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   東洋史 の売れ筋最新ランキング   [2009年01月06日]
2009年01月06日(火) 東洋史の第1位は 『オスマン帝国500年の平和 (興亡の世界史)』!
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オスマン帝国500年の平和 (興亡の世界史)
林 佳世子  
¥ 2,415(税込)
通常3~5週間以内に発送
ジャンル内ランキング:4281位  
カスタマーレビュー数:2

くちコミ情報
オスマン帝国研究の成果
 進歩著しいオスマン帝国研究の現時点の成果を示したもの。「トルコ人だけの国ではない」とは今では高校の世界史教科書程度には記載されているが、本書はさらに「イスラム帝国でさえなかった」と主張する。  その建国から、ティムール帝国による危機、奇跡的な再建、コンスタンティノープルの征服、三大陸にまたがる大帝国の成立という経緯がよく理解できる。西欧中心史観からの「偏見」はもちろん一つ一つときほぐされ、ムラト、スレイマン、ハイレッティンといった英雄から官人中心の国家へと筆は進む。女性史や異教徒の扱い、文化史もバッチリ収められている。  きわめて斬新な事実や史観が示されているというわけではないが、現時点の研究成果が得られる。中東やクルド、バルカンの民族主義はみなオスマン帝国の「末裔」に関わるものである。現代のわれわれの問題に取り組むうえで必要な知識を提供してくれる。
オスマン体制の終焉まで
「何人の国でもない」多民族・多宗教の国であったオスマン帝国を維持した システム(オスマン体制)が外圧、民族主義、中央集権体制の弛緩によって 終焉していく十九世紀末までを中心として、オスマン帝国史を描いている。 「トルコ人の国」となっていったオスマン帝国が解体するまでの経緯は簡単 に触れられている。 オスマン帝国の誕生から領土拡大、オスマン官人の時代などの政治史、そして 帝国を支えた諸制度(官僚機構、ティマール制、徴税請負制など)に詳しい。 非イスラム教徒や女性など、帝国下の社会を構成していた人々の姿にも一章を割いている。 オスマン帝国とビザンツ・バルカンとの連続面など、帝国を「トルコ人の国」と 考えていると見落としてしまう点が押さえられている。 巻末の参考文献でオスマン帝国通史・全体像を知るために挙げられているのは、 西アジア史〈2〉イラン・トルコ (新版 世界各国史) 世界の歴史 15 (15) (中公文庫 S 22-15) オスマン帝国―イスラム世界の「柔らかい専制」 (講談社現代新書) オスマンvs.ヨーロッパ―〈トルコの脅威〉とは何だったのか (講談社選書メチエ (237)) オスマン帝国の時代 (世界史リブレット)


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渡邉 義浩  
¥ 680(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:9584位  
カスタマーレビュー数:4

くちコミ情報
「名士」を通して三国志の世界が分かる本
「名士」の存在を通して、三国志の世界を説明してくれる良書です。  三国志演義を読んでも理解しづらかった、この時代の儒教の影響力、名士の評価による登用制度等がすっきり理解できました。  蜀建国後、諸葛亮が、派閥人事でその影響力を増していったこと等が分かり、いろいろな意味で勉強になりました。  (「いつの時代も人間のやることは変わらないな。」と思いました。)  同じ著者の本の中でも、安価でまとまっています。  三国志が好きな人にはぜひ一読をお奨めします
正史(実録)に基づき内容充実
正史(実録)に基づき、概ね歴史順に軍師にスポットを当てて書かれているので、歴史の流れも解り易く歴史のトラベラーになった様な気分で興味深く読めます。また名士の構成等も記されているので解り易いです。ボリュームもあります。
三国時代の背景が分かる本
三国志演義よりも正史(実録)に基づき書かれています。 それぞれの軍師にスポットを当てて、個別に書かれているので、 好きな軍師から読めば良いので読みやすいです。 どちらかと言えば人物事典の様な感じです。 なぜ、ジュンイクは曹操に反発し命を賭したのか。 なぜ、陳グンは劉備の元を去ったのか。 なぜ、費イは姜維の北伐に頑なに反対したのか。 なぜ、諸葛亮は馬ショクを斬らなければいけなかったのか。 なぜ、姜維は蜀の中で孤立したのか。 本当の魯シュク像などなど、 豪族と名士というと言葉で、その時代背景を説明し、 長年疑問に思っていたことを解決してくれます。 魏将:10人,呉将:7人,蜀将:7人,晋将:5人(司馬イ等含む) 他 演義では味わえない本当の三国時代の風を感じることができます。
三国志軍師小事典
諸葛亮他三国志に登場する軍師に焦点を当て、34人を採り上げる。固有名詞が多く通読するには難があるが、各々コンパクトに纏まっているが、密度は濃く、「小事典」としても使えるレベルである。


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マハトマ ガンジー 蝋山 芳郎 (翻訳)  
¥ 1,450(税込)
通常24時間以内に発送
ジャンル内ランキング:9399位  
カスタマーレビュー数:6

くちコミ情報
最高の自伝のひとつ
まず、ガンジーというと、インド綿をまとって、非暴力を提唱したというイメージがありますが、彼が英国紳士のいでたちをしていたこと(11章)、初期の活動のうち17年は南アフリカであったこと(第三部)など、意外に知られていないことが多くで驚きます。 特に、第三部と四部の南アフリカでの経験は、いかに彼が、後に知られる、無抵抗、非不服従と、質素な生活の思想を培っていったかがわかって興味深いです。ヒンズーを土台とした彼がいかにキリストとイスラムの思想に触れていったかもわかります。  この本は読んでそのまま教訓を得るというよりは、さまざまな課題を考えるきっかけとなる本だと思います。 非殺生を唱えながら、英国の徴兵に応じて、民衆から強烈に突っ込まれるところ(75章)、 非不服従を唱える民衆がただの、暴徒化するところ(73章)、徹底的な菜食を通して死にそうになるところ(76章)など、現実に安易な解答というのはないってことを考えさせられます。 特に栄養学に関するくだりは、私にはかなり受け入れがたいところが多かったです。  それにもかかわらず、全編を通じて、自分と考えを異にする相手と、議論はするが、思いやりと尊敬を必ず示し、侮辱や挑発にけっして仕返しをしないところなど、今の社会問題の解決のヒントになることが多いと思いました。  余談ですが、他に私が好きな自伝に、福沢諭吉とベンジャミンフランクリン(共に岩波文庫)がありますが、彼らとガンジーに共通しているのは、若いときに新聞の発行とコラムの執筆にかかわったってところで、そういった経験が彼らの思想と文筆力を養ったのだろうかと興味深く思いました。
真実の大切さ
ガンジーの生涯−1869年〜1948年−におけるインドの状況にあまり知識を持っていなかったため、通読後訳注を見ながら詳しく読んだ。 その知識を持っている方が、よりガンジーの思想の変遷を理解できると思う。 たとえば、  ・東インド会社設立後、1857年のインド大反乱後1947年までイギリスに支配されていたこと、  ・カースト(身分)制が布かれていて、ブラフマナ(聖職者)、クシャトリア(武士)、ヴァイシャ(商人)、シュードラ(手工業者)の4つに分かれていたこと、  ・日本の方言以上に複雑な多くの言語があること、など。 学校で習ったに違いないが、思い出しながら読むと理解が深まった。 この本を読むと、ガンジーがインド、イギリス、南アフリカを往復して様々な人とふれあい、 弁護士を出発点として、どのように政治活動に関わっていき、非暴力運動を展開させていったかがわかる。 南アフリカでの人種差別運動によるインド人の抑圧やイギリス支配からの脱却を目指して、 自給自足を旨とした農園を作り、サッティヤーグラハ(真実の力)運動を起こしたのである。 その運動のためにどれだけ投獄されたかと思うと、驚きであった。 真実を貫くこと、それには精神の涵養が必要であり、その手段として肉体的な涵養も必要になってくることに、共感を持った。 ただ、これだけ自由があふれた日本において、当時は菜食主義や禁欲主義で実践していたものをどのように実践するかは考えさせられる。 読み終わって思うのは、ガンジーの思想は、ガンジーにとって至極当たり前だったのではないか、ということ。 なぜなら、文章が淡々としていていかにも考えの赴くままに行動していたと感ぜられるからだ。 本書には、なにか奇抜なことやわくわくさせられることはあまりないが、いろいろと考えさせられるものが詰まっていると思う。
真実の人・ガンジーの半生
ガンジーの生き様が本人により述べられた本です。政治的に有名な“塩の行進”をはじめとする歴史は述べられていません。英語版にはない丁寧な訳注が理解を助けます。また、短い章で分けられ、写真や地図も豊富で大変読みやすくなっています。ガンジー自らが書いた“はしがき”に、この本全体の思想が凝縮されています。曰く、“私は神を真実としてのみ礼拝する。私はまだ神を発見するにいたっていないし、また、今も捜し求めている。、、、およそ真実の探求者は、塵芥より控え目でなくてはならない。、、、私は読者の前に、私の欠点や過ちをことごとくさらけ出してみたいと思う。、、、私自身を判断するに当たって、できるだけきびしく誠実であることに努めよう。そのような規準に立って私自身を測定しながら、私は叫ばなくてならない。” 我のごとく小賢しく Whe e is the e a w etch いやしき者ありや So wicked and loathsome as I? 造り主を見捨てたる我 I have fo saken my Make , 我はかく 不信の徒なり So faithless have I een. 本文では、まさにマハトマ・偉大な尊者と言われるにふさわしい半生が語られています。ヒンズー教徒でありながら、キリスト教・イスラム教に対する理解を示し既成宗教の枠を超えて真実に関する実験を生涯に渡って貫ぬいた姿勢は感動的です。この本のはしがきと本文を読んだ読者の中の一体どれだけの人物が、自らを神(=絶対の真実)を知っている真の信者であると言えるでしょうか。
宗教的に完成された高僧のような人物にリーダーとして学ぶことは多い
自分の信念に忠実で、権力や金を身につけるどころか、どんどん捨て去っていくその生き方、そしてどんなときにも心を澄みやかにし、他人の罪を許す態度は、まさしく、高僧のようである。特に誰かの弟子になったというわけでもなく、何かのときに悟ったわけでもない。 これだけの人物だから大勢の人をひきつけるのだろう。政治的テクニックや人脈の前にリーダーとしての人物として見習いたい人のある意味頂点にいる人ではないか。 自伝の書き方もガンジーの人柄がでている。細かいことも大きな事件も同じような口調で書かれているのでじっくりととりかからなければ、十分読みこなせない内容だ。
尊敬できる人
ガンジーの話は幼いわたしの心に いつまでもいのこっている。 まずしいインドにあってなお人々を少しの幸せ しかないのにあたえてしまう。 みずからは欲しいといわない、 断食。とてもわたくしにはできない、 今の時代をどー考えて見ているか 生きていたら聞いてみたい人のひとりである。 自伝の重さは読む人を考える事へと導く。 ガンジーの生き方に現代ははなれすぎている。 もっとシンプルに全世界が生きてみれば 地球は50年後も健康に存在しているかもしれない。 さーページをめくって彼の生きた時代を知ろう。  一読推薦!!


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¥ 777(税込)
通常4~6日以内に発送
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カスタマーレビュー数:14

くちコミ情報
歴史の勉強をしないと、未来を語ることはできない。
この本は 「パレスチナの歴史を学びたい人」 「世界の歴史を学びたい人」 「世界平和を願う人」 におすすめします。 宗教、国家、人種、民族主義など、パレスチナ周辺の複雑で長い紛争の歴史を、わかりやすく、丁寧に解説している本。 難解な内容のベストな解決方法は、簡単な本、漫画やイラスト、図解で詳しく説明されているような本を読むこと。 インテリジェンス読書術 中島孝志 より 学生時代に世界史は学んだけど、このあたりの複雑な問題はよくわからない・・・という人に、おすすめする一冊です。
子供にもよくわかる
中学1年生の息子が興味をもったので入門として購入しました。2日ぐらいで読み終えて随分理解できたようです。3つの宗教とパレスチナの現代政治に興味を持つようになりました。
そんなに読みやすくないけれど
1.一般に言われる、コマ割があって登場人物が吹き出しで喋るマンガではない。 パレスチナ人とユダヤ人の子供の対話(他にも登場人物はいるが)に、イラストを加えただけ。少なくとも「まんが」を名乗るべきではなく、「イラスト」とすべきではないか。 2.子供同士の対話だとすれば、内容が不自然で言葉も硬く説明的過ぎる。無理に子供の設定にせずに、中立的な先生が生徒に教える形式のほうがよほどわかりやすい。 3.対話の部分のフォントが太いゴシック体で、実に読みにくい。その理由も理解できない。 わかりやすさを追求するなら、細かく小見出しをつけるなど、もう少し方法があったはず。 子供向けとすれば文章は難しすぎるし、大人向けだとすれば無駄が多い。 パレスチナ問題の経緯であれば、ネット上でももう少しまとまったサイトがある。 それでもエピローグは美しく、一読の価値はある。
ニャンでだ?と思ったらこの本を読むべき
パレスチナ問題について少しでも知りたくて買いました。非常に解りやすかったです。 もっとクダケタまんがかと思いきや、イラスト、風刺画ばっかり・・・それでかえって面白かった。 (少年2人と猫1匹とで歴史順に説明いきますけどね・・・こちらの3方はまんが的でかわいい) 宗教、国家、人種と様々な歴史の構成要素を時代背景から捉えて無駄がないです。 僅かな時間で読むことができる貴重な1冊。小学生以上からおすすめです。
中東問題のニュースがよく分からない人にお勧め
紀元前19世紀頃から2004年までのパレスチナ問題をユダヤ、キリスト、イスラム教徒の歴史と共に易しく解説した本。日本の学校ではあまり詳しく教えない分野であるので、事情を知らない私のような初心者にとってはなかなかためになる本である。マスコミで報道されるイスラエル、パレスチナ、アフガン、イラク、イラン問題などの背景がよく分からなくて気になっている人にお勧めしたい。 タイトルは「まんがパレスチナ問題」となっているが、字の多い絵本と言った方が適切かも知れない。たくさんの絵に加えて地図や表なども多用されており、理解を深める助けになる。随所で関連映画が紹介されていたり、巻末に年表や索引がついているのも嬉しい点である。欲を言えば、さらに詳しく知りたい読者のために、巻末に参考文献リストが欲しいところだ。


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カスタマーレビュー数:3

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満洲なるものの位置づけを試みる
 著者には「満鉄」「大東亜共栄圏」というように、焦点をしぼった著書もある。  本書はもっと大きな視点で、満洲の東洋史的位置付けを試みているかと思う。ただ、日本人の目線から見た中国東北史という限定はつく。殖民と工業化と政治文化という三つのテーマを日中両国の対比の中で追究している点で意欲的著述と言えよう。本書を「総花的」だと批判するのは自由であるが、本来著者の執筆意図は、個々の現象を超えて『〈満洲〉の歴史』を総括的に描こうとしたものとみなしたい。  十九世紀までの満洲・東アジア激動の中の満洲・奉天軍閥と対立する日本・満州国の時代・ 満洲国は何を目指したのか・満洲に生きた人たちの生活と文化…これだけの章立てを見ても、並々ならぬ意欲が感じられる。  私自身、満洲関係の本は数多く収集しているが、自己の体験を語るという意味で貴重なものの、本書のような総合的視点で「満洲なるもの」を史的=本質的に見極めようとするものは、少ない。この度、戦後六十有余年にして、つつけばいくらでも埃の出る課題に挑戦しただけでも是としたい。   
日本と満洲の係わりを知るよき案内書
日本と朝鮮との関係、特に日本が朝鮮を植民地としていたことを知らない日本人は少ないが、日本と満洲との関係をまったく知らない日本人が随分と増えてきている。日本と満洲との本格的な係わりは19世紀末の日清戦争ということになるが、日本の満洲に対する本格的な支配ということでは、前半は20世紀初頭の日露戦争後の満鉄を通した支配(児玉源太郎の名言を借りるならば、”王道をもって覇道をおこなう”)となり、後半は1930年代初頭の満州事変以後の軍部が前面にでてくる満洲帝国を擁した15年戦争(1931−1945)の時期となる。戦後の日本は戦前の日本と全く別物と思っている人も多いが、人ということでも、岸信介(元総理の安部信三の外祖父)のごとく、戦前に満洲で敏腕を振るい、戦後の日本をleadした人物というのは以外に多い。戦後の高度成長を支えた護送船団方式というのは満洲で試された国家社会主義が原点となっている。したがってこの本で述べられているぐらいの満洲に関する知識は、日本人としては是非持っていてほしいし、compactにまとめられた良書と思われる。是非一読を薦めたい。
総花的にやるのは大変
20世紀前半(つまり日本の影響下時代)満洲の歴史。満洲について新たなパラダイムを提供するものではないが、軍事、政治、経済、文化各方面に最低限の目配りが届いているほか、張作霖ら奉天軍閥と関東軍の関係、満洲国のスローガン「五族協和」の実像、産業開発計画についてやや比重が置かれている。いわゆるこの地がロシアの手を離れ、中国が支配するまでの「満洲」時代について関心があれば、最初に手に取れる本の一つであると思う。 欲を言えば、やや総花的で、掘り下げが浅かった感じがあった。一節一節どれを取り上げても一冊の本になる位密度が高く、逆に言えば、よくこれだけの広範な内容を300頁弱にまとめきったなという気もする。


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寛容
ローマもオスマンもハプスブルクもある程度寛容な国家でないと反映しないようです。 現在でいうところのアメリカかと。 でもごみの問題は過去も未来でも大切だと思います。
どう「柔らかい専制」なのか分からなかった
西洋史に毒されている私には、中東の歴史がよく分からんので読んでみたのだが、結局よく分からなかった。もちろん、いわゆる歴史の事象の連続や人名は沢山出てきて、歴史書として文句があるわけではない。しかし、これを読むとオスマントルコの帝室や政府は奴隷ばかりからなっているように思えて、それが、いくら専制皇帝でも、それだけで機能するとはなかなか信じがたい。 現代のイスラム社会は部族社会であるように見える。それは、オスマン朝時代だってそうだったに違いないのだと思えば、ここに書かれている帝室+政府と別に部族社会があって、お互いに適当に不可侵な関係があったのじゃないかと想像を廻らせてみても、具体的な関係までは想像もつかない。経済的な両者の関係も、体制の安定には重要であったはずだが、本書では、東西貿易を押さえたことがオスマントルコの繁栄をもたらしたとの記述があるのみである。 一つ、納得したのは、奴隷が中心の政府であり、軍隊であることで、出世が出自より才能による面が西洋より大きかったことがオスマントルコを強くしたという記述だ。ただ、スタートが才能主義でも、すぐに体制となって、保守化するのが普通なのは世界の歴史の教えるところだ。オスマントルコが才能主義を続かせることが出来た理由については、本書は何も語っていない。 イスラム世界の香りもイマイチ感じないし、「柔らかい専制」もどう柔らかいのかよく分からない。進んだ学術・芸術についても、あまり記述はないし、あまり収穫はなかった。そもそも、イスラム世界については、なかなか良書がないのかなあ。
多民族共生のありかたを学ぶ
 トルコ民族のみならず、イスラームの普遍性にのっとった多民族国家であったオスマン帝国。その体制の秘密に迫る。  基本的に緩やかに多民族が共生していたこの国も、19世紀以降のナショナリズムによって解体されて、悲惨な民族問題と直面している。  19世紀的ナショナリズムを超え、また正しいイスラーム認識を提供してくれる読みやすい一冊である。
今日の様々な問題を考えるヒントを与えてくれる良書
塩野七生氏の「コンスタンティノープルの陥落」「ロードス島攻防記」「レパントの海戦」等で、時には残酷であるけれども魅力的な(ある意味騎士道精神を感じさせる)敵役として描かれるオスマン帝国が当時なぜあれほど強かったのか、イェニチェリをはじめとする軍制の起源は、などの疑問に答えてくれる良書です。将来の争いの種を断つために君主の兄弟殺しをイスラム法学者が是としたり、シーア派の粛清を行ったり等の残酷な面もありますが、総じて多民族・多宗教の共存に成功し、社会階層間の流動性が高く、それでいて当時の西欧諸国にはない常備軍と中央集権体制を備えていたことが隆盛の鍵であったことを本書は教えてくれます。一神教と多神教の違いはありますが、まるで元首制までの古代ローマを連想させてくれます。一神教の狂信ゆえの弊害を歴史的に長期にわたってこうむったのはキリスト教国であり、イスラム教国のほうが開明的であったこと、その帝国の基盤を揺り動かすことになる大きな要因は、西欧由来のナショナリズム・民族主義の噴出であり、それこそが現在の様々な国際問題の引金になったことを考えると、種々の欠陥はあったものの、イスラム教だからと及び腰になることなく、我々はこの多民族・多宗教の共存に成功した国の歴史から学べることは少なくないと考えます。
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オスマン帝国を、西欧側の偏見にとらわれず、中立の立場で、オスマン帝国を評価しています。 オスマン帝国の、人種、宗教などを寛容に受け止め、各々の自由をある程度認める素晴らしい帝国でした。このため、ありえないくらい長く帝国を維持することができました。 西欧は、身分の低い人々を束縛して、強い国をつくっていきました。しかし、その反感をかって、帝国は短命です。それに対して、オスマン帝国は、寛容によって、それぞれの人の善い所を利用し、強靭な国をつくることが出来ました。ただ、最後の滅びる時の文量が少ないのが、残念です。


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   本書は、著者が1894年から1897年にかけて、4度にわたり朝鮮を旅したときの紀行である。当時の東アジアは日清戦争前後の激動の時代で、朝鮮半島においても各国の思惑が入り乱れ、著者自身幾度か謁見したことのある閔妃が殺害される事件も起きている。
   そんな戦争と政争の中ではあるが、旅をする著者の視線の多くは庶民の日常生活と豊かな自然に注がれている。交通事情が劣悪なために、快適な旅とはいえないことに遭遇することも少なくないが、60代とは思えないパワフルな活動力でそれを乗り越えていく様は痛快ですらある。
   当時の朝鮮はまた、開国間もない時期であり、外国人に対する偏見も根強く残っていた。ただ、それだけに伝統的風土・民俗・文化等が色濃く残り、特に本文中2章を割いているシャーマニズムについては著者自身も大きな関心を抱いたようで、悪霊払いのプロセスを延々と紹介している部分もある。これらの伝承は記録としては残りにくいものであるから、貴重である。
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植民地以前の独立国家朝鮮がわかる一冊
日本に併合させられる直前の朝鮮を記録した本としては第一級のものです。 第三者のイギリス人夫人が経済も産業も破綻し 人心も離れた国家を見たままに描写していまして 冷静かつ緻密な文章はいながらに当時の朝鮮を実感できます。 完全に男尊女卑の社会は著者に嫌悪感を持たれたらしく 微妙に感情的に描かれている感じを持ちました。 そしてその感想も最もだと思えるほどの当時の韓国人女性の無残な状況です。 海峡を隔てただけでまったく日本と異なる社会となっている異国の社会。 日本が併合して同化政策を取ったとしても最初から無理だったことでしょう。 関東大震災のデマがどうして信じられたのかわかるような気がしました。 ただ、完全に経済も産業も壊滅的な状態の国家では 他国の植民地にならざるを得なかったのではないかと・・・ それを痛感する一冊でもあります。 李氏朝鮮の貴重な写真、イラストが掲載されています。 現在のソウルの写真と比較してみると興味深いです。 日韓問題を考えるにあたり絶対に外せない一冊。 まず、これを読めという感じです。
一気読みしました
1894年から1897年に英国女性が実際に目で見て書かれたもの。  私がこの本を読みたく思ったのは、昨今よく出されている、いわゆる反韓モノの存在を知り、いろいろその手のものを読んでいくうちに、当時の様子を知りたいと思ったから。583ページを一気読み。  風俗、町並み、生活。その時代の朝鮮のことを何も知らなかったので、興味深かった。  そして、日本軍の様子,政策。列強国の受け止め方。興味深々。もともと朝鮮人は清国大好き、日本人大嫌いだったのね。。秀吉のせいで。。  「「搾取」はなくなって朝鮮人は自発的に働いていた」『朝鮮に独立というプレゼントを贈った日本」『日本人に対し…激しい反感を示していたが、…日本兵の品のよさと兵站部に物資をおさめればきちんと支払いがあることなついてはしぶしぶながらも認めていた」「わたしは日本が徹頭徹尾誠意をもって奮闘したと信じる」  歴史に対する知識が何もなかった、今も貧弱な知識しか持ち合わせていない私には理解できない部分も少なからずあったが、一人の英国人の視点として、興味深く読んだ。  日本の歴史教育は、古代からはじまり、時間が足りないせいで、近代は学ばないと言われて久しいが、わたしは古代さえも勉強しなかった。。今になって歴史がおもしろい。  最後に。。図書館でかりたこの本にされていた落書き。「日本のせいだ、謝罪しろ」。。。落書きはいけませんね。。
日本人を嫌悪していた朝鮮
この書を読むと、当時の朝鮮が日本人を嫌悪していたことがよく分かります。 文化的に優れていると思いこむことで、日本を倭国と卑下しつつも、 事実として日本が優れた国力を保持していることを否定できなかったということでしょう。 イザベラ・バードは、当時の行幸の様子を客観的な目で語り、評価しています。 行幸では、古風な現実的でないいでたちで高級官僚が行列をつくり、これに対して 朝鮮の官僚は行幸のいでたちのままで国を守ることを使命とされていると嘲笑します。 また、日清戦争を挟んで、清国兵が蛮行に及んだことに比較して日本兵がいかに紳士的であったのか、 それでも清国兵以上に日本兵に嫌悪感を憶える朝鮮民衆の姿を第三者の目から冷静に語っています。 韓国における反日という感情を正確に理解するためには、 日本が韓国を併合した以前の朝鮮そのものを外国人の目を通して眺めることが必要です。 本書は、その模範解答といえるものでしょう。
近代アジアの最高の旅行記の一つ
 どうも政治的というか日本統治前後の朝鮮についてのネタ本的な扱いを受けている 本書ですが、そのような扱いは不当というべきでしょう。  著者は執筆時60を過ぎたおばあちゃんとも言える方ですが、その好奇心、理性、 分析力、鉄の意志を兼ね備えた姿は、我々一般の読者を圧倒する迫力を持っています。  著者の価値観は、キリスト教的、帝国主義的な点で若干の違和感はあるものの、 ほぼ現代日本の人間と一致します。これに加えて、非常に細部にまでいたる観察眼に よって、当時の朝鮮の状況を生き生きと思い浮かべることができるという点で、 本書の価値は極めて高いといえるでしょう。  さらに加えて、一般の歴史書では知りようも無い、朝鮮の民衆の日常生活、信仰、 さらには朝鮮王宮内の様子を、必要な場合はデータも示して描写しています。  これらの光景は同時代人にとっては、取るに足りない情報として切り捨てられて しまうために、残念ながら後世に残らないものが多いのですが、著者によって忘却を 免れたことは、(「日本奥地紀行」などともあわせて)後世に生きる我々は素直に 喜ぶべきことでしょう。  この本を見て何を考えるかは、読者それぞれの自由だと思いますが、私個人としては 歴史というのは、非難の武器としてではなく、自戒の為に学ぶものだと考えています。 両班や朝鮮政府、ロシアの朝鮮族の描写は、その点で考えさせられるものがありました。  ともあれ、一級の知的擬似体験のできる書籍です。買って損はありません。
先進国イギリスの目
先進国イギリス人による優れた旅行記である。 日本の行為を正当化するような政治的文脈で読むと、むしろ価値が下がる。 淡々と読むべきだろう。 「こんなに不潔で貧しい国を日本が近代化してやった」という読み方では、 100年前の日本人と同じ発想になってしまう。


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朝鮮半島の歴史の入門書
朝鮮半島の歴史について一貫してかかれれた書籍はそれほど多くない。 どうしても、それぞれの王朝や、時代、もしくは特定のジャンルについてこだわる傾向の書籍が多いのだ。本書はそういったこだわりを捨てて、朝鮮半島丸ごとについて、簡潔にわかりやすく解説されている。 今までさまざまな朝鮮関連の書籍を読んでも理解できなかった、各時代における中国、日本、その他西洋社会との関係について、非常にわかりやすくまとまっており、やっと大まかな概要が理解できた。 よい本だと思います。
簡潔で読みやすい本。初心者にも中級(?)者にもOKでは
 著者は、古い「在日」の歴史家で有名な人である。しかし、最新本は「新しい」。  読みやすく、手ごろ感がいい。イデオロギー「ゼロ」の「まっさら本」であることも、読む側に「身構え」を持たせなくていい。  初心者にもお勧めだろうし、何冊か「その手の本」は読んだけど、何だか頭の中でまとまっていないぞ、なんて人なんかにも「整理本」としてもいいかもしれない。  また「興味なんてないぞ」と思いつつも「半島」の歴史ぐらい「さらっと」知っておきたい人にもお勧めである。「さらっと」読めるでしょうから。



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 「オリエンタリズム」とは西洋が専制的な意識によって生み出した東洋理解を意味する。本書(邦題『オリエンタリズム』)はその概念の誕生から伝達までの過程をあますところなく考察した1冊だ。サイードは、東洋(特にイスラム社会)を専門とする西洋の学者、作家、教育機関などの例を挙げ、彼らの考えが帝国主義時代における植民地支配の論理(「我々はオリエントを知っている。それは西洋とはまったく違った、なぞめいた不変の世界だ」)から脱却しきっていないと厳しく批判している。

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他者・異人への想像力を制御する技術
 1978年に発表された著作。フーコーの方法、特に「監獄の誕生」で用いられたディシプリンという視点と、これも序文で言及されているグラムシのサバルタン概念を立脚点にして作り上げたと思われる「オリエンタリズム」(東洋学)に関わる作業仮説を、多数の例証と読解、解釈で証明しようとした1冊として読める。 オリエンタリズムは一つの学問分野としてナポレオンのエジプト遠征以来明確に形成されたことが示されるが、学問分野としての形成の仕方、研究者団体の組織化と社会化・政治化、研究対象を系統だって把握し、関連する知識の蓄積・精緻化を目指す姿勢は、村上陽一郎氏の著作で示されている自然科学のそれと余り変わらない。オリエンタリズムが他の科学と異なるのは、その対象が一定の地域(オリエント)に実際生活している人々、飯を食い市場を歩き回る人間、心に痛みや喜びを感じ、泣き、笑う人間であることだ。オリエンタリズムがその学問分野・文化の表象で目指すディシプリンは、オリエントの人々がオクシデントの人々と本質的に同じ人間として取り扱うことが出来るしそうすべきであること、オリエントの人々が日々過ごす生活をオクシデントの人々は知ろうとしていないこと、そんなことに思いを至らせるような想像力を働かせないように組織されていることが、この上巻では示されている。上記のディシプリンを要求するのは帝国主義の宗主国としてのイギリス及びフランスが植民地としてのオリエントに対して政治・経済上握っている利害であり、オリエンタリズムも政治