通販ナビは毎日新鮮!最新売れ筋ランキングです

[ 文芸作品 ]

         


携帯版
   文芸作品 の売れ筋最新ランキング   [2009年01月07日]
2009年01月07日(水) 文芸作品の第1位は 『告白』!
9,022ページ中 1ページ目を表示しています (110件) あとで携帯で見る


おすすめ度

関連のオススメ商品
犯罪小説家
虚夢
ジョーカー・ゲーム
傍聞き
聖女の救済
告白
湊 かなえ  
¥ 1,470(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:197位  
カスタマーレビュー数:57

くちコミ情報
なんともはや
これほどラストを予想できなかった作品もなかったです。 各章毎に読み分けると、章の主人公に対する共感まで抱きますが、これが人間の誤った自己正当化なんでしょう。 後味が悪く、それでいて驚き、面白い、訳のわからない面白い小説でした。 一時間半で読めると思います。 是非一読下さい。
これがベストミステリー?
様々な年末のミステリー関連本のランキングでベスト10入りしているので、ミステリとして期待して読んだがハッキリ言ってミステリとしたら、そんなに優れた作品ではない。第一章のみなら短編として合格点を与えられるが、最後の章の告白はあまりにも作者のご都合主義だと思う。そんなバカな!と感じる箇所がいくつかある。ラストもミステリを読みなれている人なら大した驚きでもなく、後味の悪さならジャックケッチャムの方がはるかに上である。普通になんの先入観もなくミステリを意識しなければ、読物としては先ず先ずだと思う。
ズルズルストーリーの中に引き込まれます。
 普段はあまり本を読まない私ですが、この本はあるラジオで紹介していたのを聞いて買いました。はじめは何気なく読んでいましたが、読んでいくうちにだんだん引き込まれていって一気に最後まで読み切ってしまいました。時々なんだが寒気がするときもあって…。  今の教育現場は大変であることがマスコミなんかで報道されていますが、実際にこのようなことがあるのかと思うと怖くなります。でも、それがミステリーのいいところですよね。  本のエンディングで、こんな結末が待っているなんて ぜひ、ミステリーが好きな方も、そうでない方も読んでみてください。告白
面白いけれど、読了感が・・・。
これは絶対面白いよとある読書家に進められて購入しました。面白い、しかし最後があまりにも悲劇的で収集がつかず、それまでの面白さが吹き飛んでしまいました。この時代の世相をよく反映させたのはわかりますが、だからこそハッピーエンドにしてほしかったなというのが本音です。 ただ、作者の新人と思えないほどのリアルな描写力や見識に引き込まれたのは事実です。 賛否両論が非常に分かれる作品だと思います。
なぜこんなに売れたのだろう?
テレビでも取り上げられ、このミスでも上位にランクインしていたので、読んでみました。 読者をぐいぐい引っ張っていく力量はなかなかのものですが、言われているとおり読中感はよくありません。 その読中感とも関連しますが、評価できない点は以下の3つ ・嫌な登場人物のオンパレード ・ネタばれになるので書きませんが、突っ込みどころ満載の展開 ・各章がラストにつながっていかないので、カタルシスはあまりない。 「新人としてはよく頑張っている」レベルだと思います。 全体として、どうも作者の少年犯罪に対する嫌悪感を押し付けられているような気がします。この小説を書くことで憂さ晴らし(言葉は悪いですが)をしているような印象を受けます。したがって嫌悪する登場人物を配置してから全体の構成を決めたようで、話の展開が不自然に感じるようです。最後のオチは「そう来るか」という感じで少し驚けました。 よって評価は星3.5つですが、批判の意味も込めて2つにします。 2作目は少年犯罪以外を題材としてほしいと思います。


おすすめ度

関連のオススメ商品
吟遊詩人ビードルの物語 (日本語版)
ハリー・ポッターと謎のプリンス ハリー・ポッターシリーズ第六巻 上下巻2冊セット (6)
「ハリー・ポッター」Vol.7が英語で楽しく読める本
ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団 特別版(3枚組)
The Tales of Beedle the Bard (UK) Standard Edition
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
J. K. ローリング 松岡 佑子 (翻訳)  
¥ 3,990(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:149位  
カスタマーレビュー数:214

Amazom.co.jp
こちらもおすすめ


くちコミ情報
別れから。
すべての方々への別れから始まって。 別れ→永遠の?死?がそしてそれは生へ? モチーフのそれぞれ…。さいっしょから涙ぐみます。 ダンブルドアの生い立ち。 しかも、できれば。聞きたくなかったモノ!? しかし、それが、それでこそ、だから、ダンブルドア。 ハリー達が知っているダンブルドアに繋がっていくんだよね。 スネイプの新校長就任!!! 小鬼(ゴブリン)達、屋敷しもべ妖精達、他の魔法生物すべて。 すべて、にも。いき届いて…おりまして。登場してくる…。 【分霊箱】ヴォルデ・モード卿が残したもの。 肉体の変わりに復活の為に残したモノ。全部でいくつ? 『リドルの日記』(秘密の部屋)も、それだった…。 【秘宝】『吟遊詩人ビードルの物語』=『三人兄弟の物語』 長男『杖』強い杖 → [ニワトコの杖] 次男『石』死者を呼び戻す石→[蘇りの石] 三男『マント』なんていうんだろ?死に見つからない…→[透明マント] 死を制するもの、とか。 って。【死】をなんていうのかな。 悪魔のように、形あるもの?として、捉える物語。 つまり、そこから【生】を学び取る…。 【死】が語りかける…。と。 すべての分霊箱を探しだし消滅させるコトに集中したハリー。 そして、生き続けるコトを自ら選んだ!!ハリー♪ 秘宝、宝→杖に執着したブォルデモード…。 ハリーに敗れ永遠に復活はなくなった…んだ。 分霊箱 vs 秘宝 ハリー vs ブォルデモード 生 vs 死 ふくろうのヘドウイック 屋敷しもべ妖精のドビー との、永遠の別れが突然すぎて号泣 前巻でのダンブルドアとの別れ以上かも!?しれない… と、感じてしまう程。
世紀をまたいだ、世紀のファンタジー巨編が、ついに、ついに完結っ!
世紀をまたいだ、世紀のファンタジー巨編が、ついに、ついに完結っ!いやー長かったここまでの道のり。1巻である「ハリー・ポッターと賢者の石」は、1997年発売(日本語訳は1998年発売)だから、小学校6年のときから読んでいたら、その人はもう立派な社会人ですよ、これ。おいらが読みはじめたのは高校生くらいのころからだから、もう立派な社会人4年目ですよ、これ。立派か、、?立派だよなこれ?うん、立派に違いない!、、とにもかくにも誰がなんといおうと完結なんですよっ!これで生きていく理由もなくなったなぁ、なんて思ったけど、映画版が2011年まであるのでもう少しがんばって生きてみて、その間に次の生きる目的を見つけなきゃねっ!ってなもんですよ。いやマジこれ。 冒頭からはじまる黒い展開。死の呪文がバンバン飛び交い、ピンチの連続、、かと思いきや、しばらく読み進めるとはじまる、例のあの人からの追っ手を避けながら、人里はなれたところに隠れながらの分霊箱探し。ここで物語がなかなか進まない、、とか思って斜め読みをしてはいけない。この辺に、最後の戦いに収束する、様々な伏線があるのだから。つか、伏線がありすぎて、もう線がこんがらがっちゃって、え?この伏線ってそういう意味であってるの??とか、なっちゃうくらいだ。そして最後のエピローグ的な章は、まさに7作読んだ読者へのごほうびのような章であった。 この作品は、イギリス発の大長編ドラえもん、といった様相でもあった。しかし、映画版ジャイアンのように、マルフォイがハリーのことを「心の友よ!」ということがついになかったのが悔やまれてならない。。こともないな、別に。
大満足のエンディング
ほんとに面白い本だった。これまで隠されてきた秘密がどんどん明らかになって満足したし、結末についても、納得がいくものだった。ストーリーが魅力的であれば、いつの間にか夢中になって、英語であろうと、わからない単語はとばして、頭のなかで映画のようにイメージしながら読めるものだなと思った。こんな本にまた出会いたい。
最後の最後で不完全燃焼
期待に胸を膨らませ、ハリポタ・シリーズ第7巻の原書を購入して読みましたが…6巻までを読んだときのように気分が高揚しませんでした。まず残念に思ったのは、物語前半と中盤のテンポの悪さ・冗長さいう欠点が改まっていなかったことです。それから、ハリーの言動に対して感情移入も共感もしにくかったことです。それから、愛すべき大勢の脇役キャラが粗末に扱われている点(あの場面で、あのキャラをあんな風に死なせなくてもいいのに…と思うことが多かったです)、説明不足やご都合主義が多い点、意外性を欠く月並み且つ中途半端なエピローグにも失望を禁じ得ませんでした。(感動した人、本当にごめんなさい)。勿論、第7巻にも部分的には見所や魅力があります。例えば死の秘宝の伝説、ゴドリックの谷のシーン、ドビーの奮闘、スネイプのエピソードは、確実に私の心をつかみましたし、予想以上に読み応えがありました。ただ、第7巻を全体として見たとき、上記のような欠点がどうしても目についてしまい、胸を打つような感動にも心地よい余韻にも浸れないのです。私がこのような感想を持ってしまうのは、やはり最終巻ということで、今まで以上に作品に多くを求め過ぎ、作品を見る目が一段と厳しくなってしまったせいかもしれません。…私は第7巻には余り満足できず、完全燃焼はできませんでした。でも、ハリポタ・シリーズ自体はどうしても嫌いになれません。何故なら、シリーズを通じて大勢の人と共有できる話題を提供してくれたからです。そして、世界観と雰囲気自体は気に入っていますし、何だかんだ言いつつ楽しんだ部分が沢山あるからです。ハリポタの思い出は、宝物としていつまでも大事に心の中にしまっておきます。
終わり方があまりに月並み・・
最終章はあまりにありがちだし、19年というあまりに長すぎるその後にも少し興ざめ。 せっかく一冊ごとに一歳ずつ成長をつづってきたのが台無しにされた気分。 また最後のハリーが生き返る?シーンに関してはちょっとそりゃないでしょ、という気にさせられた。 ダンブルドアの肖像と話が出来るってのもなぁ・・ダンブルドアが死んだ感が薄れていまいち。 無駄に人が死んでるのも納得がいかない。子供向けファンタジーにするならそれに徹してほしいのに無理にシリアスにしてるっていうか・・ 私としては三巻までがおすすめですね。 四巻からは無駄に話が長く、間延びした印象を受けました。恋愛を絡めたりしてきたわりにその結末はあまりにあっけない。 結果こうなりました、と結末だけ言われるのは一番読者としてはやりきれない。そこは読者の想像にゆだねてもよかったんじゃないかな・・? そういえばクラムはどうなったんだろ。 なんていろいろ書いてしまいましたが、魔法をテーマにしたハリーポッターシリーズは確かに今までにない感動を与えてくれたと思います。 気分を悪くされた方がいたらすみません。 感想は人それぞれだと思うので、何はともあれぜひ一度読んでみることをおすすめします。


おすすめ度

関連のオススメ商品
オリンピックの身代金
ファミリーポートレイト
女神記 (新・世界の神話)
告白
チェーン・ポイズン
悼む人
天童 荒太  
¥ 1,700(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:155位  
カスタマーレビュー数:13

くちコミ情報
ずっと心に残る
テーマが壮大すぎてまだ頭がごちゃごちゃしてますが、 ひょっとしたら人生観を変える本になるかもしれない と思ってます。 人は絶対死ぬし、大切な人の死、自分の死も決して 避けて通れるものではないけど、静人のお母さんの様に 最後まで人を気遣う事を忘れずに明るく生きていけたら 素敵だなと思いました。 静人の様に、自分と無関係な人の生死に関心を持って悼み続ける 何て事は普通の人には無理だと思うけど、とにかく他人も自分と同じ たった1人しかいない人間なんだって事を忘れずに、尊重して生きて 行くことが大事だって事を教えられた気がします。
生と死、軽と重、有為無為と。
全編に貫かれているのは、人間の生と死に対する作者の想い。人間の尊厳の存在を確かめているように、時に創造しているように、さまざまな角度から、ひとつの深遠なテーマに切り込む。 ライター蒔野は、死や暴力、愛憎などばかり求めるような、浅はかな読者の心を掴むよう、時に人権を軽視したような演出や、捏造とも思える記事を書き、書かれた人間を傷つけ、また自分自身にも、世の中も憤る日々の中、主人公静人と出会う。その静人の母、巡子は、末期の癌を得、残された日々の中、静人の真意に思いを巡らし、また、自分の死、周りに残される人達にとっての自分の死、静人が放つ波紋に向き合う。夫を殺した倖世は、殺した夫の亡霊に取り付かれたまま、絶望の中、夫を殺した現場で「悼み」を行う静人と出会う。 特別では無い死は無い。誰しも多かれ少なかれ愛し愛された経験があり、誰からも忘れ去られてしまっても良い存在では無い。また、誰しも自分が忘れられてしまうことを望んでいない。平凡な日常では忘れ去られているか、経験したものにとっては深く心の傷となったり、押し殺してきたような現実を、はっきりとしたテーマで書いているが、深遠なテーマゆえか、答えははっきりとは導かれるわけではない。それでも、8年もの長期間を掛け、実際に作者本人が「悼み」を行い続け書かれた、とてもよい、と思える作品でした。
自分を悼んでくれる人を待っている
全国各地の事件や事故死の現場を訪れ、死者を悼む放浪の旅を 続ける男性を中心に、彼の家族、彼に接することで変わっていく雑誌記者や、 彼とともに歩き続ける夫殺しの過去を持つ女性の姿などを描いた小説。 読み終えた時に「本当にこんな人がいたらなあ」と思わずにはいられなかった。 不慮の死の瞬間、人はとても怖く寂しくどうしようもない孤独感に襲われるだろう。 このまま消えてしまうのか、と。でも、こうしてこのまま消えても きっと誰かが、自分の存在を、 自分がこの世に存在し、何事かを為したという事実を覚えてくれているという 安心感があったとしたら… 人の死に軽重をつける、時が経つほどに人は他人の死を何事もなかったかのように 忘れていってしまう…     人はだいたいいつか死ぬ生き物だし、 そもそも一人一人の他人の死について考えてなんていたら自分が生きていけないし… そう考えるのが当たり前なんだろうけど、 はたして本当にそう片付けるだけでいいのだろうかとつい考えてしまった。 「人の死に少し思いを馳せることで、命の重さのバランスが 変わっていくはずだ。」作者が言っていた言葉が、印象に残る。 重いテーマではあるし、そういうのは好きじゃないという人もいると思いますが 個人的にはやはり人に読むことを薦めたくなる本です。
悼みに取り憑かれた者
 「悼む人」=静人のキャラクターは、次第に掘り下げられていって良かった。非常にうさんくさい人物が、読むにつれどんどん純化されていくような気がした。周囲の者達が静人を胡乱な目で見、挑発し、遠ざけようとする。  ただ、作者自身の祈りに似たような気持ちが強すぎて、不純な私は少し鼻白む思いだった。ストーリーも登場人物も、どんどん純化されていきすぎる。これでは私のように取り残される読者もいるだろう。  登場人物達の名前が、あまり周囲にいそうにないのは、作者の誰をも傷つけたくないという気持ちが反映されたものだろう。だが、原罪という言葉を持ち出すまでもなく、他者を踏みつけにして生きている自分と折り合いをつけなければ、世の中のすべての人が静人みたいな廃人になってしまう。「包帯クラブ」から一歩進んだこの路線は、いったん見直してほしい。このままだと天童さん、あっち側へ行っちゃいそう。
印象に残らなかった
タイトルと、本のたたずまいに惹かれて手に取りました。 丁寧に、丁寧に、祈るように綴られた物語です。 淡々と、3日程で読み終わりました。 つまらなくはなかったですが、青年が死者を悼む理由に それほど意外性がなかったり、物語全体が俗世を遥か離れていって しまいそうな世界観に貫かれたりしていて、 心に深くひびくところがあまりありませんでした。 ただ、末期がん患者がどのような経過を経て最期を迎えるのかが 感情から環境に至るまで仔細に書かれていて、特に死を迎える 数日の描写がリアルでした。手遅れのガンになったとしても こんなふうに充実した死を迎えることができるんだなと、 そこは新鮮に感じました。


おすすめ度

関連のオススメ商品
ザ・ゴール 2 ― 思考プロセス
チェンジ・ザ・ルール!
クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?
ザ・キャッシュマシーン
ザ・チョイス―複雑さに惑わされるな!
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
エリヤフ ゴールドラット 三本木 亮 (翻訳)  
¥ 1,680(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:97位  
カスタマーレビュー数:171

Amazon.co.jp
   機械メーカーの工場長である主人公のアレックス・ロゴを中心に繰り広げられる工場の業務改善プロセスを主題にした小説。通常、アメリカでベストセラーとなったビジネス書は、すぐに日本語に翻訳されるものだが、本書は世界で250万部売れたにもかかわらず、17年もの間日本での出版だけが認められなかった。いわば「幻の名著」である。

   長引く経営の悪化、工場閉鎖までたった3か月の猶予期間、多忙な日々のなかないがしろにしてきた妻との離婚の危機…。アレックスは、あまりの危機的状況にすっかり意気消沈していた。その前に、モデルは著者と目される恩師、ジョナが現れ、彼にアドバイスを与える。工場を救うために業務改善に挑む登場人物の苦悩や目標達成の興奮が伝わってきて、ビジネスの醍醐味を感じさせるストーリーだ。

   本書は小説ではあるが、その内容は恐ろしいほど実践的で、会計情報の正しい見方や落とし穴、「効率化」の陰に隠された諸問題を浮き彫りにする。魅力的なストーリーの中に複雑な業務改善のノウハウがわかりやすい形で盛り込まれており、ビジネスパーソンやマネジャー必読の内容である。

   また本書は、問題解決にあたってはゴールを共有し、信念を貫くことが重要であること、数字の陰に隠された実態を見抜くことの重要性、情報共有化の意義など、経営において重要な示唆も与えてくれる。

   本書が長い間日本で出版されなかった理由については、「解説」で著者エリヤフ・ゴールドラットのコメントが引用されている。それによると、「日本人は、部分最適の改善にかけては世界で超一級だ。その日本人に『ザ・ゴール』に書いたような全体最適化の手法を教えてしまったら、貿易摩擦が再燃して世界経済が大混乱に陥る」というのが出版を拒否し続けた理由らしい。

   本気か冗談か知らないが、いずれにしろ、アメリカが出し惜しみするほどの名著を日本語でも読めるというのは非常に喜ばしいことである。(土井英司)


くちコミ情報
トヨタ生産方式の逆輸入?TOCの入門書としてはおススメ!
この本で初めてTOC、制約条件の理論という言葉を知り、とても興味をそそられました。しかし手法的にはリーン、JITに内包される部分が多く、著者ゴールドラット博士の専売特許というわけではないようです。 内容的にはストーリーを読み進めていくうちにTOCを理解できるという小説。 かなり分厚い本ですが苦もなく最後まで読み切りました。 この本を皮切りにTOC関連の書籍を多数読むようになり、また、トヨタ生産方式、JITやTQM関連の書籍を改めて読み返すきっかけにもなりました。 ただ前述の通りTOCの手法を物理的なリソースに限って考えてしまえばトヨタ生産方式の逆輸入版?という感じですが、制約条件を企業内の慣例化したルール、企業文化などの概念的なものに当てはめて解消していくという風に考えれば参考になる部分は多いと思います。 またスループット会計という考え方にも非常に興味をそそられました。 専門は会計ではないので会計の人間がどう思うかはわかりませんが、スループット会計を使って仕事を計ってみたいとも思いました。 会社の利益を制限しているものは何か? 部分最適を押し進めた結果、全体最適が後回しにされる。 この考え方はいまさら感がありますが、まだまだ多くの会社では蔓延していると感じています。 また、主人公アレックスを助けるコンサルティング的なジョナが使うソクラテスの対話的な教示方法はとても参考になりました。 質問を投げかけ、自らが考え答えを導き出すように仕向ける。 モチベーションという側面からみても、ただ指導、指示するよりも効果的だと思いました。 この本では工場の生産管理が主体ですが、その他の分野でも応用可能といわれているTOCですから入門書としておススメの一冊です。
「組織の目的」と「組織の当たり前」を再考するきっかけに
この物語の舞台は、とあるアメリカ企業の工場。赤字続きのこの工場は閉鎖の危機に立たされた。そこで、所長のアレックス・ロゴは周囲の力を借りて復活のために奔走する。 物語を読み進めていくうちに、工場の赤字を招いていた「制約条件」とそれに対する対処法が頭に入っていく。 アレックスに適切なアドバイスをくれる物理学の教授ジョナは、アレックスが正しい結論にたどり着けるよう適切な問いかけを行う。多くのビジネス書が一方的に答えを提供するが、本書ではまるで推理小説のように、読者も主人公と一緒に考えながら読み進められるのだ。また、各登場人物がそれぞれの立場の意見を、時には読者の意見を代弁してくれるのも読者の理解を助けてくれる。 本書が伝えるのは、 「企業の究極の目的は、メイクマネー。この目的を達成するために部分的な最適化だけを目指していても、全体の最適化が実現するわけではない。」 ということ。 これは、誰もが知っている当たり前のことである。しかしその「当たり前」は、実現しにくい。その原因は、組織や作業の複雑さの影で見えにくくなっていたり、組織の中のしがらみで目を瞑る必要があったり、もしかしたら、当たり前だからこそ改めて考えてみる機会がなかったり…様々だ。 本書を読んで、「組織の目的」と「組織の当たり前」を考えさせられた。
本の厚さに圧倒されるも,読み出すと意外に早い?
TOC(Theo y of Const aints 制約条件の理論)をストーリー調に解説した,ビジネス書としては珍しい小説型のベストセラーである.余りにも有名な話ではあるが,1992年に執筆されているのも関わらず翻訳されたのが2001年と遅く,その理由が著者の意志であり,TOCを日本人に教えることが世界経済が破綻に繋がるとの説明は,どこまで真実かは分からないものの,ビジネス書ベストセラーと成っている理由からまんざら嘘ではないように思える. 主題の制約条件に対する考え方は,近年注目されるトヨタ式生産方法の「カンバン方式」(⇒ボトルネック前工程の在庫管理と工程間在庫の最適化),セブンイレブンが提唱した「単品管理」(⇒ロット単位の最適化,大きい方が生産効率が良いとは限らない),キャノンが得意とする「セル生産方式」(⇒ラインでの大ボリューム一括生産を必ずしも肯定しない概念)など,最先端生産管理や物流への応用に活かされている部分が少なくないのではないかと思う.どちらが真のオリジナリティーかは分からないが,本書に書かれているスループット重視の制約条件の抑制は,これまで常識とされてきた生産方法の考え方を根底から覆すという意味で現代まで引き継がれていると考えるべきであろう. 実は,総ページ数552の本書にはなかなか敷居が高く,読もう・読もうと思いつつなかなか手が付けられなかったのが本音である.ところが,ようやく読み始めると結構すらすらすら進んでしまい,休日と夜の空いた時間だけで3週間程度で読めてしまった(それでも時間かかりすぎ?).主人公の奥さんとの話や子供との遠足から生産改善のヒントを掴む話など,比較的難しくない例示で分かりやすく主旨説明しているのがその理由なのかもしれない.訳者のあとがきにもあるが,米国MBA では副読本にもなっているようで,それほど有名な書籍であるのであれば,やはり読んでおく価値が高いと云うこと,時間が取れる冬休み(お正月)や夏休み(お盆)を利用して目を通しておくことをお薦めしたい一冊である.特に製造業に関わる方々に....
本は分厚いが読む価値あり・・・
企業にとって目標とはお金を稼ぐこと。お金を作るための行為は生産的、反対に お金を作ることから遠ざける行為は非生産的。生産性とは目標に向かって会社を 近付ける、その行為そのものだ。会社の目標に少しでも会社を近付けることが できる行為は全て生産的、その反対に目標から遠ざける行為は非生産的である。 会社が儲けている指標として、純利益、投資収益率、キャッシュフロー。 工場に置き換えた場合はスループット、在庫、作業経費が指標となる。 スループットは販売を通じてお金を作りだした割合。在庫は原材料、仕掛品を 含んだもの。作業経費は在庫をスループットに変えるために費やしたお金。 目標はスループットを増やしながら同時に作業経費と在庫を減らすこと。 そのための手段として、・プロセスは依存的事象でつながっており、部分最適ではなく 全体を踏まえて最適なプロセスを考える必要があり、加えてプロセスは理論とおりに いかない統計的変数を踏まえたプロセスの構築が必要となる。ここで、プロセス上の ボトルネックは何か、それをどう対処するか分かりやすく書かれている。 本書は工場を効率的に運営する術が書かれているが、日常生活でも応用できる考え方が 物語形式で書かれており、500ページ超と長いが一日あれば読み終わるものである。 本書の後半でマネジメントとは何かという問題提起をしておきながら、そこの部分が 前半同様に具体的に書かれておらず、無理やり結論を出している部分はちょっと残念。
やっぱり、トヨタ式?
トヨタ生産方式を採用している会社で働いています。 リーン方式とよく似ているということと、生産管理の勉強とおもい、購入しましたが、 内容を表面的に読み取ると、まさに、トヨタ式です。 継続的改善、在庫の縮小化、等々。 もう少し、専門知識を持っていれば、他の人のように違った解釈が出来るのかも知れませんが、 私には、ただのトヨタ式の入門書にしか、思えませんでした。 トヨタ式を表面的にしか知らない人には、あまりお勧めできないかも。 聞いたことがある程度のひとには、トヨタ式の入門書かも。 生産管理を良く知っている人には、どうなんでしょうか? TOCの勉強をするというより、生産管理の勉強をする入門書としていいかもしれません。


おすすめ度

関連のオススメ商品
ガリレオの苦悩
イノセント・ゲリラの祝祭
流星の絆
モダンタイムス (Morning NOVELS)
告白
聖女の救済
東野 圭吾  
¥ 1,700(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:309位  
カスタマーレビュー数:65

くちコミ情報
少し期待はずれでした
容疑者Xの献身がよかったので読んでみましたが、少しがっかりしました。内容は虚数解とか言わなくてもよく、ありふれたものであり、また綾音という女性は確かに魅力的に書かれていますが、聖女というような感じを受けませんでした。さらにいえば救済という言葉もあまりピンをこなくてオーバーな言い方であるように思いました。タイトルと内容がちぐはぐな印象が残りました。ただ、話はとても共感でき、面白いので一読の価値はあります。
結婚の条件?
ガリレオこと天才科学者湯川が解き明かす完全犯罪。結婚時、『一年で子供が出来なかったら離婚』との約束どおり、夫、義孝は何の躊躇いもなく離婚を切り出した。妻、綾音は彼女の優秀な助手・宏美の妊娠を密かに確信していた。翌朝しばらく実家に帰ると綾音が家を留守にしていた時、夫は死体で宏美に発見される。毒物の特定は出来たが殺害方法が一向に解明出来ず、草薙刑事は美貌の未亡人に心を惑わされ捜査に難航していた時、女性刑事内海は湯川の研究室を訪ねる。捜査には協力はしないと言うであろう湯川を友人の草薙が「容疑者に恋をしている。その為、事件の視点を見誤っている」と話し興味を抱かせ謎解きに力を貸して貰う事に。が、ガリレオにしてもその犯行を推理できても果たして実行可能かと思わせる『何もしない事が殺害方法』とは・・・? 仕事を辞め家事に専念しいつでも夫の世話が出来るよう待機している完璧な主婦が留守をしたら・・・。
最近仕事しすぎじゃないですか?
人気シリ−ズの最新作。直木賞を取った前作があるのでハ−ドルが高くなるのは仕方のないこと。 内容は悪くはないと思うのだが、話の進め方が少しまずく、被害者の人格や犯人が動機を持つにいたった過程をもっとクロ−ズアップしたほうが説得力があったような気がする。 謎解きを重要視しすぎたため、作品全体のインパクトが薄れたような印象が強い。 トリックも、なんだか力押しで説得されたような気がするし、前作のような感動も薄い。 最近仕事が多すぎのようですが、東野さん、少し仕事を減らして作品のクオリティ−を上げてください。
残念!!
『容疑者Xの献身』の次にきたガリレオ長編だったので、 大いに期待したのですが、これは駄目です。 ストーリー展開に起伏がなく、スピード感もない。 こういった小説は、読者をぐいぐい引き込む力に溢れていて ナンボの世界ですが、今回まったくそれがない。 『容疑者Xの献身』は本当にすばらしかった!! でも、今回はその足下にも及ばないと思います。 作者がTVドラマを意識しすぎた結果なのかな? そんな気もします。
さすがです、さすが!
『ガリレオの苦悩』から続けて読んだので、 ボリュームたっぷりで、大満足です。 『容疑者Xの献身』以来、 警察の捜査には協力をしない、 そう誓ったのだが、 内海薫の相談に、 ついのってしまう。 その、きっかけもまた、 草薙がらみで ちょっと微笑ましいともいえる。 『百夜行』や『幻夜』を思い起こさせる、 “女”の登場。 わかりやすい動機とは裏腹に、 まったく手がかりのないトリック。 そして、 驚愕の結末へ! 犯人らしき人物は、 ほとんど一人。 でも、 アリバイも、証拠もない。 あるのは動機だけ。 東野作品だけに、 どう、どんでん返しがあるのか、 ハラハラしながら読み進みました。 そして、 最後に残る切なさもまた、 ・・・らしい。


おすすめ度

関連のオススメ商品
聖女の救済
ガリレオの苦悩
ダイイング・アイ
さまよう刃 (角川文庫)
告白
流星の絆
東野 圭吾  
¥ 1,785(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:714位  
カスタマーレビュー数:110

くちコミ情報
珠玉のエンタメ!
分かりやすい口語体はドラマを見ているかのようで、主人公たちは実に活き々と、まるで意思をもった実在の人物のように魅力的だった。妹・静奈の七変化は楽しみだし、兄弟達が手を組んだときの、シテヤッタリ!感がたまらなかった。 時折登場する、賭けや罠にはワクワクさせられた。物語のキーアイテムともいえるハヤシライスには、読者は臨場感を伴って一層の馥郁を与えられた。赤ワインの芳香も芳しいが、同時に陰惨な記憶を回想させるアイテムでもあり、鬱々とした気持ちにもさせられた。 作者がいうように登場人物が作り出したというに相応しく、まさに珠玉の作品だった。
お粗末
東野さんどうしちゃったの…という感じでした。 この真犯人いただけないし。(ラストは一番読者が興ざめする展開) 売れている時期だから出版社が無理くり書かせたような がっかりの一冊、しかもハードカバー… とても1600円する代物ではないですな。 ただ、読みやすいのでミステリ入門として買うならいいかも。 ディープな推理小説フアンには決しておすすめできない本です。
東野圭吾の真骨頂
読みたいとずっと思っていてなかなか読めず、ようやく読むことが出来ました。 登場人物のディテールの丁寧な描き方がさすが東野圭吾です。 ドラマは見なくて良かったです。 ドラマのWe サイトであらすじを見たら全然違うので驚きました。
東野評価の基準になり得る代表作
今回の作品は、東野作品の評価の"基準"になるのでは?というのが第一の感想。 前半は白夜行を思わせるような不気味な雰囲気があるが、しかしテーマは"兄妹の絆"。 それが一貫してぶれることなく描かれているので、安心して最後まで読めた。 ミステリーなのだが、多少そちらの印象は薄く、犯人探しよりも三兄妹と周りの登場人物とのドラマに惹かれた。 色々な意味でとても「美しい作品」であり、初心者にもお勧め出来る。 スパイスはないが物足りなさは感じなかった。
流星の絆
展開の切替え方が凄かった いつにもまして東野圭吾の良さが出てたと思う 途中までは、兄弟の良さとかどうやってこの兄弟が人を騙して行くかがおもしろかったが、犯人を追っかけて必至にくらいつく所が見ててハラハラしたあといつもどおりの色々な人の視点から見せていくやり方も白夜行とか同様に飽きずに読めた。 そして最後までこの人だと思わせておきながら実はその人は犯人に結び付く鍵であっただけで、どんでん返しされたのはいつもにもましてびっくりしたこの最後の締めの結果で180℃回転させるこの人の作品は凄いと思った。 まだまだこの人の作品は一杯あるようだからチョコチョコ見ていきたい。


おすすめ度

関連のオススメ商品
聖女の救済
イノセント・ゲリラの祝祭
流星の絆
モダンタイムス (Morning NOVELS)
予知夢 (文春文庫)
ガリレオの苦悩
東野 圭吾  
¥ 1,600(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:510位  
カスタマーレビュー数:40

くちコミ情報
定価で買うには・・・
ガリレオシリーズです。 警察がお手上げの事件を、天才物理学者の湯川学が解明するという、 まあ、ステレオタイプの読みやすいシリーズなんですが、 今回は、短編集となります。 ますます読みやすい。 ので、すぐに読んでしまって、ちょっと損(笑 個人的には、予知夢よりは、こちらがおもしろいけど、容疑者Xよりはだいぶ落ちるなぁと。 定価で買うとちょっと後悔するかも? ちなみに私は、中古で980円で買いました。よ
映画以降の作品としては、物足りないか?(ネタばれ一部)
これまでの東野圭吾の作品では、殺人事件を起す犯人の心の奥深くにある何とも言えない(微妙な)心理や置かれた情景を丁寧に深く掘り下げている作品が多く、そういった長編が私は好きです。ですから、容疑者Xの献身を見た後の作品としてはやや物足りないかと思います。短編集としては、殺人の科学的なトリックに興味がある方には満足いくものでしょう。 ただし、第2章(テレビドラマ化されていますが)はこの本の中でも比較的長い部類で、犯人 の深い愛情が起した事件で、読後に「そこまで思っていたのか」とため息が出る作品ですね。 第4章は、一瞬「容疑者X」に出てきた親子のことが頭をよぎりました。 ところで、第3章、最後のシーンで、あの夫婦はあの後服毒自殺をしたのでは…と思いました。夫婦愛の行き着くところという意味です。皆さんいかがですか。 ということで、短編集とは言いながら、これまた心に残る作品でした。
待ちに待った新作ですね。
なかなか、 ジャンルにとんだ短編集で、 うれしい一冊でした。 TV版でいきなり出てきた内海薫刑事は、 ここから出てくるんですねぇ。 最後の話が一番面白かったけど、 犯人の動機がいまいちでした。 でも、なかなかの読み応えでしたよ。 全体的に、 ドラマの切なさが、 余韻として残っている。 おもしろい、とか、 謎解きの魅力、とか、 それだけじゃない、 東野圭吾独特の立体的な人間と、 その人間関係が、 やっぱりすごい。 新しい、女性のキャラ登場もまた、 物語に、華(とはいえないのかしら?)を添えている。 読んですぐでなんですが、 やっぱり早く、次が読みたい。 先にこっち読んで、良かったぁ。 さ、長編読もうっと♪
『聖女の救済』よりこちら、かな
短編集としては、オカルト色が強かった『予知夢』より、 純粋に科学的なトリックを解いていく『探偵ガリレオ』に近い感じでした。 今作からは、草薙刑事が出世したからか(?)、新人の内海が登場し、湯川と草薙の掛け合いは少なくなります。 そういう点では残念ですが、各話どれも面白く、 特にお気に入りなのは第二話で、個人的にはこちらを長編にして欲しかった、と思うぐらいです。 (私はドラマ版は未見なので、ドラマ版を見た方はまた違う印象かもしれません。) ガリレオシリーズが好きな方には、おすすめできる作品だと思います。
読みやすい
ガリレオシリーズは映像化される以前から好きなので、ドラマでイメージが固定されてしまってちょっと残念な読者です。 ただ、この作品を読むと内海もうるさすぎないし、草薙刑事もちゃんと存在感があって安心しました。 作品としては相変わらず読みやすい。 容疑者X〜を思わせる「操縦る」が印象的でした。 ガリレオがタイトルほど苦悩してなかったのでそれが残念でした。


おすすめ度

関連のオススメ商品
きみの友だち (新潮文庫)
みぞれ (角川文庫)
星に願いを―さつき断景 (新潮文庫)
なぎさの媚薬 (6) (小学館文庫 (し5-6))
卒業 (新潮文庫)
その日のまえに (文春文庫)
重松 清  
¥ 610(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:562位  
カスタマーレビュー数:11

くちコミ情報
思わず泣きそうでした
本書のテーマはというと生と死。 必ず起こりうる大切な人との別れ。 残されていく者の生き方。 もし、自分ならどう考えるのだろう・・・と 考えさせられます。 重苦しいテーマであるけど、読みやすく 根底には優しさが満ちあふれている1冊だと思います。 もし、この本を読んでみたい人は 自宅でゆっくり読んだほうがいいかも。
大切な人と「死」を分かち合うことの幸せ
「人の死」に正面から向き合い、関わる人々の心の揺れと心象風景を丁寧に、尊厳と優しさに満ちた視点で描いた珠玉の短編集。 過酷な現実、悲痛な叫び、やり場のない怒りや後悔、罪責感、そして全てを受け入れた後に訪れる穏やかな淋しさ、それらを抱えて「生きる」人々の物語が書き綴られています。 日常意識しなくとも「死」の運命は常に隣にあるもので、それをはっきりと意識させられた人々は、優しさ、謙虚さ、見ているのに触れているのに気づかなかった世界の美しさを感じ取る心の豊かさを、手にいれます。 「死」という体験を通してそれぞれの人々が辿り着いた心境は、苦悩や淋しさを埋め合わせて、それでも余りある幸福だったのでは、と思わされます。 残される人々は、それでも人生は続き、世界も変わらずにあり続けることを、罪悪感と共に受け入れざるを得ません。ですが、日常の中に辛い記憶や感情はもちろん、淋しさや後ろめたささえも薄れ、浄化されて行きます。 忘れていくこと、大切な人との思い出は美しさを増して残ること、これは神様が人間に与えてくれた最上の贈り物かもしれない、と感じました。 作品の中にもありますが、自らの死期を知り、大切な人の死期を知り、互いにかけがえのない時間を過ごせることは、残して逝く人、残される人どちらにとっても、確かに幸せかもしれません。 重松さんによって優しく美しく書き上げられた本作品を読み終えて、じんわりと涙しながら、そう納得させられました。
電車の中で泣きながら読んでいました
形上は短編集。 でも、同書のタイトル『その日のまえに』短編に そこまで綴られた短編内容が、かかわってくる。 悲しい出来事が起きているのに、 明るく気丈にふるまう姿勢が、余計に涙を誘う。 涙もろい人は、 家でこもって読むことをお薦めします。
人間の生死
人間が生きることの意味や死ぬことの意味について書かせた場合、重松さんの右に出るものはいないのではないでしょうか?何故人間は死ぬのか?何のために生きているのか?その明確な答えが分からないからこそ人間は生まれた瞬間から死に向かって生きているのかも知れません。若くて死を迎える人もいれば長く生きすぎて苦労する人もいる。その人たちの苦しみや残された人たちの悲しみを重松さんならではのタッチで描かれています。多くの人の生と死についての短編集ですが、最後はそれが一つにまとまっていきます。まさに重松ワールドです。
自信を持って人に薦めたくなる本
2006年 本屋大賞 5位 自分自身や、自分にとって大切な人を失う「その日」。 この作品は、「その日のまえ」から「その日」までの本人や家族を描いた連作短編集である。 言葉にしてしまうとありがちのテーマであるが、読者に「悲しさ」だけではなく、何かを考えさせる、その筆力には感嘆させられた。 私に取って、人に薦めたくなる本は年間1〜2冊だが、この本は、自信を持ってお薦め出来る作品である。特に30代から40代のかたは感情移入しやすい作品と思うのでお薦めである。 なお、この作品に感銘を受けた方は、「流星ワゴン」もお薦め。