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   医学一般 の売れ筋最新ランキング   [2009年01月06日]
2009年01月06日(火) 医学一般の第1位は 『「病」になる言葉──「原因不明病」時代を生き抜く』!
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カスタマーレビュー数:2

くちコミ情報
学校の先生や心理の専門家にぜひぜひ読んでもらいたい
私は教員をしています。不登校の生徒や保健室登校の生徒達が訴える言葉とこの本に載っている言葉よく似ていてとてもびっくりしました。病気で気持ちを語っていることが本当に理解できました。声なき声を聞くこと耳と体を持つためにも、ぜひ人に関わり人は読んでください。
こういう本を待っていました
自分の経験から漠然と思っていたことを見事に解き明かしてくれた一冊です。 悩んだりストレスを抱えたり不安定になっている時期と胃腸やアトピーなど身体の不調を抱えている時期は不思議と重なるもので、 でも当人は「次々と問題が重なって、運の悪い人生だ」と片付けてしまいがち。 この本ではそんな「原因不明病」に対し、言葉→心→身体のつながりに原因を見出します。 それも気とか免疫のように目に見えにくい世界ではなく、「胃腸」。 著者は内視鏡手術では全国トップクラスの実績を持つ消化器内科の権威。 その著者が「胃腸」という、動きがはっきり見えるもので裏付けてくれるので素人にもよーっくわかります。 相手を傷つけ、追い込む言葉。逆に癒し救う言葉。 たくさんの患者さんの具体的なエピソードを交え、毒となる言葉から身を守る方法や言葉で傷ついた人への接し方まで教えてくれます。 文章自体はとても平易。 第一章、第二章は専門的だから飛ばしてもいいとまえがきに書いてありますが、全編通して一気に読めます。 各章の終わりにあるミニ・ワークでは「うつ病の自己判定」や「ジェノグラム(家系図みたいなもの)」、「WAI技法(文章を作って自分自身を知る)」といった自己分析のメソッドが紹介されていて、かなり使えます。 悩んでいる人だけでなく、身近な誰かを助けたい人にも是非読んで欲しい良書です。


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通常2~4週間以内に発送
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カスタマーレビュー数:4

くちコミ情報
柳原和子さん 人間讃歌の贈り物ありがとう。
 柳原和子さんが2008年3月2日、57歳で亡くなったという事実を知った時、やはり愕然としました。  2000年、晶文社から『がん患者学』が出版されました。  胃がんで胃全摘手術をうけ、生き物としての敗北感と社会が自己をどう位置づけるか、当時の私は不安でした。  私はがんと出会った事態に、冷静に自己を位置づけようとしていたのです。  『がん患者学』は、患者が知りたいことが全部載っていたのです。  泣き言はありません。千葉敦子さんのようなアメリカ医療讃美もありません。  著者の姿勢はきわめて冷静でした。  それは副題が「長期生存をとげた患者に学ぶ」としていることであきらかです。  「がん患者は死ぬ。どのように死ぬかは不明なれど」  この厳然たる事実から逃げることはできない。  「自分も再発し死ぬであろう。」  この諦念が根底にあったようにおもいます。  柳原和子さんに連絡をとりたいと思い、出版社に連絡。柳原さんと電話で話をすることができました。  相手の不安を軽くするために生きているような人でした。  その後の著者の活動はすさましかった。  多くの人に会い納得するまで問う。私たちの代表。  テレビで出演している姿を見て疲れすぎている・無理しすぎているとハラハラ。  そして『がん生還者たち』(中央公論新社)ができました。  さらに、『私のがん養生ごはん』(主婦と生活社)。  最後に「中央公論」で『残照』として連載された この『百万回の永訣』です。  同病者への応援歌でした。いや、人間讃歌です。  がん患者として すべてをひきうけ冷静に書かれた書物です。  現在の医療体制に 怒りをぶつけ 医療側に与えた影響はすごかった。  柳原和子さん、本当にありがとうございました。命がけで、あなたはがんと出会ってしまった人間、それに関わる者たちに がん患者として あなたの生き様を見せてくれたのです。さあ、私も頑張らないといけない。
日本の医療への希望がここにはある
 この本を読んで驚いたことは、がんの再発、転移における日本の医療が変わってきているということだ。かつては、「もう治療法がありません」といわれるのが、関の山。抗がん剤などの治療が効かなくても、それはがんのせいだというのが、当たり前。そこには絶望しかなく、夢も希望もない世界だった。  でも、実は違った。著者は、過酷な状況にありながら、さまざまな医師、治療法を訪ね歩く。そこで明らかにされるのは、再発、転移の過酷ながんには、標準治療やガイドラインを超えた、個別性を尊重する医療によって、突破口が見出されるということだ。  しかし、現実問題、ここにたどり着くまでの著者の苦労は並大抵ではない。NHKで放映された同名の番組も見たのだが、ここまでやらないと、ここまで声を上げないと、納得のできる医療にはたどり着けない現実があるのか、、という落胆もあった。  各科、治療法など、専門分野それぞれが秀でていても、それを俯瞰して見ることができるのは、実は患者でしかないという現実。再発、転移などの多臓器にわたった場合の、治療法の選択は、混迷を極める。  私が著者を評価したいのは、全身に回ったと考える再発・転移がんの治療において、丁寧な局所治療を積み重ねることが、有効であるということを示すことができたこと。このような発想にたどり着くまでの経過が一番、興味深かった。
末期患者が求めてやまぬもの
身近な者ががんと闘っていたり、がんで喪ったりした人には是非読んでほしいと思いました。いくら身近にいても現在がんと闘っている人の心情とはこういうものなのかと深く深く考えさせられます。筆者は末期がんで余命数ヶ月と宣告されます。様々な医師が(それも相応に優秀で誠実な医師たち)様々に違う治療法を提示します。医療に信頼を置けきれぬ筆者は、代替療法にも手を染めます。そのうちに患者としての説明不能な病状感知に目覚め、自分が求めていたものは何かに気づいていきます。筆者に具体的に関わった医師たちのなんと誠実なことか。しかし筆者とそれら医師たちの間に存在する微妙な、しかし決定的ともいえるズレ。これは末期がん患者の魂の彷徨の記録です。最後に行き着いたところ、それは治せる医者のいる治せる病院だったのかもしれません。しかし、もっともっと大切なものが確かに存在したというかけがえの無いものを筆者は見つけます。U2の『I still haven`t found what I am looking fo 』という曲が脳裡をめぐる、そんなドキュメントでした。ひとによって批判的な見方をするかもしれませんが、軽々に批評できるような本ではありません。ただ読めば分かると思います。
珠玉の言葉が胸を打つ
NHKがんサポートキャンペーンに柳原さんが出演されているのを見て、この本を手に取った。「がん再発、早ければあと半年」と医師から告げられたら…。死を見据えながら生きることの意味を問う本書には、深く考えさせられた。死への恐怖、医師によって違う治療法が提示されて彷徨う日々、過酷な副作用、潔い死を迫る周囲の人々…。著者は自らを取材対象として、冷静に言葉を紡いでゆく。3人に1人ががんで死ぬ時代を生き抜くための、貴重なノンフィクションだと思う。


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臨床的思考とは
医学については門外漢ですが、著者の長年の臨床的営為から得られた貴重な知見(知恵と云ってもよいでしょう)が詰まった珠玉のような書物です。「「虹は七色」なんかじゃない!」(18頁)、「重症度の高いもの、後遺症の残りやすいもの、まちがうと取り返しがつかない確率の高いものから先に考えるのが臨床的思考である」(158頁)、等々。(後者は、今日正にビジネスの世界にも妥当する至言だと思います。)「まえがき」に記された著者の職業倫理観(苦労してでもすべき修行時代の幅広い基礎知識・技術習得や専門領域外への飽くなき挑戦の重要性)も一読に値するでしょう。今後も再読三読したい一書です。
医学部教授がガンにかかると、助教授が身分を隠して丸山ワクチンをもらいに行くらしい
 《しがらみのなくなった老医》として院内感染に対する患者の自己防衛策、昏睡状態の患者のサルヴェージ方法(これは本当に可能みたいでスゴイ)、丸山ワクチンの入手方法とワクチンに対する肯定的な評価などを書くという素晴らしい企画。  もし入院するようなハメになったら、「院内感染に対する患者自衛策試案」にそって鼻うがいをしてメンソレータムを塗り、睡眠薬を出してもらい、プロポリスと乳酸菌飲料を飲むことにします。人体で乳酸菌しかいない清浄度Iの場所は、乳幼児の胃と膣だそうで、産道通過時にデーダーライン桿菌が口に入るらしい。《だから乳酸菌飲料は少量を局所に入れれば膣は清浄になる。これを会社が宣伝しないのは企業イメージをおもんばかってのことらしい(とは一社員の言である)》(p.51)なんていうところもあるらしい。ちなみに中井先生はしっかりした研究所を持っているヤクルトを愛飲しているとのこと。  丸山ワクチンは中井先生も前立腺癌の摘出手術以降は《このワクチンだけで生存している》(p.117)ということなので、もしそうなったら日本医大付属病院に行こうと思います。40日分で9450円だし。丸山先生の「繊維芽細胞が動員されてガン細胞の塊を囲い込み、やがて繊維化して、ガン細胞が兵糧攻めにあうのではないか」(p.104)という説明も納得的。
内容はとても深いです!
全編示唆に富んでおり、 何よりも、ウイルス研究〜精神科医〜漢方研究〜ギリシャ詩翻訳 と辿った、中井氏でないと書けない内容のオンパレード。 希有な書物です。 息子(外科医)にも是非読ませたいので、2冊購入しました。


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悪治療から救い出せました
まだ十代の子供は某医大、精神科の若い医師の誤診、誤処方で苦しみ続けました。そこでは、医師を指導、育成すべき立場の者も、外見とは裏腹に見識、教育レベルともに低空飛行していたと言わざるを得ません。 他に相談しにくい、頼る当てもない、弱い立場の、何も知らない患者と家族に対し、多剤大量処方を押し進める。言うことが聞けないなら他へいけと言うパワハラで、旧態依然の悪処方を正当化することが平然と罷り通っています。 入院治療で悪化するばかりの状況に納得いかず、探した末に見つけたセカンドオピニオン。意見を聞いたところ、発達障害の可能性があり、今の治療では良くなるどころか悪化するばかりとのこと。思い当たることが多く、主治医に説明するも受けつけず。セカンド医師の言われることは、新しい病理で、うちのような大病院ではオーソドックスな診断と処方を行うと、自らの不勉強を戒めることも知らず。源疾患を考えようとせず、表面に出ている症状だけを見て対処療法しかしないので、薬が合わなければよけい混乱してしまう。そんな中で、安易に統合失調の診断を下すことが多いようです。源疾患は違っても同じ症状が出る、しかも、源疾患により同じ薬で効く場合と悪化する場合がある危険性を知らない医師が多すぎる。 こういう状況を放置しているのは、政府の責任でもありますね。透明性、公開性、社会責任を追求できる相談窓口を増やすべき。 こんなとことがあって、退院。相互理解ができる新しい主治医の元で治療を開始し、快方に向かっています。
命を助けてもらいました
この本のお陰で、精神病でないのに精神病と判断され(実は鬱)、抗精神薬のエビリファイ18mgを大量処方され、挙句の果てに苦しいという患者の悲痛な叫びを「みんなそう言う!」とまったく聞き入れないM病院の馬鹿医者から救われました。悪性症状が出て、もう少しで患者は死ぬところでした(連絡しても、「”何度も言いますが”」と嫌味を言った上で、「次回診察時に医師に連絡してください」と傲慢で呑気なケースワーカー)。 本来なら、苦しい地獄から、少しでも患者を助けてあげようとするのが医師のはずなのに、自分のプライドとステータスと傲慢さを保持することに専念する精神科医がなんと多いことか(人間的に何ら成長していないことに恥じ入るべし!)。 そんな現状に真っ向から反対し、孤軍奮闘されている医師も存在するということは、私の生き方にも大きく影響を与えました。
精神科医は必ず目を通しておきたい本
ここのレビューであまりにも高く支持されているので、読んでみました。 現在の精神医療現場の未熟さから、むしろ苦しみを受けた患者さんや家族達が、ネット上での互いの交流や「セカンド医」(笠陽一郎医師)の治療介入によって希望をもっていく姿が、28の体験記により綴られています。 すべての精神科医が目を通しておく価値があると考える理由は下記です。 ・抗精神病薬誘発性のうつ状態、錐体外路症状の出現、抗パーキンソン病薬の使用、いずれも回避することに最大限の配慮をしている。 ・急性混乱期の幻聴、要素性の幻聴、幻視、雑念脅迫、自生思考が誤診のもとになりやすいこと。 ・発達障害の二次障害、解離性障害、強迫性障害、より予後の良い統合失調感情障害などが統合失調症と誤診されやすいこと。 28の体験記録の半数は10代発症で、多くが統合失調症と診断されたことに対して、もしくは抗精神病薬を(大量)内服させられたことに対しての苦しい体験でした。 ・精神科医が治療がうまくいってない時でさえ減量に消極的であることが多いこと。 ・診断の見直しが必要なときでもなかなかなされないこと。 気をつけているつもりでいて、思い当たるところがあるだけに、素直に反省させられます。   治療がうまくいっていないときに肩を押してくれたり、ヒントを与えてくれたりすると考えます。
一筋の光
深い闇の底から見える一筋の光。 その一筋の光がこの本だと思います。 薬漬けで過鎮静ということを私も受けていました。 一日10〜12時間近く寝ないと生活に支障がでる。10時間寝てもなお眠い。そんな生活を10年以上も続けていました。不自由さが当たり前になっていきました。闇の中にいると感じました。 そんな生活からも脱却できる。 深い闇の底にいるのなら一筋の光が射すこともある。 その一筋の光がこの本ではないか?と僕は思うのです。  
「こころの病」が治らず困っている患者や家族への「希望の書!!」
わたしも「うつ病」で精神科にかかりました。 10年、同じ病院に通院しましたが、悪くなるばかりでした。 投薬されたものはうつ病とは全く関係がない、寝たきりにさせるような薬剤。 「こころの病」を治療しに行ったはずが「身体をこわし寝たきりに」 とうぜん「こころの病」も悪化する一方。 いくら他院の内科医師の、血液検査などの根拠のある正しい助言を伝えても 当時の主治医は逆上するばかり。 「俺は医師で勉強しているから偉いんだ」と威張ってばかりで、 中身の伴わない、全くの勉強不足な医師でした。 このような精神科医の犠牲になっている患者や家族が全国に沢山います。 そういう人を救うための「希望の書」だと感じました。


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 厚生労働省の調査によると、がんによる死亡者は33万6000人(2007年)。それは年間の全死亡者数の30%を占めており、日本人の3人に1人は、がんで亡くなっている計算になる。  そんな中で、「医師の治療説明に満足できない」「納得できる治療方針を選べない」という理由で、自分の望む治療を求めてさまよう“がん難民”が増え続けているという。  翻訳家でもある著者は、自らのがん体験を経て、患者たちの相談に乗り、医師や病院の紹介を無償で行っている「がん難民コーディネーター」として活動している。  患者や病状によって、あるいは家庭の事情によって、それぞれに異なる悩みに辛抱強く耳を傾け、弱気を叱り、不安を解消し、ときに笑わせ、「大丈夫、大丈夫」と励まし続けている著者の活動を支えるのは、一部の良心的な医師たちの善意と使命感だ。「がん難民コーディネーター」を行う著者が、医師に支えられた奮闘記のレポートが本書である。 幅広いがんの医療情報を提供し、いかにがんと闘うかを提案する。注目の最新治療法ブラキセ ラピー(組織内照射法)を実施している90医療機関のリストも掲載されているのは嬉しい。



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グールドが正しかったということか?
従来は、人間が変異するのは偶然の結果だとされてきたのですが、最近はそうではないことが分かってきました。ある変化圧力がかかると人間の遺伝子はすさまじい勢いで変化するのです(特にそういった遺伝子を「ジャンピング遺伝子」と呼びます。つまり変異とは偶然の産物ではないのですね。 どうしてそんなことが起こるのか? 人間のDNAの少なくとも8%は、もともとウィルス由来だったと言うのです。ウィルスの中にはレトロウィルスと言って自分の情報を人間のDNAにコピーしてしまう能力を持つものがいるのです(エイズウィルスがそうです)。そして彼らは人間の細胞を乗っ取るわけなのです。で、人間はレトロウィルスにただ乗りされるだけか、と言うとそうではない。ウィルスと言うのは人間の何百万倍ものスピードで進化・変異することができるのです。で、人間と一体化した彼らは、環境の変化等で危険が迫るとすさまじい勢いでそれに対応しようとするのです。 その結果、人間とウィルスは共存共栄を果たしたということなのです。 つまりたまたま変化に対応できたものが生き残った、というのは間違いで、遺伝子が変化に応じて一生懸命はたらいた結果、環境圧に目的的に適合したということなのですよね。 以前進化生物学者のスティーブン・グールドは「パンダの親指」で、通説の「進化とは2段階(原材料であるランダムな変異と、方向付けの力となる自然淘汰)から成るプロセスで、進化的変化は一般に緩慢、着実、漸移的、連続的なものだということ。」という見方を批判して「化石記録には中間的段階を示すような重要な資料が極めて乏しい」のはおかしいと指摘していました。 ですが、本書の指摘によってグールドが正しかったことが分かります。 私たちが今あるのは、偶然の産物などではなく、残るべくして残ったんですね。すごいことだなあと改めて生命の偉大さを感じました。
特異な進化論エンターテイメント,ただし誤読に注意!
米国の進化医学者による書の邦訳版.一見すると病気を引き起こすための『迷惑な遺伝子』(著者自身ももっている)を紹介し,それらがなぜ存在しているのかを説明し,進化のおもしろさ,すばらしさを述べている.同時に,最近わかってきた遺伝形質の伝達や,トランスポゾンなどによる劇的な形質の変化,または外的要因による遺伝子の働きの変化(エピジェネティクス)も紹介している.難しい内容だが,ウィットに富んだわかりやすい表現を用いているため,250ページの分量も,高校生以上であれば数日以内に読破可能で,広い読者層が対象. 第一感は『おもしろい!』である.身近な不思議にはじまり,それを合理的に考察することで,一見不条理な現象をきちんと説明できることを体現しているため,全く退屈せずに知識の欲求を満たすことができる.話題も多岐にわたり,寄生虫やウイルスの不思議な性質だけでもおもしろいのに,それをきちんと説明していることでさらに満足感が得られる仕組みだ.最終的には,病気に対してどう考えるか,人類の持つ生への欲求とはどうあるべきか,あるいは合理的な思考とは何かという問いに対する著者の考えも紹介されている.たとえば,不老を最初に会得した体細胞が癌であることなどが好例である. 難点は,誤読(誤解)されそうな表現が多々見られることである.たとえば,細菌などの振る舞いを擬人化しているために,謝った解釈が起こる点を危惧する.厳しい環境におかれた細菌が『がんばって生きようと考えて』進化するかのような表現は科学者が論文でしばしば見せるユーモアであるし,そのような環境にさらされた細菌が自身を変化させるというよりは,たまたまうまく変化した個体(数億分の一か,数百億分の一か)だけが滅亡した他の個体の隙間を埋める権利を与えられていることを正しく理解しなければ,著者の全く意図しない,オカルトのような思考が広まる可能性がある(すでに勘違いしているレビュアーの方もいる).また,一部の主観的な考察も事実のように見えてしまう部分がある.一卵性双生児の一方が癌になった話などは推測もあり,注意が必要だ. きちんと読めば,きわめて有用な書であり,今後の医学がすすむべき道,あるいは病気に対する適切な考え方を学ぶことができる.さきの問題点を危惧して星4つにするか迷うも,情報のおもしろさ,読みやすさや,参考文献がきちんと示されている点などから星5つとする.
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