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   文学賞受賞作家 の売れ筋最新ランキング   [2009年01月07日]
2009年01月07日(水) 文学賞受賞作家の第1位は 『人間の覚悟 (新潮新書)』!
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¥ 714(税込)
通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:8

くちコミ情報
五木流”大変な時代”の生き方を淡々と教えてくれる1冊。
世界恐慌などの話題に振り回され、これから、一体どうなるのだろうかという不安な人が多い現代である。 多くの人は、これから先どうなるのかと常に考えてしまう。 そのような悩みに対する著者の覚悟は「覚悟すること」だと言い切る。 金融資本主義はもはや崩壊し、これから、時代は大きくだろうが、物事の本質を明らかに見る と言う意味での「諦め」も必要だと言う。 世の中が、たとえ、どんなになろうが、我々は生きていかなければならない。そのためには「覚悟」することが必要であるということを、苦しい戦争の時代さえ乗り切って来た著者は 肩の力を抜いて淡々と教えてくれる。
覚悟が必要な時代
これまではまだそれほど頼らないという覚悟は必要でなかったかもしれない。 経済成長し、世の中が安定しいた時代には頼る=甘えるだけでもさしたる困難も無く生きてこられたのだろう。 しかし、これからは違う。著者の言うように日本はこれからは成熟からゆっくりと下降していく時代。根本的に考えを改めなければならない時期にきているのである。もはや国など当てにできないし、親子間、隣人間の争いも増えるばかりだ。 30年以上前に名著「甘えの構造」が著されたが、その後甘えは増幅するばかりでついに臨界点に達してしまった感がある。 甘えを克服するという観点からも、頼らないという覚悟、諦める=明らかに究める覚悟は大きな意味を持つのではないか。
私もまた悪人
精神的な苦しみを抱えて一年間ぐらいまともに本を読んでいませんでしたが、 ようやくどん底を脱しつつある中で、自分の気持ちをうまく整理してくれる本でした。 現実をありのまま受け入れること、そこから出発してまた自分なりに生きていこうと、 この本は思わせてくれました。 そしてもう一つ、人は皆悪人であること、我こそは正義や良識の持ち主であると考えている 自分もまた傲慢な一人の悪人にすぎないこと、を気付かせてくれました。 読み物としては、好き嫌いでしょうが、中盤が少々中だるみな感じがしましたので、 星を一つ減らしましたが、書かれている内容は私にとって間違いなく星5つです。
重さに唸る書
人間としての存在に感謝をし、生きることの有難さに思いを致した瞬間に、生き方そのものが変わることを、「覚悟」というある種過激なキーワードを使いながら解き明かす含蓄のある書。重みに思わず唸らざるを得ない。
いちいち胃の腑に落ちる思考と感覚です
 五木さんの文章はほんとに心地よく滑らかですべての細胞に沁みこむ感じがありますが、それは文章の達人というだけではなく思考の原点に五木さんの言われる「他力」を感じるからでしょうか?そしてまた日本人としての遺伝子の中に組み込まれて深く沈潜している心身や脳の記憶が呼び覚まされるからでしょうか?芸術家は普通の人が見えないものを見せてくれるといいますが、まさに自分の中に確かに潜んでいるのだけれど形として理論としてうまくまとめられないものを系統立てて呼び起こしてくれるような喜びがあります。  いちいち納得することばかりですが、戦後50年間日本国全体がこぞって躁状態にありその中で国民たちはある意味躁的に生きてきた、今その頂上を過ぎて下山(鬱)の時を迎えている。人生の春夏秋冬、またインドで分けるような四つの時期でいうなら社会全体が秋冬であり、林住期から遊行期になってきている。登山の時には足元しか見られなかったが下山の時こそ俯瞰して物事がよく見える。そして不合理で不条理な世界に身を置き、老いて或いは病を得ても尚生きて在ること、それだけで価値があると締めています。 覚悟とは、諦めて(明らかに究めて)頼らないこと。  自分の今後の生き方そして物事の理解の仕方の軸になる本です。お薦めです!


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カスタマーレビュー数:18

くちコミ情報
中身には関係ないが、、
読んでいて少し分かりづらい言い回しが多かったように感じる。 訳本を読んでいるみたいなところが多かった。 言葉の当て方や、一つの件に対する焦点の当て方。色々詰め込 みすぎで散漫になってる気がした。 そして、話の進行の前後など、僕はあまり気持ちよく読めなか った。 同じ日本人なら土井さんの著書の方が素直に読めた。確かに贔 屓目なところはあると思うが。。 文章の書き方や好き嫌いで僕は単純にそう感じてしまった。
名前も知らない人でした
私にとってチェ・ケバラは名前も知らない人でした。 ちなみに30代です。年上の夫に、私の読んでいる本を見て チェ・ケバラを知らない日本人なんかいるのか!!と言われ ややむかつきながら、読みました。 初めて読んだチェの本としてはよかったですが、そんなに英雄なのかな?? まあ、知識として知っておく、肯定的で正しい知識を持つと言う意味では 有益でした。でも・・・今のアンダー40の人達ってあんまり知らないと思うよ だから、そういう人は、おじ様たちに馬鹿にされないように読んでおくべきかな??
【濁りのないゲバラの手紙】
「世界のどこかでなにか不正が犯されたならば、 いつでも強く感ずるようになりなさい。」 ゲバラが子供たちに遺した言葉が、 今もどこかで読み継がれている。
Mr.レボリューション
細かな描写についてはフィクション・ノンフィクションあるだろうが、まず読み物として面白い。 また、本書を通して彼が選び辿った人生に心を揺さぶられた。人がここまで献身的で険しい選択をし、それを生涯貫くことができるのかと。 彼が敬愛される理由は、結果ではなくブレのない生き様そのものだろう。 彼を知るには持ってこいの一冊。
キューバ旅行
「キューバに一人旅に出てみよう。じゃあチェゲバラについて詳しく調べてみよう。」とこの本を読みました。実際にキューバで革命博物館を訪れてみると、チェの写真を見て涙が出そうになりました。いきなり「ゲバラ日記」を読んでも背景がわからず初心者向きではありません。この本には著者の強い愛がこめられていると感じました。


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くちコミ情報
ずっと心に残る
テーマが壮大すぎてまだ頭がごちゃごちゃしてますが、 ひょっとしたら人生観を変える本になるかもしれない と思ってます。 人は絶対死ぬし、大切な人の死、自分の死も決して 避けて通れるものではないけど、静人のお母さんの様に 最後まで人を気遣う事を忘れずに明るく生きていけたら 素敵だなと思いました。 静人の様に、自分と無関係な人の生死に関心を持って悼み続ける 何て事は普通の人には無理だと思うけど、とにかく他人も自分と同じ たった1人しかいない人間なんだって事を忘れずに、尊重して生きて 行くことが大事だって事を教えられた気がします。
生と死、軽と重、有為無為と。
全編に貫かれているのは、人間の生と死に対する作者の想い。人間の尊厳の存在を確かめているように、時に創造しているように、さまざまな角度から、ひとつの深遠なテーマに切り込む。 ライター蒔野は、死や暴力、愛憎などばかり求めるような、浅はかな読者の心を掴むよう、時に人権を軽視したような演出や、捏造とも思える記事を書き、書かれた人間を傷つけ、また自分自身にも、世の中も憤る日々の中、主人公静人と出会う。その静人の母、巡子は、末期の癌を得、残された日々の中、静人の真意に思いを巡らし、また、自分の死、周りに残される人達にとっての自分の死、静人が放つ波紋に向き合う。夫を殺した倖世は、殺した夫の亡霊に取り付かれたまま、絶望の中、夫を殺した現場で「悼み」を行う静人と出会う。 特別では無い死は無い。誰しも多かれ少なかれ愛し愛された経験があり、誰からも忘れ去られてしまっても良い存在では無い。また、誰しも自分が忘れられてしまうことを望んでいない。平凡な日常では忘れ去られているか、経験したものにとっては深く心の傷となったり、押し殺してきたような現実を、はっきりとしたテーマで書いているが、深遠なテーマゆえか、答えははっきりとは導かれるわけではない。それでも、8年もの長期間を掛け、実際に作者本人が「悼み」を行い続け書かれた、とてもよい、と思える作品でした。
自分を悼んでくれる人を待っている
全国各地の事件や事故死の現場を訪れ、死者を悼む放浪の旅を 続ける男性を中心に、彼の家族、彼に接することで変わっていく雑誌記者や、 彼とともに歩き続ける夫殺しの過去を持つ女性の姿などを描いた小説。 読み終えた時に「本当にこんな人がいたらなあ」と思わずにはいられなかった。 不慮の死の瞬間、人はとても怖く寂しくどうしようもない孤独感に襲われるだろう。 このまま消えてしまうのか、と。でも、こうしてこのまま消えても きっと誰かが、自分の存在を、 自分がこの世に存在し、何事かを為したという事実を覚えてくれているという 安心感があったとしたら… 人の死に軽重をつける、時が経つほどに人は他人の死を何事もなかったかのように 忘れていってしまう…     人はだいたいいつか死ぬ生き物だし、 そもそも一人一人の他人の死について考えてなんていたら自分が生きていけないし… そう考えるのが当たり前なんだろうけど、 はたして本当にそう片付けるだけでいいのだろうかとつい考えてしまった。 「人の死に少し思いを馳せることで、命の重さのバランスが 変わっていくはずだ。」作者が言っていた言葉が、印象に残る。 重いテーマではあるし、そういうのは好きじゃないという人もいると思いますが 個人的にはやはり人に読むことを薦めたくなる本です。
悼みに取り憑かれた者
 「悼む人」=静人のキャラクターは、次第に掘り下げられていって良かった。非常にうさんくさい人物が、読むにつれどんどん純化されていくような気がした。周囲の者達が静人を胡乱な目で見、挑発し、遠ざけようとする。  ただ、作者自身の祈りに似たような気持ちが強すぎて、不純な私は少し鼻白む思いだった。ストーリーも登場人物も、どんどん純化されていきすぎる。これでは私のように取り残される読者もいるだろう。  登場人物達の名前が、あまり周囲にいそうにないのは、作者の誰をも傷つけたくないという気持ちが反映されたものだろう。だが、原罪という言葉を持ち出すまでもなく、他者を踏みつけにして生きている自分と折り合いをつけなければ、世の中のすべての人が静人みたいな廃人になってしまう。「包帯クラブ」から一歩進んだこの路線は、いったん見直してほしい。このままだと天童さん、あっち側へ行っちゃいそう。
印象に残らなかった
タイトルと、本のたたずまいに惹かれて手に取りました。 丁寧に、丁寧に、祈るように綴られた物語です。 淡々と、3日程で読み終わりました。 つまらなくはなかったですが、青年が死者を悼む理由に それほど意外性がなかったり、物語全体が俗世を遥か離れていって しまいそうな世界観に貫かれたりしていて、 心に深くひびくところがあまりありませんでした。 ただ、末期がん患者がどのような経過を経て最期を迎えるのかが 感情から環境に至るまで仔細に書かれていて、特に死を迎える 数日の描写がリアルでした。手遅れのガンになったとしても こんなふうに充実した死を迎えることができるんだなと、 そこは新鮮に感じました。


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¥ 670(税込)
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ジャンル内ランキング:234位  
カスタマーレビュー数:89

Amazon.co.jp
   同じ松山で生まれ育った正岡子規と、日露戦争で活躍した秋山兄弟。子規は病と闘いながら俳諧の革新に挑み、秋山兄弟はそれぞれ日本の騎兵、海軍の技術向上に尽力した。当時最強とうたわれたロシアのコサック騎兵を打ち破るべく、ひたすら仕事に打ち込む兄好古と、文学の世界に未練を残しながらも海軍に入隊し、海軍戦術を研究し続けた弟真之。2人のまじめな努力の成果は、歴史が証明している。誰もが立身出世を目指した時代に、彼らがどうやって自分の人生の意義を見出したのか。そんな視点から読んでみるのもおもしろい。

   司馬遼太郎の大河小説の中でも、本書は特に評価が高く、ビジネスパーソンをはじめ、多くの人々に読まれている。改革の時代にこそひも解きたい、そんな1冊である。(土井英司)


くちコミ情報
若々しい国の香気のようなものを感じる
 タイトルを付けて思ったのですが、秋山兄弟や正岡子規をはじめとする登場人物のすがすがしさにとどまらず、彼らを通じて、新しく作られた国の持っている若々しさを感じます。  この作品が作られた昭和の時代ではなく、今読むことで特にその雰囲気を感じることができるのではないかと思います。モノが満ち溢れているのに何故か閉塞感漂う現代。これに比べて、小説の中の日本はほんの小さな国だけれども、何と悠々として晴れやかなことか。伊予弁の持つのんびりとした雰囲気も捨てがたいけれども、それだけではないと思います。これから日清戦争、日露戦争へと突入するのでしょう。これからが楽しみです。
活力がでます
明治維新直後の新しい世界にたくましく生きていく3人の男の姿に 素直に心惹かれます。 秋山兄弟に正岡子規。後からみればまったく性格の異なる3人ですが、 世に出るきっかけは、現状を改善したい、自立したい、できれば名を成したいという 同じような動機だったというのがおもしろいです。
ほのぼのとした幼少時代
司馬遼太郎さんの作品を初めて読み始めてますが、まずは一巻ということで、主人公たちの幼少時代から入ります。明治初期の幼い主人公達が立身主義の日本で学問を学ぶ姿が 克明に書き記されており、非常に情景を思い浮かべやすいです。 日本の歴史書としては、非情に勉強になります。 ただまだ一巻ということでこれといって、読み入る部分はまだ出てこないため、次巻に期待。
乾坤一擲の勝負
ギリギリの生死を賭けた男たちの生き様を描いた小説です。 大筋は史実に基づいていますので(刊行後に明らかになった新事実 もありますが)、旅順攻略の部分など読むのが辛い記述もあります。 海戦で勝つ部分など、やはり日本人として気分が高揚しながら 読めますが、ロシア軍は多大な死傷者が出ている訳ですから 勝ったからいい、という単純なものではないと感じました。 また、乃木のような無能なリーダーの下で死んでいった無名の兵士 たちが哀れです。明治期は薩長でありさえすれば、このような無能者 でも大将になれたんですから。ちなみに乃木は士官学校に数ヶ月間 居ただけなのに、長州という事だけで軍人のスタートからいきなり 中佐になっています。無能なリーダーは罪深いです。これは現代 にも通じます。 元トリンプ社長の著書で「仕事ができない奴はいい人になるしかない。 それしか会社で存在価値を表現できないから」というような記述が ありますが、軍事的才能がなかった乃木の精神面の高さにも通じる のかもしれません。 東郷と乃木のリーダーとしてのあり方、海軍の戦略性と陸軍の無策等、 (殊更、意識的に対比させている面もありますが)現代のビジネスの 場面でもとても参考になる気がします。 日本存続のために必死で戦った人たちの物語、未読の方にはやはり 読んでおいて欲しいです。得るものがあると思います。
問答無用で。
司馬遼太郎の作品はこれが初。まだ、6巻ですが ココまで一気に読めてしまいました。 日本の近代、鎖国が終わり、外国との接触が始まり 日本が先進国になろうとしていたこの時代。 熱いです。ワクワクします。自分の小ささが恥ずかしく なるくらいのスケールの大きさ。 学生は言うに及ばず、ビジネス書に飽きてきた 方にも。新鮮な感動と、熱い世界があります。 問答無用でおすすめします。


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くちコミ情報
思わず泣きそうでした
本書のテーマはというと生と死。 必ず起こりうる大切な人との別れ。 残されていく者の生き方。 もし、自分ならどう考えるのだろう・・・と 考えさせられます。 重苦しいテーマであるけど、読みやすく 根底には優しさが満ちあふれている1冊だと思います。 もし、この本を読んでみたい人は 自宅でゆっくり読んだほうがいいかも。
大切な人と「死」を分かち合うことの幸せ
「人の死」に正面から向き合い、関わる人々の心の揺れと心象風景を丁寧に、尊厳と優しさに満ちた視点で描いた珠玉の短編集。 過酷な現実、悲痛な叫び、やり場のない怒りや後悔、罪責感、そして全てを受け入れた後に訪れる穏やかな淋しさ、それらを抱えて「生きる」人々の物語が書き綴られています。 日常意識しなくとも「死」の運命は常に隣にあるもので、それをはっきりと意識させられた人々は、優しさ、謙虚さ、見ているのに触れているのに気づかなかった世界の美しさを感じ取る心の豊かさを、手にいれます。 「死」という体験を通してそれぞれの人々が辿り着いた心境は、苦悩や淋しさを埋め合わせて、それでも余りある幸福だったのでは、と思わされます。 残される人々は、それでも人生は続き、世界も変わらずにあり続けることを、罪悪感と共に受け入れざるを得ません。ですが、日常の中に辛い記憶や感情はもちろん、淋しさや後ろめたささえも薄れ、浄化されて行きます。 忘れていくこと、大切な人との思い出は美しさを増して残ること、これは神様が人間に与えてくれた最上の贈り物かもしれない、と感じました。 作品の中にもありますが、自らの死期を知り、大切な人の死期を知り、互いにかけがえのない時間を過ごせることは、残して逝く人、残される人どちらにとっても、確かに幸せかもしれません。 重松さんによって優しく美しく書き上げられた本作品を読み終えて、じんわりと涙しながら、そう納得させられました。
電車の中で泣きながら読んでいました
形上は短編集。 でも、同書のタイトル『その日のまえに』短編に そこまで綴られた短編内容が、かかわってくる。 悲しい出来事が起きているのに、 明るく気丈にふるまう姿勢が、余計に涙を誘う。 涙もろい人は、 家でこもって読むことをお薦めします。
人間の生死
人間が生きることの意味や死ぬことの意味について書かせた場合、重松さんの右に出るものはいないのではないでしょうか?何故人間は死ぬのか?何のために生きているのか?その明確な答えが分からないからこそ人間は生まれた瞬間から死に向かって生きているのかも知れません。若くて死を迎える人もいれば長く生きすぎて苦労する人もいる。その人たちの苦しみや残された人たちの悲しみを重松さんならではのタッチで描かれています。多くの人の生と死についての短編集ですが、最後はそれが一つにまとまっていきます。まさに重松ワールドです。
自信を持って人に薦めたくなる本
2006年 本屋大賞 5位 自分自身や、自分にとって大切な人を失う「その日」。 この作品は、「その日のまえ」から「その日」までの本人や家族を描いた連作短編集である。 言葉にしてしまうとありがちのテーマであるが、読者に「悲しさ」だけではなく、何かを考えさせる、その筆力には感嘆させられた。 私に取って、人に薦めたくなる本は年間1〜2冊だが、この本は、自信を持ってお薦め出来る作品である。特に30代から40代のかたは感情移入しやすい作品と思うのでお薦めである。 なお、この作品に感銘を受けた方は、「流星ワゴン」もお薦め。



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くちコミ情報
宮部みゆきのコミケ出品作品ですか?
最近の宮部みゆきさんの本は、なんだか気の抜けたような作品が多いのですが、この作品はひどかったです。 前作である「ぼんくら」を読んでないということもあるのですが、作品はひとつひとつ独立したものだと考えて、あえてレビューさせてもらいます。 なんでもお見通しのすごい美少年だとか、どんなことでも可能にできるほどの財力をもった豪商だとか、とても薄っぺらいです。ジュニア小説っぽい。 昔の宮部さんの作品だと、超能力を持った人物を描いても、記号的にならず、深みがあったのですが・・・。 この作品は、ミステリーとしてもダメで・・・ある人物を殺したのは、ほとんど通りすがりの人です。一応、その前には出てるのですが・・・昔の宮部さんなら、「ああ、この部分で、殺人につながってるのね!」っていうものが書けてるんですが、全然そういうものがないのです。 犯人が、被害者とたまたま話をして、突然昔のトラウマを思い出して、殺しちゃうんですが、犯人にそういうトラウマがあるみたいな情報がその前になにひとつなく(本当にその程度の、通りすがりっぽい人物なんです)、「なんでもお見通し美少年」が勝手に推測して見つけちゃうんですね・・・。がっかりです。 殺人までさせてしまう過去のトラウマ(宮部作品にありがちな家族問題)も、代表作の「模倣犯」の犯人の栗原浩美の生い立ちなら、胸に迫ってくるのですが、この作品ではただのヒステリーにしか思えない。 犯人に自白させた方法も、「こんなんで自白すっかよー」と思いました。 内容的には星ひとつです。 ただ、前作がなくてもひとつの独立した作品として読める(さすがプロ)のと、ところどころ非常に素晴らしい(自分が役立たずなのではないかと悩む少年、悪質な女たらしを逮捕するのに囮を買ってでた少女の心理など)ので、星ふたつ。
映像化、求む!
「ぼんくら」をとても楽しめたので、忙しい年末にも関わらず、この長編に手を付けてしまいました。 TV時代劇を一度でも観たことのあるひとなら、なんとなく生活様式を思い浮かべながら、わりとすんなりと読み進むことができると思います。言葉も易しい。 人情、なんてもうとっくの昔に置いてけぼりにされた言葉だけど、やっぱりひとを思いやる温かさや、思いやれるひとが近くにいることはいいものだな、と思いました。 特に言いたいのは、甘党の方は、甘酒や和菓子を用意して読んだほうがいいということ。食べたくなりますから。
前作『ぼんくら』を読んでから、本書に向かいますよう
 鉄瓶長屋を舞台にした前作『ぼんくら』の事件から一年が経った頃、井筒平四郎と彼を取り巻く人たちの前に、再び新たな事件が持ち上がります。先の「鉄瓶長屋」事件の火種は消えておらず、今回は大火事が起きたとでもいった風に話が繋がっているので、ぜひぜひ、『ぼんくら』を読んだ後に本書に向かうことをおすすめします。  前作同様、この『日暮らし』でも、初めにいくつかエピソード的な話が置かれた後に本編に進むという構成になっています。最初の四つの話に登場する人物と事件が、本編に入って寄り合わされ、織り上げられて行く。登場人物と彼らのエピソード風の話が、一枚の美しい衣装の中に織り込まれて行くんですね。特に、本編の後半から終盤へと話が進むに従って、「ここにあの時の話が繋がってくるのか」「ここであの場面が生きてくるのか」と、何度も膝を叩きたくなりました。  井筒平四郎に弓之助、おでこ、お徳。彼らを始め、登場人物のキャラクターが実に生き生きと描き出されていて、自然、親しみを覚えました。彼らに注がれる作者の眼差しがあたたかく、そして厳しくもあったところ。そこにも共感させられました。とりわけ、登場人物それぞれの胸の奥に潜み、彼らを苦しめる“心のざわめき”を描写する件りでは、読んでいるこちらの胸の中もざわざわと騒いだり、ぐっと胸を衝かれたりしました。  話のラストでは、「ああ、あともうちょっとで終わっちまう」ともったいない気がして、ゆっくり、味わうように読んでいきましたねぇ。そして最後の頁を閉じて、「ああ、いいものを読んだなあ」と、胸の中がほこほこあたたかくなったのでした。 ※2004年12月30日付 単行本に寄せたレビューより転載


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くちコミ情報
説明口調が疲れる
出来事を時系列に追って淡々と描いている印象を受ける。 説明の多さにより人物の個性が伝わりにくく、私はあまり感情移入できなかった。 大河ドラマの生き生きとした篤姫像は脚本家あってのものかなと感じる。 ただ、篤姫をはじめとする女性から幕末を見た視点は勉強になる。 政治の動きに翻弄され、それでも進む姿には心を動かされた。
先に読まないでよかった
 一年前、本作品が、「来年の大河ドラマ原作本」として、店の一番目立つ場所に平積みされていた。そのとき、「どうしようかな」と迷った。先に読んでおくと予習にはなるが、入れ込みすぎると批判ばかりが先に立ったりするものだからだ。迷った末に「読まない」ことに決めた。そして、一年間大河ドラマが終了するまでは読むまいと心に誓った。そして、先日ついに大河ドラマは終了し、ようやく読むことができた。  上巻を読み終えて、まず思ったのは、「一年間我慢した甲斐があった。先に読まずに良かった」と心の底から思った。  ドラマが終わってから日が浅いという理由もあるが、物語がイメージしやすいのだ。特に、篤姫と家定の会話のシーンや、幾島と滝山のシーンはイメージどころか映像として流れているようだった。  大河ドラマを見た人はぜひ見てほしい。先に読んでしまった人も、もう一度読み返してほしい。きっと私と同じ体験をすることだろう。読んでない人は「読んでほしい」ではなく「読まなくてはいけない」だ。きっと、篤姫をもっと好きになり、ドラマを思い出すこともできるだろう。
新たな発見があります
大河ドラマの原作を読むと、テレビでは省かれている点や、演出の都合で新たな人物が登場していたり、補足になります。今和泉の父にも側室がいたのか・・・とか。この一冊でドラマ半年分の脚本を書いた作家には驚きます。
この時代の女性の英知、そして覚悟
いうまでもなく、今の時代とは女性の役割、世の中の女性観は隔世の感がある。 たった数百年前明治にならんとする近代の黎明期において、トップレディといえ、 主たる役割は世継の継承、バックオフィスの安泰であり、歴史的政治的な役割は 期待されていない。 とはいえ、バックヤードでのあるじたる将軍への影響力を期待され、多いとはいえない また速いとはいえない情報から裁量をとることが期待されている。 いち早く多くの情報取得をできた人間が勝ち、そして性差は多様性と受け止める 現在とは処し方も違えば価値観も異なる。 そんな中で篤姫は鹿児島の分家の娘として生まれてから島津家の養女そして徳川の嫁として 数奇な運命を進んでいく。 この小説はその48歳の人生をコンパクトに力強く表現していったのものである。 そのストーリーは小気味良く、言葉遣いも印象的で、彼女の思いや時代の流れと共感し、 思いをはせることができる。 彼女はバージン女王ならぬバージン御息所であり、当時の国家である徳川の永続を強く願い、 三千人の大奥の人間を統率したすばらしい女性である。 惜しむらくは、直接のコミュニケーションやリアルな会話ができにくい体制や時代の中で 相互理解が進まず誤解と哀しみ怒りばかりにとらわれ、和解していくまでの和宮との関係、 夫でありながら共感をすることが難しかった将軍との関係。 こういったことは今の時代ではもう少し緩和されていくはずのものであろう。 今の時代に彼女が生きていればどのような姿勢で生きていったかを想像してみようと思うのである。
おもしろい
2008年NHK大河ドラマの原作です。 篤姫の生い立ちから、大奥、晩年まで描かれた長編ですが、 篤姫と周囲の女性との会話が多くテンポがよいため、あっという間に読み終えてしまいました。 もちろん、大奥での篤姫の活躍にもっとも重点が置かれており、その時代の大奥に入り込んだ気分になりました。 篤姫は頭の回転が良くて、非常に気が強い、と感じられたので、ドラマの配役とは印象が異なるというのが個人的な感想です。 また、一橋慶喜は徳川幕府を終焉させた”悪役”のような立ち回りですが、これには多少違和感を持ちました。


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くちコミ情報
リーダーの、人間関係の、人格の教科書
 本書は、天璋院篤姫の一生を通して幕末から明治までの激動の時代を描いた作品である。よって、本書を種類別に分けるなら、「時代小説」ということになる。しかし、それよりも本書は「教科書」といった方がいいかもしれない。  まず、リーダーとしての教科書になる。特に家定亡きあとからは教えられることばかりだろうと思う。江戸城明け渡しの際や、篤姫の人身掌握はすぐれた「リーダーのため」の本といえる。  次に人間関係として。和宮一派が入ったあとの和宮と篤姫関係や、江戸方と京方のいがみ合いなどを見ているとそう思う。「人間関係の難しさ」を教えるのには最適の良書といえるだろう。  最後に人格として。  本作品中の表方の役人には、今の日本人と重なり合う部分がある。そんな時に思ったのが、「篤姫には今の日本人が見習うべき部分がたくさんある」ということだ。自分も含めて、篤姫の人格は見習わなくてはいけない。  以上の意味でたくさんのひとに読む意味のある作品だと思う。大河を見ていない人にも読んでほしい。教えられることも少なくない良書である。  注:ここでいう篤姫はあくまで「本作品中」の篤姫です。
篤姫は日本人の心に宿る祖母の姿ではないでしょうか。
ワクワクしながら最後まで読ませていただきました。幕末の動乱期に、徳川幕府が尊皇攘夷派との融和を目的に推し進めた公武合体策は歴史の教科書では習いますが、その実態がいかなるものであったのかを実に興味深く描かれています。徳川という260年にわたって日本の最高権力者として君臨していた将軍家が、天皇から来た嫁には身分が違うと言われるのは、こういうことがあるのか、と驚くばかりでした。民主制に慣れてしまった現代人も、様々な場面で、格差とか格式など取りざたされる世の中に住んでいますので機微が想像できます。最近まで、皇女和宮様はどちらかというと悲劇のヒロインで、姑の篤姫にいじめられたということが喧伝されていたそうです。著者の宮尾登美子さんはそのことに疑問を挟み、調べてゆくと江戸においては、篤姫の評判はすこぶる高く、京方、江戸方で話が全然違いました。また、大奥の記録というものが殆ど残されておらず、少しづつ資料を集めて完成したのがこの作品であるそうです。多分に宮尾さんの想像が含まれておられるそうです。嫁ぎ先の徳川家が滅びてゆく時代、懸命に家を支え、誇り高く生きられた宮尾さんの篤姫は末永く日本人の心に残っていくことでしょう。篤姫は、維新後徳川家の再興を思って、幼き徳川家達を厳しく愛情を持って躾けます。その姿は、孫を厳しく育てるお祖母さんを連想しました。
宮尾版篤姫にリアリズムと存在感
こちらが原作なのに失礼を承知で敢えて「宮尾版」と銘打たせて頂いたのは、私自身が大河ドラマをきっかけに本書を手に取った為です。 本書は大河の原作ですがそこにには、尚五郎の淡い初恋のエピソードも、後に維新の英雄となる若き日の西郷や大久保との交流も、阿呆を装うインテリ家定との純愛も描かれていません。 代わりに、政争の道具とするために、自分の一生から女の幸せと奪い去った養父斉彬への不信感を募らせたり、 いつまでも皇妹との意識を捨てきれず徳川の女になりきらない嫁・和宮への苛立ちのあまり、自らが嫁を折檻する悪夢にうなされたり、 妊娠どころか生涯男子と交わることなく終わるであろうわが身とひきくらべ、和宮懐妊の噂に思わず悲しい嫉妬してしまう等 等身大の篤姫がそこにはいました。 大河に感動し、本書を手にとられた方には少々期待外れかもしれません。しかし本書の篤姫に圧倒的な存在感・リアリティとそこからくる魅力を感じるのは私だけではないはずです。是非是非大河ドラマだけではなく、もう一つの、そして真実の(少なくとも私はそう信じる)篤姫に会いに来てください。
最後まで読みましたが・・・
和宮が嫁いでくることで、京風と江戸風の対立が起こる。現在でも異なる2つの風土が、情報の少なかったこの時代に理解しあえるはずもなく・・・下巻のほぼ中頃まで続