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2008年09月07日(日) 文学・評論の第1位は 『容疑者Xの献身 (文春文庫 ひ 13-7)』!
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通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:6位  
カスタマーレビュー数:28

くちコミ情報
2回読むことをオススメします
この作品が第134回直木賞を取った直後に、単行本を購入して読みました。 もともとは『容疑者X』という題名での連載でしたが、単行本化にあたり『容疑者Xの献身』と 改題しただけあって、愛情や献身をテーマに話が進んでいきます。 トリックの巧妙さやストーリー展開は、他のレビュアーの方も述べている通り絶妙です。 個人的には、情景や心情の描写が冗長すぎず、簡潔すぎない点も、東野作品らしく好感が持てます。 短編シリーズを長編化することでイメージや内容が損なわれてしまう作品は少なくないですが、 そうさせない構成力・表現力は、さすが東野圭吾さんだと思いました。 今回、文庫化にあたり再び手にとってみました。 この手の本を二度読むというのは、タネのわかっている手品を見るようで一見つまらなそうですが、 トリックをあれこれ考えなくてすむ分、登場人物感・細部の表現や言い回し・トリックの伏線など、 作品の細部まで楽しむことができました。 特に、湯川にスポットをあてて読み返してみて欲しいですね。 同回の直木賞候補作もいくつか読みましたが、作品の完成度はやはり群を抜いています。 文句なしで☆5つですね。
素晴らしい作品
この作品の題名を初めて見たら誰でも推理小説かミステリー小説などと思うと思います。 個人的にこの作品を読んだところ推理小説として素晴らしい出来でした。(悪魔でも私的にですが)しかしそれを超えるほどの複雑な人間心理が生々しく描かれています。 私はこの作品を読み終わったとき、少し呆然としてしまいました・・・・ やはり東野圭吾はすごいです。もしこの作品を「推理小説ならいいや」などと思っている方、 絶対に読んでみてください。後悔は絶対ないと思います。
再読したくなるトリックは見事
どなたかもお書きのように、読後すぐに再読したくなるトリックは見事の一語に尽きる。 それに、もっとメランコリックな書き方も出来たであろうに、 あえて抑えた書き方も見事。 私は、ガリレオシリーズは読んだこともないし、テレビも見たことがない。 もちろん映画も見ないつもりだったけど、原作を読んで、レンタルなら見てもいいかなという気になっている。それは、主人公を誰がやるんだろうと気になっているから。 でも、主人公の頭の毛がふさふさだとげんなりするかも。 東野圭吾モノは、昔のものはよく読んだけど、 名作と呼ばれるものは読んでいないので、 いかな直木賞とて、あまり期待せずに・・と思っていたが、 かなりいい出来だと思う。 やっぱり、昔と比べて一皮むけたのかなぁ。 老若男女とわずおすすめです。
やっぱり涙して読みました。
天才数学者石神さんが奇跡的に拾った小さなシアワセ、そのために自分が破滅するなんてことはなんでもない・・ 最後のトリックには「感心」し、石神さんの「献身」には、やりすぎでは?と思いつつも涙しました。 涙した大きな理由は、それだけじゃなくて、かわいそうなくらい小さなシアワセに対してさえ自分を捨てきることができるというのに、今の自分はなんてナサケナイ、チビた考えの中で生活してたんだろう、ということを認識したからかもしれません。そしてやっぱりみんな生きなきゃいけない、誰かを幸せにしている可能性だってあるんだ、そんなことも作者は言いたいのかな?と考えています。
最後のシーンで一気に涙が・・・
途中まで「TVの2時間サスペンスと変わらないな〜」とページをめくっていたのですが・・・、最後にはこのオタクっぽい主人公の純愛に泣かされました。


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どうであれなんであれ
主人公が時に嫌な奴に見えたり、当然。それでいいんじゃない?人間なんだし。 話も、完璧に辻褄合わなくても。いいんじゃない?そんなもんだ現実も。 これだけ長く、付き合ってきた物語です。 私は単純なので、素直に感動できました。 とても満たされました。またひとつ、幸せをもらいました。 出会えた事に感謝です。
おもしろかったです。
やっぱりおもしろかったです。 この世界は目に浮かぶようで、自分の目の前にその世界が広がるようで、いつもわくわくさせてくれます。 前の巻とのつながりもおもしろく、ちょっとした著者のジョークやいたずらもくすっと笑ってしまいます。 でも、やっぱり7巻では思っていたよりもっと多くの身近な人が亡くなってしまったのをみて、胸がぎゅっと締め付けられました。ここまでやっちゃう必要はあったのかなと思っちゃいます。それに、知りたかったことが、知れずに終わったことも残念でした。気になったので、サイトで調べて、何個か解決したのですが、分厚くなってもいいから、本にもう少し詳しく書いてほしかったです。それは別の本で書いてくれるのかな? そのせいもあって、少し物足りなさを感じました。期待しすぎちゃったのかもしれません。その後のことももっと知りたかったし、ペチュニアおばさんとダンブルドアの約束も知りたかったし、ハリーの両親がどう仲良くなったのも、スネイプの過去ももっと知りたかったです。なぜなぜなぜが解決されずに終わってしまった気がします。 でも、それでもとてもおもしろかったです。この世界にもう入れないのがとても残念です。
ポッタリアン
いつも本の世界にどっぷりはまってしまうせいか、私の勝手な解釈で映画のように頭の中で流れるように夢中で読んだので、翻訳については何の違和感もなく読みました。 (2度目読んだらやはり訳に疑問を持つところはありましたが) あんな大作をまとめるとなると、大抵なあなあな終わりになりますが それが全く無く、納得のいくラストだったことをすごく嬉しく思いました。  素晴らしい作品をありがとうございましたと言いたいです。
もう一度ハリーの人生をなぞりたい
これまでの謎の答え合わせをし、ハリーとともにつづけてきた長い旅を終えたような気持ち。 訳については色々言われていますね。確かに「読むだけでワクワクする楽しい文章」でなかったのはもったいなかったと思うけれど、ストーリーはそれをしのぐ厚みとおもしろさがあったシリーズだったと思います。 上下巻の分厚いセットも、スピード巻と充実した内容で大変満足の最終巻でした。ちょっとせつなくてじんとくるラストシーンも好きでした。 長い年月をかけて完結した物語なので、もう一度第一巻から読み返し、ホグワーツ入学からなぞって楽しみたいと思います。
素晴らしかった
予約開始した時から約1年間、親子で楽しみに待っていました。 私は、最終巻を読むのは1巻から読み直してからにしようと決意し、 昨日とうとう読み終えました。 その間に子供が先に読んで、読み終わった日は放心状態でしばらく 「あ〜、凄かった」としか言えなかったのですが、昨日は私もまったく 同じ状態になり、「凄かったね〜」「でしょう〜?」と抱き合いました。 夏休みの間じゅう、子供達は何回読み返していたでしょう! 時間が経って読み返せば、また違った理解を持つことができるでしょう。 もっと理解したければ、原書を読もうと思ってくれるかも知れません。 この夏に、深い深い感動を分けてくださった作者や訳者その他の皆さんに 心から感謝したいと思います。


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やっぱり面白い
化物語の後日談と言うことで、大変期待していた本作ですが、十分楽しめました。 シリーズ特徴の、キャラ同士のテンポの良い掛け合いは健在。 更にレベルアップしていたようにも感じられます。何度も声をあげて笑いましたw 本作、偽物語では、化物語・傷物語で本編に直接絡むことはなかった、主人公の妹達である 火憐と月火に焦点が当てられています。 どちらも個性が強く、良いキャラをしています。 改めて、西尾氏はキャラクター創作が上手いと思いました。 シリーズ主要登場人物総出演、偽物語、是非オススメします。 追記。 作中でも多く触れられていましたが、ついに化物語がアニメ化ですかw そちらも楽しみです。
アニメ化されるから続編?
『化物語』,『傷物語』につづくシリーズの3作目で書きおろし作品. 主人公の妹たちの物語で,時系列としては過去作よりあとになります. とはいうものの,語り部も兼ねた主人公は全編を通じて出ていますし, 前半は,代わる代わる登場する過去作のヒロインらとのやり取りが中心. そして,半分を過ぎるころにようやく『本編』がはじまるという展開です. ただその前半,おなじみのにぎやかさはいつものように楽しいものの, ほとんど本編には関係なく,『新たな物語』という点では物足りません. 後半は後半でバトルにほとんどが割かれ,ほかの気になる場面はあっさり. 『偽物』と絡めた展開はよかったのですが,もう少しバランスがよければ…. お得意の掛け合いも,さすがにシリーズ当初ほどのインパクトはなくなり, ギャグやツッコミ,エッチな場面など,ワンパターン化は否めないところで, お得意の小ネタもマニアックになって,ピンとこないものがいくつかあります. 完結したはずの物語の続編で,ファンとしては歓迎すべきなのでしょうが, 登場人物に喋らせていた「アニメ化されるから続編云々…」というセリフが, 自虐のジョークとわかっていても,読了後にはなんとも皮肉に感じられます…. なお,もうひとりの妹をメインにした下巻は09年03月に刊行予定とのことです.

趣味200%との言葉を信じるのであれば、 西尾維新はかなりのロリペドであるということでしょうか。 戯言シリーズから気配はありましたが。そんな小説です。 傷物語と比べれば掛け合いも増え、またそれなりに質も高く(形式美として)、 楽しく読むことができました。 ただ、西尾さんはバトルを書くのが好きなのに上手くないので、その辺はあまり。 趣味で書いてもいいし、全てに付き合う義理もないです。 作者個人用だっただけあって割と行き当たりばったりで書いている感があるので、 物語の質としてはそこまで高くありません。かなりヌルいです。 あくまでアペンド的な意識で読むといいかも。
基本的には面白いです
が、要所要所にむりやり書いた感が漂っているのは気のせいでしょうか? 掛け合いもネタも流れもキャラも 過去を活かしているというか、 ただ当てはめただけのような・・・ 趣味で描いているシリーズの遊びとして 戯言なり何なりを取り入れているならいいのですが、 どうしても「アニメ化がなければ続編も」というセリフが 気にかかります。 まあ、このシリーズの肝である掛け合いは楽しいのでいいんですが。
ちゅらら木さんの成長ぶり?
いやあ、傷物語が割と暗かったので今回のはっちゃけぶりは心地良かったです。真人間は変態に、変態はド変態になってます。後、阿良々木君が格好良くなってる気がします。きっと気のせいです。でもアニメ版でカットするのは可哀想なので止めてあげて下さい。総括すると「とても面白かった。シリーズを通して読んでいる人は満足できるだろう」という感じです。


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甘かった
貧困にたいする自分の認識は甘かった…。分厚い本だというのに、先が気になって頁をめくり一気に読み終えた。シドニーシェルダンの「ゲームの達人」が流行って読んで以来です。救いがないので目眩がし、何日も忘れられません。こういうのを絶対の貧困というのか…。日本人も外国の子供、買ってる人、多分、いそう…。とおもってもゲッとなり、対岸の火事ではない。
映画も小説も・・
どちらも衝撃的でした。映画の公開を知って映画を見る前に小説を読みました。何度も何度も胸が痛くなる・・目を伏せたくなる現実が今この時間も存在していると思うとやるせなく辛くなります。 人間は生きるために何でも出来る・・でも、でもこの小説にあるような事実は・・言葉になりません。このような現実があること、日本の子供達は知らないでしょうが・・私は知って欲しいと思います。そして生きると言うことの尊さを学んで欲しいです。今と昔の子供の価値観は違うと思うけど分かって欲しい。 罪のない子供達がオトナの勝手な欲望の道具に使われるなんて信じられない。 ココロが痛くなるそんな小説でした。
太くハードな小説
きつい。8歳で人身売買され10歳でエイズに感染し焼き殺される子、幼児売春で穴という穴を使われた挙句に9歳で臓器売買のために新鮮なうちにマフィアと病院と警察ぐるみで、身体を解体される子(新鮮な心臓は、ニホンの裕福な家庭に生まれた、拡張型心筋症の子供に移植される)。都市バンコクで行われる幼児人身売買の実態に、遠慮なく踏み込み、ヤンソギル特有のデリカシーのない文体でガツンガツンと語る。話は小説じたてのフィクション形式。正直いって、あまりにもニホンの現状とかけ離れているので、どこまでが事実でどこからがフィクションなのか分からなくなる。しかしこれがまぎれもないバンコク、いわんや万国の本当の事実だとしたら。 話は、人身売買側(悪)と、それを阻止する国際NGO(善)側が交互に描写されて進む。 ラストシーンで、ニホン人記者男性が言う。「これは国家体制の問題なんだ。個人でできることは限られる。安全なニホンに帰って、組織として世論を動かすんだ!」対して、女性NGOは答える。「私はこの地にとどまって、個人としてできるだけのことをする。目の前の現実を見捨ててはおけない」 あなたの価値観はどちらだろうか?
きっと本当なんでしょうね
本作を映画化したものを観て、あまりの衝撃に帰りに本書を手に取りました。 映画の方が奇麗に纏まった物語のように感じましたが、 本書はストーリー運びが荒々しく、原作ならではの読み応えがありました。 以前、「少女売買」という書物を読んだときにも、その内容に驚きましたが、 少年少女関係なく実の親に売り飛ばされ、しかもエイズで死ぬか、 玩具あるいは臓器として売られるかするまで開放されないとは、 あまりにも酷い話です。 でもこういう不条理なこと、きっと本当にあるんでしょうね。 「カラマーゾフの兄弟」に子供が惨殺される話が出てきますが、 ドストエフスキーがこの話を知っていたとしたら、 きっとその物語に取り上げたのではないか、と思いました。 こういう子達の苦しみも、「真理を買うために必要な苦痛の総額の足し前」なのかと。
アクチュアルな文学
映画を観てから、 原作を読みました。 リアルで、 生々しい描写が、 読む側に迫ってきます。 前半では、タイの幼児売買、幼児売春の実態を、 後半では、それに関わる二人の日本人を描いている。 フィクションには違いないが、 しかし、 ここで書かれている社会背景、 犯罪、 実情に嘘はない。 この問題と、 この現実と、 この世界と、 僕らはどう対峙していくのか。 絶望的で、救いなんかないし、 無意識のうちに、 加害者の側に立っている。 ラストの恵子の選択が、 僕らの希望となることを、 祈るしかないのだろうか。


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ノウハウを含めた自己啓発にかかわる本はたくさんありますが、これだけ読み物としてエンターテイメント性を兼ね備えたものは今まで読んだことがなく、おそらく新しい形のジャンルとしてこれから増えてくるのではないかと思います。また、この本にはどうしたら成功するかということは書いてありません。でも、読むとどうしたら自分が成功出来るのかを自分なりに見つけることが出来るというナイスな本です。但し、過度に疲れていたり落ち込んでいたりする時には見つけ出すのは難しいかもしれません。 それから、ガネーシャというネーミングはしゃれに違いないと思い続けていました。きっとどこかで「何でガネーシャっていう名前なの?」、「それは『しゃーねーが!!』というのが口癖の奴が嫌いでさかさまにして付けた名前なのだ」、なんて会話が出てくると信じていました。最後の解説で、著名な神の名前だと知ってとっても驚いた。
読み物としては面白いが、社会人にとっては暇な人向けの内容。
本を読む習慣がない人にとっては読みやすい本。 ここから徐々にステップアップしていけばいいと思う。 がしかし、電車などでは読むのを避けるべき。 かなりイタいです。 ブックカバーを着けるか、お家で静かに読みましょう。
良い本
笑えて、泣ける本でした。 そして、最後に、感謝しました。
笑いのある自己啓発書
関西弁を話すゾウの姿をしたインドの神様が、ヒョンなことから普通のサラリーマンの家に住み着き(住み着くでいいか分からないけれど?!)様々なアドバイスを施す、という物語です。 とても楽しく、クスクス笑ったりホロリと涙をこぼしたりしながら一気に読んでしまいました。 日常生活に疲れた大人たちに、是非とも読んでほしい暖かく面白い本です!
入りやすく、実行しやすいです。
この本に出会えて本当にありがたいです。 内容はユーモアがあり、何度も笑ってしまいました。 そして、本当に自分のやりたいことと真剣に向き合える 良いきっかけをいただきました。 ありがとうございます。


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「愛しさ」が溢れ出す作品
城山三郎氏の著作を初めて読みました。 著者がどれほど深く妻を愛していたのか。 痛いほど伝わってくる内容でした。 最愛の妻との生涯はまさに喜びを2倍に悲しみを半分に。 妻を亡くした著者の最晩年は誰も理解できない程の悲しみと、 誰も理解できない程の愛しさを抱きしめた日々だったのだと思うと、 涙が止まらなくなりました。 著作の中の詩、2編『妻』と『愛』は読んでいて 恥ずかしくなるほどピュアで、羨ましくなるほど愛に満ちています。 『五十億人の中でただ一人「おい」と呼べる妻へ』 無理に泣かせる恋愛小説が跋扈するいま、 本当に「愛し合う」ことの現実はここにあります。
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奥さんと出会って50年近くの夫婦生活が書かれています。 文中に妻を愛しているという表現はありません。 そうでありながら、この人は本当に妻を愛していたのだ、いや 愛しているという言葉での表現ではおさまらなかったのか、 と感じます。 そして50年近く一緒にいた妻がいなくなるというのは どれだけの深い悲しみだったのか。 長寿は通常素晴らしいものですが、その代償としてはあまりに 大きな悲しみを味わうことになる。 だからこそ最期のその日がくるまでお互いを想い生活を した方が良いな、と感じさせられる本でした。
ありがとうございました
城山三郎氏の本を読むのはこれが初めてでした。 どこかのブログで紹介されていて、その記憶を辿って購入に到ったわけですが、 未婚の私が結婚生活の苦労が分かるはずもなく、 1冊読んだくらいでこのような事を言うのは既婚者の方々に対して失礼なのかもしれないですが、 この本を通じて私は何物にも耐え難い‘夫婦の絆’を学ばせて頂きました。 淡々と語られた結婚生活の端々にお二人が築かれた絆が垣間見え、 また、あとがきで紀子さん視点で語られる生前のお二人の絆の深さも感慨深く拝見いたしました。 ‘絆’と漢字にしてしまえば一文字で終わるこの文字の意味を重さを始めて感じた気が致します。 実際、このような強い絆で結ばれる夫婦はどれほどいるのでしょうか。 永遠の別れが来るその日まで、お互いを尊重し助け合い、慈しみ合う夫婦はどれほどいるのでしょうか。 未婚の私には到底想像もつかない結婚生活ですが、この本を読んで学ばせて頂いた事が いつか私の糧となって、お二人に負けない‘夫婦の形’を築いていきたい、 と切に思いました。 気付けば涙を流し、読んだ後には安堵にも似た溜息を思わず零しました。 そして閉じた本を前に自然と零れた言葉をもう一度言います。 「ありがとうございました」
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愛するってこうゆうことなんだなぁと…。 まっすぐで でも 落ち着いた文体が妻への思いを痛いほどに表現している 途中に出てくる『妻』と『愛』の二編の詩は 人が人を愛せることの喜びを感じさせてくれた このような愛をそそぎこむ人生を送りたいと思う
読んでよかった
戦前生まれらしく、堅くて古風な文体。 その文体をもってしても、抑えきれない出会いと新婚時代のフワフワしたときめき。 「おかしなやつだ」と苦笑いしつつ、優しい目で描写される奥さんの日々の言葉や暮らしぶり。 何十年もの間の、特に劇的とは言えない夫婦の平凡で平和な日々。 この作品は、2007年に亡くなった城山さんの遺稿とのこと。 書き終わっていたわけではなかったようで、抜けている箇所もあるのを、編集者が構成し、第一部としています。 かなり説得力のある構成と、城山さんの抑制された語り口のお陰か、 抜けている部分も「センチメンタルになりすぎるのを恐れて、城山さんはあえて書かなかったのだろう」と思わされます。 しかし、城山さんの娘さんによる第二部を読むと、ああ、城山さんは「書かなかった」んじゃなくて、辛くて書けなかったんだ、 だから後回しになって、書かないままに奥さんのもとに行ってしまったんだ、と思わされます。 第一部の飄々とした城山さん、第二部の慟哭の中、ボロボロになって生きていた城山さん。 その対比が痛ましく、そのためさらに鮮やかに、平凡な夫婦の日々が輝いて感じられます。 そしてそれは私たちに、平凡な日々のかけがえのなさを痛切に思い出させてくれます。 城山さんが、あの世で奥さんと美しい日々を重ねていますように。


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心が疲れた時、大変癒される1冊です
学校での人間関係で大きく悩み傷ついた主人公・まいが、母親の薦めで母方の祖母の家に滞在し、生きる力を取り戻していくお話です。 表題作「西の魔女が死んだ」の他に、「渡りの一日」という超短編作が入っていますが、こちらも「まい」が登場。新たな友人、ショウコと2人を取り巻く人々との交流が描かれています。 どちらもストーリーの組み立ては大変シンプルですが、「まい」と同世代の10代〜20代の学生さんが読むと、その悩みに共感したり、生きる力、生きるヒントを与えられたり、得るものが大変多いと思います。 ただ、私自身はナチュラリストではありませんが、現代文明機器が全く出てこないおばあちゃんの家で洗濯、料理など、生き生きとお手伝いをしている「まい」の様子を読むと、自分自身がいかに「便利さ」に頼りきり、頭や体を使わなくなっていたかということに気づかされました。 短めの話であるだけでなく、文章自体が非常に簡易で、いわゆる文章の裏を流れる何か(心情とか)を汲み取るようなものではありませんが、心が疲れた時、負担になりませんし、ふと目にすることで癒される1冊であると思いました。 また余談ですが、表紙の絵を描かれた早川可寿乃氏が「あとがき」にあたる「解説」を書かれていて、この表紙の絵にどのような思いを込めて描いたかにも触れられていますので、興味がある方は併せて読んでみて下さい。 私は早川氏のこの小説に対する感想の部分に非常に共感を持てました(ただ、言うまでもありませんが、かなりネタばれですので、本文を読んだあとに読むほうがいいです。)
書店の薦めで読んでみました
書店で平積みになっていて、店員さんの「おすすめ」の文字で読んでみましたが、 感動する部分は見出せませんでした。 ひとつの物語としては感動もので完成されています。 私が感動できないほど鈍感に歳を取りすぎていたのかもしれません(40代です)。 小学生高学年〜中学生くらいの皆さんに読んでいただきたい作品だと思います。 自分もそのころ読んでいたらきっと得るものがあったでしょう。
不覚にも・・・。
短編なので、朝の通勤時間とお昼休みで、読み終えてしまいました。 気持ちが高ぶって、仕事に復帰できませんでした。 こんなことは初めてでした。不覚でした。
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私は小説でもドラマでも映画でも人を殺して涙を誘う、というのは嫌いなのですがこれは別でした。 人物がちゃんと描かれているからでしょうね。映画も見てみたいです。 その後の話は無くても良かったかな、と思いました。
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面白かったです。でも本の帯に「最後の○ぺーじで泣ける。」みたいな事が書いてあって、 よせばいいのに、エンディングを知ってしまいました。 登校拒否だったことも少女だったこともあるので、まあ、ふつうに面白かったです。 でもね、 魔女修行のところはもっと「おおおっ!」と言わせて欲しかった。 ナチュラリストなら普通にしているようなことばかりのような気がします。 わたしの家はそれなりの田舎なので、ミントなどのハーブは雑草のごとく生えているし、 ドクダミのお風呂とか、どうも私の周りは魔女がいっぱいいるようです。


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湘南ダディは読みました。
繰り出される「物語」の宝、また宝と解説にありますが、本当にその通りで稀代のストーリーテラー宮部さんの面目躍如といえる作品です。本作はあちらこちらにオリジナリティのある「おそろし」さがちりばめられているだけでなく、登場人物たちの会話や地の文章にも当時のお江戸を髣髴とさせる生活感がただよっていて読者は知らず知らずに百数十年前の時間の中に引き込まれていきます。  神田三島町の袋物屋の主人伊兵衛は、兄夫婦の娘おちかをあずかっています。おちかまだ十七歳なのですが、わけあって人との交わりをすっかり閉ざしてしまい、三島屋の女中として働くことで気を紛らわしています。ある日、突然の所用で伊兵衛夫婦が出かけることになってしまい、伊兵衛を訪ねてきた碁敵の藤吉の相手をおちかがすることになります。伊兵衛がわざわざしつらえた碁打ちのための客間、黒白の間に藤吉を通すと、藤吉は問わず語りに亡くなった兄吉蔵の話をはじめるのでした。茶を入れにたったおちかが戻ってくると藤吉は顔面蒼白になり息苦しそうにしています。立てつめた障子をあけたところ庭に咲いている曼珠沙華の花陰から覗いている人の顔をみたというのです。そしておちかは吉蔵と藤吉の因縁話が語られるのですが、その後まもなく、藤吉は憑き物が落ちたように亡くなってしまいます。  おちかには人の心のなかに閉ざされた悩みをききだす力があると気付いた伊兵衛は、そのような悩みを持つ人を黒白の間にあつめてはおちかに聞かせ悩みから開放させてやろうとしてやります。そのようにすればおちかも自分の閉ざされた心を開くことが出来るようになると考えたからです。こうして百物語の形式をとって各章毎に怪異の話が語られる構成となっていますが、各話そのものが誠に精緻に組み上げられた因縁話になっているだけでなく、全体としておちかの秘密も解き明かされ救済されるという構成になっています。
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宮部みゆきの得意ジャンルの一つともいうべき江戸怪異。江戸の社会や当時の人々のものの考えをきっちり捉えたうえで組み立てられた物語はどれもよくできています。明るい面だけでなく、人の心の暗い一面にフォーカスしている点も秀逸で、現代に通じるものがあり、怪異といっても、それは人の心の中にある、ということなのだという作者のメッセージがよく伝わってきます。ただし、惜しむらくは、それぞれのエピソードをまとめる最後の物語がやや強引にまとめられたように思えること。目に見えない存在との対決、というのを描くのは難しいということなのでしょうか。
一つ一つの物語の高い完成度にくらべ人の思いが伝わらない
宮部みゆき独特のファンタジーと奇怪さが物語を高揚させる時代小説です。 こころに傷を負ったおちかと同じような苦しみを持っているひととの対話という形で、一話ごとにすすめられていく構成は読みやすく、また、季節を感じさせる植物や、また、舞台となるお屋敷や部屋の中の空気感と様子の描写は相変わらず細微であり美しい事に感銘します。 しかし、最後には、一話一話に登場した死霊や生霊を含んだ様々な登場人物が同じ舞台に登場し、彼女を支えんと、のろわえ、意思を持った”お屋敷”という大敵に対峙するのですが、なぜ彼らをしてそこまで彼女の為にするのかというところの説得力に欠けていたり、一体その怨念の正体がなんであったのか、というところがよくわからないままに終焉を迎えるのでなんだか納得のいかないままだったという感が否めません。 また、今回も、一筋縄ではいかない人の気持ちの交錯を緻密に描写していいます。泣かせる境遇にある人物も、生き方に筋の通った好感の持てる人々が出てくるのですが、きっとあまりに登場人物が多いせいか、一人一人の思いやそれを映した行動が、いつもの宮部作品のように、読み手の心の芯まで届いてくるまえで描写が終わっている感が拭えません。 それでも、一つ一つの物語は、映写をみているようにおもしろいことにはかわりませんので、人情ものというよりは、百物語集の一部として読むと十分以上に楽しめると思いますし、宮部作品の別格の秀悦性に変わりはありません。
胸に残る、人の後悔の重さ
心に深い傷を負って、叔父が営む三島屋で暮らすようになった主人公・おちか。 そんな彼女に、叔父は「不思議な話をしてくれる人を集めたから、 それを聞いて、おまえが私にわかりやすく話しておくれ」と命じます。 それは、一風変わった「百物語」のようなもので、 次々と不思議な話をする人がおちかの前に現れます。 その一つひとつが、重く、切なく、時に恐ろしい。 しかし、その体験を経て、おちかは悲しい体験で傷ついた人は自分だけではないこと、 見方を変えるだけで被害者や加害者は立場を変えてしまうことなどを学んで行くおちか。 次第に、おちかは自分の傷や出来事を見つめることができるようになっていく。 そのうち、お客の一人が話した話から、事態は大きく動き始め・・・。 宮部みゆきらしく、登場人物一人ひとりが丁寧に描かれており、ちょっと出てきただけの人や 侍女ですら生き生きと個性を持って動き回っています。 お客が語る不思議な話には、あっという間に読み手である私も引き込まれ、 話を聞かされているおちかの気持ちを追体験するかのような感覚が得られました。 「これはどうなっていくんだろう」という興味から、あっという間に読破してしまいました。 不幸な出来事というのは、ある日突然身の上に降りかかるもの。 本当は、ただそれを不幸な出来事として、嘆くことができればいいのでしょう。 しかし、人はそれに何かしら理由がほしい。 だから、自分のせいにしてみたり、人を恨んでみたりして、想いを残し、嘆く。 その悲しさを、いろいろな出来事を通して表現している話だと思います。 ラストは思わぬ方向に進んでいき、ちょっと私の好みとは違いましたが、 それでも一気に読ませるだけのものはありました。 ほかの時代物同様、情景が浮かんでくるような描写で、十分に楽しめるものだと思います。 でも、ラストがちょっと好みと違ったので、星4つ。 そのあたりは好みの問題ですね。 おもしろかったですよ。
静かだけど力強いストーリー
正直、宮部みゆきさんの作品を読むのは、 これが2作品目でした。 時代小説は、初めてです。 とにかく、静かに淡々と進みながらも しっかりとストーリーの力強さを感じました。 一人一人の人々の生きる力を感じます。 ほんのり暖かで、時にひやりと冷たく、 夏の夜の一冊には最適でしょう。



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