 正直僕に見えてくるものは少なかった。著者は 猟師であることが好きだという 極めて個人的な理由で猟師をやっていると考える。エコロジーの視点は 本書の随所にも出てくるが 本書は エコロジーの思想書でもなければ 実践ガイドでもない。 著者が冒頭で述べている 自然との遊びを 大人になっても続けられているという著者自身の喜びが 本書に流れる「明るさ」なのだと思う。その意味では 夕方 日が暮れても 家に帰らずに遊び続けている子供の姿に重なるものがある。 「遊び続ける子供」とは決して著者を貶めているわけではない。逆だ。「遊び続ける」ことが出来る強さこそが おそらく 著者の身上なのだと思う。そして それは非常に羨ましい。
必見!猟師生活
今の世の中で、漁師はともかく猟師なんて、耳にするのは、赤ずきんちゃんのお話しの中くらいですよね。そうでなければ、山深くのマタギか…普通の会社勤めをしながら、特に気負う事もなく、淡々と兼業猟師(?)の暮らしを続ける著者には、本当に脱帽です。若いのに(若い故か?)凄い人がいると、驚かされました。地球に優しいとか、エコだのロハスだの、軽々しく口にするのが恥ずかしくなる一冊です。
野生生物と直接に対峙したい
大学在学中に、猟師になりたいと思い立ち、罠猟の免許を取得。たまたまアルバイト先の職場で、ククリワナ猟を35年もやってきた先輩を知り、技術を学ぶ。更に他の名人に鴨の無双網猟も学ぶ。野生動物が多い山間のお堂に住み、日中は運送屋で働く。山村だが、netも使え、10分足らずでコンビニがあり、夜は大形液晶テレビで、お笑い番組を見て、イノシシ肉を入れたインスタントラーメンを食べる現代的生活。 猟期(11月15日〜2月15日)には、毎朝と夕に山に入り、仕掛けた自作の罠を点検。掛かった猪や鹿がいれば、棒で撃ち殺し、庭で解体・精肉し、友に肉料理をふるまう。余った肉は、保存のために燻製やしぐれ煮、油漬け、塩漬けや干肉、骨スープにして、無駄なく美味しく食べる。毛皮も試行錯誤した技術で鞣革にする。鹿の角も利用。動物の命をいただいているという感謝の気持ちで、全て無駄なく利用する。猟期外では、春は山野草を採集。夏は、海浜でマテ貝を取る。川では、鮎やアマゴ、ウナギも取る。海に素潜りし、魚を銛で突きタコを手掴みする。住んでいる所の自然の幸を、自力で獲り、食料にして生きる。自然に感謝し責任をもって、その恵みを無駄なく享受する生活。 ワナの図や獲物処理の写真もあり、現代の猟師の生活と猟の実態が良く判ります。著者の独自さを感じるのは、文明の利器である猟銃による狩りはせず、自作の罠による猟だけをしている。捕らえたカモの鎖骨の間から指を差込み、心臓の血管を指で引きちぎって殺す伝統的な方法に感嘆する点などです。現金化や趣味の為ではなく、著者は、野生動物と直接に対峙する時の感動を求め、伝統的な狩猟の心に浸かり、猟をしているように思えます。