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   政治・社会 の売れ筋最新ランキング   [2009年01月07日]
2009年01月07日(水) 政治・社会の第1位は 『反貧困―「すべり台社会」からの脱出 (岩波新書)』!
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くちコミ情報
歴史の評価を待つ
貧困とは非常に古くから存在する問題であり、それは人類が誕生して有史以来5000万年以上前から例えば狩猟に於ける不平等分配の問題であったり、支配者と被支配者の問題、或は帝国と その人民の問題であったりと常に2儀的な側面を持つ、つまり持たざるものと持つものとの せめぎあいであったり、それが歴史の大きな局面にに於いて戦争の主たる要因であったりしてきた。21世紀に入ってここ日本ではいや世界において拡がる貧困と格差の問題はついにアメリカの崩壊によって益々混迷の極みに達するに至った訳であるが、今20世紀初頭に起こった大恐慌それ以上のショックで語られている。飢餓と貧困あるいはテロリズムの問題は常に表裏一体であり、今オバマ政権の誕生によってまるで彼が救世主のように語られているが、果たしてルーズベルトのように、ニューグリーンディール政策が功を奏すのか、或いはアフガンに対する テロリズム撲滅が功を奏すのかは、今まだ誰の目にも明らかでは無い。ではここ日本はどうなのか・・全ての問いに対する答えはこの本に書かれている。
今、誰もが読んでおかねばならないと思える1冊。
新年が明けて、おめでた気分に浸る間もなく、「朝まで生テレビ」を見て、今この国で起こっている貧困問題の実情を改めて実感させられた。本書は、番組でも発言していた湯浅誠氏による現場での最前線の優れたレポート。大佛次郎賞受賞、既に話題になっていたもののへビィな題材に読むのが躊躇されていたのだが急いで読了、今まで避けていた事を恥じたくなった。これは、今誰もが読んでおかねばならないと思える本である。 生活保護の濫給と漏給、公的セーフティネットでの行政の対応、会社防衛の為の派遣切り、本末転倒と思える論理の中、紹介される様々な数字、事例が実証するこちらの想像を超える過酷さ、五重の配慮の辛苦さ、そしてそれが日々速度を増して増幅している事実の怖さ。酷い話である。正直これほど深刻化しているとは思わなかった。本書を読めば、一部で支配的な、非正規労働者、貧困層への現状での“自己責任論”がいかに事実誤認と偏見を以って括られているのかが分かる。 本書が出て8ヵ月、事態は更に悪化、普遍化しつつある現在、政府は何故貧困問題に向き合わないのか、喝破されるその理由を読めば、もはやこの国の政治に多くは期待出来ないのか。最前線の現場で真摯に活動する人々に心打たれつつ、読む者がそれぞれの立場でこの問題とどう関わっていけるのか考えなければいけないし、読んでいて久しぶりに連帯との言葉を感じさせる熱い1冊。
強い社会をつくるために
貧困の問題に関心を寄せている。非正規労働者が全労働者の3分の1を占めるまでになった日本社会で,働いても働いても人間らしい暮らしができない人々が急増している。世界経済が失速し,企業の業績が急激に悪化しており,非正規労働者の突然の解雇が連日マスコミで報道されている。雇用,社会保険(雇用保険,健康保険,厚生年金,労災など),公的扶助という3つセーフティネットが機能していなければ,一たび職を失うといっきに最下層の生活に転落する危険があるという。社員寮を追われ,住む所さえ確保されない場合には,まさに生存そのものが脅かされる。解雇された人の中には,40歳以降の中高年の割合が高い。子育てや親の介護など,家族に対する責任が重くのしかかる時期である。 1990年代以降,企業は国際競争に打ち勝つために,非正規労働者を増やし,正社員の数を圧縮することでコスト削減を進めた。国は相次いで規制緩和を行い,あらゆる業界での非正規雇用が一般化した。しかし,社会保険料の負担を嫌ってこれに加入しない企業もあり,労働者にとってはいつ契約が打ち切られるかわからないため,生活はいつまでも不安定のままだ。 何かが間違っているし,このままではいけないと改めて思う。新しい考え方,新しい価値観を見出し,社会のあり方,ひいては政治の方向を構想していく時期がきている。湯浅は,皆がこの問題に関心を持ち,連帯し合って,ともに「強い社会」を作ろうと読者に強く呼びかけている。多くの人にぜひ手にとって読み,この問題(貧困)について深く考えてほしいと願う。 湯浅は,生活に困窮した状態を“溜めがない”状態と表現した。この“溜め”は見ようとしなければ決して見えないものであると言う。私は大学に勤務しているが,日々接している学生の中にも,何とか学費を捻出し,過重なアルバイトをしながら学んでいる者も多い。大学は社会の縮図であり,貧困の問題は決して他人事でもなく,どこか別世界で起きている問題でもないと感じている。平成20年度大沸次郎論壇賞受賞(朝日新聞社)。
現代日本社会の負の象徴をあらわしている
社会的弱者に対するセーフティネットの必要性を説いている。本書を読めば、日本社会がいかに敗者復活が厳しいかわかるだろう。これに合わせて、同じ岩波新書の「ルポ 貧困大国アメリカ」を読めばより一層現代社会の問題点を理解できるでしょう。 一刻も早い政治的解決を望みます!
大仏次郎論壇賞受賞作
08年大仏次郎論壇賞受賞作である。5重の排除や「溜め」の概念を生みだした湯浅氏の功績はすばらしいが、私が湯浅氏の著作の中で、一番に感心したのは、自己責任論にまっこうから向かっているところだ。湯浅氏も認めているように、実は貧困な人ほど、自己責任論にはまってしまっているのが、日本社会である。それがなぜなのかについての湯浅氏の考察は素晴らしい。(その点は、この本だけでなく氏のさまざま他の著作からもうかがえる)。そうした意味では、5重の排除のうち自己からの排除がもっとも強烈であり、それを生み出す社会構造を洞察していくことが必要だ。


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¥ 800(税込)
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カスタマーレビュー数:73

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ガラパゴス化の始まり
1991年に初版が発行されているが、今現在においても内容は決して古くないと思われる。第一章では失敗の事例として6つのケーススタディが挙げられているが残念ながら、私は他文献を読んでいないのでなんとも言えないが、読んだ限りでは大本営は負けるべくして負けたのだという印象を受けた。その考察に関しては第二章、第三章にて述べられているが、組織論について知識がないと1度読んだだけではフォローしきれないほど充実した内容だと思った。読み進めていくにつれてである新しい概念に感嘆を覚え、確かに当時の日本軍と現在の企業の相似を多数見出すことが出来た。読んだからと言って即座に旧体制的な組織が変化するわけではないが、たまに思い出したように読んでみると新しい発見があるかもしれない。
失敗学
 一流のプロ野球選手は、7割の凡打の中から学ぶという。  先の大戦の日本軍の失敗は、多くの教訓となりうる。現在日本の企業組織論として読める一冊。  随分と古い刊行だが、内容は今に通じる普遍性がある。本質をついた論だからであろう。
半世紀以上前の過ちを今も・・・
戦争時失敗した6つの作戦の敗因を分析し、 失敗に繋った共通事事項(失敗の本質)を 明らかにすることで、今の自分自身や勤めている 会社が同じ轍を踏んでいないか考えさせてくれる本。 約400ページある長い本だが、第2章「失敗の本質」と 第3章「失敗の教訓」を読めばエッセンスを掴める。 内容としても日本軍の敗因となった「明確な戦略目的の欠如」 「過去の成功体験に縛られての過ち」「組織の硬直化」など、 今の職場でも頻繁に見られることが書かれていてドキッとする。 日本軍が犯した誤りを60数年たった今でも多くの企業が 犯していることを考えると日本人は戦争を起こしたことに対する 反省はしても敗因に対する反省はできていないと感じた。 この本の内容を自分の周りで起こっている事柄に当てはめ 熟考することで、どんな人でもたくさんの学びを得られると思う。
変革できない組織の姿
何となく、本屋で手にとってしまい買ってしまった。軍隊組織でも、会社組織でも失敗に通じる本質のようなものがわかるかと、ちょっと期待してみた。中身はノモンハンから沖縄までの6つの代表的な戦が描かれ、一戦毎に失敗が抽出され、最後に総括と教訓が示されたいた。過去の栄光を引きずり、最後まで精神論で突き進み、変革できなかった組織の姿が垣間見られた。
通り一遍
まあ、古い本だからなんなんですが。 ミッドウェー作戦のところを読んだら、 海戦の経緯は簡単にしか記述されず、 その分、アナリシスも通り一遍な感じです。 山本と南雲が仲悪かったのはそうだとして、 ニミッツとスプルーアンスが住居をともにした話は ちゃんと出典があるのでしょうか。 なんかおやじのヨタ話に毛がはえたような印象さえする。


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¥ 460(税込)
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遅れてしまった出会い
イダヤ・ベンダサンの『日本人とユダヤ人』(山本書店)は、1970年の大ベストセラーだった。しかし、わたしは読んでない。手にも取らなかった。なぜなら、私は「反ベストセラー主義者」だからだ。  ベンダサンはユダヤ人で、ユダヤ人の立場から日本人を論じた本がこれだった。ところが、何年かしてベンダサンは実在の人物ではないらしい、どうもこの書を訳した「山本七平こそがベンダサンではないのか」、「偽ユダヤ人だ」という噂が広がり、雑誌などでも書かれたりした。今日では、ベンダサン=山本七平は、広く知られている。  ベンダサン名義の『日本人とユダヤ人』も、その他の山本七平の本も、「どうせつまらない、価値のないことしか書いてない本だ」と、私は小馬鹿にしていた。しかし、ごく最近になって、私はこの認識を改める必要があるかもしれないと思い始めている。  その理由は、ひとつには、尊敬する宗教社会学のS先生が、「山本七平はなかなかのものだ」とおっしゃったからだ。これはキリスト教やユダヤ教、そしてイスラム教についての知識についてのことである。  それからもう一つは、山本七平が日本人と日本文化の独特の、それもその負の部分を鋭く批判し、分析していることに気付いたからだ。たとえば、ずばり「空気」である。人びとを動かし、支配する、眼に見えない力。それが「空気」である。日本の家族、村、会社、組合、そして国家……それらを左右し、規定するものが「空気」だ。そしてこの「空気」には誰も逆らうことができない。  昭和16年の日本。権力の中枢部において、対米戦争に批判的なひと、反対の人、躊躇する人は、少なくなかった。いや、多かった。しかし、戦争へと向かう「空気」に誰もが逆らえない様な状態になってきた。昭和天皇も、木戸内大臣も、山本五十六提督も反対だった。しかし、説明しようのない「空気」が、宮中、政府、陸軍、海軍を支配していた。  山本七平の本に『「空気」の研究』(文春文庫)がある。 この本が、かかる「空気」について正面から取り組んだ書である。難しくはないのだが、しかし、なんかややこしいところがある本だ。 『「あたりまえ」の研究』(文春文庫)という本もある。 『日本人とユダヤ人』をふくめて、山本七平の本をていねいに読む必要があると最近では思っている。  まあ、1970年の段階で山本七平を読んでおれば、こんな遠回りをしなくてすんだのだが、「反ベストセラー主義」のせいでちょっと損をしたなと思っている。  わたしは「空気」は日本人の間だけにあるのではないと思う。グラムシの「コンフォーミズム」、ヴェーバーの「諒解」の概念にも関係すると思う。この点を勉強したい。
「空気」読め!
この本に出会えたことは嬉しい。日本人として、社会人として。 「空気」はどこにでもあり、いつでも作られ、その呪いを解くことは難しい。 この状況じゃ仕方がない、そんなこと言ってもしょうがない、 そういう言葉は蔓延していて、それと戦うことなど「無駄」に等しい、 自分もある年齢からそう思っていました。 なによりも、自分の心の中に「空気」が生まれ、それに支配されていることに気がつかせてくれた本です。 この本には、空気を打破する具体的対策は提示されていません。 それでも、著者はそれを「信念」であると結論づけています。 考えながら、戦いながら書いているようにも思えます。だから、著者が使う言葉は難解です。
日本人を呪縛する最高法規「空気」に科学的・論理的光を当てる良作
他の山本七平氏の著作同様、読んでいて日本人の一員である自分自身を覆う壁を一枚一枚、冷撤な論理によって剥がされつつ、反論の余地なくその正体を暴かれていくような複雑な気持ちになった。 日本人論の大家と言われる氏の著作からは、常に何らかの貴重な知恵を与えられる。 読んで得こそあれ損はないだろう。 特に日本の各界のトップや経営者、中間管理職にとって自分自身の思考・行動を決定さす正体不明の呪縛(正体がわからない規範だからこそ、まさに「空気」支配は「呪縛」と言いうるであろう)、その妖怪の存在とその輪郭を把握さえできれば、将来の危機的状況から自分自身の所属する集団を救うことができるかもしれない。 また、日本の企業・学校その他の組織に加わる外国人の方々にとっても、日本で暮らし、働く上で思いがけない災厄を避けるため非常に有益な示唆を与えてくれるだろう。 日本では、一旦「空気」という言葉が意思決定の根拠に使われれば、たとえそれがいかに合理的根拠に欠けたものであると感じても、それに唯唯諾諾と従わなければ著者のいうように「抗空気罪」という不文律の極刑に処され、下手をすれば組織の中で抹殺・軽くて村八分にされる危険があるという事実を、よくも悪くも知っておいて損はない。日本企業による外国人の入社研修プログラムなどにそのことを組み込むべき様に思える。 そうでなければその従業員が可哀そうだ。 逆に、日本で幼年期〜青年期を暮らした日本人にとっても欧米等の企業・組織に加わる前に読んでおいても損はないと思う。 なぜなら、今まで日本の風土の中で断片的に叩きこまれ、その規範に束縛されていることすら意識できない程に身に染まっている「空気」支配の価値観を外国に持ち込めば、「簡単に“ムード”(空気)に流される使えない奴」というスティグマを押されて場合によっては職を失うか思いがけない冷遇を受けるかもしれない。 それを回避するための多くの示唆を本書が与えてくれると思われるからだ。 本書は、日本人独特の「空気支配」(ただ、多くの日本人はそれがあたかも「人類普遍の原理」のように錯覚しているように思える)というタブーに初めて科学的・論理的分析の光を当てた傑作であると思う。 著者はその支配からの具体的な脱却方法までは示してくれず(示唆はあたえてくれている)、じゃあ日々の現場で対応している小生含めた庶民がどのようすればよいのか、というう課題は残る。しかし、脱却の前に呪縛の正体を自覚ことがまずは先決であろう。 本書が発表されたのが戦後30年、そして更にそこから30年を経た今、氏が指摘する空気支配は弱まったのか、強まったのか?KYなどという言葉に代表されるように寧ろ強まっているのではないか。 「空気支配」発動の要件の一つとして著者が上げる“物体への臨在的把握”等がなくても、空気支配は簡単な善玉・悪玉よりわけの論法だけで日本人から相対的思考を奪い、絶対的空気支配を発動させ得るようになっているように思える(著者が30年前に底が浅いだけに危険性が低いと語った人為的醸成による空気でも、容易に強固な空気支配が完成しうるように思える)。 小生は、必ずしも日本人の特徴の全てを自虐的に否定する必要はなく、誇れる部分はどんどん世界に誇るべきであると思う。 ただ、この空気支配は日本人の弱点の一つとして、脱却・克服されるべきように思う。 簡単に達成できることではないであろう。 しかし将来いつの日か、日本人が「空気」に警戒の姿勢を見せる風習を身に着け、本書を見て「何で山本氏は空気の危険性なんてあたり前のことを、こんなに全力投球で一生懸命語っているんだろう」と言えるようになる日が来ることを望む。 何よりそのことは、故山本七平氏が一番望んでいるのではいだろうか。
■日本人による日本人論の最高傑作!
・”空気”それは、絶対権力のように驚くべき力で、あらゆる論理や主張を超えて人々を拘束するものである。 ・その日本人が支配される”空気”のメカニズムについて分析されています。 結構古い本なのですが今読んでも全く古さを感じさせず、本質をえぐっていると感じました。この一冊で山本七平さんの深さをまざまざと見せつけられました。他の著書も読まなければと思っています。 ・本書の中では”太平洋戦争”や”公害=イタイタイ病”が取り上げられています。 ・太平洋戦争はまことにお粗末な、特に軍指導部はどうしようもない無能者だったと思います。しかし、あの時も著書の中で分析されているように小学生でもわかる論理が通用せず、空気に支配され、玉砕してしまった。つまり、それから50年たった今もこの空気というものに支配される日本という国は何も変わっていない、わけなんですよね。 ・最近でいえば、”地球温暖化”問題などが良いではないか、と個人的には思っています。例えば学者に言わせれば、現在は地球の長い歴史からみれば準氷河期である。いくつも例が挙げられますが、一例を。IPCC(気候変動に関する政府間専門家パネル)の報告書では南極の氷が溶けることによって海面は下がると書かれているのに、それを日本の不勉強なマスコミが大騒ぎ、既得権益を増したい環境官僚が意図的にデマを流し、多くの日本人は”空気”支配されている。そのあたりは中国問題についても、従軍慰安婦問題についてもいえかもしれない。 ■空気に支配されてないようにするにはどうすれば良いか?それは対象を相対化することに尽きる、と書かれている。
個人感情の集積により「空気」が形成され絶対化する
それに対抗する、方策を日本人は近代で失ってきた。 著者のこの視点は、極めて独創的で名著として長く残るのも当然である。 ただ、「日本では真実を口にすると嫌われる」あるいは「殺される」ため、著者も当時は言及できなかったことがある。 戦艦大和特攻は、レイテ海戦で突入成功寸前に日本艦隊が反転撤退をしたタメである。 温存した最後の主力をかきあつめ、武蔵をはじめその半数近くを米軍の猛攻で失いながら、決戦の最後に逃げた日本海軍の不名誉を消すため、旗艦大和を物神化してツメ腹切らせたのが大和特攻である。大和は生き恥をさらしてはならなかったのだ。 著者はフィリピンで地獄の体験をした。なのにレイテ海戦のことは奇妙にも書かれていない。 空気の支配がどれほど恐ろしいかの一つの例と思われる。


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本の表題からして「偽善エコロジー」と昨今の「エコロジーブーム」に真っ向から異議を申し立てるものになっていますが、「結論」だけ書かれていて、「前提」「検証」「考察」がお粗末なので、説得力が感じられません。これでは「エコロジー教」の信者を、論破するには、あまりに役不足です。 第一章と第二章は特に「感情論」が表に出ており、誤解を招く表現が多数みられます。 一例をあげますと、ダイオキシンは実験動物に対する毒性は明らかに確認されています。ただ、旧式焼却炉から排出された量では、経験的に「周辺住民に短期間で深刻な健康被害が出るとは思えない」というところが、現在言えることでしょう。長期間(子供や孫の代まで含めて)にはどうなるかわかっていないのが実状です。その理由は、何世代にもわたる追跡調査データがないからです。 ここは速読することをおすすめします。 第三章と第四章は確かに読む価値があります。その中で一番役にたつのは、第三章の検証7:「ゴミは『金属』」と『それ以外』に分けるだけでいい」です。 ただし「細かく砕く必要のない大きさのものに限る」の一文がないのは、極めて不親切です。 この本の最大の問題点は「エコロジー」のような大きな問題を、高々200頁の新書で説明しようとしたことです。「リサイクルに対して一般の人が陥る罠」に絞るべきだった。 ちなみに「リサイクルの罠」とは、資源やエネルギーに関して「リサイクルによる節約量が、リサイクルするために必用な量より明らかに勝っていなければ、そのリサイクルは意味がない」という「あたりまえのこと」です。貴重な水道水で発泡スチロールの食品トレーを洗って分別するのが典型的な「無駄なリサイクル」例。せめて、不要な新聞紙で拭き取るべきです。
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僕には読みやすく、納得もしやすく、エコに対する新しい目線を与えてくれた良い本だった。
図書館でもすごく人気の本で、待ちきれなくて自分で購入した。 読んでみたら、本当に期待を裏切らない内容で、エコロジーに対する考え方がかなり変わった。 筆者の、エコロジーは部分だけ見て一見エコなことやっても、意味がない。なぜならインパクトが少ないから。とか、なぜなら全体でみると逆効果だから。という主張は、自分にはわかりやすく、かなり納得することができた。 もちろん、筆者の意見の中にも鵜呑みにしてはいけないものもあるのだろうし、そうした目線で物事を考えるのは意味があるかもしれないが(筆者が提案していることだし)それを差し引いても、この本は読むに値する本だと思った。 最近のエコブームが、なんかおかしくない?と思っている人が読むと、一番勉強になる本だと思いました。 あまりエコが専門じゃないが興味のある人に、お勧めします。
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「エコだから」という言葉はまるで魔法の言葉のように世の中を変えていく。 本書はそんな「エコ」について一般的に言われていることとは違った視点を与えてくれる。 レジ袋、割り箸、地球温暖化など様々なエコについて、各項目ごとに手短に要点を解説 してくれる。 正直なところ、本書を読んだだけでは納得がいくほど理解できるわけではないが少なくとも それまでに持ち得なかった視点を与えてくれるのは確かだろう。 評者の印象としては、著者の説をすべてを鵜呑みにすることはできないと思うが、条件付で 正しいことは多々あるのだろうと感じている。 少なくとも本当の意味で「エコ」を考えるためのきっかけになる本と言うことはできるだろう。


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 まず,この本のタイトルは上手い。実際に読んでみると,男性である私が本気で読みたくなってしまう様な内容になっている。この本は現役の産婦人科医である河野さんが,いろいろな質問に対して答える構成になっているが,過去のブルーバックスと同様に写真やイラストを交えているので,とてもわかり易い。  ただ気になったのは,この本で使われている写真やイラストがかなりリアルなことである。しかしこの本で使われている写真やイラストは,グラビアやアダルト商品の様な,性を売る目的ではないと言える。だから,読む価値は十分にあると思う。  この本は,産婦人科学を扱った本の中ではかなりの秀作なので,医学部の学生でなくても読んで欲しい。(ただしあまり若過ぎる人は読まないで欲しい。)
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肝心の記者クラブの弊害の説明がなぜかわかりにくい。P110 取材を可能にするため「取ろうと思えば2社の推薦は取れる。だが、そんな身勝手なルールに従う理由はひとつもない」。なんでここで意地をはるのだろう、取って取材すればいいと思うのだけど。それ以外は、具体的で、面白くて、読みやすい。ジャニー事件とか朝日新聞のNHK番組改編報道など。NYタイムズと日本の新聞の比較が多い。
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文明の衝突・日本版
文明の衝突の日本言及版とでも言えばいいのでしょうか? 文明的に国外に共通の文明がない孤立した日本はどのように生き残っていけば良いのだろう。 中国にすりよるか、アメリカに忠実について行き続けるか。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー 「15〜24才の若年人口が全人口の20%を越える社会は不安定になり、暴力や紛争がエスカレートする」というのは初めて聞いたがほんとうなのだろうか。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー という説があるのは初めて知りました。 この本が書かれた2000年頃、イスラム世界のほとんどの国では若者世代が20パーセントを超えていたらしいと言うのも興味深い。。。
寛容が必要・・・
僕は彼の立場をはっきりいって評価しない。 その論理の飛躍もさることながら、どうも現在の「文明の衝突」の構造が作られたのもである気がしてならないからだ。 加藤周一もいっていたが、対立よりも寛容が必要とされる時代がこれからの時代であると思う。
「文明」という境界線の政治
前半に1998年と1999年の講演・論文を収録し、後半は有名な『文明の衝突』の抜粋を収めるという構成になっている。後半の抜粋は要領よくまとめられているように思うので、これを読めばハンチントンの「文明の衝突」理論の内容はおおむね理解できるだろう。前半の二本の文章は論旨的に重複する部分が多いのがやや気になるが、「文明の衝突」理論から当時の世界を分析するとどうなるかという問題を把握するにあたっては有益である。 さて、「文明の衝突」理論であるが、杉田敦的に言うところの「境界線の政治」の典型として理解できるだろう。ハンチントンが引く「文明」の境界線にツッコミどころが満載なのは当たり前の話であって、それは実体的なものではまったくない。ここで読み取るべきなのは、それが現実を反映しているか否かではなく、世界をこのように見て取ったハンチントンの世界観であり、恣意的に引かれたその境界線を実効的なものにしようとするハンチントン自身の意思である。この理論の提唱自体が、文明の境界線を実効化しようとする営みそのものなのである。 したがって、この理論にツッコミを入れて葬り去ることはそれほど難しいことではない。それは、ハンチントンの線引きにこちらが同意しなければいいだけのことだからだ。しかし、では世界にどのような境界線を引き、いかなる世界観を有するのか、今度はこちらに問われる番が巡ってくる。私たちは、境界線の政治をいくら否定したところで、それから逃れることはできないという宿命のもとにあるのだ。 ちなみに、巻末の解題は、それを書いている解説者の世界観や秘められたコンプレックスを読み取るのに格好の素材となっている。そちらはまたそれとして興味深い。
「文明の衝突」抜粋版
「文明の衝突」の抜粋版でかつ図表が多用されているので原著より読みやすくなっている。まず題名が「文明の衝突」となっている所が著者の先見性である。ベルリンの壁が壊され、冷戦が終った際、これで世界もより平和になると考えた人は多いだろう。 しかし、ユーゴ分裂・内戦に始まり、コソボ、東ティモール、アフガニスタン、ニューヨークのテロ、イラクと紛争地域は増えるばかりだ。だが、ユーゴ等は著者が言う文明とは違う次元の民族間の対立である。キリスト教文明vsイスラム教文明と言った次元の争いではない。コソボもそうだ。著者が1993年に予想した以上に世界情勢は混沌としてしまっているのである。著者が「アメリカは世界の警察官を止めるべき」と言っているのは正解だろう。 翻って日本はどうだろう。「その時の一番強い国に付いて行く」日本。日本独自の道を進む時が来るのだろうか ?
マクロ的視点に垣間見られる細やかな分析力
一極・多極世界になりつつある現代世界において、これからは文明というものが国家間戦争・紛争の種となっていく。 このような考え方がマクロ的視点の下で論ぜられているが、 単なる自己満足で終わることなく、 分析は非常に丁寧で、21世紀黎明期であるここ数年の状況を、 きちんと言い当てている。 歴史的考察が豊富であるにもかかわらず、 覇権国としてのアメリカと、西欧諸国や日本、そして中国やイスラム世界などの追随国との対立関係の構造ばかりに目を向けるのではなく、 ウクライナや南米、ベトナムなどの、新興勢力の潜在性にも言及している点は、 著者の観察力や状況予測力を象徴している。


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政治にたずさわる者への痛烈な批判
 政治にたずさわる者への痛烈な批判であり、きびしくストレートな提言でもある。  そもそも政治にたずさわろうとする人「政治家」になりたいと思う人・人物をよく とらえている。  そして、そんな政治家をあがめたてまつっている人々への批判の書でもある。
思想書の射程を超えて
「正当な暴力の独占主体」としての国家、とのあまりに有名な定義が披露される講演記録。  しかし、当のヴェーバーはそうした定義もそこそこに、各々の政体の、各々の時代における 種々の「職業」のありようへとその議論を移していく。  それらを極めて丹念に吟味したその後に、テーマは再び政治家たる者の資質の問題、暴力の 問題へと帰着する。 「心情倫理」と「責任倫理」の耐え難き分裂、しかし、そこで立ち尽くすものに政治家たる 資質などあろうはずもない。  成熟の末、双方を併せ持ち、あまりに悲惨な状況を前にして、「それでもなおdennoch」、 この世界に情熱と判断力をもって立ち向かうもののみが「天職 Be uf」として、政治へと挑み 得る、この社会学者は聴衆を前にそう断言する。  第一次世界大戦直後のドイツにおいて放たれたこれらヴェーバーのことばは、単にその 時代において解釈されるべきものではない。暴力の問題、責任の問題はすなわち人類史に 他ならない。ゆえにこそ、彼の熱き意志は今なお、深き洞察を有する生きたこと