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   古美術・骨董 の売れ筋最新ランキング   [2010年09月09日]
2010年09月09日(木) 古美術・骨董の第1位は 『見た、訊いた、買った古美術』!
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巨匠の失われた作品、再発見の説得力。
巨匠の失われた作品、再発見の説得力。 本書で描かれているのは主に2つのこと。 ニューヨークの画廊で売られた羊皮紙の作品を科学鑑定にかけること。 そしてもう一つが、ダヴィンチ作という説の有効性を来歴や特徴などから語る事だ。 前者は非常に面白い。 レオナルドの最高傑作、モナリザの科学鑑定もしたフランスの調査チームの鑑定結果は限りなくレオナルド作を指し示している。 最大の論拠がダヴィンチの指紋が発見されている事だ。しかし、聖ヒエロニムスから発見された指紋との一致が、即証拠となりえるのだろうか。 聖ヒエロニムスも来歴ははっきりしておらず、疑い様のない画風からダヴィンチ作とされている。 指紋から確定したのではないのだ。 パスポートの指紋認証が中国人に単価100円で突破されてしまう時代。指紋は確定的な証拠になるのだろうか? そして、この作品の来歴もまったくの不詳。 それどころか、これを売りに出した人物(女性)の素性さえはっきりしていないのだという。 あやしくはないか? また、画題や技法の解析ではダヴィンチの同時代人がこういう形態の作品を残しており、その人物とダヴィンチの交流を暴いている。 が、これも証拠としてはちょっと弱い。強引なのだ。 個人的には、100%のダヴィンチ!とはいえないと思うのだが、そこは読者おのおのの判断に任せる。 ミステリー本みたいなものなのに、一読者が判じるのも興ざめでしょう。 それはさておき一番興味深い点は、この作品が羊皮紙に描かれており、さらにはこれが羊皮紙本からナイフで切り取られた一葉であることが左端の製本の糸穴からわかっていることだ。 書籍自体に来歴を示す具体的な証拠があるなら切り取る必要はないのでは?というのがこの絵の真贋の答えだと思うのだが。 本の来歴がわかれば、証拠の補強になることは確実だからだ。 本物のダヴィンチの掘り出し物。そんなものが本当だったらいいな、とは思うのですが。 科学鑑定に興味のある人は、買って損のない一冊です。


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カスタマーレビュー数:2

くちコミ情報
ビジネスと、アキナイの違い
画廊を営むことは、1枚が売れるかどうかも分からないという、常に高いリスクを背負っている。 顧客との絆の大切さと、業界内の立ち回りの難しさを考えさせられました。 夫の野呂氏は、父が画廊経営をしていて、元々基礎はあった訳だけども、信用を重んじる業界独特のルールを垣間見ることができました。 憶測ですが、妻である筆者も元々育ちがよいのでしょう。元会社員の経歴ですが、読んでいて文章に上品さと気品を感じます。それでいて厭味に感じないのも計算されているようです。 対象も、一般読者と業界人の双方が読むことを意識されているのでしょう。重いイメージの表紙の割に堅苦しさがなく、読みやすかったです。
絵描きさんをもっと応援したくなる一冊
ゴッホも生前はなかなか作品が売れず、貧乏で苦しんでいた話は有名ですが、その作品が現代では数億円の価値があるなんて話を聞くとなんともいえない気持ちになったことがある絵画ファンは少なくないはず。美術品のマーケットってどんな風になっているんだろう?と漠然と思っていましたが、全くの素人だった著者の体験談から「なるほど」と腑に落ちることがたくさんありました。絵描きさんをもっと応援したくなる、自分の気に入った絵画を是非手に取りたくなる一冊だと思います。


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「サザビーズ」がテーマではなく、ごく普通のビジネスマンのごく普通の自叙伝
本書のタイトルに「サザビーズ」という有名オークション会社の名前が使われていますが、「サザビーズ」がテーマではありません。また、「仕事術」と言う言葉が使われているのでビジネス本のように見えますが、そうでもありません。『「豊かさ」を「幸せ」に変える』事についても記述が弱いこの本の正体は、サザビーズ日本支社長である著者の自叙伝です。 ニューヨークでのオークションの模様を描写したくだりは面白いのですが、サザビーズのビジネスやそこで働く人に関する記述は就活学生向けの「サザビーズ会社案内」(と言うものは実在しないとおもいますが)の範囲に留まっています。苦笑いしたのは、美術ビジネスとは全くと言って関係がない「財界総理」と言われた祖父の石坂泰三氏のことを、丸ごと一節(見出しの項目)を割いて記している事です。(このズレは安部晋三元総理に感じたのと同じ感覚だなぁ、と思ったりして。) 素直な文章で読みやすく内容もそこそこ面白いのですが、タイトルと内容が合って居らず、最初から自叙伝と思って読まないと肩すかしを食らいます。その自叙伝も普通に成功したビジネスマンならば誰でも持っているなもので、これと言ってすごい物語がこの本にあるわけではありません。
人としての自分が問われる
上司に勧められて読んでみました。 私も似たようなところで見習いをしていますが、 石坂氏、柳井氏がおっしゃっているように、 「人として信頼できるか」 まったくこれに尽きると思います。 対お客様にしても、対パートナーにしても、これが一番。 本書の魅力は、著者の画商時代の興味深い仕事の話や、 コレクター宅に作品を収めるときの話、 オークションの時のスリリングな話など、 生のストーリーがテンポよく書かれているところです。 この不況の時代に美術品なんて!と思われるかもしれませんが、 人として大切なことは、こういうところから学び取ることができるような気がします。 私もこんな世界で生活していきたい。
サザビーズジャパン社長の履歴書
サザビーズという題名だが、サザビーズ社の創業物語ではない。 日本支社の石坂氏の自叙伝である。ただし美術品ビジネスは 未知の世界で面白かった。著者の驚きや決断の記述に、何やら お坊ちゃん的な匂いがあり違和感を覚えたが、それもそのはず 名門のご子息であった。富裕層向けビジネスは富裕層の感性を もたずにはできないだろう。オークション場面もスリリング。
初購入
とってもキレイで、まるで新品を買ったようで嬉しかったです。
アートとビジネスのリアルな関係
美術系の学校では教えてもらえない(おそらく社会に出ても本当にごくごくわずかな人しか知り得ないであろう)アートとビジネスのリアルな関係がよくわかった。裏話(確かな実話)も盛りだくさんで大変興味深い一冊。ただ、この世界に自分が実際に入れるかがとても不安になった。


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くちコミ情報
現代アートを理解してみたいという気になった。
正直、オークションで高騰したアートの価値は分からないし、「なぜこの値段なのか」に対する答えは載っていない。 でも、読んだ後なんとなく「アートを探してみようか」という意識にさせてくれる本。 需給という基本的な経済原則に基づくマーケットの構造、世界のアートフェアやオークションのしくみ、日本にアートの文化が根付かない理由などを解説していて、詳しいことを知らない私でも理解しやすかったです。 ギャラリー(画廊)は値札の付いている美術館、というのは的を得ている言葉だと感心しました。 途中2度の対談は、ギョーカイの内輪話に終始している感があって私は馴染めませんでしたが、次の章へとうまく関連付けられています。 結論としては、アートの値段は市場やあなた本人が決めること。資本主義そのものである、と。 自分が所有したいかどうか、自分にとって必要ないなら買わなければよい。 幸いにも、日本には美術館やギャラリーが多数あるので、見聞するところから始めてみよう。
ちょっとリスキーでも「好きだから」買う。
"「ちょっとリスキーかもしれないけど、好きだからこの作品を買おう」というように、冷静に自分の行為を分析して判断できることはとても重要なことだと思うし、すごくカッコいいことだなあ、とギャラリーにくるお客さんを見ていて思うのだ。僕はアートが好きで、自分の信じる道を進んでいる。自分で「いい」と思うことをやっていて、「うん、いい」と言ってくれるお客さんと出会えると、すごく嬉しくなる。彼らの勇気を見て、僕らも勇気を与えてもらっているのである。" 終章の著者の言葉です。響きました。アートに限らず、腕時計やヴィンテージカーなどセカンダリマーケットが整備されている「商品」を買う時は誰しも値動きを気にするし、将来的な投資価値だって頭のスミにないと言えば嘘になる。「現代アートビジネス」でも感じたのですが小山さんの考え方は、そういう副次的な要素と、自分が好きなものを愛でるという根源的な行為をうまくバランスさせる意味で非常に示唆に富むものです。感心しました。 アートだけでなく、全てのジャンルの「コレクター」諸兄は読めば必ず何か感じるものがあると思います。
時価ほど怪しいものは無い
値段とはそのものの作ることに費やされたコスト+需要によって決まる。それは原価0でも取り合いになればいくらでも高値が作ってことだ、それが顕著なのが芸術作品、特に販売方法がオークションとなれば更にそれは加速。下品な射精のフィギアでも高値がつく、わかりにくいよう海外で出展し身内(自分)に高値で入札させ値がついた後で国内で売るなり、もしくはその売れた名で他作品を、活動すれば盲目的に評価される怪しい世界(笑)それもまたビジネス、って話。
産業としての「美術」啓蒙書
確かに材料代をはるかに上回る作品から、時給換算してマイナス数百円となるようなものまで多種多様なのが美術の世界である。当然、一般に思われがちな、「高い」、「値上がり」、「わからない」といったイメージが付きまとう。 こういったキーワードから見たモダンアートの値段についてなどの、いわゆる啓蒙書である。 作者は、貧乏な芸術家を救うべく?この本を書いたようだが。 画廊にちょくちょく行くような人であれば、特に目新しいものはない。ただ、美術品を投機の対象として買うのであれば、初歩の初歩の入門書の位置づけ。
星4つの理由は
同じ著者の『現代アートビジネス』を先に読んでいたので、かなり内容が重複す ることは否めない。オークション会社の方、他のギャラリストの各氏との対談があることが大きな違い。トークは多分に内輪話な感じでとても楽しめた。アジアのマーケットの動向が細かく補足されているのもよかった。 著者が「アートを楽しむことができない人にはアートは持てない」というのは同 感。もっといえば、「持つべきではない」のかもしれない。 著者は、投機目的だけのアート売買にはとても警戒感をもっていて、「アート好 き」のピュアな気持が見えざる神の手となってマーケットをつくり、投資もその なかで健全におこなわれる、という状況を理想としているように読みとれる。そ の意味では、この本のサブタイトル「現代アートの相場がわかる」はちょっと短 絡的すぎやしないか。 星が4つなのは、総合的に『現代アートビジネス』のほうが値段が安い分、お得感があるから。


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贋作にまつわるエピソードと絵画の審美眼の確かさ
先代が銀座で立ち上げた老舗の日動画廊・代表取締役社長の長谷川徳七氏の絵画にまつわる様々なエピソードを満載しています。長谷川氏は全国洋画商連盟会長、全国美術商連合会会長を歴任するなど、美術の世界では大変な功績と役割を果たしてこられ、語り口調で読みやすく知られざる画廊経営の面白さと難しさも感じ取れました。 贋作の見分け方は美術商と呼ばれるプロでも難しくそれぞれ専門とする画家や領域があるようで含蓄のある話が展開してあります。贋作を防ぐために、作家の全作品を写真とデータによって収録したカタログ・ゼロネという全画集があり、それによって鑑定書が書かれるそうです。 藤田嗣治の作品の鑑定に際しては、長谷川氏の名前が登録されているようで、画家の遺族からも確認書をとっているとのこと。 146ページに、元経済企画庁の藤山愛一郎長官所蔵のルノアールの「少女」の絵が盗まれ、「絵が戻ってきたら国立西洋美術館に寄贈する」と発表し、その後無事帰ってきたことが書かれていました。滝川太郎というものがこのルノアールを描き、著名な評論家と組んで贋作を売り飛ばしたようです。寄贈を受けた国立西洋美術館は一度もその絵を展示していないという話はなるほど、感じた次第です。 佐伯祐三の贋作「吉薗コレクション」の大胆さにも驚かされました。巨額のお金が動く美術コレクションの売買の凄まじさを知る思いです。贋作とは別の詐欺で逮捕というのも納得です。 公正な判断とは自分の中の偏った善悪の感覚で見るのではなく、その絵が語りかけるままに見ることです、というコメントは含蓄に富んだものでした。
真贋を見極めるとは
日動画廊社長による絵の真贋の見分け方が様々な経験談と共に語られる。藤田嗣治や鴨居玲らとの個人的交流にも裏付けられた鑑定の話には説得力がある。「絵の品」「絵の”匂い”」など、真贋を見分ける際の表現も面白い。結局、他の鑑定士も口を揃えて言うように、数多くの「本物」を見ること、自分で大金を出して買い物をすることが真贋を見分けるためには不可欠であるということだろう。ただ、話の内容が想定できる範囲を超えるものではなく、もう少し専門的な話が聞きたかったとの思いは残る。


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