通販ナビは毎日新鮮!最新売れ筋ランキングです
[ 政治・社会 ]
Add Favorate
Home
和書
エレクトロニクス
ホーム
&キッチン
音楽
DVD
ソフトウェア
ゲーム
おもちゃ
&ホビー
洋書
和書
音楽
DVD
ゲーム
家電・PC・エレクトロニクス
ホーム&キッチン
おもちゃ&ホビー
PC ソフトウェア
洋書
DVD&VHS
VHS
曲名
クラシック音楽
スポーツ&アウトドア
ヘルス & ビューティー
時計
ベビー&マタニティ
シューズ&アパレル
本
コンピュータ・インターネット
語学・辞事典・年鑑
科学・テクノロジー
ビジネス・経済・キャリア
教育・学参・受験
こども
コミック・アニメ・BL
資格・検定
医学・薬学
ポスター
社会・政治
実用・スポーツ・ホビー
暮らし・健康・子育て
投資・金融・会社経営
アダルト
歴史・地理
新書・文庫
コンピュータ・インターネット
参考書・語学・辞事典
地理
コミックセット
ノンフィクション
科学・テクノロジー
こども
趣味・暮らし
ヤングアダルト
思想・人文
出版社別
エンターテイメント
旅行ガイド
コミック
著者別
ビジネス・経済
実用・スポーツ
アート
文学・評論
歴史
政治・社会
アート・建築・デザイン
文学・評論
カレンダー
雑誌
楽譜・スコア・音楽書
エンターテイメント
人文・思想
ノンフィクション
旅行ガイド
タレント写真集
ゲーム攻略本
English Books
エレクトロニクス
ホーム&キッチン
ミュージック
DVD
ソフトウェア
ゲーム
おもちゃ&ホビー
スポーツ&アウトドア
ヘルス & ビューティー
時計
ベビー&マタニティ
シューズ&アパレル
[
携帯版
]
政治・社会
の売れ筋最新ランキング [2010年03月18日]
2010年03月18日(木)
政治・社会
の第1位
は 『
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
』!
601ページ中
1
ページ目を表示しています (
1
~
10
件)
あとで携帯で見る
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
戦略の本質 (日経ビジネス人文庫)
・
モーセと一神教 (ちくま学芸文庫)
・
ご冗談でしょう、ファインマンさん〈上〉 (岩波現代文庫)
・
タオ自然学―現代物理学の先端から「東洋の世紀」がはじまる
・
深夜プラス1 (ハヤカワ・ミステリ文庫 (HM 18‐1))
失敗の本質―日本軍の組織論的研究 (中公文庫)
戸部 良一
寺本 義也
鎌田 伸一
杉之尾 孝生
村井 友秀
野中 郁次郎
¥ 800(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:272位
カスタマーレビュー数:86
【
くちコミ情報
】
いい本だなあ
いい本だなあ。 結局、日本の参謀本部はこんな程度だったんだよね。 今も、多くの組織で同じ状態が続いていてびっくりする。 こういう分析以前に、吉村昭の小説や司馬遼太郎の小説で いかに軍部が愚劣か、というのは明らかだからねえ。
個人の失敗から見る組織の問題点
大東亜戦争の戦史から日本軍の組織論を展開している。一章では、ノモンハン、ミッドウェー、ガダルカナル、インパール、レイテ、沖縄と六つの戦闘において日本軍の犯した失敗を紹介し、二章で共通する失敗の要因をまとめるという構成になっている。 各戦闘のポイントを簡単にまとめ読み易く記述されているので、読み物としては良いと思うのだが、一章の各戦闘の執筆者が異なり基本姿勢にも一部ズレが見受けられるため、二章で展開する論理と一章の論調が矛盾する部分も見受けられる。(主にミッドウェーに関する部分で、確固とした戦略の無さが個別戦闘の不断の努力で補え得るという主張など) また、個別戦闘の失敗から組織を論じるというアプローチを取っているので、その性格上、外交政策との連続性の無さや戦争目的の不明確さ、戦略目標の不徹底など、戦闘が始まる以前の段階での組織的問題点を論じることは難しい。しかしながら、大東亜戦争においてはこれらが大きな失敗の要因になっているため、二章ではこれらの点についても指摘されている。このため、一章の結論のウェイトが小さく感じられ、本来の論旨から考えて中途半端な印象を受けてしまった。 ただ、これらの点については、はしがきや序章でも散々指摘されているので自覚の下に書かれているのだとは思う。 これを読むと、日清・日露戦争での成功体験の神格化および指揮官・幕僚の馴れ合いによる、合理的組織(=軍隊)からの合理性の排除という、あり得ないことが長い時間をかけて起こり、日本軍は負けるべくして負けたことが分かる。 しかしこういったことは、本書での指摘の通り、現在の企業内でも良く起きていることであり、「前のプロジェクトではこれで上手くいったから」「彼なら個人的によく知っているから大丈夫」など、前提条件や技術革新などの環境の違いなどを軽視した人繰りは多くの人が経験したことがあるだろう。 営利組織においては"利益を上げる"という戦略目標が失われることは無いだろうが、作戦・戦術を駆使する以前に、実行しやすい組織体制を築く努力を続けることは必要かも知れない。
「日本軍=企業、組織」と読み替えるとすんなり入れる。
歴史の本だが、経営の本だと思う。 旧日本軍の性質、傾向は、 日本人本来の性質、傾向が反映したものなのだろうか。 ここに書かれている旧日本軍の作戦のような経営が、 何十年経った今日も、多くの企業で行われている。。。
戦記もののようで、実は経営者向けの組織論
副題が『日本軍の組織論的研究』。 戦史ものの色彩は薄く、ほぼ感情論抜きで、冷静に第二次大戦での日本軍の主要会戦での失敗が分析される。 第一章各論は: ノモンハン(満州での対ソ敗戦) ミッドウェイ、ガダルカナル、レイテ、沖縄(太平洋での対米敗戦) インパール(ビルまでの対英敗戦) の個別分析 第二章は、これらの失敗の背景にある組織論的分析 第三章は、失敗の本質の考察と現代の日本の企業・官僚組織の考察(とはいえ、書かれた時代が1984年なので、日本企業が勝ち組になっているところで締めくくられているがちょっと悲しいが。)であり、太宗は日本軍の組織論的な考察であるものの、かなり論理的に俯瞰されているので、本書が『企業経営者向けの本』と言われるゆえんは良くわかった。 ・ 基本、高度な官僚制を取りながらも、人事は年功序列だったり、情緒的に作戦判断がなされたり、俗人的なつながりがかなり作用したりと、日本人の特徴が裏目に出て、効率的な官僚制が機能しなかったこと。 ・ 日露戦争の乃木、東郷の成功体験を強烈に引きずり、陸戦=白兵戦、海戦=巨艦決戦、でそれぞれ勝れば、国力が上回る敵にも勝てるはずとの考えが『聖典化』し、各将軍の価値観を支配していたこと。 ・ 科学の発展(レ−ダ−・航空技術、輸送技術、標準化による兵器の大量生産)を軽視し、『超人的な力』の作用をより重視してきたこと ・ 陸海軍の統合的な意思調整機関をもてず、近代戦に対応できなかったこと。(米軍は、陸海軍の上に統合参謀本部を置き、大統領が直接指揮) ・ 軍が『言葉を奪われた』組織になり、自由闊達な議論、現場ならでは情報・意見の吸い上げが全くなされなかったこと。 確かに企業経営にも通じるヒントが多い。激変の時代だからゆえの環境の変化への対応力とか、言葉を奪わないマネジメント(現場・部下の意見を圧殺しない。)、過去の成功体験を『聖典化させない』柔軟な発想力、超越的な力による利害関係の調整、、等等、今日・明日参考になるような内容であった。
戦史研究ではなく、論理的思考、組織戦略論を学ぶ参考図書
10数年前、勤めている会社の経営企画部に配属になり、組織担当を拝命して会社の組織改革に携わった時、当時の上司から「組織論の参考書」として手渡された一冊。 多くの方が評されているとおり、戦史研究という視点ではなく、大東亜戦争における日本軍(陸軍・海軍)を組織行動・HRMの切り口で分析している研究論文という評価が正しいと思います。 第1章で6つの事例からインプリケーションを導出し、第2章でそれらの本質を米軍との対比の中で取りまとめ、第3章で、軍隊のみならず、一般の企業の組織戦略に資する提言を与えている。 多少冗長感はあるが、それでも、具体的事例をロジックで分解し、戦略のフレームワークで切っていくプロセスは、当時では画期的なものであり、この後に続く幾多の論文のベースになっているものと、改めて確信しました。 繰り返しになりますが、結論の是非を問うよりも、その分析手法、論理的思考を学ぶ題材として見つめれば、膨大かつ複雑な情報を整理し、経営陣にアウトプットを提出するミッションを帯びておられる戦略スタッフの方にとっては、非常に示唆に富む内容となっている論文だと思います。
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
Twitter革命 (ソフトバンク新書 118)
・
ツイッター 140文字が世界を変える (マイコミ新書)
・
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
・
「ツイッター」でビジネスが変わる! Twitter Power
・
Twitterの衝撃 140文字がビジネスからメディアまで変える
Twitter社会論 ~新たなリアルタイム・ウェブの潮流 (新書y)
津田 大介
¥ 777(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:994位
カスタマーレビュー数:24
【
くちコミ情報
】
twitterの勉強で
Twitte に興味を持ち、使い方はもちろんですが背景や位置付けを知りたく読んでみました。 この本を読んで、こんなにも世界的に影響を与えていることにビックリしました。 またGoogleとの情報の考え方の違いも言われると、成る程と思いますね。 Googleは万人が求める情報が常に上位に来ており、それが当たり前であり、適正だと思っていましたが、実際に不便も感じていました。 今の情報では無いんですよね。 下手すると、3年前だったりして困るケースがあります。 しかしTwitte であれば、情報は最新でリアルです。 もちろん絶対的な情報量は足りませんけどね。 残念なのは、著者の伝えたい言葉が私には伝わりませんでした。 巻末に、勝間さんとの対談もありますが、何を伝えたいのか解りません。 Twitte が世界的にどういう形で使われ、今に至ったかの簡易解説本ですね。 もう少し著者の考えや言葉を伝えてもらうと良かったです。
Twitterをよく知らない人向け
ネットリテラシーの変化についていけていない人向けの本。ネット世代にとって特に目新しい話なし。 動画配信や拡張現実との融合、他の店舗・商品のソーシャル・レビューとの融合、ニューラルコンピューティング的な情報伝播の発展可能性など、もっと深い話を期待していた。 つまらんので20倍速で読んだ。
日本での“Twitter”の広がり感を実感するにはうってつけ
ツイッター本が書店でもコーナーを作るほどの賑わいになってきました。 一過性のブームで終わるのか、それとも定着していくのか? まずは実践より書籍で知識をという私のような昭和世代には、打ってつけのガイドになる本です。 著者の津田氏がジャーナリストの立場からツイッターを使こなしていく経緯も語られていて(第2章)、 ここが特に読み応えがありました。 結びの ”とにかく「人間」が好きな人なら、何らかの方法で絶対にツイッターを楽しめる” というコメントが、オジサンツイッター初心者にはちょっと嬉しかったです。
Twitterの生い立ちから09年末までの動向がわかる
Twitte をビジネスに活かせないかと思い、購入しました。 Twitte の誕生からサービスを使った事例など、リアルタイム コミュニケーションツールとしての可能性が書かれており、 非常に参考になりました。
一気に読みきれ!
飛行機の中2時間くらいで一気にざっくり読める。 内容が薄いからではない。引き込むように読ませる本。そしてわかりやすい。 すごく頭を使って書いているなぁと思った(失礼な表現でごめんなさい) ただ巻末の勝間氏との対談は不要だった。 カツマーに媚びずともこの本は売れるだろう。
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
悪魔のささやき (集英社新書)
・
「マイナス」のプラス ――反常識の人生論
・
人間の器量 (新潮新書)
・
くらべない生き方―人生で本当に大切にするべき10のこと
・
小説家が読むドストエフスキー (集英社新書)
不幸な国の幸福論 (集英社新書 522C)
加賀 乙彦
¥ 756(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:1311位
カスタマーレビュー数:8
【
くちコミ情報
】
切ないタイトルですが、たいへん重要な問題だと思います
年間3万人を超える自殺者。 どうして日本はこんな不幸な国になってしまったのだろうか? 著者は、経済的なセーフティネットの不足と日本人の国民性によるものと 分析している 日本人は、他人の評価を気にする気持ちが強く、自ら考えないが習慣化して いるのが問題と指摘している 他人の評価ではなく、また、職場や学校と言うひとつの「場」だけに身を置くの ではなく複数の「場」を持つことの大切さを言っています。 同時に時間的に長い目で見ることも言っています。 雰囲気に流され、居場所がなくなると失望してしまう、気弱な日本人の姿が思い 浮かびます
81歳の著者の「豊かな老い方」に感嘆・脱帽!
著者の加賀乙彦さんは4月に81歳になられる。「初めてのこと」に挑戦し、脳を刺激する(p.194)ご自身の生き方には感嘆・脱帽だ。恩師の秋元浪留夫氏(精神医学者)のことをp. 196に次のように紹介されている。 「88歳のときにパソコンを入手。メールをはじめます。そのうちパソコンで執筆するのが楽しくなったようで、101歳で亡くなるまでに20冊もの本を上梓された。麻原彰晃の精神鑑定を行ったのは、なんと百歳のときです」 こんな「豊かな老い方」に私はあこがれます。 知足者富(足るを知るもの者は富む、老子)の現代的意義を解説し、「諦める」は、「明らかに見極める。事情をはっきりさせる」などの意味を持つ「明らむ」から派生した言葉、という説明(p.154)も、情報過多時代の判断力の重要性の指摘で納得。 本書の装丁には、「不幸増幅装置」日本で幸せに生きるための逆転の発想力! とあります。学生にも薦めたいと思います。
“ランク付け”の意味−人間の幸福を図る尺度について−
“人と同じであることが普通”という国柄と“人と違っても不思議ではない”との国柄の違い。この国にも“十人十色”の言葉はあるがその言葉に実はあるのか?、との問いかけからこの本は始まる。 近年とみに顕著になっているのは至る所に氾濫している“ランク付け”或いは“格付け”である。けれども冷静にこれらのデータを眺めていると“これって何の意味があるの?”という順位付けが殆どであることに気がつく。 例えば企業の社会貢献度としてのCSR指数などには意味があるが、予備校や学習塾が発表する“○○大学合格者××人”に果たして意味があるとは考えにくい。何故なら大学に合格することに目的があるのではなく、大学に入って何をどう学ぶかが大切なのであり合格はそのスタートラインに立っただけなのである。一流大学に入ったからといってその人の一生が所謂“勝ち組”に属して幸福であるとは言い切れない。この意味で“ランク付け”“格付け”の意味には疑わしいモノが多い。ましてや人の“幸福”を図る指数などは本質的な意味で実在しえない。 この身近な事実を著者は丁寧に話す。“目標と目的の違い”“目標に向かって歩く速さ(ゆっくり生きる)”などの言葉からは日常の中ではとかく忘れがちな大切なことを受け取ることが出来る。 この本を読んで欲しいのは中学生以上の若者達その親、そして間もなく定年を迎える団塊世代を始め全世代の人達であり、殊に薄っぺらなノウハウ本を読んで事足れりと自己満足している“経営者”と呼ばれる方々にはお灸をすえる意味でも自らノートを採って読んで欲しい。
本書は平易な文章で書かれており誰にでも理解できるように著されているが、その内容の理解の深さは読者の人間的レベルに依存するでしょう。
現在の日本をいかに生き抜いて往くべきか“本”は、経済学的、精神学的、etc.の観点から厭になるほどの駄本が氾濫している。本書のように、冷静に日本人の固有性等を理解して著されたものが他にあるだろうか。本書は新書とはいえ、内容に変な偏りがなく、我らが“不幸な国”の人間活動(精神活動も含む)の過去と現在を最新のデータを引用しながら述べている。ここまでが1章、2章である。では、そのような状況において・・・いかに“生き”そして“老いて逝く”のかについて著者の専門家としての考えを含みつつ、分かり易く優しく記述されている。ここでは、所謂幸福論などというものはそもそも無い、という考えを理解することが大切です。この本はスーット読んで、スーット著者の考えが理解できるでしょう。これは、天邪鬼な私としてはあまりないことです。1,2章をスーット理解できてこそ大人でしょう(全体を見通せる力が必要です。各論にこだわるのは未熟の証です)。しかし、3章、4章に述べられていることは、著者の人生の先輩としての経験、叡智からなる良き人生への発想の転換法の提言として貴重ですが、人間の人生は多様なのですから、多様な考えがあっても良いのです。良き新書を書かれた著者は流石です。これは是非お薦めします! GOOD BOOK! なお目次 は以下。 第1章 幸福を阻む考え方・生き方(「考えない」習性が生み出す不幸、 他者を意識しすぎる不幸)。 第2章 「不幸増幅装置」ニッポンをつくったもの(経済最優先で奪われた「安心」と「つながり」、 流され続けた日本人)。 第3章 幸福は「しなやか」な生に宿る(不幸を幸福に変える心の技術、 幸せを追求する人生から、幸福を生み・担う生き方へ)。 第4章 幸せに生きるための「老い」と「死」(人生八十五年時代の「豊かな老い」の過ごし方、 死を思うことは、よく生きること)。
若者のみならずリタイヤした方々にも是非読んでもらいたい一冊
前半では、「流されやすい」国民であるがゆえに過去そして現在起きている 数々の日本人の(社会)問題を取り上げ警鐘をならしています。そして、後半は その打開策を見つけるべく著者による幸福論が展開されいます。この幸福論は 一般の方々にも十分通じるものであると思うのですが、自ら死期を意識せざるを 得ない一高齢者としての著者の意見は、仕事をリタイアしこれからどう生きていこうか 模索されている方々へのよきアドバイスでもあると感じました(心なしかこの本の活字が 若干大きい気がします。高齢者の方々にも読んで欲しいためなのでしょうか?)
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
情報病――なぜ若者は欲望を喪失したのか? (角川oneテーマ21)
・
欲しがらない若者たち(日経プレミアシリーズ)
・
なぜ若者は保守化するのか-反転する現実と願望
・
「日本で最も人材を育成する会社」のテキスト (光文社新書)
・
7割は課長にさえなれません (PHP新書)
近頃の若者はなぜダメなのか 携帯世代と「新村社会」 (光文社新書)
原田曜平
¥ 861(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:1427位
カスタマーレビュー数:12
【
くちコミ情報
】
描かれる若者は「平均的な若者」なのか?
ここで描かれる若者というのは、「平均的な若者」と言えるのだろうか? 読んでいて、何よりも感じたのは、そのことへの疑問である。 というのは、著者の調査の仕方というのは、街頭で若者に声を掛け、インタビューをする、というやり方だからである。あなたなら、見ず知らずの人にいきなり声を掛けられて、インタビューに応じるだろうか? 自分なら、何かの勧誘と疑って無視するだろう。実際、そのように断られることが多い、というのを著者自身が序文で述べている。 となれば、著者のインタビューに応じた若者というのは、特殊な存在である可能性を捨てきれない。 本書のインタビュー内容として紹介されるものは、数多くのやりとりの中から「印象的なもの」を並べた感があり、そのやりとりが実際にあったとしても、それがごくごく普通に見られることなのか、それとも、特殊なことなのかもわかりづらい。 さらに、以前がどうだったのか、についても著者自身の個人的な経験や、こうだったと言われている、などばかりで、それが正しいという保証はない。つまり、比較になっていないのである(例えば、東京近郊の若者がローカル化し、行動範囲が狭くなっている、というのだが、上の世代の人たちは本当に行動範囲がそんなに広かったのだろうか? 松戸の女性が、休日は地元で同じように過ごし、新宿にすらいかない、という話が出てくるが、距離的に近くても、用がない場所には行かないのではなかろうか?) 本書で行われている調査のやり方というのは、社会調査のやり方で言うところの「質的調査」のやり方である。質的調査の結果を、一般化するには、細心の注意を払う必要がある。しかし、本書は極めて杜撰に一般化してしまっているケースが目立つ。 著者のインタビューに応じるような若者はこういう人だ、という風には言えるかも知れないが、これをもって、若者全体を語るのは危険ではないかと思う。
わかったようなわからないような
精力的に多くの若者たちにインタビューし 不可視の事象を可視化しようと努める若き著者の姿勢にまずは感心した。 語られる事実は、「へええ」とうなってしまいそうな意外なものがある。 そしてそのような意識の変化を著者は「新村社会」とか「既視感」とか いちいちうまい言葉で一般化して見せている そこらへんの手管はさすが広告マンという感じ。 でも、語り終えられた主張を思い返して俯瞰したとき、 そこには時代の分析として重大な発見があったわけではなさそうだ。 その世代間ギャップは、「進化」とも「退化」ともいえない単なる「変化」だね。 微細に観察すればそりゃあ違いも感じられるでしょって感じだ。 要するに、「こんな人もいるし、あんな人もいる、人っていろいろだ。」 っていう事実を再発見させてもらった感が強い。 もちろん、時代を超えた共通項に注目するか違いに注目するか によってどちらともいえるんであって、 この作品においては、違いを丁寧にひろいあつめたデリケートさが 大事なんだろうけどね。 消費行動の解析のための分析データとしては役に立つだろうね。 でも、政治行動もふくめた社会行動全般の解析のための 分析データとしてはいまいち。 そんなことは著者も意図してないだろうけどね。 ただし、だれかがレビューに書いてたけど、 これまでの若者論へのアンチテーゼとして、 今の若者を擁護しているカウンターオピニオンというのであれば その公平な視点、熱くなることも奇をてらうこともない姿勢は 評価すべきだと思う。 なので、「下流なんとか」とか他の若者論もちょっと読んでみないとと思いました。
デジタルを駆使しているがゆえのアナログな感じ
著者が自身のブログの中でも言っているが、決して若者を批判している だけではなく、若者のリアルを描こうとしている本。 よくありがちな「今の若い者はダメだ」という論調ではなく、むしろ ポジティブに受け止めようとしている点に好感が持てました。 昔ながらの村社会に似た空気を過剰に読む世界がケータイネイティブの 世代で形成されているというもので、思いっきりデジタルなモノを駆使 しているがゆえのアナログな感じ、というのがとても興味深かったです。
ケータイ世代の人間関係は驚異的に進化している
大学生の研究発表を定期的に聞く機会があるのだが、「若い人はダメだね〜」という言われ方に反し、学生の発表が年々、たくさんの人のインタビューを盛り込んだ、面白いものになっていて、つながりが濃くなってるような気がしていた。小中学生にして携帯を持ったことで、コミュニケーション力がそれまでの年代と比べてとんでもなく高くなり、数百人という知人ネットワークを築いている、「ケータイネイティブ」という全く新しい世代の生態について報告した本書を読み、学生発表で感じた印象が少なからず裏付けされたような気がした。 数百人の知人というのもすごいが、新世代の空気を異常なまでに読まなくてはいけない、読まないと、という気苦労にちょっと同情する。KYという一頃はやったフレーズがあったが、あれは新世代にとっては破ったらネットで晒され、まさに公開処刑という、絶対の掟なのである。だから、気遣いがうまく、必要とあればキャラも作り替えてしまう。このように、交友関係が広大になり、関係維持にあれこれ精を出す反面、都内や常磐線に住んでても渋谷にすら出たくないというようにリアルな行動半径は極端に小さい。 と、否定的な論じ方をしているようだが、大きなネットワークには助け合いもあり、新たなビジネスの可能性も見えつつある。著者は数千人という単位でインタビューをした結果に基づいて書いているとのことで、本の信頼性、精度は高いのではないかと思われる。メールなんて日頃1、2人としかやりとりしないので、毎日見かける若者世代の、全く違なった生き方、人間関係構築にとにかく驚いた。
若者の事を考えるために
「最近の若者の事が良く理解できない」と思っている方にお勧めの本です。 なぜ、携帯電話を風呂の中まで持ち歩いているのか、食事中でも携帯のメールが着いたら直ぐに返事しなくてはいけないのか。 ファミレス等に座っても直ぐに注文ができないのはなぜなのか。 今の若者の気持ちが分からない、何を考えているのか解らないと嘆く前に是非読んでみてください。 今の若者がこれからの社会を作り上げていくのです。 貴方が思っているより世の中のこと、他人の気持ちを若者が考えていることに感動すると思います。 携帯電話を30歳すぎてから持った方にお勧めの本です。
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
早稲田文学 3号
・
クォンタム・ファミリーズ
・
キャラクターとは何か (ちくま新書)
・
日本思想という病(SYNODOS READINGS)
・
思想地図vol.4 特集・想像力 (NHKブックス別巻)
セカイ系とは何か ポスト・エヴァのオタク史 (ソフトバンク新書)
前島 賢
¥ 798(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:1469位
カスタマーレビュー数:5
【
くちコミ情報
】
セカイ系まとめ、乙!
本書のタイトルは曖昧です。本書の目的はセカイ系の「本質」を、つまりマンガやアニメ、小説の中に「こういう要素が入っていたら、セカイ系なんですよ」というようなことを明らかにすることではありません。いや、確かに「セカイ系」という言葉が指し示す内容を明らかにしようとはしていますが、作品に見る「セカイ系」的な普遍的な要素を抽出してくる作業を行っているわけでは無いということでしょうか。 少しだけ内容を引っ張って来て紹介すると、初めて「セカイ系」という言葉が使われた時点からいかにセカイ系という言葉の意味が揺れながら使用されて来ているか、ということを本書は明らかにしています。セカイ系という言葉で括られた時点、セカイ系概念を自覚的に作品が作られた/るようになった時点、宇野氏などの思想界隈で取り上げられるようになった時点、といったように、その時々に使われ変容する「セカイ系」という言葉を綺麗に整理しています。 個人的には東氏の「美少女ゲームの臨界点」あたりのもりあがったけれどなんだかもやもやしていた「空気」を、ここに来てようやっときっちりと綺麗にまとめられたなぁという気がしてすっきりしました。 物足りないのは、本書の性格からいって不可避でいたしかた無いのですが、実際の作品分析がない/できないということでしょうか。あくまでセカイ系という言葉の変遷を追うのが主題であって、既存の作品をセカイ系として解釈しなおしたりするものではないので…。また、どうしても、それ以前にもセカイ系と名指されなくてもそう呼ばれて良い作品があったんじゃないの、と言いたくなりますがこれも自重した方が良いのでしょう(だから物足りないのか)。
いろいろ気づきを得られる「ポスト・エヴァのオタク史」
「エヴァ」以降のマンガ、アニメ、ライトノベルなどを縦横に語りながら、「セカイ系」という言葉の意味を解き明かしていくという一冊。 サブタイトルの「ポスト・エヴァのオタク史」が、本書の内容を最もよく表しているでしょう。 残念ながら私は、ここに出てくる作品をすべて知っているわけでも、ましてや見た/読んだわけでもない。 「セカイ系」という言葉も知ってはいたが、あまり厳密に考えたこともなかった。 だから著者の論考がどれくらい正しくて、どのくらい深いのか(あるいは浅いのか)については、よくわからない。 だけど、 「自意識を語るという普遍的なテーマが、なぜ新しいものと思われたのか?」 というセカイ系に対する問いと、それを明らかにしていく論考の過程は非常にスリリング。 「なるほど」と思わせる視点も多く、オタク史に限らず、文化全般を考えるにあたって、いろいろ気づきを与えてくれるものもあった。 (たとえば、製作者の意図と外れたところで人々の心をつかんだエヴァブームとその後の展開は、ドストエフスキーの『罪と罰』の読まれ方となんだか似ているなぁ、など) 結論のあたりはなんだか話が大げさになりすぎている気もしますが、なかなかの力作だと思います。 でも、エヴァも見たことないし、他の作品もほとんど知らない、という人にはちょっときついかも・・・。
千円以下とは信じられません
ゼロ年代どころか、はるか星雲の彼方的世代(=ワタシ)にもかかわらず、 この新書は読み応えがありました。 セカイ系〜的フレーズが、チョクチョク気になっている旧世代の方にこそ、勧めたい一冊です。 内容については他の方がレビューしていることに、付け加えるべき点はありませんが、 あえて繰り返すことがあるとすれば、なによりも著者の誠実な視点と筆致です。 この点だけとっても、本書の価値はすこぶるマレな読み応えのある新書でしょう__¥1.000以下とは信じられません。 クソもミソも一緒くたにされた新書氾濫の現在、このソフトバンクといい、アスキーといい、 老舗&大手&そのほか新興中小の…つまり金返せ的な駄本新書群のなかで、ときに一頭地抜きん出た力作が発売されたりもしますよね。 要は、著者も含め新書編集者の本作りが他とは断然ちがうからなのでしょう。 ぜひ、ご一読を。
オタクのカレシは話が長いのが玉にきず!!
オタクでもなんでもない評者が自分の中の「セカイ系つったら男がメソメソしてるうちに遠くの方で美少女がバンバン敵と闘う、あれだろ?」というなんともふざけた理解を改めるために手に取ったのが、批評家の東浩紀のもとからライターとしてデビューした著者によるこの新書だ。 セカイ系とは何か。それは本書冒頭にて早くも明かされるのだが、実は明確な定義などない。そもそもそんな定義が曖昧な言葉なんだから「何か」はないだろうという話で、評者には本書の卓見がセカイ系のwhat?の部分ではなく、むしろそんな定義も曖昧でとらえどころのないはずの言葉が「なぜ90年代末から2000年代初頭にかけてオタク界隈で流行ったのか」というwhy?の部分を解き明かしているところにこそあると思えた。 詳しくはぜひ本を手にとってほしいところだが、セカイ系という言葉は作品の設定のみならず見る側の受容態度とも密接に関係があり、その語の流行の背景にはテレビ版のエヴァ後期に感銘を受けある意味アニメの見方がベタに回帰したオタク新世代と、そんなベタな見方をよしとしない旧世代オタクの対立があったのだ。いわばセカイ系の肯定/否定が、新旧オタクの世代間対立の代理戦争になっていたということ。ここらへんは事情をしっていなくても実におもしろい。 ただ、後半になればなるほど話が冗長になる(本編約250pと新書にしては長い)というオタク本に共通する悪いくせも出てくるが、それを我慢して読み進める我々読者が出会うことになるのは、宇野常寛という男の生き様(≒戦略)だ。 著者によればセカイ系は話題としては一度死にかけたわけだ。そんな死に体のセカイ系の胸ぐらをつかんで無理矢理立たせて、「てめーマッチョイズムだろがっ」と罵倒し、さらにほとんど無関係だった東をセカイ系擁護者として勝手に巻き込み批判する。ここにエレガントな「マッチポンプ」の構図ができあがり、評者は宇野氏のその涙ぐまし努力への感動を禁じ得ないのであった。
説得力とカタルシスを併せ持つ、待望の総括
1995年〜2006年の間に「セカイ系」として日本を賑わせた作品群に対する、きわめてクリアかつ誠実な、総括の書です。 本書はセカイ系を、作品じたいの共通項によって家族を成しているものではなく、「後期エヴァの衝撃」という固有の出自をもったリテラシーの変革として、つまり消費者側の問題として捉えます。その衝撃とは、碇シンジの叫びにより、まんが・アニメ的なものが、「世界」設定を楽しむ貴族趣味の場から、屈折した実存を抱えたまま結局アニメ的なものから離れられないこの私、その「セカイ」語りを託す宛先へと変容した瞬間、つまり「オタク文学」が発生した瞬間のことです。 著者が、初めてこのラベルが使われた日のログ紹介に始まり、自ら当事者でもあった業界の動向を丁寧にトレースしながら、「セカイ系」が批評や批判をむしろ自己再生産の条件として取り込みつつ、定義すら変えながら、システムとして自律していくさまを描出していく過程は、的確なだけでなく、それ自体が娯楽としても優れています。また、このような分析手法は、定義の相互矛盾や毀誉褒貶の嵐を回避し、かつそれらを必要条件として包含・超克してしまえる、とてもクレバーで正しいやり方となっています。 しかし本書の最も優れた点は、セカイ系への愛ゆえに、その限界までも丁寧に洗い出し、セカイ系が「終わった」2007年以降の潮流についても的確な整理と展望がなされている点です。オタクだとかセカイ系だとかいうラベリングを超えて、多少なりとも表現というものに関っている誰に対してもお薦めできる、良書だと思います。
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
話すチカラをつくる本 (知的生きかた文庫)
・
考えるシート (講談社+α文庫)
・
伝わる・揺さぶる!文章を書く (PHP新書)
・
おとなの小論文教室。 (河出文庫)
・
人とつながる表現教室。 (河出文庫)
あなたの話はなぜ「通じない」のか (ちくま文庫)
山田 ズーニー
¥ 546(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:907位
カスタマーレビュー数:12
【
くちコミ情報
】
まだ無名に近かった著者自身の情熱の本
想い通じさせるためには、5つの基礎があるという。(P10) 1.自分のメディア力を上げる 2.相手にとっての意味を考える 3.自分が言いたいことをはっきりさせる 4.意見の理由を説明する 5.自分の根っこの想いにうそをつかない メディア力とは「媒介する力」。この力を最大化するためには、まず 信頼されるていること、そして相手との関係において伝え方を工夫す ることが必要である、と。 本書はこの5つの基礎をもとに、「人と通じ合うための技法」を掘り 下げていく。 「コミュニケーションに関して、とりあえず書いてみようか」という ような上っ面の本ではない。まだ無名に近かった著者自身の情熱の本 である。この1冊にかけている想いが伝わってくる。
コミュニケーションには自分の能力がごまかしようなく現れる。
私が最も印象に残った部分は、正論を言うとなぜ孤立するのか?という話で、 「正論をいうとき、自分の目線は必ず相手より高くなっているからだ」という部分。 本書こそ、正論オンパレードの内容であるが、 それがちっとも嫌にならないのは、山田さんの目線が決して 上から目線ではなく、相手(読者)と目線を合わせて書いているからなのだろう。 ところどころ、ズキンズキンとくるような内容ではあったが それがしっかりと伝わるのは山田さんが、本当に伝えたい想い(根本思想)に 嘘をつかずに最初から最後まで書かれたからだと思う。 一見わかっているようで、ついつい見逃しがちなことに気付けた1冊。 ぜひ、母に読ませたい。
ああ、そっか!がいっぱい
上司と話すときや会議の際に、いつも話したいことが まとまらず「どうすれば通じるのか?」と思っていた ときに出会った本です。 著者のプロフィールは作文のプロ。読んで「だから 私の話は通じないのか〜」と納得することばかりでした。 会話が苦手な方やビジネス文書、商品PRなどを書く方に オススメです。
いいです
いかに話すかは、その人の個性がいかせるかどうか、笑えるネタを 準備しておくかにもよります。 具体的に誰が何を知らせたいのか? 時系列でめもることが、へたなもので、役に立ちました。 わかりあえるといいと思いました。
「問いの洗い出し3分ワーク」と「問い1000本ノック」
第1章 コミュニケーションのゴールとは? 第2章 人間を「説得」する技術 第3章 正論を言うとなぜ孤立するのか? 第4章 共感の方法 第5章 信頼の条件 著者の基本属性(出生年や出生地)は不明。1984年に「ベネッセコーポレーションに入社」という奥付から察するに,1961年生まれ? 性別も不明だ。最初は男性かと思っていたが(「ズーニー」(”Zoonie”と英語表記まである)という女性っぽくない名前だし,進研ゼミかなんかで小論文の編集「長」をしていたから),文章から感じられる物腰から女性だと推測している。2000年,ベネッセ退社後,独立(39歳)。61年生まれが正しければ,著者42歳の時の作品。装丁は南伸坊。 素人に文章指南をする職種にいたからだろうが,私のようなあんぽんたんにも腑に落ちる議論だった。章立てからもわかるように,首尾よくいく「コミュニケーション」に不可欠なのは,「共感」や「信頼」なんだよ,ということが本書の趣旨であることは明らか。類書と違うのは,自分の「メディア力」を高めることに主眼を置いた点だろうと思う。私流に翻案すれば,本書は,“あなたの話が「通じない」のは,あなたが相手に‘通じてない’からだ”ということを,手を変え品を変え論じている。鈴木健二『気くばりのすすめ』が“待ち”の勧めなら,山田のは主張の壁を突破する“攻め”の勧めだ。あなたが裏切らない友達が欲しいなら,あなたはだれかの裏切らない友達になっていますか?の論理だ。 議論の手掛かりがつねに小論文(指導)っぽいが,受験勉強(?)が人生に役立つ方法であることを明かす一つの証拠なのかもしれない。実用性を感じたのが,「考える方法を習ったことがありますか?」(48頁)。「問いの洗い出し3分ワーク」と「問い1000本ノック」は,これからも業務で使えそうな受験ハウツー(?)である気がする。 あなたの話が「通じない」のはあなたの「メディア力」が低いからだ,だから「メディア力」を高めるには自分を適切にアピールして,業務内容について同僚たちと話し合え,要するに良き社会人であれというのは,正論だが少しずるい気もした。でも,正論なので反論できない。(878字)
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
人間集団における人望の研究―二人以上の部下を持つ人のために (ノン・ポシェット)
・
「常識」の研究 (文春文庫)
・
ある異常体験者の偏見 (文春文庫)
・
日本人とは何か。―神話の世界から近代まで、その行動原理を探る (NON SELECT)
・
比較文化論の試み (講談社学術文庫)
「空気」の研究 (文春文庫 (306‐3))
山本 七平
¥ 490(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:2050位
カスタマーレビュー数:31
【
くちコミ情報
】
現実生活の場でとても臨場感のある主題と分析
いわゆる日本人論といえば、たいていは大所・高所からの鳥瞰的分析になるのが相場だが、議論の効き目が社会に生きる人にとっての振る舞いの根本に関わってくるという意味で、非常に読み手の現実感に訴えてくる著作だとまず思った。 本書は昭和52年、1977年に上梓された書籍で、取り扱われている事項もその当時の時事問題なのでわかりづらさがある。読んでいてもその語られていた文脈が今の読み手に共有されていないためだが、気をつけて読んでいくと、そんなわかりづらさを感じる部分も本書の訴える部分と響き合っていること、また、記述の内容は時代が過ぎたとしても普遍の要素を炙り出していることが次第に解ってくる。 記述の特徴としては世に流布する言説を分析していく形で、その言説に付着して場の抗いがたい雰囲気を作り出す働きとしての「空気」醸成作用、「水」に擬せられる通常性・いわゆる「現実」が空気を破壊し、さらには現状にに根を張ろうとする理想を根こそぎ腐食させる作用、といった言説に作用する力の及ぼし合いを具体的な発言内容・その意図する効果・意図しない作用に分解して示していく。その記述は時に読んでいて冗長さもあるが、そうした接近の仕方でこそ明らかになる独特のあいまいさや隠微さを持つのが「空気」「水」の働きでもあることは読み進めていくと見えてくる。 読み進めていくと思うのは、著者が取り組んでいる主題は例えば金子光晴が詩作によって、村上龍が小説執筆によって、岡本太郎が美術制作によって格闘して抗おうとした「日本的」とも言われる何ものかで、ただ、こんな風にして論理的かつ日常の振る舞いにかえってくる研究としては非常に独特で稀なことではないか、ということだ。結論として「空気」「水」の支配は「個人」「自由」が実現するのを阻害し不可能にすると指摘するところは、前述の芸術家が現出させる作品と遜色のない視点を持っていて、彼らの作品と同様、いろんなことを考えさせてくれる。 世に流れる言説や各人の抱く現実は構築されるものだという視点で論を進めるところはカルチュラル・スタディーズの一つとしても読み込めるし、空気の醸成や水の差しようはスピンドクターにとってのロジックになりえるという点で経営管理やマーケティングの視点からの読解も出来るだろうし、読み方に多様なスタンスを許す著作であるように思える。社会の網の目に生きる人にとっては現実味のある議論だと思う。
特に得るもの無し
説明がまわりくどい。 簡潔に書けば10ページぐらいで収まる。 内容もありきたりでたいしたことない。 なんでこの本がこんなにもてはやされるのか不思議だ。
日本人論の古典
本書が世に出て数十年たち、著者の主張である「日本人は空気に支配される」と いうことは半ば「常識」になったと思う。 即ち、「その場の空気に拘束され、科学的論理的結論を脇に追いやり、ありえない 狂った行動を取ってしまい、最後には自滅するのは戦前の軍部も戦後の様々な集団 も同じである」と言うような考えは今では普通の考えになった。 日本社会党は北朝鮮の拉致問題について、自民党の陰謀であるとし、最後まで北朝鮮 を庇ったが、それが原因で滅んだしまった。なぜ当時の(といっても、つい最近だが) 社会党があれほど北朝鮮を庇っていたのか、今となっては全く理解できないのである。 印象に残った部分は、空気に支配されるのは日本人だけでなく、あらゆる民族にもその 傾向はあるらしいということだ。西欧など、大陸の民族は判断の誤りで一瞬で滅んで しまうような、弱肉強食の世界なので長い時間をかけて学習し、空気の支配を受けにくい 社会を構築してきたということである。 著者の主張はなかなか難解であり、何度も読まないと理解できないかも知れない。 私も全部は理解できていないように思う。しかし本書は日本人論の「古典」ともいえる もので、是非一読すべきだろう。
空気って何
空気ってなんなんだろう 漠然と普段考えていたことの答えとまではいかないものの ヒントがつかめたような気がします。 科学的な証明や自明の理があってもそれを否定してしまう 空気 おそろしいものの正体を垣間見た気がします。
日本と「空気」
この本は日本の根本原理、伝統的発想法を分析した本です。内容を簡単に説明すると。 【一】日本人は物事を相対化することが苦手であり、絶対化しやすい。絶対化すると絶対化したものに支配される。(物神崇拝、アニミズム) 【二】日本人は状況論理、状況倫理主義である。どんな時も悪いことは悪い、ではなく、時と場合、その時の状況によっては、悪いことも許されると考える傾向がある。(この傾向は必然的に日本的平等主義に行き着く) 【三】日本人は集団主義、家族主義である。日本人は集団に依存する傾向が強い。そのために身内を庇う傾向があり、身内に甘い。身内にだけ通用する常識を持つことがある。 この三つが重なり、集団(時には日本全体)が「空気に支配」される(劇場化する)、という分析です。この本を読めば日本の根本原理、伝統的発想法は戦前も戦後も、全く変わってないということがよく分かり興味深いと思います。
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
スイスと日本 国を守るということ -「永世中立」を支える「民間防衛」の知恵に学ぶ
・
反日韓国人撃退マニュアル (晋遊舎ブラック新書014)
・
黒いスイス (新潮新書)
・
自由と繁栄の弧 (幻冬舎文庫)
・
博士の独り言 -マスコミが絶対に伝えない「日本の真実」-
民間防衛 新装版―あらゆる危険から身をまもる
スイス政府
(編さん)
原書房編集部
(翻訳)
¥ 1,575(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:1569位
カスタマーレビュー数:79
【
くちコミ情報
】
わが国の国民全員が読んで欲しい
私は私の仲間のうちでも、日本の将来についてかなり高い危機感を持っているつもりだったが、本書を読み、私の危機感など足許に及ばないことを痛感させられた。 特に本書を全国の各家庭に1冊づつ配布したスイス政府の高い見識、そしてそれを受けいれ永久中立のためにこれほど迄の犠牲を払っている国民の存在を知り、深い尊敬の念を持つと同時に、日本人の意識との落差の大きさに救いようのない愕然たる思いを持った。私は日本の将来に不安を持つ周りの人に購読を勧めている。なお、この本はまず、最後の「訳者のあとがき」から読まれることをお勧めしたい。
国、人間を守る
レビューの評価が良かったので、買いました。今の日本の状態を考えると、何が起こっても不思議ではない。災害が起こってからでは間に合わない。備えあれば憂いなしだと本気で考えるきっかけになった。平和ボケすることなく、一人一人が意識を高め責任感を持つ事が、生命や自由を守る方法の一つだと思う。、様々な人に読んでもらいたい一冊である。日本もスイスのように、組織化したシステムを確立してくれたら、どんなにいいかと思う。
表面的には平和な国、日本
本書に出てくる「スイス」を全て「日本」に置き換えて読んで下さい。 マスコミを信じている人々に囲まれて暮らしていることは国がまるごとカルト教団の様な状態になり 真実に気付ける人が少ない状態になっています。 テレビ、新聞から得た情報が大半ではありませんか。 それを元に会話をしたりしませんか。 みんながやっているから大丈夫でしょうか。 みんなが長期的に続けばどうなるでしょうか。 少子化および不景気の一番の特効薬は・・・経済対策をすることです。 この対策を誰が一番訴えていましたか。 この方はどうなりましたか。 現在の日本は見えない、見えにくい侵略に巻き込まれています。 平和を守る為には相手に自分たちの意志をハッキリ見せる事が大切です。 民間防衛を読み、実践する事で平和を維持する為の条件を知る事ができます。
民間向けの本です
スイスは対立する大国に挟まれた小さな山国という地政学的な立場から、一方に友好的になれば他方から警戒される危険性が常にあり。 それを避けるために永世中立国と自国を長く位置づけました(最近、国連に加盟して事実上放棄しているが。) 中立というのは、どこの国とも仲良くすることだと信じている人が多いのですが しかし厳しい国際社会ではそうとは認識されません 中立とはどこの国とも距離を置くという外交政策であり、いざとなったときに頼れる友邦が存在しないという事です。 それだけにスイスの人たちは自国は自国の力だけで護らねばならないとの強い覚悟と団結が迫られました。 即ちスイスとは、わずかな人口とほとんど資源のない貧しい山国でありながら、それだけの覚悟で中立国であることに活路を見出した国です。 この本ではスイスのそうした覚悟が読み取れるでしょう。 スイス政府が民間向けに発行したマニュアルですから、難しい事は書いていません 気構えなど必要最低限度の事しか書かれていません。 その分、有事を深く勉強しようとする方々には面白くないかも知れませんが しかし、簡単な分だけ奥深いと考えることもできます。 敵は常に思いがけない手を用いるとか、学者や知識人を最初に協力者としてターゲットに据えるとか いまの日本の状況を考えれば、頷けるところが多すぎる このような本を日本で発行すれば、必ず陰謀論だとか、ナショナリズムを煽るから危険だとか そのような意見がありますが しかし諸外国はどのような意思と団結で国を護ろうとしているか、それを理解するのには、この本は役立つと思います
とある古本屋さんで
もう十ン年以上前の話ですが・・・とある古本屋さんで購入しました。 (アマゾンさん、ごめん!!) とある、地方自治体の災害担当部局の領収書が挟まっていて、 「・・・危機感が無いな。」 と、笑ったものでした。 自然災害から、戦争に至るまで、 「とりあえず何をするべきか?」が述べられています。 巻末にちょっとしたお話、というか小説というか、が載っています。 このお話は、必読です。 一家に一冊をお勧めします。
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
世界カワイイ革命 (PHP新書)
・
ザ・ニッポンレビュー! ~ガイジンが見たヘンタイでクールな日本
・
どーもアリガトだよ―在日外国人32人の“渡る日本はいい人ばかりだった”
・
ル・オタク フランスおたく物語 (講談社文庫)
・
中国が憧れた理想の国 日本―学校では教えない本当の歴史
ハリウッドではみんな日本人のマネをしている (講談社プラスアルファ新書)
マックス 桐島
¥ 880(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:1912位
カスタマーレビュー数:9
【
くちコミ情報
】
ハリウッド撮影現場で感じるクール・ジャパン
ハリウッドの映画関係者が日本の習慣を取り込んでいく様をリアルにクール・ジャパンを体感する著者を通じて楽しめる。 日本人の習慣、振る舞いを再発見できる。
日本のもてなし、気配りの真価とは。
ハリウッド映画は変わりつつあり、たしかにアジア系のリメイク版が多くなってきました。 「HACHI 約束の犬」のごとく。 つい昔までは、日本の文化というものを珍奇なエキゾチックなものというものとして取り扱われ、ハリウッド映画でもワケのわからないゲイシャ、チンイラ、羽織袴、赤提灯、仰々しく箸で和食を食べるといったシーンが珍妙に描写されてきました。 ところが、最近ではエリート系のパリッとしたビジネスマンの映像や普段着で和食を食べるシーンが多くなり、周知度が高まってきたことがよく分かります。 これらは、心身ともにヘルシーな新鮮なコンテンツとして評価され前向きに取り入れられたものであり、量を好む文化から、量より質を厳選する文化へと変わってきたことを示します。 スティーブン・R・コヴィーの「7つの習慣」より”WIN-WIN”という「自分も勝ち、相手も勝つ。それぞれの当事者が欲しい結果を得る」という考え方が流行りましたが、日本の”気配り”というエッセンスにより、アメリカに逆輸入されているように思います。 多様な民族の集まりであるアメリカは、個人主義が中心であり、ディベート等にもあるように如何に持論を展開して自己主張をして認められるかということが大きな要素ですが、その中で、日本のような協力・協調し合いながらコツコツ築き上げるものに真価を見出してきているということです。 特大ホームランはもういらない、内野ヒットとバントで塁を進ませるがごとく。 ”気配り”に関連し、”もてなし”という相手を謙譲する行為そのものが、チップなどで対価を支払うサービスではなく、無償のサービスであることに気づき始めたようです。 本書では、ハリウッドを舞台にアメリカ社会が日本のよきところを倣おうとしていることがよく分かります。 ”おつかれさま”っていう言葉は、何気ないフレーズですが、はんなりとした気遣いに、万国共通で心が和むことは間違いないと思います。
タイトルにくすぐられました
なぜでしょう? ハリウッドにまねされていると聞いただけで、 うれしくなって買ってしまいました。 外から日本がどう見られているか気になって 眠れない人は読むとよく眠れるでしょう。 脇腹をくすぐられる本です。
00年代の「Japan as No1」
ハリウッドのエンターテイメントの現場で、 日本のポップカルチャー・サブカルチャー、 および食文化を筆頭にした日本文化が広がっているというの報告です。 筆者はその背景に、日本独特の和の精神、謙譲の美徳等、 日本の集団主義が米国人に指示されているという。 これは「Japan as No1」と同じ主張である。 80年代は製造業で日本礼賛が発生したが、 20年経過して、エンターテイメントにその範疇が拡大したという理解をしました。 物足りないのは、 Japan Cool現象は、日本の精神文化の優越性に基づくものであることの、 具体的な説明がなく、 あくまでも筆者の印象に過ぎないことです。 海外の日本文化愛好家を取材した著作はいくつもありますが、 それらはインタビュー等の取材で、 日本文化が広がる下地を示してみせています。 本書もそういう手続きがあると、説得力が増したように思います。 本書に書かれている、日本ブームはホントだと感じるからです。 編集の段階で、もう少し自伝的な構成にする等、工夫があればもっと楽しめたと思います。
自分の中の日本人の良さを探してみる。
日本人が本来持っている良さは、日本に居るとなかなか気がつきません。 また、日本人も日本の良さをどんどん失っている部分もあります。 ハリウッドからみた日本の魅力、海外からみた日本の素晴らしさを読むことで、自分自身のライフスタイルや日々の心掛けも変化してゆくことを感じます。
おすすめ度
【
関連のオススメ商品
】
・
祖国とは国語 (新潮文庫)
・
決定版 この国のけじめ (文春文庫)
・
この国のけじめ
・
バカの壁 (新潮新書)
・
若き数学者のアメリカ (新潮文庫)
国家の品格 (新潮新書)
藤原 正彦
¥ 714(税込)
在庫あり。
ジャンル内ランキング:2689位
カスタマーレビュー数:628
【
くちコミ情報
】
日本人はもっと日本を愛して欲しい。
自身が幼い頃は、日教組や、共産党支持層であった家庭環境の中、天皇制や君が代を嫌悪していたが、成長していろんな事を自身で知るようになり、その考え方が変わってきた。特にこの本は、自分と同じような環境に育った人に読んで欲しいです。
場違いかもしれませんが・・・・
この本に対してというよりこの本のレビューに対してになってしまいますが、 これだけいろんな角度から武士道や著者の認識を指摘できる日本人がいることで、著書の内容を肯定し、またある意味で否定することになっている点が面白いですね。 それらのレビューを書いている人が若者であってもらいたいですね・・・・
偉大なる感想文
低評価を出している人に共通しているが、論理一貫性が乏しいという点に同意する。 日本を憂いているのは分かるが、決めないこと(曖昧なままでいること)の美徳を説くが、同時に決めないことの危険性を論じていない。この点は、エリート社会を作るべきという結論であるが、エリートが教養を持つ人という定義で良いのだろうか? 教養だけでは物事を決められないし、決めることと、最後までやり遂げる能力があってエリートではないか? 一般人向けの公演だからかなりアバウトなのは分かるが、出版する前に感想文から理論的に説明できるようにしておいたほうがいいのではないかと思う。
これでいいと思う。
大衆向けという意味ではこれでいいと思います。 たくさんの知識をもってる方には色々批判されている面もありますが、 儒教の国の韓国の道徳は型にはまった大変に厳しいものであるそうですが、必ずしも反映されていません。 武士道は現代に合わないものもありますが、大半は現代人にも十分フィットさせることが出来るものがほとんどですし、著書が説く情緒という美徳も実生活では忘れがちですが、そうありたいという理想は日本人には必要かと思います。
説明内容に論理の一貫性、整合性がない、「玉石混交」の書
率直に言って、藤原さんは大変思い込みの激しい、独善性、孤高性を有する特異な性格で、しかも人間的「思索力」において底が浅く学問的「咀嚼力」には乏しい、「口耳四寸」レベルの大学人のように思われます。 まず本書冒頭には、「私の確信」という見出しで、自惚れも甚だしい傲慢な内容の一文があります。 当人曰く、「もちろん私ひとりだけが正しくて、他のすべての人々が間違っている」(p11)とのことです。 しかしながら、藤原さんをいちばん身近で見ていて、その性行、信条を良く知る(藤原さんの)奥さんによる、「(藤原さんの)話の半分は誤りと勘違い、残りの半分は誇張と大風呂敷」(p11〜12)という意見は、本書を精読すれば十分に納得できるものです。 さて肝心の内容はどうかといえば、「一般の世の中の論理には、1も0も存在しない」(p56)という言明をしたにもかかわらず、そのあとでは「過去はもちろん、現在においても未来においても、国民は常に、世界中で未熟である」(p83)と勝手に決めつけて、結論としては「国民の成熟可能性(の論理)」(常識的理解では、社会科学の分野、とくに政治上の「論理」=「言葉や文章による明示的な価値判断」といえるでしょう)を完全否定、当該本文を引用すれば、「国民は永遠に成熟しない」(p83)―という、まさに「0」の断定をしたり、その次には、こういう臆断的愚見を前提にして、「国民が戦争を望む」(p75)「国民が戦争を起こす」(p83)―(正確さを期して厳密に引用すれば、「民主国家で戦争を起こす主役は、たいてい国民なのです。」(p79)と書いている)―と主張する一方で、ルーズベルト大統領主導の、国民に対する煽動、策謀による、国権の発動たる戦争に説き及んだりする(p86)などして、藤原さん本人の意思に基づいた言説には、「咀嚼力」欠乏症に罹患した「読書中毒」ゆえの表層的な理解と、「借り物の知識」への安直な依頼心による、いわば自己統合力が無い「分裂思考」の結果なのか、明らかに「論理の一貫性、整合性」が見られません。 とくに呆れたのは、藤原さんの英国ひいき、あるいは英国かぶれ故なのでしょうか、「世界中の国が、イギリスの言うことに耳を傾ける」(p131)という珍説、妄説が、「日本の言うことは誰も耳を傾けない」(p131)という突拍子もない臆断とともに、前記した「1・0」と同類の、単純短絡思考による偏執的な「過度の一般化」、「極論」的な先入観として提示されていることです。 しかも、これまた解離的症状が見え隠れする「分裂思考」ゆえなのか、藤原さん自身が先進各国の「社会荒廃の元凶」と看做す「西欧的な論理、近代的合理精神の(限界と)破綻」(p20)を、緒論の第一章において、具体的な事例を挙げて明確に指摘し、辛辣に批判していたにもかかわらず、そしてまた、その「西欧」の中には当然イギリス(英国)が含まれていることさえも忘却したまま(?)自省心を働かせずに、こんな妄念的な愚見を平然と述べているのです。 さても藤原さんの見方によると、その理由としてはイギリスの生んできた「普遍的価値」というものに対する敬意があるからだそうですが、その具体的内容として、議会制民主主義という制度とともに、科学、文学で世界的に有名なイギリス人を6人、イギリス発の技術製品を3つ、さらにおまけとしてビートルズとミニスカートを列記するだけで終わり、肝心の「イギリスの言うこと」の具体的な実例、すなわち、「(英国政府または英国人の)誰が何を言ったか」は一切明示していません。 なお、良識人から見れば偏見そのものである「行き当たりばったりのおざなり御都合主義思考」の藤原さんゆえに、読者がまず知りたいであろう「日本の言うこと」の事例さえ全く明記していません。 読者の一人として、もし藤原さんに「まともな」学者としての自覚と矜持があるならば、何よりも当人には、適切かつ明確な例証を挙げるという、「学問的な誠実さ」を期待します。 また、藤原さんの、書生じみた半可通の西洋史知識による、軽佻浮薄な「自由」「平等」「民主主義」論は、浅学狭量な見方であり、理念なき現実主義者、低劣な「観念保守」の典型のように思われます。 「黒人差別」「ユダヤ人差別」「部落差別」「先住民差別」などの悲惨で過酷な現実に想到すれば、その底流には、「自由」の獲得、「平等」の実現という、希望と絶望が入り混じった、苦闘と悲哀の歴史が厳然としてあることを直視し、「自由」「平等」の重みや尊さを実感するはずです。 軽薄にも「自由も平等もフィクション」(p68、p88)と主張する、藤原さんの信条には、「人間の尊厳」や「生命の尊厳」に対する人倫意識、人権感覚が欠如しているのでしょう。 とくに「自由」という言葉に対する、藤原さんの皮相的理解には呆れてしまいます。 当人の正直な告白(p93)にあるように、女性との交際願望をめぐるトラウマゆえか、福沢 諭吉が著書『西洋事情』のなかで「学者」に対してつよく注意を喚起した、―「自分本位の欲望 ・勝手気儘な欲求」と「自他共の節度ある幸福追求を第一義とする、人間の尊厳、生命の尊厳に関わる自由」の区別―さえも出来ていない、藤原さんの学識の浅さは無論のこと、「自由」という言葉の乱用のひどさは、目に余るものがあります。 ところで、藤原さんは真のエリートの「二つの条件」として、―「・・・・・・・・たっぷりと教養を身につけていること、・・・・・・圧倒的な大局観と総合判断力を持っていること」―、及び―「「いざ」となれば国家、国民のために喜んで命を捨てる気概があること」― (p84)を挙げていますが、私の眼から見れば、「知」と「勇」は説いていながら、人間社会における基本的紐帯、人間生活における根本的情念たる、肝心かなめの「仁」は明示していません。 そもそも藤原さんは、本書の根幹的な内容であり、当人が何よりもその復活を切望している「武士道精神」の懇切丁寧な解説記事(p116〜129、中核的な内容は新渡戸 稲造『武士道』からの引用と要約ですが、藤原さん自身による有意義な釈義だけでなく、当人が「幸運だった」と回想する「父の教え」という貴重な個人的体験に基づく、とても含蓄のある意見もあります)において、行動基準、道徳基準としての「慈愛」「誠実」などにふれ、とりわけ「惻隠(の情)」や「卑怯を憎む心」の大切さを力説しているのに、エリートの条件に、この「仁」、すなわち―「愛民」の精神を堅持し庶民生活の安寧幸福の実現を願うとともに、想像力や共感力を働かせて、その悩みや痛み、苦しみや悲しみを思いやり、いたわる心―を、どうして入れなかったのでしょうか。 これは私なりの読解ですが、藤原さんの心根には、「凡庸愚昧な一般国民」と「優秀勇敢なエリート」という単純な二分思考による安直で傲慢な対置があり、理念的政治感覚あるいは中正的社会意識からいえば、本来的には相互信頼に基づく官民協和をめざす、国民協同体としての国家という視点が全く欠落した、どうも「国民から乖離し、さらにまた国民を蔑視した、《仁慈》無き、傲慢なエリート意識」(―「武士道読みの武士道知らず」、「仁読みの仁知らず」―)が潜在しているように思えてなりません。 さて、ここまで批判ばかりしましたが、藤原さんの論考において最も肝心な、「もののあわれ」という情緒や美的感受性などの重要性の指摘にみるように、すでに多くの識者が類似の内容を論じているとはいえ、タイトルにある「品格」という視点でとらえた、真の人間性の大切さに対する着眼は、「こころの知性」で物事を見ないままに「お金」を価値判断の中核にすえる、経済的な利益ばかりに偏向しがちな人々にとっては、大変時宜にかなったものになっていたと言えます。 藤原さんは本書の中で、当人の学生時代に深い影響を受けた、同じ数学者としての大先輩、岡 潔にふれていますが(p140)、前記の「情緒」については、(情緒=)「野に咲く一輪のスミレを美しいと思う心」という岡先生の名言を紹介しています。 なお私の率直な思いをいえば、『情緒の教育』(2001 燈影舎)や『情緒と創造』(2002 講談社)などに記された、岡先生による含蓄ある珠玉の言葉は、心ある多くの人たちに是非とも精読、味読してほしいものです。 何はともあれ本書は、藤原さんの本有する「夜郎自大的−孤高性」が、まるで自己チューの鏡像の国家的拡大版のように露呈した、「日本の孤高性、優越性」の熱烈な主張にみるように、まさしく「日本中心主義」・「日本卓絶主義」とでも表現し得るような、「日本原理主義」・「日本絶対主義」的発想に基づいた視座の低さ、視野の狭さゆえの「独善性」の発露ともいえる、無自覚な「分裂思考」に流された妄説や臆断、謬見、さらには野卑な感情表現や下劣な真情吐露といったものが随所に見られます。 結局のところ、本書を総観すれば、前記のごとき、藤原さんの「分断・分裂思考」に基づく俗悪な内容を含んだ、当人の本音たる、自意識過剰な「おのれの言葉」と、他者の高説を安直に引用もしくは援用した、とても意義深い内容の「借り物の言葉」が、愚論及び卓論として所々に粗雑なかたちで混合しているので、しっかり「玉と石」を見分けながら読み進める必要があります。
601ページ中
1
ページ目を表示しています (
1
~
10
件)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
|
Next»
バーゲンコーナー[和書]
バーゲンコーナー[家電]
売れ筋ランダムフィーチャー
古の武術を知れば動きが変わるカラダが変わる―NHK人間講座『古の武術に学ぶ』の甲野善紀・34の技をDVD120分収録! MC mook
甲野善紀と近藤隆夫との対談を掲載し、古武術のスポーツへの応用を紹介。さらに「身体動作の謎」に迫る。NHK人間講座「古の武術に学ぶ」をはじめ、番組で放送されなかった甲野善紀の技の映像を、付属DVDにタップリ収録。
価格: ¥1,425(税込)
more info
AQUOSモバイル 15インチ液晶ディスプレイTV
見たいソフトがワイヤレスで楽しめる、AVデジタルワイヤレス伝送システム内蔵。2.4GHz帯のSS無線により、壁越しや2階と1階などでも、高画質の映像と音声を伝送できる。AV機器やアンテナを送信機側に接続しておけば、テレビ側には一切配線なしで、好きな場所で楽しめる。
価格: ¥69,800(税込)
more info
Apple iPod shuffle 512MB M9724J/A
「意外性に満ちた毎日」にようこそ。iPodの「曲をシャッフル」機能が、「次に再生される曲がわからない」楽しさで、お手持ちのミュージックコレクションに新境地を切り拓いてくれる。iPod shuffleは、お気に入りの曲を毎回ちがった順番で再生して、「お決まりのパターン」を...
価格: ¥10,980(税込)
more info
our partners
ご意見ご感想はこちらまで...
navi\@womanlink.net
Copyright 2005- 2010 © womanlink.net. All rights reserved.
このサイトは
Amazon Web サービス
を利用して作成しています。
ホームページ制作