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   美術館・博物館 の売れ筋最新ランキング   [2009年01月07日]
2009年01月07日(水) 美術館・博物館の第1位は 『迷宮美術館 アートエンターテイメント』!
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NHK『迷宮美術館』制作チーム  
¥ 980(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:48215位  
カスタマーレビュー数:11

くちコミ情報
美術の入門に最適
NHKテレビで放送された「迷宮美術館」で取り上げられたテーマを集めてムックにしたものです。美術愛好家だけでなく、これからステキな美術に出会いたい、という人達に書かれた本です。 美術鑑賞というと堅苦しいイメージがありますが、描いた画家の人生を辿りながら描かれた絵の背景を知っていくうちに、取り繕っていたように見える絵画がとても身近な存在に見えてくることがあります。本書もそんな効用をもたらすもので、放送局の狙いは見事に受け入れられたものと思われます。 絵画鑑賞に理屈は入りません。画家の感性と鑑賞者の思いが融合したとき、感動が生まれるのです。薀蓄も不用ですし、先入観も入りませんが、その絵画の特徴を先達から知ることは、より深い鑑賞眼を養うことにもつながります。画家の人生がいかに作品に影響を与えているかは論じるまでもありませんが、生き様が作風に如実に表れている所がまた作品が愛される所以なのかもしれません。そのような背景を知ることで鑑賞する観点に広がりがでそうです。 本書で取り上げられた画家を列挙しますと、ダ・ヴィンチ、スーラ、北斎、ピカソ、モネ、ルノワール、レンブラント、ロートレック、マネ、広重、ダリ、アルチンボルド、セザンヌ、ミレー、ファン・エイク兄弟、ダヴィッド、ドラクロワ、フェルメール、ゴヤ、ラファエロ、モディリアーニ、ベラスケス、ゴッホ、ミケランジェロ、ムンクとキラ星のごとく多くの人に愛され続けている画家の名作が披露されています。 廉価でありながら、情報量も多く、オールカラーで素晴らしい美術館賞ができるわけですから、良心的な編集だと思いました。
おもろい
美術の本は数多くあれど、 こんなに見方のポイントばかりを 集めてくれた本は、 なかなかない! おもしろい。 飽きません!
美術初心者だったけど
今までほとんど絵画に触れたことがなく、美術そのものに対して、どう捉えたらよいのやらわからない、みたいな立場でいたのですが、ふとしたことからこの本にであって(プログラムを見て購入したのではないです)、読み始めたら、面白くて一気に読めてしまいました。 絵画ってだから面白いのか!と生まれて初めて思ったかもしれません。(多少誇張。) ただ読む、のではなく、絵を見ながらその謎(うんちくみたい)を解いていく、スタイルなので、絵画に縁遠かった自分でも、すんなりその中身に引き込まれた感じがします。 絵画を見る目が変わりました。こんな手軽に、絵画の世界を楽しめる本は今までなかったのでは?!おすすめです。
待ってました
テレビ放送時から本にならないかと待ち望んでいましたが、やっと出た って感じです。名画の裏に潜む謎を解き明かすというクイズ形式のままに 編集されていますが、芸術鑑賞を堅苦しく思っている方にはとっかかりに おすすめです。 ただ、先入観を持って作品を観るのは視野が狭くなると思いますので、 観て感じたものとこの本にある解説をあとで比べてみるとちょっとした 推理もののように楽しめると思います。感性ですから違ったって良。 続編を待ち望んでいます。
絵画に秘められた数々とは・・・
 これほど、絵に込められた描く側の事実がわかっていいのだろうか・・絵にロマンス(鑑賞)を失くしてしまうほど、歴史事実が解き明かされている。時代を生きていた人の表現意欲が紹介されたということだろうか。けれど、表現者を支えた家族や人の関わりと事情の話はおもしろかった。絵画に近寄りやすくなる本であった。  ミレーとラファエロの話が印象に残っている。映画や書物の紹介がついていれば、もっと楽しみが増すだろう。


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カスタマーレビュー数:6

くちコミ情報
実際に21世紀美術館に行ってみると・・
21世紀美術館に以前行ったことがあり、 改めて、その人気の秘密や仕掛け人について知るために購入 蓑館長の海外や大阪での知識や経験に基づいた、 お客様の気持ちをとらえた戦略、戦術にビジネスのヒントを得ました。 実際に行ってみると、たしかにガラス張りの外観に、 4ヶ所の入り口、無料スペースが多いなど 今までにはない美術館ということがすぐに分かります。 関内の通路が上手く?仕切られてて、 行きたい場所に大回りしないと行けなかったりしますが、 子供ウケはいいだろうなと思いました。 本の中で、オープンの時には、 子供を招待し、そのお土産に2枚の無料券を配布し、 家族で再び来てもらうという事が書かれてました。 この美術館だからこそ、取り組めたアイデアもあれば、 逆にトップの方針次第で美術館以外でも行えるようなヒントもありました。
アメリカ流の美術館運営論であり、経営論です 
金沢21世紀美術館特任館長であり、大阪市立美術館名誉館長の蓑豊氏による美術館経営論として読ませてもらいました。非営利団体の運営にアメリカ型の経営論理を持ち込んだことによる実践報告や自伝のような体裁を取っています。 本書のメインテーマである金沢21世紀美術館の評判が高いので、その動員力の根源を知るべく一度訪れたことがあります。円形の概観は美術館らしくなく、中に入っても自然光を巧みに取り入れ、ガラス張り講義室では学芸員による講演が行われており、至る所で一般の団体の美術展が繰り広げられているという多様な催しに関心を持ちました。現代美術を分かりやすく解説したカードや学芸員の方の説明も相俟ってフレンドリーな印象が残っています。そのような美術館運営のエッセンスが本書で展開されています。 本書でも折に触れて書かれていますが、従来の待ちの姿勢から入場者を呼び起こすという筆者の企画力と行動力のベースになる体験は、アメリカでの学芸員の頃、東洋部長の役職でシカゴ美術館を始め、著名な美術館で得られた経験が元になっています。 冒頭の口絵にも登場しますが、「スイミング・プール」は、金沢21世紀美術館のコンセプトとも言える一般市民の関心を呼び起こすような作品で、その仕掛け作りは卓越したものでした。2005年から金沢市の助役を勤めておられ、その経営哲学をより広い市政運営の場でいかすことは蓑氏の能力の有効活用と言えるでしょう。 蓑氏が館長時代の大阪市立美術館でのフェルメール展には度肝を抜かれましたし、その話題性は旭山動物園と比較されるほどです。このような人物との出会いが金沢21世紀美術館の個性を際立てたようです。ラストに蓑氏と村上龍氏の対談が掲載されています。
ミュージアム・イノベーション
「美術館は敷居が高い…」そんな概念を覆す美術館が金沢に登場した。 そこで実際に行ってみた。すると小学生が多い。これは従来の美術館では見られなかった事である。作品は入館者も体験して楽しめるもので、いわゆる「現代美術」の類のものが殆どである。だから世界(や日本の)の名作を見たいという人には物足りないかもしれない(数百m行った所に石川県立美術館があるから、そういう向きはそちらへ行った方が良いだろう)。 個人的に実際に行ってみた感想としては、確かに面白いが、奇をてらい過ぎてドン引きされ、あまりリピーターも来ないだろうから、1年くらい経ったところで宗旨変えした方が良いのでは?とネガティブなものであった(愚生が行ったのは開館から4カ月後)。しかし開館から3年近くになってもその勢いは衰えないという。実に不思議な美術館だ。 さてこの本はこの美術館の館長でもある筆者が主観的かつ客観的にまとめた一冊だ。それこそ美術の教科書等でしかお目にかかれない様な作品を展示した全国各地の美術館の企画展は別として、そうで無い所はあまり流行っているとは言い難いが、この美術館が成功した秘訣が細かく分析されており、経営難に苦しむ所も是非参考にしてみては如何だろうか?畑違いな話題だが、旭山動物園も経営難から立ち直り、あの通りの人気である。美術愛好家としてはもう少し美術に親しみを持つ人が増えていって欲しいと願う。
行ってみたい
金沢で流行っている美術館の、流行るまでの過程と、流行っている理由が書かれた本。 人を集めるにはどうしたらよいか、 というようなことを考えるときにとても参考になるんじゃないかと思う。 子供たちをターゲットにした美術館であるというところも、 いいなと思った。 北海道の旭川動物園といい、この美術館といい、 がんばっている施設が増えると、それを消費者する側も楽しい。 なので、そういうところが増えてほしい。 この美術館にも行ってみたいけど、金沢はちょっと遠いので、 すぐにいける範囲にある美術館とか博物館に、 がんばってもらいたい。
金沢21世紀美術館が出来るまで
本の中で著者が述べている「ぶらりと立ち寄る美術館」というコンセプトを 私は面白いと感じた。 日本の美術館というのはどこも人が少なく、また、場所も市街地から離れている。 しかし、それでは一般の市民が気軽に立ち寄れないため 著者は21世紀美術館を金沢の中心部に建てたという。 そして、いつでも楽しめるように美術館には無料で楽しめる空間が多く存在する。 この本では、現在も多くの入場者数を誇る21世紀美術館が出来るまでの過程や苦心、そして今後の展開までが書かれている。 行った事のある人もない人も、この書を読むと きっと21世紀美術館に行きたくなりますよ。


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カスタマーレビュー数:6

くちコミ情報
直島を理解するのに一番のガイドブック
直島のアートを理解するにはもっとも適したガイドだと思う。 アーティストが直島との出会いから創作への動機、作品の意図まで、率直に語っているからだ。 秋元が本書に関わっていることでアーティストが語ってくれているのだと思う。 アートサイト直島にしても、当初は誰も半信半疑だったことが本書を読むと分かる。 そこから現在の隆盛までたどりついたことが驚きだ。 さて本書は初めての島を訪れる方には必読だろう。 作品をより楽しめるはずである。
直島編集本としては5つ
アート性の強い本はほんとに多い。訪問した際購入したが、 アーティスト自身の本はあっても、直島全体が素敵に見える本はなかなかない。 この本はそれがわかりやすく、しかも直島の雰囲気を見事に表している。 偏っていないので、各アーティスト達に思い入れがない方には調度良いです。 地中美術館の本も買ったけど、こちらの方が空間的にも作品的にも 写真がわかりやすくて良いです。 個人的意見ですが、でもこういった解説本は現地土産がよいかなと。 丁寧に書かれているので、知ってから観るのと、知らないで観る、感激は分かれると 思います。人それぞれだとはおもいますが。
現代アートになじみのない私には良かったです。
美術館は好きでよく行くのですが、彫刻や現代アートは、 行く度、よくわからず、首をかしげる事が多かったので せっかくの、直島旅行が首をかしげるだけで、終わるのはもったいないと この本を購入しました。 おかげで、知らなかったアーティストや作品を行く前に 少しでも知れて、予約のいる『きんざ』や『文化大混浴』もいけましたし、 ベネッセハウスの建物、家プロジェクトも楽しめました。
今日の安藤はただの人である
非常に人気のある建築家だが、あまりにもひどい建築作品を多く見すぎて、この作家の真髄に疑問を抱いている。 たとえば兵庫県立美術館や京都陶板画美術館や直島の美術館など、どれもこれも似たようなコンセプトで設計され、見物客のことを二の次、三の次にした不便な建物は、外観も内観もいやになるほど陳腐である。 たくさんの作品を設計しすぎたという言い逃れもできまい。ひとつひとつの建築を丁寧に設計してこその建築家なのだから。 20年前は良い仕事をしていたような気もするが、今日の安藤はただの人である。 もはや彼の神通力はなくなった。 というか、もともと他の建築家(たとえば隈研吾や原広司にくらべて、それほど突出してすぐれた作家ではなかったということが冷静になった現在、見えてきた。
瀬戸内の島に点る文化芸術の灯
 精錬所の島、直島は同県に住んでいても魅力を感じなかったが、最近の芸術文化施設によって、イメージアップしたようだ。その見どころを紹介・説明したのものである。実際に行って見ることに越したことはないが、本書に掲載された写真でもその片鱗を垣間見ることができる。  安藤忠雄の地中美術館がいい。敷地は丘陵の南斜面。かつて塩田だった場所だ。環境に埋没する建築、風景の継承、これらの主題をさらに推し進め、すべてを地中に埋め込んだ。地中という闇の中で、空間を浮かび上がらせるのは「光」だ。光を便りにして、クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの絵画作品との出会いを楽しむことができる。  その他、ベネッセハウスのミュージアム、スイートルームまで完備したホテルまである。家プロジェクトでは古い家を活用・改修して、現代美術に変えてしまっている。このような試みが島の活性化となり、多くの観光客が訪れるようになり、過疎化になる一方の島に灯りが点った感じである。瀬戸に浮かぶ島の多くはどの島も過疎化に悩んでいる。直島をお手本にどの島にもこのような工夫がなされ、「楽園」と名付けられる島が甦ることを願わざるをえない。


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¥ 2,100(税込)
通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:5

くちコミ情報
わかりやすいガイドブック
わかってるはずなのに、ここは墓地なんですよね。 この本を読んでから、シンドラーのリストを見ると 心の叫び、悲しみを更に深く感じ、涙が止まらなくなります。 犠牲となった人達の真実の記録が、地から掘り出され、貴重な証拠になってるんですね。 後世に記録を残し、二度と悲劇が繰り返されないよう命がけで埋めたと思うと、、。 是非読んで頂きたいすばらしい本です。
訪れてみて・・・
実際にアウシュヴィッツを訪れるには、ぜひ読むといい一冊。 前編には歴史的背景が、後編には写真を含め、アウシュヴィッツのガイドが書かれている。 現地では、ポーランド語、ドイツ語、英語の解説くらいしかないので、 本書を持って回るとよいと思う。地図も載っているし。 本書と公式ガイド(現地販売)があれば、ガイドはなくても平気かな?という感じがした。 横でスペイン人のガイドを聞いていたが、そのガイドよりも、 本書のほうが、役に立つ。といった感じ。 本書には展示品以外の撮影は可能らしきことが書かれていたが、実際に訪れてみると 規則が厳しくなったのか、撮影できないところが多数。 本書で足りないと思ったのは、死の壁、ガス室、監視塔など、どれが再建設されたもので どれがオリジナルのものか書かれていないところ。 実際足を運んだ人はそれも知りたいのでは・・・。 アウシュヴィッツへの感じ方は人それぞれだと思うが、訪れてみないとわからない 雰囲気を持ってると思った。旧バラックの展示場内の階段の磨り減りをみて 多くの人が訪れているのがわかった。 ぜひ多くの人が訪れて、感じたことを話し合って欲しいと思う。 忘れてはいけない現実なんだなと。
いく前に、そして、行った後に読み返してほしい本
仕事を兼ねて、何度かアウシュヴィッツに訪れた。おそらく自分からは行かなかった土地と思う。その時のガイドさんが中谷氏だった。某ガイドブックで紹介もあったので、有名人でもあったと思う。印象的だったのは、淡々とした語り口。「どうして、こういう仕組みが出来上がったのか、このような出来事が実際に行われるようになったのか・・・自分で考えてほしい」という姿勢。また、なぜ中谷氏はここに来るようになったのか・・・というのも 聞くことの出来ない疑問として残っていた。(この点においては、この本の目的が自身のことではないので深くは語っていないものの少し触れている) 前半は、中谷氏自身のポーランドでの経験を含めた概観。 後半の博物館についての案内は、ガイド時と同様極力主観をさけて、まさに淡々と語られている。 まるで、自分の考えを語ることで、読者の「自分で考える」というテーマを損ねてしまうのを恐れるように。それは、おそらくこのアウシュヴィッツを作った人々の一番マヒさせられた大事な精神活動の一つではないか。 氏も言っているが、まだまだ日本人の訪問人数はすくない。若者はさらに少ない。 ドイツ人の学生が先生と一緒に多くおとづれる場所でもあるとのこと。 この本を熟読して訪問するのをお勧めしたい。(博物館内で韓国、中国の人たちとすれ違うことも多いので、アジアの歴史も踏まえておくのをさらにお勧めしつつ)
読んで見に行きましょう
 昨年(04年)1月に、中谷氏のガイドで、アウシュビッツを見学してきました。まさに、この本の中に書かれたように、博物館であり、墓地でもあり、厳粛にという彼の言葉がよみがえってきます。  見学の時に記憶に残っていることに、本で紹介されている所長のヘスにも家族があり、家庭ではよき父親であった。それは、他のドイツ軍兵士も同じであり、収容所での狂気の仕事は、1面でしかない、そのことを考えて欲しい、という中谷氏の言葉です。選挙で選ばれたヒトラー、そして狂気の虐殺、ホロコーストを行ったドイツ軍(ひょっとしたらそれを黙認してきた市民)は、私たちの隣にいるのでは、あるいは、自分がそういう時代にいるのでは、と考えさせられました。  できるだけ、当時のものを残そうという博物館、その空気、雰囲気をこの本で知り、現地にも足を運んでいただきたいと思います。
真摯な眼差し
この本は「博物館案内」というタイトルの通り、博物館の展示物と案内文が載せられているのだが、それはあくまでこの本の一部に過ぎない。この本の主眼はむしろ中谷氏のエッセイにある。エッセイの中では「なぜアウシュヴィッツに行くことになったのか」「博物館を訪れる人々が何を思っているか」「ポーランド人はどのように過去に向き合っているのか」「未来への教訓」といったテーマが語られている。私は昨年、中谷氏のガイドを受けてアウシュヴィッツ博物館を見学したのだが、中谷氏から受けた印象は「客に知識を伝えるというよりも、この歴史的悲劇を見つめ、真摯に自問自答している」というものだった。エッセイの中にはこの「真摯な眼差し」があふれ、私自身もまた自問自答に引き込まれた。案内文も中谷氏の語り口がよみがえる文章で、やはり彼の考えていることの一端に触れることができると思う。アウシュヴィッツに、そして戦争に少しでも興味を持つ方には必読の書。


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日本の常識は世界の非常識、美術の世界でも同じ
ワシントンDCのNational Galla y of A tも、NYのMoMAもメトロポリタンも実に作品が見やすい。近代の作品は圧倒的にNYだ。展示室の壁紙も指摘のとおりに作品に合わせて配色が異なるのは常識。常設展示が貧困なのだから、日本ではある面では致し方ないが・・・それ以上に鑑賞者の姿勢が教養主義的で、不自然だという指摘はもっとも重要だ。画家になったつもりで、困ったら耳を見る、など作品鑑賞法を素人でも工夫すれば作品の本質が見えてくる手法は本当に参考になる。やはりプロの画家ならでは自然体の鑑賞法で、生活の一部として絵画を鑑賞する意味を教えてくれる。見方のつぼを精確についている、そこが実に楽しい。
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美術館に行って作品の前に立っても、「いいなー」と感じるだけで、他にどこを見ればいいのかよくわからない人に対して、本書は作品の「読み解き方」を解説してくれる。 例えば、人物画は耳に注目すると説いている。なぜなら、耳を描くのは難しく、うまく描くには高い技術が求められる反面、あまり注目されないところでもあり画家が手抜きをしやすいところだから、とのこと。著者自身、画家であるため説得力がある。 ニューヨークを舞台としているが、ニューヨークに行ったことがなくても全く差し支えない。本書で取り上げられている作品は必ずしも有名なものばかりではなく、メトロポリタンとMoMAを訪問したことがある私にとっても「こんなのあったっけ?」というものが多かった。 本書の性質上、印刷が白黒であることが惜しまれる。カラーにしてほしかった。
素敵な本でした
この本を読んで、私は一気に千住博ファンになった。「美術案内」なんて、ちょっと構えてしまいそうな題がついているけど、とんでもない。千住氏が、絵を見てどんな風に感じるのか、どんな風に描こうとしているのか。絵へのあこがれや愛がたっぷり溢れてる。そして、実際に千住氏をナビゲーターに美術館めぐりをした野地氏の文もいい。私も美術館に行って、おんなじように試してみよう、楽しんでみようという気にさせられる。でも、私の場合、千住氏の感性豊かな文章にやられてしまい、美術館に行きたいという以上に、「千住氏の描いた絵を見てみたい」と思ったのだけど。
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この本を読むと、美術鑑賞は難しいものでも何でもなく、 作品を通して画家と対話することなのだと思いました。 ただし現代美術と対峙する場合、こちらの側に予備知識があったほうが良い。 作品を見ただけでは、どんな印象を持てばよいかわからないくらい難解な作品も多いからです。 画家が他にどんな作品をつくっているのか。 他のどんな画家から影響を受けているのか。 あるいは、もっと大きな現代美術の流れなど。 事前にある程度、勉強しておくことが必要だと思いました。 そんなところまで気付かされました。
難しい事抜きで楽しく一読
NYに行く折にはぜひ行ってほしいメトロポリタンミュージアムとMOMAを中心に著されています。メトロポリタンはゴッホやルノアールなどおなじみの作品たちで、千住氏の画家としてのコメントが楽しめます。MOMAは私は見てみて難解で、楽しもうと思っても楽しめない物もあり、メッセージさえ受け取れず途方にくれる作品もありました。千住氏の説明で、彼の鑑賞のし方が提言されています。ぜひ、実際に見ながら楽しんでほしい一冊です。美術初心者も楽しめました。



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博物館と 遠い未来の間にいる 私達
博物館の話でありながら、どのように生きていくのかというヒントがたくさんちりばめられている、不思議な一冊でした。 著者の木下さんは、博物館と美術館のことを、”悠久の時間の中で、地球上のあらゆる地域で、ときにはこの宇宙で生み出された造形物を、視覚的、触覚的に凝縮して見せてくれる場所。”と書かれていますが、この表現がとてもよく腑におちました。 作品が時をこえて私達に伝えるものの力強さを教わりました。  岩波ジュニアは、人生の出発点にたっている若者たちに向けた本のシリーズだそうですが、既に人生を折り返しそうな私のような年代でも、心に響く内容でした。 自分の中にいろんな問題を解決していく力があることを思い出させてくれる場所として、博物館と美術館があるような気がしました。 筆者の木下さんが、100年後には死んでいるからと無責任ではいられない。 ”いま、僕自身やみなさんが行っていることは、確実に100年後の未来に影響を与えてしまうからだ。”と書かれたページでは その一言一言が心に突き刺さりました。
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 「時代の先を見せてくれる」−>「人が集まる」−>「さらに次の企画へ・・」、という博物館における正のスパイラルは、前世紀末期に崩壊してしまいましたが、明治期から戦後にいたるまでは十分機能していたようです。  最近博物館に普通にいくようになったのは、ある特別展で東京国立博物館(東博)に行ったときに、1980年代以前の東博とはまったく別の心地よい空間に切り替わっていることに気付いたのがきっかけです。私にとっての”失われた90年代”以降何が起きたのか、本書を読むと、その一端が見えてきます。  展示デザイナーの個人的な自分発見と東博をはじめとした博物館の変化が、同時代の歴史として描かれていきます。客として気付いた変化の裏に、意志をもって仕掛けをしてきた方々の動きがあることを知ると、関心もさらに深まりますね。正のスパイラルのイグニッションに反応して、もっともっと博物館に行きたくなってきました。国内だけでなく、英国、ドイツ、フランスの博物館にも予習してから行きたくなってきました。楽しみです。
今度のお休みには博物館へ
岩波ジュニア新書なので対象は中学生や高校生の人たちかもしれませんが、世代を問わず楽しめる本だと思います。 作者の仕事である博物館の展示デザイナーという仕事を私は知りませんでした。美術館や博物館の展示を行う人というと学芸員しか思い浮かばなかった私には、空間あるいは気配をデザインするという考えがとても新鮮に映りました。 作者がどうしてこの仕事につくことになったか、出会った美術館のこと、それらを読んでいると、「自分の良いと思う、沢山の人が楽しくなる博物館をつくりたい」という作者の心意気が、自然と心に響いてきます。 本の中にはさまざまな博物館、美術館が紹介されています。巻末には作者のおすすめリストもあって、お休みの日に行きたくなります(海外はなかなか難しいですが)。もちろん、作者の勤める東京国立博物館にも遊びに行きたくなります。 洋の東西を問わず、また古い新しいを区別しないで美術のことが語られているので、広々した気分になりました。



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