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   新書・文庫 の売れ筋最新ランキング   [2010年03月11日]
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アホの壁 (新潮新書)
筒井 康隆  
¥ 714(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:132位  
カスタマーレビュー数:10

くちコミ情報
頭を空っぽに出来る本
読んでいて面白いが、読み終わってから何の記憶にも残らない話。何かに役立てようとして買ったわけではないのでそれでよいが。しかし頭を空っぽにするにはいい本かもしれない。
風呂は全裸で入れ!
色々な壁がある。塗り壁、ベルリンの壁、人生の壁・・・・・そしてついに出たのが本書、アホの壁である。タイトル的名前は、養老孟司先生のベストセラー、「バカの壁」をおちょくったタイトル名がクレジットされています。内容を読んでみますと・・・・・・・・・・ 北の横綱が、ベストセラー、バカの壁であれば、南の横綱は、このアホの壁である。まさに双璧のおもしろさを感じました。 最初、この本はアホな話でも書いてあるのかと思いきや(一部ある)何を何を、まじめな事が十分なまでに書いてあるのである。だが筒井康隆氏はいきなり本書、冒頭で、養老孟司先生(せんせい)のベストセラー「バカの壁」を読んだ事がないと、いきなり先生(せんせい)パンチをだしたのである。(お二人は30年のお付き合いがあるそうです。念のため) なには、ともあれタイトルはアホと書いてあるが中身は堅い。この内容はアホな人は読めません。アホの壁もバカの壁もなかなか実は堅い内容なのである。キリマンジャロやヒマヤラのような高等な内容を腕を組みながら読む。そしてアホとバカの違いがわかる男になりたいものである。(ネスカフェゴールドブレンド) 追伸・・・この本は雑学好きな人には向いてます!!
「アホ論」を語って、自作のギャグ作法の解説書となっている貴重な書
筒井が「アホと良識の壁」を考察する事によって、「人間は何故アホな言動を取るか」を真面目に考察した本。「バカの壁」のパロディではない。筒井自身が「壁」の向こうの住人だけに、却って冷静かつ真摯な議論が展開される。 アホな言説に対しては、潜在的バイアス、強迫観念、局面暴言、甘え、歴史的背景など心理学者さながらの原因分析がなされる。採り上げられる事例も面白い。行動に関してはフロイト的解釈もある。麻生の事例では筒井の言葉遊びも楽しめる。事故多発者の例として出されるO氏の体験は凄過ぎる。「死への衝動」と言うものは本当に存在するのだろうか ? 一点豪華主義への戒めもある。自殺に対する考察も鋭い。自意識と他者意識との区別が明快である。 アホな喧嘩の章では、幼児期の育て方、つまり躾が大事だと言う。真っ当だ。「アホな喧嘩はアホが勝つ」とのセオリーも面白い。「金持ち喧嘩せず」と同義だろう。「ペンは剣よりも強し」の一般的解釈の誤謬の指摘も筒井らしいが、「作家vs批評家」の喧嘩は体験談の趣きがある。痴話喧嘩に関して再度「女」の思考法が採り上げられるが...。「知的な人を怒らせてはならない」は自身の事を言っているのであろう。本書はその副産物とも言える。アホな計画の章の「品格」本リストも笑わせる。アホな戦争の章の「同種既存」と言う用語は初めて知ったが、概念は良く分かる。そして、本章ではフロイト、アインシュタイン間の書簡も紹介されるが、様々な歴史的事象を通して再度「女」の問題が...。 「文化人」筒井が心理学、歴史、哲学、体験談等を通して「アホ論」を語ったものだが、ある意味、筒井の作中のギャグの作法を解説したものとも取れ、貴重な書と言える。
筒井氏の与太話
「バカの壁」のような内容を期待していた訳ではないが、あまりにもどうでもいいような内容であった。 もっとも、随所に笑いがあったほか、納得してしまう部分も少なからずあった。 さすがは筒井氏。 ただ「バカの壁」をパロッただけではないのである。 読み物として読むにはそこそこ面白いので、何も期待しないで読んで欲しい。
あなたとは違うんです!
某元首相ではないが、「自分のことを客観的に見れる」力というは人を知性的に見せるなあ、と思う。 アホの壁というは一人一人の中にあって、常にアホ側にいては大変だが、往々にしてそっちに転んでしまうことが誰しもある。 だから「国を背負ってるのに何だ!その服装は!」と怒っている自分がテレビの前でフリースの上下で寝そべっていることに、ほんの少しでいいから自覚的であるべきなのだ。本当は。 そうはいっても常にそつなく、きちんと全方位的にこなすなんてのは人間業じゃない。小刻みにアホをはさんで生きることも大切と説く。アホはゆとりでもあるのだ。 それにしても最初のほうに出てくる「ベルト締めんかいな!」のおばはんは最高だ。



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¥ 700(税込)
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カスタマーレビュー数:4

くちコミ情報
脱帽です。
最近評価の高い若手作家のサスペンスフルなミステリーを読んで“宮部みゆき”という作家の偉大さを思い知らされました。 宮部さんの「火車」や「理由」を読んでも痛感することですが、何より登場人物の描写の巧みさ、上手さに舌を巻き、感嘆を漏らさずにはいられません。 小説の骨格となる構成の確かさは言うまでもありませんが、それを引き立てる細部の描写力の見事さが、紙の中に封じ込められた小説という二次元の産物を立体的な芸術作品にまで高めているのではないでしょうか。 どんなに小さな役どころの登場人物も、短いセンテンスでひとりの人間として、きちんと紡ぎあげられ、紙面を動き出す。殊に毒を効かせた人物評の手法が絶品で、思わずニヤリと時には吹き出してさえしまうのです。嫌味のない毒(ブラックユーモア)のスパイスが、紙上の人物に生身の質感と重みをあたえ、作品自体の重厚感と広がりを増幅して読者を紙の中へと誘い、のみ込んでゆくのでしょう。 本作も私は、作者の筆力に身を任せつつ心地よく二次元の紙の中へと沈んでゆきました。 読み進むうち、次々に出会う登場人物を自らの頭の中でイメージしつつ、その人物像を実在の俳優さんに当てはめてみたりしながら堪能させて戴きました。ちなみに、個人的には滋子さんは、江角マキ子さんをイメージしています…。
う〜ん
読後の感想は、 「模倣犯」があまりにも商業的にヒットした為、 関連作品を求められたのかな?感が残りました。 随所に「模倣犯」を持ち出してますが、 全く効果的に使われてなく、かえって鼻につきました。 むしろ、前畑滋子でなく全く別の主人公の方が、 入りやすかったのでは?と個人的には感じました。 「模倣犯」を意図的に練りこんでる為、 無駄に文字数が増えてますが、 こういった題材を宮部さんクラスのベテランが扱うなら、 その分もっと掘り下げて書いていただきたかったです。 心理描写、状況描写もあまりにも表面的なもので、 物足りないですね。 茜が犯した最大の犯罪内容も、 あまりにも付け足しっぽく、唐突な印象でした。 この犯罪内容を聞いた両親が、茜を殺害する動機になったというのも、 理解が出来ません。 良くも悪くもスラスラ読みやすい本でした。
どうしてSFにしてしまうのか
★★★☆☆ この楽園は、私が絶賛した「模倣犯」の続編というか主人公が同じなのだが、どうして今まで読まなかったのかというと、「超能力」とかが出てくるという事で、一気に興ざめしそうな感じだったから。 実際に読むと、やはりぐいぐい引き付けられるし話の展開も最後まで気が抜けず、目が離せなくなり…という事で一気に読んでしまうのか?と思いきや、やはり発端が「予知能力」「Psychic Investigato 」みたいなのがあってこそこの話が始まっているというのがどうも…。 そうは言っても宮部さんの筆力はたいしたもので、逆にどうして超能力を持ってきて大衆小説からSFにしてしまったのだろう? あらすじは、息子を交通事故で亡くした母親がもっと息子の事を知りたいという事で色々整理をしていたら、変な絵が出てきて、それを模倣犯のときのライターに鑑定?調査依頼。その絵に書かれていたものは、誰も知るはずがない事件現場の遺留物。しかもその事件が前に自分が関わった模倣犯の殺人現場…。結局自分はあの事件から逃げる事はできないのか〜と調査に乗り出し、結果的に別の殺人事件の真相を暴いていく…という流れ。その別の事件というのも不良の娘を殺して15年?以上自分の家の地下に埋めていた両親とそれを知らずに生活していた妹の生き様。単に娘殺人だけではなく、その両親を脅すさらなる悪人、それをかばう地域の有力者…。 とにかくスタートが超能力でなく、何か別のきっかけで始まっていればもう少しはまったかも…。
繋がり
 この小説は、物静かな夫妻が非行少女であった長女を自らの手で殺めた痛ましい事件と、最近、交通事故で亡くなった少年との繋がりを探るミステリーである。  殺人事件は16年前に起こっており、長女は床下に埋められていた。火事で家が半焼し観念した夫婦が警察に出頭するまでは、誰も知りえなかった事件だ。その死体が埋まった風景を萩谷等少年は発覚前に描いていた。  なぜ等は知り得たのか?等が亡くなった今、母である敏子にはその理由を知るすべはない。敏子が等のことなら何でも知りたいと調査を依頼したのが、本作品の主人公でライターの前畑滋子である。  夫婦の次女、土井崎誠子も両親が姉を殺めた理由を知りたく、滋子に調査を依頼する。この小説の主な登場人物はこの3人である。  最初の数十ページは、いささか状景描写が過剰な気がするが、そのぶんページをめくる速度が遅くなり、結果的にはストーリーが回り始める頃には、評者は小説の世界に引きずりこまれていた。  都会の住宅街で秘密裏に行われ、誰も気づかなかった殺人事件と、等の超能力もどきの能力は、どちらもそこだけ、ほの暗い異空間が生じたような薄気味悪さを感じる。  また、断章という章題で明示された伏線は、読者の足を掴み、ずるずると沼地に引きずり込むような不気味さをかもす。  上巻は等と事件の繋がりを探る話が中心である。主人公の滋子は思いこみと想像力が強すぎる性格で、その暴走しがちな性格も影響し、繋がりの可能性はどんどん増加しストーリーは混迷していく。  逆に下巻は土井崎夫婦が抱え続けた心の闇に向けて話が収束していく。  このミステリーを軸に、家族に都合良く扱われた萩谷敏子の人生や、あるボランティア団体の実体など、人間の陰の部分を折り込み物語は深みを帯びている。人物描写も重層的で良い。  上下巻合わせて900ページを越える力作だが、それにふさわしい深さと広がりを持つ作品である。


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カスタマーレビュー数:124

くちコミ情報
普遍的な「頭の整理」の提案
ネット時代到来の前に書かれた(1983年)書かれたものです。 具体的な整理ノウハウとして、スクラップブックやメモをあげています。これらはコンピューターで簡単に、効率的におきかえることができるでしょう。 ロングセラーになっている理由は「創造的なアイデアの整理」を提案しているからです。これが普遍性をあたえています。 ネット社会になり、知識の再生や記憶は、たやすくなってきました。「知識の整理」は簡単です。 しかし、「創造的アイデアの整理」は、ネットでは置き換えることができません。 整理だけでなく、「どうやって創造性を高めるのか」「どうやって実現化していくか」というところまでも、触れています。 ノウハウ本のようなタイトルですが、エッセイです。具体的なノウハウは、ゆっくりと読んで抽出する必要があります。ちょっとした手間がかかるわけです。 しかし、この過程を経て理解すると、頭から離れません。 これに関連することが、本に書かれていました。もっとも印象的な箇所でもあります。 「昔の塾や道場では…あえて出し惜しみをする。じらしておいてから、やっと教える・・・すべて教え込むのではない。本当のところはなかなか教えない・・・弟子はなんとか師匠のもてるものを盗みとろうと考える・・・これがねらいである・・・いまの学校は教える側が積極的でありすぎる・・・知識を与えるのに有能であればあるほど、学習者を受身にする」 この視点からみると、著者は本当のエッセンスを行間に隠しているやもしれませんね。もっと踏みこむと、「盗もうとして読んだ人には名著になり、受身で読むと駄作になるのが良い本」ということになります。
個人的には良かったと思います。
著者が行っている 思考の整理方法が 簡潔に紹介されています。 思考というものは、 “自分自身の型”に規制されてしまうが、 自分自身の型を自覚するというのは、 簡単なことではないそうです。 では、 どのように自覚すればいいのかというと、 他人の型に触れることで、 自分自身の型との差を感じ、 自覚するのが有効な手段なのだそうです。 本書の使い方としては、 「提示された著者の思考に触れることで、  読者自身の型を自覚する」 ということになるのでしょうか。 あとがきにも書かれていますが、 「思考の整理」について 技術や方法を読者に提供しよう という意図はもっていないそうです。 もしかすると、 読者として 「役に立った」 「役に立たなかった」 という意見は、 本書の目的から外れているのかも知れませんね。 読んでいると 技術や方法を提供しているようにも感じますが、 あくまでも「思考に関するエッセイ」として捉え、 自分自身と向き合うのが大切なのでしょう。 (実践するかどうかは各自の判断として) 書かれている内容は 共感できるものが多かったですし、 無駄のない文章で、 易しく読みやすいかったのがよかったです。 著者の意図とは関係なしに、 個人的には「役に立った」と思っています。 評価としては星5つとさせていただきました。
大切なことを思い出させてくれる!
 書かれていることは、普段から様々な考察を行っている人ならば一度は考えたことがある内容のものが多いです。  しかし、一度考えたことでも私たちは忘れてしまうものです。  それをこの本を読むことで思い出し、さらに深い考察のきっかけになりました。  小学生や中学生といった、まだお若い方も早めにこういう本を読むのもいいかもしれません。  目から鱗の内容もいっぱいかもしれませんよ♪
ありがとうございます
綺麗な賞品をお送りいただきました。今後とも機会がありましたら、よろしくお願いいたします。
結構あたりまえのこと
正直、思っていたより面白くなかった。というのも、「東大・京大で1番読まれた本」という帯に、期待を寄せすぎたからだ。 社会人の私にとっては、入学試験など既に通り越してしまったものもあるし、すでに仕事の場で自ら探して、すでに実践してる事もあったから、 「もっと早く読んでれば!」ということは思わなかった。 ただ五章は、この著書の人柄がよく出ているので、とても気に入った。知的好奇心を仲間と共有した下りは、ぜひとも私もまねしたいと思った。 書いてある事はいい事ばかりだが、社会人には、必要なさそうです。社会人は、社会という場で充分に揉まれて、その思考の近い所にたどり着いてます。


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一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
ジャンル内ランキング:404位  
カスタマーレビュー数:4

くちコミ情報
本格的に3姉妹と大学生の叔父の生活が始まる
大学生の叔父と思春期をはじめとする3姉妹の織りなすライトノベル 一巻目では、両親をいっぺんに亡くした3姉妹と、唯一の家族であった 姉を亡くした叔父である大学生が、肩を寄せ合い、家族となって行ったのですが 2巻目では本格的に生活が始まっています。 この巻では内弁慶の女子中学生長女、空が話しをリードしています。 今まで包丁を握ったこともなかった彼女が、長女の責任を感じ 料理しようとするも、終いには「キッチンが爆撃を受けたような」凄い状況で失敗に 至る様は、読んでいて目に浮かぶようで楽しめました。 ライトノベルにはめずらしく、あまり恋愛を扱っていません。 ただ思春期の女の子として、恋の兆しみたいのは少しずつ芽生えて 続きが楽しみではあります。 両親の死亡などつらい過去と、思春期ならではの悩みをうまく 織り交ぜたこのライトノベルは続きが読みたくなる面白い構成に なっています。 お勧めです。
今回は長女の空ちゃんメインで。
 2巻では空ちゃんの学校での生活やクラスメイト、空ちゃんのことが好きなちょっとあれな男の子。三姉妹と暮らしはじめた主人公を変態(ロリコン)と勘違いする?近所に住む女子高校生などその他新キャラもポンポン登場します。  2巻での注目といったら、新しい家(三姉妹の元の家ですが)での新生活と今回のストーリーの中心の空ちゃんです。1巻では見せなかった意外な一面や仕草は見逃せません。こんな子だったのかと多少驚きました。ストーリーのほうも多少短編集っぽさもあったけどなかなかしかっりしています。そしてイラストのなかじまゆかさんも頑張ってくれてます。今回の表紙はかなりいいですね。目にとまります。  個人的な意見を述べますと、1巻でのアパートで暮らさなくなり、少々アパートがなくなるのが寂しかったのですが2巻でちゃんとアパートのことについて触れられており救われました。(ほんとどうでもいいですね  そして2巻読んで思ったことは、やっぱり迷い猫の松智洋だなと思わされた。(オタク的な意味で。  やっぱり1巻の土台がいいです。2巻が出てもまだまだ触れてない部分が多すぎるので、3巻ではどこがピックアップされるか楽しみですね。    
空〜
今回の話は長女の空とクラスメイトを絡めたお話です。 クラスメイトとして前島、ご近所さんとして北原というキャラが登場します。 位置づけとしては主人公の事を信用なら無い人物と思い込んでいるという設定 ですが、この性格付けはかなりご都合主義の強引です。 1巻を読んだ方ならば、前島に対して非常に不快感(そうじゃないんだよー)と 言いたくなる気持ちにさせられる事でしょう。 そして、病気になる空のイベントで読者が感じていた不快感を一掃する出来事が おきます。ここは、確かめて欲しいです。 病院での医者のせりふ「小鳥遊さんのところのご主人にそっくり〜」が今後の 二人の関係を全て物語っていると感じるのは気のせいでしょうか? 最初から最後まで期待を裏切らない展開です。
佐古ぉぉぉぉお!
池袋の小鳥遊家で暮らすことになった三姉妹と彼女達の父親がわりである大学生の瀬川祐太。新生活の忙しさで単位を落としすぎて留年の危機に!学園祭も近ずき、家に帰れない日が続くことに。 一方、三姉妹の長女の空は新生活のために退部した合唱部の仲間たちに部に戻るように説得されていた。中でも空に好意を寄せている少年、前島大機の強引な勧誘に空は弱り気味。なんと家にまで押しかけられて…… さらに祐太の姉、祐理が秘密にしてた趣味が発覚! 早くも大好評のアットホームラブコメ第2弾。 本編はあらすじにあるように、主においたん(祐太)と空ちゃんがメインで話が進みます。 今回も大学生でパパをすることの苦難や家族の暖かみ、ロ研の皆(ほぼ佐古先輩)との馬鹿なやりとりなどと、とても楽しめた作品でした。 この巻では新キャラの北原栞の印象が薄く、少し残念でしたが今後からどういう風に物語に関わってくるのか期待が持てますね。 あと、佐古先輩が生粋のロリコンだということを再度確認させらました。 佐古先輩や莱香さんの言動からロ研はロリ研究会の略なのではないかと錯覚をおこしますね。 長々と駄文を失礼しました。 それでは


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¥ 880(税込)
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カスタマーレビュー数:3

くちコミ情報
期せずして見えてくる隠れた利権構造の桿ましさ
農水省は意図的に食料自給率を低く見せかけ、国民に食に対する危機感を抱かせようとしている。自身の利益(仕事作り)の為に。 この本では、農業の生産額は先進国中アメリカに次ぐ第二位。7%の超優良農家が全農産物の60%を産出している等々、一般には殆んど知られていない事実が出てくる。ちなみに、主要国の農産物輸入金額は米、独、英、日、仏の順であり、国民一人当たりでは英、独、仏、日、米の順となっている。 農水省のこのキャンペーンにはどうしても既視感が付きまとう。 財務省の、これ以上国債を増発すると国家が破綻する。の類である。 日銀の基調である金融引締めも同じ。 外務省の日米開戦においての誤謬及び隠蔽、責任転嫁についても。 これらに共通するのは、公(国民・国家の利益)と私(省の利益)の区別を意識的に混同していることである。 このことについては、マスコミ、学界、政党、その他の団体についても同じであろう。 対外(国際)関係においても、最近おこぼれに与っている人たちが多数いることが在野の研究者によりネットで明らかにされた。 時代の変わり目を感じる。 さて、民主党政権は少数者集団の連合であり、これからそれらが分け前を求めにかかるであろう。八俣遠呂智である。 素戔鳴尊は出て来るのであろうか。
弊害しかない「食料自給率」幻想
1ページ、1ページ開くたびに知らない事実、ロジックがあった。本書はまさに、日本の農政はすべて農水省と「疑似農家」のために存在し、本来の農政の主役たるべき生産額の6割を占める優良農家と消費者を全く置き去りにしていることを明瞭に示している。 まずは、自給率。算出方法について、「半分近い廃棄分が含まれる反面、流通に乗らない自家消費、外国産飼料の家畜は国産にならない」「日本だけカロリーベース、外国はどこも生産額、生産額ベースなら自給率は66%」という指摘から始まる。そこからこれでもかと農政の虚妄を暴きまくる。「食料安全保障」を錦の御旗に、農水省は自給率5%増を政策目標に掲げるが、国民にもたらされる効果は何もない。自給率向上のために、飼料米への補助金1500億円が計上されたが、飢餓に苦しむバングラディシュ人が「家畜の餌に巨万の富を使うのは罰当たり」。かくしていつまでたっても、経営努力をしないゾンビ農家が生き残り、無駄な作物は積み上がり、国民は重税に加え、高額な食物を頂く。自給率名目の補助金、高関税をやめ、市場原理に任せれば全てが良い方に逆回転する。 農水省自体もひどい。輸入を独占している天下り法人(書類を右から左に流すだけで、理事長の年収2000万)がいるせいで、需給がかみ合わずバター不足が起こる。 各項とも、メディアで特集して、検証する価値がある。昨年、著者はサンプロの特集で本書のアウトラインを述べていたが、20年来正しいものとされてきた食料自給率の嘘を突き崩す決定的な一打になる重要な一冊に、本書はなるのではないか。本書の内容が流布すれば農水省や農協は、もはや有効な反論抜きに農業政策を維持することは難しいと考える。注目の書籍であり、内容は知って欲しいことだらけだ。「農水省がなければ日本農業は成長する」と本書を読んで確信した。
Good!
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才人とルイズ
待ちに待った最新刊…読み終えて最初に思ったのはルイズがデレた…でした。 今までにも何回かデレた部分はありましたがここまで思いが通じ合ったのは恐らく初めてだと思うので、かなりルイズが可愛かったです。 才人の『逃げ出さない』発言もただルイズの為だけに頑張るのではなく、ルイズを守るのを前提とした上で更に自分にできることを探していこうとしている感じが伝わってきました。 そして、そろそろエルフ編ということでティファニアが出てきそうですね。ハーフエルフの“虚無”の担い手。 是非とも早く読みたいです。
乗り越えて、新たな展開へ
やっと再開を果たしたルイズと才人。 また喧嘩になるかと思いきや…… そして、エルフが守る聖地を奪おうとする教皇の真の狙いが明らかにっ!! ということで、今回はストーリー的にも、ルイズ・才人の心境的にも進展したお話といえます。 今回の見所は…… 「変わらないことの幸せ」 だと思いますっ!! ルイズ・才人のラブコメが注目されがちな作品ですが(もちろんラブコメ部分も魅力的ですが)、異世界での戦争という部分も見逃せなくなってきました! 戦争で亡くなった人、失ったモノ、沢山あります。 それらが変わること無く存在していたら、どれだけ幸せなことか。 当たり前の生活が、当たり前に出来ることの大切さ。 戦争という状況の中で、ルイズと才人がどうなっていくのか。 これからの注目ポイントはそこにある気がしますっ!! そんな新たな新展開を見せたゼロの使い魔、どうなっていくのか。 ぜひとも、ご自身の目でご覧下さい♪
最近は・・・
面白いしワクワクするんだけど、最近才人がうざくなってきました。
す すげぇ
買い。買いです。傑作だ。断言。 タバサ救出大作戦。そんなヌルイ予想はあっさり覆る。ルイズと才人が急接近。タバサが本格的に恋愛参戦。 実はいい奴ジュリオ君。 聖戦の裏側とは。 遂にエルフ登場。 一気に読んで大満足。買いです、買い。


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くちコミ情報
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本書は、岩崎弥太郎・弥之助兄弟を中心に、その子供たちを含む三菱四代を題材にした史話である。(「まえがき」より)  弥太郎、弥之助、久弥、小弥太、四人にまつわる逸話を紹介してみよう。 重役の石川七財だけは、どうしても武士の気風が抜けきれず、顧客に頭を下げることができなかった。これを知った弥太郎は、ある日、小判を描いた扇子を石川にプレゼントし、「客に頭を下げなくてはいけないときには、俺が与えたこの扇子を開き、小判にお辞儀すればよいのだ」/とアドバイスしてやった。以後、石川はその態度を改めるようになったという。  困った部下がいても、ユニークな方法で解決している。見事なものだ。 意外なことに、弥之助は強硬な日露開戦派だった。ロシアの脅威を取り去らない限り、日本に平穏な日々は訪れないと考えていたのだ。そのためには、有力な政治家が協力して戦争に邁進できる体制を整えることだと信じたのである。  私の勝手なイメージとして、政治家が主体となって、有力な企業から金脈を得、政治資金として活用する、そんな仕組みが頭の中にあった。その真逆をやっていたのだな、と知った。 岩崎久弥という男は、親友にさえその素性を語らぬような、きわめて寡黙な青年であった。/ただし、寡黙であっても、消極的なわけではない。自分は黙って、とにかくよく人の話を聞いた。たいへんな聞き上手で、部下たちは久弥の前だと存分に自分の思いを告げることができたと証言する。  私もまた寡黙である。しかし、人の話を聞くのが苦手だ。あるいは、人の話を聞けないから、自分の話もできないのかもしれないのだが。久弥は、不言実行の男である。 相撲取りを投げ飛ばしてしまったという逸話があるくらい、岩崎小弥太は巨漢であった。/最大時は三十三貫、キロ数にして約百二十四キロ。堂々たる体である。  名は必ずしも体をあらわさない。小弥太なのに、巨漢とは。
弥太郎がいい!
 岩崎弥太郎が魅力的です。強すぎる自我で、衝突の絶えない性格だったようです。近くにいる人は迷惑しょうが、でも憎めない感じですよ。  例えば、親父が飲んだくれて庄屋にケチをつけて、取り巻きにボコボコにされて帰ってきた時の事です。親子で奉行所に訴えたが相手にされず、腹いせに奉行所の白壁に「役人は賄賂をもらっており、訴訟は愛憎で決定してる」と奉行所の悪口を書いてしまったことなど、随分ととんでもない奴だと思いませんか。でも、奉行所も後ろめたいのか、一度目は白壁を上塗りして不問にしたのを、弥太郎はもう一度その白壁に同じ事を書いてしまって、今度は奉行所も怒って、弥太郎を牢屋にぶち込んでしまったそうです。笑っちゃうでしよ。  しかし、そのとき牢屋に入ったことで他の囚人から簿記などの商売の基礎を学んだというのだから、人の人生なんて分からないものですね。  やがて藩命で長崎に赴任したのですが、今度は女に入れあげて公金を使い込み、結局その仕事は自ら辞めてしまったというのも、そこだけ読めば相当な駄目人間です。  子供の頃は物覚えが悪く、学業がてんで駄目だったというのも、個人的には共感します。  やがて商売人として成功するのですが、弥太郎の時代は三菱はほとんど海運だけの会社だったことは意外でした。  明治14年の政変で負けた大隈側の資金源と見なされた三菱は、政府が創った共同運輸に競争を仕掛けられ、これに応じた弥太郎は共倒れ寸前までの死闘を繰り広げたそうです。成功しても丸くならない所がいいでしょ。  弥太郎の跡を継いだのが弟の弥之助です。こちらは温厚な性格でした。しかし経営は大胆で、まずは共同運輸と手打ちをして海運から撤退し、その後は鉱山の買収や造船所の構築、丸の内の土地購入と進め、現在の三菱の基礎を作りました。  著者の人生訓が所々に入ってるのが鬱陶しいですが、そこを読み飛ばしてしまえば、概ね楽しんで読めます。
こんな時代だからこそ価値のある1冊かも……
帯に カネと女を使い ハッタリで成り上がった男の 経営哲学 と、いかにも幻冬舎らしい惹句がある。 しかし本書を読んでいくと,決してそうした面白半分の内容ではないとわかる。 創業者岩崎弥太郎だけでなく、2代目弥之助(弥太郎の弟)の功績など、 かなり客観的に記述してある。 たしかに三井、住友に比べ、維新のドサクサで成り上がった……という面もある。 だがそれから昭和、大正の不況を乗り切って今日の三菱グループをつくった手腕は それなりに評価されるべきだろう。 決して「カネと女」だけではないはずだ。 本書を読むと、4人の一徹なまでの経営哲学がよくわかる。 どん底にある日本経済。 いまこそ彼らのような経営者を……などと時代錯誤なことは書かない。 時代背景はまったく違うからだ。 しかし、ハッタリだけでここまで出来るほど経営は甘くはないはず。 やはり学ぶべき点はあると思った。 4代それぞれに個性があり、良質のノンフィクションとしても 読み応えはあった。


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あまり役には立たないかもしれません
これってつまり、廃刊になった就職ジャーナルみたいなものですよね・・・・・・ 正直、がっかりという内容でした。 リクナビやマイナビなどに掲載されている情報とさほど違いはないと思います。
結局は掲載された会社のやり方
東海旅行鉄道の「判断力と実行力、馬力」が必要、や資生堂の「美しく生きることへのこだわり」などはいいとしても、NTTdocomoの「頭の良さより笑顔が素敵な奴」だとか、明治製菓の「とんがった人材」だとか三井物産が「あなたはモテますか?」と聞いた等は、その時の面接場面での思いつきや流れからきていて、やや特殊といえる。 要はいかにその会社に必要な人材かをアピールできるかであり、会社によって質問内容はがらりと変わる可能性があるということである。 エントリーシートだけではその人と形が殆どわからない。面接担当者は自分の会社にとって有益かどうかを短時間である程度見極める。大抵は前もって質問事項を考えておき、その答えも用意している。何人か面接するとき、全員共通の質問と、個人の個性特性にあわせた個別質問も用意する。エントリーシートに何を書くかで決まる事項と言っていい。 結局、本書は参考例としての域を出ない。私は面接する側の立場で買ってみたが、考え方の確認はできた。それは今までの自分のやり方を変えないでいいという意味である。
就活生にもおすすめの本
どういった目標を立てて仕事に取り組むかという姿勢を醸成するのに役立つ一冊。しかし、それは就活生に最も求められていて、かつ最も発揮しなければならないことではないかと思う。 繰り返し言われているのが、自分がどのような人間なのか、あるいは何をしてきたか、そしてこれから何をするか、と真剣に向き合ってきたかどうか。それが一番求められている。何故ならそれこそが軸になるから。こういったことがこの本では述べられている。 ある意味当然なのかもしれないが、インタビューを受けた15人が大体同じようなことを述べていることは、それが大切だからだと思う。したがって、この本で述べられていること(しかし、最後にまとめとしてインタビューを統括した5か条が書かれているが、やはり本文をしっかり読まないとその良さは伝わってこない)は他のすべての会社でも、すべての仕事でも通用することではないだろうか。その意味においても、本著は是非一読をおすすめする。
登場企業の共通項 -人手不足と採用基準の難化-
15社の顔ぶれを見ると、 要するに超人気企業であって、 本書に書かれている人材要件とか、 選考の観点などが他社にも適用されることはない。 あまりこの本を深刻に受け止めないことが大事だと思う。 参考として読み流すくらいがいい。 ただ15社の採用選考のポイントははっきり書かれているので、 エントリーをしようという人はしっかり理解したほうがいいだろう。 15社に共通しているポイントが2点あった。 @新規事業展開のために、 (あるいは競争環境変化のために) 新しいタイプの人材が不足しいている。 A人事部長が新卒採用を受けた頃より、 各社とも採用選考が明らかに難化している。 これは15社以外も同様の傾向だと思う。 これから就職活動をする学生にとって、 この傾向はチャンスなのかピンチなのか。。。 チャンスにしてもらいたいと思う。
興味深い 話もあるが 疑問あり
1.内容 著者が「日本を代表する人気企業の人事部長、いわば採用活動の最高責任者に長時間インタビュー取材をすることで、採用活動における“意図”を尋ね」(p12)たもの。15社の人事担当のトップの人のコメント、補足する著者のコメントが載っている。それを踏まえて、著者がインタビューから得た「企業が求める学生に一定の傾向」(p242)を5つにまとめ、総括する内容になっている。 2.評価・感想(何点か) (1)人事担当者の話はそれなりに興味深い。しかし、こういうのを載せるとマニュアル化されるんじゃないか?(2)著者や人事担当者が忌み嫌うマニュアルは、人事担当者が就職する時と比べて企業サイドが厳しい要求をしたり(たとえばp237)、情報が明らかになり、学生にニーズがあるから成り立つので、マニュアル批判はしても仕方ないだろう。(3)インタビューに応じた会社は「多様性」(p245)を重視しているかもしれないが、マインドコントロールにつながる研修が存在することから明らかなように(佐高信さんの本を御覧になればわかるが、私は未確認)、一般論として企業が「多様性」を求めているか疑わしい(し、著者は証明できていない(サンプル数が少ない可能性があるので))。(4)著者は本書の内容を「本音」(p12)とし、「企業による提供情報の多くは本音ではなく“建前”」(p10)とする。たしかに本書のインタビューの一部は本音だと思うが、本書だって「企業による提供情報」の側面があるのだから「本音」とは限らないのではないか、という疑念がぬぐえない。(5)私見だが、長々と本書を書くよりは、(ア)「気軽な気持ち」(p222)、(イ)マナー(これはマニュアルが役に立つ)、(ウ)経済のことをよく知る、以上3点が必須、と書けば十分だったのではないか?以上、人事担当者の興味深い話で星5つ(この点から読んだ方がいいとは思う)、評価・感想で提起した疑問が星2つ(軽い気持ちで読んだ方がいいかも)、全体として星3つ。


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1951年に『ライ麦畑でつかまえて』で登場してからというもの、ホールデン・コールフィールドは「反抗的な若者」の代名詞となってきた。ホールデン少年の物語は、彼が16歳のときにプレップ・スクールを放校された直後の生活を描き出したものだが、そのスラングに満ちた語り口は今日でも鋭い切れ味をもっており、ゆえにこの小説が今なお禁書リストに名を連ねることにもつながっている。物語は次の一節で語りだされる。

――もし君が本当に僕の話を聞きたいんだったら、おそらく君が最初に知りたいのは、僕がどこで生まれただとか、しみったれた幼年時代がどんなものだったかとか、僕が生まれる前に両親はどんな仕事をしていたかなんていう「デビッド・カッパーフィルド」調のやつなんだろうけど、僕はそんなこと話す気になんてなれないんだな。第1、そんなの僕自身退屈なだけだし、第2に、もし僕が両親についてひどく私的なことでも話したとしたら、2人ともそれぞれ2回ずつくらい頭に血を上らせることになってしまうからね――。

ホールデン少年は、教師をはじめとしてインチキなやつら(いうまでもなくこの両者は互いに相容れないものではない)と遭遇することになるのだが、こうした人物に向けられる風刺がきいた彼の言葉の数々は、10代の若者が誰しも味わう疎外感の本質をしっかりと捉えている。


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なぜか新書版のベストに。かなり古い作品なのに
フィールドオブドリームの時にシューレスジョーと並んで読んだ本。非常に不思議な本でしたが、やはり青春の本であり、中高生くらいに読むのがよいのでしょう。確かに当時は村上春樹(ノルウェイの森)と村上龍(愛と…のファシズム)が流行っている時代であり、なんとなく共通性は持っていませんでしたが、気持ちもフィールドオブドリームスの映画のアイテムの1つとして読んだため、さほど感動はしませんでした。青春小説かなという感じです。禁書となったとされた本書の取り扱いに対し、PTAのおばさんに対し、「スターリン…」と叫んでいた奥さんの意味、わかったような気がしました。今ではさほど衝撃的ではないですが、時代性を感じます。
今だからこそ
サリンジャーが亡くなった。この一作で世界の寵児になり、その後長い長い隠遁生活を送っていた。世界的有名な殺人犯がこの作品を持っていた事や、サリンジャーの特異な生活に興味を持って主人公と同じ世代の頃、タイトルにも魅かれてこの本を手にとった。 しかしそのときの印象は最悪で、こんなわがままな男の物語のどこが面白いのだろうか?人生の落伍者だと感じた。 しかし今読むと、自分なりに何かをやろうとすればするほど空回りしてしまう、それでも一人前になりたくって一生懸命もがく彼の姿をよく理解できる。 彼の苛立ち、そして寂しさ、悲しさ、やりきれなさ、それらをすべて洗い流すかのようなラストシーンの回転木馬、時間が止まった情景が目の前に浮かんできた。 そして今ははっきりわかる彼は落伍者ではないという事を。 長年たって、好きになることが出来た小説。 私自身も成長したという事だろうか?
16歳の少年が、大人世界の偽善を直感で見抜く
レビューを書こうと思ったら、すでに235ものレビューがあって、一瞬ひるんだ。 しかし、俺には俺の見方がある。 著者のJ.D.サリンジャーは今年、2010.1.27に亡くなった。これを機会に新聞のコラムやエッセー欄にサリンジャー賛辞の記事が沢山出た。青春小説の傑作だそうで、落合恵子とか、若者に説教したがり屋が特に褒めちぎっていた。そこで俺も読んでみようと思った。断っておくが、俺は75歳のじじいだ。翻訳は野崎孝のものが名訳ということになってるらしい。 読み始めて、まず感じたのは外国映画の日本語吹き替えのあの妙なイントネーションだ。この妙なイントネーションは芸人の友近が「ディラン&キャサリン」というペアで売り出していて、俺は感心していた。この二人はまさに日本語吹き替え映画のせりふのいやらしさを見事にあらわしている。この日本語吹き替え洋画的文章もしばらく読んでいくうちに気にならなくなってきた。彼のいんちきを見抜く直観力とその表現に思わずなんども噴出した。こんなことは俺には滅多にないことだよ。 さて、本題だが16歳の少年が、余りのはみ出しぶりに名門高校を退学になり、家に帰るまでの数日間、大人の真似をして、酒を飲んだり、娼婦を買おうとしたり、先生の家に遊びにいったりしながら、ぼろぼろになって、家にたどり着くまでの間に、色々考えたり、人物についてこき下ろしたりしながら、彼の考えを述べる。これがまさに的を射ているんだな。彼は、別に論理的とか倫理的とかに考えて、人物に対する判断をおろしているわけではないが、まさに直感的に、こいつは胡散臭い奴だとか、偽善者だとかわかるんだ。でも、自分の亡くなった弟や,幼い妹は深く愛していて、心を打たれる。おれ自身も青春時代とはいわず、40・50・60になっても(俺は会社員だった)上役・同役・下役のインチキ性を身をもって感じていたから、主人公の直感がよくわかるんだ。 柄にもなく、野崎さんの翻訳口調をちょいと真似したが、彼の翻訳の足元にも及ばないことはよく承知している。
ふたりのホールデン
ホールデンは、自分以外の他者を理解出来ない、未熟で短絡的な人々だと考えている。 そして、そういった他者に溶け込みたくないと思いながらも、溶け込んでいない自分も未熟だということを心の奥底では解っている。 その“はざま”でホールデンが何を考え、感じ、話したかがこの本の魅力なんだと思う。 そしてそういった未熟さに思いを巡らせる人の多くは、ティーンに近い世代だからこの本は青春小説というフレーズで度々紹介されている。 野崎氏の訳も読みましたが、野崎氏のホールデンはもっと内的で、でもとても純粋不器用な、ごくごく普通の少年が一生懸命に言葉を紡いでいたように感じたから私は感動しました。 春樹氏のホールデンは、他人とは違う自分として躍起になって言葉を取り繕っている少年に思える。 そういった言葉の使い方は、少し擦れていて、飾り過ぎているかな?と思えました。 だから共感に達しないというか、物足りなく感じてしまっていました。 ホールデンの不器用さを違った形で表現しようとしたのなら、春樹氏の訳は頭から否定出来たものじゃないと思います。 テクストに正解はなく、翻訳に正解はなければ良し悪しで評価を下せるものではない。 どちらが好きか嫌いか、それは読んだ方が決めることです。 私は野崎氏の素直で不器用なホールデンが好きなのでこの評価です。
韻を踏んだタイトルが全てを語る名作
この小説の時代1950年代はロボトミーや電気ショックが普通であった精神病院で幕開けします。 精神を病んでいるとされた少年の独白です。 あのスコットランド民謡「誰かさんと誰かさんが麦畑・・」とボクサーを頭の中でがんがん回しながら、宮沢賢治が好んで描いた野原を子供たちが走り回る。 そこは子供たちの背丈を遙かに超えるライ麦畑(Rye-Lie)です。 実は読むまでは民謡の通り、麦畑に隠れた男女の秘め事がストーリーかと思っていました。 ところが読んでみると高校中退、精神病院入院、女性との正常な?関係を持てずじまいと言った友人たちに囲まれた私には、とても痛い内容でした。 少し残念なことは主人公が所謂頭のいい子であることです。 唯一コミュニケーションが成立した妹のストレートな行動が、主人公を救い、読者も救ってくれます。 しかし、閉幕も精神病院です。 正常と異常、病人と健常者。 ドロップアウトしちゃったかなと思う人にお勧めです。 塵労に疲れた彼の前には今でもやはりその時のように、薄暗い藪や坂のある路が、細細と一すじ断続している。…………
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