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   地理 の売れ筋最新ランキング   [2009年01月07日]
2009年01月07日(水) 地理の第1位は 『シュリーマン旅行記清国・日本 (講談社学術文庫 (1325))』!
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H.シュリーマン 石井 和子  
¥ 840(税込)
通常24時間以内に発送
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カスタマーレビュー数:19

くちコミ情報
読むと、元気が湧く本です。
不景気だし最近いいことないな、誰かに肯定されたいな、と思ったので「そうだ、日本と日本人を褒めてる本を読もう!」と思い、読んだ1冊。目的達成。シュリーマンに褒め倒され、元気になりました。 でも、今の私たちじゃなくて幕末時の日本人を褒めてるだよな、と思うと反省のほうが多い。この頃の日本人と今の日本人は別ものです。それが何故かはもちろんこの本に書いてないし、この本の感想にはならないのでパスしますが、二十歳以上ならば各々考えてみたほうがいい。 ところで、この本をタイムマシンと書いている方がいますが、その通りです。当時の日本人の生活や風俗をとても生き生きと描いている。 とは言え、観察者が外国人であるため首を傾げる記述もあり、江戸期がかなり遠くなったことから事象のアレコレが少しわかりにくかったりもします。求めるものが「理解」であるなら、幕末期や江戸風俗について書かれた本を並列して読み進めることを勧めます。 翻訳ものとしてはとても読みやすい、平易な文章なので、歴史好きならばオススメです!
驚きと感動
 あのシュリーマンが幕末の日本を訪れていたなんて・・・  まず、そのことに素直に感動です。  そして、幕末の日本で見たこと聞いたこと体験したことについて 実に鋭い観察眼で日本を見ていることに感銘すら覚えます。  シュリーマンの見ていた日本は、今の日本には失われたのものば かりのような気がしてなりません。  日本再発見の本です。
コンキチ&ナターシャの絵本ナビ
貿易などで発掘に必要な資金を用意できると さっさと事業をたたみ世界旅行に出かけた時の 旅行記がこの作品です。 思い込みや間違いも多いですが、独特の審美眼で 清国と日本の風俗を観察し、イザベラ・バードの ような西洋の目線で東洋を語るのではなく道具や 生活習慣にまで食い込み描写する様はまるで自分が その場所にいるような錯覚を覚えるほどで不思議な 感覚になり読ませます、日本の質素で合理的な家や 食器などの道具を絶賛し、風通し良い世間といえる 社会構造がこの国の最大の魅力だと言っています。 あー江戸時代のほうが今の日本よりもしかしたら 幸福だったのかもと思ってしまうほどの褒めようで 恥ずかしくなるほどです。清国の旅行がよほど 合わなかったらしいことからの落差もあるでしょう。 楽しい読書もたまにはいかがでしょうか? ドイツ語、英語、フランス語、オランダ語 スペイン語、ポルトガル語、スウェーデン語 イタリア語、ギリシア語、ラテン語、ロシア語 アラビア語、トルコ語と文章の丸暗記により 他国語を自由に操り旺盛な好奇心と冒険心で トロイアの遺跡も彼の功績のひとつです。
幕末日本の庶民の様子を伝える貴重な見聞録
 トロイア遺跡の発見で有名なシュリーマンは,その偉業を遂げる前の数年間,世界漫遊をしていた.その際,幕末の日本も訪れており,本書はその時の見聞録.  シュリーマンが当時の日本人に対して受けた印象は,礼儀正しい・親切・高慢不遜さがない・たいへん清潔とのことで,その前に訪れていた清国との違いに,たいへん驚いたらしい.また,西洋との文化の違い,例えば人々が家の中に家具類をほとんど置かない(持たない)ことなどについて,色々と彼なりの解釈・考察を繰り広げ,つぶさに記しているところが面白い.  シュリーマンが見た,今から五世代ほど前の日本人が持っていた習慣,あるいは美徳と言えたかもしれない性質は,今はもう失われてしまったのだろうか?それとも,普段意識しないようなところで生きているのだろうか.私たち自身を知るうえでも,貴重な本かもしれない.
本を開けば、一気に1865年の江戸の町へワープ!
 1865年、江戸末期の日本。当時の日本について私がおぼろげに知っていたことは、教科書に書いてある非日常的なことや、時代小説の中の想像の世界に限られていました。しかし、シュリーマンが書いたこの旅行記は、私達を生きた江戸時代へそのまま運んでくれる、まさにタイムマシンです。秀逸な和訳(原文は仏語)による所も大きいのでしょうが、細やかで読みやすい描写が当時の日本人の息づかいや体温まで生き生きと感じさせてくれます。  日本を訪れたことのある知人達から何度もその素晴らしさについて聞かされていた著者は、日本へ行くことを永年夢見ていました。類まれな商才と語学力を生かし、やがて世界をまたにかける貿易商として成功、巨万の富を築きます。そして、その潤沢な資金を元に、43歳の時に世界漫遊の旅へ出発し、ようやく念願の日本へ。今この稀少な見聞録を手にしている私達にとって幸運だったのは、この著者が旺盛な好奇心、執拗な探究心、さらに異文化を暖かく受け入れる広い心の持ち主だったことです。  日本に滞在した期間はほんの1ヶ月程度だったようですが、その取材力と行動力は驚嘆に値します。聞くもの見るもの全てに興味を示し、それらをなるべく克明に記録に残そうとしています(雑貨類の細かい寸法まで!)。そして何より興味が尽きないのは、そんな著者の暖かい目に映った、純粋で愛すべき私達の祖先の姿です。貧しいながらも清潔で配慮の行き届いた生活ぶり、外国人である著者に無邪気な好奇心をあらわにしつつも懇切丁寧に接する町の人々、また決して賄賂を受け取ったりしない高潔な役人たち。銭湯が全て混浴で、性に対して大変おおらかな国民性に著者が新鮮な驚きを感じるあたり、いつしか自分もこの外国人著者と同じ視点に立ち驚きを共有していることに気づかされます。  そして読後に残る、心の痛み。それは、かつて存在したそんな日本と日本人の美徳に対する喪失感に他なりません。


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くちコミ情報
基礎知識不要でスラスラ読める。
 友人の世界史教師が薦め、雑誌『諸君!』の推薦図書にも挙げられていたので、暇な時に少しずつ読んでいった。高校生あたりを読者に想定したらしい、「ですます調」の文章は基礎知識を全く必要とせず、寝転びながらでもスラスラ読める分り易さ!  でもって、「へえ〜」と思わせるような歴史上のトリビアが頻出。ただ本書を読んだからといって急に世界史の成績が伸びる事は無いと思う。扱っている事項は世界史のごく狭い範囲です。ただ本書をキッカケに世界史上の出来事の有機的繋がりを意識するようになるのが効用でしょう。  図版の多い点も高ポイント!
難しい話をわかりやすくという困難な課題に挑戦
砂糖を通じて近代史の一側面を語る好著である。 「あとがき」にもあるとおり世界システム論と歴史人類学の手法をもって記されているが、難しい専門用語はほとんど出てこない。平易な言葉で、文字通り高校生にもわかるように記されている。大航海時代、植民地、プランテーション、奴隷制度、三角貿易、産業革命といった高校世界史の教科書や参考書には必ず出てくる重要用語を使い、高校世界史と学問としての世界史の接点を作ろうとする試みに好感が持てた。 本来、「砂糖あるところに奴隷あり」というように生産に集約的な労働を必要とする砂糖はプランテーションや奴隷制度といった近代ヨーロッパの植民地支配の手法と非常に相性がよかったということも新たな発見であったが、イギリスやフランスの植民地支配の主要な手段となっていたことはある種の驚きでもあった。本書に紹介されているような砂糖プランターの膨大な富というものは初めて知ったことである。 また、砂糖が紅茶やコーヒー、チョコレートといった他の世界商品と結びついてヨーロッパ世界に定着していく過程も興味深かった。新世界からの新しい、そして高価な商品の組み合わせは当時の世界では光り輝くような魅力を持ったものと想像できる。大量に輸入した紅茶と組み合わせることによって大量に砂糖を消費するようになったイギリスと植民地で大量に砂糖を生産するも自国であまり消費せずに輸出するフランスといった各国ごとの砂糖の受容が異なることも面白い。 まさに砂糖は近代世界システムの寵児であったといえるだろう。そして近代の終焉とともにその地位を下げたことも印象的である。
ウォーラーステイン的視覚の砂糖的応用
著者は,1940年(大阪府)生まれ。京大文学部卒,同大大学院文学研究科を修了し,阪大助手,同大(87-04年,教授)。定年退職後は,名古屋外国語大学を経て,京都産業大学へと天下り。文化庁文化審議会委員。同文化功労者選考分科会委員。彼の名を知らしめたのは,なんと言っても,『工業化の歴史的前提――帝国とジェントルマン』。これは早々に英訳されて“輸出”さるべき著作だ(なんなら私が請け負いましょうか?)。生産様式ではなく,消費や道徳規範・習慣などから資本主義を説く。『民衆の大英帝国』(90年)や角山栄との共著『路地裏の大英帝国』(82年)からわかるとおり,著者は反東大大塚史学=越智学派=京大反マルキスト歴史学派の領袖。本書は著者56歳の作品。余計な御世話だが,I・ウォーラーステイン『史的システムとしての資本主義』(85年)の翻訳でそうとう印税収入があったに違いない。本訳書が古本屋になかったためしはない。 砂糖という現代ではありふれた日常品に数世紀の世界史を読み込む(説き起こす)というお洒落な視角。羨ましいくらいカッコいい。もっと言うと,「砂糖のあるところに、奴隷あり」(第6章)という題名からわかるとおり,資本主義が歴史段階説的に一国史的に発展するのではなく,世界自体が一国の資本主義を後ろで支えていた,いやこの世界自体がシステムとしてイギリスに資本主義を産み落としたのだというウォーラーステイン的視覚の砂糖的応用(敢えて,シドニー・W・ミンツ『甘さと権力――砂糖が語る近代史』的翻案とは言うまい)。これを砂糖に凝縮しているのだ。じつにお洒落。 じつは,彼の指導教官=角山栄には『茶の世界史』と題する,けっこう売れた著作がある。とうぜん,「砂糖と茶」は「遭遇」する(第3章)。川北は恩師の作品を補完する形で,イギリス庶民の食卓史を描き出したことになる(といっても,モーツアルト=史上初の庶民音楽家という規定が難しいように,貧乏人には砂糖は高嶺の(高値の?)花だったが)。 ただ,私のイギリス人の友人たちに紅茶党はほとんどいない。私と同じで,みんなコーヒーばかり飲んでいる。職場の自称イギリス通(喋る英語は英検3級)が紅茶ばかり飲んでいたのを思い出すが,ありゃいったい何なんだろう。。。(1123字)
「食べるをまなぶ」より
「砂糖あるところに奴隷あり」と言われていたといい、貧困や食糧危機といった現代にも続く問題の根源のひとつが砂糖であったのです。 世界史を勉強していないのですが、分かりやすく書いてあって、すっと読めました。
非常にいい本です
素直に、面白い本だったと思います。 砂糖という一商品の歴史を紐解くと、こんなに新鮮な世界史が顔を覗かせるとは、正直、意外でした。 中学生や高校生の皆さんに是非読んでほしい本です。 そして昔は高校生だった諸氏にも、世界システム論を下敷きにした上で、 モノカルチャーや奴隷貿易などの課題的内容も盛り込み、 良心的趣旨をジュニア向け新書という形で結実させたこの良著を是非読んで欲しい。 「高度な内容を易しく、面白く書かれてある本」ですから、 それ以上言うことはないですね。 個人的には、「お茶の世界史」ではなく「砂糖の世界史」とした辺りがこの本の秘訣だと思います。


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くちコミ情報
素晴らしい
歴史とはこのように解釈し、分析するものだと目から鱗の記述。対象が高校生、そして新書という制限された範囲でいかにして複雑なフランス革命を分析するか、から劇薬というコンセプトで鮮やかに説明している傑作。特に王政、貴族、ブルジョア、民衆の関係とその思想ベクトルを図示したのは、とてもわかりやすかった。 ナポレオンの登場まで、なぜ革命が右往左往したのか。またその後のパリコミューンなどの展開までもすっきり頭に入る。 現在、出版中の小説フランス革命を読むにも最適。 優れた入門書は、その後の読書を啓蒙するが、本書はその典型。本書を読んでそして本書を批判すべく勉強を始めた私でした。
歴史の背景と解釈
アンバリットの小銃押収、バスティーユ襲撃から始まるフランス革命と 呼ばれる一連の史実を解説する内容ではない。身分制度の敷かれたフランス 社会にあってなぜ平民の反乱が起きたのか、なぜ次々と様々な闘争に至った のか、平民同士での争いが生きたのはなぜかなど、歴史から本来学ぶべき 背景や解釈を高校生向けに書いている。 これまでに比べれば生活格差がぐんと広がった日本。暴力という形ではない にせよ、なんらかなの革命が起きる共通点もあるのかもしれないなあなどと 想いながら読みました。
史学について学ぶのにも適しています
フランス革命史のみならず史学の何たるかを知るによい一冊です。 筆者はフランス史研究の第一人者です。これまで積み上げてきた研究をもとに、フランス革命=「劇薬」説をとっています。 フランス革命の偉大さは同時に大きな悲劇でもあったとしています。日本国憲法第25条は恐怖政治が残した遺産であるという主張も、「フランス革命の二面性」を考慮に入れると理解できます。 革命を進行させた者は社会階層である貴族、ブルジョア、平民に分かれるとしています。革命の路線はこの三つのグループの内どのグループが支持したかによって変わるとしています。 筆者の論は明快で、一貫しています。史学を触れるにも適した一冊です。高校生のみならず、幅広い年齢層が読んでも十分に読み応えのある一冊です。
「劇薬」以上のフランス革命
 本書は、岩波ジュニア新書屈指の名著であり最高のフランス革命入門書の一つでもある。安易な革命礼賛書と違い、革命の二面性を公平に述べている。また革命構造を貴族、ブルジョア、大衆の三極構造で鮮やかに解いてみせる筆者の筆裁きはさすがである。本書ではフランス革命を「劇薬」として捉えてるが、革命後期の独裁恐怖政治がスターリン主義、ポルポト体制へと、共に生まれたナショナリズムがその後の帝国主義、総力戦体制へといずれも19〜20世紀において悲惨な影響を及ぼしたその後の歴史を見るとフランス革命は人類に対して「劇薬」以上の毒薬ではないか? 歴史にifは禁物だがもう少し穏便な別の道はなかったのかと個人的に思った。
高校生に贈りたい
 遅塚さんはもう、功名を遂げて、改めて自分を誰かに対して証明する必要などない立場にある方だと思うが、そうなったからこそ、若い読者、もっと言えば序文で触れているような「青銅時代」の読者に一緒に考えよう、と渾身の力を込めて書いた本だと思う。 p  「歴史における劇薬」という副題も、なんとなく雰囲気でつけました、みたいなお手軽なもんじゃない。最初から最後まで、「フランス革命は人間精神の偉大な達成である一方で、数知れない尊い命を断頭台へと葬った暗い影を持つ歴史的な事件だった」「それは劇薬といっていいものだ」という問題意識に貫かれている。 p  ロベスピエールなど山岳派によるテロルによって三万五千~四万人が断頭台の露となって消えたが、妥協的な改革路線をとった91年体制を打ち破り、貧しい農民や手工業者の生きる権利が高く掲げられたフランス革命の93年の段階があったからこそ「生存権」という基本的考えも、例えば日本国憲法の第二十五条に書かれるようになっているのであり「現代日本の私たちは、あの恐怖政治の血まみれの手からの贈り物を受けているのです」(p.169)というまとめは感動的だ。


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東京はまだまだ深い
とっても可愛いイラストで巡る東京散歩です。浅草,飯田橋,下北沢,銀座...普通のガイドブックとはちょっと違った楽しさを提案してくれます。また、テラスレレストラン,美術館、蚤の市の特集など,好奇心を刺激する情報がたっぷりです。
東京散策にでかけたくなります
これを読んだら、絶対に東京散策にでかけたくなるはず! こんなにも身近にわくわくすることがあるって 最高だなーって思っちゃいます。
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杉浦みゆきさんの本はこれで買うのは3冊目です。 今年大阪から引越しして東京に住むにあたって、買いました。 東京といえば、お台場・六本木・汐留とかかもしれないけど、私には日比谷公園や新宿御苑、深大寺などが好きです。 これを見て行った神楽坂もよかったです。 この本は何回見ても飽きないし、その場所もまたそうです。 p 東京生まれの、東京育ちの主人もお気に入りの本です。
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普段見過ごしている、東京都内の町が、この本を読むとちょっと気になりだしてくる。週末になると、ついこの本を持ってぶらりと散歩に出たくなる。イラストを見ているだけで心が和む。持ち歩くのにぴったりの一冊。私の本はもうボロボロに・・・でもそれがまた味があってよろしい。 p 先日、目白の個展で杉浦さんご本人にもお目にかかり、本から飛び出してきたようなチャーミングな人でした☆彡
読んだら、行きたくなる場所
イラストとエッセイを組み合わせた、このタイプの本は大好きで、 幾人かの著者の者を持っている。その中でも、杉浦さんのは特に お気に入りです。今回の本もいい感じです。タイトル通り東京を 紹介しているので、知った場所も沢山出てきます。 前々から「行きたい」って思っている場所は更に行きたくなるし、 行った事が無い場所でも、「行きたい!」と思ってしまう。 知った場所は、次回行った時に「行こう」って思える場所が増え、 楽しみになりました。 都外から来る人には一般のガイドブックとは一味違う楽しみ方が 出来る本だと思います。


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航空運賃が高い
1990年に出た単行本の文庫化。  貧乏旅行作家として知られる下川氏の実質的なデビュー作。12万円で世界各地を旅行するという過酷な企画。本書をきっかけに、下川氏はアジアを題材とした紀行文を発表するようになったという。  1988-89年に『週刊朝日』に連載されたもので、全12篇が収められている。東南アジア、ネパール、ニューヨーク、キューバ、中国などを訪れているのだが、とにかく航空運賃が高い。それで予算のほとんどを使い切ってしまい、後は極貧生活になる。現在ではだいぶ状況が変わっている(航空運賃の値下げ)が、工夫と根性でなんとかなるものだと教えられた。  雑誌連載ということで、各章がずいぶん短いのが残念。  12回の旅で、同行したカメラマンは10人にのぼる。みんな、二度と嫌だと言って逃げ出したんだろうな。
サラリーマンにこそ読んでほしい
本書を初めて読んだのは高校生のときでした。 社会人になった今でも、読み返すと旅に憧れた日々を思い出します。 「よし、お盆に有給ぶつけて、ちょっとでも長い旅に出ようか」 そんな気持ちにさせてくれる一冊です。
愉快な刺激が味わえる
12万円で世界なんてと思っていたら本当に行っていた。微妙に予算をオーバーしちゃったりするのがいい。語り口調も気取った感じが無く、妙な感傷に浸るでもなく、いきなりザックリ旅の途中から文章が始まるところなんかもすごくいい。いったいこの人はなんでこんな仕事を受けてしまったのか不思議に思わせるが可哀相とは感じさせず、僕を見知らぬ国境付近まで連れて行ってくれる。過酷な旅なのに文体が柔らかいのが凄く面白く読みやすい。 時代は流れたので旅行代金の参考にはならないところが多いけれど、マゾ的世界旅行が趣味の人にはたまらない一冊だ。
「電波少年」的、笑い・涙・忍耐
深夜特急にはまり、それからというもの旅に関する本を読み漁っていた。 この本は何よりタイトルが衝撃的だった。 本当に12万で世界一周できるのだろうか? 実際には世界一周のほかに特定の地域に絞っての旅行記が数パターン載せられている。 旅の内容を見て、これは80年代の「電波少年」だと思った。 ただ企画の内容は電波少年よりも過酷だと感じた。 映像に残さなかったのが残念である。 個人的に好きなのは、「28日間世界一周」である。 シベリア鉄道がいかに過酷か、というのが非常に生々しかった と同時に実際に自分も体験してみたくもなった。(いつになるかは分からないが・・・) 深夜特急がやや硬い語り口になっているのに比べ、この本は砕けた感じの文調になっている。 その点が、この本の良さであり、面白おかしく、ならぬ、面白生々しく読むことができるのではないだろうか。
週刊朝日の連載を読み
大分触発されたというかアジアに興味を持つ下地ができました。 ごく個人的なきっかけもあったもののここ10年頻繁にマレー半島を 旅しているのはこの本によるところ大。 p アジア以外でも、キューバ編の青い海は大分触発されてしまって、 キューバはいけないけど、カリブ海には行ってみよう、と思い ジャマイカに行ってしまったことも。 p 一方約15年の月日で資料的価値は大分薄れてしまった。 航空券はやたら安くなって、中国行くのに鑑真号に乗っても 節約にはならないし、アメリカ行きのチケットはピークを外せば 何都市か周遊できるやつが12万円の予算で十分まかなえる。 (ただし、日本発の格安チケットの多くははいまだ代理店経由の おかしな売られ方をしてますが) p 現地発のチケットやホテルの予約などもネットで大分できる。 さらに一方で、他人の往復チケットの復路を安く買うという 方法はセキュリティのためまず不可能。 p それでも旅行に行きたくなる読み物としては評価できる。 「貧乏旅行の下川さん」の他の著作を読み漁るきっかけにもなる本。


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岡本太郎にとっての「沖縄」のイメージが、実際の旅を通じて変遷し、確信に変わっていく様子が、易しく、素直な文章で、率直に表現されていて、沖縄に興味のある人もない人も自信を持ってお勧めする本です。 島津・琉球王国による二重の植民地的支配と重税・疫病・津波・台風・戦争によって、常に厳しく痛めつけ続けられた沖縄の人々が、諦観しつつも投げやりにならずに明るく助け合って過ごしてきた結果、形成された独特の文化、それが沖縄の文化である。意識された美、虚飾が一切なく、「生きること」に直結した唄、踊り、宗教、祭に触れた筆者は、その美しさに感激し、そもそも文化とはどういうものであるものなのかを確信しています。沖縄の文化と日本の輸入文化を対比させ、日本のすべての宗教も文化も、そもそも輸入したもので、政治的意図によってゆがめられたものであり、本来の日本人の肌になじまないものである。その結果、現在の日本人は同質化しており、自らの固有の文化を失っている。日本人の根底にある文化とは、忘れられた沖縄の地に皮肉にも残っているのではないだろうか?というのがあらすじである。 沖縄の歴史と文化について大雑把に理解でき、つまりは島唄の旋律が、どうして物悲しくも明るくも聞こえ、人を癒すのか?が、なんとなく分かったような気がしました。 なお、写真集「岡本太郎の沖縄」は、筆者が、「沖縄文化論」を執筆した旅行時に、筆者が撮影したもので、これまた、もはや貴重な返還前の沖縄の姿が切り取られています。いまは古本でしか買えないけど、貴重な一冊で、両方買って読みたいです。この写真集は竹富島の民宿にはどの家にも必ず置いてあります。
沖縄に行く人も行かないひとも、読むべし。
大方の日本人にとって、沖縄は単に海がきれいで果物がおいしい南国の島か。それとも、日本の負の歴史を背負い占領に苦しむ、かわいそうな島なのか。 岡本太郎は、前者の無責任で能天気なだけの沖縄に対する意識ではなく、また後者のような同情を持ってでもなく、沖縄の本質を見抜き、そこに逞しく生きる人々の姿を生き生きと描いている。 沖縄について多面的に考えるには最高の書であり、沖縄を通して日本の歴史や文化をも考えさせてくれる本である。読み出したら、とまらない。
沖縄を考える
丸山真男の「歴史意識の『基層』」という論文がある。 その基層の部分に溢れているのが沖縄だ。 平たくいえば、縄文時代の「原始日本」のものが溢れているのである。 北海道もそうなのだが、アイヌ民族の文化がほぼ途絶えてしまった今、原始日本を探るには沖縄にいくのが一番の方法だ。 岡本太郎の好奇心、行動力、観察力によって、その沖縄の姿がありありと伝わってくる。
買いです。
なにかの本で横尾忠則氏が岡本太郎のことを、認めたこっちの見識が疑われるほど美術界から徹底して嫌われていた、あれほど世間から認知されているにもかかわらず美術界から無視されていた人も珍しいと述べていました。確かに美術全集なんかに岡本太郎が収められていることは皆無で、以前それを不思議に思ったこともあります。ただ、大宅壮一の「売れないポスターみたいだ」の発言の通り、絵についてはキャラクター抜きには鑑賞できないものも中にはあるかと思います(僭越ですが)。すこし話がそれるようですが、二子新地のかの子の実家近くにある「誇り」は、近所に住んでいたこともあり、何度も見に通いました。すばらしいモニュメントです。同様に、岡本太郎の著作と写真にはそのキャラクターから独立した作品がいくつもあり、本書は「美の呪力」と並んで著作の代表と言えると作品だと思います。
何もないことの感動
ご存じ!『芸術は、爆発だーーー!!』のおっさん。 その人が書いた文章です。 オリジナルは絶版となり、文庫で再刊されたもの。 復帰前の沖縄の旅行記です。 芸術家とは、こんなにも感性が鋭く、そして表現が豊かなものかと 感心させられてしまいます。 短いセンテンスで本質をつく鮮やかさは現在でも色あせない。 いや、沖縄ブームのこの時代だからこそ、 余計、再認識すべきなのかもしれない。 有名なフレーズ「何もないことの眩暈(めまい)」は、その当時かなり物議を醸したとか。 沖縄好きを自認するあなた。必読の書です。


おすすめ度

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くちコミ情報
壮大な地球の歴史と生命の誕生
 まさに"生命と地球の歴史"についての壮大な内容。地球の誕生から生命の変遷を最新の研究、化石史学的事実、岩石実験などをとおして推測する。かなり具体的な記述になっており、科学技術の進歩に改めて驚かされる。  高校生レベルから理解可能だろうが、基礎的な岩石・鉱物の知識を身につけているとさらに深く読み解くことができるだろう。説明口調の語りでやや硬い文章だが、新書としては内容充実、極めてお得な教養書であり、良書。
岩波新書で久々のヒットでした
学校で習った「プレートテクトニクス」で止まっていたので 啓蒙されるところが多かったせいもあるが、とてもスケールの 大きな読み物としてワクワク感を久しぶりに味わった。 地球のみかたが変わりました。
地球自身の誕生と生命の歴史に対する躍動感溢れる解説書
地球の誕生以来の地球自身と生命の歴史が実にダイナミックに語られている。もちろん近年の観測データに基づいて語られているのだが、それを可能にしたものはプレートテクトニクス、プルームテクトニクス理論及びそれに加えて著者らの魅力的な仮説にあるのだろう。 但し、この本は新書にしては盛り沢山なので面白いと思えるには